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問題解決の方法(PDF:164KB)
旅館・ホテル生産性向上支援ツール⑤ ⑤問題解決の方法 ~問題はなにか 要因は何か 対策とは何か 解決に至るプロセス~ 問題解決のステップを追って一緒に考えていきましょう。面倒な手順かと 思 わ れ る か も し れ ま せ ん が 、問 題 を 正 確 に 把 握 し 、確 実 に 対 応 し て 解 決 し て いくには、理にかなっていることが必要です。このステップを体得すれば、 同じ問題を 2 度と繰り返さないことにつながっていきます。 1【ステップを確認します】 ステップ1 [現 状 の 把 握 ] 旅 館・ホ テ ル の 現 在 の 姿・起 こ っ て い る こ と・仕 事 の 仕 方 等 を具体的な事例で考えます。 ステップ2 [あ る べ き 姿 ( 目 標 と す る 状 態 : 目 標 値 ) ] ス テ ッ プ 1 の 具 体 的 な 事 例 に つ い て 、あ る べ き 姿 を 考 え ま す 。 ※現実的な内容で考える必要があります。 ※目標は「数値化」できればベスト。 数字で表さなければ「OOという状態」でも構いません。 ステップ3 [問 題 の 発 見 ] 「あるべき姿」と「現状」とのギャップ(差異)を考えます。 ※ 「 何 を す れ ば よ い か 」、「 必 要 な こ と は 何 か 」、「 不 足 し て い ることは何か」を考えます。 ステップ4 [要 因 の 分 析 ] ギャップが発生した原因は何か考えます。 ※「なぜ」を5回繰り返し、複数の要因の中に潜む真の原因 を突きとめます。 ステップ5 [対 策 立 案 ] 本当の原因を解決するための手段・方法を考えます。 ※考えられる対策案をすべて抽出してください。 ※ 対 策 案 は 、「 期 待 効 果 」「 実 行 可 能 性 」「 コ ス ト 」 を 考 慮 し て優先順位をつけます。 ステップ6 [対 策 案 の 実 行 ] 対 策 を 関 係 者 に 説 明 し て 、優 先 順 位 の 高 い 対 策 か ら 実 行 に 移 します。 ※心配して躊躇していれば現状は何も変化しません。 ※「失敗すれば元に戻せばよい」位のマインドで実行します ステップ7 [対 策 実 行 結 果 の 確 認 ] 対策案の通りに実行できたか確認をします。 ※効果、新たな問題点などを確認してください。 自部署はうまくいっても他部署に余波が及んでいることも あります。 ステップ8 [歯 止 め ・ 標 準 化 ] 対 策 と し て 実 行 で き た こ と を 「 ル ー ル の 設 定 」「 文 書 化 ( 標 準 作 業 書 等 )」 の 形 に し 、 仕 事 の 仕 方 ・ 作 業 の 仕 方 と し て 徹 底します。 ※訓練の資料として、また改善の資料(ツール)として活用 できます。 ステップ9 [類 似 業 務 ・ 類 似 問 題 へ の 応 用 ] 同じような仕事や作業で同じような問題が発生していない か確認し、応用できます。 〔実 行 のポイント〕 ● 現 場 や職 場 に足 を運 び、「仕 事 や 作 業 の観 察 を行 うこと」や 「仕 事 の担 当 者 に話 を聴 くこと」もひとつの方 法 です。 ● 頭 の中 だけでは、あるいは机 の上 だけでは、現 状 は把 握 できませんし、まして問 題 の発 見 はできません。問 題 は現 場 ・職 場 に内 在 しています。 ● 「問 題 が見 つかれば解 決 は早 い」。そのくらい問 題 の発 見 は重 要 であるし、一 方 で は見 つけにくいものであるということでしょう。何 回 も繰 り返 してトライすることが、問 題 解 決 の方 法 に近 づく早 道 でもあります。 2【具体的な問題で考えて見ましょう】 ステップにしたがって、記入して見てください。 ステップ1 問題〔現状〕は何か (具体的に記述) ステップ2 あるべき姿・目標 (その業務の) ステップ3 あるべき姿と現状 のギャップ ( 必 要 な こ と 、不 足 していること) ステップ4 なぜ1 そのギャップが発 生した原因 なぜ2 (なぜを5回) (真の原因は何か) なぜ3 なぜ4 なぜ5 ステップ5 対策案の抽出 (考えられる案を 全て抽出する) 期待効果・実行可能 性・コストを考え、 優先順位を付けま す。 ステップ6 対策の実行 関係者に説明して、対策案を実行してください。 ①案 のとおりに出 来 たか ステップ7 実行結果の検証 ②案 は継 続 的 に実 行 できるか ③実 施 した効 果 は出 たか ④副 作 用 はあったか、その対 策 は出 来 たか ⑤その他 ( ) ステップ8 歯止め・標準化 (ルールの設定・標 準作業書等) ステップ9 類似業務・類似問題 への応用 改 善 の事 例 ステップ1 ●アンケートで洗 面 所 に手 拭 タオルがほしいとの声 が多 い 現状把握 ステップ2 ●洗 面 所 で不 便 がない状 態 が親 切 で適 切 あるべき姿 ステップ3 ●ペーパータオルが置 いてあるが満 足 ではないようだ ギャップ ●浴 室 用 タオルは用 意 してあるが、洗 面 所 の近 くではない ステップ4 ●ペーパータオルは手 以 外 では使 いにくいのでは ●浴 室 用 タオルは1度 で濡 れてしまう なぜ1 ●部 屋 で使 う場 所 にタオルを置 いていない ~なぜ5 ●お客 様 の側 に立 ったアメニティーではない ●コストを考 えて導 入 していないのではないか ステップ5 ●洗 面 所 に専 用 のタオルを置 く。 対 策 ●新 品 でなくても良 い。コストを抑 えるため、自 前 クリーニングを行 う。 ステップ6 ●とにかく1回 やってみた (実 行 ) ステップ7 ●各 所 の協 力 により継 続 的 に実 施 可 能 。便 利 に利 用 されている。 確認 ステップ8 ●タオルの回 収 方 法 、保 管 場 所 、配 布 、設 置 方 法 をルール化 標準化 ステップ9 ●お風 呂 場 に浴 室 用 タオルを再 利 用 して置 けないか検 討 応用 平 成 21年 6月 15日 初 版 < 監 修 > 株 式 会 社 プロフェッショナルネットワーク <編 集 ・発 行 > 静 岡 県 経 済 産 業 部 商 工 業 局 商 工 振 興 課 TEL : 054-221-2990