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2004 年7月「紀伊山地の霊場と参詣道」がユネ
スコ世界文化遺産に登録されました。奈良・和歌
山・三重の3県にまたがるこの地域は、総面積約
500ha にも及び、素晴らしい自然と貴重な資産が残
されています。
ところが、奈良「大峰山」を中心に約 10km 四方が、
「ここより先、女性の立ち入りお断り」という「女人禁
制」区域が今なお残されたままとなっています。
国立公園の敷地であり、公道(通行規制は人命
に関わる場合に限られる)であるにもかかわらず、容
認されている女性差別を、私たちは見過ごすことができません。
私たちは、「大峰山女人禁制」の開放が、ただ山に登るということに終始するのではなく、女性に対する
あらゆる差別撤廃への起爆剤となることを信じています。
「女人禁制」のエリア付近の地図 (紀伊半島南部)
「大峰山女人禁制」の開放を求める会ホームページより
「紀伊山地の霊場と参詣道」は、平安時代以来、修験道の中心的な修行道場として知られ、
奈良県吉野山から和歌山県熊野へ続く「大峰奥駆け道」もそのひとつです。その中の「大峰山・
山上ヶ岳」には、現在も「女人禁制」区域が存在しています。男性修験者による修行場として
伝承され、かつては一般の人が入山することもできない場所であった「大峰山・山上ヶ岳」は、
現在では修行目的でなくても男性であれば誰でも入山できますが、女性は修行者であっても入
山できません。
『日本国憲法』はもちろんのこと、
『男女共同参画社会基本法』に照らしても、男女の個人と
しての尊重が重んじられ、性別による差別的取扱いをうけない「男女の人権の尊重」が定めら
れており、すべての人々に適応されてしかるべきです。女性が入山できない「大峰山女人禁制」
は、女性の人権を著しく傷つけています。
「大峰山」が来るべき未来においても人類の誇りうる
文化遺産としてあるためにも、「大峰山女人禁制」の開放を求めます。
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