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を す る プ ロ グ ラ ム

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を す る プ ロ グ ラ ム
よ り よ い 生 き 方 を 主 体 的 に 探 求 す る
み や ぎ の 児 童 生 徒 の 育 成
志 教育を
推進する
プを
ログラム
- 資 料 集 生
宮 城 県 教 育 研 修 セ ン タ ー
宮
平 成 23 年 度 教 育 相 談
・ 生 徒 指 導
こ
こ
ろ
三さ
ん
視し
ろ
郎う
グループ
Ⅰ 「志教育」の進め方
1
Ⅱ 実態把握
2
1 アンケート調査 ―――――――――――――――― 2
1
2
3
4
質問紙について
アンケート調査を実施するに当たって
質問項目一覧(具体目標との関連)
質問紙例(小学校[低・中・高]・中学校・高等学校)
2 集計支援ツール ―――――――――――――――― 10
1 意識調査結果の入力から結果の表示までの流れ
2 「結果表示」シートの見方
3 「結果表示」シートの例
Ⅲ 具体目標
17
1 具体目標の設定 ―――――――――――――――― 17
2 具体目標例(各発達段階で身に付けさせたい力) ――― 18
Ⅳ 校内研修
19
Ⅴ 指導計画
20
1 全体計画 ――――――――――――――――――― 20
1 作成上のポイント
2 全体計画例(小学校・中学校・高等学校)
2 年間指導計画 ――――――――――――――――― 24
1 作成上のポイント
2 中核となる教育活動
3 年間指導計画例(小学校・中学校・高等学校各学年)
3 単元構想と授業 ―――――――――――――――― 38
1 単元構想のポイント
2 授業のポイント
3 単元構想と授業の例
(小学校 40~63,中学校 64~75,高等学校 76~89)
Ⅵ 評価
90
1 児童生徒に関する評価 ――――――――――――― 90
1
2
3
4
学習ポートフォリオ
面接
検査
アンケートによる調査
2 教育活動の改善につなげる評価 ――――――――― 90
1
2
3
4
授業の評価
指導計画の評価
「志教育」推進チェックシート
自己評価カード例(小学校[中])
Ⅰ
「志教育」の進め方
本研究で提案する「志教育」の進め方の例を下図に示しました。
本書では,実態把握の方法や具体目標(各発達段階で身に付けさせたい力),校内研修,指導計画の
具体例やその作成上のポイント,評価の方法について提示しています。各学校において「志教育」を推
進する際の参考にしていただければと思います。また,集計支援ツールについては,宮城県教育研修セ
ンターHP からダウンロードして活用していただければと思います。
推 進 委 員 会 の 設 置
▽
握
☞
P.2
具 体 目 標 の 設 定
☞
P.17
修
☞
P.19
全 体 計 画 の 作 成
☞
P.20
☞
P.24
想
☞
P.38
授 業 の 構 想 と 実 践
☞
P.39
☞
P.90
実
態
把
▽
▽
校
内
研
▽
▽
年間指導計画の作成
▽
単
元
構
▽
▽
年 間 の 評 価 と 改 善
こ ん に ち は !わ た し の 名
さんしろう
は,「こころ三視郎」!
「『志教育』を推進するプ
ログラム」のイメージキャ
ラクターです。よろしく!
-1-
Ⅱ
実態把握
「志教育」の指導計画を作成する際には,
「志教育」3つの視点(『かかわる』
『もとめる』
『はたす』
),
6つの内容(「自他理解の深化」「人間関係構築力・社会性」「学ぶ意義の実感」「主体的探求」「役割認
識」
「自己有用感」)に関する児童生徒の実態を把握しておく必要があります。指導者の観察だけにとら
われずに実態を把握することが大切であり,本研究では,児童生徒へのアンケート調査によって実態を
把握する方法を提案します。
1
アンケート調査
1
質問紙について
小学校(低・中・高),中学校及び高等学校に対応した質問紙を用意しました(P.5~9)。集計支援
ツールの「質問紙」シートを印刷することで,すぐに活用できるようになっています。なお,質問
項目については,本研究で作成した具体目標(P.18)を基に作成していますが,各学校の実態に合わ
せて変更したり,新たに加えたりすることも可能です。
※集計支援ツールで,質問紙を印刷する場合
① 集計支援ツールを開くと,右図のよう
な「メニュー画面」シートが表示されま
す。
② 「質問紙印刷・変更」ボタンをクリッ
クすると,
「質問紙」シートに移行します。
③ 印刷したい場合は,「このシートを印
刷」ボタンをクリックします。
ク リ ック すると「ア
ンケート用紙」シート
に移行します。
※質問項目を変更する場合
①
「質問紙」シート上で,質問項目の内
容を直接変更してください。
② 変更した質問項目に合う内容を,青線
太枠のセルでリストの中から選択してく
ださい。
※このシートで変更した質問内容は各シ
ートに自動で反映されます。
③ 新たに質問項目を追加する場合は,入
力されている質問項目のすぐ下の欄に,
直接入力してください。
※質問項目を入力すると,自動的に枠罫
線が表れます。
質問項目を変更する場合
は,ここを書き換えます。
印刷する
場合は,ここ
をク リ ッ ク し
ます。
6内容をリ
ストから選
択します。
質問項目 を追加するとき
は,ここに直接入力します。
-2-
2
アンケート調査を実施するに当たって
アンケート調査を実施する際には,児童生徒に回答させる前に,以下の説明文を実施監督者が読
み上げてください。
(1)小学校用
配付前
監督者
「これからアンケートをとります。みなさんの生活についてのアンケートです。
テストではありません。」
監督者
「このアンケートを他の人に見せたりすることはありませんので,素直に答え
てください。」
監督者
「アンケート用紙を配りますので,配られたら学年・組・番号・名前を書いて
ください。」
配付後
監督者
「質問は全部で,○○個あります。自分に当てはまるものを,4・3・2・1
から一つだけ選んで丸を付けてください。」
監督者
「時間は 10 分ですが,時間が過ぎても,最後の質問まで答えるようにしてくだ
さい。」
監督者
「それでは,始めてください。」
(2)中・高等学校用
配付前
監督者
「これからアンケートをとります。みなさんの生活に関するアンケートです。
学力を評価するためのものではありませんので,素直に回答してください。」
監督者
「アンケート用紙を配付しますので,配付されたら学年・組・番号・氏名を記
入してください。」
配付後
監督者
「質問は全部で,○○個あります。自分に当てはまるものを,4・3・2・1
から一つだけ選んで丸を付けてください。」
監督者
「回答時間は5分ですが,時間内に終わらない場合は,すべての質問に回答し
てから提出してください。」
監督者
「それでは,始めてください。」
-3-
3 質問項目一覧(具体目標との関連)
具体目標
小学校高学年
○自分の長所を見付ける。
○友達の個性を認める。
中学校
高等学校
質問項目
具体目標
具体目標
よりよい生き方を『
もとめる』
質問項目
学ぶ意義の実感
○自分の長所や短所に気付き,自 ○自分のよさや個性が分かり,向上させようと ○自己の個性や適性を正しく理解し,発展・伸長し
分らしさを発揮する。
する。
ようとする。
○友達の個性を受け入れる。
○他者の個性や立場を尊重する。
○他者の個性や価値観を理解する。
・自分にはよいところがある。 ・自分の長所や短所がわかる。
・自分のよさや個性が分かっている。
・自分の個性や適性が分かっている。
・友達のよいところやとくいなこ ・友達のよいところや得意なことが ・自分が成長するために努力している。
・自分の能力を広げ,長所を伸ばそうとしている。
とがわかる。
わかり,大切にしている。
・友達のよさや個性が分かっている。
・相手の個性や考えが分かり,受け入れている。
○友達を理解し,助け合う。
○互いに信頼し,友情を深め,協力 ○リーダーとそれをサポートする立場を理解 ○リーダーシップを発揮したり,それをサポートし
○自分の生活を支えている人に し助け合う。
し,チームの一員として互いに支え合いな
たりすることによって,相手の能力を引き出し,
感謝する。
○日々の生活が人々の支え合いや がら活動する。
チームワークを高める。
○礼儀の大切さを知り,だれに
助け合いで成り立っていることに ○多くの人々の善意や支えにより,日々の生 ○他者の言葉や意見に耳を傾け,自分の考えや
対しても思いやりをもって接
感謝する。
活や現在の自分があることに感謝する。
思いを適切に表現する。
する。
○時と場をわきまえて,礼儀正しく ○礼儀の意義を理解し,時と場に応じた適切 ○異年齢の人や異性等,多様な他者と,場面に
思いやりをもって接する。
な言動をとる。
応じた適切なコミュニケーションを図る。
○集団生活上のルールやマナーを守る。
○社会生活上のルールやマナーを遵守する。
・ともだちと なかよくし,たすけあってい ・友達の気持ちを考えて助け合 ・友達の気持ちを考え協力し,助け ・リーダーやそれをサポートする立場が分か ・リーダーシップを発揮したり,それをサポートし
る。
っている。
合っている。
り,チームの一員として互いに支え合いなが たりすることによって,互いを生かしながら,団
・おせわに なった ときに 「ありがと ・自分の生活を支えてくれてい ・たくさんの人に支えられ,助けら ら活動に取り組んでいる。
結して活動しようとしている。
う」と いっている。
る人たちに感しゃしている。
れていることに感謝している。
・たくさんの人に支えられ,助けられているこ ・相手の言葉や意見に耳を傾け,自分の考えを
・げんきの よい あいさつや へんじを ・気持ちのよいあいさつや返事 ・その場にあったあいさつや返事を とに感謝している。
相手に的確に伝えている。
している。
をしている。
している。
・時と場に応じた適切な言葉遣いや行動をとっ ・異年齢の人や異性に対して,時と場に応じた言
・おとなの 人などと はなしを すると ・友達やお世話になっている人 ・友達やこまっている人に思いやり ている。
葉遣いや行動をとっている。
きは,ていねいな ことばづかいで は におもいやりの気持ちをもって の気持ちをもって接している。
・校則や集団生活上のマナーを守っている。 ・校則や公共のルールやマナーを守っている。
なしている。
やさしくしている。
○各教科の学習や学校生活で取り組ん ○各教科の学習や学校生活で ○各教科の学習や学校生活で取り ○将来の職業との関連の中で,今の学習の必 ○卒業後の進路に基づき,今取り組むべき学習
でいることが,普段の生活と関連して
取り組んでいることが,生活や 組んでいることが,自分の将来の 要性や大切さを理解する。
や活動を理解する。
いることに気付く。
身近な仕事と関連していること 生き方と関連していることに気付 ○係・委員会活動や職場体験等を通して,勤 ○企業見学や就業体験等を通して,多様な職業
に気付く。
く。
労の意義や働く人々の様々な思いが分か
観・勤労観への理解を深める。
○いろいろな仕事や生き方があ ○日本の産業や政治の働きを学ぶ る。
ることが分かる。
ことを通し,働くことの意義と生活
とのかかわりが分かる。
・がっこうで べんきょうすることは,おと ・学校でべん強することは,しょ ・学校で学習することは,将来の自 ・将来に向けて,今の学習の必要性や大切さ ・進路や目標に向けて,今どのような学習に取り
なに なった ときに やくに たつと
うらい役に立つと思う。
分の生活に役に立つと思う。
が分かっている。
組むべきか分かっている。
おもう。
・係活動や当番活動で仕事をし ・係活動,当番活動,児童会活動な ・興味をもった職業に就くために必要な資格や ・希望する職業に就くために必要な資格や進路
・かかりかつどうや とうばんかつどうで たことは,しょうらい役に立つと どで経験したことが,将来の自分 進路が分かっている。
が分かっている。
しごとを したことは, おとなに なっ 思う。
の生活に役に立つと思う。
・働く意味や働く人々の思いが分かっている。 ・多様な職業があり,働くことの意義が分かって
た ときに やくに たつと おもう。
・自分たちの周りにはいろいろ ・農業,水産業,工業(5年)や政治
いる。
な仕事があり,様々な人たち の働き(6年)を勉強し,働くことの
が協力して生活していることが 大切さや生活とのかかわりがわ
わかる。
かる。
○自分のよさや可能性に気付き,進んで ○夢や希望をもち,様々な学習 ○夢や目標をもち,様々な学習や ○将来の夢や職業を思い描き,自分にふさわ ○将来の生き方や生活を思い描き,自己を生か
学習や体験活動に取り組む。
や体験活動に取り組む。
体験活動に取り組む。
しい職業や仕事への関心・意欲を高める。
せる進路を現実的に考える。
○自分のことは自分で行う。
○自分でやろうと決めたことは, ○目標に向かって,根気強く努力 ○進路希望に基づいて目標や進路計画を立 ○職業についての現実的な理解に基づいて進路
最後までやり通す。
する。
てることができ,自分の個性や興味・関心等 計画を立案し,自己の選択基準をもち当面の進
に基づいて進路や学習を選択する。
路や学習を選択する。
○目標実現のため,課題に積極的に取り組 ○目標を実現するための諸条件を理解し,課題
み,主体的に解決しようとする。
を設定し,その解決に取り組む。
・べんきょうや うんどうなどを すすん ・しょうらいのゆめがある。
・将来の夢ややってみたい仕事が ・自分にふさわしい職業や仕事への関心・意 ・自分の個性や適性を生かせる職業や進路を考
で がんばっている。
・ゆめにむかってがんばってい ある。
欲をもっている。
えている。
・いえの てつだいや かかりの しごと ることがある。
・将来の夢や目標に向かってがん ・将来の進路希望に向けて,目標を立て努力 ・希望する職業に就くまでの進路計画を立て実行
など,じぶんの ことは じぶんで して ・自分でやろうと決めたことは, ばっていることがある。
している。
している。
いる。
最後まで取り組んでいる。
・自分でやろうと決めたことは,根 ・自分の個性や興味・関心等に基づき,進路や ・自分の価値観に基づいて,進路や学習などを選
気強く最後まで取り組んでいる。 学習などを選択している。
択している。
・学習面や生活面での様々な課題に,積極的 ・学習や諸活動において,自分で課題を見付け主
に取り組み,主体的に解決しようとしている。 体的に解決しようとしている。
○家の手伝いなど,家庭で割り当てられ ○係活動や当番活動に進んで ○学級での活動に進んで取り組 ○社会生活には自分が果たすべき様々な役 ○社会生活には自分の役割と責任があり,それを
た仕事・役割の必要性が分かる。
参加し,自分の役割が分か
み,自分が果たすべき役割を認
割と責任があることを理解する。
果たすことによって集団が成り立っていることを
○係活動や当番活動など,学級で割り当 る。
識する。
○よりよい学級にするための自己の役割と責
理解する。
てられた仕事・役割の必要性が分か ○異年齢集団の活動に進んで ○異年齢集団の活動に進んで取り 任を理解する。
○ホームルームの一員としての自覚と責任に基づき,
る。
参加し,自分の役割が分か
組み,自分が果たすべき役割を ○異年齢集団による交流活動で,上級生とし
役割を分担し合って活動していくことの大切さ
○異年齢集団の活動に参加し,様々な
る。
認識する。
ての自覚や責任,下級生としての役割など
を理解する。
役割の必要性が分かる。
について理解する。
○異年齢集団による交流活動を通して,役割と責
任を理解する。
・いえの 中には,そうじや せんたくの ・係活動や当番活動では,自分 ・係活動や当番活動では,みんな ・家庭や地域において,自分の役割や責任が ・家庭や地域において様々な役割があり,それ
ほかにも,いろいろな しごとが ある のやるべきことがわかる。
のために自分のやるべきことが 分かっている。
を果たすことが集団のために大切なことだと分
ことがわかる。
・児童会活動(3・4年)やクラブ活 わかる。
・よりよい学級にするために,自分の役割が分 かっている。
・がっきゅうには,いろいろな しごとが 動(4年)などで,ほかの学年の ・児童会活動やクラブ活動など,他 かり,行動することができる。
・クラスでの自分の役割が分かり,責任をもって
あることが わかる。
友達と活動するときは,自分の の学年の子どもたちとの活動で ・学校生活において,上級生または下級生とし 行動することができる。
・1年生を むかえるかいの ような ぎ やるべきことがわかる。
は,みんなのために自分のやる ての役割が分かり,諸活動に取り組むことが ・学校生活で,上級生または下級生としての役割
ょうじを するときは,ほかの がくねん
べきことがわかる。
できる。
が分かり,諸活動に積極的に取り組むことがで
の ともだちが,いろいろな じゅんび
きる。
を している ことが わかる。
○家族の役に立つことを進んで行う。 ○家族みんなで協力し合うこと ○家庭内での自分の役割が分か ○郷土の文化や伝統に触れ,体験することを ○社会人としての自覚をもって,我が国や郷土を
○働くことに喜びを感じて,みんなのた
の大切さが分かり,家族のた
り,進んで役に立つことをする。
通して郷土を愛し,発展に努める。
愛し,社会の発展や国際社会の平和,環境の
めに働く。
めに進んで働く。
○働くことの意義を理解し,みんな ○学級や学校の一員として,協力しながら集
保全に貢献しようとする。
○地域の行事に進んで参加する。
○働くことの大切さを知り,進ん
で協力し合ってよりよい学級・学
団生活の向上に努めることによって,よりよ ○学校やホームルームの一員として,集団生活の向
でみんなのために働く。
校をつくる。
い校風を樹立しようとする。
上に努め,よりよい校風の確立と学校の伝統の
○地域の行事やボランティア活 ○勤労の尊さや生産の喜びを知 ○勤労の尊さや創造することの喜びを体得し, 継承,発展に尽くす。
動などに進んで参加する。
り,ボランティア活動などの奉仕
社会奉仕の精神を養う活動に進んで参加す ○勤労の尊さや創造することの喜びを体得し,社
活動に進んで参加する。
る。
会奉仕の精神を養う活動に進んで参加する。
・すすんで いえの てつだいを してい ・家族みんなで協力し合いなが ・家族の一員として,自分には何が ・郷土を大切にし,地域の活動に参加してい ・国や郷土を大切にし,国際交流や環境保全など
る。
ら,家の手伝いなどに進んで できるかを考え,家の手伝いなど る。
の活動に進んで取り組んでいる。
・かかりかつどうや とうばんかつどうを 取り組んでいる。
に進んで取り組んでいる。
・よりよい学校にするために,協力して活動し ・よりよい校風や伝統を引き継ぐため,クラスや
すすんで している。
・はたらくことの大切さを考え, ・よりよい学級や学校をつくるため ている。
学校の行事に積極的に取り組んでいる。
・ちいきや まちの ぎょうじに すすん 学級(学校)のみんなのために に,自分にできることを考え学級 ・働くことの喜びや意義が分かり,ボランティア ・働くことの喜びや意義が分かり,ボランティア活
で さんか している。
進んで働いている。
や学校のみんなのために進んで 活動に参加している。
動や地域の活動に進んで参加している。
・地いきの行事やボランティア 働いている。
・学校や学級の一員として自分が役に立って ・学校やクラスの一員として自分が役に立ってい
活動に進んでさんかしている。 ・地域の行事やボランティア活動に いると思う。
ると思う。
進んで参加し,自分のできること
に進んで取り組んでいる。
具体目標
人間関係構築力・
社会性
人と『
かかわる』
○自分の好きなことや得意なことを見付
ける。
○友達の長所が分かる。
・すきな ことや とくいな ことが あ
る。
・ともだちの よいところが わかる。
○友達と仲良くし,助け合う。
○お世話になった人などに感謝し親切
にする。
○気持ちのよいあいさつ,返事,言葉遣
いなどを心掛けて,明るく接する。
小学校中学年
質問項目
自他理解の深化
小学校低学年
主体的探求
質問項目
具体目標
役割認識
質問項目
具体目標
社会での役割を『
はたす』
自己有用感
質問項目
-4-
4
質問紙例
(1) 小学校(低学年)
おっ!「夢を志に高めザル
軍団」だな。3つの視点「か
かわる」「もとめる」「はた
す」で,志をもった一人前
の「こころザル」にしてあ
げよう!
