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ビートから蔗糖の抽出について (第 2 報): 乾燥コセット

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ビートから蔗糖の抽出について (第 2 報): 乾燥コセット
Kobe University Repository : Kernel
Title
ビートから蔗糖の抽出について (第2報) : 乾燥コセット
について(Extraction of Sugar from Beets (Part 2) : The
Dried Cossettes)
Author(s)
児島, 初男 / 清水, 俊秀
Citation
兵庫農科大學研究報告. 農芸化学編,4(2):121-125
Issue date
1960
Resource Type
Departmental Bulletin Paper / 紀要論文
Resource Version
publisher
DOI
URL
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/81006248
Create Date: 2017-03-31
ビートから藤糖の抽出について(第2報)
乾燥コセットについて
児島初男・清水俊秀
Extraction of Sugar from Beets (Part 2
)
TheDried Cossettes
HatuoKOZIMA andT
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eSIMIZU
の条件で乾燥したピートの b
ulkd
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i
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yは 200-240
ビートからの製糖法は前世紀中頃からヨーロッパで試
みられ,わが国においても近年北海道で数社が企業的に
(kg/m
りであった.その乾燥前後における各種成分合
成り立つ様になった.叉最近は本州や九州地方において
量の変化は錆 3表の如くであった(各成分は乾量基準で
も暖地ビートを原料とする製糖が試験されはじめている.
あらわした).ここで還元糖はベルトラン法により,又
近年ピートからの製糖法も他の産業と同様発達して来
煎糖分はベルトラン法によって総糖分を還元糖として求
たが,しかし原料であるピートの特性上どの方法におい
めこれにより算出し,全窒素は Eクロケダー JV法で求め
てもビート処理を比較的短時日の聞に終了しなければな
た.
らないという制限をさける事ができなかった.ピートを
1*糖分は 5
00 ,6
00 ,7
00 C乾燥のいずれも乾燥前より
乾燥又は他の方法で貯蔵性のある状態にかえて,季節的
減少しており,減少の度合は 5
00,6
00 ,7
00 C 乾燥の順
な工場運転を年聞を通じての連続作業にかえようとする
に小さくなっている.即ち,乾燥温度は幾分他のものに
企てや努力がヨーロッパにおいて長年再三繰返えされ,
比べて高くても,乾燥時聞が短い方が蕉糖分の減少は少
試みられて来たがまだ永続性のある経済的な方法は実現
L.
、
されていない.ピートを乾燥以外の方法によって貯蔵性
還元糖について比較すると乾燥温度の高い程遠元糖含
のおる状態に変えようとする試みも種々行われたがそれ
量は大きくなっている.渡辺氏の研究にも同様の結果が
らの方法はいずれも製糖工業のおカ通れている現在の条件
一部見られる.1*、糖の転化は温度より高温にさらした時
下では実施し得ず 1)今日ピートに長期の貯蔵性をもたせ
間の支配をうけ,転化糖の分解は温度によって支配され
るための唯一の可能性のある方法は乾燥法であると考え
るように思われる.ここで認められる還元糖値の変化は
られ,ビートの乾燥コセットについて乾燥前後の成分の
摂糖の分解による還元糖の増加と,還元糖の熱による分
変化,貯蔵性,糖分の抽出性等について実験を行った.
解との差が結果としてあらわれている.
2
.
実験及び結果
乾燥コセットの貯蔵性
上述のようにして調整じた乾燥コセ
.
, 乾燥コセットの調整
y
トを広口瓶中に
第 2表
実験には本学農場産のビート(品種導入 2号)を用い
た.ビートを 0.3xO.3x (
5-7) cm
程の大きさの細片
とし,之を巾 8cm,横 30cm,高さ 18cmの金網で作った
容器に入れ,通風乾燥機で関係湿度30%に維持しながら
(湿度調節には硫酸を用いた) ,風速 1
80cm/secで
,
7
00 C乾燥では 1
0時間, 6
00 C乾燥では 1
2時間, 5
00 C乾
第 3表乾燥前後における各種成分合量の変化
(乾量基準)
燥では 1
4時間通風乾燥を行った.
