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6月 [225KB pdfファイル]
すばらしい運動会 校長 近藤 伸 先 週の5 月23 日(土)は子どもたちが待ちに待った運動会でした。天気もすばらし く、朝から 気持ちのよい青空が広がる下での運動会ができたこと、とても嬉しく思って います。 子 どもた ちはこ れまで練習した成果を思い切り発揮し、素晴らしい演技を披露すると ともに、団 体競技では友達と力を合わせて最後まで頑張る姿、個人競技では精一杯自分 の限界に挑 戦する姿、そして応援では一生懸命仲間を応援する姿を見せていました。ご 家族の方々 をはじめ、ご覧になられた皆様はどのようなご感想をもたれましたでしょう か。また、保護者アンケートや、「まち」とともに歩む学校づくり懇話会などでご感想、 ご意見などをお寄せいただければ幸いです。 さ て、日 本の運 動会の歴史をひもといてみました。日本の運動会の始まりは、明治時 代に海軍兵 学校や札幌農学校などで運動会の前身的な催しが行われ、1883年には東 京大学でも 行われるようになったようです。当時は富国強兵という時代背景もあり、小 中学生には 強い体と集団訓練的な行動が求められていたのでしょう。ちなみに1874 年に海軍兵 学校で行われた競闘遊戯と呼ばれる運動会では、「徒競走」や「高飛び」「玉 投げ」など の体育的な種目、さらには逃げる豚の尾を掴んだり、水を入れた水桶を頭上 に載せてこぼさずに歩いて戻ってくるような競技が行われたと記録に残っています。 そ の後、 全国の 学校へ運動会が広まっていくわけですが、種目も体操に関する種目が 増えたり、 綱引きや二人三脚など現在でも行われている競技も増えたりして、現在では 全国どこの学校でも運動会は一般的な体育的行事として行われているのです。 運 動会が 学校行 事として行われているのにはしっかりとした意味があり、それぞれの 学校では地域の特色などを取り入れながら引き継いできたのではないかと私は思います。 もちろん、 各時代にはその当時の時代背景があり、目的や種目が現在とは違う時代もあ りました。 しかし、現在でも運動会という場があり、子どもたちが生き生きと体育の授 業で練習し た成果を発揮し、保護者や地域の方々からも温かく励ましや応援をしていた だき、子ど もたちの成長や学びを共に喜んでいただける機会があることは学校としても 大きな喜びです。 何 よりも 子ども 一人ひとりがこれまでの練習や運動会当日にがんばったことは大きな 自信となり 、学校や家庭での生活でまた意欲的に行動する力になるのではないかと思い ます。お力をいただきました保護者や地域の方々に改めて厚く感謝をいたします。 さ て、運 動会が 終わり6月になりました。個別支援学級の宿泊体験学習や4年生の野 島宿泊体験 学習も予定されています。梅雨の時期ですが、楽しく思い出に残るような宿 泊体験学習になるように支援を積み重ねて参ります。 最 後にな りまし たが、今年度も土曜塾が始まりました。月1回の土曜日の午前中を利 用して、4 年生以上の希望者を対象に、前半を算数のはまっ子学習ドリル、後半を地域 のお寺や工 場を巡ったり、理科実験を行ったりしています。また、8月には和船に乗っ て鶴見川の 生き物を観察する活動を実施します。地域コーディネーターの皆様が中心と なって計画 してくださり、舟運の会や鶴見川流域ネットワークなどのご協力をいただき ながらすばらしい取組をしていただいています。5月9日 (土)の今年度の第1回土曜塾では、本校で毎年3年生が 体験している「わら蛇作り」の歴史について、区内在住の 吉野久枝さんが自作の紙芝居で教えてくださいました。子 ども たち は、わ ら蛇作 りの歴 史やす ばらし さを改めて学ぶこ とができました。また、「舟運の会」の長谷川武明さん、 大倉精神文化研究所の平井誠二さんにもお越しいただき、 貴重なお話を伺うことができました。 より多くの子どもたちが土曜塾に参加するようになると、 もっともっと素晴らしい学びの輪が広がっていくのではな いかと 期待 して いま す。 【 吉 野 久枝さ んに よ る紙 芝居 】