-5-
夢を志に高めザル軍団
(2) 小学校(中学年)
おいら,長男の「かかわらザル」。
他のサルとかかわるのが苦手なのだ。
-6-
(3) 小学校(高学年)
おいら,二男の「もとめザル」。
夢も目標もないし,何のために勉
強しているのか分からないのだ。
-7-
(4) 中学校
おいら,三男の「はたさザル」。
家でも,学校でも,だらだら過ご
しているのだ。
-8-
(5) 高等学校
-9-
2
集計支援ツール
この集計支援ツールは,児童生徒に行ったアンケート調査の回答を集計し,実態をレーダーチャート等
で表すものであり,「メニュー画面」「質問紙」「回答入力」「結果表示(個人)」「結果表示(学級・学年・学
校[学年部])」などのシートから構成されています。「回答入力」シートにアンケート調査の回答を入力す
ると,「結果表示」シートに集計結果が表示され,印刷することができます。
1
アンケート調査の回答入力から結果の表示までの流れ
(1) 集計支援ツールを開く
①
集計支援ツールのファイルを開くと,右図
のような画面になります。この集計支援ツー
ルにはマクロ(記録したエクセル操作を自動
的に実行させるもの)が含まれており,集計
支援ツールを正常に動作させるために,マク
ロを有効にしてください。
※マクロを無効にすると,各シート上のボタ
「マクロを有効にする」を
クリックしてください。
ンでの操作ができなくなります。
※右図は,Excel 2003 の画面です。
(2) 「メニュー画面」シートで入力する学級を選択する
①
集計支援ツールを開くと,右図のような
「メニュー画面」シートが表示されます。
②
入力する学級のボタンをクリックすると,
「回答入力」シートに移行します。
クリックすると回答入
力シートに移行します。
(3) アンケート調査の回答を入力する
①
児童生徒の氏名を入力します。
※氏名欄を空欄にしておくと,
「結果表示(個
人)」シートで学級全員分の印刷を一括で
行う機能(「学級全員の印刷」ボタンをク
氏名を入力してください。
リックする)が使えなくなります。氏名を
入力しない場合には,空欄にせず「未入力」
などと入力してください。
②
アンケート調査の回答を入力します。「そ
う思う」を4,
「どちらかといえばそう思う」
を3,「どちらかといえばそう思わない」を
2,「そう思わない」を1と数値化して入力
します。
アンケート調査の回
答を入力してください。
-10-
(4) 個人の結果を表示・印刷する
① 「メニュー画面」シートまたは「回答入力」
シートで,
「児童生徒 個人毎の結果」ボタン
学 級 を選 択
してください。
児童生徒の
番号を選択し
てください
をクリックすると,
「結果表示(個人)」シー
トに移行します。
②
シート右上の赤線太枠セルで学級を選択
します。
③
シート右上の赤線太枠セルに児童生徒の
番号を入力します。
④
特定の児童生徒だけ印刷したい場合は,
「このシートを印刷」ボタンをクリックしま
す。クラス全員のシートを印刷したい場合は,
「学級全員の印刷」ボタンをクリックします。
学級全員分を印刷
する場合は,ここをク
リックしてください。
表 示され
ている生徒
を印 刷 する
場合は,こ
こをクリック
してくださ
い。
(5) 学級・学年・学校(学年部)の集計結果を表示・印刷する
① 「メニュー画面」シートまたは「回答入力」
シートで「学級・学年毎,学校全体[学年部]
学 級 ・学 年 ・学 校 (学 年
部)を選択してください。
の結果」ボタンをクリックすると,「結果表
示(学級・学年・学校[学年部])」シートに
移行します。
②
シート右上の赤線太枠のセルで学級,学年
または学校を選択します。
③
印刷したい場合は,「このシートを印刷」
ボタンをクリックします。
-11-
印刷する
場合は,クリ
ックしてくだ
さい。
2
「結果表示」シートの見方
6つの内容のレーダーチャート
3視点6内容の数値
各質問項目に対する回答の数値を,3視点6内容ご
とに平均値で表示し,6つの内容に関する実態を表しま
す。2.5 を判断基準の目安として,それを上回ることが望
ましいと考えられます。
3視点6内容の数値のバランスを視覚的に表示します。折れ
線の突出(陥入)の形状から,相対的に高い(低い)項目を把
握することができます。また,折れ線内部の面積から総合的な
力を見ることができ,面積が大きいほど総合的な力が身に付い
ていると言えます。1回目から2回目にかけて,面積が広がっ
ていくことが望ましいと言えます。
「結果表示(個人)」
シート
学級・ホームルー
ム活動において,こ
のシートを児童生
徒に配付すること
で,課題を確認させ
ることができます。
また,面談等で活用
することができま
す。
「結果表示(学級・学
年・学校[学年部])」
シート
全体計画を作成す
る際,
「志教育」の目
標や各学年(部)指導
目標の設定に活用で
きます。
各質問項目の結果
各質問項目に対する回答状況を詳細に確認することができます。
「結果表示(個人)」シート
1回目「◆」
と2回目「□」
の回答を表示
します。
1回 目と2
回目を比較し
て,平均の増
加が顕著な場
合(0.5 以上の
増加)は「↗」,
下降した場合
は「!」が表
示されます。
「結果表示(学級・学年・学校[学年部])」シート
学級,学年ごとあるいは学校全体の回答の平均を表し
ます。平均が高いほど,「*」の数が多くなります。
-12-
3
「結果表示」シート例
(1) 個人の結果表示(高等学校)
-13-
(2) 学級の結果表示(高等学校)
-14-
(3) 学年の結果表示(高等学校)
-15-
(4) 学校の結果表示(高等学校)
-16-
Ⅲ
具体目標
1
具体目標の設定
具体目標は,3視点6内容を基に,発達段階ごとに児童生徒に身に付けさせたい力を具体的な
目標にして表に示したものです。児童生徒にその力がどの程度身に付いているかを総合的に把握,
評価するための参考として活用するものです。各学校で児童生徒の実態に応じて設定することが
望ましいと考えています。
ポイント2 「3視点6内容」
ポイント1 小・中・高を見通して作成
「『志教育』3つの視点」に記載される6つの内容
中学校区内の小学校や近隣の高
を以下のように要約しました。6つの内容ごとに身
等学校と連携しながら,小・中・高等
に付けさせたい力を設定します。
学校全時期を見通した目標を設定し
○6つの内容
かかわる 「自他理解の深化」「人間関係構築力・社会性」
ます。
「学ぶ意義の実感」「主体的探求」
もとめる
「役割認識」「自己有用感」
はたす
ポイント3 「はぐくみたい姿」
望ましい卒業時の姿であり,各
学校の実態に応じて設定します。
ポイント4 身に付けさせたい力
児童生徒の実態や学校の課題
に応じて「身に付けさせたい力」を
設定します。
ポイント5 学習指導要領との関連
学習指導要領との関連を押さえ
ます。
-17-
2 具体目標例(各発達段階で身に付けさせたい力)
発達段階
3視点6内容
小
低
学
年
学
中
学
校
年
高
学
年
中
学
校
高
等
学
校
●自分のよさや個性を自覚するとともに,他者を理解し,尊
重することができる。
●人間関係の大切さを理解し,周囲に配慮しながら,よりよ
い関係を築くことができる。
○自分のよさや個性が分かり,向上させようとする。
【道徳-第 2-1-(5)】
○他者の個性や立場を尊重する。
【道徳-第 2-2-(5)】
●他者の価値観や個性を理解するとともに,自己理解を深めるこ
とができる。
●様々な人と,場に応じた適切なコミュニケーションを図ることが
できる。
○自己の個性や適性を正しく理解し,発展・伸長しようとする。
【特活-第 2-HR-2-(2)-イ】
○他者の個性や価値観を理解する。
【特活-第 2-HR-2-(2)-イ】
○リーダーとそれをサポートする立場を理解し,チームの一
員として互いに支え合いながら活動する。
◎集団や組織の中で,よ
【特活-第 2-学活,生徒会,学校行事】
りよい人間関係を築く力
○多くの人々の善意や支えにより,日々の生活や現在の自
や社会性を養う。
分があることに感謝する。
【道徳-第 2-2-(6)】
(人間関係構築力・社会性)
○礼儀の意義を理解し,時と場に応じた適切な言動をとる。
【道徳-第 2-2-(1)】
○集団生活上のルールやマナーを守る。【道徳-第 2-4-(1)】
●目標や計画を立てたり,成果を自己評価する等,主体的な
●自分の好きなことや興味をもったことに進んで取り組む。
学び方を身に付ける。
はぐくみたい姿
●将来の夢や希望をもち,学習や体験活動に取り組む。
●将来の職業と学習との関わりを理解し,学習や体験活動に
●夢や目標をもち,将来の生活や仕事について,学習や体験活動を通して考える。
よ
取り組む。
り
よ
○各教科の学習や学校生活で取り組んで
○各教科の学習や学校生活で取り
○各教科の学習や学校生活で取り組ん ○将来の職業との関連の中で,今の学習の必要性や大切さ
い ◎学校で学ぶ知識と,社
いることが,普段の生活と関連しているこ
組んでいることが,生活や身近な
でいることが,自分の将来の生き方と
を理解する。
【各教科等】
生
会や職業との関連を実感
とに気付く。
【各教科等】
仕事と関連していることに気付く。
関連していることに気付く。
【各教科等】
○係・委員会活動や職場体験等を通して,勤労の意義や働く
き
【各教科等】 ○日本の産業や政治の働きを学ぶこと
人々の様々な思いが分かる。
方 させる。
を
(学ぶ意義の実感)
○いろいろな仕事や生き方があるこ
を通し,働くことの意義と生活とのかか
【特活-第 2-学活-2-(3)-ア,生徒会-2-(1),学校行事-2-(5)】
とが分かる。
【社会-第
2-[3・4
年]-2-(2),(3)】
わりが分かる。【社会-第
2-[5
年]-2-(2),(3),(4),[6
年]-2-(2),(3)】
『
も
○自分のよさや可能性に気付き,進んで学 ○夢や希望をもち,様々な学習や体 ○夢や目標をもち,様々な学習や体験活 ○将来の夢や職業を思い描き,自分にふさわしい職業や仕
と ◎社会において役割を
習や体験活動に取り組む。
験活動に取り組む。 【総合-第1】
動に取り組む。
【総合-第 1】
事への関心・意欲を高める。
【特活-第 2-学活-2-(3)-オ】
め 果たす人間として,自ら
【生活-第 2-[1・2 年]-1-(3)】 ○自分でやろうと決めたことは,最
○目標に向かって,根気強く努力する。
○進路希望に基づいて目標や進路計画を立てることがで
る の在り方生き方について ○自分のことは自分で行う。
後までやり通す。
【道徳-第 2-[5・6 年]-1-(2)】
き,自分の個性や興味・関心等に基づいて進路や学習を
』 主体的に探求させる。
【道徳-第 2-[1・2 年]-1-(2)】
【道徳-第 2-[3・4 年]-1-(2)】
選択する。
【特活-第 2-学活-2-(3)-オ】
(主体的探求)
○目標実現のため,課題に積極的に取り組み,主体的に解
決しようとする。
【各教科等】
●集団や社会の一員としての役割と責任を自覚することがで
●家庭での手伝いや学級の係活動・清掃活動などに関心をもって取り組む。
きる。
はぐくみたい姿
●係活動の必要性がわかり自分の仕事に積極的に取り組む。
●学校生活や地域の中で自己の役割や責任を果たすこと
●自己の役割や責任を果たすことで,人のために役立つ喜びを体験する。
で,自信をもつことができる。
○家の手伝いなど,家庭で割り当てられた ○係活動や当番活動に進んで参加 ○学級での活動に進んで取り組み,自分 ○社会生活には自分が果たすべき様々な役割と責任があ
仕事・役割の必要性が分かる。
し,自分の役割が分かる。
が果たすべき役割を認識する。
ることを理解する。
【特活-第 2-学活-2-(2)-ウ】
社
【生活-第
2-[1・2
年]-1-(1)】
【特活-第
2-学活-2-共通-(1)-イ】
【特活-第
2-学活-2-共通-(1)-エ】
○よりよい学級にするための自己の役割と責任を理解す
会 ◎集団や組織の中で,
で 自分の果たすべき役割 ○係活動や当番活動など,学級で割り当て ○異年齢集団の活動に進んで参加 ○異年齢集団の活動に進んで取り組
る。
【特活-第 2-学活-2-(1)-イ】
の を認識させる。
られた仕事・役割の必要性が分かる。
し,自分の役割が分かる。
み,自分が果たすべき役割を認識す ○異年齢集団による交流活動で,上級生としての自覚や責
役
【特活-第 2-学活-2-共通-(1)-イ】
【特活-第 2-児童会-2-(2)】
る。
【特活-第 2-児童会-2-(2)】
任,下級生としての役割などについて理解する。
(役割認識)
割
を
○異年齢集団の活動に参加し,様々な役割
【特活-第 2-生徒会-2-(2)】
の必要性が分かる。 【特活-第 2-児童会-2-(2)】
『
○家族の役に立つことを進んで行う。
○家族みんなで協力し合うことの大 ○家庭内での自分の役割が分かり,進
○郷土の文化や伝統に触れ,体験することを通して郷土を
は
た
【道徳-第 2-[1・2 年]-4-(3)】
切さが分かり,家族のために進ん
んで役に立つことをする。
愛し,発展に努める。
【道徳-第 2-4-(8)】
す
○働くことに喜びを感じて,みんなのため
で働く。
【道徳-第 2-[3・4 年]-4-(3)】
【道徳-第 2-[5・6 年]-4-(5)】 ○学級や学校の一員として,協力しながら集団生活の向上
』 ◎自己の役割を果たす
に働く。
【道徳-第 2-[1・2 年]-4-(2)】 ○働くことの大切さを知り,進んでみ ○働くことの意義を理解し,みんなで協
に努めることによって,よりよい校風を樹立しようとする。
ことによって自己有用感
○地域の行事に進んで参加する。
んなのために働く。
力し合ってよりよい学級・学校をつく
【道徳-第 2-4-(7)】
を高める。
【特活-第 2-学校行事-2-(5)】
【道徳-第 2-[3・4 年]-4-(2)】
る。
【道徳-第 2-[5・6 年]-4-(4)】 ○勤労の尊さや創造することの喜びを体得し,社会奉仕の
(自己有用感)
○地域の行事やボランティア活動な ○勤労の尊さや生産の喜びを知り,ボラ
精神を養う活動に進んで参加する。 【特活-第 2-学校行事-2-(5)】
どに進んで参加する。
ンティア活動などの奉仕活動に進んで
【特活-第 2-学校行事-2-(5)】
参加する。
【特活-第 2-学校行事-2-(5)】
○リーダーシップを発揮したり,それをサポートしたりすることに
よって,相手の能力を引き出し,チームワークを高める。
【特活-第 2-HR-2-(2)-オ】
○他者の言葉や意見に耳を傾け,自分の考えや思いを適切に表
現する。
【特活-第 2-HR-2-(2)-オ】
○異年齢の人や異性等,多様な他者と,場面に応じた適切なコミ
ュニケーションを図る。
【特活-第 2-HR-2-(2)-オ】
○社会生活上のルールやマナーを遵守する。【特活-第 2-HR-2-(2)-ウ】
●生きがい,やりがいがあり,自己を生かせる生き方や進路を現
実的に考える。
●将来の職業や生き方について考え,その具体化に向けて,学
習や体験活動に全力で取り組む。
○卒業後の進路希望に基づき,今取り組むべき学習や活動を理
解する。
【各教科等】
○企業見学や就業体験等を通して,多様な職業観・勤労観への理
解を深める。
【特活-第 2-HR-2-(3)-オ】
はぐくみたい姿
人 ◎様々な人とのかかわり
と を通して,自己理解や他
『
か
か
わ
る
』
者理解を深化させる。
(自他理解の深化)
●家族や友達など身近な人々と接しながら,あいさつや返事をし,自分の気持ちを伝えることができる。
●友達と協力する中で,互いのよさを認め合ったり励まし合ったりすることができる。
●様々な集団の中で自己を生かすことができる。
○自分の好きなことや得意なことを見付け
る。
【特活-第 2-学活-2-共通-(2)-ア】
○友達の長所が分かる。
【特活-第 2-学活-2-共通-(2)-ウ】
○友達と仲良くし,助け合う。
【道徳-第 2-[1・2 年]-2-(3)】
○お世話になった人などに感謝し親切にす
る。
【道徳-第 2-[1・2 年]-2-(4)】
○気持ちのよいあいさつ,返事,言葉遣い
などを心掛けて,明るく接する。
【道徳-第 2-[1・2 年]-2-(1)】
○自分の長所を見付ける。
【道徳-第 2-[3・4 年]-1-(5)】
○友達の個性を認める。
【特活-第 2-学活-2-共通-(2)-ウ】
○友達を理解し,助け合う。
【道徳-第 2-[3・4 年]-2-(3)】
○自分の生活を支えている人に感
謝する。
【道徳-第 2-[3・4 年]-2-(4)】
○礼儀の大切さを知り,だれに対し
ても思いやりをもって接する。
【道徳-第 2-[3・4 年]-2-(1)】
○自分の長所や短所に気付き,自分らし
さを発揮する。
【道徳-第 2-[5・6 年]-1-(6)】
○友達の個性を受け入れる。
【特活-第 2-学活-2-共通-(2)-ウ】
○互いに信頼し,友情を深め,協力し助
け合う。
【道徳‐第 2-[5・6 年]-2-(3)】
○日々の生活が人々の支え合いや助け
合いで成り立っていることに感謝す
る。
【道徳-第 2-[5・6 年]-2-(5)】
○時と場をわきまえて,礼儀正しく思い
やりをもって接する。
【道徳-第 2-[5・6 年]-2-(1)】
-18-
○将来の生き方や生活を思い描き,自己を生かせる進路を現実
的に考える。
【特活-第 2-HR-2-(3)-カ】
○職業についての現実的な理解に基づいて進路計画を立案し,
自己の選択基準をもち当面の進路や学習を選択する。
【特活-第 2-HR-2-(3)-カ】
○目標を実現するための諸条件を理解し,課題を設定し,その解
決に取り組む。
【各教科等】
●学校や社会において自分の果たすべき役割を自覚し,責任を
果たすことができる。
●社会の中でより価値の高い生き方,自己を生かす生き方につい
て考えを深める。
○社会生活には自分の役割と責任があり,それを果たすことによ
って集団が成り立っていることを理解する。 【特活-第 2-HR-2-(2)-ウ】
○ホームルームの一員としての自覚と責任に基づき,役割を分担し合
って活動していくことの大切さを理解する。 【特活-第 2-HR-2-(1)-イ】
○異年齢集団による交流活動を通して,役割と責任を理解する。
【特活-第 2-生徒会-2-(2)】