この際 3 種の乾燥コセットの間に着色度,形状,~曲
の状態などに特に著しい差異は認められなかった.以上
第1
表
│煎糖分%陣元脚│全窒索%
原料ビートの成分
原料生ピート
5
00 C 乾燥コセット
6
00 C 乾燥コセット
7
00 C 乾燥コセ y ト
水分│総糖分│還元糖│探勝分│全窒素
7
7彬
I14.7% I0.60% I13.4% I0.20
1
2
1
0
.
9
0
1
.0
7
1
.1
6
0
.
9
4
第 4巻
兵庫農科大学研究報告
第2
号
密閉貯蔵し,一ヶ月毎に分析を行い貯蔵期間中の成分の
変化をしらベた結果,第 1図に示される様に還元箱及び
全窒素合量は殆んど変化がなかったが,w.糖分は各乾燥
,
.
.
.
.5
5
~
減少していた.
温度のものとも何れも 6ヶ月後には 3-4%
乾燥して瓶中で密閉し,保存すれば,微生物の影響さ
えうけなければ保存中に成分の変化はないと考えられる
ホ
53
が,乾燥前後及び保存中の礁糖分の僅かではあるが減少
する事から酵素作用が残存しているのではないかと考
禦
え,次に生ピートのインベルターゼ試験を行った.
生ビート約 1
0
0
gを弼状とし,三角フラスコ中で蒸溜水
離
200mlを加えよく振還し,少量のトルオールを加えて冷
蔵庫中に一昼夜放置する.次に内容物を吸引 P過し,rf'
液を硫安 (
0
.
6
飽和)で塩析する.これを再び冷蔵庫中
、
、
、
。
50
之一昼夜放置した後.遠心分離し,沈滅物を集め,これ
をセロファン袋中に入れ水道水で透析し,この袋内の液
1
2
3
4
をインベ Jレターゼ試験の供試液とした.
6
5
50ml
容三角フラスコに供試液5ml
,j,¥f糖溶液(濃度2
0
(月)
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京
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%及び30%のもの) l
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,燐酸緩衡液 (
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6
.
5
) 15ml
,
及びトルオール少量を加え栓をし, 3
00 C の恒温器中で
2,4,6,及び1
2時間放置後,液の糖度を検糖計で測定
0
00 Cで 1
5
分間
した.なお対照試験として同じ試験液を 1
加熱処理したものにつき同様の方法で処置を行った.所
が,いずれの場合においても蕉糖溶液の濃度に関係なし
酵素作用による糖度の変化は全く認められなかった.従
って乾燥前後の薦糖及び還元糖の変化は熱による転化及
時
日'
.
.
5
び糖の分解と考えられる.
以上の他に乾燥したコセ
y
トをビニール袋中に保存し
た所,袋の熔着部分の小さな傷あとから小さな虫が入っ
ていた.この様にピニール袋又は紙袋中で乾燥コセット
を保存をする場合には,しめりさえしなければ微生物に
.02
3,
よる害は少ないが,虫害の用心が必要である.
(
月
〉
3
.
乾燥コセットの抽出怯
乾燥コセ y トは拍出液に浸潰すると,吸水膨j
閏をおこ
して体積が増加し,乾燥前の形にもどろうとする.この
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略'
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句
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終
6
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。
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。
メ
.
ミ
4
〆
一
〆
一
一
か
1
事は乾燥コセット法における抽出操作に於て種々の問題
をふくんでいる.体積の増加するに伴って糖の拡散面積
も増大する.本実験ではこの体積及び表面積の増加率に
関する研究を行っていないので乾燥コセットの抽出性を
客観的に判断する表示法が示せないので,抽出液の糖濃
0
.
5ー
度 (
C
t
) の時間的変化を糖の抽出が平衡に達した時の液
6
5
(月)
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量
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中燥燥燥
貯摘乾乾乾
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燥
図乾
第
1
の濃度 (C∞)に対する比 (Ct/C∞)として表示し,乾
物量として相当量の生コセットのそれと同一グラフ上に
プロ
y
トし,比較する事にした.
