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マスコミとの関わり方~地域にどうアプローチするのか
第17回病院広報研究大会 マスコミとの関わり方 ~地域にどうアプローチするのか~ 演題名(文字サイズ自由、但し枠内に2行まで有効) 法人名・施設名 医療法人創和会 重井医学研究所附属病院 職責・職名 地域連携室・副主任 発表者氏名 中井康太 今までマスコミに対する広報について、広報担当者は知識を 持ち合わせておらず、積極的にアプローチできていなかった。 しかし、当法人の中には、レジャー施設の広報業務経験者と、 放送局直下の広告代理店・映像制作会社の勤務経験者が在籍 している。今回、彼らの協力を得てマスコミへ積極的なアプ ローチを行い、効果を上げた事例を経験した。 今年6月4日、当院研究所棟が岡山南警察署から大規模災害発生時における代替災害警 備本部に指定され、協定の調印式が行われた。通常のマスコミ各社報道部へのプレスリ リース配信だけでなく、マスコミの営業セクションや広告代理店にアプローチした結果、 テレビ局5社と新聞社1社が取材に訪れた。テレビでは当日の夕と夜に、新聞では翌日地 方版で調印式の様子が報道された。また後日、新聞の災害協定の特集記事において、再 度大きく取り上げられた。 プレスリリースの配信だけでなく、営業ルートを用いることによって事前に取材の確 約が得られ、しっかり準備をして当日に臨むことができた。結果、多くの報道機関で取 り上げられた。 代替災害警備本部に指定されたことは、当院の基本方針の一つである地域貢献という 項目に合致しており、マスコミを通じて広く当院の方針を知らしめることができた。今 後もマスコミ、広告代理店と良好な関係を築き、一層広報活動を充実させることにより、 地域から医療機関として信頼をさらに獲得していきたい。 広報の目的: その広報活動を計画された、もともとの問題点や目的は何だったか 【問題点】 当院の広報活動は、主にホームページ、フェイスブック等の電子媒体と、院内・外の広報 誌や院内掲示のポスターなどの紙媒体で情報を発信している。しかし、マスコミを通じて の情報発信という点においては今までに経験がなく、不慣れであった。こちらから、定期 的に開催している公開講座や栄養教室の案内を地元新聞社に送る程度で、院内のニュース を知らせることはなかった。 【目的】 当院と医学研究所の建物は、耐震性に優れ、しかも小高い丘の上に建設されており、津波 の心配もないとのことから、岡山南警察署から大規模災害発生時における代替災害警備本 部に指定され、調印式が行われることになった。公共性の高い事案であるため警察から記 者クラブへプレスリリースするとのことであったが、「当日まで何社取材に訪れるか判明 しないため、病院からもマスコミにアプローチしてほしい」という連絡が警察よりあった。 当院が推進している地域貢献にも関わる ことでもあり、不確実性を確実にするべ く、様々なルートでマスコミにアプロー チした。さらに従来からの電子媒体や紙 媒体での情報発信も行い、いかに地域に 認知していただくかを主軸に広報活動を 行った。 ▲重井医学研究所附属病院(左)と代替災害警備本部に指定された重井医学研究所(右) 広報のプロセス: その広報活動のプロセスはどのような経緯や努力が行われたか 1.各社報道部へプレスリリース発信 A4用紙1枚にまとめたリリースシートを制作し、地元マスコ ミ各社報道部宛でFAXを送信した。また、面識のある記者に は直接メール送付などの方法で案内を入れた。 → 取材に来るかどうかは、不確実 2.営業ルートからのアプローチ 当法人は、障害のある方にも電車での旅行を楽しんでもらい たい、という趣旨の「ひまわり号を走らせる会倉敷事務局」 を30年余りにわたって運営している。このイベントの特別番 組を民放1社が毎年制作しており、当法人はその番組を初回 から協賛し続けている。そこで、この民放の営業セクション に協賛の実績と継続の意志を伝え、そのバーターとして今回 の調印式のパブリシティ (報道機関が公的な立場で、企業情報を新聞 や雑誌の紙面、TVの番組内で記事として、情報を流すこと)を依頼した。 → 取材の確約 ▲報道各社に送った リリースシート ▲倉敷ひまわり号の 記録集 広報の成果: その広報活動には、どのような成果が認められたか(定性・定量とも) 1.マスコミの対応について テレビ局5社と新聞社1社が取材に訪れた。テレビでは当日の夕と夜 に、調印式の様子が各放送局のニュース番組で放映された。また、 NHKではテレビの他にラジオのニュースでも紹介された。新聞では、 翌日地方版で院長と警察署長のコメントと共に、大きく取り上げられ た。また後日、災害協定の特集記事の中で、当院の写真が用いられた。 2.情報の付加価値について マスコミというフィルターを通すことにより、公的な立場から信頼 性の高い評価を受けた情報を、地域の方々へ幅広く配信することがで きた。 3.情報伝達の度合いについて ホームページや広報誌といった能動的メディアの他に、テレビ、ラ ジオ、新聞など受動的メディアを組み合わせることにより、より多く の人たちに情報が行き渡ることとなった。 当院ホームページの訪問者数は、報道された前日は136人であった が、当日174人、翌日177人と40人前後増加した。 4.マスコミからの注目度について 当院にて30年近く開催している公開講座の新聞記事が増加しており、 このことが参加者増加の一因となっていると推測される。 5.今後について 「マスコミ、広告代理店は広告面でのコンサルタントである。どん な提案でも無下にせずまずは聞いてみる。」マスコミ、広告代理店と 相互に利得を享受できるような関係を築き、ひいては地域の方々から 信頼される医療機関であるように公共性のある情報や患者さんから必 要とされる情報を積極的に発信し、患者満足度の向上につなげていき たい。 ▲取材の様子 ▲翌日掲載された 新聞記事 第17回病院広報研究大会 下記のとおり病院広報研究会での発表を申し込みます。 発表内容 □イベント 法人 / 施設名 平成 □調査活動 ■マスコミ対策 医療法人創和会 / 事例応募申込書 □広報誌 25 8 月 □ホームページ 30 日 □地域貢献 □その他 重井医学研究所附属病院 発表者氏名※複数名可 中井康太1) / 井上伸一1 )/ 高田大輔2) 所属部門名 1) 事務部 / 2) 創和会本部 職責/職名 地域医療連携室 副主任 / 課長補佐 ホームページ http:// www.shigei.or.jp/smrh/ 連絡先 施設所在地 電話 年 岡山県岡山市南区山田2117 086-282-5311 / FAX 086-282-5345 送り先(E-mail):[email protected] 形式 :PDFファイルデータ メールタイトル :BHI賞2013応募