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勉 誠 通 信

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勉 誠 通 信
第十号
Bensey Newsletter
新刊・近刊ニュース
│カルト、スピリチュアル、おひとりさま﹄
﹃研究史
日本語の起源
・
│﹁日本語=タミル語起源説﹂批判﹄
﹃最新・新宗教事情
2009.7.15
井喬書評集
宋代都市の景観をよむ﹄
かたわらには、いつも本﹄
・ 保建大記打聞編注
・﹃鉄幹晶子全集
第二十八巻﹄
・﹃中国都市の形象
・﹃
・﹃高橋敏夫書評集﹁いま﹂と﹁ここ﹂が現出する﹄
・
・﹃村上龍
﹁危機﹂に抗する想像力﹄
▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪ ▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪
勉誠通信
安 本 美 典
躍 軍
http://www.bensey.co.jp/mm.html
勉誠通信 バックナンバー
小論・研究余滴・随想
日本語は、どこからきたか 少 華
章
尾 関 鄭 市 川 千 尋
松 本 勝 久
呉 のパワー
﹁にらみ﹂
日本語教育について考える あれこれ
﹁情報検索﹂
﹃鉄幹晶子全集﹄について
小論・研究余滴・随想など本誌にお寄せ願います。
森林社会から人間社会へ
1
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つけられ論じられた。
ルシア語、シュメール語などとも結び
︵日本古代史学者︶
日本語はどこからきたのだろうか。
しかし、印欧諸言語にみられるよう
な、はなばなしい成果がえられたとは、
とタミル語との関係が証明されたとす
ようになった。
るような本が、つぎつぎと刊行される
なかには、かなりなベストセラーに
なったものもあった。
し か し、 そ の よ う な 方 法 を 用 い る
︵ネーム︶﹂と﹁
name
︵名前︶﹂、
namae
と、 英 語 と 日 本 語 と を と り あ げ て も、
﹁
﹁ owe
︵ 負 う ︶﹂ と﹁ ︵
ou 負 う ︶﹂ な ど
の例を、列挙することができ、英語と
この三〇年∼四〇年ほどのあいだ
日本語との関係さえ証明されてしまう
に、﹁ 計 量 比 較 言 語 学 ﹂ と い う 学 問 が
日本語と琉球列島の諸言語とは、た
いいがたい。
しかし、日本列島から一歩外に踏み
ことになる。世界の任意の言語を、日
出そうとすれば、そこには、大きな断
がいに﹁方言﹂といってよいほどの近
印欧諸言語︵インド・ヨーロッパ諸言
登場し、発達してきた。
本語と結びつけることが可能となる。
語︶系統論に見られるはなばなしい成
崖がある。他の国の諸言語は、日本語
さにあることは、証明された。
果が伝えられた。
何万という単語のなかから、意味と発
シ︶によって測定するという探究法を
の度合﹂を、一定の同じ基準︵モノサ
タミル語﹂などの二言語関係の﹁近さ
日本語は、朝鮮語、アイヌ語、中国
音 の 似 て い る 語 だ け を、 さ が し だ し、
とるものである。
語﹂﹁日本語とモンゴル語﹂﹁日本語と
語などの、日本のまわりの言語とはも
とりだして、ならべ、それで、日本語
な流れになるという﹁流入論﹂によっ
島に流れこんで、融合し、一つの大き
そのため、日本語と、たとえば南イ
﹁日本語と朝鮮語﹂﹁日本語とアイヌ
日本語の起源も、西欧の比較言語学
の方法によって明らかにしようとする
ちろんのこと、遠く、ギリシア語、ペ
源についての、研究・論争の歴史をふ
究史
日本語の起源﹄は、日本語の起
研究があらわれるようになった。
統計学や確率論、あるいは、多変量
さの度合︵距離︶﹂には、確率的にみて、
語と朝鮮語﹂との、言語における﹁近
に適用すると、どのような結果がえら
方法を紹介し、それを日本語の起源論
りかえり、さらに、計量比較言語学の
そ の た め に、 厖 大 な 計 算 が 必 要 と
有力な言語︵祖語︶が分裂し、発展し
日本語は、印欧語のように、一つの
れるのかを論じたものである。
されるという問題も、コンピュータの
によっては、うまく説明できない。異
てきたものの一つであるという系統論
られるか否かなどを計算する。
﹁ 偶 然 と は い え な い 関 係 ﹂ が、 み と め
なった。
印欧語のばあいとは、異なるモデル
どの地域の、どのような言語が、い
を必要とするのである。
つごろ、日本列島に流れこんだとみる
べきであろうか。
興味のある方は、拙著を、一読して
いただければ、幸いである。
﹁日本語=タミル語起源説﹂批判
なる系統のいくつかの言語が、日本列
普及と発展によって解決されるように
私が最近、勉誠出版から刊行した﹃研
安本美典の古代学シリーズ
最新刊
研究史
日本語の起源
安本美典
著
A5判上製・定価二九四〇円︵税込︶
プロローグ
日本語起源探究の新局面
第1章
従来の方法による諸研究
第2章
計量比較言語学の登場と発展
第3章
﹁言語年代学﹂の登場と発展
第4章
﹁語彙統計学﹂の登場と発展
エピローグ
さらなる探求のために
小論・研究余滴・随想など本誌にお寄せ願います。詳細については﹁投稿募集﹂をご覧ください。
﹃万葉集﹄の歌が朝鮮語、タミル語、レプチャ語で説明で
きる⋮⋮。
数多ある俗流起源説を総覧、その誤謬を鋭く指摘し、日本
語の起源問題を読み解くための方法論を提示する。
日本語の起源はどこにあるのか?