5
00 ,6
00 ,及び 7
00 C乾燥の 3
種の乾燥コセブト 2
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ム 60C 乾燥コセット
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5
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× 700C 乾燥コセット
•
生コセット
1
.0
1
0
2
0
抽出時間
30
4
0
5
0
(min)
第 3図 乾燥コセブトの糖分抽出中における重量変化
wo:拍はじめのコセットの重量
wt:抽出時間 tにおけるコセァトの重量
10
2
0
拍出時間
30
4
0
ら生ヨセットと乾燥コセットの浸透中の経時的濃度変化
5
0
は興味為る問題である.
(min)
閏度をあらわすーっ
乾燥コセットの拍出時における膨i
第 2図乾燥コセットと生コセットとの拍出性の比較
(抽出温度7
0
"
C
)
詰
燥
す1
2
3
1
も1 (
おお主lゐ)
Ct:任意の時間における糖濃度
Cにしておいた蒸溜水
抽出実験と同一条件で糖分の抽出を行い,この拍出中の
乾燥コセットを経時的に取り出し,その重量の増加率を
C",:平衡時の糖浪皮
00
つを,予め恒温槽中で 7
の目安として,乾燥コセット (
7
00 C 乾燥物)を前記の
求め第 3図に示した.この図によると水の浸透によって
200ml
と共に 300ml容の三角フラスコに入れ, 700 Cの恒温槽
中で糖分の抽出を行った.生コセットは乾物量として乾
7
5
g
) をとり,同様
燥コセットの採取量に相当する量 (
に糖分の抽出を行った.
この抽出液を一定時間 (2-3
分間)毎にサンプリング
し,アァベの屈折計でレフブリックスを測定した(第 2
図) .抽出時間中はフラスコの上部をビニール布で塞ぎ,
液の蒸発を抑制した.なお濃度測定用に拍出液を採取す
ることによる液量の減少は微小なので無視し得るものと
した.
この図からや]る様に生コセットの方がやや早く抽出さ
れるが平衡濃度に達する直前になるとその速度は急速に
膨潤した乾燥コセットの重量は 1
5分で平衡に達してい
る.
乾燥コセットの場合水分が4-8%で非常に少く,糖の
拡散と同時に反対方向に拍出液の浸透がおこり,この浸
透した抽出液に溶解してから糖が拡散しはじめる.この
当初の液と糖の相互拡散の段階では,比較的表面に近い
部位からの糖の診出に対して抽出液の乾燥コセット中え
5
の浸透が抵抗になっでいると考えられる.しかし,約 1
分間経過後はコセットの体積もほぼ一定の形に膨j
関する
のでこのあたりから抽出速度が早くなっている事は乾燥
コセァトの特性といえよう.なおこの際,乾燥温度によ
る抽出性の差異は認められなかった.
前記の様な条件で乾燥し,拍出を行った抽出後の乾燥
緩慢となる.これに比して乾燥ロセットの方は抽出はじ
コセットの外観を写真(第 4図)で示す.この写真から
めの 1
0
分迄は生コセットの場合より遅いが,乾燥コセッ
も判るように,前記の様な条件で調整した乾燥コセット
トの膨j
閏につれて漸次抽出速度は早くなり,平衡濃度に
達するのはほとんど同時で,いずれも約 3
0分であった.
は抽出中に吸水し,外観上全く生コセットのそれと差異
0分前後であるか
一般にピート工場における浸透時間は 6
が認められない状態にまで膨潤し,原形に復した.
1
2
3
兵庫農科大学研究報色
生ピートのコセット
第 4図
7
川乾燥コセット
同
乾燥コセットの抽出液
問
乾燥原料ビート
生コセットの抽出液
乾燥コセット及び生コセ
1i
6
.
4
0
II5.94
y
左図の乾燥コセットを
700 Cの水で 3
0分間拍
出したもの
トからの拍出液の成分
%1
還元糖比
度│純糖率│還元糖
5
4
.
7
5
.
7
1
4
.
7
5
.
4
1- 1 2.1
I
I
i
4巻 第2号
(いずれも同倍率, 1目盛 1mm)
乾燥コセット及び生コセットの外観
Bx [糖
4
.
