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事業調書(PDF:3591KB)
平成 26 年度
し みん
“ふじのくに”士民協働 事業レビュー
日
時:平成 26 年 9 月 6 日(土)
・7 日(日)
10:00∼16:30
会 場:静岡県庁別館
・第 1 会場 8 階第 1 会議室
・第 2 会場 7 階第 2 会議室
・第 3 会場 7 階第 4 会議室
傍聴される皆様へ
1
2
3
傍聴は、お静かにお願いします。
会場への入退場、傍聴席での席の移動は自由ですが、進行の妨げにならないよ
う必要最小限にしてください。
レビューに際して、傍聴の皆様からのご質問は一切受け付けません。
4
レビュー実施中に公然と批評を加えたり、発言や拍手その他の方法で公然と意
見を表明しないでください。
5
携帯電話は、マナーモードにするか、電源をお切りください。また、会場内で
の私語はお控えください。
6
録音、写真撮影、録画については、レビュー作業、インターネット中継及び傍
聴の支障にならない範囲で行ってください。
7
会場内の秩序を乱し、進行の支障となる行為はしないでください。これらの事
項を守っていただけない場合やコーディネーター・事務局の指示に従っていただ
けない場合は、ご退場いただくことがあります。
8
人に危害を加えるおそれのある物を持ち込まないでください。
9
建物内での喫煙、お食事は、ご遠慮ください。
10
建物内での移動にあたっては、一部立入禁止区域がありますので、係員の指示
に従ってください。
11
日程表に記載されている予定時間は、当日の進行状況により前後する場合があ
りますので、あらかじめご了承ください。
し みん
<参考>「士民」とは?
富国有徳の志を持った人々で、豊かさの集積を「富」、廉直な心を堅持する者の
ことを「士」とし、両者を兼ね備えた「富士」から引用しています。
静岡県
目
次
実施概要‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
会場案内図‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
日程表‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
専門委員名簿‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
静岡県総合計画の構成、施策の体系‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
レビューシート‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
施策シート、事業シート、連携シートの見方‥‥‥‥‥‥
1
3
4
6
7
8
9
対象施策、事業及び連携の各シート
9 月 6 日(土) 第 1 会場
「確かな学力」の育成 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥12
連携 1 市町教育委員会との連携による補助教材等の活用‥‥‥‥14
事業 1 学力向上推進事業費(学力向上推進プロジェクト・小学校学習支援事業)‥22
事業 2 次代を担う人材育成研修事業費(サイエンススクール) ‥32
事業 3 実学推進フロンティア事業費(オーバードクター等活用事業) ‥40
9 月 6 日(土) 第 2 会場
世界に誇る多彩で高品質な農芸品の生産力強化 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥46
連携 2 ビジネス経営体の育成 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥50
事業 4 農を支える元気な担い手支援事業費 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥58
事業 5 耕作放棄地解消総合対策事業費助成 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥68
事業 6 茶業経営体質強化推進事業費 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥76
9 月 6 日(土) 第 3 会場
就労支援体制の強化による一層の雇用促進‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥86
連携
事業
事業
事業
3
7
8
9
大学生等と県内企業とのマッチングを促進させるための民間等との連携 88
働いてよし新卒者就職応援事業費‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥102
しずおかジョブステーション運営事業費 ‥‥‥‥‥‥‥114
緊急経済対策民間活力等推進事業費(障害者雇用創出強化事業)‥124
9 月 7 日(日)
(経済産業部)
(雇用推進課)
(雇用推進課)
(雇用推進課)
(雇用推進課)
(教育委員会)
(教育総務課健康安全教育室)
(教育総務課健康安全教育室)
(スポーツ振興課)
(教育政策課人権教育推進室)
第 2 会場
地域の多彩で魅力的な文化の創造と発信 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥194
事業 13 美術館運営事業費 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥196
事業 14 ふじのくに芸術祭開催事業費 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥204
事業 15 伊豆文学賞等開催事業費 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥212
連携 5 文化資源の発掘と発信による魅力向上 ‥‥‥‥‥‥‥‥218
9 月 7 日(日)
(経済産業部)
(農業振興課)
(農業振興課)
(農業振興課)
(茶業農産課)
第 1 会場
健やかで、たくましい心身の育成 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥144
連携 4 市町教育委員会や関係団体との連携による安心・安全な学校給食の提供 148
事業 10 学校地域連携安全・安心推進事業費(スクールヘルスリーダー派遣事業) 158
事業 11 しずおか型部活動推進事業費 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥170
事業 12 人権教育総合推進事業費 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥180
9 月 7 日(日)
(教育委員会)
(義務教育課)
(義務教育課)
(高校教育課)
(高校教育課)
(文化・観光部)
(文化政策課)
(文化政策課)
(文化政策課)
(文化政策課)
第 3 会場
健康でいきいきと暮らせる長寿県づくり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥220
事業 16 認知症総合対策推進事業費 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥224
事業 17 地域支援事業費県交付金 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥232
事業 18 成年後見推進事業費 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥240
連携 6 認知症の方や家族を地域で支える体制づくり ‥‥‥‥‥248
(健康福祉部)
(長寿政策課)
(長寿政策課)
(地域福祉課)
(長寿政策課)
実施概要
1
概 要
総合計画(後期アクションプラン)の着実な推進に向けて、公開の場において県民か
し みん
ら事業の改善に向けた御意見をいただく「“ふじのくに”士民協働 事業レビュー」を実
施する。
2
目 的
(1) 県民意見に基づく施策や事業の見直し
(2) 県民の県政への理解促進及び信頼感の醸成、県政参加意識の向上
(3) 市町や民間と連携した行政運営の推進
3
実施内容
(1) 実 施 日
(2) 実 施 方 法
(3) 対象事業等
(4) 体
制
平成26年9月6日(土)、7日(日)
総合計画の6施策分野(小柱)について、県民評価者による予算事業
の効果判定及び施策を推進するための市町や民間との連携の在り方
などに関する議論を行う
効果判定を行う事業 18事業(6小柱×3事業)
施策推進のための連携について議論する分野 6分野
1班(1会場)あたり
・コーディネーター 1人(進行役)
・専門委員 5人(県職員等への質問や議論を行う方)
・県民評価者 40人程度(議論を聴いた上で評価、判定を行う方)
(5) 作 業 時 間
(6) そ
の
他
予算事業の効果判定 1 事業 60 分
市町・民間との連携に関する議論 80 分
インターネットを活用してライブ中継や意見募集を実施
4
県民評価者
(1) 無作為に抽出した20歳以上の県民5,000人へ募集案内を送付し、応募のあった261人か
ら抽選により決定した200人
(2) 県内の大学生55人
(3)“ふじのくに”づくりサポーター(※)へ募集案内を送付し、応募のあった39人から
抽選により決定した20人
・男女別 男性 149 人、女性 126 人
合計
20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代
・年代別
75 人 19 人 47 人 51 人 47 人 35 人
1人
275 人
・地域別 東部 68 人、中部 111 人、西部 96 人
※ “ふじのくに”づくりサポーター(平成26年8月1日現在の登録人数:112人)
これまでに「事業レビュー」や「事業仕分け」に参加していただいた県民のうち、希
望する方にサポーターとして登録していただいている。
県からニュースレターや県民が参加できる会議・イベント等の情報を提供するほか、
意見の募集等も随時行う。
-1-
5 事業レビューの流れ
レビューの結果はそのまま県の最終判断となるものではありません。
レビューの結果や議論の内容を踏まえて検討を行い、県の方針を決定するための参考と
するものです。
6 対象事業及び連携について議論する分野の選定
総合計画(後期アクションプラン)の小柱(施策の方向)について、
「
“ふじのくに”
づくり白書」(25 年 11 月)における数値目標の達成状況などを基準に抽出した 24 小柱
から、第 1 回行財政改革推進委員会において対象 6 小柱を選定。
選定された小柱の担当部局が 3 事業及び市町・民間との連携について議論する分野の
候補を選定し、第 2 回行財政改革推進委員会において 18 事業 6 分野を決定。
-2-
会場案内図 (静岡県庁別館)
-3-
し みん
“ふじのくに”士民協働 事業レビュー 日程表
進行状況により時間は前後する場合があります
○第 1 会場(県庁別館 8 階第 1 会議室)
予定時間
番号
事業名、連携について議論する分野(テーマ)
10:00∼10:15
開 会 式
10:20∼10:30
施策概要説明
10:30∼11:50
連携1
学校におけるきめ細かな指導の充実
(市町教育委員会との連携による補助教材等の活用)
11:50∼12:50
12:50∼13:50
事業1
学力向上推進事業費(学力向上推進プロジェクト・小学校学習支援事業)
義務教育課
義務教育課
休 憩
事業2
次代を担う人材育成研修事業費(サイエンススクール)
15:00∼15:10
15:10∼16:10
担当課
昼 食・休 憩
13:50∼14:00
14:00∼15:00
【第 1 日目】9 月 6 日(土)
高校教育課
休 憩
事業3
実学推進フロンティア事業費(オーバードクター等活用事業)
16:20∼16:30
高校教育課
閉 会 式
○第 2 会場(県庁別館 7 階第 2 会議室)
予定時間
番号
事業名、連携について議論する分野(テーマ)
10:20∼10:30
10:30∼11:50
施策概要説明
連携2
攻めの農業を担うチャレンジ精神あふれる経営体の育成
(ビジネス経営体の育成)
11:50∼12:50
12:50∼13:50
事業4
農を支える元気な担い手支援事業費
農業振興課
休 憩
事業5
耕作放棄地解消総合対策事業費助成
15:00∼15:10
15:10∼16:10
農業振興課
昼 食・休 憩
13:50∼14:00
14:00∼15:00
担当課
農業振興課
休 憩
事業6
茶業経営体質強化推進事業費
茶業農産課
○第 3 会場(県庁別館 7 階第 4 会議室)
予定時間
番号
10:20∼10:30
10:30∼11:50
連携3
事業7
(大学生と県内企業とのマッチングを促進させるための民間等との連携)
雇用推進課
働いてよし新卒者就職応援事業費
雇用推進課
休 憩
事業8
15:00∼15:10
15:10∼16:10
成長産業分野における雇用の確保とマッチングの促進
昼 食・休 憩
13:50∼14:00
14:00∼15:00
担当課
施策概要説明
11:50∼12:50
12:50∼13:50
事業名、連携について議論する分野(テーマ)
しずおかジョブステーション運営事業費
雇用推進課
休 憩
事業9
緊急経済対策民間活力等推進事業費(障害者雇用創出強化事業)
-4-
雇用推進課
し みん
“ふじのくに”士民協働 事業レビュー 日程表
進行状況により時間は前後する場合があります
○第 1 会場(県庁別館 8 階第 1 会議室)
予定時間
番号
事業名、連携について議論する分野(テーマ)
10:00∼10:15
開 会 式
10:20∼10:30
施策概要説明
10:30∼11:50
連携4
【第 2 日目】9 月 7 日(日)
学校における食育の推進
教育総務課
(市町教育委員会や関係団体との連携による安心・安全な学校給食の提供) 健康安全教育室
11:50∼12:50
昼 食・休 憩
12:50∼13:50
事業10 学校地域連携安全・安心推進事業費(スクールヘルスリーダー派遣事業)
13:50∼14:00
休 憩
14:00∼15:00
事業11 しずおか型部活動推進事業費
15:00∼15:10
休 憩
15:10∼16:10
担当課
事業12 人権教育総合推進事業費
16:20∼16:30
教育総務課
健康安全教育室
スポーツ振興課
教育政策課
閉 会 式
○第 2 会場(県庁別館 7 階第 2 会議室)
予定時間
番号
事業名、連携について議論する分野(テーマ)
10:20∼10:30
10:30∼11:30
施策概要説明
事業13 美術館運営事業費
11:30∼12:30
文化政策課
昼 食・休 憩
12:30∼13:30
事業14 ふじのくに芸術祭開催事業費
13:30∼13:40
休 憩
13:40∼14:40
事業15 伊豆文学賞等開催事業費
14:40∼14:50
14:50∼16:10
担当課
文化政策課
文化政策課
休 憩
連携5
“ふじのくに”の文化を創造・発信する活動の推進
(文化資源の発掘と発信による魅力向上)
文化政策課
○第 3 会場(県庁別館 7 階第 4 会議室)
予定時間
番号
10:20∼10:30
10:30∼11:30
事業16 認知症総合対策推進事業費