て説明できる。
解 析 論 な ど を 用 い、 た と え ば、﹁ 日 本
ン ド の タ ミ ル 語 と の、 二 言 語 が も つ、
から、遠くはなれているのである。
法 と 成 果 と が、 わ が 国 に 紹 介 さ れ た。
明治以後に、西欧の比較言語学の方
年成立︶などで論じている。
時代に、新井白石が、﹃東雅﹄︵一七一七
とうが
日本語の起源問題は、すでに、江戸
も結びつく。
この問題は、日本民族の起源問題と
安本美典
日本語は、どこからきたか
2
日本語は、どこからきたか
目次に戻る
日本語は、どこからきたか
3
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章
鉄そして核
その時代におけるハイテクノロジー
の所産が、畏るべき両面性を有してい
ることは、古代の鉄や、現代の原子力
海老様の黒と緋の衣裳の対比に似てい
本書見本の装丁の配色が、片袖脱いだ
氏であるが、翌日の五日に届けられた
鬼 神 ﹂ と し て の 蚩 尤、 あ る い は 方 相
その過程に生じた軋轢の一形跡であ
立 さ れ る が、 飛 騨 の﹁ 宿 儺 伝 承 ﹂ は、
王権は、鉄を掌握する過程のなかで確
そのものだった。四∼六世紀のヤマト
﹁ 古 代 の 鉄 ﹂ は、 権 力 と 同 義 の パ ワ ー
﹃両面の鬼神﹄のコンセプトである
の存在により明らかである。
て、 そ の あ ま り の 類 似 に ハ ッ と し た。
しゆう
本通信への原稿を依頼された時、﹁三
ちなみに、追儺の主役である方相氏も
阿修羅像がブームとなっていた。
﹃ 両 面 の 鬼 神 ﹄ の 校 正 を 終 え た 頃、
面﹂への思いについて書こうとしたが、
最近の映画﹁天使と悪魔﹂が題材と
うまく書きだせなかった。
今春、私は図らずも、区の鎮守社例
る、と私は考えている。
しかし、六月四日付朝刊各紙の記事
が、それとは別の﹁何か﹂を書くきっ
い る。 海 老 様 の 記 事 を 載 せ た﹁ 朝 日 ﹂
力を有する両面の存在として描かれて
の別の紙面には、この映画に関する尾
した﹁反物質﹂もまた、壊滅的な破壊
きた。太鼓と笛と唄のなかで繰り返さ
関章氏︵私とは同姓同名の別人︶の視
り、その一部始終を見聞することがで
﹁海老様インフルじろっ﹂との見出し。
れる﹁悪魔祓い十二文﹂の獅子の舞い。
点が示されているが、その内容につい
写楽の大首絵のようなカラー写真と
かけを与えてくれた。
記 事 に は、 市 川 海 老 蔵 が 公 演 初 日 に、
らみ﹂と同義であり、日本三大祭りの
これは海老蔵、あるいは蚩尤などの﹁に
ては割愛する。
込めて﹁にらみ﹂を披露した﹂とあっ
筆頭、祇園祭もまた、山鉾︵刃物︶を
どの意味が見えることから、私はこの
しまな﹂とともに﹁邪を除き去る﹂な
あった。
菩薩に変じた﹁地元の宿儺﹂は、﹁変容﹂
こと﹂との意味なら、姿はそのままで
てきたいまわしい核。これをめぐる昨
きわどい﹁にらみのパワー﹂とされ
今には、度し難い頑迷と微かな希望が
天に掲げる疫病退散に由来する祭りで
錯綜している。
ら み の 鬼 神 ﹂、﹁ 辟 邪 の︵ 邪 気 を 祓 う ︶
へき じゃ
﹃両面の鬼神﹄の題材の一つは、﹁に
た︵朝日︶。
﹁新型インフルエンザ退散への願いを
大祭奉納神楽︵獅子舞︶の世話役とな
また、黒と朱の衣を身に纏う。
海老様の﹁にらみ﹂と獅子舞
尾関
﹁にらみ﹂のパワー
4
「にらみ」のパワー
れが鬼神としての蚩尤の特性︵両面性︶
常用されない語句をあえて用いた。こ
確 だ ろ う。 し か し、﹁ 変 質 ﹂ で は 直 截
ではなく﹁変質﹂と表記されるのが正
﹁辟邪﹂などの表記をめぐって
客﹂でなく、正しくは﹁見学者﹂であ
また、資料館で埴輪を見る﹁私﹂は﹁観
ろうが、紀伊風土記の丘での、あの瞬
にすぎ、私の思いとはそぐわなかった。
板であり、やはり﹁辟邪の鬼神﹂こそ
間の体験は、私にとってはドラマその
か ら で あ る。﹁ 魔 よ け の 鬼 神 ﹂ で は 平
ふさわしい。この思いは今も変わらな
ものだった。そして、その﹁映像﹂は
と重なる両義性を有する言葉であった
を祓う﹂という意味を込めて使ったの
