Comments
Description
Transcript
地球環境のために
4 地球環境のために Web 地球環境のために www.taisei.co.jp/about_us/csr/kankyou/ ISO 26000 環境 環境問題は地球規模で深刻化しています。一方で、大成建設グループの企業活動もまた環境への負荷の上に成立しています。 環境配慮型社会の形成を目指し、グループ各社は「環境方針」を制定し、 目標や施策を定めて活動しています。当社グループは、 全ての企業活動において「環境の保全と創造」に努め「先駆的な環境事業」を推進していきます。 ■ 低炭素社会の実現 環境ビジネスは、大成建設の成長戦略における柱の一つと 低炭素社会の実現に向けて、大成建設は建築における大幅 なる重要な分野です。当社では環境本部が全社をつなぐプラッ な省エネルギー、 CO 2 削減技術の開発・導入を行ってきました。 に適した緑地や トフォームとして、 社内の関連部署と連携して取り組んでいます。 具体的な成果として、2006 年竣工の「大成札幌ビル」で 52% 水辺などの整備 大成建設グループ各社は、 「低炭素社会の実現」 、 「生物多 (2010 年度実績値)を削減し、 「ハーフ・カーボン建築」を実現 により、 ドーム建 様性の保全」および「循環型社会の形成」に寄与する環境技 しました。さらに、人の在席状況にあわせて、必要な場所に、必 設以前よりも豊 術力を向上させ、環境事業に積極的に関与し、 お客様とともに 要な時に、必要なだけ空調・照明を行うことで大幅なCO 2 削 かな生物の多様 環境問題の解決を図ることを目指しています。 減を実現する「T-Zone Saver」等の最新の技術の展開によっ 性を創り出すこ て、現在では55~60%の削減を可能としています。今後は、 よ とができました。 環 境 ニ ーズ 低炭素社会 (省エネ) 生物多様性 (自然共生) 循環型社会 (新エネ /3R※ ) ●環境提案の強化 ●環境関連技術力の向上 100 2010 年迄に実証済み ハーフ・カーボン建築 大成建設技術センター リニューアル 75 ●環境シミュレーション など ※ CCMO:最高炭素管理責任者(Chief Carbon Management Officer) 2011 100% ▲55∼60% ▲75%(目標) 容・延命化、土壌・地下水汚染浄化技術の開発、 二酸化炭素 50 の地中貯留や再生可能エネルギー導入に向けての技術開発 など新たな試みを加速しています。 質だけでなく、将来的に規制対象となる可能性の高い物質の 40% 京都クレジット活用でカーボンニュートラル (CO2 実質排出ゼロ)を達成済み 2005 さらに、他企業とのアライアンスも含め、 再生可能エネル 100 (2010 年 9月1日)を制定しました。 建設生物多様性宣言 ※」 ギーの積極的導入を推進しています。 ハーフ・カーボン建築 CO2 排出量(%) ●次世代オフィス環境制御システム「T-Zone Saver 」が平成 22 年度地球温暖 化防止活動環境大臣表彰を受賞(※ 東光電気(株) と共同開発) ●大成建設が参画している「北杜市アニマルパスウェイ・プロジェクト」が、第1回 いきものにぎわい企業活動コンテストにおいて、環境大臣賞を受賞 ●富士山南陵工業団地の取り組みが「生物多様性につながる企業のみどり100 選」に選出 25 65% 現時点の最高水準 トップランナー省エネ建築 ▲49% 創エネルギーによる ゼロ・カーボン化 40% 25% 達成度 大 成アジェンダ2010 の推進 51% 京都クレジット活用でカーボンニュートラル (CO2 実質排出ゼロ)を達成済み 今後の課題 ○ ● 環境経営の継続的な推進 △ ● グリーン調達目標の達成お よび不具合事案の防止 2020 年を目指して ゼロ・カーボン ※ 達成度評価についての凡例は、P 20 をご覧ください。 ※ 大成アジェンダ 2010 の達成状況は P 33 に記載されています。 ※●掲載事項以外の達成度評価は、 大成建設 Web サイトにて公開しています。 ●更なる T-Smart Focus 省エネ技術の ●T-PersonalⅡ 開発 ●T-Zone Saver 等 ●エリアエネルギー マネージメント ▲55∼60% 45 創エネルギーによる 太陽熱エネルギー発電システム技術の実証事業に参画 40% 三井造船(株) と共同で、 25% チュニジアでのNEDO ス」と「Taisei 1ton Club」の取り組みが、 水中に添加剤を加えることに 平成 22 年に環境省カーボン・オフセッ より、シアン汚染土壌を汚染サ トモデル事業に選定され、企業の排出権 イトの外に持ち出すことなく浄 備を建設するための実 と、社員個人の排出権を一括購入する大 化できるシステムを確立。本シ 証 事 業 に参 画。中 東・ 2005 マネージメント ▲75%(目標) シアン汚染土壌に対応した土壌洗浄技術を開発 25 0 ●エリアエネルギー 2011 100% 東邦ガス(株)と共同で、洗浄 開発 ・・・ ※ 2009 ・・・ ●環境シリーズ広告が「第59 回日経広告賞(建設・不動産部門賞) 」を受賞 ▲35% 省エネ技術の 2020 本項の活動に関する達成度と今後の課題 ∼ ●第14 回日本経済新聞社「環境経営度調査」で建設業部門1位を獲得 「CO2 排出量ゼロビルディング&オフィ 50 ●更なる 45 取り組み項目 大成 札幌ビル 大成建設 技術センター リニューアル 51% 2008 また、これまで未利用であった、様々なバイオマスをバイオガ 基準値 ●「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト2010」で国内最高得点を獲得 2005 影響予測など高度なシミュレーション技術を蓄積しています。 