事業17 地域支援事業費県交付金
長寿政策課
休 憩
事業18 成年後見推進事業費
14:40∼14:50
14:50∼16:10
長寿政策課
昼 食・休 憩
13:30∼13:40
13:40∼14:40
担当課
施策概要説明
11:30∼12:30
12:30∼13:30
事業名、連携について議論する分野(テーマ)
地域福祉課
休 憩
連携6
総合的な認知症対策の推進
(認知症の方や家族を地域で支える体制づくり)
-5-
長寿政策課
し みん
“ふじのくに”士民協働 事業レビュー 専門委員名簿
日付 班名
対象施策
番号
1
熊谷 哲
性別
男
区 分
構想日本仕分け人チーム
「確かな学
力」の育成
︶
第
1
会
場
︵
9
月
6
日
(土)
第
2
班
世界に誇る多
彩で高品質な
農芸品の生産
力強化
︶
第
2
会
場
︵
第
3
班
就労支援体制
の強化による
一層の雇用促
進
︶
第
3
会
場
健やかで、た
くましい心身
の育成
︶
第
1
会
場
男
行財政改革推進委員会委員
3
小村 雄大
男
構想日本仕分け人チーム
4
新倉 聡
男
構想日本仕分け人チーム
横須賀市選挙管理委員会
5
斉藤 寿規
男
県民専門委員
まち創り研究所所長
6
石川 春乃
女
県民専門委員
株式会社エス・ラボラトリーズ代表取締役
1
荒井 英明
男
構想日本仕分け人チーム
厚木市 教育総務部次長
2
古谷 博義
男
行財政改革推進委員会委員
(株)ウエルビーフードシステム代表取締役
静岡県ニュービジネス協議会理事
3
露木 幹也
男
構想日本仕分け人チーム
小田原市 教育部副部長
4
森本 健次
男
構想日本仕分け人チーム
南山城村
産業生活課魅力ある村づくり推進室 室長
5
松浦 英泰
男
県民専門委員
米国鑑定士協会(ASA)資産評価士(機械・設備)
6
都甲 豊子
女
県民専門委員
NPOセンター事務局長
1
伊藤 伸
男
構想日本仕分け人チーム
構想日本 総括ディレクター
2
寺田 正捷
男
行財政改革推進委員会委員
元福田町長
元常葉大学非常勤講師
3
小瀬村 寿美子
女
構想日本仕分け人チーム
厚木市 総務部 行政改革担当次長
4
山根 晃
男
構想日本仕分け人チーム
足立区福祉部足立福祉事務所 北部福祉課長
5
猪浦 玲子
女
県民専門委員
主婦
6
木村 俊彦
男
県民専門委員
経営コンサルタント
障害者職業コンサルタント
1
熊谷 哲
男
構想日本仕分け人チーム
政策シンクタンク PHP総研 主席研究員
2
佐藤 克昭
男
行財政改革推進委員会委員
佐藤経済研究所長
元浜松学院大学教授
3
長澤 弘子
女
行財政改革推進委員会委員
NPO法人浜松子どもとメディアリテラシー研究所理事長
4
小村 雄大
男
構想日本仕分け人チーム
元内閣府行政刷新会議事務局参事官
民間企業
5
石渡 秀朗
男
構想日本仕分け人チーム
三浦市立病院 副管理者
6
袴田 郁也
男
県民専門委員
会社員
1
荒井 英明
男
構想日本仕分け人チーム
厚木市 教育総務部次長
2
髙木 敦子
女
行財政改革推進委員会委員
NPO法人地域づくりサポートネット副代表理事
3
露木 幹也
男
構想日本仕分け人チーム
小田原市 教育部副部長
4
伊賀 恵
女
構想日本仕分け人チーム
ふりはた綜合法律事務所弁護士
5
高塚 年明
男
県民専門委員
元参議院行政監視委員会首席調査員
6
河原 みち代
女
県民専門委員
みらいネット浜松代表
1
伊藤 伸
男
構想日本仕分け人チーム
構想日本 総括ディレクター
2
根本 敏行
男
行財政改革推進委員会委員
静岡文化芸術大学文化政策学部長
3
小瀬村 寿美子
女
構想日本仕分け人チーム
厚木市 総務部 行政改革担当次長
4
山根 晃
男
構想日本仕分け人チーム
足立区福祉部足立福祉事務所 北部福祉課長
5
原木 一義
男
県民専門委員
人権擁護員
6
増田 すみ江
女
県民専門委員
農業
︵
9
月
7
日
(日)
第
2
班
政策シンクタンク PHP総研 主席研究員
佐藤経済研究所長
元浜松学院大学教授
元内閣府行政刷新会議事務局参事官
民間企業
佐藤 克昭
︵
第
1
班
所 属 等
2
︵
第
1
班
氏 名
地域の多彩で
魅力的な文化
の創造と発信
︶
第
2
会
場
︵
第
3
班
︶
第
3
会
場
健康でいきい
きと暮らせる
長寿県づくり
※各班 「番号1」 はコーディネーター
-6-
-7-
-8-
-9-
-10-
-11-
施策シート
施策の方向
健やかで、たくましい心身の育成
1 施策の体系
静岡県総合計画「富国有徳の理想郷“ふじのくに”のグランドデザイン」
「後期アクションプラン」より
「戦略」
(大柱)
「有徳の人」づくり
「戦略の柱」
(中柱)
心と体の調和した人間形成の基盤づくり
「文・武・芸」三道の鼎立を目指した学校づくり
心身の調和のとれた「徳のある人」を育てるためには、学問を尊
び、スポーツに親しみ、芸術を愛するという「文・武・芸」三道の
鼎立が大切である。
きめ細かな指導の充実による「確かな学力」の育成、キャリア教
育の推進、科学技術や情報通信技術の進歩への対応、スポーツや芸
術に触れる機会の充実などを進めるとともに、教職員の児童生徒と
向き合う時間の確保や資質の向上、特別支援教育の充実、私立学校
への支援など、三道の鼎立を目指した学校づくりを展開する。
魅力ある高等教育・学術の振興
生涯学習を支える社会づくり
「施策の方向」
(小柱)
名 称
目 的
(1)徳のある人間性の
育成
学校・家庭・地域の連携のもと、自然や社会の中での体験活動や国
際交流、芸術や文化、読書等に親しむ機会の充実を図り、心身の調和
のとれた「徳のある人」を育てる。
(2)健やかで、たくま
しい心身の育成
健康でたくましい心身の育成を図るとともに、学校における食育を
推進し、
「生きる力」の基礎を養う。
(3)「確かな学力」の
育成
主体的に学習に取り組む態度を育成し、基礎的・基本的な知識・技
能の習得とともに、これらを活用して課題を解決するために必要な思
考力、判断力、表現力等の育成を図る。
(4)特別支援教育の充
実
共生社会の形成に向け、特別支援学校の教育環境の整備等を推進す
るとともに、地域との連携を図りながら、すべての学校において特別
な支援を必要とする子ども一人ひとりの教育的ニーズに対応した指導
と支援の充実を図り、
「共生・共有」を推進する。
(5)魅力ある学校づく
りの推進
児童生徒をはじめ保護者や地域から信頼される魅力ある学校づくり
を推進するとともに、教員の教科指導力・生徒指導力等の向上を図り、
頼もしい教職員を養成する。
-144-
(6)「命を守る教育」
の推進
児童生徒が、自ら危険を予測し回避できる力を育成する「命を守る
教育」を推進するとともに、学校における教育活動が安全な環境で実
施され、児童生徒等の安全の確保が図られるよう、家庭、地域、関係
機関と連携した学校安全の充実を目指す。
2 数値目標
H25 評価
数値目標
基準値
H29 目標
現状値
H25 目標
現状値
達成
状況
「学校が楽しい」と
答える児童生徒の割
合
(H24 年度) (H25 年度)
小:88.7% 小:88.0%
中:83.1% 中:84.5%
高:82.4% 高:85.7%
小:93%
中:90%
高:87%
小:93%
中:90%
高:87%
(H24 年度)
小:88.7%
中:83.1%
高:82.4%
C
新体力テストで全国
平均を上回る種目の
割合
(H24 年度) (H25 年度)
小:86.5% 小:75.0%
中:81.5% 中:92.6%
高:94.4% 高:92.6%
小:100%
中:100%
高:100%
小:100%
中:100%
高:100%
(H24 年度)
小:86.5%
中:81.5%
高:94.4%
C
(単位:千円)
3 主な施策(取組)
、事業
施策(取組)
事業名
H26 当初予算
○学校における健康教育の推進
・地域の中核となる養護教諭の育成及び若
手養護教諭の資質向上
スクールヘルスリーダー派遣
事業
2,264
教科等指導リーダー育成事業
(養護教諭)
2,672
○子どもの心の健康問題やいじめ・不登校等
へのきめ細かな指導の充実
・いじめの未然防止と早期発見対応に向け
た各学校の組織体制の整備等の推進
・生徒に対するきめ細かな相談体制を整備
し、スクールカウンセラー、学校支援心
理アドバイザー等の配置を促進
人権教育総合推進事業費
2,018
○学校体育、スポーツ・文化活動の充実
・部活動等指導協力者派遣及び学校体育指
導者講習会の実施などによる指導者の資
質向上・安全対策の充実
・新体力テスト実施結果に基づく体力向上
の取組を推進
・しずおか型部活動の推進
・全国大会等への児童生徒の派遣を支援す
るなどスポーツ・文化活動を推進
しずおか型部活動推進事業費
生徒指導等推進事業費
学校体育推進事業費
全国総合体育大会等派遣運営
費助成
-145-
357,153
38,400
2,325
24,568
学校食育推進事業費
○学校における食育の推進
・
「食に関する指導の手引き」等の活用の推
進及び栄養教諭の増員
・
「ふるさと給食の日」の開催等学校給食関
係者との連携による地場産物の積極的な
活用を推進
・栄養教諭等に対する研修の充実及び食に
関するメニューコンクールの開催
が事業レビュー対象3事業、連携について議論するテーマ
-146-
10,000
メモ
-147-
連 携 4
連携シート
施策の方向
議論のテーマ
健やかで、たくましい心身の育成
学校における食育の推進(市町教育委員会や関係団体との連携による安心・安全な
学校給食の提供)
食育の推進について
食育とは(食育基本法全文 平成 17 年7月施行)
・生きる上での基本であり、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けるとともに、
様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践
することができる人間を育てるものである。
・子どもたちに対する食育は、心身の成長及び人格の形成に大きな影響を及ぼし、生涯にわたっ
て健全な心と身体を培い豊かな人間性をはぐくんでいく基礎となるものである。
学校教育での「食に関する指導」の位置づけ(学習指導要領 総則より)
「学校における体育・健康に関する指導は、児童の発達の段階を考慮して、学校の教育活動全体
を通じて適切に行うものとする。
」と位置付けており、
「学校における食育の推進」は、各教科、
領域の特質に応じて適切に行うよう努める。
具体的な実践場面〕給食の時間、教科指導(体育科・保健体育科、家庭科・技術家庭科、
社会科、理科など)
、総合的な学習の時間、学級活動、学校行事、保健指導
「食に関する指導」の目標(文部科学省)
(1)食事の重要性、食事の喜び、楽しさを理解する。(食事の重要性)
(2)心身の成長や健康の保持増進の上で望ましい栄養や食事のとり方を理解し、自ら管理して
いく能力を身に付ける。
(心身の健康)
(3)正しい知識・情報に基づいて、食物の品質及び安全性等について自ら判断できる能力を身
に付ける。(食品を選択する能力)
(4)食物を大事にし、食物の生産等にかかわる人々へ感謝する心をもつ。(感謝の心)
(5)食事のマナーや食事を通じた人間関係形成能力を身に付ける。(社会性)
(6)各地域の産物、食文化や食にかかわる歴史等を理解し、尊重する心をもつ。(食文化)
静岡県の食育「ふじのくに食育推進計画」
(平成 26 年3月)
静岡県の食育は、
「食を通して人をはぐくむ」を目指す。
基本的施策1 「食を知る」…食に関する基礎知識の習得
基本的施策2 「食をつくる」…食をつくる機会の充実
基本的施策3 「食を楽しむ」…食への関心の高揚と食文化の伝承
基本的施策4 「食の環境づくり」…食育を推進するための体制づくり
基本的施策1∼4の相互の関連の中で、人をはぐくむという望ましい方向に進むよう、県民一
人ひとりが主体となり、様々な関係者が連携・協働する県民運動として推進する。
-148-
連 携 4
食育の取組
県教育委員会(平成 26 年度)
<食育の啓発>
○食育啓発リーフレットの作成・配布
○ふるさと給食週間(日)の実施
○親子で作る学校給食メニューコンクール開催
<食育推進に関する研究>
○スーパー食育スクール事業の実施
<研修会実施等による指導力向上>
○経験段階別(新規採用、5年、10 年)研修会、新規任用栄養教諭研修会の実施
○食に関する指導の講習会等の開催
・栄養教諭・学校栄養職員講習会 ・栄養教諭食育推進連絡協議会等
<実態調査>
○各種調査(食に関する指導状況調査等)
<公立学校への指導(食育)>
○学校訪問による食育推進に関する指導
市町教育委員会の食育の取組(平成 25 年度)
<食育の啓発>
○朝食コンクール、給食試食会実施
○生活習慣病予防リーフレットの作成
<食育の推進>
○食育推進の計画策定と食育推進委員会の開催
○栄養教諭連絡会、食育担当者会等の実施
○食育講演会、出前授業等の実施
<学校への指導(食育)>
○食に関する指導の授業研究、指導助言
<地産地消の推進>
○関係課との合同研修会、JAとの連携
県学校給食会の食育の取組(平成 26 年度)
<食育支援>
○研修会・講習会等助成事業の実施
○年代別献立レプリカ等の貸出
○学校給食の情報及び資料の提供
・ホームページによる情報提供 ・
「県学給だより」
「トピックス」の発行
<地産地消の推進>
○地場産物を活用した食品の開発・導入
学校における食に関する指導状況調査結果(県内全公立小中学校及び特別支援学校)
小中学校
H19
H25
特別支援学校
H19
H25
「食に関する指導の全体計画」作成率
36.2% 97.8% 33.3% 91.7%
栄養教諭・学校栄養職員との
T・Tによる授業の実施率
56.3% 68.0% 57.1% 91.3%
-149-
連 携 4
学校給食について
目標
1 栄養の改善及び健康増進
適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること。
2 食事の正しいあり方の体得
日常生活における食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことができる
判断力を培い、及び望ましい食習慣を養うこと。
3 好ましい人間関係の育成
学校生活を豊かにし、明るい社交性及び協同の精神を養うこと。
4 食生活における環境教育の充実
食生活が自然の恩恵の上に成り立つものであることについて理解を深め、生命及び自
然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養う
5 勤労を重んずる態度の育成・食育
食生活が食にかかわる人々の様々な活動に支えられていることについての理解を深
め、勤労を重んずる態度を養うこと。
6 食文化理解・地産地消
我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること。
7 食の理解
食料の生産、流通及び消費について、正しい理解に導くこと。
実施主体
学校設置者
義務教育諸学校(小中学校、特別支援学校小学部・中等部)
:市町(772 校)
・県(中2校、特支 25 校)
・国(小中5校、特支1校)
・私立(15 校)
定時制課程を置く高等学校:市町(1校)
・県(18 校)
特別支援学校(幼稚部・高等部)
:県(高等部単独設置校 10 校)
経費
項目
負担者
備考
学校給食従事者の 設置者
人件費
(市町・県)
施設設備の整備及 設置者
施設整備については、国補助あり(義務・私立高
び修繕費
(市町・県) 等学校)
上記以外の経費
(食材費等)
受益者負担
県内給食費平均額(H25)