いが、表記の誤りへの危惧は、私の脳
﹃両面の鬼神﹄では、﹁辟邪﹂なる言
だが、広辞苑で﹁へきじゃ﹂を引くと
裏に最後までつきまとっていた。
いた。
私に、一つの物語を書くことを強いて
こしまなこと﹂とある。すると、この
多用した﹁変容﹂という語句もその
一つである。これが﹁姿・形を変える
◆◆目次◆◆
プロローグ
謎の埴輪
第一章
宿儺の伝承
第二章
蚩尤と宿儺
第三章
古代の飛騨と鉄のにおい
第四章
ワニ氏と紀氏と両面埴輪
第五章
伝承の変容と飛騨と紀伊
第六章
両面の神とミロクの聖山
あとがき
参考文献一覧
挿図提供・出典一覧
小論・研究余滴・随想など本誌にお寄せ願います。詳細については﹁投稿募集﹂をご覧ください。
和歌山市の古墳群から﹁顔が二つある人物埴輪﹂が出土した。
一方、岐阜県高山市の善久寺には異形の仏像
﹁両面宿儺菩薩像﹂がまつられている。
穏和な顔の背面に怒りの形相をあわせもつ、
このふたつの造形は無関係ではない。
東アジア史の視点から、飛騨の﹁両面伝承﹂と
紀伊の﹁両面埴輪﹂の謎に迫る。
尾関
章著
四六判上製・定価二五二〇円︵税込︶
両面の鬼神
大 漢 和 辞 典 の﹁ 辟 邪 ﹂ に は、﹁ よ こ
表記は誤りだったのか。
﹁僻邪﹂しか無く、﹁心がねじけて、よ
葉を幾度か用いた。私はこれに﹁邪気
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「にらみ」のパワー
5
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少華
う将来との結びつきが重視され、卒業
後 は 日 系 企 業 に 就 職 す る 学 生 が 多 い。
ま た、﹁ 日 本 の 文 化 に 関 す る 知 識 ﹂ や
﹁日本の政治・経済・社会に関する知識﹂
三年調査結果のほぼ倍の約六八万人と
国の日本語学習者数は前回の二〇〇
行った二〇〇六年の調査によって、中
教育機関では日本語学科の新設や既存
数の大幅な伸びが見られる。特に高等
機関や学校教育以外の機関では学習者
者数が減少しているものの、高等教育
年代に入り初等・中等教育機関で学習
二〇〇六年調査によると、二〇〇〇
の受験者数が全体の七七%であった。
卒業後のビジネス場面における日本
ケ ー シ ョ ン を 可 能 に す る こ と で あ る。
語の使用環境における良好なコミュニ
外国語教育の究極的目標は、目標言
が強くなっている。
ミュニケーション﹂といった交流志向
そ の も の へ の 興 味 ﹂﹁ 日 本 語 に よ る コ
よ う と す る 傾 向、﹁ 日 本 語 と い う 言 語
︵中国・西安外国語大学准教授︶
なったことがわかった。しかしこれは
学科の定員増で学生が急増し、第二外
触場面におけるコミュニケーション行
語使用、日本文化理解や日本人との接
といった、より専門性の高い知識を得
初等・中等・高等教育機関での学習者
国語として日本語を履修する学生は四
国際交流基金日本語国際センターが
および民間の語学学校等に所属する学
〇万人を超えている。
動を円滑に行なうためには、日本語学
ジオ講座の受講者や独学者も含めると
かなりの数に達すると思われる。
日本語の特徴の一つとして、精密な
た。 二 〇 〇 七 年 は、 上 位 級 の 一、二 級
会場も二九都市五九会場にまで拡大し
応募者数は二五.四万人を超え、受験
者は年々増加しており、二〇〇七年の
るようになった日本語能力試験の受験
範化され、体系付けられたフォームの
大の難関は、敬語・待遇表現はただ規
敬語 待
・ 遇表現の理解や学習の障害と
なっていると考えられる。しかし、最
こ と、 日 本 語 の 敬 語 語 法 の 難 し さ が、
環境の相違、母語に敬語表現が乏しい
的に実利志向が強く、就職や留学とい
習者の最も多い高等教育機関では全体
語を学習する目的も多様であるが、学
年齢や職業がさまざまなように、日本
日本語を学ぶ機関の性格、学習者の
話分析においては、敬語・待遇表現と
究が進められて成果を挙げている。談
最近の言語研究では、談話分析の研
のありさまを検討することにした。
験を踏まえ、コミュニケーション教育