○社会人としての自覚をもって,我が国や郷土を愛し,社会の発
展や国際社会の平和,環境の保全に貢献しようとする。
【地理歴史-第 1,理科-第 1】
○学校やホームルームの一員として,集団生活の向上に努め,よりよ
い校風の確立と学校の伝統の継承,発展に尽くす。
【特活-第 2-生徒会-2-(2)】
○勤労の尊さや創造することの喜びを体得し,社会奉仕の精神を
養う活動に進んで参加する。
【特活-第 2-学校行事-2-(5)】
Ⅳ
校内研修
校内研修には,
「志教育」の実践に関しての共通理解を図る目的があります。
「志教育」の目標の設定
や指導計画の立案,3視点6内容で見直した教材の吟味,体験学習の指導法,関係機関との連携,先進
校の情報収集や事例研究,評価の検証等を行う場となります。
実施形態については,全教職員が集まり実施する研修もありますが,教科単位や学年単位などの少人
数で実施することも有効です。講義形式だけでなく,事例研究やワークショップ,授業研究など学校の
実態や研修のねらいに応じて工夫していくことも必要です。
以下に,校内研修の例を示します。
内
容
第二回
・課題を明確にした上で,「志教育」の目標やはぐくみたい姿,学年(部)指導目標を設定す
る。
・全体計画や年間指導計画を作成,検討する。
第三回
・「志教育」の目標や全体計画,年間指導計画について共通理解を図り,各教科等の指導上
の留意点を確認する。
・評価方法について共通理解を図る。
・授業研究を行い,指導力の向上を図る。
・指導実践を発表し合い,共通理解を図る。
第四回
第一回
・「志教育」の意義を理解する。
・年間の「志教育」の推進計画を理解する。
・自校の児童生徒の実態を把握し,「志教育」の目標やはぐくみたい姿について,全教職員
で話し合い,教職員全体の意識を高める。
第五回
・児童生徒の成長に関する評価,教育活動の評価等から,次年度の改善点を明確にする。
-19-
Ⅴ
指導計画
1
全体計画
1
作成上のポイント
全体計画は,各学校における「志教育」の在り
方を示し,学校の特色や教育目標に基づいた「志
教育」の教育課程への位置付けを明らかにするも
のです。
「志教育」は,小・中・高等学校の全時期
を通じた系統的な指導が大切であるとされていま
す。本研究では,入学時の実態と卒業時まではぐ
くみたい姿を明確にした全体計画の例とその作成
のポイントを示します。
ポイント1 「志教育」の目標
児童生徒の実態を把握し,保護者・
地域の願い,教師の願い,近隣にある
他校種の学校の実態や目標等を考慮
に入れて設定します。
ポイント2 他校種の目標
他校種の学校の「志教育」の
目標を押さえます。
小学校は学区内にある中学校
の目標を,また,中学校は学区
内にある小学校の目標を押さえ
ます。
ポイント3 入学時の実態とはぐくみたい姿
入学時の児童生徒の実態と望
ましい卒業時の姿であるはぐくみ
たい姿を,「志教育」3つの視点
から押さえます。
入学時の実態
はぐくみたい姿
ポイント4 学年(部)指導目標
入学時の実態とはぐくみたい姿の差を
埋めるための課題を押さえ,各学年(部)
の指導目標を「志教育」3つの視点から
設定します。
ポイント5 各教育活動における指導の観点
学習指導要領における「志教育」に関連す
る目標・内容を把握した上で,各教科の特性
を生かした指導の観点を設定します。
-20-
2 全体計画例
「志教育」の全体計画
(小学校)
学校教育目標
自ら学ぶ意欲をもち,心豊かで,心身共に健康でたくましく生きる児童の育成
児童の実態
・明るく素直な児童であり,下級生に優しい態度
で接する。
・自分の考えに自信をもって発表することが苦
手な児童が多い。
A中学校「志教育」の目標
望ましい人間関係を築き,よりよい人生を歩む
ための目標を定め,その実現に向けて知識・技能
を身に付けるとともに自己の能力・適性の把握
と伸長に努める態度を育成する。
教師の願い
「志教育」の目標
自他のよさに気付きながら,よりよい
人間関係や生き方を求め,夢や希望をも
って,将来を創り出そうとする意欲や態
度を育成する。
・自他のよさに気付かせながら,よりよい人間関係
を築かせる。
・自己を肯定的にとらえ,自信をもって表現する児
童を育成する。
保護者・地域の願い
・友達とのかかわりの中で,思いやりをもって行動
する児童を育成する。
・進んであいさつをし,礼儀正しく行動しようとす
る態度を育成する。
学年部指導目標
入学時の実態
低学年
中学年
高学 年
はぐく みたい姿
『かかわる』
『もとめる』
『はたす』
○友達と仲良く遊ぶことができる。
○周りの児童との人間関係をうまく構築でき
ず集団生活になじめない児童が多い。
○興味をもったことに対して進んで取り組む
ことができる。
○他からの手助けを必要とすることが多い。
○家での手伝いを進んで行うことができる。
○集団の一員としての自覚が足りない。
○家族や友達など身近な人々と接しながら,
あいさつや返事をし,自分の気持ちを伝え
ることができるようにする。
○自分の好きなことや興味をもったことに進
んで取り組ませる。
○家庭での手伝いや学級の係活動・清掃活動
などに関心をもって取り組ませる。
○友達と協力する中で,互いのよさを認め合
ったり励まし合ったりすることができるよ
うにする。
○将来の夢や希望をもつよう促し,学習や体
験活動に取り組ませる。
○係活動の必要性を理解させ,自分の仕事に
積極的に取り組ませる。
○様々な集団の中で自己を生かすことができ
るようにする。
○夢や目標をもつよう促し,将来の生活や仕
事について学習や体験活動を通して考えさ
せる。
○自分の役割や責任を果たすことで,人のた
めに役立つ喜びを体験させる。
○家族や友達など身近な人々と接しながら,
あいさつや返事をし,自分の気持ちを伝え
ることができる。
○友達と協力する中で,互いのよさを認め合
ったり励まし合ったりすることができる。
○様々な集団の中で自己を生かすことができ
る。
○自分の好きなことや興味をもったことに進
んで取り組む。
○将来の夢や希望をもち,学習や体験活動に
取り組む。
○夢や目標をもち,将来の生活や仕事につい
て学習や体験活動を通して考える。
○家庭での手伝いや学級の係活動・清掃活動
などに関心をもって取り組む。
○係活動の必要性が分かり自分の仕事に積極
的に取り組む。
○自分の役割や責任を果たすことで,人のた
めに役立つ喜びを体験する。
各教育活動における指導の観点
国語
社会
算数
理科
生活
音楽
図工
家庭
体育
○ 国語 によ る表 ○地 域社 会や我 ○ 基礎 的・基 本 ○ 自 然の事 物・ ○身 近な 人々 , ○児童自らが音 ○発想をしたり ○身に付けた知 ○生涯にわたっ
現力と理解力
が 国 に お ける
的な知識及び
現 象 に 親し む
社 会 及 び 自 然 楽のよさや面 技能を活用し 識や技能を活
て運動やスポ
を育成すると
人 々 の 社 会生
技能を確実に
中 で 問 題を 見
と 直 接 か か わ 白さ,美しさ たりしながら 用して生活を
ーツを豊かに
ともに,互い
活 の 様 子 や特
身に付けると
い だ し たり ,
る 中 で , 自 分 に気付き,友 友達と交流し よりよくしよ
実践するため
の立場や考え
色 な ど に つい
ともに,身に
観 察 , 実験 な
自 身 に つ い て 達とかかわり 主体的に表現 うとする活動
の資質や能
を尊重しなが
て 総 合 的 な理
付けた知識及
どを行ったり, の イ メ ー ジ を 合いながら, したり,よさ を通して,自
力,健康で安
ら言葉で伝え
解 を 深 め る活
び技能を生活
結 果 を 整理 し
深 め た り , 自 主体的に音楽 や美しさなど 分の果たすべ
全な生活を営
合う活動を通
動 を 通 し て,
や学習の様々
た り , 相互 に
分 の よ さ や 可 を学ぶ喜びを を感じ取った き役割を認識
む実践力及び
して,自己理
自 ら の 在 り方
な場面で活用
話 し 合 った り
能 性 に 気 付 い 味わうような りする活動を させる。
たくましい心
解や他者理解
生 き 方 に つい
する活動を通
す る 活 動を 通
た り す る 活 動 活 動 を 通 し 通して,より
身を育てる活
を深化させる。 て 主 体 的 に探
して,学ぶ知
し て , 主体 的
を 通 し て , 自 て,よりよく よく人間関係
動を通して,
求させる。
識と日常生活
に 探 求 する 意
分 の 果 た す べ 人間関係を築 を築く力や社
自己理解や他
との関連を実
欲を養う。
き 役 割 を 認 識 く力や社会性 会性を養う。
者理解を深化
感させる。
させる。
を養う。
させる。
道徳
外国語活動
総合的な学習の時間
学級活動
児童会活動
クラブ活動
学校行事
朝読書
清掃活動
○ 道徳 的価 値の ○外 国語 を通じ ○ 問題 の解決 や ○ 生 活や学 習に ○協 力し てよ り ○クラブの一員 ○大きな集団に ○ 読 書 を 通 し ○自分の役割を
自覚を深め,
て , 積 極 的に
探究活動に主
関 す る 諸問 題
よ い 学 校 生 活 としてよりよ おける望まし て,将来にわ
自覚し,責任
自己の中に形
コ ミ ュ ニ ケー
体的,創造的, に つ い て, み
づ く り に 積 極 いクラブづく い集団活動や たって学び続
をもって果た
成された道徳
シ ョ ン を 図ろ
協同的に取り
ん な で 話し 合
的 か つ 主 体 的 りに寄与する 感動体験を通 けようという
すことによっ
的価値を基盤
う と す る 態度
組む態度を育
い , 協 力し て
に 取 り 組 む 活 活 動 を 通 し して,自分の 意欲を高め,
て自己有用感
として,自己
の 育 成 を 図り
てる活動を通
解 決 す る活 動
動 を 通 し て 自 て,自分の果 果たすべき役 自らの在り方
を高める。
の在り方生き
な が ら , より
して,自己の
を 通 し て, 自
分 の 果 た す べ たすべき役割 割を認識させ 生き方につい
方について主
よ く 人 間 関係
在り方生き方
分 の 果 たす べ
き 役 割 を 認 識 を認識させる るとともに自 て主体的に探
体的に探求さ
を 築 く 力 や社
について主体
き 役 割 を認 識
さ せ る と と も とともに自己 己有用感を高 求させる。
せる。
会性を養う。
的に探求させ
さ せ る とと も
に 自 己 有 用 感 有用感を高め める。
る。
に 自 己 有用 感
を高める。
る。
を高める。
指導体制
「志教育」担当教諭等を中心に,各部
会等で情報交換を定期的に行う。児童
の実態を継続的にとらえ,よりよい指
導や支援が展開できるように,学校,学
年部での検証を随時行う。
校内研修
「志教育」についての基本的な理解や
推進の在り方について共通理解を図
る。児童の実態を把握し,「志教育」の
推進計画を基に,指導や支援,評価等の
共通行動をとりながら校内研修の一環
として実践と報告を行う。
家庭との連携
地域・企業との協働
学校・学級通信や懇談会,面談等の
地域教材や地域人材を活用した教育
機会を通して,「志教育」の取組につい 活動を展開する。地域での行事に積極
て理解を図る。学校や学級,児童の実 的に参加させることを促す。職場見学
態や課題を共有し,保護者の理解と協 等の体験活動の充実を図る。
力の基,学校と家庭で,基本的な生活習
慣を身に付けさせる。
-21-
「志教育」の全体計画(中学校)
学校教育目標
自ら学ぶ意欲をもち,心豊かで,心身ともに健康でたくましく生きる児童の育成
生徒の実態
教師の願い
・落ち着いた雰囲気で生活しており,人
間関係も良好である。自分の考えを表
現することを苦手としている。
「志教育」の目標
望ましい人間関係を築き,よりよい人生を
歩むための目標を定め,その実現に向けて知識
・技能を身に付けるとともに自己の能力・適性
・「自立・共生・挑戦」を合い言葉に,文武両道を目指し,
社会に貢献できる人材を育成する。
保護者・地域の願い
の把握と伸長に努める態度を育成する。
・意欲的に学習に取り組む生徒を育成する。
・積極的に地域とのかかわりをもち,多くの人とのかか
わりの中で,自分で考え行動できる生徒を育成する。
A小学校「志教育」の目標
B小学校「志教育」の目標
学 校の 教 育活 動 全体 を 通し
て,自己のよさを知り,自分の
めあてにねばり強く取り組み,
人と共に生きる力を育てる。
様々な人とのかかわりを通し
て,自己理解を深め,自らの生き
方を考え,夢や希望をもって生活
しようとする態度をはぐくむ。
C小学校「志教育」の目標
D小学校「志教育」の目標
児童一人一人が,将来の社会人とし
自他のよさに気付きながら,より
てよりよい生き方を主体的に求め,自 よい人間関係や生き方を求め,夢や
立していくために必要な考え方や意欲, 希望をもって,将来を創り出してい
態度,能力を育成する。
く態度をはぐくむ。
学年指導目標
『もとめる』
『はたす』
○友達のよいところを受け入れる。
○日々の生活が人々の支え合いや助け合いで
成り立っていることに感謝する気持ちをも
つことが必要である。
○課題に向かって主体的に解決することができ
る。
○自分のやるべきことに,責任をもって取り組
むことが必要である。
○社会生活にも役割があることを理解して
いる。
○身近な集団に進んで参加し,活動するこ
とが必要である。
一
学
年
○多くの人々の善意や支えにより,日々の生
活や現在の自分があることに感謝する態度
をはぐくむ。
○自分にふさわしい職業や仕事への関心・意欲
を高める。
○目標に向け,努力することによって達成
感を味わわせる。
二
学
年
○他者に配慮しながら,積極的に人間関係を
築かせる。
○係・委員会活動や職場体験等で得たことを,
以後の学習や選択に生かす姿勢を育てる。
○学校や社会において,自分の役割やその
進め方を理解させる。
○リーダー,フォロアーの立場を理解させ,
○将来の進路希望に基づいて目標を立て,その
達成に向けて努力する態度をはぐくむ。
○郷土を愛し,奉仕の精神をもって社会の
発展に努める態度をはぐくむ。
○自分のよさや個性を自覚するとともに,他 ○目標や計画を立てたり,成果を自己評価する
者を理解し,尊重することができる。
等,主体的な学び方を身に付ける。
○人間関係の大切さを理解し,周囲に配慮し ○将来の職業と学習のかかわりを理解し,学習
ながら,よりよい関係を築くことができる。
や体験活動に取り組む。
○集団や社会の一員としての役割と責任を
自覚することができる。
○学校生活や地域の中で,自己の役割や責
任を果たすことで,自信をもつことがで
きる。
入
学
時
の
実
態
三
学
年
『かかわる』
互いに支え合いながら活動させる。
はぐくみたい姿
各教育活動における指導の観点
外国語
国語
数学
理科
音楽
美術
社会
技術・家庭
保健体育
○ 目 的 や 場 面 ○社会 的事象の ○数学 的活動を ○科 学技術と人 ○ 合 唱 や 合 奏 ○ 創 造 的 な 課 ○ チ ー ム の 中 ○生活上 の課題 ○外国 語を通じ
に応じて,
意味の解釈,
通して,課題
間生活とのか
など全員で
題解決学習
での自分の
を解決させる
て,言語や文
自分の考え
特色の説明な
を多様な視点
かわりについ
一つの音楽
を通して,
役割を認識
設計・計画を
化に対する理
をまとめ,
どを通して,
からとらえさ
ての認識を深
をつくって
自己の内面
し,共に学
考えさせ,問
解を深め,積
論理的な構
社会の一員と
せ,根気強く
めさせ。課題
いく体験を
を見つめさ
ぶ仲間と協
題解決能力や
極的に,コミ
成や展開を
して様々な事
考える態度を
を主体的に解
通して,協
せ,自己理
力して課題
将来の生活を
ュニケーショ
考えて話す
柄に主体的に
育て,成就感
決していこう
同するよさ
解を深めさ
を解決する
主体的に対応
ンを図ろうと
態度を育成
参画する能力
や達成感を味
とする態度を
を味わわせ
せる。
態度をはぐ
できる態度を
する態度を育
する。
を育成する。
わわせる。
育てる。
る。
くむ。
はぐくむ。
てる。
道徳
総合的な学習の時間
学級活動
生徒会活動
学校行事
部活動
朝読書
清掃活動
○自己を見つめ,
自己の向上を
図るとともに,
個性を伸ばし
て充実した生
き方を追求し
ようとする態
度を養う。
○問題の 解決や
探究活動に取
り組むことを
通して,自己
を理解し,将
来の生き方を
考えさせる。
○学級や学 校の
一員としての
自覚と責任に
基づき,集団
の向上を目指
した望ましい
人間関係を築
かせる。
○ 学級や学年 を
越えた生徒相
互の心の交流
を図り,全校
の生徒の間に
所属感や連帯
感を高めさせ
る。
○勤 労や社会奉
仕の尊さを体
験することを
通して,望ま
しい勤労観や
職業観を身に
付けさせる。
○互 いの立場を
理解し合い,
個人や全体の
目標に向けて
協力し合う態
度を養う。
○郷土 の先人の
偉業や伝統・
文化に触れ,
郷土を大切に
する心を育て
る。
○快 適な 生活 環境
づくりを通し
て,公 共物を大
切にす る態度を
養い, 愛校心を
育てる。
指導体制
校内研修
家庭との連携
地域・企業との協働
職員会議や各部会等で「志教育」に関
「 志教育 」について の基本的な
三者面談を通して,学校生活の諸問
職場体験学習や職業講話,地域学
する情報交換を密にし,学校全体によ 理解 を図る とともに, 計画と実践 題や進路について考える。学校便りや 習など生徒と社会の関連を学習する
る指導や支援,評価を通し,改善を図 を通 して常 に生徒の実 態をとらえ ホームページを通して,「志教育」にか 活動への協力を依頼し,連携しなが
ることができるようにする。
なが ら,よ りよい指導 が展開でき かわる活動を啓蒙する。
ら勤労観や職業観を育成させる。
るようにする。
-22-
「志教育」の全体計画
(高等学校)
学校教育目標
勤労を重んずる自主的な実践力と誠実に責任を果たす態度を養い,
健全な判断力と社会性を兼ね備えた情緒豊かな人格を育成する。
生徒の実態
「志教育」の目標
・純朴で,明るく素直な生徒が多い。
・普通科では,進学希望者が多い。
・工業系学科では,資格取得やものづくりへの
関心が高い。
・進路希望は,就職が6割,進学が4割で,と
もに地元志向が強い。
・近郊の工業団地に進出する大手企業へ就職を
希望する生徒が多く,内定率も高い。
・家庭学習習慣がついていない生徒が多い。