小学校:4,147 円/月・252.28 円/食
中学校:4,949 円/月・301.40 円/食
実施状況
給食は 全校生徒 週5日 授業日の昼食 に提供 県平均実施回数 181 回(H25・小中)
県内公立小学生(約 20 万人)
、公立中学生(約 10 万人)が喫食
・県内公立小学校 99.4%(512 校)で実施し、うち 56.4%を共同調理場にて調理
・県内公立中学校 99.6%(267 校)で実施し、うち 63.4%を共同調理場にて調理
-150-
連 携 4
給食のできるまで
項目
実施者
内容
献立の作成
栄養教諭
学校栄養職員
・学校給食実施基準による栄養内容の基準を元に、毎月献
立を作成
・
「ふるさと給食の日」や地産地消に対応
・献立に必要な食材や数量等を算出
献立の決定
市町教委等
・献立作成委員会等により関係者の意見を踏まえ決定
業者選定
市町教委等
・市町等が設置する物資選定委員会において、食材ごとに
取扱業者を決定
食材の発注
栄養教諭
学校栄養職員
・必要な数量を、食材ごと決定された取扱業者へ発注
食材の検収
検収責任者
・学校給食衛生管理基準により、適正に検収を行う(納品
(調理員・栄養教
時間・生産地・品質・鮮度・箱や袋の破損など容器の状
諭・学校栄養職員) 況などを記録)
調理・提供
調理員
・学校給食衛生管理基準により、適正に調理等を行い、
提供
・食物アレルギーにも対応(別調理等)
給食・給食指 担任
導
栄養教諭
・学校給食を使った食育指導の実施
洗浄・消毒
・学校給食衛生管理基準により、調理器具および調理場内
の清掃・消毒を実施
調理員
※用語
内容
献立作成委員会
・学校給食の役割を踏まえ、学校給食の献立が校長、教諭、
栄養教諭等、学校給食調理員、保護者代表等の意見が十
学校給食衛生管理基準(第3(1)四) 分尊重され、また校医、学校薬剤師、保健所等衛生管理
「献立作成委員会を設ける等によ
の専門家の助言を受けることができるようにする組織
り、栄養教諭等、保護者その他の関 ・栄養教諭等が作成した献立の意図が十分理解されるとと
係者の意見を尊重すること。
」
もに、保護者等の意見や衛生管理の専門家等の助言も反
映された献立となるように検討する。
物資選定委員会
・食品の安全性が確保され地場産物の活用など教育的配慮
がなされた学校給食を作るために、学校給食で使用する
学校給食衛生管理基準(第3(2)①) 食品等の検討を行うための組織
「学校給食用食品(以下「食品」と
いう。
)の購入に当たっては、食品
食品選定のための委員会構成人員(例)
の選定のための委員会等を設ける
市町教育委員会、学校長又は給食センター所長、栄養
等により、栄養教諭等、保護者その
教諭等、給食主任代表、学校給食調理員代表、衛生管
他の関係者の意見を尊重すること。
理に関する専門家等、保護者代表等
また、必要に応じて、衛生管理に関
する専門家の助言及び協力を得ら
れるような仕組みを整えること。
」
-151-
連 携 4
学校給食の仕組み
(単独調理場の場合)
物品の流れ
給食費の流れ
その他の関係
指導・助言・情報提供
給食費納入
学 校
(市町)調理場
指導訪問
(給食施設)
指導
管理者
栄養教諭等
調理員
契約・指導
支払
納入
JA・一般商店等
(県立)指導
発注
県学校給食会
給食食材供給業者
生鮮食品
お か ず
工場・農家
主食
(パン・めん・米飯・精米等)
協力工場等
給食食材
-152-
県教育委員会
市町教育委員会
保護者
連 携 4
給食供給に関する安全・安心へ向けた取組
学校給食関係者の資質向上
県
教
育
委
員
会
市
町
教
育
委
員
会
検査等の実施
その他
研修会実施による衛生管理の 給食用食材の検査体制整 食物アレルギー対応指導
○食物アレルギーに関する研修
備(放射能)
指導
会等
○衛生管理に関する研修会等 ○学校給食食材の放射能
・栄養教諭学校栄養職員講習会
測定
の実施
・栄養教諭学校栄養職員講習会
・県立学校養護教員、保健主事
研修会
学校給食衛生管理研修会
・アレルギー疾患に対する普及
○経験段階別研修の実施
啓発講習会等
・新規採用、5年、10 年経験者
研修、新規任用栄養教諭研修
他部局との連携
公立学校への指導(給食管理)
○健康福祉部生活衛生局衛生課
○調理場訪問による衛生管理
との連携
指導
研修会実施による衛生管理の 給食用食材の検査
○食材の検査(微生物・理
指導
化学)
○食中毒防止のための研修会
の実施
学校・調理場への指導(衛生管
理)
○調理場訪問による衛生管理
指導
物資選定委員会及び献立作成
委員会
○安全な給食食材の選定及び給
食献立の検討
食物アレルギー対応指導
○養護教諭との合同研修会、医
師による講演会の実施(食物
アレルギー対応)
○食物アレルギー対応マニュア
ル等作成
食物アレルギー対応の徹底
日常及び日常の衛生検査
衛生管理の徹底
○調理場における衛生管理の ○学校給食日常点検票の ○学校生活管理指導表の活用
(アレルギー疾患用)と保護
実施
徹底
学
校
者との面談の実施。
○緊急時対応のための校内研修
の実施
学
校
給
食
会
衛生管理に係る調査・検査 食物アレルギー対応
研修会による衛生管理の指導
○食品衛生講習会の実施(食中 ○ 加 工 委 託 工 場 巡 回 調 ○取り扱い商品の放射性物質検
査及び主原材料原産地及びア
毒等防止)
査・指導
レルギー物質の公表
○登録検査機関による定
期抜取検査
・衛生検査、残留農薬検
査、品位検査、
放射性物質検査、微生物
検査 等
○メーカーの自主検査の
義務付けと報告
○配送等に関する実態調
査
-153-
連 携 4
静岡県学校給食会
設立
昭和 31 年5月1日(平成 24 年 4 月 1 日公益財団法人に認定)
目的
学校教育活動の一環として行われる学校給食の円滑な実施並びにその充実、発展
に努めるとともに、学校における食育の推進を支援することにより、児童生徒の
心身の健全な発達及び広く県民の健全な食生活の実現に寄与すること
組織
評議員(9名)<非常勤>
理事(9名)<非常勤>− 監事(3名)<非常勤>
理事長<常勤>
(本部)事務局(13名)<常勤>
(沼津支部)
(3名)<常勤>
(浜松支部)
(7名)<常勤>
事業内容
学校給食の安定供給及び安全の確保
・物資委員会及び物資専門委員会
・学校給食委託工場の実地調査及び選定委員会
・パン実技講習会及び品質向上研修会、食品衛生管理講習会
・学校給食委託工場巡回調査
・配送実態調査及び衛生管理状況調査
・物資受入・保管管理体制の整備
・学校給食用物資の定期検査
・取扱食品製造工場等の実地調査
学校給食の普及、充実及び食育の推進
・研修会、講習会等助成
・貸与事業(学校給食栄養管理システムソフト、献立レプリカ等、検査機器)
学校給食の情報及び資料の提供
・ホームページの運営、県学給だより、トピックスの発行
・要覧、事業案内、献立集の資料編さん
・学校への物資情報等の提供
・市町訪問事業の実施
関係機関から委託される学校給食に関する事業
・学校給食用牛乳供給に係る事務委託
おかず
学校給食に 主食
パン:100%、めん:100%、精米・米飯:91%
加工品:15%程度
おける
シェア
※米飯:工場で炊き学校等へ納入している「ごはん」
(精米)
三島市(自校方式小学校のみ)
:地域産の米を使用
参考)
伊豆市(旧湯ヶ島町・中伊豆町)
:地域産の米を使用
主食を給食
小山町:地域産の米を使用
静岡市(清水区の外注弁当方式中学校のみ)
会から購入
御前崎市:地域産の米を使用
していない
牧之原市(旧榛原町)
:地域産の米を使用
市町
掛川市(旧大須賀町)
:地域産の米を使用
※精米:学校又は共同調理場において炊飯するための米
-154-
連 携 4
静岡県学校給食会取扱品
1 主食
項目
精 米
ソフトめん
規格
新米・県内産 100%
混合割合:コシヒカリ 60%・その他 40%
ビタミン強化米 0.3%混入
等級比率:1等 80%、その他2等
を基本とする
配合:強力粉 80%・県内産 20%
製造過程において、殺菌(80℃・30 分)
学年により、小麦粉量 70・80・90・110g の
4種類(茹で上がり標準重量約 2.2 倍)
検査
検定(品位検査)
(原料)小麦粉残留農薬検査(55 項目)
精米残留農薬検査(85 項目)、カドミウ
放射能検査、品位検査(小麦粉ね
ム検査、放射能検査
り生地の物性値測定、水分、灰分、
粗蛋白検査)
製品細菌検査、従業員保菌検査
項目
パ ン
米 飯
規格
配合割合
小麦粉 100:砂糖 6:ショートニング 6:
脱脂粉乳 4:イースト 2∼3:食塩 2
種類
・スライス食パン(角型・山形)
・ ロールパン ・変形パン など
重量
小麦粉量:30g・45g・55g・65g
種類
・クラス別方式
・個人別方式
精米量:60g・70g・80g・100g・110g
炊き上がり標準重量
2.2∼2.3 倍(±1%)
保温基準
給食時製品温度 55℃以上
検査
製品細菌検査、従業員保菌検査
製品細菌検査、従業員保菌検査
2 おかず
規格
品目
主食
アルファ化もち玄米
缶詰
フルーツ
みかん・甘夏みかん・パイン・黄桃・りんご
食材
スイートコーン・たけのこ水煮・ダイストマト ほか
フ ィ ル ム フルーツ
パック
食材
マッシュルーム水煮・たもぎ茸水煮・たけのこ水煮 ほか
調味料
こめ白絞油・トマトケチャップ・地養鳥ブイヨン ほか
乾物
乾燥わかめ・県内産乾燥芽ひじき・かつお削り節 ほか
ふりかけ
かつお胚芽ふりかけ・お茶たまごふりかけ ほか
ジャム
いちごジャム・みかんジャム・黒豆きなこクリーム ほか
冷凍食品
みかん
食材
輸入牛肉・荒挽つくね・オリジナルハンバーグ ほか
野菜
ほうれん草・葉だいこん・さといも・えのき茸 ほか
デザート
静岡おにまん・静岡お米とみかんのタルト・ゼリー ほか
その他
チーズ・納豆・福神漬け ほか
-155-
連 携 4
パンが学校に届くまで
製粉工場
学校給食用小麦粉(県内産小麦
20%配合)を製粉
県内2工場
静岡市・焼津市
学校給食用小麦粉
パン工場
学校給食用小麦粉を使用し、
パン
を製造
静岡県学校給食パン協同組合
県内27工場
伊東市・下田市・南伊豆町・
函南町・御殿場市・沼津市・
富士市・富士宮市・静岡市5・
焼津市・藤枝市・掛川市2・
森町2・袋井市・磐田市3・
浜松市4
パ ン
学
校
県学校給食会の業務
・学校等との売買契約
・製粉工場との売買契約
・パン工場の選定及び加工委託契約
・パン工場への保菌検査(月1回)義務付け
・パン工場における製品検査(年2回)実施
・パン工場への巡回指導(年2回)実施
-156-
連 携 4
学校給食栄養管理システムについて
・市販ソフト(
「カロリーメイク」
)を、静岡県版に仕様等変更したもの
・静岡県学校給食会が、希望する学校や共同調理場に無償貸与している
・食品情報(標準成分等)
、料理ごと必要な食材・分量、納入業者の登録を事前に行っておくこと
で、毎月の献立が容易に作成でき、食材発注量等も自動計算される
・予定献立表や調理作業工程表、給食月報、食材発注書などの様式があり、栄養教諭等の書類の
作成を支援
平成 25 年度 公益財団法人 静岡県学校給食会 決算状況
(単位:千円)
経常収益
項目
給食物資供給事業収益
牛乳業務収益
その他の収益
計
経常費用
金額
5,672,388
項目
給食物資売上原価・給食
物資管理費
8,902 加工賃
10,066
金額
3,795,833
1,582,302
役員報酬・給料手当・各
種福利費
138,924
その他の費用(事務費
等)
180,645 収益-費用
5,691,356 計
5,697,704
-157-
▲ 6,348
事 業 10
事業シート(概要説明書)
1
事業概要
予算事業名
学校地域連携安全・安心推進事業費(ス
クールヘルスリーダー派遣事業)
事業開始年度
平成 20 年度
根 拠 法 令
施策の方向
終了予定年度
部
局 名
担当課名
作成責任者
教育委員会
教育総務課
健康安全教育室
室長 髙橋 雄幸
学校における健康教育の推進
目
的
児童生徒の多様化する現代的健康課題への対応に、中心的役割を果たす養護教
(何のために) 諭の資質向上を図る。
事業内容︵手段、手法など︶
対
象
県立・市町立学校の児童生徒
(何を対象に)
■直接実施
□業務委託
□指定管理
□補助金等
□その他
実 施 方 法
実施主体、委託先(
)
1 事業内容
退職養護教諭をスクールヘルスリーダーとして委嘱し、経験の浅い養護教諭のいる学校に
定期的に派遣し、若手養護教諭と個別の課題を設定し、指導する。
・新規採用養護教諭研修の講習内容が実務に生かされているかどうか指導助言
・新規採用養護教諭研修の講習内容の理解が不十分な箇所の補充的指導及び助言
・メンタルヘルス等多様化した健康課題に対する実務指導及び助言
・1人配置校の養護教諭に対する実務指導及び助言
・スクールカウンセラーや地域の関係機関との連携の仕方に対する指導助言等
2 平成 26 年度事業概要
(1) 平成 26 年度当初予算 2,264,000 円 (国の3分の1補助事業)
(2) 概要
(ア) 一人配置の2年目養護教諭が配置されている 21 校に退職養護教諭を派遣
年間6回 4時間/回(原則)
各人ごとに年間研修計画を策定し、訪問研修ごとにレポートを提出する。
(イ) 連絡協議会 年2回
県教育委員会とスクールヘルスリーダーの情報交換、諸課題や指導方法等を検討する。
(ウ) 指導主事等の訪問 1回
スクールヘルスリーダーの訪問研修後(6回目の後)、事業の総括として若手養護教
諭および学校長等と面談し、事業の成果、今後の課題等を整理する。
(エ) 実施報告書の作成・配布
各人の研修実績、成果等を 1 冊にまとめ関係者に配布。若手養護教諭の育成に係る参
考資料として活用する。
事
業
仕
分
け
実施年度
判定結果
主な意見
これまでの
改善状況
□21 年度
不要
■22 年度
□23 年度
□24 年度
□未実施
・本当に効果があるのか疑問。
・養護教諭の研修、教員やスクールカウンセラー等のサポートによって対応が可
能ではないか。
スクールヘルスリーダーと県指導主事の連携を強化するため、連絡協議会を実
施するとともに、訪問指導の最終回は指導主事が行い、研修の成果を検証した。
先輩養護教諭による支援体制を整えるため、他事業との連携を図った。
-158-
事 業 10
2
3
事業費・人件費(インプット)
区
分
事 業 費
事業費計①
国支出金
財 源
地方債
内 訳
その他(
)
一般財源
職員数(人工)
人 件 費
人件費計②
総コスト(①+②)
1,896
0.16 人
1,136
3,976
1,199
0.16 人
1,104
2,902
事業の主たる活動指標(アウトプット)・効率指標(単位当りコスト)
区
分
指
標
単位 H24 実績
H25 実績
採用2年目養護教諭1人あたりの
回
216
108
訪問回数
活動指標
効率指標
(単位当りコスト)
コスト/活動指標
4
H24 決算
2,840
944
(単位:千円)
H25 決算
H26 予算
1,798
2,264
599
754
採用2年目養護教諭1人あたりの
訪問回数
事業の主たる成果指標(アウトカム)
区
分
指
標
単位
成果指標
回
18.4
26.8
1,510
0.16 人
1,104
3,368
H26 見込
126
26.7
H29 目標
H24 実績
H25 実績
H26 見込
93.0(小)
90.0(中)
学校が楽しいと答える児
童生徒の割合
%
93.0(小)
90.0(中)
88.7(小)
83.1(中)
88.0(小)
84.5(中)
新体力テストで全国平均
を上回る種目の割合
%
100.0(中)
100.0(中)