が期待される。筆者は日本語教育の経
文化、経済を理解し行動できるコミュ
接触場面を含め、その国の社会、政治、
言語を適切に使える社会言語能力、⑶
文章を理解し活用できる言語能力、⑵
る。つまり、⑴発音、語彙、文法など、
習者にいくつかの能力が求められてい
敬語体系や様々な形の待遇表現がある
一九九三年に一般公開で実施され
点があげられる。日本語話者は話し相
日本語学習者に求められる能力
習者数であり、これ以外のテレビ・ラ
中国における日本語教育の現状
呉
日本語教育について考える
6
日本語教育について考える
に よ っ て、 言 葉 づ か い を 変 え て い る。
手との社会的上下関係や親疎関係など
時々刻々に能動的に変動するという点
対人関係・場・時・状況などによって
問 題 だ け で は な く、 言 語 行 動 の 中 で、
のしかたと捉えている。拙著﹃待遇表
自身の積極的な意図に基づく言語運用
のためのストラテジーとして、話し手
いうものを円滑なコミュニケーション
現の談話分析と指導法 ―
漱石作品を
資料にして﹄では、ブラウン&レビン
である。敬語・待遇表現など談話に関
ソンの﹁ポライトネス﹂理論および宇
特に、意志や心情を効果的に伝え、よ
異文化との共生能力などの育成と向上
佐 美 ま ゆ み の﹁ 談 話 の ポ ラ イ ト ネ ス ﹂
い対人関係を築く言語行動の中核に敬
は、日本語教育にとって非常に重要な
する社会言語能力、社会文化理解及び
このことは外国語話者を対象に日本
のである。
資料として談話レベルで敬語・待遇表
理論などに基づいて、漱石作品を言語
語 を 教 授 す る 際 の 大 き な 問 題 で あ る。
敬語はなかなかうまく身につけられな
い難題である。いくら上手に敬語の語
とする教育から社会言語能力、談話能
に応じて、文法・読解力の育成を中心
学習者の学習目的や社会的ニーズなど
高いと考えられる。
談話分析の研究資料として特に価値が
富に含んだ資料であって、待遇表現の
ン行動を考えるうえで格好の用例を豊
や状況の違いによるコミュニケーショ
中では、必ずしも適切に敬語・待遇表
力、ストラテジー能力の育成を中心と
現の研究を行った。漱石作品は、場面
現を使い分けられるとは限らず、敬語
するコミュニケーション教育への転換
こ れ か ら の 日 本 語 教 育 に お い て は、
文 化・ 習 慣 の 違 い、 生 ま れ 育 っ た
小論・研究余滴・随想など本誌にお寄せ願います。詳細については﹁投稿募集﹂をご覧ください。
待
・ 遇表現が日本語の中で一番難しい
と考える外国語話者は少なくない。
法を身につけても、現実の言語行動の
コミュニケーション中心の日本語教育へ
日 本 語 を 学 ぶ 外 国 人 学 習 者 に と っ て、
語・待遇表現がある。
待遇表現の理解と学習
ニケーション能力、である。
目次に戻る
日本語教育について考える
7
小論・研究余滴・随想など本誌にお寄せ願います。詳細については﹁投稿募集﹂をご覧ください。
など、約100種を掲載。
竜魚◎こい・ふな・なまず・たい・さめ・くらげ・
なまこ・うなぎ・まぐろ⋮
虫介◎へび・かいこ・ちょう・か・はえ・とんぼ・
ごきぶり・まむし・すずむし・はち⋮
禽鳥◎からす・かも・うぐいす・おしどり・
つばめ・すずめ・さぎ・くじゃく・たか⋮
畜獣◎いぬ・ねこ・ねずみ・うさぎ・さる・
しか・おおかみ・きつね・たぬき⋮
―
第四章 漱石作品の言い争い、非難場面の分析
第一節
﹁体面威嚇行為﹂について
第二節
﹁ポライトネス・ストラテジー﹂
について
第三節
相手のフェイス侵害を
及ぼさない﹁体面威嚇行為﹂
第四節
相手の消極的体面を脅かす
﹁体面威嚇行為﹂
第五節
﹁体面威嚇行為﹂における
フェイス侵害の変化
第五章
敬語・待遇表現指導の試論
中国における日本語教育への提言
―
第一節
敬語・待遇表現教育の課題
第二節
談話分析理論の理論的貢献
第三節
談話分析理論による敬語・
待遇表現指導の展開
参考文献
索引
7月下旬刊行予定
文献の大海から躍り出る動物たち ―
日本人は動物たちをどのように感じてきたのか、自然とどのように向き合ってきたのか?