2009 2011 2020 するために、 「日本経団連生物多様性宣言」に賛同し、 「大成 カーボン・オフセットの推進 65% 2008 スやバイオエタノールに変換する技術を独自に開発しました。 2010 年迄に実証済み Saver 等 ▲55∼60% ▲49% 京都クレジット活用でカーボンニュートラル (CO2 実質排出ゼロ)を達成済み 25% 大成建設は、生物多様性の保全に関する企業姿勢を明確に ●T-Zone Focus ●T-PersonalⅡ C S R ▲75%(目標) 留するための適地選定や貯留後の移動拡散と周辺環境への 0 ●T-Smart ことになります。 ▲35% 浄化技術や、火力発電所等で発生する二酸化炭素を地中貯 75 環境に関する取り組みで高い外部評価を獲得 0 ゼロ・カーボン 100% 25 創エネルギー による ゼロ・カーボン化 札幌ビル 技術センター貢献する 削減に、 リニューアル マネージメント の3R 活動、ゼロエミッション)に加え、ごみ最終処分場の減 2020 年を目指して 大成 大成建設 具体的には、 % 45 65 51% 現行の規制対象である土壌・地下水の汚染物 25 2020 ■ 生物多様性の保全 の温 室 効 果ガス 現時点の最高水準 トップランナー省エネ建築 環境データ編 ●排出権 など 2010 ハーフ・カーボン建築 ・・・ ●環境アセスメント 2008 25% れ、東 京都全 体 2010 年迄に実証済み CO2 排出量(%) ・・・ ● CO 2 地下貯留 2005 40% 排 出 権 取引市 場 (JCX)で 売 却さ 大成 札幌ビル ∼ 環境コンサルティング ●生物多様性保全 (CO2 実質排出ゼロ)を達成済み を目指しています。本クレジットが 認定された場合、 基準値 新領域事業 ●バイオ燃料 ●新エネルギー 0 京都クレジット活用でカーボンニュートラル 45 することを目的として、2010 年 8 月に東京都に対し、 「都内中小クレジット」の申請を行い、現在認定第1号 ・・・ ●施工支援 など 48% 温室効果ガスのうち、22tを同社と共同でクレジット化 100 ビル群エネルギー マネージメント等 創エネルギー による ゼロ・カーボン化 の排出削減を予定しています。これに伴い、削減した T-Smart Focus 更なる省エネ 技術の開発 T-PersonalⅡ 循環型社会の形成を目指し、 従来からの取り組み (作業所 ▲35% ▲49% エリアエネルギー T-Zone Saver 等 75 75 50 65% 現時点の最高水準 ■ 循環型社会の形成 −75%(目標) フボ) 」170 台を設置、5 年間で 46.5t の温室効果ガス トップランナー省エネ建築 ゼロ・カーボン ・・・ ●省エネルギー など −55∼60% 和ハウス工業様の高効率反射板システム「reFbo(レ ※ 宣 言の内 容 は 大 成 建 設 Web サ イトに 2020 年を目指して て公開しています。 ∼ ●技術開発 大成建設 技術センター リニューアル 基準値 ●環境リニューアル −52% さらなる省エネ 技術の開発 ハーフ・カーボン建築 2009 年 9 月に関東 支社事務所棟の照明設備に大 札幌ドーム10 年目調査で確認された生き物種数 100 ・・・ ●調査/対策 25 2020 年を目指して ∼ 土壌浄化事業 ●環境計画 −35% 100% お客様とともに環境課題の解決を図るプラットフォーム T-Smart Focus T-PersonalⅡ T-Zone Saver 等 ・・・ 環境本部長(CCMO※ ) 50 2010 年迄に実証済み CO2 排出量(%) トップランナー省エネ建築 ゼロ・カーボン建築 大成 札幌ビル 基準値 環 境 本 部 現時点の最高水準 ■ 東 京都排出量取引制度における 「都内中小クレジット」第1号を申請 〈大成ロテック〉 コロジカルプランニングという計画手法を用い、計画地の環境 活動 ※ 3R: リデュース(発生抑制) リユース(再利用) リサイクル(再資源化) でに「ゼロ・カーボン建築」の実現を目指しています。 CO2 排出量(%) 大成建設グループの取り組みから 工)が挙げられます。豊かな生態系を守り育むために独自のエ り一層の技術開発および創エネルギー等によって、2020 年ま ●環境経営の推進 低炭素化提案 その先駆的取り組みの一つとして、 「札幌ドーム」 (2001年竣 巻 頭 特 集 ■ 環境事業の推進体制 2008 2009 ゼロ・カーボン化 2011の 太 陽 熱 複 合 発 電2020 設 成建設独自の取り組みを加速していま ステムを、工場 跡 地の流 動 化 北アフリカ等サンベル す。平成 23 年度は、グループ企業や専門 対策などへ積極的に提案して ト地 帯を中心に、当該 工事業者にも対象を広げていきます。 いきます。 新エネルギー技術の市 洗浄プラント 場開拓を目指します。 イメージ図 大成建設グループ CSR 報告書 2011 26