81.5(中)
94.4(高)
90.8(中) 100.0(中)
97.2(高) 100.0(高)
成果目標を
補完する指標
5
自己評価
区
分
内
容
事業の自己評価
活動指標の実績
経験が浅く一人配置となっている養護教諭に対し、退職養護教諭を派遣
に対する評価、 する方法とともに、先輩養護教諭による指導体制を構築し、派遣回数の削
今後の見通し
減をしている。
単位当りコスト
の削減は図られ
ているか
訪問にかかる経費は、謝金と旅費であるため、削減は困難である。
活動指標は成果
若手養護教諭も学校における健康教育の中心的な役割を担うことで、子
指標進捗へ寄与 どもが安心して楽しく学校生活を送ることができ、また、体力向上が図ら
しているか
れる一助となっている。
今後の方向性や
改善方法、課題
経験が浅く一人配置となっている若手養護教諭に対する効果的な研修及
び地域の指導的役割を担う中堅養護教諭の育成を進める。
-159-
事 業 10
1
養護教諭の職務と役割
(1) 養護教諭の職務
学校教育法第 37 条第 12 項 養護教諭は児童の養護をつかさどる
「養護をつかさどる」とは、
「児童生徒の健康の保持増進を図るための全ての活動」である。
(2) 養護教諭の役割(中央教育審議会答申(平成 20 年)より)
①学校保健情報の把握に関すること
②救急処置及び救急体制の整備に関すること
①健康相談に関するこ
と
・心身に問題がある児
童生徒への健康相談
・学校医等と連携した
健康相談
・保護者への助言 等
③健康診断に関すること
④学校環境衛生に関すること
⑤感染症の予防に関すること
①保健指導に関わること
保健管理
健康相談
養護教諭
保健教育
の役割
②連携
・校内関係組織
・保護者
・校外の専門機関等
・個人を対象にした指導
・集団を対象にした指導
②保健学習に関わること
・資料提供、教材作成
・教科担当教師との協力授業
③啓発活動
・児童生徒を対象
・家庭、地域を対象 等
保健室経営 保健組織活動
①保健室運営に関すること
①学校保健に関する各計画及び組織活動の企画、運
・保健室経営計画の作成と実施
・機器、薬品等の整備と管理と保管
・健康観察の観点、学校での救急処
置体制等の作成と周知 等
営への参画及び一般教員が行う保健活動への協
力に関すること
・学校保健計画、学校安全計画
・校内生徒指導委員会、いじめ対策委員会、特別支
援教育校内委員会、就学指導委員会等への参画
・児童生徒保健委員会活動の指導 等
(3) 教護教諭の連携体系
児童生徒・保護者
校長・教頭
保健主事・担任・教科担
任・生徒指導主事・特別
支援教育担当・就学指導
担当・食育担当・栄養教
諭・学校栄養職員・事務
職員 等
家庭
学校
PTA役員
行政
養護教諭
地域
地域の相談機関
保健所・保健センター
県市町健康保健担当部局
警察・消防
その他専門機関 等
学校保健関係職
学校医・学校歯科医・学校薬剤師・スクールカウンセラー
児童生徒の主治医・地域の医療機関
-160-
事 業 10
2
平成 26 年度静岡県養護教諭の配置状況
(1) 市町立小中学校
一人配置
736校
複数配置
30校
未配置
6校
合 計
772校
・未配置校は小規模校の
ため隣接している学校
の養護教諭が兼務して
いる。
一人配置の経験年数別人数
0∼4年
114人
15.5%
5∼9年
86人
11.7%
10∼19 年
102人
13.8%
20∼29 年
228人
31.0%
30 年以上
206人
28.0%
合 計
736人
―
(2) 県立高等学校
一人配置
複数配置
合 計
87校
22校
109校
一人配置の経験年数別人数
0∼4年
20人
23.0%
5∼9年
10人
11.5%
10∼19 年
18人
20.7%
20∼29 年
17人
19.5%
30 年以上
22人
25.3%
―
合 計
87人
(3) 県立特別支援学校
一人配置
複数配置
合 計
24校
14校
38校
一人配置の経験年数別人数
0∼4年
7人
29.2%
5∼9年
3人
12.5%
10∼19 年
8人
33.3%
20∼29 年
4人
16.7%
30 年以上
2人
8.3%
―
合 計
24人
-161-
事 業 10
3
養護教諭の職務等に関する活動統計及び課題
(統計出展:平成 23 年度保健室利用状況に関する調査報告書)
(1) 静岡県内の公立小学校の平均規模は約 390 名であり、1日平均約 30 名の児童が保健室を利
用している。また、児童生徒のみならず教職員や保護者も相談に訪れている。
(2) 近年の児童生徒の身体の健康課題については、アレルギー疾患が最も多く、アナフィラキシ
ーショックへの対応など危機管理に果たす役割が大きくなってきている。
(3)児童生徒の心の健康課題については、
「友達との人間関係」、
「家族との人間関係」に関する問
題が多く、人間関係づくりが苦手な児童生徒が多い。
(4)上記のことから、児童生徒への指導・支援は対象者も多く、また個に応じた内容が中心であ
り、多様化・長期化しており、校内のみならず保護者や医療機関との連携を図る必要性が増し
ている。
ア
1校当たりの1日平均保健室利用者数(校種別・規模別)
規模区分
小学校
中学校
単位:人
高等学校
小規模校(149 人以下)
9.1
10.8
12.1
小規模校(150∼299 人)
21.2
22.1
22.2
中規模校(300∼499 人)
29.7
28.4
26.9
大規模校(500 人以上)
42.8
35.5
25.9
大規模校複数配置校(500 人以上)
67.8
41.8
31.4
25.8
24.7
26.6
合
計
(調査対象期間:平成 23 年 10 月 3 日から 7 日までの 5 日間)
イ
教職員の保健室利用の状況(校種別)
区分
小学校
中学校
高等学校
利用の「有」の割合(%)
90.5
91.4
97.9
平均利用者数(人)
12.4
14.4
18.2
(参考)主な保健室利用の目的
・情報交換
・児童生徒の身体・心の問題の相談
(調査対象期間:平成 23 年 10 月 3 日から 7 日までの 5 日間)
ウ
保護者の保健室利用の有無(校種別・規模別)
規模区分
小学校
単位:%
中学校
高等学校
小規模校(149 人以下)
39.1
28.6
27.5
小規模校(150∼299 人)
49.8
52.0
23.2
中規模校(300∼499 人)
64.2
56.2
33.8
大規模校(500 人以上)
71.9
65.1
41.8
大規模校複数配置校(500 人以上)
74.3
59.5
46.7
55.1
50.1
39.1
合
計
(調査対象期間:平成 23 年 10 月 3 日から 7 日までの 5 日間)
-162-
事 業 10
エ 養護教諭が過去1年間に把握した心身の健康に関する状況
(ア) 身体の健康に関する状況(校種別)
(千人当たりの児童生徒数)単位:人
健康課題区分
小学校
中学校
高等学校
肥満傾向
50.1
55.3
58.8
疾患に関する内容(糖尿・腎臓・心臓・血液等)
14.6
18.4
20.6
ぜん息
64.0
50.8
37.3
食物アレルギー
36.1
40.1
37.9
アドレナリン自己注射薬
0.4
0.3
0.3
けいれん疾患
6.8
6.7
4.6
眼科・耳鼻科疾患に関する問題
24.8
20.8
18.9
スポーツ障害に関する問題
1.2
5.1
7.9
(調査対象期間:平成 22 年 10 月から平成 23 年 9 月末までの 1 年間)
この調査結果から、アレルギー疾患(ぜん息、食物アレルギー等)が最も多く、アナフ
ィラキシーショックへの対応など危機管理に果たす役割が大きくなっていることや、次に
多かった肥満傾向についても適正体重の指導などの、基本的な生活習慣に関する内容など、
医療機関や保護者と連携した指導の充実がますます重要となっている。
(イ)
心の健康に関する状況(校種別)
健康課題区分
(千人当たりの児童生徒数)単位:人
小学校
中学校
高等学校
いじめに関する問題
2.5
6.6
1.8
友達や家族との人間関係に関する問題
8.5
23.2
18.6
児童虐待に関する問題
2.5
2.1
0.7
心身症問題
1.8
8.6
11.0
性に関する問題
0.3
2.8
3.1
摂食障害に関する問題
0.2
1.2
1.7
自傷行為に関する問題
0.2
4.5
3.7
精神疾患に関する問題
0.3
2.3
3.3
発達障害に関する問題
19.4
15.3
5.8
(調査対象期間:平成 22 年 10 月から平成 23 年 9 月末までの 1 年間)
「友達との人間関係」、
「家族との人間関係」に関する問題が多く、人間関係づくりが苦手
な児童生徒が多いことが分かる。このことは、児童生徒の心身の健康問題の大きな要因の
一つとなっていることから、養護教諭を中心とした健康教育においてもコミュニケーショ
ン能力の向上や、自己肯定感の育成等に努めていく必要がある。
4
養護教諭研修の必要性
平成 20 年1月の中央教育審議会『子どもの心身の健康を守り、安全・安心を確保するため
に学校全体としての取組を進めるための方策について』の答申の中では、「養護教諭の役割に
ついて、学校保健活動の推進に当たって中核的な役割を果たしており、健康課題の解決に向け
て重要な責務を担っている。」と明記されている。
しかし、多くの養護教諭は一人職で、校内での専門的な研修の機会も少なく、子どもたちの
抱える健康課題に戸惑うことも多い。特に経験の浅い養護教諭は、不安と悩みを抱えながら
日々の職務に当たっており、養護教諭育成のための研修、特に経験の浅い養護教諭を対象とし
た研修の必要性は高く、本県においては次項により体系的な研修体制を構築している。
-163-
事 業 10
5
養護教諭研修の全体像
様々な健康課題に対応するため、10年経験者研修までを育成期間と捉え、特に採用6年目
までの若手養護教諭に手厚い研修体制をとっている。
また、10年経験者研修以降は、中堅職員として、地域の中核的な存在になるようリーダー
育成事業を行っている。
静岡県 養護教諭の研修体系(政令市を除く)
研修の目的
採用前
新規採用教員としての心構えをつくるとともに年度当初の保健室
経営等を円滑に行えるよう基礎的な事項について理解を図る。
1年目(新規採用)
実践的指導力と使命感を養うとともに幅広い知見を得る。
年1回
経年研修
年間28日
基 礎 期
2年目
より実践的な養護教諭の職務及び保健室経営についての自己
の課題を明確にし、専門力の向上を図る。(新規採用研修におけ
る課題解決のための実践)
2年目~5年目
学校や地域における役割について理解を深め、現代的健康課題
に適切に対処できる、専門職としての資質を高める。
スクールヘ ルス
リーダー
派遣事業
リーダーによ
る若手指導
向 上 期
充 実 期
6年目(5年経験者研修)
教育実践上の課題に対応した内容について研修を行うことにより、
教員としての使命を自覚し、合わせて資質の向上を図る。
経年研修
年間6日
11年目(10年経験者研修)
個々の能力、適正に応じて専門性や実践的指導力の向上を図る
とともに、教員としての倫理観や使命感の向上を図る。
経年研修
年間16日
発 展 期
10年経験者研修以降
学校保健の中核を担う指導力向上と資質能力の向上を図る。各
地区での若手育成の視点を持ち、教育力の継承に係わる役割を
実践する。
平成26年度、県内には約980名の養護教諭等が配置され、
養護教諭の指導主事が2名配置。(政令市は各1名配置)
-164-
県
内
す
べ
て
の
養
護
教
諭
へ
の
悉
皆
研
修
年
1
回
指導リーダー
育成事業
地
区
で
行
う
養
護
教
諭
教
員
研
修
会
へ
の
ア
ド
バ
イ
ザ
l
派
遣
事
業
年
20
回
各
市
町
教
育
委
員
会
等
主
催
研
修
会
各
地
区、
ブ
ロ
ッ
ク
等
で
開
催
す
る
養
護
教
諭
研
修
会
等
事 業 10
6
スクールヘルスリーダー研修のイメージ
子どもたちが抱える現代的健康課題に適切に対処できるよう資質向上を図ることが急務と
されるなか、経験豊かな退職養護教諭を経験の浅い養護教諭のいる学校へ派遣し、校内研修や
個別の対応が求められる子どもへの対応方法等について指導等を実施している。
若手養護教諭の育成
1年間の経験を通じの課題を個別に設定し、
スクールヘルスリーダーの指導のもと、研修
を実施する。
退職養護教諭活用
退職養護教諭が持つ豊かな経
験、知識を活用し、現役養護
教諭の育成・支援体制の充実
を図る。
(平成20年中央教育審議会答申)
2年目養護教諭(21名)
学校訪問
訪問指導(年6回)
・訪問指導のレポートを市町教
育委員会経由で提出
・事業の総括のため、若手養護
教諭及び学校長と面接
・フォローアップアンケート
・実施報告書の作成、配布
・計画に沿った指導、随時の相談
保健室経営
研究授業(保健学習)の指導案作成
健康診断の分析、指導方法の検討
・訪問の都度、レポートを作成
研修課題の設定
年間計画の策定
県教育委員会
(指導主事)
スクールヘルスリーダー
(14名に委嘱)
推進協議会の開催
訪問指導の開始前後2回開催
共通理解の確認、研修の進め方、課題の共有、対応策の検討
・若手教護教諭の資質向上
・若手教護教諭が持つ課題の共有化(実績報告書)
児童生徒への対応の充実
児童生徒の心身の健康増進
-165-
事 業 10
【指導主事とスクールヘルスリーダーの連携】
スクールヘルスリーダーの指導
~経験豊かな退職養護教諭の知見を活用・継承~
スクール
ヘルス
リーダー
養護教諭担当
指導主事
現職時の役職・現在の役職等
Hさん
現・養護教諭養成大学勤務
Sさん
現・養護教諭養成大学にて学生
支援ボランティア等
Wさん
元・県立学校養護教諭研究会事
務局
Uさん
元・静岡県養護教諭研究会副会
長
Yさん
元・静岡県養護教諭研究会役員
Aさん
現・静岡県退職養護教諭会役員
Kさん
現・養護教諭養成大学勤務
連絡協議会【年2回】
・指導内容の検討(共通理解)
・研修生の評価等について検討
・最新の学校保健の動向につ
いて情報提供
・大学での養護教諭養成情報
・事業内容を県
内の各学校、
主に養護教諭
等への周知。
・研修生の研
修報告書で研
修内容を確認
・年1回の保健
室訪問で、校
長・養護教諭と
面談。事業の
成果と課題の
確認
・事業の評価
【スクールヘルスリーダーから経験の浅い養護教諭へ継承したい内容(思い)】
スクールヘルスリーダーの指導
~経験豊かな退職養護教諭の知見を活用・継承~
保護者対応は「誠意」
どんな方にも平等に接することで、
ほほほほほほほほ
こちらの誠意が伝わります。
プロとして行わなければならないこと。
スクールヘルスリーダーkさん
小学校15年、中学校24年の養護教
諭経験を指導に活かしていただく。中学
校における校内暴力を経験する中で、荒
れる子どもの心を理解しようと努力され
た。
子どもに寄り添う姿は
変わらない
今も昔も変わらないのは
養護教諭は常に子どもに
寄り添っていること。
そして個を通して集団を
見ていくこと。
スクールヘルスリーダーNさん
現職時は、地区のリーダーとして、地区
の研修を牽引してきた。小学校20年、中
学校20年の養護教諭経験を指導に活か
していただく。
信頼を得る養護教諭に
言葉の掛け方、問診の仕方、適切な
処置の仕方が信頼を生む。養護教諭
はけがや病気の子どものそばから離
れないことを徹底していく。
養護教諭はすばらしい仕事
人間尊重の精神
保健室に来た小学校1年生に
対しても、正しい丁寧な日本語で
対応すること。
子どもが「私は大切に思われて
いるのだな。」と保健室で実感する
対応を積み重ねる。
-166-
プラスαして指導することが、