古代から近現代まで多種多様な文献を博捜し、日本人の心性を明らかにする画期的な大事典。
小林祥次郎 著
A5判上製・定価九九七五円︵税込︶
日本古典博物事典
動物篇
第三章 漱石作品の人称代名詞使用の分析
第一節
﹃明暗﹄における人称代名詞
第二節
﹃明暗﹄における自称代名詞の
書き直しについて
第二章
漱石作品の敬語・待遇表現の分析
第一節
敬語・待遇表現の
使い分けについて
第二節
社会的ファクターの変化による
待遇表現の変化
第三節
心理的ファクターの変化による
待遇表現の変化
◆◆目次◆◆
序
小川栄一
第一章 敬語研究および漱石作品の資料性
第一節
敬語に関する研究史
第二節
敬語研究の課題
第三節
筆者の敬語研究
第四節
談話分析理論の枠組みについて
第五節
漱石作品を言語資料にする理由
第六節
作品紹介と漱石年譜
夏目漱石﹃明暗﹄の対話文全体を対象に、談話分析の観点から待遇表現を考察。
能動的に敬語・待遇表現を捉える日本語指導法の重要性を指摘。
呉
少華 著
A5判上製・函入・定価三九九〇円︵税込︶
待遇表現の談話分析と指導法 漱石作品を資料にして
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拙著では、従来の敬語・待遇表現の
れば幸いである。
的指導方法の一例としてご覧いただけ
ミュニケーション教育に適合する効果
ことが有効であると提言している。コ
コミュニケーション教育に取り入れる
遇表現指導に応用し、談話分析理論を
を中国における日本語教育の敬語・待
することを試みている。その研究成果
能動的に捉え、それぞれの側面を解明
ニケーションの中で敬語・待遇表現を
を取り上げている。そして対人コミュ
ら敬語・待遇表現を用いる様々な状況
研究を発展させて、談話分析の観点か
8
日本語教育について考える
目次に戻る
日本語教育について考える
9
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トンDCにある議会図書館の豊富な資
料 と 重 厚 な サ ー ビ ス を、 ア メ リ カ 中、
したがって、ハワイやアラスカ、グア
ムやサイパンにまで及ぼそうというこ
や医学、特許、法令などの分野で発達
﹁ 情 報 検 索 ﹂ は、 も と も と 科 学 技 術
なるのだが。
の実態を知っているからということに
きた。もちろん、そう言えるのは過去
情報検索の有り様は、全く変化して
交の状態となり、しかも、それらを適
スされるようになった。まさに玉石混
タベースがインターネット上でサービ
ス が 構 築 さ れ、 あ る い は 既 存 の デ ー
いない。しかも、数多くのデータベー
わち、一切スキルの習熟を前提として
でも検索できる環境を実現した。すな
る よ う に な っ て き た。 最 近 の 話 題 は、
ル化され、コンテンツとして提供され
そこに数多くの貴重資料類がディジタ
テムが研究・開発されてきた。そして、
み、ディジタル資料の流通・交換シス
館などでディジタル図書館の構築が進
うに、世界中の国立図書館や大学図書
提唱したのである。これに呼応するよ
ジタル化と高速回線の整備が必要だと
︵相模女子大学准教授︶
していた。そして、その検索はそれぞ
切にナビゲートする機能は不十分であ
多言語環境を実現したEU︵ヨーロッ
とであった。そのためには、資料のディ
れの主題分野に通暁した者が担当して
る。もちろん、サーチエンジンもビジ
パ共同体︶のヨーロッパ・ディジタル
ネ ス と し て 運 用 さ れ て い る 訳 で あ り、
その限界とリスクがつきまとってい
ンタリストは、使用するデータベース
と、そのデータベースで使用できる検
図書館とUNESCOの世界ディジタ
受 け ら れ る よ う に な っ た こ と で あ る。
の世に存在しない﹂とする風潮すら見
に 続 い て、 自 然 語 に よ る 全 文 検 索 方
と こ ろ が、 イ ン タ ー ネ ッ ト の 普 及
てきている。かつては、辞書で調べる
結果を鵜呑みにするという傾向すら出
くの偶然の賜物として表示された検索
は言い難い状況にある。その結果、全
︵ National Information Infrastructure
︶を
提唱した。彼のコンセプトは、ワシン
大統領のアルバート・ゴアは、NII
ま っ て き て い る の で あ る。 ま た、﹁ 情
ナビゲーションとガイドの必要性が高
キルアップのために、ますます適切な
でも的確な検索と、そして利用者のス
う は 変 わ っ て い な い。 そ し て、 少 し
どう使えばよいのかという基本は、そ
ネ ッ ト 上 で 検 索 さ れ な い も の は、﹁ こ
