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第14号(PDF:143KB)

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第14号(PDF:143KB)
e-普及だよりメルマガ版14号.txt
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e‐普及だより 第14号(通算645号)
平成17年6月
編集・発行 農林水産省経営局普及課/女性・就農課
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このメールマガジンは、普及事業に関する情報などを、登録された皆様に
無料でお届けするものです。
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◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎ ◎ ◎ ◎ ☆普及指導員だより☆ ◎ ◎ 沖縄県南部農業改良普及センター 座波 幸司 ◎ ◎ ◎ ◎ ☆普及課からのお知らせ☆ ◎ ◎ ・普及事業に関する研究協議会が開催されました ◎ ◎ ・普及職員資格試験情報 ◎ ◎ ・普及組織における集落営農育成推進のための意見交換会の開催◎
◎ ◎ ◎ ◇◆◇生産局野菜課からのお知らせ◇◆◇ ◎ ◎ セイヨウオオマルハナバチに関する今後の対応について(概要)◎
◎ ◎ ◎ ◇◆◇大臣官房企画評価課からのお知らせ◇◆◇ ◎ ◎ ■あなたの声を農政に ◎ ◎ ~食料・農業・農村政策審議会委員を募集します~ ◎ ◎ ◎ ◎ ★編集後記★ ◎ ◎ ◎ ◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎ ***********************************
普 及 指 導 員 だ よ り ***********************************
普及指導員になって
沖縄県南部農業改良普及センター 座波幸司
普及指導員となって2ヶ月が経過しました。今のところ、沖縄県では名前が
変わり、専技が広域普及指導員となった以外は、大きな変化はありませんが、
今年度には大きな変化の一端があることかと思います。私が普及員(今回はあ
えてそう呼びます。)になったのは、平成6年で沖縄県に採用なったと同時に
普及センターへ配属されました。入った当時も普及所から普及センターへと名
称が変わった直後で、先輩方は、電話で「普及所・・ではなく普及センターで
す。」と言い直していたのが大きく印象に残っています。当時現場へ行っても、
農家から「所からセンターに変わって何が変わったのか?」と良く聞かれた物
でした。私も現在で普及員一筋12年がすぎました。今回の名称の変更に、平
成6年当時の先輩達の様にとまどっている自分に、年を感じています。このよ
うな中、沖縄県の普及現場においても、農協の合併、市町村の合併などが進み、
農家もその現状を見守っているという感じでいます。
今、私が担当しているのは野菜です。沖縄の野菜といえば「ゴーヤー」(ニ
ガウリ)と言うほど、定着してきました。しかし、私が採用された当時は、ま
だ全国区になっておらず、地方野菜の1つでした。沖縄県では、何とかこのゴ
ーヤーを全国区にしようと今まで努力を重ねてきました。農業試験場による優
良品種の育成、その普及等、農業試験場、普及センター、農協、市町村と県挙
げて取り組んできた結果、マスコミによる効果もあり、一気に全国区へとなり
ました。今では夏場沖縄をしのぐ生産量を上げる産地も出ています。
沖縄県においても急激に生産量が拡大したため、従来の「いかに生産量を拡
大させるか」という指導方針から「質・量ともに安定的な生産ができるか」と
いう指導方針の転換を行っています。また、一定の条件をクリアしている生産
地を「拠点産地」として県で認定し、生産・流通・販売を集中して指導する方
針をとっています。しかし、沖縄の農家なら1度は作ったことがあると言うぐ
らい地元に根付いている品目であるため、栽培方法・出荷方法等がなかなか統
一できないという問題点はあります。
また、沖縄県といえば、「青い海・青い空・降り注ぐ太陽」という観光のイ
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メージが強いと思います。しかしながら、夏場の台風と冬場の寡日照が、農業
では大きな気象要件となっており、特に冬場は他地域からうらやましがられる
ほどの気温はありますが、日照量が大きく不足しています。特に今年の2月は
35.3時間の日照時間しかなく、農作物の栽培には厳しい条件でした。台風
は、昨年は全国的に大きな被害がありましたが、我が県では毎年被害が出てい
ます。今後は、ただそれぞれの品目の栽培技術ではなく、気象被害を考慮した
技術の構築も必要とされると思います。
農業は、「自然と闘うのではなく、自然と話しながら行う」という言葉を、
新採用時に先輩から言われました。沖縄の美しい自然と農業が調和できるよう
な普及指導を目指して生きたいと思いました。
今回、この執筆に当たり、改めて「普及」という仕事について考えることが