教師の願い
・社会規範を身に付けた生徒を育成する。
・厳しい社会をたくましく生きていける生徒を育成
する。
・実社会で求められる基本的生
活習慣や規範意識を身に付け
た生徒を育成する。
・自信と目標をもち,生徒会活
動や学習に積極的に取り組む
生徒を育成する。
保護者・地域の願い
・礼儀や身だしなみを身に付けた生徒を育成する。
・部活動や資格取得に積極的な生徒を育成する。
・地域発展に寄与できる人材を育成する。
入 学時の 実態
一学 年
二 学年
三学 年
はぐくみた い姿
『かかわる』
学年指導目標
『もとめる』
『はたす』
○自分の長所や短所を理解し,他者の気持ち
を理解できる。
○自分の思いや考えを適切に伝えることが苦
手である。
○学んだことを効果的に相手に伝えることが
できる。
○進路や生き方を考えているが,計画的・主
体的な学習ができていない。
○目標実現に向けて最後までやり抜く態度が
身に付いている。
○社会でどのような役割や責任があるか実感
できていない。
○HR活動,総合的な学習の時間で自己を理
解させる。
○HR活動,総合的な学習の時間で表現力や
傾聴する態度をはぐくむ。
○企業や上級学校の研究を通して社会に関す
る知識を身に付けさせる。
○ライフプラン作成を通して,高校生活をい
かに送るか考えさせる
○環境学習を通して,学校や社会で果たすべ
き役割を自覚させる。
○循環型社会の形成に貢献する態度をはぐく
む。
○就業体験を通して,自己の能力・適性を考
えさせる。
○就業体験,マナー講習を通して,異年齢集
団や場に応じたコミュニケーション能力をはぐくむ。
○就業体験を通して,職業への理解を深めさ
せる。
○希望職種に就くために進路設計をさせ,実
現に向けた学力を育成する。
○就業体験,震災に関する学習を通して,社
会人としての役割や責任を学ばせる。
○震災に関する学習を通して,社会に貢献す
る態度をはぐくむ。
○進路に関する活動において他者の考えを参
考に自分の考えをまとめさせる。
○面接指導やガイダンスを通して,社会で通用す
る言動・マナーを身に付けさせる。
○進路に関する活動の各場面において,情報
を的確につかむ能力を身に付けさせる。
○進路ガイダンスを通して,主体的に進路選
択を行う力をはぐくむ。
○キャリアセミナーを通して,社会人として
の役割と責任を学ばせる。
○生徒会活動を通して,学校や地域の伝統を
継承・発展する態度をはぐくむ。
○他者の価値観や個性を理解するとともに,
自己理解を深めることができる。
○様々な人と場に応じた適切なコミュニケー
ションを図ることができる。
○生きがい,やりがいがあり,自己を生かせ
る生き方や進路を現実的に考える。
○将来の職業や生き方やについて考え,その
具体化に向けて,学習や体験活動に全力で
取り組む。
○学校や社会において自分の果たすべき役割
を自覚し,責任を果たすことができる。
○社会の中でより価値の高い生き方,自己を
生かす生き方について考えを深める。
各教育活動における指導の観点
国語
地理歴史
公民
数学
理科
保健体育
芸術
外国語
家庭
○ 伝え 合う 力を ○我 が国 及び世 ○ 現代 の社会 を ○ 数 学的活 動を ○自 然と 人間 の ○生涯にわたっ ○芸術の幅広い ○外国語を通じ ○生活に必要な
高めるととも
界 の 歴 史 や生
主体的に考え
通 し て ,事 象
密 接 な か か わ て健康の保持 活 動 を 通 し て,情報や考
知識と技術を
に,思考力や
活 ・ 文 化 の地
させ,平和で
を 考 察 し表 現
り を 探 究 し , 増進を図り, て,生涯にわ えを適切に伝
習得させ,主
創造力を伸ば
域 的 特 色 を理
民主的な国家
す る 能 力を 高
自 然 災 害 や 環 明るく豊かで たり芸術を愛 えたりするコ
体的に家庭や
し,言語能力
解 し , 国 際社
・社会の有為
め , 数 学的 根
境 問 題 に 対 応 活力ある生活 好する心情を ミュニケーシ
地域の生活を
の向上を図る。 会 に 積 極 的に
な形成者とし
拠 に 基 づい て
で き る 能 力 を を育む態度を 育てるととも ョン能力を養
創造する能力
貢 献 す る よう
て必要な公民
判 断 す る態 度
育成する。
育てる。
に,豊かな情 う。
と実践的な態
な資質を養う。 の資質を養う。 を育てる。
操を養う。
度を育てる。
情報
専門科目
学校設定科目
総合的な学習の時間
ホームルーム活動
生徒会活動
クラブ活動
学校行事
その他
○ 社会 の中 で情 ○技 術者 として ○ 国語 ・数学 に ○ 問 題解決 や探 ○適 切な コミ ュ ○集団生活での ○集団生活での ○ 自主 的・ 自 ○キャリアカウ
報技術が果た
必 要 な 知 識と
おける基礎的
究 活 動 に主 体
ニ ケ ー シ ョ ン 役割と責任を 役割を自覚さ 発的な態度の
ンセリングを
している役割
技 能 , 興 味関
・基本的事項
的 に 取 り組 む
を 図 り , 望 ま 自覚させると せ,社会性や 所 属 感 を 養
通して,個と
を理解させ,
心 と 態 度 を育
を身に付けさ
態 度 を 育て ,
し い 人 間 関 係 ともに,より 自己を生かす い,深めさせ
集団に対する
社会の情報化
てる。
せる。
自 己 の 在り 方
を築く力 を育 よい校風の確 能力をはぐく る。
指導・支援を
の進展に対応
生 き 方 を考 え
てる。
立と学校の発 む。
充実させてい
する態度を育
る こ と がで き
展に尽くす態
く。
てる。
るようにする。
度を育てる。
指導体制
「志教育」担当教員を中心に,各部
会等で情報交換を定期的に行う。生徒
の実態を継続的にとらえ,よりよい指
導や支援が展開できるように,学校,
学年会での検証を随時行う。
校内研修
家庭との連携
「志教育」への理解や推進の在り方
について共通理解を図る。生徒の実態
を把握し,志教育の全体計画を基に,
指導や支援,評価等の共通行動をとり
ながら,校内研修の一環として実践と
報告を行う。
地域・企業との協働
学校便りや PTA 総会,面談等の機
就業体験や実際の就職活動におい
会を通して,「志教育」の取組への理 て,地元企業やハローワーク,市役所
解を図る。学校や学級,生徒の実態や など地域の関係機関と連携を図る。
課題を共有し,保護者の理解と協力の
基,学校と家庭で,基本的生活習慣を
身に付けさせる。
-23-
2
年間指導計画
1
作成上のポイント
「志教育」では,教育活動全体を通して指導し
ていくことが大切です。年間を通じて各教科等で
身に付けた力は,総合的につながりあって初めて
社会生活の中で機能する力となります。本研究で
は,各教科等を横断的につなぐ役割をする教育活
動を中核とした年間指導計画の例とその作成のポ
イントを示します。
ポイント1 学年(部)指導目標
全体計画の学年(部)指導
目標を明記し,年間の取組を
通して指導のねらいを位置付
けます。
ポイント2 中核となる教育活動
各教科等を横断的につな
ぐ役割を担う単元や活動を中
核となる活動として位置付け
ます。
※中核となる活動は,網掛け
で表しています。場合によっ
ては,複数になることもありま
す。
ポイント3 意図的に体系化
学年(部)指導目標を達成さ
せるために必要な各教科等の
学習や取組を中核となる教育
活動に関連付けて体系化しま
す。
ポイント4 「志教育」の視点からの指導のねらい
具体目標を基に,単元や活動の指導を通して身
に付けさせたい力を明確にし,「志教育」の視点か
らの指導のねらいを明記します。
-24-
ポイント5 指導の重点化
3視点6内容との関連を「○」で示
します。
2 中核となる教育活動の観点と例
小 学 校
低学年
係,清掃活動などの日常活動や飼育・栽
培などの学習活動を通して,人とかかわる
ことや働いたり活動したりすることの大切さ
を体得する機会を多く設定していく。
○生活科
「学校たんけん」「まちたんけん」「お手伝い大作戦」
「やさいを育てよう」「いっしょにあそぼう(幼稚園・保育園児との交流)」
○学級活動
「かかりのしごと発表会」「がんばろう当番活動」
中学年
友達とのかかわりを深め,自分のよさや
役割を自覚し,自信をもたせるとともに,各
教科での地域や施設見学などにより,普段
の生活と自分の将来の生き方との関連に気
付かせるようにする。
○社会科
「工場見学」「お店調査」「水道施設見学」
「消防署や警察署で働く人たち」「昔のくらしを調べよう」
○総合的な学習の時間
「地域を調べる活動」「環境保全に関する活動」
「自分の成長を振り返る活動(二分の一成人式)」
高学年
委員会活動やボランティア活動等を通し
て自分の役割や責任を果たそうとする態度
を育て,地域社会とのかかわる喜びや楽し
さを実感させるようにするとともに,各教科
の学習や生活が自分の将来の生き方と関
連していることに気付かせるようにする。
○総合的な学習の時間
「地域とかかわる活動」「国際交流活動」
「福祉に関する活動」「職業を知る活動」
○児童会活動
「1年生を迎える会」「6年生を送る会」
○学校行事
「運動会」「学習発表会」「卒業式」「宿泊活動」
中
学
校
各教科等の学習においては,将来設計に関心をもつことが生徒の日常の学
習態度や意欲に大きな影響を与えることから,今学習している内容が将来どの
ように役立つのかということについて生徒に気付かせるような指導を行う。
体験活動は,達成感や満足感,自信の獲得,働くことや学ぶことへの意欲の
向上,将来にわたって社会の中で生きていく上での力の涵養など様々な効果
が期待できることから,企業や公的機関における職場体験活動,専門家や先輩
からの話を聞くなどの様々な活動を各教科等と関連付けて効果的に取り入れて
いく。
○総合的な学習の時間
「職業調べ」
「職場体験学習」
「企業訪問」
○学校行事
「立志式」「卒業式」
高 等 学 校
普通科
実社会についての話を聞く体験等を通して多くの方々の勤労
観・職業観・人生観に触れさせることにより,自分の進路や適性
を考えさせ,将来やりたいことに気付かせ,視野を広げさせるき
っかけをつくる。
社会への貢献と円滑な接続,その後の学習や生活への意欲
を向上させるために大学卒業後の実社会の実像を意識させ,卒
業後に希望する職業について具体的なイメージをつかませる。
○総合的な学習の時間
「ライフプラン作成」「インターンシップ」
「上級学校訪問,体験入学」「工場見学」
「職場訪問」「社会人インタビュー」
○学校行事
「修学旅行」「文化祭」「国際交流会」
○その他
「震災復興に関する学習」
「環境保全に関する学習」
専門学科
産業社会の変化や生徒の興味・関心,進路の多様な実態に
応じて,選択幅を拡大するなどの教育内容の充実を図り,主
体的に学習に取り組ませ,個性を伸長するとともに,応用
力・実践力の備わった人材の育成に努める。
インターンシップ等の職場体験や企業技術者,熟練技能者
を学校に招いての実技授業を積極的に導入する等,地域ニー
ズや時代の要請に対応した人材の育成を目指す。
(普通科で取り上げた教育活動に加えて)
○課題研究
○総合実習(農業)
○工業技術基礎(工業)
○総合実践(商業)
○その他
「資格,技能検定講習」
-25-
3 年間指導計画例
「志教育」の年間指導計画 (小学校第1学年)
学年部指導目標
『かかわる』
○家族や友達など身近な人々と接し
ながら,あいさつや返事をし,自分
の気持ちを伝えることができるよう
にする。
『もとめる』
○自分の好きなことや興味をもった
ことに進んで取り組ませる。
『はたす』
○家庭での手伝いや学級の係活動・
清掃活動などに関心をもって取り組
ませる。
【①自他理解の深化 ②人間関係構築力・社会性 ③学ぶ意義の実感 ④主体的探求 ⑤役割認識 ⑥自己有用感】
単元等
「志教育」の視点からの指導のねらい
『かかわる』 『もとめる』
月
教科等
5
生活
「がっこう だい
すき」
・学校生活を支えている人々や友達,通学路の様子やそ
の安全を守っている人々とのかかわりに気付かせる。
○
5
道徳
・学校探検でお世話になった人に手紙を書くことを通し
感謝「お世話に
て,日ごろお世話になっている人々に感謝する心情をは
なっている人」
ぐくむ。
○
6
体育
体つくり運動
「体ほぐしの運
動」
・その場に集まったグループと見合ったり協力し合った
り,集団になったりして体ほぐしを行うことを通して,友達
を理解し,友達とかかわることの大切さに気付かせる。
○
○
7
道徳
信頼友情「友
達っていいな」
・友達がいてよかったと思う経験を話し合うことを通して,
友達と進んでかかわり,仲よくしようとする心情をはぐく
む。
○
○
8
学級活動
「係の仕事を見
直そう」
・新学期の学級の組織作りを通して,自分の果たすべき
役割を自覚させる。
①
9
図工
10
道徳
・みんなのためにしている仕事について話し合うことを通
勤労「自分の仕
して,役に立ったときのうれしさを確認し合い,みんなの
事」
ために進んで働こうとする気持ちをはぐくむ。
国語
・調べたことを,みんなで確かめ合って感想を交流するこ
とを通して,知識が広がることに気付かせ,友達とかかわ
「のりもののことを り合って学習しようとする気持ちをはぐくむ。
しらべよう 『いろ ・教材文の基本文型にしたがって文章を書くことで,説明
いろなふね』」
文が書けるようになったことを実感させるとともに,そこで
身に付けた力は他教科や普段の生活においても活用で
☞ P.40 きることに気付かせる。
・興味をもった乗り物に対して進んで調べようとする意欲
をはぐくむ。
国語
・自分や友達の好きなものについて話し合うことを通し
「『すきなものクイ て,自己理解を深化させ,友達のよさに気付かせる。
ズ』をしよう」
・学習を振り返ることを通して,学んだことが生活に結び
付いていることに気付かせる。
12
生活
「みんな いっ
しょに」
1
学級活動
・これまでの係活動,当番活動を振り返らせ,働くことの
「進んで仕事しよ
喜びを共有するとともに,これからの自分の果たすべき
う」
役割を自覚させる。
1
音楽
・互いの歌声や楽器の音を聴き合いながら,気持ちを合
「たがいの おとを
わせて演奏することを通して,互いのよさやかかわること
きこう」
の大切さに気付かせる。
○
国語
「たのしかった
ね,一年生」
・1年間を振り返ることを通して,自己理解を深化させると
ともに,書く力が上達したことを実感させる。
・新しい1年生に伝えたいことを主体的に考えようとする
意欲を高める。
○
生活
・新しい1年生とかかわる中で,今の自分との違いを実感
「もうすぐ 2ねん させ,自分自身の成長に気付かせる。
・1年間を振り返ることを通して,新しい1年生に伝えたい
せい」
ことを主体的に考えようとする意欲を高める。
・新しい1年生と触れ合ったり,お世話になった教室をき
☞ P.42 れいにしたりすることを通して,みんなの役に立っている
ことを実感させる。
○
11
3
3
③
④
○
⑤
⑥
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
・家の人といっしょに仕事や趣味のことをする中で,自分
の役割を自覚させる。
・家庭における自分の役割を積極的に果たすことで,自
己有用感を高める。
- 26 -
『はたす』
○
・友達同士,互いの作品で遊んだり,話を聞き合ったりし
「どうぶつむらの ながら,友達とかかわることの大切さに気付かせる。
ピクニック」
・紙の空き箱を主材料にして想像を広げ,動物など思い
ついたものを進んで作ろうとする意欲を高める。
11
②
○
○
○
○
○
「志教育」の年間指導計画 (小学校第2学年)
学年部指導目標
『かかわる』
○家族や友達など身近な人々と接しなが
ら,あいさつや返事をし,自分の気持ち
を伝えることができるようにする。
『もとめる』
○自分の好きなことや興味をもった
ことに進んで取り組ませる。
『はたす』
○家庭での手伝いや学級の係活動・
清掃活動などに関心をもって取り組
ませる。
【①自他理解の深化 ②人間関係構築力・社会性 ③学ぶ意義の実感 ④主体的探求 ⑤役割認識 ⑥自己有用感】
月 教科等
4
4
5
単元等
「志教育」の視点からの指導のねらい
礼儀「明るく気持ちのよ ・気持ちのよいあいさつ,返事,言葉遣いなどを心
道徳
い生活」
掛け,明るく生活しようという気持ちをはぐくむ。
・下級生と仲良くし,優しく接していこうという気
持ちをはぐくむ。
特別
「1年生を迎える会」
・他の学年との活動に参加することから,児童会活
活動
動には様々な役割があることに気付かせる。
・友達と協力し合いながら活動し,自分のよさや可
行事
「運動会」
能性に気付かせる。
信頼友情
「助け合う友達」
・友達と仲良く遊び,助け合って生活しようという
気持ちをはぐくむ。
『かかわる』 『もとめる』 『はたす』
①
②
○
○
③
○
○
道徳
7
算数 「水のかさをはかろう」
・学習したことが,自分たちの生活と関連している
ことに気付かせる。
9
「話したいな,
国語
とくいなこと」
・自分の好きなことや得意なこと,友達のよいとこ
ろを見付けさせる。
・自分のよさをより伸ばしていこうという気持ちを
はぐくむ。
○
○
○
○
生活
・町探検を通してお世話になった人に感謝する気持
ちをはぐくむ。
・身近で働く人の様子が分かり,自分たちの生活と
のかかわりに気付かせる。
・地域にも様々な役割があることが分かり,その必
要性に気付かせる。
○
○
○
10
・友達と協力して音探しに取り組み,友達のよさを
「いろいろな音に
見付けさせる。
音楽
したしもう」 ・自分たちの身近にもいろいろな音があることを知
り,学習と生活が関連していることに気付かせる。
○
○
○
10
体育
○
○
11
行事
12
1
・友達とかかわって運動することを通して,互いの
体の様子や動きのよさを見付けさせ,認め合う気持
ちをはぐくむ。
・みんなと協力し,よりよい発表を目指そうという
気持ちをはぐくむ。
・自分の役割の必要性に気付かせる。
・友達と協力して係活動を振り返らせ,学級で割り
当てられた仕事や役割の必要性に気付かせる。
・発表会に向けて自分にできることを考えさせ,進
「かかりのしごと発表会」
学級
んで活動に取り組もうという意欲を高める。
活動 ☞ P.46
・係活動を頑張った友達への感謝の気持ちを表すこ
とを通し,みんなのために働こうという気持ちをは
ぐくむ。
感謝「おじさん,ありが ・自分たちの身近でお世話になっている人へ感謝の