スクールヘルスリーダーや地
域の先輩のやること。
仕事への悩み、劣等感を感じ
ている研修生を支え、この職の
すばらしさを伝えていく。
スクールヘルスリーダーSさん
小学校22年、中学校12年、特別支援
学校3年、主に大規模校、特別支援学校
に勤めた養護教諭経験を指導に活かし
ていただく。
事 業 10
7
本研修の成果(効果)
(1)平成 24∼25 年度スクールヘルスリーダー派遣事業 事前・事後アンケート集計
*アンケート対象者 平成 24 年度 23 名、平成 25 年度 12 名 計 35 名
ア 養護教諭(研修生)の職務に対する自己評価 (達成度を 10 段階で自己評価)
年次別比較
事業開始前自己評価
事業終了後自己評価
年度区分
伸び幅
(平均)
(平均)
平成 24 年度
平成 25 年度
平均
5.8
5.6
5.7
分類別比較(養護教諭の職務5項目)
事業開始前自己評価
職務区分
(平均)
1
2
3
4
5
保健管理
保健教育
健康相談
保健室経営
保健組織活動
5.9
5.6
5.3
5.3
6.2
7.2
6.9
7.1
1.4
1.3
1.4
事業終了後自己評価
(平均)
伸び幅
7.2
6.8
6.4
6.8
7.3
1.3
1.2
1.1
1.5
1.1
・職務別に見ると、事業の開始前と終了時の自己評価では「保健室経営」が一番上昇し
た。 これは、連絡協議会でスクールヘルスリーダーが「PDCAサイクルの視点に
基づいた指導」を行うことを確認し、各学校の実態に応じた学校保健計画と保健室経
営計画を見直し、実践したことが達成感につながっている。
・「健康相談」は組織的に展開していくことが必要であるため、管理職の理解や担任の
協力、保護者や関係機関との連携、校内外の連携に困難さを抱えており、自己評価が
他の職務より低く、伸び幅も少ない傾向がある。このことから、スクールヘルスリー
ダーは、学校と児童生徒の実態に即した指導や助言を行っており、経験の浅い養護教
諭と校内外関係者とつなぐ役割も果たしているものの、より一層指導の工夫を図る必
要がある。
イ
4月に自己の職務上の課題をあげたが、内容が解決できたか。
(※)
しっかり
概ね
一部
解決
解決できた
解決できた
解決できた
できなかった
11
46
44
4
ウ
4月にあげた自校の児童生徒の健康課題について取り組むことができたか。(※)
しっかり
ある程度
一部
取り組ま
取り組んだ
取り組んだ
取り組んだ
なかった
27
55
23
0
エ
その成果はどうか。
(※)
とても
ある程度
成果があった
成果があった
8
51
※各人が課題を3つ挙げ、それぞれで評価した
-167-
一部
成果があった
45
成果がなかった
1
事 業 10
【スクールヘルスリーダーの指導事案】
子どもたちの健康課題については、すぐに成果が出たり、解決したりすることは難しく、計画
的に学校組織で取り組んでいかなくてはならない。そのような課題に取り組む中で、研修生たち
はスクールヘルスリーダーの支援や指導を受け、特に学んだことを次のように記している。
(健康教育の組織活動を明確にするために)
学校運営上、危機管理体制を充実させていくことは、子どもたちの命を守り育む
上で重要な取組である。
一年間の指導を通して、「危機管理と保健指導」をテーマに学校組織の中での養
護教諭の活動を研修のテーマとした。
特に、夏休みの自由プール監視では、保護者の協力を得ていた。しかし、従来の
監視体制では、職員と保護者の役割が不明確な部分があるとスクールヘルスリー
ダーに指摘を受けた。
一人ひとりの役割分担を明確にするよう指導を受け、従来の体制を見直した。
保護者も含めた緊急体制の作成は、スクールヘルスリーダーの助言により、 教
職員がやること、保護者がやることを明確に示すことができた。
【研修生所属校の学校長の意見】
研修生の所属校の学校長の意見から(実施報告書から抜粋)
~経験豊かな退職養護教諭の知見を活用・継承~
-168-
事 業 10
(2)スクールヘルスリーダー派遣事業フォローアップアンケート
*このアンケートは平成 24・25 年度にSHL派遣事業を受けた養護教諭対象に平成 26 年に実施(計31名)
ア
現在、毎日の職務の中でスクールヘルスリーダーから受けた指導が生きていますか。
A
とても生きている
24人(77.5%)
B
どちらかといえば生きている
7人(22.5%)
C
どちらかといえば生きていない
0人
D
まったく生きていない
0人
*現在の職務の中でいきているのはどのような指導内容ですか。
・PDCAサイクルを念頭に置いた指導をおこなうこと。
・振り返りや、事後評価を重要視できるようになった。
・教職員、保護者、学校医との連携の取り方
・自分ができることを精一杯行うことや、子どもを大切に思う気持ちを持ち続けることについ
てご指導いただき、私の養護教諭としての原点になっている。
・学校組織の一員として、養護教諭や保健室の担う役割についての指導。
・スキンシップの行い方が生きていると感じている。スキンシップの大切さが理解できた。
イ
年間9回の指導回数、一回4時間の指導時間は適切でしたか。
評価
ウ
指導回数
指導時間
29人(93.5%)
30人(96.8%)
A
適切
B
少ない
0人
0人
C
多い
2人( 6.5%)
1人( 3.2%)
今後、後輩にスクールヘルスリーダーの指導を受けてほしいと思いますか。
A
とてもそう思う
20人(64.5%)
B
どちらかというとそう思う
11人(35.5%)
C
どちらかといえばそう思わない
0人
D
まったく思わない
0人
・1年目を終えて、少し余裕が出た段階で、スクールヘルスリーダーの指導を受けることによ
り、自分の実践を見直し、改善していくためのよい機会となった。
・1年目の新採指導では吸収できなかったことも、2年目で学校の流れや子どもの様子がわか
るからこそ、指導を受けたことを理解できる。
・スクールヘルスリーダーが経験した事例を聞くことが、私にとって非常に貴重な研修となり
ました。自分に置き換えるなど想像しながら聞いたり質問したりすることで、間接的ではあ
りますが様々な事例が自分のものになったように思います。
・異動のときに引き継ぐ内容や、文書について指導を受けておけばよかったと思う。自分の実
践を次の人につなぐことが、学校や子どもたちのためになると感じてる。
・電話や研修会で先輩にいろいろ教えていただくことはできても、直接保健室を訪問して指導
を受ける機会は少ないので、貴重な機会となった。
・2年目は、まだ業務に追われている部分もあり、自ら学習する時間は取りづらいため、研修
という形で学ぶ場を提供してくださることはとてもありがたいと感じている。
・3年目、4年目になり、訪問指導を受ける重要性を感じています。
経験年数は増えても、生徒や学校の状況は、毎年変化しているので、相談できる先輩養護教
諭がいることは、心強く思います。
-169-
事 業 11
事業シート(概要説明書)
1 事業概要
予算事業名
事業開始年度
根 拠 法 令
施策の方向
目
的
(何のために)
対
象
(何を対象に)
実 施 方 法
しずおか型部活動推進事業費
平成 22 年 終了予定年度
―
学校教育法施行規則(学習指導要領)
学校体育、スポーツ・文化活動の充実
部 局 名
担当課名
作成責任者
教育委員会
スポーツ振興課
課長 福永 秀樹
生徒の興味・関心・適性等に応じ、専門的な知識・技術を有する外部指導者等の
派遣を行い、生徒にとって望ましい部活動を推進すること。
生徒及び教職員
■直接実施
□業務委託
実施主体、委託先(
□指定管理
□補助金等
□その他
)
1
区分
外部指導者
派遣
事業内容︵手段、手法など︶
事業概要
部活動の専門的指導力を持った教員の不足等に対応するため、外部指導者・学校教育活動支
援員を配置する。また、教員の部活動指導力向上のための研修会を開催する。
(1)外部指導者等派遣事業
運動・文化部活動の専門的技能を持った地域指導者等を、県立高校・特別支援学校に派
遣する。
(2)学校教育活動支援員配置事業
高等学校普通免許状所有者である非常勤講師を県立高校に配置する。
(3)部活動指導者研修等
顧問及び外部指導者等に対し、部活動運営の在り方・指導方法等の研修等を行う。
(4)運動部活動指導の工夫・改善支援事業
外部指導者の派遣等、円滑な指導体制の構築及び効果的な指導方法について実践研究を
行う。
内
容
内容
「スポーツエキスパート」派遣事業
「文化の匠」派遣事業
大学生等による部活動支援ボランティ
ア事業
学校教育活動支援員配置事業
部活動指導者
研修等
外部指導者研修
中・高連携による運動部活動顧問研修
大学生等による部活動支援ボランティ
ア事前講習会
大学生等による部活動支援ボランティ
ア連絡協議会
運動部活動指導の工夫改善支援事業(国委託)
運動部への派遣等
26 事業費
75 人
文化部への派遣等 27 人
大学生をボランティアとして部活
動に派遣 20 人
非常勤講師の配置 15 人
外部指導者・顧問研修 年 1 回
中学校、高等学校顧問が連携して
研修を実施 県内8箇所
大学生ボランティアに部活動指導
等の研修を実施 年1回
大学生部活動ボランティアに関し
て関係大学と協議検討 年1回
外部指導者の効果的な派遣に関し
て実践研究を実施
計
事
業
仕
分
け
実施年度
判定結果
主な意見
これまでの
改善状況
7,039
2,506
224
8,116
233
165
73
44
20,000
38,400
□21 年度
□22 年度
県の関与必要(現行・拡充)
□23 年度
■24 年度
□未実施
・事業内容を充実し事業費を増額すべき
・現行どおり実施すべき
21∼23 年度に、生徒にとって望ましい部活動のあり方・効果的な実施方法を検討
し、24 年度からは外部指導者等に加え、顧問教員数の少ない学校等に学校教育活
動支援員を配置し、部活動指導の充実を図る。
-170-
事 業 11
2
事業費・人件費(インプット)
区
分
事 業 費
事業費計①
国支出金
財 源
地方債
内 訳
その他(
)
一般財源
職員数(人工)
人 件 費
人件費計②
総コスト(①+②)
H24 決算
18,170
18,170
0.4 人
2,840
21,010
(単位:千円)
H25 決算
H26 予算
17,642
38,400
20,000
17,642
0.4 人
2,760
20,382
事業の主たる活動指標(アウトプット)・効率指標(単位当りコスト)
区
分
指
標
単位 H24 実績
H25 実績
「スポーツエキスパート」派遣人数
人
65
73
「文化の匠」派遣人数
人
27
26
活動指標
中・高連携による運動部活動顧問研修
人
84
121
参加人数
「スポーツエキスパート」派遣人数 千円
116
106
効率指標
「文化の匠」派遣人数
千円
106
96
(単位当りコスト)
コスト/活動指標 中・高連携による運動部活動顧問研修 千円
1.6
0.9
参加人数
18,400
0.4 人
2,720
41,120
3
4
事業の主たる成果指標(アウトカム)
区
分
指
標
単位
学校が楽しいと答える生
%
徒の割合(高)
成果指標
新体力テストで全国平均
%
を上回る種目の割合(高)
成果指標を
補完する指標
5
H29 目標
H24 実績
H25 実績
H26 見込
75
27
120
94
93
1.4
H26 見込
87.0
82.4
85.8
87.0
100.0
94.4
92.6
100.0
運動部活動への加入率(高)
%
50
47.4
47.5
47
文化部活動への加入率(高)
%
45
40.0
40.1
40
自己評価
区
分
内
容
事業の自己評価
活動指標の実績
平成 25 年度、運動部 2,061 人、文化部 799 人の生徒が、外部指導者の指導
に対する評価、
によりニーズに応じた指導を受け、本県の部活動充実に寄与した。
今後の見通し
単位当りコスト 高い専門性を必要とする内容を指導することからコストの削減は難しい
の削減は図られ が、多くの派遣希望校に配置することができるよう、謝金単価、回数を見
ているか
直し、配置校を増大した。
活動指標は成果
部活動において生徒が希望する多様な指導を受けられることは、学校生活
指標進捗へ寄与
の充実に大きく寄与する。
しているか
今後の方向性や
改善方法、課題
生徒等のニーズに応える部活動支援を行うため、外部指導者派遣を拡大し
ていくとともに、外部指導者の専門的な知識・経験を活用して顧問教諭等が
研修できる体制の確立を目指す。
-171-
事 業 11
◎事業の内容
区 分
内
容
外部指導者派遣
「スポーツエキスパート」
派遣事業
「文化の匠」派遣事業
活躍が期待できる文化部活動もしくは特色ある文
化部活動に対し、外部指導者を派遣する。
大学生等による部活動支援
ボランティア事業
県下 14 大学と連携し、大学生が中学校、高校でボ
ランティアとして部活動指導にあたる。
学校教育活動支援員配置事業
部活動
指導者
研修
(年 1
回)
事業内容
専門的指導者の不在や、部員数等により指導困難
な運動部活動に、学校長が推薦する外部指導者を
派遣する。
1部活動当たりの顧問の人数が少ない学校に対し
て、非常勤職員を配置する。
外部指導者研修
外部指導者を対象に、生徒の発達等特性を考慮し
た指導の在り方やスポーツ傷害・外傷の予防等に
関する研修会を開催する。
中・高連携による運動部活
動顧問研修
中学校と高校が連携して、運動部活動指導の経験
が浅い教員を対象に、高校の指導者等による一貫
指導を踏まえた指導研修を行い、運動部活動指導
の資質向上を図る。
大学生等による部活動支援
ボランティア事前講習会
大学生ボランティアに対し、学校への活動支援前
に、部活動の意義・指導方法等について講習する。
大学生等による部活動支援
ボランティア連絡協議会
大学生派遣に係る条件整備・派遣に関する諸問題、
広報・募集の方法等について協議する。
運動部活動指導の工夫改善支援事業
外部指導者の円滑な派遣のための指導体制の構築
及び効果的な指導方法について実践研究を行う。
1
しずおか型部活動推進事業の目的
部活動は、学習指導要領の記載にもあるように、「文・武・芸」三道の鼎立を目指す本県の教
育の理想を追求するために、学校教育活動の一環として重要な活動である。
現在、本県においては、中学生・高校生の 94%程度が部活動に参加しており、多くの部活動担
当教員により、部活動の推進が行われている現状がある一方で、部活動の専門的指導力を持った
教員の不足など、生徒・保護者・地域のニーズに必ずしも対応できていない部分も指摘される。
また、勤務時間外の業務に関する調査の結果においては、教育課程後に部活動を行うために、
時間外業務の主な業務内容として部活動指導が多くを占めており、子どもと向き合う時間を確保
する観点から、部活動に関する抜本的な対策が求められている。
「しずおか型部活動推進事業」は、これら課題の改善を目指し、静岡県の子どもにとって望ま
しい部活動の推進を図るものである。
2
部活動の位置付け
部活動については、今まで学習指導要領には記載されておらず、学校長の判断のもと各学校の
実態に応じ、課外活動の一環として行われてきた。しかし、今回改定された学習指導要領では、
部活動の果たす役割を大きく受け止め、学校教育の一環として教育課程と関連を図り、地域の
人々あるいは各種団体との連携などの運営上の工夫を行うよう、初めて記述された。
○学習指導要領 第1章 総則
「第4 指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項」に次のように示されている。
(13) 生徒の自主的、自発的な参加により行われる部活動については、スポーツや文化及び科学