できました。今後厳しい環境が続くとは思いますが、「普及」という仕事を見
直す良いきっかけになると考えます。
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普及課からのお知らせ
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【普及事業に関する研究協議会が開催されました】
平成17年5月17日、普及事業が直面する課題について都道府県と国その
他関係者が一堂に会し、意見交換を行う「普及事業に関する研究協議会」が開
催されました。
始めに須賀田経営局長から挨拶があり、続いて、普及事業をめぐる情勢につ
いて普及課、女性・就農課から説明が行われました。その後、本年3月25日
に閣議決定された食料・農業・農村基本計画の推進にあたって普及組織が果た
すべき役割についてという統一テーマで研究討議が行われ、下記の個別テーマ
について事前に提出された取組事例の中から都道府県が事例発表を行った後、
効果的な普及活動のあり方について活発な意見交換が行われました。
全体として、普及事業を巡る情勢は厳しいが、農業者の経営発展、地域農業
の発展のためには不可欠な事業であるとの認識の下、専門性・強みを発揮して
農業者や地域から真に評価される現場活動を実施すること、関係機関・関係者
に対して、日頃より広報活動を行うことにより、普及事業の理解者を増やして
いくこと、新基本計画の重点課題で普及としての成果を出していくこと等の重
要性が打ち出されました。
【研究討議個別テーマ及び発表都道府県の取組概要】
(1)試験研究機関との連携強化・一体的活動による、より技術力を活かした
普及活動の推進
① 担い手の技術革新を通じた生産努力目標の達成に向けた取組:(岡山県:
普及と研究機関が一体となった農業総合センターの総合力を活かして課題
解決にあたるとともに研究機関等が開発した技術の確立・普及のための県
単独事業を展開)
② 環境と調和の取れた農業生産活動の推進に向けた技術の普及(愛知県:
試験場と民間で開発したトマトロックウール栽培の廃棄養液の再利用・浄
化システムの現地実証を行い、実用化)
(2)市町村、農協、農業委員会等地域の関係機関と連携した地域農業のコー
ディネート
① 集落営農組織の育成(長野県:県下全市町村に設置した営農支援センタ
ーで集落営農の組織化を支援)
② 不作付地・耕作放棄地の発生防止・解消(鳥取県:市町村、普及指導セ
ンター、家畜保健衛生所が連携した放牧による遊休農地対策)
(3)集落営農の育成に向けた女性や高齢者への働きかけの推進
(滋賀県:加工・直売施設の設置等による女性・高齢者が参画する集落営
農の取組、大分県:高齢者が主体となった一集落一農場方式による集落営
農の取組)
◆ ◆ 【普及職員資格試験情報】
~普及指導員資格試験が実施されます~
今年度の普及指導員資格試験の実施に関する公告(試験実施公告)が本日2
日付け官報に掲載されました。
試験は大きく二つに分けて実施されます。一つは「改良普及員資格試験合格
者」の方を対象にした試験です。もう一つの試験はそれ以外の方が対象になり
ます。それぞれ試験の実施時期、受験が必要な審査課題が異なりますので、試
験実施公告や受験案内にてご確認ください。
なお、出願の受付期間は6月30日(木)までとなっていますので、受験を
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予定されている方はお早めに手続をお願いします。出願書類は受験案内に記載
された注意事項をよく読んで準備・作成してください。
現に改良普及員資格試験合格の資格を有する都道府県職員の方については、
事務処理円滑化の観点から都道府県主務課において願書の取りまとめ等を頂く
よう協力要請を行っておりますので、その指示に従って申請を頂くようお願い
致します。
以上の情報の詳細を普及課ホームページの資格試験情報コーナーに掲載して
いますので参照してください。また、出願に必要な書類は、ホームページから
ダウンロードすることができます。
※掲載情報…試験実施公告(官報)の全文
受験案内(出願書類を含みます。)
受験に必要な「実務経験に当たる業務の例示」について
審査課題イの各選択項目の対象範囲等について
普及課ホームページ資格試験情報は、
http://www.maff.go.jp/soshiki/nousan/fukyuuka/newsite/siken.htm
をご覧ください。
◆ ◆
【普及組織における集落営農育成推進のための意見交換会の開催】
農林水産省においては、将来の我が国農業の担い手となるべき農業経営の育
成・確保を図るため、行政・団体が一体となって担い手育成・確保に向けた全
国運動を展開しています。
この運動では、集落営農の組織化・法人化に重点的に取り組むこととされて
いますが、集落営農の育成に当たって、これまで普及組織は大きな役割を果た
しており、今般も普及組織の活動に対する期待は大きいものがあります。
このため、今後、普及組織がこれまで蓄積してきたノウハウを有効に活かし
つつ関係機関の中心となって集落営農の育成に積極的に取り組み、そして、全
国運動の展開に貢献することを確認するため、6月から普及指導員を主体とし
た意見交換会を各地方農政局所在地で開催します。 普及指導員の皆様のご意見を是非お聞かせください。