道徳
とう」
気持ちをもたせる。
生活
「あしたへ ジャンプ」
2
国語
「『思い出ブック』を
作ろう」
3
特別
活動
「6年生を送る会」
・自分ができるようになったことを見付けさせ,家
族など自分を支えてくれる人に感謝する気持ちをは
ぐくむ。
・自分のよさや可能性に気付かせ,いろいろなこと
に進んで取り組んでいこうという意欲を高める。
・学習していることと自分の生活との関連に気付か
せる。
・これまでの成長の様子を振り返らせ,自分のこと
は自分で行うなど,より自分自身を高めていこうと
いう意欲を高める。
・6年生への感謝の気持ちを表すために,みんなで
協力して活動していこうという気持ちをはぐくむ。
・他の学年の友達の活動の様子から,学校生活には
様々な役割があることに気付かせる。
-27-
○
○
「学習発表会」
1
・
2
⑥
○
9
・
10
体つくり運動
「体ほぐしの運動」
☞ P.44
⑤
○
○
6
「もっと なかよし
まちたんけん」
④
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
「志教育」の年間指導計画 (小学校第3学年)
学年部指導目標
『かかわる』
○友達と協力する中で,互いのよさ
を認め合ったり励まし合ったりする
ことができるようにする。
『もとめる』
○将来の夢や希望をもつよう促し,
学習や体験活動に取り組ませる。
『はたす』
○係活動の必要性を理解させ,自分
の仕事に積極的に取り組ませる。
【①自他理解の深化 ②人間関係構築力・社会性 ③学ぶ意義の実感 ④主体的探求 ⑤役割認識 ⑥自己有用感】
月
4
教科等
国語
5 総合的な
~ 学習の
時間
11
6
道徳
8
学級活動
9
~
12
社会
9
道徳
10
道徳
12
道徳
12
理科
12
音楽
12 総合的な
~ 学習の
時間
2
12 学級活動
1
学級活動
2
国語
3
図工
単元等
「志教育」の視点からの指導のねらい
・いろいろな観点で自分のことを振り返ることを通して,自
己理解を深化させる。
「自分をしょうか ・友達と紹介文を読み合い,質問したり感想を伝えたりす
いしよう」
ることで他者理解を深化させる。
・学習を振り返ることを通して,学んだことが生活に結び
付いていることに気付かせる。
・自分たちの住んでいる地域を探検し,多くの人々に支
「とびだせ!◇◇ えられていることに気付かせる。
小探検隊」
・自分たちの住んでいる地域を進んで調べ,生産や販売
に関する仕事がたくさんあることに気付かせる。
勤労,社会への
・働くことの大切さを考えることを通して,進んで人のため
奉仕「人のため
に働こうとする気持ちをはぐくむ。
に」
・今までの係の仕事の様子を振り返らせるとともに,学級
「係の仕事を見
の組織作りを通して,友達と協力することの大切さに気付
直そう」
かせ,学級での自分の役割を自覚させる。
・地域には生産や販売に関する仕事があり,自分たちの
「はたらく人とわ 生活が支えられていることに気付かせる。
たしたちのくらし」 ・地域の仕事を主体的に学習することを通して,いろいろ
な仕事や生き方があることに気付かせる。
勤労,社会への
・働くことの大切さに気付かせ,力を合わせ進んで人のた
奉仕「働くことの
めに尽くそうとする気持ちをはぐくむ。
大切さ」
尊敬感謝「尊敬
・日ごろ自分たちの生活を支えている人々を尊敬し,感
の気持ちを持っ
謝する気持ちをはぐくむ。
て」
不とう不屈,努力
・自分でやろうと決めたことは辛抱強くやり抜こうとする気
「めあてに向かっ
持ちをはぐくむ。
て」
・互いに実験結果を確かめ合う活動を通して,友達とか
かわりながら学習を進めていくことの大切さに気付かせ
「明かりをつけよ る。
う」
・豆電球,乾電池,導線をどのようにつなぐと明かりがつく
かを主体的に調べたり,身の回りのいろいろな材質の物
を回路につないで明かりがつくかを進んで確かめたりす
☞ P.48
ることなどを通して,学校で学ぶことが身近な生活と結び
付いていることを実感させる。
・互いの歌声や楽器の音を聴き合いながら,気持ちを合
「音の重なりをか
わせて演奏することを通して,友達を理解し助け合うこと
んじとろう」
の大切さに気付かせる。
・自分の生活を支えている人に感謝する気持ちをはぐく
「だいすきな町, む。
◇◇町(△△タイ ・これまでの体験活動を基に,自分のテーマに従って計
ム発表会)」
画を立て,追究しようとする意欲を高める。
・発表会は,総合的な学習の時間のまとめであるととも
☞ P.50 に,2年生が次年度の見通しをもつための大切な役割を
果たしていることに気付かせる。
・友達の考えのよさや協力し合って計画を立てることの大
切さに気付かせる。
「お楽しみ会をし ・自分のやるべき仕事に,進んで取り組もうとする気持ち
よう」
をはぐくむ。
・活動を振り返り,お互いを認め合うことを通して,みんな
から受け入れられていることを実感させる。
・学級内の係活動,当番活動を振り返らせ,友達と協力す
「進んで仕事しよ
ることの大切さを再確認させ,学級での自分の役割を自
う」
覚させる。
・調べる方法を決めたり,必要な資料を集めたりすること
「調べたことを整
を通して,主体的に探求しようとする気持ちをはぐくむ。
理して発表しよ
・学習を振り返ることを通して,学んだことが生活に結び
う」
付いていることに気付かせる。
・友達と協力しながら,自分の表したいものを,材料や作
「みんなのゆめが
り方を工夫してつくることを通して,夢や希望を膨らませ
広がって」
る。
- 28 -
『かかわる』 『もとめる』
①
②
○
③
④
『はたす』
⑤
⑥
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
「志教育」の年間指導計画 (小学校第4学年)
学年部指導目標
『かかわる』
○友達と協力する中で,互いのよさ
を認め合ったり励まし合ったりする
ことができるようにする。
『もとめる』
○将来の夢や希望をもつよう促し,
学習や体験活動に取り組ませる。
『はたす』
○係活動の必要性を理解させ,自分
の仕事に積極的に取り組ませる。
【①自他理解の深化 ②人間関係構築力・社会性 ③学ぶ意義の実感 ④主体的探求 ⑤役割認識 ⑥自己有用感】
月
教科等
4
道徳
5
保健
6
社会
8
学級活動
9 総合的な
~ 学習の
時間
12
9
国語
10
道徳
11
算数
12
音楽
12 学級活動
1
学級活動
2
道徳
2 総合的な
・ 学習の
時間
3
2
国語
単元等
「志教育」の視点からの指導のねらい
不とう不屈,努力
・自分で立てた目標に向かって,最後までやり通そうとす
「夢をかなえるた
る意欲を高める。
めに」
・発育,発達のしかたや時期には,個人差があることを理
「育ちゆくからだ
解することを通して,友達の個性を認め,だれに対しても
とわたし」
思いやりをもって接する気持ちをはぐくむ。
・自分の生活を支えている人々に感謝しようとする気持ち
をはぐくむ。
・いろいろな職業があることを知り,様々な学習や体験活
「住みよいくらし 動に取り組もうとする意欲を高める。
をつくる」
・学習を振り返ることを通して,学んだことが生活に結び
付いていることに気付かせる。
・節水やゴミの減量に協力する取組を通して,社会での
役割を自覚させる。
・今までの係の仕事の様子を振り返らせるとともに,学級
「係の仕事を見
の組織作りを通して,友達と協力することの大切さに気付
直そう」
かせ,学級での自分の役割を自覚させる。
・障害への理解を深めることを通して,友達の個性や思
いを理解し,協力しようとする気持ちをはぐくむ
・自分で調べようと決めたことは,最後までやり通そうとす
「人にやさしく」
る意欲を高める。
・障害への理解を深めることを通して,自分ができる役割
に気付かせる。
・「今の自分」について話すための材料選びを通して,自
分のよいところに気付かせる。
「『今の自分』を
・学習を振り返ることを通して,話す力が身に付いたこと
話します」
を実感させるとともに,学んだことが生活に結び付いてい
ることに気付かせる。
不とう不屈,努力
・自分のやりたいこと,よいと思うことなどを考え,進んで
「くじけず最後ま
取り組もうとする意欲を高める。
で」
「計算のやくそく ・友達とかかわり合って学習することが,知識の広がりや
深まりにつながることを実感させる。
を調べよう」
・学んだことが活用できるようになったことに気付かせる。
・既習事項を活用しながら計算方法を工夫し,意欲的に
☞ P.52 学習に取り組もうとする気持ちをはぐくむ。
・友達のよさや個性に気付かせる。
「音の重なりを感
・互いの歌声や楽器の音を聴き合いながら,気持ちを合
じ取ろう」
わせて演奏しようとする気持ちをはぐくむ。
・友達の考えのよさや協力し合って計画を立てることの大
切さに気付かせる。
「お楽しみ会をし ・自分のやるべき仕事に,進んで取り組もうとする気持ち
よう」
をはぐくむ。
・活動を振り返り,お互いを認め合うことを通して,みんな
から受け入れられていることを実感させる。
・学級内の係活動,当番活動を振り返らせ,友達と協力す
「進んで仕事しよ
ることの大切さを再確認させ,学級での自分の役割を自
う」
覚させる。
勇気「勇気ある行 ・自分のやりたいこと,よいと思うことなどを考えさせ,進
動」
んで取り組もうとする意欲をはぐくむ。
「二分の一成人 ・1年間の活動を振り返らせ,自分の成長に気付かせる。
・支えてくれた人々への感謝の気持ちをはぐくむ。
式をしよう」
・将来の夢や希望を膨らませる。
・自分の役割を遂行させるとともに,自分たちの力で式を
☞ P.54 運営したという達成感を味わわせる。
・1年間を振り返ることを通して,自分の成長に気付かせ
「『十さいのわた るとともに,身に付けた力を実感させる。
し』文集を作ろう」 ・未来の自分への手紙を書かせることで,将来に対して
の夢や希望を膨らませる。
- 29 -
『かかわる』 『もとめる』
①
②
③
④
『はたす』
⑤
⑥
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
「志教育」の年間指導計画 (小学校第5学年)
学年部指導目標
『かかわる』
○様々な集団の中で自己を生か
すことができるようにする。
『もとめる』
○夢や目標をもつよう促し,将来の生活や仕事
について学習や体験活動を通して考えさせる。
『はたす』
○自分の役割や責任を果たすことで,
人のために役立つ喜びを体験させる。
【①自他理解の深化 ②人間関係構築力・社会性 ③学ぶ意義の実感 ④主体的探求 ⑤役割認識 ⑥自己有用感】
月 教科等
4
体育
5
道徳
5
7
9
9
10
10
~
12
10
単元等
「志教育」の視点からの指導のねらい
体つくり運動
「体ほぐしの運動」
・体ほぐしの運動を通し,お互いの体の様子や動きの
よさを認め合おうとする気持ちをはぐくむ。
①
②
○
○
社会的役割の自覚と責任 ・学校生活において,高学年としての自分の果たすべ
「役割を果たす」
き役割を認識させる。
・自分の目標をもち,お互いに力を合わせて活動しな
がら、達成感を味わわせる。
行事
「運動会」
・自分の役割を自覚させ,責任をもって活動しようと
いう気持ちをはぐくむ。
・学んだことが自分の生活と密接に関連していること
「できるようになったか に気付かせる。
家庭
・家庭内での自分の役割が分かり,家族の一員として
な家庭の仕事」
の役割を自覚させる。
行事
「花山宿泊訓練」
・友達と信頼し,助け合いながら活動に取り組もうと
する気持ちをはぐくむ。
・体験学習を通し,自分の役割を自覚させ,主体的に
責任を果たそうとする意欲を高める。
外国語
・友達の個性を理解し,友情を深めようという気持ち
「自己紹介をしよう」
活動
をはぐくむ。
「工業地域と工業生産」 ・身近な地域にある工業生産について学ぶことを通
し,地域の特色や工業と生活とのかかわりに気付かせ
社会
☞ P.56
る。
・日々の生活が地域の人々に支えられていることに気
総合的
付かせる。
な学習 「人にやさしい福祉」
・自分たちにできるボランティア活動に主体的に取り
の時間
組ませ,地域のために役立つ喜びを味わわせる。
・お互いに学び合い,よりよい考えを導き出そうとい
「分数と小数,整数の関 う意欲を高める。
算数
係を調べよう」
・学習していることが自分の生活とかかわっているこ
とに気付かせる。
11
理科
「ふりこのきまり」
11
行事
「学習発表会」
2
道徳
愛校心
「わたしの学校」
1
~
3
『かかわる』『もとめる』『はたす』
○
○
○
○
○
「卒業式」
○
・学習していることが自分たちの生活とかかわってい
ることに気付かせる。
・課題解決に向け,主体的に取り組もうという気持ち
をはぐくむ。
・友達と協力し合い,より高い目標をもって活動する
態度をはぐくむ。
・自分の役割を果たしながら,よりよいものをつくる
喜びを味わわせる。
-30-
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
・学校のよさに気付かせ,みんなで協力し合ってより
よい校風をつくるための自分の役割を認識させる。
・6年生への感謝の気持ちを表し,よりよい学校をつ
くろうという気持ちをはぐくむ。
・時と場に応じた礼儀正しい態度を身に付けさせる。
⑥
○
○
○
○
○
○
行事
⑤
○
「人間の生き方をえがい ・自分のよさに気付かせ,夢や希望をもちながら自分
た伝記を読もう」
らしさを生かそうとする意欲を高める。
3
○
○
○
国語
④
○
・友達や上級生と積極的にかかわることを通し,協力
特別
「6年生を送る会」 してよりよい学校をつくろうという意欲を高める。
活動 「伝統を引き継ごう」
・6年生からの引継ぎの活動を通し,自分の役割を自
・
覚させ,根気強く,主体的に責任を果たそうとする気
☞ P.58
その他
持ちをはぐくむ。
3
③
○
○
○
○
○
○
○
○
「志教育」の年間指導計画 (小学校第6学年)
学年部指導目標
『かかわる』
○様々な集団の中で自己を生か
すことができるようにする。
『もとめる』
○夢や目標をもつよう促し,将来の生活や仕事
について学習や体験活動を通して考えさせる。
『はたす』
○自分の役割や責任を果たすことで,
人のために役立つ喜びを体験させる。
【①自他理解の深化 ②人間関係構築力・社会性 ③学ぶ意義の実感 ④主体的探求 ⑤役割認識 ⑥自己有用感】
月 教科等
単元等
「私はわたしよ」
☞ P.62
「志教育」の視点からの指導のねらい
・友達の個性を受け入れようとする気持ちをはぐくむ。
・お互いの存在を大切にし,友情を深め,協力し助け合
いながら生活していこうという気持ちをはぐくむ。
4
学級
活動
4
家庭
4
音楽
「楽譜を読もう」
5
道徳
社会的役割の自覚と責任
・社会生活にはいろいろな役割があることやその大切さ
「自分の役割とは」 に気付かせる。
5
行事
・自分の目標をもち,お互いに力を合わせて活動しよう
という意欲を高める。
・最上級生として,自分の役割をもってやり遂げる達成
感を味わわせる。
6
算数
「形の特ちょうを
・友達の考えを受け入れ,さらによりより考え方を導き
調べよう」 出そうという意欲を高める。
9
社会
「江戸の文化と
・取り上げた人物の業績や生き方を知り,夢や目標を
新しい学問」 もって学習に取り組むことの大切さに気付かせる。
10
図工
「12年後のわたし」 ・自分の将来の姿を考えさせ,夢や目標をもたせる。
『かかわる』『もとめる』 『はたす』
①
②
○
○
③
④
「くふうしよう
・家庭内での自分の役割を見付けさせ,進んで役に立と
朝の生活」 うという気持ちをはぐくむ。
「運動会」
・合唱への取組を通し,協力し合いながら主体的に取り
組む気持ちをはぐくむ。
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
2
学級
活動
・地域の先輩方の話を聞くことから「夢」をもつことの
「卒業記念講演」 大切さについて学び,目標に向かって根気強く努力して
いこうという意欲を高める。
○
○
3
行事
・人のくらしと環境とのかかわりに興味をもたせ,地球
環境を守るために自分にできることを考えさせる。
「卒業式」
・たくさんの人の支えによって卒業できることに気付か
せ,感謝の気持ちを表すための自分の役割を自覚させ
る。
・中学校生活に向けて,より高い目標をもち,根気強く
努力しようとする気持ちをはぐくむ。
・時と場に応じた礼儀正しい態度を身に付けさせる。
-31-
○
○
○
○
「人と環境」
○
○
○
○
○
○
「伝えよう,大切に ・名言を残した歴史上の人物の考え方や生き方を調べる
したい名言」
学習を通して,自分のこれからの生き方を考えさせる。
理科
○
○
国語
2
○
○
1
外国語 「将来の夢を
・友達の夢を聞き,友達のよさに気付かせ,受け入れよ
活動 紹介しよう」 うとする気持ちをはぐくむ。
⑥
○
・地域の人たちと触れ合う活動を通し,地域の一員とし
て,よりよい人間関係を築いていこうという気持ちをは
10 総合的 「ふるさと復興プロ ぐくむ。
~ な学習 ジェクト」
・地域に貢献していくことの大切さを知り,将来の自分
12 の時間 ☞ P.60
の目標や生き方を考えさせる。
・地域の復興に向けた自分の役割を自覚させ,進んで地
域のために役立とうという意欲を高める。
・友達と協力し合い,より高い目標をもって活動する態
度をはぐくむ。
11 行事
「学習発表会」
・自分の役割を果たしながら,よりよいものをつくる喜
びを味わわせる。
愛校心
・最上級生としての自分の役割を自覚させ,みんなで協
11 道徳 「よりよい校風」 力し合ってよりよい校風をつくろうとする意欲を高め
る。
☞ P.63
特別
11
・最上級生としての自分の役割を自覚させる。
活動 「伝統を
~
・活動を通して,下級生と積極的にかかわりながらより
・ 引き継ぐ活動」
3
よい学校にしようという意欲を高める。
その他
2
⑤
○
○
○
○
○
○
○
「志教育」の年間指導計画 (中学校第1学年) 学年指導目標
『かかわる』
○多くの人々の善意や支えにより,日々
の生活や現在の自分があることに感謝す
る気持ちをはぐくむ。
『もとめる』
○自分にふさわしい職業や仕事への関心・意
欲を高める。
『はたす』
○目標に向け,努力することによっ
て達成感を味わわせる。
【①自他理解の深化 ②人間関係構築力・社会性 ③学ぶ意義の実感 ④主体的探求 ⑤役割認識 ⑥自己有用感】