7
00 C (関係湿度 30%)
で通風乾燥した乾燥コ
セy ト
生ビートのコセット
を7
00 Cの水で 3
0分
間抽出したもの
第 4表
第
8
9
.
1 I
一
9
0
.
9 I
O
.1
9
5
3
.
4
2
0
.
6
0
.
0
3
1
0
.
5
5
7
│全 窒 素 %
1
.0
0
.
0
4
2
0
.
2
0
.
0
3
3
果いずれも逆に生コセットからの抽出液の方が吸光度が
毅燥コセットからの抽出液の分析
3と同様の方法で 70 Cで 30分間抽出
し,平衡に達した乾燥コセット (
7
00 C乾燥のもの)の
大であった。これは生コセットの抽出液が抽出後液中に
抽出液と生コセットの抽出液とを分析し,その性質を比
る.
乾燥コセットを
0
溶出していた醇素の作用をうけ着色したものと考えられ
較した.ここで,糖度は抽出液 26m!を取り,温基性酷
終りに本研究に多大の援助を下さいました小林一郎
酸鉛溶液を加え, 100ml にメスアップし.if'過後 2
0
0
氏,波部浩氏及び試料を提供して下さいました本学農場
m mの観測管を用いて検糖計で測定した.還元糖は糖
研究室の大崎,上野両先生にお礼申しあげます.
度測定に供した糖液の残りを用いてオフナ一法で定量し
要 約
た.又,全窒素は抽出液30mlをとってケルダーノレ法で
1
)5
00 ,600 ,及び700 C (関係湿度30%) で通風乾燥
定量した。
その分析結果は第 4表の如くである.表中には比較の
によって乾燥コセットを作るさい,乾燥前後における各
参考になる様に乾燥コセット及びその原料ビートの分析
成分合置の変化をしらベた所,熊糖分は原料生ビートに
値も附 J
己した.
これらの粘栄を見ると糖度及び純糖ギには殆んど差異ー
比べて 3-5%減少し,そのさい乾燥温度が幾分高くても
乾燥時間の短い 7
00 C乾燥物の }
jが5
00 C乾燥物のものよ
がなく,還元糖比は乾燥コセットの抽出放の方が大きく
り燕糖分の減少は少なかった.又この様な温度範囲では
なっている.メ,乾燥コセットの抽出液の着色度は抽出
乾燥温度による乾燥コセットの着色度,形状及び湾曲の
直後はやや澄明な感じではあったが相当福色となってい
状態などの差異は認められなかった.
2) 乾燥コセットを瓶中に密閉し保存すれば 6ヶ月後
た.しかし,一昼夜冷蔵庫中に放置した所,乾燥コセッ
トからの抽出液は殆んど色が変らないのに対し,生ピー
も還元糖と全窒素合鼠は変化なかったが,熊糖分は 3 -
トからの拍出液は著しく総色化しBeckman 光電比
4 %減少していた.
3) 乾燥コセットから糖分の抽出を試みた結果,その
色計によって 4
20mμ 及び 7
2
0
m
μ で吸光度を測定した結
1
2
4
農
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. 1
9
6
0
イ
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抽出速度は抽出初期においては生コセ y トからの拍悶速
度に比べて幾分おそいが,乾燥コセブトの膨潤にしたが
って漸次速度が速くなり.平衡濃度に達する時聞は生コ
0分位であ
セットのそれと殆んど差がなしいずれも約3
った.乾燥ヨセァトの膨潤は約 1
5分で終り,膨潤後のコ
セットは生コセ y トの拍出物と外観上全く区別がつかな
い程完全に膨潤し,原形にもどっていた.
学
編
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4) 得られた抽出液の分析の結果,生ロセットからの
抽出液に比べて還元糖がやや多いが,糖度及び純糖率に
は差が認められなかった.又,抽出液の着色度は抽出直
後は乾燥コセットからの抽出液の方が大であったが,こ
れらの抽出液を一昼夜放置した後では逆に生コセットか
らの拍出液の方が大となった.
(化学工学講座,昭 3
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受理)
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3)渡辺長男他:農産技研誌 6
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