に対して、危機感を覚えるようになっ
と こ ろ が、 こ の 快 適 で 便 利 な 環 境
ル図書館である。
る。
少 々、 古 い 話 と な る が、 イ ン タ ー
利用者の多くは、どのようなコンテン
にしても数種類を引き比べたというこ
ネットの草創期に元アメリカ合衆国副
ツが提供されているのか、そして、そ
とが、昔日のように思い起こされる。
﹁情報検索﹂の世界の成長ないし変
ルである。
ていかなければならない現代人のスキ
人たちが、なんらかの方法で身につけ
報検索﹂は、情報化社会を生きていく
学で学術情報の入手方法に関する講座
そして、日々、新たなサービスが始まっ
化の早さには、すさまじいものがある。
データベース、
ている。しかし、どのデータベースを、
が、一般にはそういったスキルを得る
機会も方法も十分に用意されていると
重版出来
情報検索入門ハンドブック
松本勝久
著
四六判並製・定価一八〇〇円︵税込︶
小論・研究余滴・随想など本誌にお寄せ願います。詳細については﹁投稿募集﹂をご覧ください。
現代人に最も必要とされる﹁情報検索﹂の基本的なスキルを身に付ける、初心者必携の入門書。
多くの人がそもそもウェブの仕組みすら十分に理解せぬまま、膨大なノイズに阻まれ、不正確な情報
にしかアクセスできていない。
情報検索の歴史、基礎的な考え方から、商用データベースの正しい利用法まで、全五章にわたり、分
かりやすく詳細に解説。
図書、雑誌から、新聞記事、法律、統計、特許、人物やビジネス、地図に関する情報など、各情報に
応じた正しい検索術を習得する。
、図書館の利用法
Web
や講習が開催されるようになってきた
を熟知していないのである。一部の大
たのも事実である。それは、インター
れ を ど の よ う に 利 用 し た ら い い の か、
式の実用化は、誰もがいつでも、どこ
あるいは利用できるのかといったこと
て検索を実行していたのである。
索式について熟知した上で、職務とし
索語、そして検索語を組み合わせる検
きた。彼らサーチャーないしドキュメ
松本勝久
﹁情報検索﹂あれこれ
10
「情報検索」あれこれ
目次に戻る
11 「情報検索」あれこれ
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つつ、初版本について気がついたこと
を解題︵三十巻掲載︶で取り上げてみ
た。
その中で、ここではその巻数につい
﹃新新訳源氏物語﹄全六巻は与謝野
源氏物語﹄が収録される。
手になる源氏物語の現代語訳﹃新新訳
あった。それからあまり時を隔てぬ今、
はさまざまに論じ尽くされたかの感が
事が各地で開かれ、源氏物語について
語に関することであれば、あらゆる催
源氏物語千年紀ということで、源氏物
昨 年︵ 平 成 二 十 年 ︶ は 時 あ た か も
まり巻数が決定するまでにずいぶん時
るのは第五巻になってからである。つ
である。はっきりと全六巻と表記され
れた出版予定広告によって知られるの
第一巻から第四巻までの巻末に掲げら
出版予定では、全八巻であったことが
その初版本を細かく見ていくと最初の
︵編集委員︶
て触れてみたい。現在、その初版本は
晶子、六十四歳生涯の最後の著作とし
本全集に与謝野晶子による現代語訳源
間がかかったと言わざるを得ない。
全 六 巻 と し て 認 知 さ れ、 現 存 す る が、
て、また後続の近現代文学者の手にな
氏物語が可能なかぎり初版本に添って
る。
る源氏物語現代語訳に多大な影響を与
収録されたことも偶然とはいえ、与謝
に な る の で、 文 章 は よ り 整 理 さ れ る。
り、一度訳した文章の推敲ということ
ればなるほど手慣れた全訳作業とな
い は 晶 子 に と っ て み れ ば、 後 半 に な
辺の事情を勘案しなかったせいか、或
訳に近くなっていったのである。その
あったのだが、後半になるにつれて全
までも物語の粗筋を語って行く抄訳で
らする作品になっているように思われ
一篇の超長編小説に仕立て直した感す
一人の近代女性に乗り移って、新たに
者︵紫式部︶の魂が与謝野晶子という
まるで一千年という時空を超えて原作
し 変 え た と い う 作 業 に と ど ま ら な い。
致体の文章は、単に古語を現代語に移
かと思う。
量の大きさを示すものではなかった
だけ寛︵鉄幹︶の、出版における力
り、それは又別の見方をすればそれ
あったに違いないことの証明ともな
著作には寛︵鉄幹︶の後援が相当に
美氏が言われているように、晶子の
には無かったことを思えば、逸見久
著作はこの﹃新新訳源氏物語﹄以外
実、寛︵鉄幹︶死後、晶子に新たな
いるので、それらを参考にさせて頂き
などによって優れた研究が発表されて