等に親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等に資するものであり、学校教育の
一環として、教育課程との関連が図られるよう留意すること。その際、地域や学校の実態に
応じ、地域の人々の協力、社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携などの運
営上の工夫を行うようにすること。
-172-
事 業 11
なお、現在に至る部活動の位置付けは以下のとおりである。
3
部活動数、人数(私立含)
ア 学校数及び生徒数
区 分
学校数
中学校
(校)
高等学校
生徒数
中学校
(人)
高等学校
イ 運動部加入状況
区 分
設置数
中学校
(部)
高等学校
部員数
中学校
(人)
高等学校
ウ
区 分
加入率
中学校
(%)
高等学校
文化部加入状況(高等学校)
区 分
設置数(部)
部員数(人)
H20
H21
H22
H23
292
293
294
295
145
144
144
146
108,805 108,500 106,622 107,562
102,365 101,853 102,017 101,629
H20
2,785
2,510
79,306
47,099
H20
72.9
46.0
H25
294
141
105,996
96,677
H21
H22
H23
H24
H25
2,771
2,807
2,775
2,754
2,703
2,479
2,467
2,494
2,300
2,244
79,137 77,273 77,878
76,610
75,776
46,881 46,370 46,937
46,662
45,907
(静岡県中学校・高等学校体育連盟調査)
H21
H22
H23
H24
H25
72.9
72.5
72.4
72.4
72.4
46.0
45.5
46.2
47.4
47.5
H22
H23
H24
H25
1,794
1,860
1,825
1,838
40,459 40,883
41,400
40,983
(静岡県高等学校文化連盟調査)
区 分
H20
H21
H22
H23
H24
H25
加入率(%)
38.6
39.4
39.7
40.2
40.0
40.1
※中学校の文化部活動は全員参加を原則とするため統計はない。
4
H20
1,902
39,480
H24
294
143
106,158
98,381
H21
1,822
40,166
部活動に関する調査
(1) 運動部顧問調査報告書(静岡県高等学校体育連盟研究部 平成 26 年4月)
Q1 あなたが顧問をしている種目について、選手としての経験はありますか。
A ある
60%
B ない
40%
Q2
あなたは自分の指導力についてどのように思いますか。
A 自信があり、思い通り指導できる。
11%
B 自信はあるが、思い通り指導できない。 16%
C 自信がないが、何とか指導している。 49%
D 自信もないし、指導もできていない。 17%
E その他
7%
-173-
事 業 11
Q3
あなたは担当の部活動にコーチは必要だと思いますか
A 必要ない
43%
B より強化を図るため、必要である
34%
C 自分に指導力がないため、必要である
15%
D その他の理由で必要である
8%
(2) 生きがいや潤いをもたらす文化・スポーツの振興に関する調査
(「『有徳の人』づくりアクションプラン」及び学校運営の改善状況に関する平成 25 年度末
調査)
Q1 部活動の指導者に外部指導者を導入しましたか。
中学校
高等学校
A 導入した
90.8%
78.9%
B 導入しない
9.2%
21.1%
Q2
何人の外部指導者を活用しているか。
A 運動部活動の外部指導者数
B 文化部活動の外部指導者数
中学校
550 人
190 人
高等学校
333 人
283 人
Q3
部活動へさらに外部指導者の導入を必要としますか。
中学校
高等学校
A 必要である
38.4%
54.4%
B 必要としない
61.6%
45.6%
Q4
部活動へさらに何人の外部指導者の導入が必要か。
中学校
高等学校
A 運動部活動必要人数
169 人
143 人
B 文化部活動必要人数
67 人
57 人
-174-
合計
883 人
473 人
合計
312 人
124 人
事 業 11
5 外部指導者等派遣事業について
(1) 目的
顧問のみでは指導が困難な部活動及び競技力向上を目指す部活動に対して地域の指導者を派
遣し、部活動指導の支援を行う。
(2) 概要(26 年度予定)
外部指導者等派遣事業
項
目
目的
外部指導者
等の特徴
業務内容
人
員
派遣・
配置校
部活動種別
派遣校種
雇用時数
単
6
価
スポーツ
エキスパート
大学生等による部活動
支援ボランティア
文化の匠
非常勤講師
学校教育活動支援員
大 学 生等 を中 学 校・ 高
等学校に派遣し、ボラ
ンティアとして部活動
指導の補助を行い、生
徒にとって充実した部
活動となるように支援
顧問数の少ない学校の
顧問教員負担を軽減
し、教員が生徒と向き
合う時間をより多く取
れるよう支援
将来、地域社会の指導
者として活動を希望す
る者又は教師を目指そ
うとする大学生
平日の放課後や週休日等における部活動の指導(単独指導不
可)
高等学校普通免許状を
有し、指導する部活動
に関する指導経験を有
する者
平日の放課後における
部活動の指導(単独指
導可)
専門的知識の少
ない顧問教員の
部活動指導を支
援
顧問のみでは指
導困難、専門的・
特色ある部活動
顧問の支援や全
国大会等参加を
目指した強化支
援
専門的な知識・技術を有する者
75 人
派遣希望のあっ
た学校から選考
し、謝金単価、
回数を見直して
拡大配置。
27 人
派遣希望のあ
った学校から
選考し、謝金単
価、回数を見直
して拡大配置。
運動部
文化部
20 人
15 人
派遣希望の学校の情報を 部活動数に対する顧問
県教委HPで公開し、指 教員数が少ない学校に
導できる大学生を募集。 予算内で配置。
現状に合わせて人数、回
数を削減。
運動部・文化部
運動部・文化部
県立高校・特別 公立・私立高校 公立中学校・高校
県立高校
支援学校
学校と大学生等が相談し 2時間/日×5日/週×
52 時間
て決定
31 週
2,000 円/時間
旅費 20 回程度
1,500 円/時間
部活動外部指導者派遣の効果
外部指導者の適切な指導により、生徒の活動意欲や知識・技能が向上し、部活動の活性化が図
られている。「人間形成という観点や競技の楽しさを生徒に伝えてもらい、非常にありがたかっ
た。
(運動部)」や「近年低調気味であった諸活動が昨年度より活発になった。
(文化部)
」といっ
た報告が寄せられている。
【スポーツエキスパート】
①派遣校の感想(抜粋)
○県立富士東高等学校<剣道>
スポーツエキスパート:50 代男性 顧問:50 代男性
顧問が技術指導できないため、外部指導者の先生の存在は大きく、生徒の成長にもクラブ運営にも
-175-
事 業 11
大変効果的であった。技術指導も熱心に指導してくださったが、勉学とクラブ活動の両立の大切さや
全てのものに通じる礼節を生徒に説き、指導してくださった。その結果、生徒は心身ともに成長し、
クラブ運営も円滑に行うことができた。また先生の的確かつ熱心な御指導のおかげで、剣道初心者1
名が初段に、2名が2段に、1 名が3段に昇格できた。
○県立浜松北高等学校<卓球>
スポーツエキスパート:20 代男性 顧問:50 代男性
自らも高校時代にインターハイ団体の部に出場経験があり、また仕事の傍ら、現在は地域の卓球教
室でも指導している。そのため、指導方法や選手へのアドバイスは的確で、技術面でのポイントを指
摘するだけで、即座に修正できる点は本校選手にとっては効果的であった。特出した選手はいないが、
この 1 年間を通して確実に能力アップにつながった。特に卓球競技における基本的な心構えや試合で
の戦い方など、経験があるがゆえに選手にもその精神が浸透していったことはチームにとっても大き
な存在であった。その成果もあり、県大会優勝を果たし、晴れて全国大会に出場することのできる選
手も誕生した。
②派遣校の主な成績
【大学生等ボランティア】
①派遣校の感想(抜粋)(御殿場市立西中学校)
○顧問 感想
自らも熱心に練習に参加し、模範的な姿を生徒に示してくれた。指導者として生徒の目線
に立った暖かい言葉掛けをするなど大学生ならではの効果的な指導をしてもらえてことに
感謝している。
-176-
事 業 11
○大学生 感想
部活動ボランティアとして野球を通して、現場でどのように指導すれば生徒が理解しやす
いのかを常に考えていた。
特に、一人一人の状況に応じて、個別に指導することが難しかった。子どもたちが上達す
ればするほど、自分自身も充実感を味わうことができた。指導教諭には部活動以外のことも
指導していただき、感謝している。教員を目指して、小学校支援員として実際の教育現場で
この経験を生かしていきたい。
②派遣校の主な成果(平成 25 年度、派遣校 21 校)
学校名
部活動
効果
御殿場市立
基本的知識、技能の向上
野球
体力・精神面の向上
西中学校
静岡東
体力・精神面の向上
サッカー
高等学校
磐田北
基本的知識、技能の向上
美術部
大会等の成績の向上
高等学校
静岡市立
賤機中学校
吹奏楽
具体的成果
顧問は 1 人だったが、大学生ボランティアと協
力し、効果的な指導ができた。
GKという特殊なポジションを指導してもら
い、生徒に大きな刺激となった。
デッサンを複数回熱心に指導してもらい、技術
が向上した。
基本的知識、技能の向上
会議等で指導に付けないときに効率的に運営す
体 大会等の成績の向上 ることができた。理解しやすく、音楽の楽しさ
を生徒に伝えた。
力・精神面の向上
【学校教育活動支援員配置事業】
① 目的
1部活動当たりの顧問の人数が少ない学校に、非常勤職員を配置し、生徒の部活動指導・顧
問の支援・外部指導者の指導にあたるとともに、部活動の指導に当たる教員の負担軽減・指導
力向上等を図る。
② 概要
開始時期:平成 24 年度∼
派遣先 :県立高等学校 15 校、各校 1 名
実施概要:1日2時間×週5日(1回単価 1,500 円/時間)×31 週
③ 取組状況
支援員のみでの単独部活動指導が可能であり、部活動の充実を図るとともに教員の負担の軽
減や指導力向上等に効果が見られる。
【部活動指導者研修等】
① 目的
運動部活動顧問の役割や指導法等について研修を実施し、運動部活動指導者の資質の向上及
び運動部活動の活性化を図る。
② 概要
(1)外部指導者研修
対象者 :運動部活動外部指導者「スポーツエキスパート」75 人
実施概要:年1回
研修内容:運動部活動顧問の役割や指導法等について
(2)中・高連携による運動部活動顧問研修
対象者 :県内中・高等学校の運動部活動顧問教員のうち、希望する運動種目の指導経験の
浅い教員(25 年度 121 名参加)
研修内容:運動部活動顧問の役割や指導法等について
実施概要:県内8地区×1種目、計8種目
研修内容:種目ごと専門の講師を招き、顧問教員の指導力を向上する
-177-
事 業 11
○参加者の感想
質問
質問1 研修会に参加してよかったと思いますか
質問2 今後の指導の参考になりましたか
B 有意義
C 普通 D 有意義でない
A 大変参考
B 参考
C 普通
D 参考でない
回答 A 大変有意義
人数
102
17
2
0
99
22
0
0
割合
84.3% 14.0% 1.7%
0.0%
81.8% 18.2%
0.0%
0.0%
・自分の考え方の裏づけになったり、考え直していかなければならないことが明確になる研修
だった。
・実績のある講師から話が聞けたことで、野球に対する考え方が変わった。固定概念にとらわ
れることなく、指導にあたりたい。
・若手の教員も多いので、このような機会を増やしてほしい。
・もう少し多くの指導者から話を聞いたり、研修を受けたり、質問できればよかった。
○部活動指導者研修会の効果
顧問教員の技術力向上ばかりでなく、指導上の考え方も大変参考になったという感想が多数
寄せられている。また、研修には実践的内容を取り入れるよう要望があり、内容が重複しない
ように見直していく。
7
しずおか型部活動検討委員会について
平成 21 年度から 23 年度の3年にかけ、しずおか型部活動検討委員会において、部活動にかか
る諸課題について検討し、望ましい部活動のあり方や効果的に部活動指導を実施する上での、条
件整備について協議した。
◎しずおか型部活動の在り方についてのまとめ
(1) 生徒にとって望ましい部活動
① 生徒の興味・関心、適性等に応じて、部活動を選択することができる。
② 専門的な知識・技術を有する顧問等から指導を受けることができる。
③ 生徒の健康や資質・能力等に配慮した活動内容である。
④ ボランティア活動など、社会貢献活動に取り組んでいる。
(2) 課題と方策(外部指導者の活用)について
課 題
方 策
教員数の減少等により希望する部活動を選択で 外部指導者の活用
・学校が自ら外部指導者を活用することがで
きない。
きる環境を整備する必要があり、外部指導者
・教員数の減少や教員の高齢化・多忙化など
活用に要する費用の財源の確保について検討
の理由で、部活動を維持、継続することが困
するとともに、県教育委員会や市町教育委員
難な状況。
会の有する人材リストの一層の活用を呼びか
けていくことが望ましい。
優れた資質を有する顧問等の指導を受けられな
・外部指導者に対しては、部活動の指導の在
い。
り方や外部指導者自身の身分等について、事
・専門的な知識・技術を有する教員が不足し
前に十分な説明を行なっておく必要がある。
ており、外部指導者に大きな期待が寄せられ
ているが、学校のニーズに十分な対応ができ
・外部指導者は、顧問との連携を密にして指
ていない。
導にあたることが大切であるが、指導経験が
・外部指導者について、学校教育への理解が
豊富で適切な指導ができる者については、各
不十分なため生徒や顧問との間でトラブルが
学校の指導方針・指導計画の下、単独での指
発生したり、校内における位置付けに曖昧な
導ができる体制を望む強い意見がある。
状況が見られるなどの課題が指摘されてい
そのため、県の人材活用として新たな枠組
る。
みを設けるとともに、単独指導の実施につい
て具体的な検討を行うことが望ましい。
-178-
事 業 11
その他
・教員は部活動指導にかかる時間が多く、授
業の教材研究の時間やホームルーム担任等と
して生徒と向き合う時間の確保が難しい状
況。
・優れた資質・能力等を有した生徒に対して
は、卓越した指導者の指導を受ける機会を与
えることが求められる。
8
運動部活動指導の工夫・改善支援事業
平成 26 年度に国の委託事業である運動部活動指導の工夫・改善支援事業を実施し、地域のスポー
ツ指導者等を活用した運動部活動等の充実及び生徒のニーズに対応した運動部活動の指導内容・方法
の工夫改善について調査研究を行う。
(1) 事業の目的
外部指導者の派遣については、「学校が求めている外部指導者が見つからない」等の人材の
登録・調整の問題や、「外部指導者と指導上の問題が発生した」等の連携・体制の構築に問題
があるなど、外部指導者活用の促進を図る上で課題が生じている。
そこで、外部指導者の派遣等を含む円滑な指導体制の構築及び効果的な指導方法について実
践研究を行い、しずおか型の新たな部活動の在り方等について、学校、地域やスポーツ関連団
体、教育委員会等が連携し、新しい部活動のモデルとして先導的な取組を行い、その形態や実
施の成果を学校や地域に周知し、活動の拡大を図る。
(2)取組の概要