月
教科等
単元等
4
総合的な学習の
時間
MAP
「人間関係づくり」
5
英語
5
技術・家庭
「志教育」の視点からの指導のねらい
『かかわる』
『もとめる』『はたす』
①
②
③
④
⑤
⑥
・活動を通して,自分の個性や級友のよさに気
○
付かせ,よりよい人間関係を築かせる。
○
・英語での自己紹介を通して,自他の理解を深
「ようこそ,グリーン先生」 め,コミュニケーションスキルを身に付けさせ ○
る。
○
「これからの技術」
・社会で活用されている技術を開発した技術者
について調べることによって,職業や仕事への
関心・意欲を高め,主体的に学ぼうとする意欲
を高める。
○
○
6
保健体育
「陸上競技」リレー
・互いに協力し合い,主体的に練習や競技に取
り組む態度を育てる。
・チームで課題を解決することによって,達成
感を味わわせる。
7
道徳
望ましい生活習慣
「携帯電話依存」
・現代的なツールである携帯電話との付き合い
方を通して,生活習慣を確立しようとする態度 ○
をはぐくむ。
○
9
国語
・声の大きさや話す速さ,間の取り方などに気
を付けさせ,コミュニケーションスキルの基礎 ○
を習得させる。
○
10
総合的な学習の
時間
11
理科
11
総合的な学習の
時間
1
数学
1
総合的な学習の
・
時間
2
2
社会・地理
3
道徳
「分かりやすく紹介しよう」
~紹介スピーチ~
「13歳の社会へのかけ橋づくり」
公園の植栽活動
○
○
・将来の生き方を考えさせることによって,自
分のよさや個性に気付かせる。
・身近にある職業を調べることによって,将来
の夢や職業を思い描き,職業や仕事への関心・
意欲を高める。
○
☞ P.66
・自然災害と防災への取組を学習して,地域社
「世界から見た日本の自然
会の一員であることを自覚させ,社会の発展に
環境」
努める意欲をはぐくむ。
郷土愛・先人への尊敬
「先人の努力」
・様々な辛苦を乗り越えて郷土を開拓した先人
の力を知り,先人を尊び郷土を愛する気持ちを
はぐくむ。
-32-
○
○
○
○
○
○
・地域の清掃活動を通して,郷土を愛する気持
ちをはぐくむ。
・表やグラフを活用して自分の考えを説明させ
「資料の散らばりと代表値」 る。
☞ P.64
・自分に必要な資料を収集し,それらを表やグ
ラフを活用して,特徴や傾向を考察させる。
「職業調べ」
○
・地域の公園の植栽活動を通して,郷土を愛す
る気持ちをはぐくむ。
・気体を発生させ,その性質を調べる実験を通
「身のまわりの物質とその
して,主体的に課題を解決していこうとする態
性質」
度をはぐくむ。
「ボランティア活動」
地域の清掃活動
○
○
○
○
○
○
○
○
「志教育」の年間指導計画 (中学校第2学年) 学年指導目標
『かかわる』
『もとめる』
『はたす』
○他者に配慮しながら,積極的に人間関
係を築かせる。
○係・委員会活動や職場体験等で得たこ
とを,以後の学習や選択に生かす姿勢を
育てる。
○学校や社会において,自分の役割やそ
の進め方を理解させる。
【①自他理解の深化 ②人間関係構築力・社会性 ③学ぶ意義の実感 ④主体的探求 ⑤役割認識 ⑥自己有用感】
月
教科等
単元等
「志教育」の視点からの指導のねらい
4
総合的な学習の
時間
MAP
「人間関係づくり」
・活動を通して,自分の個性や級友のよさに気付か
せ,よりよい人間関係を築かせる。
4
道徳
遵法,社会秩序の向上
・ネット社会における守るべき正しい道を尊重し,
「インターネットの
規律と節度を守る態度を育てる。
ルールとマナー」
5
技術・家庭
「生物を育てるための ・中玉トマトの育成計画に沿って,野菜を育て,職
計画と管理」
業や仕事への関心・意欲を高める。
7
学級活動
11
道徳
6
総合的な学習の
~
時間
10
『かかわる』
『もとめる』『はたす』
①
②
③
④
⑤
⑥
○
○
「職場体験学習」
☞ P.70
○
○
○
10
数学
・身の回りの問題を,1次関数やそのグラフを利用
「1次関数の利用」 して解決し,今の学習の必要性や大切さを理解させ
る。
10
国語
「説得力のある提案を ・聞き手の立場や考えを想定し,説得力のある話を
しよう プレゼンテー 組み立て,コミュニケーションスキルの基礎を習得
ション」
させる。
○
○
・自己が属する様々な集団の意義について理解し,
協力し合う態度をはぐくむ。
・自己の役割を果たすことによって,勤労の尊さや
創造することの喜びを体得させる。
○
○
10
学校行事
「文化祭」
11
社会・地理
・日本の資源,エネルギーと産業に関する特色を理
「社会から見た日本の 解することを通して,様々な職業の社会的役割や意
資源・エネルギー」 義を理解し,自己の生き方を考える態度をはぐく
む。
12
理科
・電磁誘導の条件や誘導電流の向きや強さを決める
「電流をつくりだすに
条件を理解することを通して,科学技術への興味・
はどうしたらよいか」
関心を高め,主体的に学ぼうとする意欲を高める。
1
学校行事
「立志式」
・「働くということ」の自分のとらえを具体的にし
た将来の夢や職業を表現させる。
・将来の夢や職業を思い描き,自分にふさわしい職
業や仕事への関心・意欲を高める。
・礼儀の意義を理解し,時と場に応じた適切な言動
や態度をはぐくむ。
2
学級活動
「上級学校と進学」
・上級学校の概要を調べ,自己の進路計画を立てさ
せ,その実現に向けて努力する態度をはぐくむ。
3
道徳
愛校心・校風樹立 ・友達や自分の価値を認め合い,ともに助け合って
「充実した学校生活」 学校生活を作り上げていこうとする心情を養う。
-33-
○
○
・生命をいとおしみ,自他の生命を学ぶとともに,
他の多くの命に支えられながら生きていることに,
感謝する気持ちをはぐくむ。
・職場の人とのかかわりを通して,時と場に応じた
言葉遣いや礼儀,マナーを学び,コミュニケーショ
ン能力をはぐくむ。
・職場体験や職業講話等を通して,職業や働くこと
の意義を知り,将来の自分の生き方について,主体
的に考える態度をはぐくむ。
・働くことを通して,自分の役割の大切さを知り,
勤労の尊さに気付かせる。
○
○
「話の上手な聴き方」
・話を聴くときのマナーを身に付けさせる。
☞ P.68
生命の尊重
「生きる意志」
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
「志教育」の年間指導計画 (中学校第3学年) 学年指導目標
『かかわる』
『もとめる』
『はたす』
○将来の進路希望に基づいて目標を立て, ○郷土を愛し,奉仕の精神をもって社会
○リーダー,フォロアーの立場を理解
その達成に向けて努力する態度を育てる。 の発展に努める態度をはぐくむ。
させ,互いに支え合いながら活動させ
る。
【①自他理解の深化 ②人間関係構築力・社会性 ③学ぶ意義の実感 ④主体的探求 ⑤役割認識 ⑥自己有用感】
『かかわる』
『もとめる』『はたす』
月
教科等
単元等
「志教育」の視点からの指導のねらい
①
②
③
④
⑤
⑥
強い意志
「夢をあきらめない気 ・どんな困難にも負けず,立ち向かい,自己を向
4
道徳
○
持ち」
上させようとする態度をはぐくむ。
☞ P.72
「わたしたちの生活と現 ・自分たちが生きる現代社会に関心をもたせ,自
5
社会・公民
○ ○
代社会」
己の生き方を考えていこうとする態度を養う。
「職業人に必要な資質」 ・互いの立場を尊重しながら,話し合う態度をは
ぐくむ。
~採用に当たって~
5
学級活動
○ ○ ○
・学ぶ意義や自分の生き方を考える意欲を高め
☞ P.73
る。
・多様な職業の人とのかかわりを通して,コミュ
ニケーション能力をはぐくむ。
・職場訪問を通して,職業に就くための道筋や必
要な資格を知ることによって,学習の大切さに気
総合的な学習
「職場訪問」
5
○ ○ ○ ○ ○ ○
付かせる。
の時間
(修学旅行)
・様々な職業の社会的役割を知り,将来の自分の
生き方について,主体的に考える態度をはぐく
む。
・植栽活動を通して,級友と協力して取り組む態
6
総合的な学習 「花いっぱい活動」 度をはぐくむ。
~
○
○ ○
の時間
・花と緑のある学校や地域づくりの活動を通し
☞ P.74
11
て,愛校心や郷土愛の気持ちをはぐくむ。
・応急処置を適切に行うことによって,障害の悪
6
保健体育
「けがの防止」
○ ○
化を防止することができることを理解させる。
・戦争という極限状態を生き抜いた祖父の人生に
生命の尊重
7
道徳
思いをはせ,命の連続性,命の尊さを感じ取り,
○
○
「『命』の連続性」
前向きに生きる心情を養う。
・組体操を生徒に企画させ,自主性を尊重しなが
8
学校行事
「運動会」
○
○ ○
ら連帯感と満足感を味わわせる。
8
・「自分」を美術的手段で表現する活動を通し
表現活動
~
美術
て,自分を表現するための感性や想像力を高めさ
○
○
「自己表現」
11
せる。
「マルチメディアを活 ・自分に必要な情報をメディアを活用して,調
9
技術・家庭
○ ○
用した情報の閲覧」
査・収集する方法を身に付けさせる。
「関数y=axの2乗 ・身のまわりの問題を解決するときに,関数y=
10
数学
○ ○
の利用」
axの2乗を利用することのよさを理解させる。
・自分が属する様々な集団の意義について理解
し,協力して諸活動に取り組む態度を養う。
10
学校行事
「文化祭」
○
○ ○ ○
・最上級学年として,各仕事の役割を果たすこと
によって,達成感を味わわせる。
・既習の学習を基に,自分の興味のあるテーマを
10
総合的な学習
テーマ学習
設定し,調査・探求活動をさせることによって,
~
○ ○
の時間
「卒業研究」
課題を主体的に解決していこうとする態度を養
11
う。
・英語を使った電話でのコミュニケーションスキ
12
英語
「電話での応答」
○
ルを習得させる。
・エネルギー資源利用の現状や新しい技術につい
1
理科
「科学技術と人間」 て各種の発電方法を知ることによって,生活と学
○ ○
習の関連性について理解させる。
「話合いで問題を解決
・問題の解決に向け,互いの立場を理解し,生か
1
国語
しよう」
○
○
し合いながら話合いができる態度を養う。
チャート式討論
「日本の伝統芸能に親 ・日本の伝統芸能の魅力や郷土の芸能のよさを味
2
音楽
○
○
しもう」
わい,我が国の音楽に親しむ心情をはぐくむ。
・自分の将来の在り方や生き方への決意を新たに
して,自分を伸長しようとする態度をはぐくむ。
3
学校行事
「卒業式」
○ ○
○ ○ ○
・周囲の人々への感謝の気持ちをもち,その人々
の思いに応える生き方について考えさせる。
-34-
「志教育」の年間指導計画 (高等学校第1学年)
学年指導目標
『かかわる』
○HR活動,総合的な学習の時間で
自己を理解させる。
○HR活動,総合的な学習の時間で
表現力や傾聴する態度をはぐくむ。
『はたす』
○環境学習を通して,学校や社会で
果たすべき役割を自覚させる。
○循環型社会の形成に貢献する態度
をはぐくむ。
『もとめる』
○企業や上級学校の研究を通して社
会に関する知識を身に付けさせる。
○ライフプラン作成を通して,高校
生活をいかに送るか考えさせる。
【①自他理解の深化 ②人間関係構築力・社会性 ③学ぶ意義の実感 ④主体的探求 ⑤役割認識 ⑥自己有用感】
月
教科等
単元等
「志教育」の視点からの指導のねらい
4
OCI
「Introduction &
Greeting Asking
Permission」
・あいさつなどの表現の学習を通して,場に応
じたコミュニケーション能力を身に付けさせる。
4
英語Ⅰ
「Lesson1 Let’s
Change the
World!」
4
家庭総合
「自分らしく生
きる」
・リオの地球サミットでのSevern Suzukiさん
のスピーチを読み,未来のために果たすべき役
割や責任を考えさせる。
・自己理解を深め,自分らしいライフスタイル
を考えさせる。
・自分らしさをアピールする紹介文を作成して
自己理解を深めさせる。
・友人への自己紹介を通して,自分の思いを表
現する力を身に付けさせる。
・地球環境問題やエネルギー問題を学び,省エ
ネルギーに努めるなど,社会の向上に進んで尽
くす態度をはぐくむ。
・社会生活上のルールやマナーについて考えさ
せ,それを遵守する姿勢を身に付けさせる。
・自分の個性や適性について正しく理解し,発
展・伸長させようとする態度をはぐくむ。
・青年期の意義についての理解を通して,将来
の生き方や生活を思い描かせる。
・社会人から経験談を聞き,取り組むべき活動
や将来の生き方を考えさせる。
・雇用,労働問題を学ぶことを通して,労働の
意義を考えさせる。
・職業や企業について調べることを通して,職
業への理解を深めさせる。
・発表方法の学習を通して,自分の考えを適切
に表現する力を身に付けさせる。
・消費行動と資源・エネルギー問題の関連を理解さ
せ,次世代に負の財産を残さないよう環境保全
に取り組む責任があることを認識させる。
上級学校を調べ,職業への理解を基に当面の進
路や学習を選択できるようにさせる。
・通学路や地域の清掃活動を通して,勤労の尊
さを体得させ,社会奉仕の精神を養う。
・自分の個性や適性を理解させ,傾聴する態度
や自分の考えを表現する力をはぐくむ。
・職業や職業に就く方法を理解させ,自己を生
かす生き方を考えさせる
・エネルギーの利用の仕方について理解させ,
我が国や郷土の持続可能な発展という観点から
将来果たすべき役割を自覚させる。
・次世代に負の財産を残さないよう生態系保全
に取り組む責任があることを認識させる。
・ライフプラン,インターンシップ,進路決定
にかかわる活動等の体験談から,多様な人生
観,職業観を理解させる。
・一人一人が生活や行動に責任をもち,それを
果たすことが,自然環境の保全につながること
を理解させる。
・我が国や郷土の自然を愛し,環境の保全に貢
献しようとする態度をはぐくむ。
4
5
特別活動・
「自己紹介」
ホームルーム活動
現代社会
「地球環境
問題」
特別活動・ 「公共マナーを
ホームルーム活動 考える」
総合的な 「自分を知る」
5
学習の時間
☞ P.76
「現代社会と
6 現代社会
青年の生き方」
総合的な 「キャリア
7
学習の時間 セミナー」
「現代の雇用・
8 現代社会
労働問題」
総合的な
9
「職業を知る」
学習の時間
「発表『○○
10 国語総合
って,何?』」
5
10
家庭基礎
「消費生活と
資源・環境」
総合的な 「上級学校を
学習の時間 知る」
生徒会活動
11
地域清掃活動
・その他
10
12
総合的な 「ライフプラン
・
学習の時間
作成」
1
1
1
1
「エネルギー
の利用」
☞ P.80
「生態系と
生物基礎
その保全」
物理基礎
総合的な
学習成果発表会
学習の時間
2
総合的な 「自然環境に
・
学習の時間 ついて学ぶ」
3
-35-
『かかわる』
『もとめる』
『はたす』
①
③
⑤
②
④
⑥
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
「志教育」の年間指導計画 (高等学校第2学年)
学年指導目標
『かかわる』
○就業体験を通して,自己の能力・
適性を考えさせる。
○就業体験,マナー講習を通して,
異年齢集団や場に応じたコミュニケーション
能力をはぐくむ。
『もとめる』
○就業体験を通して,職業への理解
を深めさせる。
○希望職種に就くために進路設計を
させ,実現に向けた学力を育成す
る。
『はたす』
○就業体験,震災に関する学習を通
して,社会人としての役割や責任を
学ばせる。
○震災に関する学習を通して,社会
に貢献する態度をはぐくむ。
【①自他理解の深化 ②人間関係構築力・社会性 ③学ぶ意義の実感 ④主体的探求 ⑤役割認識 ⑥自己有用感】
月
教科等
単元等
「志教育」の視点からの指導のねらい
4
現代文
・自分らしく生きることの大切さを理解し,自
「『私』という
己の個性や長所を伸ばそうとする姿勢をはぐく
『自分』」
む。
5
英語Ⅱ
「Lesson2 For the
Sustainable
Future」
6
地理A
「広がるボラン ・NGOやNPOの活動内容を学び,社会奉仕の精神
ティア活動」 を養い,社会人としての生き方を深めさせる。
特別活動・ 「SGE(公共マナー ・課題解決のエクササイズを通して,社会生活上のマ
ホームルーム活動 を考えよう)」 ナーを遵守する姿勢を身に付けさせる。
8
・卒業生との懇談を通して,就職や進学などの
総合的な 「卒業生との懇
実現に向け,取り組むべき学習や諸条件を理解
学習の時間 談会」
させる。
9
10
現代文
『はたす』
③
⑤
②
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
・「人と防災未来センター」の見学を通して,
特別活動・
「修学旅行」 防災や災害復興について学び,社会生活の向上
学校行事
のために進んで尽くす態度をはぐくむ。
○
・労働と健康のかかわりについて理解を深め,
積極的に健康の保持増進に努めさせる。
○
1
・ライフプラン,インターンシップ,進路決定
総合的な
学習成果発表会 にかかわる活動の体験談から,多様な人生観,
学習の時間
職業観を理解させる。
○
2
・国内政治の課題とともに,地球的規模の課題
「現代の世界と と日本の役割について考えるとともに,これら
日本史B
日本」 の問題に国民の一員としてどう取り組むか役割
を考えさせる。
2
家庭総合
1
○
・役割を分担し合って活動していくことの大切
さを理解させる。
・勤労の尊さや創造することの喜びを体得させ
る。
・自分の長所や適性を理解させる。また,社会
生活上のマナーや場面に応じたコミュニケー
ションの方法を習得させる。
・職業,勤労への理解を深めさせる。また,将
「インターンシップ
来の生活を思い描き,自己を生かせる進路を現
(就業体験)」
実的に考えさせる。
☞ P.82
・一人一人が役割を果たすことによって集団が
成り立っていることを理解させる。また,勤労
の尊さや創造することの喜びを体得させ,社会
に貢献しようとする姿勢を身に付けさせる。
保健体育 「労働と健康」
「生活を設計す
・将来の生活をデザインさせる。
る」
・様々な人が役割と責任を果たすことによっ
て,地域社会が成り立っていることを理解させ
2
「新聞から考え
総合的な
る。
・
る大震災」
・日本人としての自覚をもって,我が国や郷土
学習の時間
3