ローリー氏、神野藤昭夫氏、関礼子氏
れまで新間進一氏、逸見久美氏、ゲイ・
﹃ 新 新 訳 源 氏 物 語 ﹄ に つ い て は、 こ
思われてならない。
野晶子と源氏物語の結びつきの深さが
集協力の方々には多大のご心配とご苦
委員の田口佳子氏・川崎キヌ子氏、編
嶋洋次社長の寛大な御理解の下、編集
らっている。この間逸見久美先生・池
くされ、編集の仕事を一切免除しても
院して以来、現在も自宅療養を余儀な
一九年三月に脳出血に見舞われ緊急入
引き受けながら、実は、三年前の平成
私、市川千尋は編集委員という大役を
さて最後に、私事で恐縮ではあるが、
で初めは全文を訳するのではなく飽く
但 し、 こ の﹃ 新 訳 源 氏 物 語 ﹄ が 曲 者
源 氏 物 語 ﹄ を 手 掛 け て い る の で あ る。
目の源氏物語の現代語訳である﹃新訳
つ出版社であり、与謝野晶子の第一回
し金尾文淵堂はしっかりした実績を持
版社サイドのケアレスミスである。併
スかとも考えられるが、ここでこの誤
を思い知らされずにはいられないの
どこの夫妻の連携・協力・絆の強さ
本全集に関わらせて頂けば頂くほ
現状のご報告としたい。
りして深くお詫びし、感謝の意を表し、
くせもの
その結果、長くなったり短くなったり
算 の 最 も 大 き な 原 因 と 思 わ れ る の は、
である。
労とをおかけしている。この場をお借
幹︶の不在のせいではなかったか。事
全四十四巻
最新刊︵二十八巻︶7月刊行
小論・研究余滴・随想など本誌にお寄せ願います。詳細については﹁投稿募集﹂をご覧ください。
与謝野鉄幹・晶子夫妻の、単行本化された著作を中心に刊行順に収録した、
日本文学史上初の︿夫婦﹀の全集である。
﹃みだれ髪﹄百年を記念し、
二〇〇一年一二月より刊行開始。各巻末には第一線の研究者による書誌解題を付す。
最新刊の第二十八巻には、与謝野晶子の晩年の大著﹁新新訳源氏物語﹂全六巻より、巻一∼二を収録。
逸見久美・市川千尋・田口佳子・川崎キヌ子 編
A5判上製カバー装・各巻定価六三〇〇円︵税込︶
鉄幹晶子全集
実は昭和十年三月に物故した夫、寛︵鉄
あらすじ
したのかもしれない。その辺の計算ミ
その原因を考えてみるに、第一に出
る。そのきびきびとして明晰な言文一
えた書として文学史上貴重な作品であ
き二八・二九・三十巻には与謝野晶子の
いよいよ本全集本編も終わりに近づ
市川千尋
﹃鉄幹晶子全集﹄について
12
『鉄幹晶子全集』について
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13 『鉄幹晶子全集』について
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躍軍
︵同志社大学
文化情報学部教授︶
ます。これにより人びとが独自のもの
の見方、考え方、そして行動意向など
を も つ こ と に な り ま す。 し た が っ て、
人間の意識あるいは行動を計測するこ
とは、木々の大きさや位置などを測る
生することによって育まれる森の成長
る木々が同じ空間で競り合いながら共
要があるという点です。このような意
や木々を対象に統計学的に分析する必
ことはできず、無作為に選ばれた空間
るかということは、簡単に言い与える
象にかかわるデータの設計・収集・解
な研究に引きつけられ、様々な社会現
得たことをきっかけに、計量社会学的
理研究所︵立川市に移転予定︶で職を
十五年前に東京の港区にある統計数
ことに比べ、はるかに困難です。
過程および収穫量の推計について取り
析の方法論的研究に軌道を換えまし
その魅力は、樹種も大きさも同じであ
込んでいました。たとえ、同じ時点で
味で、森林は単なる木々の集まりでは
た。住民基本台帳の閲覧が制限されて
る木々が次の時点でどれほど大きくな
出現した同じ樹種の苗木にしても、生
なく、大げさに言えば﹁森林社会﹂と
いる今日の状況にあわせた多様な調査
大学で森林科学を学んだ私は、かつ
まれ付きの競争力や与えられた環境状
なっています。
成長過程が異なり、非常に複雑になる
共有したり、相互に結びついたり、影
語、文化などをもつ人々が生活空間を
一方で、人間社会は多様な民族、言
の解析に焦点を絞ると同時に、実際の
発と、社会科学でよく扱う質的データ
環境に適応した個人標本抽出方法の開
現在は教育を中心とする私学に勤務
ことが森林科学分野の最大の関心事と
では、森林社会と人間社会は共通して
していますが、以下の柱をかかげてこ
意向などを行動計量学的に分析する研
私は木々の大きさや空間上での相対
います。しかしながら、人間は植物に
のあり方について文化の視点から問い
調査データをとって人々の意識や行動
的な位置関係を基に、単位面積当たり