地域のスポーツ指導者等を活用した運動部活動等の充実
① 「静岡県運動部活動等推進委員会」を設置し、実践校を選定し、実践校における地域の
スポーツ指導者等を活用した適切な運動部活動の指導及び運営等について、調査研究を行
う。
② コーディネーター等を人材派遣企業等に配置し、指導者データバンクを作成、指導者の
マッチングを行い、実践校に対して継続的に外部指導者を派遣する。
③ 著名なスポーツ選手やトレーナー等を各実践校に派遣する。
④ 事業成果を研修会やホームページ等で周知し、構築された派遣体制や効果的な指導方法
の活用を促進する。
⑤ 各実践校において部活動検討会を設置するとともに、効果的・効率的な運動部活動指導
を実践する。
生徒のニーズに対応した運動部活動の指導内容・方法の工夫改善
① 「静岡県地域実践研究協議会」を配置し、学校や地域性によるニーズに対応した運動部
活動の形態を実践研究する。
② 連携校において、地域実践研究検討会を開催し、学校の運動部活動組織を追加編成する
など、学校や地域のニーズに応じた運動部活動運営の工夫改善のための実践研究を行う。
(3)期待する効果について
① 実践校において、生徒の運動部活動に対する意欲や関心が高まり、積極的に活動に取り
組むようになる。また、効率的な指導により活動時間の減少させ、生徒が充実した、バラ
ンスの取れた生活を送ることができるようになる。
② 教育課程と関連を図り、外部指導者の活用を含めた、複数顧問体制による管理体制の実
施、部活動の振替等による業務の軽減の促進を図るなどの工夫・改善により、教職員の多
忙化の改善を図る。
③ 学校、スポーツ関連団体、教育委員会等による組織、体制づくりを行うことにより、運
動部活動に関わる課題を共有し、課題改善に向けて協力体制を構築する。
④ 部活動コーディネーターの設置により、学校のニーズに応じた外部指導者を確保し、マ
ッチング、コーディネイト業務等が円滑に実施され、実践校に継続的に外部指導者を派遣
することができる。
⑤ スポーツ関連団体や有識者と連携することにより、最新の研究成果等を踏まえた科学的
な指導内容・方法や体罰の禁止等について研修会を実施し、効果的な運動部活動指導が可
能となる。
-179-
事 業 12
事業シート(概要説明書)
1 事業概要
予算事業名
事業開始年度
人権教育総合推進事業費
平成10
部
終了予定年度
−
局 名
担当課名
教育委員会
教育政策課
人権教育推進室
人権教育及び人権啓発の推進に関する
作成責任者 室長 平松 明子
法律
施 策 の 方 向 人権尊重の意識が定着した人権文化の推進
個人の尊厳を認め合う人間を育成するため、「自他の人権を大切にする態度や行
目
的 動力の育成」を目標に、市町や学校等において、人権教育を推進する指導者の育
(何のために) 成を図るとともに、地域や学校の実情に応じた効果的な人権教育の推進を支援す
る。
対
象
行政・学校・地域の人権教育指導者
(何を対象に)
■直接実施
□業務委託
□指定管理
□補助金等
□その他
実 施 方 法
実施主体、委託先(
)
根 拠 法 令
1
事業内容︵手段、手法など︶
事
業
仕
分
け
事業概要・経費内訳
(単位:千円)
区 分
事業概要
H26 事業費
人権教育推進体制の充実
人権教育の推進のための基本計画の策定等
1
人権教育行政担当者のため 人権教育に関する研究協議を通して、市町にお
88
の研修会
ける人権教育の充実・向上
学校等における人権教育指
導者のための研修会
①指導者としての資質向上と指導力の強化
①人権教育指導者研修会
760
②推進担当者の資質向上
②人権教育担当者研修会
③人権教育・啓発指導法研 ③人権感覚を育む効果的指導方法の実践研究
修会
地域における人権教育指導 人権意識の高揚と人権感覚の育成を図り、明る
者のための研修会
いまちづくりを推進するため、地域の身近な人
216
権問題の解決に向けた研究協議
人権教育啓発のための指導 ・指導資料作成、配布
774
方法の研究
・人権啓発ビデオ、DVD貸出
文部科学省・他団体との連携 文部科学省、関係団体等の研修会への参加等
179
合
計
2,018
実施年度
判定結果
□21 年度
□22 年度
□23 年度
□24 年度
■未実施
主な意見
これまでの
改善状況
人権教育担当者研修会の充実に向け、参加対象を各学校の人権教育担当者に限
定せず、人権教育の推進を担う者に拡大したほか、私立学校等へも参加を呼びか
けた。また、現場の今日的課題に対応するため人権教育・啓発指導法研修会では、
適時性のある話題をとりあげた研修内容とし、習熟度を上げた。
(参考)H26「ネット被害から子どもを守る」
-180-
事 業 12
2
3
事業費・人件費(インプット)
区
分
事 業 費
事業費計①
国支出金
財 源
地方債
内 訳
その他(
)
一般財源
職員数(人工)
人 件 費
人件費計②
総コスト(①+②)
1,970
1.9 人
13,110
15,080
2,014
2.1 人
14,490
16,504
事業の主たる活動指標(アウトプット)・効率指標(単位当りコスト)
区
分
指
標
単位 H24 実績
H25 実績
活動指標
効率指標
(単位当りコスト)
コスト/活動指標
4
H24 決算
1,970
(単位:千円)
H25 決算
H26 予算
2,014
2,018
人権教育に関する校内研修を実施し %
た学校の割合(実施校数)
(校)
87.0
(561)
人権教育に関する校内研修を実施し
千円
た学校の割合
27
事業の主たる成果指標(アウトカム)
区
分
指
標
単位
成果指標
成果目標を
補完する指標
5
2,018
2.2 人
14,960
16,978
H26 見込
89.9 90.0 以上
(579) (580)以上
29
29
H29 目標
H24 実績
H25 実績
H26 見込
小:88.7
中:83.1
高:82.4
小:88.0
中:84.5
高:85.7
小:89.0
中:86.0
高:86.0
「学校が楽しい」と答え
る児童生徒の割合
%
小:93.0
中:90.0
高:87.0
「自分にはよいところが
ある」と答える児童生徒
の割合
%
75.5
71.4
70.9
72.0
「学校生活に満足してい
る」と答える児童生徒の
割合
%
83.3
75.1
77.2
78.0
自己評価
区
分
事業の自己評価
内
容
人権教育に関する校内研修が実施できるように、各学校における人権教育
活動指標の実績
推進者の悉皆研修、学校・地域における人権教育指導者の希望研修におい
に対する評価、
て、参加体験型の演習や資料提供を行っている。今後も、研修内容の充実
今後の見通し
を図っていく。
単位当りコスト
微増であるが、校内研修の一層の推進を図り、研修実施校数を増加させる
の削減は図られ
とともに、事務経費見直し等により削減に努めていく。
ているか
活動指標は成果 児童生徒の指導にあたる教職員の人権感覚が高まり、人権教育が推進され
指標進捗へ寄与 ることで、児童生徒は、自分や他の人の価値を認めることができ、学校生
しているか
活を安心して楽しく送ることができるようになってきている。
今後の方向性や
改善方法、課題
今後も「自他の人権を大切にする態度や行動力の育成」を目標に、人権教
育に関する研修対象者の拡充や研修内容を工夫し、人権教育の充実に努め
ていく。
-181-
事 業 12
静岡県の人権教育
1 静岡県の人権教育の基本構想
「人権教育及び人権啓発の推進に関する法律」「人権教育・啓発に関する基本計画」
人権教育の指導方法等の在り方について[第三次とりまとめ]
静岡県人権施策推進計画〔ふじのくに人権文化推進プラン〕
静岡県教育振興基本計画「『有徳の人』づくりアクションプラン」第2期計画
共生社会を支える人権文化の推進
自他の人権を大切にする態度や行動力の育成
○人権に対する正しい理解を深めること
○人権感覚を高めること
○自尊感情を育てること
人権一般の普遍的な視点
多様な学習機会
人権課題に即した個別的な視点
発達の段階に応じた学習
人権共存の豊かな関係づくり
学校教育
社会教育
人間形成の基礎づくり
家庭教育
指導的立場にある人の人権感覚の育成
人権教育推進拠点としての家庭、保育所・幼稚園、学校、社会教育関係施設等
県民一人一人に人権尊重の意識が育まれた温もりあふれる静岡県の実現
-182-
地域との連携
関係機関との連携
自他を大切にできる子どもの育成
自主性の尊重
事 業 12
2 静岡県が目指す基本的な方向
個人の尊厳を認め合う人間を育成するため、「自他の人権を大切にする態度や行
動力の育成」を目標に、家庭、学校、社会などのあらゆる場において、人権教育の
充実に努める。
人権に対する正しい理解を深めること
(1) 人権の概念や人権保障の歴史について理解を深めること
(2) 基本的人権について正しく理解すること
(3) 様々な人権問題について、科学的、論理的に理解すること
ア 差別や人権侵害の実態について理解を深めること
イ 解決に向けての取組について正しく理解すること
○
自分にも人権があり、同じように他の人にも人権があります。人権問題は人権に関わる特
定の人の特定の問題ではなく、全ての人の日常生活に関わっている問題です。
○ 自分自身や他の人々の具体的な権利を知ることは、問題解決のために、発言し行動する権
利と責任を理解することでもあります。
人権感覚を高めること
人権感覚とは、自他の人権が擁護され、実現している状態を感知し、それを望ま
しいものと感じ、人権が侵害されていることを許せないとする感覚のこと
○
人間の尊厳や自己・他者の価値を感知する感覚、人権感覚に満ちた社会の実現に向かって
活動する意欲や態度を身に付けること、さらに、その意欲や態度を実のあるものにするため
に、コミュニケーション技能や偏見・差別を見極める技能、相違を認め受容できる技能等を
高めていくことが大切です。
自尊感情を育てること
自尊感情とは、自分に対する誇りを持ち、自分を価値ある存在だと思う気持ちの
こと
つまり、「私の価値を認めること」「私が好きだと感じること」「私を大切にする
こと」という自分の存在を肯定する意識のこと
○
自分を大切に思う気持ちのある人は、同時に他の人をも肯定的に捉え、寛大で、心温かく、
豊かな人間関係を築くことができます。また、異なった価値観を持った相手に対しても受容
的な態度をとることができます。
○ 肯定的な意見や態度の交換は、お互いがよりよく生きていくために必要な価値を尊重し、
発展させようとする意志を一人一人の心に深く根付かせることになります。それは、やがて、
具体的な問題の解決に取り組もうと自身を仕向け、行動する力に深化していくのです。
◎
健全な人権感覚が人権に対する正しい理解と結び付くことにより、自分の人権
とともに他者の人権を守るような実践行動につながることが期待されます。
-183-
事 業 12
3 学校における人権教育の基本的な考え方
■ 自他の大切さが実感できる学校環境づくり
人権教育が効果をあげるためには、まず、その
教育・学習の場である学校・学級自体が、人権尊
重が徹底し、人権尊重の精神がみなぎっている環
境でなければなりません。つまり、人権教育は、
学校の教育活動全体を通じて推進されるものなの
です。したがって、各学校には、地域や子どもの
実態に応じて人権教育を計画的、継続的、そして
日常的に展開するための全体計画の作成が求められます。
■ 一人一人を大切にする授業づくり
「学習の主体者は子どもである」との認識に立ち、 子
どもの願いや思い、よさや可能性を生かし、一人一人に
基礎的・基本的な内容の定着を図るとともに、子どもが
学ぶ喜びが味わえる授業の展開こそ、まさに人権が尊重
された教育が具現化された姿といえます。その意味にお
いても、教師には、子どもが互いにかかわり合い、学ぶ
力が育つ授業改善への取組が求められているのです。
■ 自らが主体的に学ぶ指導方法の工夫
学習が一方的なものでなく、子どもの気付きが大切にさ
れ、自主性が尊重された中で進められなければなりません。
参加体験型による学習は、多様な考えやそれぞれに異なる
意見があることへの気付きを出発点として、様々な人権へ
の気付きが行動に結び付きやすい有効な学習法のひとつで
す。人権教育の推進にあたっては、多様な体験活動や交流
活動を取り入れるなどの指導の工夫や子ども自らが気付き、
考えることができるようにするため、身近な事柄を取り上
げたり、子どもの興味関心を生かしたりした学習教材の活用が大切です。
■ 教職員の人権感覚の育成
教職員の人権尊重の態度は、子どもにとって重要な学習環境となるとともに、安心感や自信を
生み出します。だからこそ、教職員は、自らの言動が児童生徒の人権を侵害することがないよう
常に意識をしておかなければならないのです。
そのためにも校長のリーダーシップの下、教職員が一体となって人権教育に取り組む体制を整
え、組織的、継続的に推進することが大切です。また、教職員同士の間においても互いを尊重す
る態度を大切にし、指導上の課題について互いによく話し合うことができるような環境づくりに
努めましょう。
-184-
事 業 12
4 学校・家庭・地域・関係機関との連携
子どもは生まれながらにして差別意識をもっているわけではありません。成長する過程の
中で、親や大人等の心ない言動が、子どもの心に知らず知らずのうちに偏見や差別意識を植え
付けていくものです。日常生活の具体的な指導の積み重ねが、子どもの人権意識を高め、人権
感覚を磨く上で大変重要なことであり、人権教育の効果を高めるためには、学校や家庭、地域、
関係機関が連携して取り組むことが大切です。そして、学校は、人権教育の推進拠点、情報発
信基地としての役割を担うことが求められています。
(1) 学校教育、家庭教育、社会教育における人権教育
学校教育…自他を大切にできる子どもの育成
学校においては、子どもの発達段階に応じながら、教育活動全体を通じて人権
尊重の意識を高め、「自分の大切さとともに他の人の大切さを認めることができる」
ということが態度や行動に表れるようにすることが求められます。
家庭教育…人間形成の基礎づくり
家庭教育は、豊かな情操や人を思いやる心、生命を大切にする心、善悪を判断す
る力を養うなど、人間形成の基礎をはぐくむ上で重要な役割を担っています。確か
な人権意識の高揚を図るためには、すべての教育の出発点である家庭教育の充実に
努めることが大切です。
社会教育…人権共存の豊かな関係づくり
すべての人にとって、自分の大切さとともに他の人の大切さを認めることができ、
それぞれの違いやよさが日常の暮らしに生かされる社会こそ、人権が真に尊重され
る社会であるといえます。そのような社会の実現のためには、生涯を通じて人権に
ついて学び続け、日常生活において態度や行動に表れる人権感覚を磨いていくこと
が求められます。
-185-
事 業 12
(2) 学校と家庭、地域、関係機関との連携推進のための様々な方策例
連携の機会
○情報発信
○授業等
○授業参観・学校公
開
○学年・学級懇談会
○PTA研修会
○PTA活動
○異校種連携
○地域における取
組との連携
○関係機関との連
携の例
連携推進の方策
・学校だより、学級通信等の発行、ホームページへの情報掲載などに
より、人権教育の活動の様子や成果を保護者や地域の人々に伝え、
学校の取組の理解を広める。
・人権擁護委員や民生児童委員など地域人材を活用した授業や保護者
参加型の授業等で、生き方や人権に対する考え方を学ぶ。
・教科や道徳等の学習において人権にかかわる主題を取り上げ、公開
する。
・人権教育に関する学年・学級の取組について説明し、意見交換等を行
う。また、いじめ、子育て等をテーマにワークショップを行う。
・人権に関する講演会、ワークショップ等を開催する。