☞ P.84
を愛し,社会の発展に貢献する態度をはぐく
む。
-36-
⑥
○
「報告文(レポー ・自分の考えや思いを簡潔で分かりやすい文章
ト)の書き方」 で適切に表現する力を身に付けさせる。
「校外清掃活
学校行事
動」
④
○
特別活動・ 「職種別
・インターンシップで体験する職種の社会人講話を通
学校行事
社会人講話」 して,職業,勤労に対する理解を深めさせる。
4
総合的な
~
学習の時間
11
12
『もとめる』
①
・アフリカ人女性で初めてノーベル賞を受賞したワンガ
リ・マタイさんの苦難の道のりと,若者へのメッセージ
を通して,社会奉仕の精神を養う。
6
9
『かかわる』
○
○
○
○
「志教育」の年間指導計画 (高等学校第3学年)
学年指導目標
『かかわる』
○進路に関する活動において,他者
の考えを参考に自分の考えをまとめ
させる。
○面接指導やガイダンスを通して,社
会で通用する言動・マナーを身に付
けさせる。
『もとめる』
○進路に関する活動の各場面におい
て,情報を的確につかむ能力を身に
付けさせる。
○進路ガイダンスを通して,主体的
に進路選択を行う力をはぐくむ。
『はたす』
○キャリアセミナーを通して,社会
人としての役割と責任を学ばせる。
○生徒会活動を通して,学校や地域
の伝統を継承・発展する態度をはぐ
くむ。
【①自他理解の深化 ②人間関係構築力・社会性 ③学ぶ意義の実感 ④主体的探求 ⑤役割認識 ⑥自己有用感】
月
教科等
単元等
「志教育」の視点からの指導のねらい
4
現代文
「この世」
・詩にこめられた作者の思いから環境問題につ
いて考え,環境保全に貢献する態度はぐくむ。
4
リーディング
『かかわる』
『もとめる』
『はたす』
①
③
⑤
②
④
⑥
○
・海面上昇によりツバルが直面している問題を
「Lesson2
題材に,環境を保全するために人間が果たすべ
Going Under」
き役割や責任を考えさせる。
○
○
・循環型社会を実現するための諸条件を理解し
た上で,課題を設定し,その解決に取り組ませ
る。
4
「循環型社会
総合的な
・消費者,生活者としての役割や責任を果たす
・
をつくる」
学習の時間
ことが循環型社会の形成につながることを理解
5
☞ P.86
させる。また,我が国や郷土を愛し,社会の発
展や環境の保全に貢献しようとする態度をはぐ
くむ。
○
○
○
「みどりの指」
・「生きがい」について見つめ直し,自己を生
かせる進路を考させる。
○
「体育祭」
・学校内外の異年齢集団による交流活動を通し
て,役割と責任を理解させる。
・学校の一員として,よい校風の樹立や伝統の
継承,発展に貢献する姿勢をはぐくむ。
○
○
6
6
現代文
学校行事
「自分を
・就職試験や入学試験での面接試験に向け,質
特別活動・ 表現しよう
8
問に対する具体的な答え方の表現を身に付けさ
ホームルーム活動 (面接練習)」
せる。
☞ P.88
8
~
3
その他
・自己の個性や適性を正しく理解させ,社会生
活上のマナーを身に付けさせる。
・企業見学や就業体験を通して,職業の理解を
「進路に
深めさせる。また,職業についての現実的な理
かかわる活動」 解に基づいて,自己の選択基準で当面の進路を
選択させる。
・社会の中で,より価値の高い生き方,自己を
生かす生き方について考えを深めさせる。
9 政治・経済
「中小企業問
題」
・中小企業問題を通して,職業への理解を深め
るさせる。
9
「Lesson 9
Career
Planning」
・「進路」の場面を踏まえて自分の考えや思いを
適切に表現させる。
ライティング
11 政治・経済
「労働問題と労 ・最近の労働問題を通して,働くことへの理解
働関係の改善」 を深めさせる。
12
総合的な 「キャリア
社会人の経験談を聞き,社会人になる上での役
学習の時間
セミナー」 割と責任を自覚させる。
1
・ライフプラン,インターンシップ,進路決定
総合的な
学習成果発表会 にかかわる活動等の体験談から,多様な人生
学習の時間
観,職業観を理解させる。
3
学校行事
「卒業式」
・これからの社会生活における役割と責任を自
覚させる。
・郷土や社会のために貢献する志をもたせる。
-37-
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
3
単元構想と授業
1 単元構想のポイント
「志教育」の単元構想は,
「志教育」の視点から単元を見直すものです。児童生徒に主体的
な取組を促すために,単元の導入において,これから行う学習や活動の内容を理解させ,児
童生徒に見通しをもたせることが大切です。また,単元の終結では,学習や活動を振り返ら
せ,成果と課題を明確にすることが次の学習への意欲につながります。
ポイント1 「志教育」の視点からの指導のねらい
単元を通して,どのような力を身に付けさせたい
のかを設定し,3視点6内容との関連を記載します。
ポイント2 単元の導入
単元の導入では,児童
生徒に学習の見通しをもた
せることが大切です。
ポイント3 指導の重点化
重 点 化 さ れ た学 習 活
動では,「志教育」の視点
をより意識して取り組む
ことが大切です。
重点化して取り組む活
動を「○」で表し,さらに
単元の中心となる活動を
「◎」で表しています。
ポイント4 単元の終結
単元の終結では,児童
生徒に活動を振り返ら
せ,成果と課題を明確に
することが大切です。
ポイント5 実践後の評価
単元の指導後に,「志教育」の視点で,
授業を実践した際の評価を記入します。
-38-
2 授業のポイント
「志教育」の視点で見直した授業を実践することが大切です。その際に,
「志教育」の視点
からみた指導のねらいを明確にし,ねらいに迫るための指導の手だてを考えながら授業をす
ることが大切です。
ポイント1 「志教育」の視点からの指導のねらい
この授業で身に付けさせたい力を明
確にします。
ポイント2 「志教育」の視点からの指導の手だて
「志教育」の視点からの指導のねらいを達成
するために,どのような場面,方法で指導する
のかを明確にします。
ポイント3 指導上の留意点
「志教育」の視点から見た
指導の留意点を示します。
-39-
3
単元構想と授業の例
「志教育」の視点で見直した単元構想
月
教科等名
11
国語
(小学校第1学年)
単
「のりもののことを
元
名
しらべよう
指導時数
『いろいろなふね』」
13
【単元の目標】
○書かれている内容を事柄ごとに正しく読み取り,ほかの乗り物についても本を読んで調べて,発
表する。
【「志教育」の視点からの指導のねらい】
○調べたことを,みんなで確かめ合って感想を交流することを通して,知識が広がることに気付か
せ,友達とかかわり合って学習しようとする気持ちをはぐくむ。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
○教材文の基本文型にしたがって文章を書くことで,説明文が書けるようになったことを実感させ
るとともに,そこで身に付けた力は他教科や普段の生活においても活用できることに気付かせる。
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
○興味をもった乗り物に対して進んで調べようとする意欲をはぐくむ。『もとめる(主体的探求)』
【指導計画】
時数
主な学習活動
主な評価規準
重点化
「志教育」の視点
●学習のねらいと流れを 関船に対して興味をもって,説明文
確かめて見通しをも
を読もうとしている。
2
ち,説明文を通読して 関船についての説明文を読んだり,
初発の感想を発表す
乗り物について調べたことを文章
る。
に書いたりする学習に意欲的に取
り組もうとしている。
●文章の順序を確かめ, 読それぞれの船の役目やそのための
教科書の観点に沿っ
工夫について,大事な言葉を見付
て,それぞれの船につ
けながら読み取っている。
5
いて書かれていること 読事柄の順序を読み取り,説明に使
を読み取って表にまと
われている基本的な文型を理解し
める。
ている。
●司書教諭のブックトー 読乗り物に興味をもち,乗り物につ
クを聞く。
いて書かれたいろいろな本を読ん
●好きな乗り物の本を読
でいる。
み,教科書の観点に沿 書乗り物の役目やそのための工夫に ○ 『もとめる(主体的探求)』
5
ってメモをする。メモ
ついて調べて書くために,本を選
をもとに「のりものず
んで読んでいる。
かん」を書く。
書乗り物の特徴が伝わるように,役
目と工夫を整理して「のりものず
かん」を書いている。
●「のりものずかん」を 関「のりものずかん」をみんなで読
みんなで読み合って感
み合い,気付いたことや疑問や感
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
1
想を交流する。
想等を相手に伝えようとしている。 ◎
●学習を振り返る。
書学習を振り返り,説明文が書ける
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
☞ P.41
ようになったことを実感している。
【「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-40-
「志教育」の視点で見直した授業
1
2
単元名
(小学校1年生・国語科)
「のりもののことを
しらべよう
『いろいろなふね』」
本時の目標
○「のりものずかん」を読み合って学習のまとめをすることができる。
3
「志教育」の視点からの指導のねらい
○「のりものずかん」を読み合い,感想を交流することで,知識が広がることに気付かせ,友達と
かかわり合って学習しようとする気持ちをはぐくむ。 『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
○教材文の基本文型にしたがって文章を書くことで,説明文が書けるようになったことを実感させ
るとともに,そこで身に付けた力は他教科や普段の生活においても活用できることに気付かせる。
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○かかわり合って学習しようとする気持ちをはぐくむために,学び合う場を設定する。
○単元の学習を通して身に付けた力を実感させるために,活動を振り返る場を設定する。
5
指導過程(13時間扱い
段階 主な学習活動
本時13/13)
○主な発問
形態
指導上の留意点
評
価
1
本 時 の 学 習 内 容 を 知 一斉 ・友達が学んだことを知ることによっ
る。
て,自分の知識が広がることを声掛け
○「友達の『のりものずか
によって意識させ,学習への意欲を高
入
ん』から,たくさんのこ
める。
とを学びましょう。」
5
分
「のりものずかん」でまなびあおう
導
2
図鑑をお互いに読み合
い,知識を広げるととも
に,学習の成果を確かめ
合う。
○「友達の『のりものずか
ん』を読んで,気付いた
展
ことを伝えましょう。」
ペア
・
一斉
・友達の図鑑を読む際のポイントを示 関「のりものずか
す。
ん」をみんなで
読み合い,気付
・新たに分かったことやもっと知りた
いたことや疑問
くなったことを見付け,図鑑を作成
や感想等を相手
した友達に直接話したり,ワーク
に伝えようとし
シートに書いたりして伝える。
ている。
・「いろいろな ふね」の文章と似て
いるところを見付け,図鑑を作成し
た友達に直接話したり,ワークシー
トに書いたりして伝える。
開
・図鑑を読んでもらう人数に偏りが出な
いように,ペアで図鑑を読み合い感想
を伝え合った後,全体での学び合いへ
とつなげる。
・積極的に声掛けを行い,図鑑を読んで
もらう人数に偏りが出ないように配慮
する。
・学び合うことによって自分の知識が広
がったことを教師の声掛けによって実
感させ,友達とかかわって学習するこ
との大切さに気付かせる。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
30
分
3
ま
と
め
10
分 4
本時の学習を通して学
んだことや,単元全体を
振り返っての感想を話し
合う。
一斉
・学習を振り返らせ,友達の感想や,教 書 学 習 を 振 り 返
師の声掛けによって,説明文が書ける
り,説明文が書
ようになったことを実感させる。
けるようになっ
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
たことを実感し
ている。
学校図書館に図鑑を展
示し,多くの児童や先生
に触れてもらうことを知
る。
一斉
・自分の作った「のりものずかん」が多
くの人に喜んでもらえることを実感さ
せる。
-41-
「志教育」の視点で見直した単元構想
月
教科等名
3
生活
(小学校第1学年)
単
元
名
指導時数
「もうすぐ 2ねんせい」
15
【単元の目標】
○来年度に入学してくる新しい1年生を迎えるために,自分の1年間の生活やできるようになったことを振り返っ
たり,新しい1年生とかかわりを深めたりする中で,今の自分との違いを実感し,自分自身の成長に気付くとと
もに,進級への期待感と意欲をもつことができる。
【「志教育」の視点からの指導のねらい】
○新しい1年生とかかわる中で,今の自分との違いを実感させ,自分自身の成長に気付かせる。
『かかわる(自他理解の深化)』
○1年間を振り返ることを通して,新しい1年生に伝えたいことを主体的に考えようとする意欲を高める。
『もとめる(主体的探求)』
○新しい1年生と触れ合ったり,お世話になった教室をきれいにしたりすることを通して,みんなの役に立ってい
ることを実感させる。
『はたす(自己有用感)』
【指導計画】
時数
主な学習活動
主な評価規準
重点化
「志教育」の視点
「あたらしい 1ねんせいを しょうたいしよう」 思自分が入学したころ
●学習の見通しをもつ。
のことを振り返り,
●入学したころのことを想起し,来年度に入学して
そのころの気持ちを
くる新しい1年生にどんなことを教えたり,何を
思い出しながら,工
『かかわる(自他理解の深化)』
4
一緒にしたりしたらよいかを話し合う。
夫して新しい1年生 ○
●小学校のことを教えるために,自分が入学してか
を迎える準備をして
『もとめる(主体的探求)』
らの1年間にしてきたことやできるようになった
いる。
こと,入学したころの気持ちなどを振り返り,新
しい1年生に伝える準備をする。
「あたらしい 1ねんせいと いっしょにあそぼう」 気新しい1年生と自分
●新しい1年生に学校のことを教えるための作品を
たちとでは,できる
作ったり,伝えるための練習をしたりする。
ことや役割が違って
『かかわる(自他理解の深化)』
●小学校のことを教えたり,自分が小学校で覚えた
いることに気付いて
4
昔からの遊びなどでいっしょに遊んだりして,新
いる。
◎ 『もとめる(主体的探求)』
しい1年生とかかわる。
●新しい1年生や友達から感想を聞いたり,思いを
『はたす(自己有用感)』
伝えたりする。
☞ P.43
「あたらしい 1ねんせいを むかえる じゅんび 思1年間の生活を振り
を しよう」
返り,新しい1年生
●自分たちの教室に来年度に入学してくる新入生の
に伝わりやすい方法
ために,自分たちにできることを話し合う。
を選んで作品を作る
『もとめる(主体的探求)』
4 ●自分が1年間にしてきたことをまとめた作品をつ
とともに,自分がで ◎
くって飾ったり,教室をきれいに掃除したり,学
きるようになったこ
『はたす(自己有用感)』
校を案内するための準備や練習をしたりして,新
とについて,友達や
しい1年生を迎える準備をする。
先生と伝え合ってい
る。
「もうすぐ 2ねんせい」
思自分の成長に希望を
●2年生になったら挑戦したいこと,取り組んでみ
もち,2年生での生
たいことなどを作品に記録する。
活について考え,友
3 ●友達と作品を見せ合いながら,2年生になったら
達 と 話 し 合 っ て い ○ 『もとめる(主体的探求)』
してみたいことを出し合い,お互いの意欲を認め
る。
合う。
●学習を振り返り,自分の1年間の成長に気付く。
【「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-42-
「志教育」の視点で見直した授業
1
2
単元名
(小学校1年生・生活科)
「もうすぐ 2ねんせい」
本時の目標
○新しい1年生に学校のことを教えたり,学校で覚えた遊びで一緒に遊んだりしてかかわりを深め
る中で,自分自身と新しい1年生との違いに気付き,小学校に入ってからの成長を実感すること
ができる。
3
「志教育」の視点からの指導のねらい
○新しい1年生に,学校のことを教えたり,学校で覚えた遊びで一緒に遊んだりしてかかわりを深
める中で,新しい1年生との違いを実感させ,自分自身の成長に気付かせる。
『かかわる(自他理解の深化)』
○自分の役割をしっかり果たすことが,新しい1年生の喜びにつながることを実感させる。
『はたす(自己有用感)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○自分自身の成長を実感させるために,「むかえる かい」を振り返る場を設定する。
○新しい1年生が喜んでくれたことを実感させるために,新しい1年生の感想を聞く場を設定する。
5
指導過程(15時間扱い
段階
主な学習活動
1
導
入
5
分
本時7・8/15)
○主な発問
本時の活動のめあてを確認
する。
あたらしい
しよう
1年生に
形態
指導上の留意点
一斉
・「むかえる かい」は新しい1
年生が主役であることを教師の
声掛けによって確認させる。
よろこんで
2 1年間の成長を発表する。
○「1年生になってからできる
ようになったことや,学校の
楽しさを,新しい1年生に分
展
かりやすく教えましょう。」
一斉
もらえる
「むかえる
評
価
かい」を
・相手(新しい1年生)を意識して 思新しい1年生が相
発表するように声掛けをする。
手であることを考
・友達の長所 に気付かせるため
えて,伝え方を工
に,みんなの発表をしっかり聞
夫している。
くように声掛けをする。
3
新しい1年生に小学校のこ グループ ・グループごとに学校を紹介させ 思新しい1年生が相
とを教えたり,自分が小学校
たり,一緒に遊ばせたりする。
手であることを考
で覚えた昔からの遊びなどで
その際,常に相手(新しい1年
えて,教えること
一 緒に 遊 ん だり し て かか わ
生)を意識してかかわるように