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◇◆◇生産局野菜課からのお知らせ◇◆◇
セイヨウオオマルハナバチに関する今後の対応について(概要)
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特定外来生物の選定については、「特定外来生物被害防止基本方針」におい
て「①在来生物の捕食、②生息地若しくは生育地又は餌動植物等に係る在来生
物との競合による在来生物の駆逐、③植生の破壊や変質等を介した生態系基盤
の損壊、④交雑による遺伝的かく乱等により、在来生物の種の存続又は我が国
の生態系に関し、重大な被害を及ぼし、又は及ぼすおそれがある外来生物を選
定する。」こととなっています。
今回のセイヨウオオマルハナバチについては、保全生態学者、応用昆虫学者、
輸入業者等で構成される小グループを設け、基本方針で示された選定基準に沿
って、生態系への影響評価を科学的な視点に基づき検証されました。
その結果、野外における生態系等への影響について十分な知見が得られてい
ないことから、1年程度を目途に特定外来生物への選定について検討すること
とされ、選定作業が今後も続くこととなりました。
農林水産省としては、今後の選定作業においても、生態系への影響評価は科
学的な視点に基づき十分に検証されることが必要であると考えています。
なお、農林水産省としては、当該生物の利用に当たっては、「平成17年農
業生産の技術指導について」(平成17年4月27日付農林水産省大臣官房技
術総括審議官通知)※を発出し、
① 飛散防止ネットの使用
② 使用済み巣箱の適正処理
③ 在来種マルハナバチへの切替
等、施設外への逃亡を防止するための適切な措置を講ずるよう、都道府県、生
産者団体等へ指導を行っているところです。
今後ともこうした指導内容の一層の周知徹底を図ることが重要と考えており
ますので関係各位のご協力をお願いいたします。
※「平成17年農業生産の技術指導について」はホームページでもご覧いただけ
ます。
http://www.kanbou.maff.go.jp/www/gichou/H17gijutusidou/mokuji.htm
なお、本文をご覧になりたい場合は、
http://www.maff.go.jp/soshiki/nousan/fukyuuka/newsite/osirase.htm
ページ(3)
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をご覧ください。
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◇◆◇大臣官房企画評価課からのお知らせ◇◆◇
■あなたの声を農政に
~食料・農業・農村政策審議会委員を募集します~
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農林水産省では、食料・農業・農村政策に広く国民の皆様の声を反映させ、
国民の合意に基づいた政策の推進に資するため、食料・農業・農村政策審議会
の委員を広く一般から募集しています。
これからの食料・農業・農村政策に一役買おうという意欲のある方の御応募
をお待ちいたしております。
募集人員は3名以内、応募の締め切りは平成17年6月7日です。
さらに応募方法等、詳細な情報については、 http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20050426press_1b.html
を御覧ください。
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編 集 後 記
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昨年、食べようとしてすっかり存在を忘れていた生姜が芽を出し、捨てるの
がもったいなくなり、どうせっだったら元より大きくしようと鉢での栽培を行
って見ました。追肥をしたり、台風の時は、できるだけ風が当たらないような
場所に移したり、芋虫をせっせと潰したり、自分なりに手間をかけてみました。
それなりに育った生姜は、煮物に使いましたが、あまり美味しくはありませ
んでした。
美味しくないと言うことは、何かが適切ではない育て方をしたのだろうと思
います。
適切な育て方とは何か自分なりに考えてみたのですが、生姜の特性を十分に
活かした育て方だろうと思います。
生姜の生命力を感じつつ適切な方向に育てていく、言葉では簡単ですが相当
な根気や努力が必要なんだなと、食器を洗いながらしみじみと思いました。
(e-普及だより 編集委員N)
◆ ◆
なお、このメールマガジンに関するご意見・ご要望などがございましたら、
下記までご連絡願います。
[email protected]
03-3502-8111(4278)
バックナンバーは、普及課ホームページ
http://www.maff.go.jp/soshiki/nousan/fukyuuka/newsite/index.htm
から閲覧できます。
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