・あいさつ運動、子どもの安全を守る活動等を実施する。
・地区の幼・小・中・高・特別支援学校の教員による人権研修会や中学
校区単位で、校区内の各学校・PTAの合同による人権研修会等を実
施する。
・市町の人権教育推進事業とタイアップして取り組む。
・人権・福祉関係のポスター、標語、作文等へ応募する。
・地域の福祉施設・機関・団体の協力を得て、講演会や福祉体験活動等
を行う。
・地域の公共施設、福祉施設、保育園等でのボランティア体験
(例:施設訪問、駅周辺のクリーンアップ作戦など)等を行う。
※ 参考「人権教育の指導方法等の在り方について[第三次とりまとめ]∼実践編∼」
(人権教育の指導方法等に関する調査研究会議 平成 20 年3月)
(3) 学校内での人権教育実施方法・実施状況について
ア
教職員
○校内教職員人権研修会
【実践例】
・人権教育担当による参加体験型人権学習の研修、悉皆研修の伝達等
・指導主事による人権教育についての講義
・臨床心理士による軽度の障害を持つ生徒に対する接し方等の研修等
<人権教育に関する校内研修を実施した学校の割合 H24:87.0% H25:89.9%>
イ 児童・生徒
○各教科、総合的な学習の時間、道徳、特別活動等の時間
○学校生活全体の教育活動
【実践例】
・担任による人権に関わる指導、参加体験型人権学習 等
・人権擁護委員によるペープサートや人権読み聞かせ・講話・寸劇
・NPO法人を招いてのインターネットやSNSの利用注意を促す講演会
<人権教育の実施率
H24、H25 とも 100.0%>
ウ 保護者
※PTA家庭教育学級等において人権に関わる講演会や研修会を各校の実情に応じて
実施している。
-186-
事 業 12
平成 26 年度 人権教育の基本方針
1
目標と基本方針
個人の尊厳を認め合う人間を育成するため、「自他の人権を大切にする態度や行動力の育
成」を目標に、家庭、学校、社会などのあらゆる場において、人権教育の充実に努める。
<重点>
○ 人権に対する正しい理解を深めること
○ 人権感覚を高めること
○ 自尊感情を育てること
2
施策推進の重点
(1) 人権教育を拡充するための推進体制を充実する。
ア 各学校における人権教育推進体制の充実を図る。
・人権教育を推進する校内組織の整備
・全体計画、年間指導計画に基づいた推進環境の整備
・人権教育に関する校内研修の実施
イ 人権教育総合推進事業、関連事業の内容の充実を図る。
ウ 市町人権教育連絡協議会、健康福祉部地域福祉課人権同和対策室をはじめ、関係機
関との連携を深めるとともに、各市町への働き掛けを継続する。
(2) 指導的立場にある人たちの資質の向上と指導力の強化を図るため、研修内容を充実す
る。
ア 各学校における人権教育を推進するため、教育事務所、総合教育センターと連携し
て、各学校の管理職や人権教育担当者に対する研修内容の充実を図る。
イ 家庭、地域等における人権教育を推進するため、保護者、社会教育関係者等に対す
る研修内容の充実を図る。
ウ 幼少期の人権教育を推進するため、幼児教育指導者に対する研修機会の充実を図る。
(3) 学校教育、社会教育における人権教育の充実を図るため、人権教育の指導方法等を研
究し普及に努める。
ア 教育事務所や総合教育センターと連携して、人権教育研究指定校の指導に当たり、
指導方法等の研究の充実を図るとともに、発表の場を設けたり、広報の仕方を工夫した
りして、その成果の普及を図る。
イ 学校、家庭、地域、関係諸団体等が連携して進める人権教育の在り方について研究を
進める。
ウ 参加体験型人権学習を体験する場を積極的に設けると共に、学習内容を研究し、学校
や地域社会において活用しやすいプログラムを提供する。
-187-
事 業 12
人権教育推進体制
世界人権宣言
日本国憲法
人権関係各法(人権教育・啓発法/基本計画)
静岡県人権施策推進計画
静岡県教育振興基本計画
ふじのくに人権文化推進プラン
「『有徳の人づくり』アクション
プラン」第2期計画
『ふじのくに人権宣言』
共生社会を支える人権文化の推進
自他の人権を大切にする態度や行動力の育成
① 人権に対する正しい理解を深める
②人権感覚を高める
③自尊感情を育てる
・文部科学省
静岡県健康福祉部
地域福祉課
静岡県教育委員会
[人権教育の指導方法等の
在り方について第一・
法務省
二・三次とりまとめ]
人権教育
人権
人権同和対策室
(人権啓発センター)
人権教育推進委員会
情報収集
連携・協力
人権啓発
人権教育推進担当者会
擁護局
・各都道府県教育委員会
・(財)人権教育啓発推進
センター
静岡地
方法務
局
支援
協働
人権教育関係
市町教育委員会
団体・協議会
学
校
等
-188-
人権啓発ネットワーク協議会
人権啓発・人権擁護
事 業 12
人権教育総合推進事業費
1
人権教育推進体制の充実
(1) 人権教育推進委員会
ア 内 容
(ア) 人権教育の構想、企画、推進計画等の策定
(イ) 人権教育に関する情報の共有、情報発信
(ウ) 関係機関・団体との連絡調整
イ 構 成(12 人)
教育次長
教育監
教育総務課長
教育政策課長
義務教育課長
高校教育課長
特別支援教育課長
社会教育課長
静東教育事務所長 静西教育事務所長 総合教育センター所長
人権教育推進室長
ウ 25 年度実績・26 年度計画
年 度
25 年度実績
26 年度計画
第1回
平成 25 年 5月7日(火)
平成 26 年 5月 8日(木)
第2回
平成 26 年 2月4日(火)
平成 27 年 2月 10 日(火)
(2) 人権教育推進担当者会
ア 内 容
(ア) 人権教育推進委員会の方針をもとに、事業実施の具体的な計画の立案及び実施
(イ) 人権教育推進のための調査研究
イ 構 成(12 人)
教育総務課・義務教育課・高校教育課・特別支援教育課・社会教育課・
静東教育事務所・静西教育事務所・総合教育センター(2)各担当者
人権教育推進室長、人権教育推進室推進担当(2)
ウ 25 年度実績・26 年度計画
年 度
25 年度実績
26 年度計画
第1回
平成 25 年 5月 16 日(木)
平成 26 年 5月 22 日(木)
第2回
平成 25 年 9月 3日(火)
平成 26 年 9月 9日(火)
第3回
平成 25 年 12 月 17 日(火)
平成 26 年 12 月 16 日(火)
2
人権教育指導者研修会の充実
(1) 人権教育指導者研修会
ア 趣 旨
人権教育の充実を図るため、学校教育及び社会教育等において人権教育の指導的立場
にある人や関係者の参加を求め、様々な人権問題に対する正しい理解と認識を深め、指
導者としての資質向上と指導力の強化を図る。
イ 研修対象者
県内人権教育指導者
各学校教職員・PTA関係者 社会教育における指導者 教育委員会・行政関係者
民生・児童委員 人権擁護委員 人権運動関係者 等
-189-
事 業 12
ウ
25 年度実績・26 年度計画
年 度
25 年度実績
実施日
平成 26 年1月 22 日(水)
会 場
グランシップ
参加数
421 人、講師・役員 28 人
基 調 講 演( 司馬 ク リニッ ク 院
長:司馬理英子氏)
課題別分科会(講義、実践発表、
参加体験型による研究協議等)
(①大阪市立大学名誉教授:森
内 容
田洋司氏、②静岡大学教育学部
准教授:小林朋子氏、③ノンフ
ィクションライター:角岡伸彦
氏、④静岡県立大学国際関係学
部教授:犬塚協太氏、⑤川根本
町立中川根中学校)
基調講演 89.2%
満足度
分 科 会 98.5%
26 年度計画
平成 27 年1月 23 日(金)
グランシップ
基調講演
(社会活動家:湯浅誠氏)
課題別分科会
(講義、実践発表、参加体験
型による研究協議等)(分科会
講師は調整中)
(講師・役員)は外数
(2) 人権教育担当者研修会
ア 趣 旨
人権問題に対する正しい理解と認識を深め、各学校の実態に応じた人権教育推進の具
体的な方策について研究協議する。
各学校での実践等についての情報交換や、人権教育の指導法についての実践研究をと
おして、指導の改善、充実に資する。
イ 研修対象者
高校、特別支援学校高等部人権教育担当者または準ずる者<悉皆>
ウ 25 年度実績・26 年度計画
25 年度実績
26 年度計画
年 度
実施日
平成 25 年6月 27 日(木)
平成 26 年7月3日(木)
会 場
総合教育センター
総合教育センター
参加数
133 人(高校119 特別支援14)
行政説明
行政説明
講演(早稲田大学教育・総合科 講演(全国人権教育研究協議会
学学術院教授:菊地栄治氏)
代表理事:桒原成壽氏)
内 容
参加体験型人権学習の体験
参加体験型人権学習の体験
人権感覚を高めるための演習
人権感覚を高めるための演習
(満足度 93.6%)
(3) 人権教育・啓発指導法研修会
ア 趣 旨
学校や地域社会における人権教育の推進と指導方法の工夫・改善に向けて、実践的に
研修を深める。
イ 研修対象者
県内人権教育指導者
各学校教職員・PTA関係者 社会教育における指導者 教育委員会・行政関係者
民生・児童委員 人権擁護委員 人権運動関係者 等
-190-
事 業 12
ウ
25 年度実績・26 年度計画
年 度
25 年度実績
26 年度計画
実施日
平成 25 年8月9日(金)
平成 26 年8月 12 日(火)
会 場
あざれあ大会議室
静岡市民文化会館
参加数
98 人
講義及び演習(人権ワークショ 講義及び演習(人権ワークショ
ップ)(ホリスティック教育実 ップ)(Web カウンセリング協議
内 容
践 研 究 所 長 : 金 香 百 合 氏 ) 会理事長:安川雅史氏)
(満足度 98.9%)
(4) 人権教育地域指導者研修会
ア 趣 旨
各市町における人権教育の振興を図り、明るい町づくりを推進するため、人権教育に
関する地域の指導的立場にある人たちの参加を求め、自他の人権を大切にする態度や行
動力の育成を図る。
イ 研修対象者
開催地区における人権教育指導者
家庭教育関係指導者 保護者 PTA役員 学校関係教職員
社会教育関係指導者 教育委員会関係者 自治会役員 等
ウ 25 年度実績・26 年度計画
年 度
25 年度実績
26 年度計画
実施日 平成 25 年8月 20 日(火)
平成 26 年7月 29 日(火)
(ア) 会 場 下田市民文化会館
伊豆の国市大仁市民会館
参加数
54 人
実施日 平成 25 年8月 22 日(木)
平成 26 年8月8日(金)
(イ) 会 場 御前崎市文化会館
焼津市大井川公民館
参加数
62 人
基調講演(元岐阜大学教育学部 基調講演(元岐阜大学教育学部
教授:藤田敬一氏)
教授:藤田敬一氏)
内 容
研究協議
研究協議
(満足度;下田市
98.1%
御前崎市 95.4%)
(5) 人権教育行政担当者連絡協議会
ア 趣 旨
人権教育の振興を図るため、市町人権教育担当者及び首長部局の人権関係行政担当者
を対象に、当面する人権問題についての研修や情報交換を行うとともに、教育・啓発の
在り方等について研究協議を行い、人権教育の充実・向上に資する。
イ 研修対象者
市町人権教育担当者(成人教育担当者)
-191-
事 業 12
ウ
3
25 年度実績・26 年度計画
年 度
25 年度実績
実施日
平成 25 年 10 月 11 日(金)
会 場
静岡県総合社会福祉会館
参加数
30 人
基調講演(会議ファシリテータ
ー:小野寺郷子氏)
内 容
情報交換会
(満足度 96.4%)
26 年度計画
平成 26 年 10 月 17 日(金)
東部総合庁舎
基調講演(浜松市市民協働セン
ター長:長田治義氏)
情報交換会
指導方法の研究と普及
指導資料検討委員会
ア 趣 旨
人権教育の正しい理解と認識を深めるために、学習者がより主体的に学習が進めら
れる効果的な指導方法や指導内容の検討及び資料収集を行い、人権教育指導資料作成
して積極的な活用を図る。
イ 構 成(12 人)
教育総務課・義務教育課・高校教育課・特別支援教育課・社会教育課・静東教育事務
所・静西教育事務所・総合教育センター(2)各担当者
人権教育推進室長、人権教育推進室推進担当(2)
ウ 25 年度実績・26 年度計画
25 年度実績
26 年度計画
第 1 回 平成 25 年 5月 28 日(火)
平成 26 年 5月 22 日(木)
第2回 平成 25 年 9月 3日(火)
平成 26 年 9月 9日(火)
第3回 平成 25 年 12 月 17 日(火)
平成 26 年 12 月 16 日(火)
エ 発行内容
・25 年度実績
発行資料:『子どもたちの笑顔のために』
(リーフレット)
発行部数:47,000 部
配 布 先:幼小中高等学校及び特別支援学校の全教職員(私立を含む)、保育所(私立
を含む)、市町教育委員会、私学振興課、人権団体等
・26 年度計画
発行資料:『子どもたちの笑顔のために』
・ 参加体験型人権学習
・個別の人権問題 17
発行部数:22,000 部
配 布 先:県内公立小中学校全教員(政令市を除く)、県立学校全教員、公・私立幼
稚園、保育所、市町教育委員会、私立学校、人権団体等
-192-
事 業 12
オ
有効な教材、ビデオテープまたはDVDの購入と活用
25 年度実績
26 年度計画
購入数
DVD4本 書籍 45 冊
DVD・書籍購入予定
【DVD】
「学級担任のためのカウンセリン
グとその実践」
(不登校、キレない
心を育てる、学級崩壊、LD・A
DHD・高機能自閉症)
【書 籍】
人権ポケットブックシリーズ(全 15
冊)
、
人権ポケットブックシリーズⅡ(6
冊)
、人権について考える2013、あっ そ
内 容
うか!人権、あっ そうか!人権Ⅱ、心
ひらこう−同和問題を考えるために−、
人権ア・ラ・カルト2013 年版、わたし
には夢がある(絵本)
、マリアンは歌う
(絵本)
、つぼづくりのデイブ(絵本)
、
ローザ(絵本)
、リンカーンとダグラス
(絵本)
、小学校社会科教科書(4冊)
、
中学校社会科教科書(4冊)
、高等学校
地歴・公民教科書(6冊)
10 件 35 本
貸出し
(平成 26 年2月6日現在)
-193-
構想日本の「事業仕分け」のロゴマーク
∼それは、未来をつくれるか。∼
総合コンベンション施設
平成26年7月20日にグランドオープンいたしました「プラサヴェルデ」は、人・もの・情報の新しい交流拠点と
して、県と沼津市が一体となって整備した、総合コンベンション施設です。会議・展示・宿泊の3つの機能が一体とな
っており、JR沼津駅北口から徒歩3分の位置に立地するなど、たいへん利便性の高い施設です。
プラサヴェルデ(スペイン語で「緑の広場」の意味)は、沼津市を代表する景観である「千本松原」を施設のコンセ
プトとし、そのイメージを表現するため、県産材(天竜産の杉丸太674本)を館内各所に配した空間づくりを行って
います。
シアター形式
スクール形式
多目的ホール
コンベンションホールA
1,100 人
700 人
3,875 平方m
コンベンションホールB
400 人
300 人
市民ギャラリー
会議室(5室)
150 人
100 人
576 平方m
50 人
30 人
小会議室(7室)
駐車場 605 台
プラサヴェルデ
℡055-920-4100
沼津市大手町1-1-4
http://www.plazaverde.jp
プラサヴェルデ 検索
し みん
平成 26 年度“ふじのくに”士民協働 事業レビュー
平成 26 年 9 月
静岡県経営管理部職員局行政改革課
〒420-8601 静岡市葵区追手町 9 番 6 号
電 話 054-221-3522
FAX 054-221-2750
Email:[email protected]
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