ない感情、理性、人格などを有してい
直しています。特に、
調査データによっ
響を与えあったりしているまとまりと
の木々の成長軌跡を確率現象として推
ジアの組織文化への理解に役に立つも
言えます。複雑な構造をもつという点
測 す る こ と に 夢 中 に な っ て い ま し た。
のと考えられます。
究を展開しています。
れまで取り込んできた研究を続けてい
とりわけ、価値観の概念を確立しなが
国 の 異 文 化 比 較 調 査 を 続 け て い ま す。
る方法論を開発し、欧米・東アジア諸
族、言語の異なる集団の意識を調査す
これからも、集団的特徴を帯びてい
は、今後の環境教育や環境協調の形成
関連性を探求しています。一連の情報
因を分析し、人々の環境保全行動との
て環境意識の形成メカニズムと影響要
の諸現象にかかわる調査データを蓄積
ら、社会的変容と文化伝播の実態を調
る人々の意識や価値観などの調査分析
文化、民
関
「 連性
査 デ ー タ に 基 づ い て 解 明 し て い ま す。
意識の国際比較調査研究
、」 因
「 果関係 、」 構
「 造の有様 を
」掘
り出しています。とりわけ欧米・東ア
また、伝統文化および今日の文化・政
文化・社会
ジアを中心に、国や地域の国民性や価
に 主 眼 を お き、﹁ デ ー タ を 中 心 に ﹂ と
すると同時に、データに潜む
値観などの特徴を分析し、文化・政治・
治・経済のグローバル化による影響も
いうデータサイエンスの視点から、国・
もりです。
地域間の協調関係の道を探ってゆくつ
にとって重要な手かがりとなりえます。
経済的背景による影響を調査していま
調べています。
題は人間活動に起因する、という視点
今日の環境問
に関する日本人、韓国人、中国人の考
較調査データによってリーダーの資質
から、人々の生活様式および行動方式
統計的社会調査
小論・研究余滴・随想など本誌にお寄せ願います。詳細については﹁投稿募集﹂をご覧ください。
データを適切な方法で収集・解析し、今まで気づかなかった新しい事実を浮かびあがらせる ―
﹁データサイエンス﹂の視点から、社会調査法の基本理論と実践的な方法を示す。
社会調査士カリキュラム︻B︼﹁調査設計と実施方法に関する科目﹂および︻C︼﹁基本的な資料とデータの
分析に関する科目﹂をカバー。
鄭
躍軍 著
A5判並製・定価三一五〇円︵税込︶
心を測る理論と方法
え方を明らかにしたことで、現代東ア
環境意識の構造分析
す。たとえば、東アジア価値観国際比
社会・文化の計量分析
ます。
いっても過言ではありません。
により、まるで人間の如くそれぞれの
況、周辺の樹木本数の多少などの違い
て樹種、樹齢、高さ、太さなどの異な
鄭
森林社会から人間社会へ
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森林社会から人間社会へ
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誌面二頁︵一五〇〇字程度︶ないし三頁︵二三〇〇字程度︶
写真などが入る場合は、文字数をそのぶん減らしてください。
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四〇〇字を目安に、適当な小見出しをお付けください。
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ポイントは、小社の書籍を直販にてご購入いただく際にご利用いただけます。
◆ 謝礼
◆ お問合せおよび送付先
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メールタイトルに﹁勉誠通信用原稿﹂と明記してください。
編集後記
遺伝子研究の進歩から、全ての家ネコは中東の五匹程の雌猫の子孫であること
が判明したそうです。全てのサラブレットの祖先が三頭の牡馬であることは競馬
ファンの間ではよく知られていますが、血統が極めて重視される競走馬の世界で
はなく、家ネコの祖先をよく五匹程まで絞りこめたものだと驚かされました。
仕事中、小休止したくなった時、よく緑茶を飲みながら動物の壁紙を眺めてい
ます。現在は山猫の仔にしているのですが、愛らしさと野生の強さを兼ね備え
た姿がとても気に入っています。穀物を荒らす鼠を補食する猫は、人間にとっ
て有益な存在であり、そうとう古い時代から家畜化が進んだようです。
小 林 祥 次 郎 著﹁ 日 本 古 典 博 物 事 典
動物篇﹂︵近刊︶は、日本人と動物たちの歴
史が全て詰まったとても面白い一冊です。是非、ご一読ください。
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