を選んだり,一緒
75
る。
声掛けをする。
に遊ぶときのルー
分
ルを変えたりして
4 新 しい1 年生 の感想 を聞 グループ ・できるだけ多くの感想を聞かせ
いる。
く。
ることで,「むかえる かい」
を開いた達成感を味わわせる。
『はたす(自己有用感)』
開
5
ま
と
め
10
分
活動を振り返る。
一斉
・新しい1年生と触れ合った感想 気新しい1年生と自
や教師の声掛けによって違いを
分たちとでは,で
実感させ,自分の成長に気付か
きることや役割が
せる。
違っていることに
『かかわる(自他理解の深化)』
気付いている。
・活動を振り返らせるとともに,
子供たちの成長を認め,励ます
声掛けをする。
-43-
「志教育」の視点で見直した単元構想 (小学校第2学年)
月
教科等名
10
体育
単 元 名
指導時数
体つくり運動 「体ほぐしの運動」
5
【単元の目標】
○いろいろな体ほぐしの運動を行い,体を動かす楽しさや心地よさを味わう。
【
「志教育」の視点からの指導のねらい】
○友達とかかわって運動することを通して,互いの体の様子や動きのよさを見付けさせ,認め合う気持ちをはぐ
くむ。
『かかわる(自他理解の深化)(人間関係構築力・社会性)』
【指導計画】
時数
主な学習活動
主な評価規準
●学習のねらいと進め方を知る。
「志教育」の視点
関 きまりを守り,友達
●ふれあいの多い運動遊びを取り上げ,やってみる。
と仲よく運動しよう
「円形コミュニケーション」
「リズムにのって」
1
重点化
としている。
関 友達と協力して,用
「新聞紙で遊ぼう」
「きゅうりの塩もみ」
●まとめをする。
具の準備や片付けを
・みんなで運動遊びをして,楽しかったこと,気付いたこと
しようとしている。
を出し合う。
●みんなでやってみる。
関 体ほぐしの運動に進
・いろいろな体ほぐしの運動を知り,体を動かす楽しさ,心
んで取り組もうとし
地よさを味わう。
ている。
関 友達と協力して,用
①活動的な運動遊び(全体)
3
「円形コミュニケーション」
「リーダーのまねをして」
具の準備や片付けを
「伝承遊び」(おしくらまんじゅう,かごめかごめ等)
しようとしている。
関 運動をする場の安全
②静的な運動遊びをしよう(ペア)
「ペアストレッチ」
「もしもしかめよ」
に気を付けようとし
③活動的な運動遊び(グループ,全体)
ている。
『かかわる(自他理解の深化)』
◎
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
思 友達のよい動きを見
「おにごっこ遊び」(ネコとネズミ,しっぽ取り等)
付けている。
「新聞を使って」
「じゃんけんあそび」
「風船バレー」
●まとめをする。
・自分の「心」と「体」の状態を振り返る。
☞ P.45
●選んでやってみる。
思 体ほぐしの運動の行
・これまで取り組んできた体ほぐしの運動の中から運動を選
1
い方を知るとともに,
んで行い,友達とかかわることの楽しさや心地よさを感じ
友達と一緒に運動し
る。
たり用具を使って運
●まとめをする。
動をしたりするなど,
・自分や友達の動きのよさや体の様子について気付いたこと
運動の行い方を選ん
を出し合う。
『かかわる(自他理解の深化)』
○
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
でいる。
【
「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-44-
「志教育」の視点で見直した授業 (小学校2年生・体育科)
1 単元名
体つくり運動 「体ほぐしの運動」
2 本時の目標
○場の安全に気を付け,友達と楽しく体ほぐしの運動に取り組むとともに,体を動かす心地よさに気付くこと
ができる。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○友達とかかわって運動することを通して,互いの体の様子や動きのよさを見付けさせ,認め合う気持ちをは
ぐくむ。
『かかわる(自他理解の深化) (人間関係構築力・社会性)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○互いの体の様子や動きのよさを見付けさせるために,ペアやグループで取り組む運動を取り入れたり,気付
いたことを発表する場を設定したりする。
5 指導過程 (5時間扱い 本時3/5)
段階
主な学習活動
形態
指導上の留意点
導
1 自分のからだの今の様子をチェックす
個
・運動前の自分の「心」と「体」の状態を学
入
2
一斉
・学習の流れを示した掲示物を使って本時に
取り組む運動を説明し,見通しをもたせる。
分
3 体ほぐしの運動をする。
(1)みんなでやってみよう
・音楽を流し,楽しく運動に取り組む雰囲気
一斉
①新聞の動きに合わせて
②伝承的な遊び
る。
グループ
・かごめかごめ,はないちもんめ,おしく
関 体ほぐしの運動
に進んで取り組
・ペアやグループで取り組む運動を取り入れ,
もうとしている。
友達とかかわせながら運動に取り組ませて
らまんじゅうなど,伝承的な遊びをする。
(2)ペアでゆったりと運動しよう
をつくる。
・自由に動きをつくり出すように声掛けをす
・新聞の動きに合わせて動きをつくる。
展
価
習カードでチェックさせる。
る。
2 本時の学習のねらいと進め方を知る。
評
いく。 『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
ペア
①ペアで行うストレッチ
・児童のつぶやきや発言を大切にし,教師の
声掛けにつなげる。
②割り箸を使って
・ゆっくり丁寧に伸ばしながら,運動するこ
・お互いの人差し指で割り箸をもち、動き
とを心掛けさせる。
を工夫する。
開
(3)気付いたことを発表しよう
ペア
・
・運動を通して感じたことを振り返らせ,互
いの動きのよさや特徴に気付かせる。
一斉
(4)体全体を使って運動しよう
①ジャンケン ドカーン
ペア
40
②おにごっこ遊び
分
・ネコとねずみ,しっぽ取り,手つなぎお
に等のおにごっこ遊びをする。
(5)ペアでゆったりと運動しよう
取り入れる。
・安全面へ十分配慮していけるように声掛け
グループ
をする。
・
一斉
ペア
・ペアでリラクゼーションをする。
・本時の運動で使った体の部位を中心にゆっ
くり丁寧に行わせる。また,腹式呼吸を意
識して,リラックスするように声掛けをす
る。
ま
と
め
4 学習カードに記入し,本時の学習を振り
返る。
個
・運動を通して,自分の「心」と「体」の状
・
態がどのように変わったのかをとらえさせ
一斉
を見付けている。
『かかわる(自他理解の深化)』
・活動をより楽しくするため,児童の考えを
・足ジャンケンで動きをつくり出す。
思 友達のよい動き
る。
3
分
-45-
関 運動をする場の
安全に気を付け
ようとしている。
「志教育」の視点で見直した単元構想 (小学校第2学年)
月
教科等名
12
学級活動
題 材 名
指導時数
「かかりのしごと発表会」
3
【題材の目標】
○2学期の係活動を振り返り,自分の役割を果たすことの大切さに気付き,みんなで楽しく学級生活を過ごそ
うとする意欲を高める。
【
「志教育」の視点からの指導のねらい】
○友達と協力して係活動を振り返らせ,学級で割り当てられた仕事や役割の必要性に気付かせる。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』『はたす(役割認識)』
○発表会に向けて自分にできることを考えさせ,進んで活動に取り組もうという意欲を高める。
『もとめる(主体的探求)』
○係活動を頑張った友達への感謝の気持ちを表すことを通し,
みんなのために働こうという気持ちをはぐくむ。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』『はたす(自己有用感)』
【指導計画】
○事前の活動
時期
8
主
な
動
「2学期の係を決めよう」(学級活動)
(例)
●2学期の係活動について話し合い,所属を決める。
月
・どんな係が必要か。 ・自分はどの係になるか。
週
●1週間の活動を反省する。(朝の活動等を利用して)
計かく係 はいたつ係 いきもの係 体育係
黒板係 音楽係 おしらせ係 ほけん係等
(例) ・がんばったこと ・できなかったこと
・
「かかりかつどうカード」に記入して,活動の様子を
末
活
・来週がんばること ・みんなへのおねがい など
みんなに知らせる。
○本題材
時数
主な学習活動
主な評価規準
重点化
「志教育」の視点
業 ●「かかりのしごと発表会」のねらいを知り,活動に見
前
通しをもつ。
●話合いの計画を立てる。(計画係)
等 ●原案を基に自分の考えをまとめる。
●「かかりのしごと発表会」の計画を立てる。(話合い活動)
1
思 発表会の内容や準備など
・発表会の内容や進め方
について考え,話し合って
・
「ありがとうカード」の内容や渡し方
いる。
○
『もとめる(主体的探求)
』
・準備や役割分担
●発表の準備をする。
関 進んで発表の準備に取り
・発表の内容を係ごとに話し合い,
「発表しりょう」を作
1
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
成する。
組もうとしている。
思 自分の役割を考え,協力し
①2学期に活動したこと ②頑張ったこと
合って発表資料を作成して
③反省していること
いる。
④うれしかったこと
『はたす(役割認識)』
○
『はたす(自己有用感)』
⑤みんなへのお願い 等
●「かかりのしごと発表会」をする。
思 発表を聞き,それぞれの係
・係ごとに,自分たちの活動の様子を発表し合う。
の頑張りの様子を見付け
・それぞれの係に「ありがとうカード」を渡す。
ている。
1 ●振り返りをする。
知 役割を果たすことやみん
・係活動の大切さをみんなで考え,3学期の活動に向け
ての目標をもつ。
なのために働くことの大切
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
◎
『はたす(自己有用感)』
さについて理解している。
☞ P.47
【
「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-46-
「志教育」の視点で見直した授業 (小学校2年生・学級活動)
1 題材名
かかりのしごと発表会
2 本時の目標
○2学期の係活動を振り返り,自分の役割を果たすことの大切さに気付き,みんなで楽しく学級生活を過ごそう
とする意欲を高める。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○係活動を頑張った友達への感謝の気持ちを表すことを通し,みんなのために働こうという気持ちをはぐくむ。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』『はたす(自己有用感)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○係活動を頑張った友達への感謝の気持ちをもたせるために,「ありがとうカード」を作成する場を設定する。
○みんなのために働こうという気持ちをはぐくむために,「ありがとうカード」をそれぞれの係に渡す場を設定
する。
5 指導過程 (3時間扱い 本時3/3)
段階
導
主な学習活動 ○主な発問
1 本時のねらいと学習活動を知る。
形態
一斉
指導上の留意点
価
・発表会の流れを示し,見通しをもたせる。
「かかりのしごと発表会」をしよう
入
・これまでの話合い活動や準備の活動での頑張り
2
を認め,本時の学習への意欲付けを行う。
分
2 「かかりのしごと発表会」をする。
一斉
【主な発表内容】
①活動したこと
展
評
・係ごとに活動の様子を報告する。
②頑張ったこと
③反省していること ④うれしかったこと
⑤みんなにお願いしたいこと
開
・報告が終了した後に,報告した係への
「ありがとうカード」を記入する。
・係ごとの報告を聞き,それぞれの係への感謝の
思 発表を聞き,それ
気持ちを表す「ありがとうカード」に記入させ
ぞれの係の頑張り
る。
の様子を見付けて
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
・どの係もみんなのことを考えて活動しているこ
とに気付かせるように随時,助言する。
30
分
3 「ありがとうカード」をそれぞれの
一斉
・感謝の言葉を添えて渡すようにさせ,それぞれ
に勤労意欲を高めることができるようにさせ
係に渡す。
る。
ま
4 本単元の活動を振り返る。
ペア
○「3学期の係活動で頑張りたいことは
一斉
と
分
・ペアでの意見交流を基に,全体での話合いへつ
なげる。
表させ,今後の活動への意欲付けをする。
5 まとめをする。
・担任の話を聞き,学習のまとめをする。
13
『はたす(自己有用感)』
・どんなことを頑張りたいのかを数名の児童に発
何ですか。」
め
いる。
一斉
・学級で割り当てられた仕事,役割の必要性に気
付かせるとともに,それぞれの役割が,みんな
のために役立ち,楽しく学級生活を過ごすため
に大切であることを伝える。
-47-
知 役割を果たすこと
やみんなのために
働くことの大切さ
について理解して
いる。
「志教育」の視点で見直した単元構想
月
教科等名
12
理科
(小学校第3学年)
単
元
名
指導時数
「明かりをつけよう」
7
【単元の目標】
○身の回りの明かりに興味をもち,豆電球,乾電池,導線をどのようにつなぐと明かりがつくかを
比較しながら調べ,回路(電気の通り道)ができると電気が流れ,明かりがつくことをとらえるこ
とができる。
○身の回りのいろいろな材質の物を回路につないで明かりがつくかを比較しながら調べ,電気を通
す物と通さない物を判別し,物には電気を通す物と通さない物があることをとらえることができ
る。
【「志教育」の視点からの指導のねらい】
○互いに実験結果を確かめ合う活動を通して,友達とかかわりながら学習を進めていくことの大切
さに気付かせる。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
○豆電球,乾電池,導線をどのようにつなぐと明かりがつくかを主体的に調べたり,身の回りのい
ろいろな材質の物を回路につないで明かりがつくかを進んで確かめたりすることなどを通して,
学校で学ぶことが身近な生活と結び付いていることを実感させる。
『もとめる(学ぶ意義の実感)(主体的探求)』
【指導計画】
時数
主な学習活動
主な評価規準
重点化
「志教育」の視点
「豆電球の明かりをつけよう」 関生活経験や教科書の写真などから,電球
●単元の目標と学習計画を知
に明かりがつくことに興味をもち,進ん
り,見通しをもつ。
で明かりがつくしくみを調べようとして
2 ●明かりが生活で使われてい
いる。
○ 『もとめる(主体的探求)』
ることを話し合い,豆電球 技豆電球,乾電池,導線をつないで,豆電
に明かりがつくつなぎ方を
球に明かりをつけることができ,そのつ
調べる。
なぎ方を記録している。
●実験結果を発表し,豆電球 思明かりがつくときとつかないときとを比
の明かりがつくつなぎ方
較して,明かりがつくときの電気の通り
と,電気の通り道について
道を,豆電球,乾電池,導線のつなぎ方
1
まとめる。
と関係付けて考え,説明している。
知豆電球と乾電池を導線でつなぎ,回路(電
気の通り道)ができると,豆電球の明かり
がつくことを理解している。
「電気を通す物をさがそう」 関電気を通す物はどのような物であるのか
●回路にいろいろな物をつな
に興味をもち,進んでいろいろな材質の
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
いで,電気を通す物を探す。 物について調べようとしている。
2
◎
技豆電球と回路を使って,身の回りの物を
『もとめる(主体的探求)』
☞ P.49
比較しながら調べ,電気を通す物と通さ
ない物とに分けて,結果を記録している。
●金属は電気を通すことをま 思電気を通す物と通さない物を判別し,金
とめる。
属は電気を通すと考え,自分の考えを表
現している。
2 ●豆電球の明かりがつく回路
○ 『もとめる(学ぶ意義の実感)』
のつなぎ方と,電気を通す 知物には,電気を通す物と通さない物があ
物について,分かったこと
り,金属は電気を通すことを理解してい
をまとめる。
る。
【「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-48-
「志教育」の視点で見直した授業
1
2
単元名
(小学校3年生・理科)
「明かりをつけよう」
本時の目標
○回路にいろいろな物をつないで,電気を通す物を探したり,電気を通す物と通さない物とに分け
て,結果を記録したりすることを通して,その物の特徴を考える。
3
「志教育」の視点からの指導のねらい
○疑問に思ったことを積極的に調べようとする意欲を高めるとともに,友達とかかわりながら学習
を進めていくことの大切さに気付かせる。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
『もとめる(主体的探求)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○一人一人の気付きをみんなで共有させるために,互いに学び合う場を設定する。
○疑問に思ったことを積極的に調べようとする意欲を高めるために,予想したことを発表する場を
設定する。
5
指導過程(7時間扱い
段階 主な学習活動
1
本時4・5/7)
○主な発問
形態
価
電気を通すものをさがそう
5 ○「電気を通すものには,
分
どのようなものがあると
思いますか。」
一斉
・折り紙(金・銀)等,疑問が生じるよ
うな材質のものを提示する。
個
・
一斉
・見通しをもって実験に取り組ませる 関電気を通す物はど
ために,どのような根拠で電気を通
のような物である
すものと通さないものを予想したの
のかに興味をも
かを考えさせる。
ち,進んでいろい
・一人一人に予想を発表させ,自分の
ろな材質の物につ
考えと比較させることで,積極的に
いて調べようとし
調べようとする意欲を高める。
ている。
『もとめる(主体的探求)』
2
電気を通すもの,通さ
ないものを予想する。
3
豆電球をつないだ回路
個
・どのような記録の仕方が分かりやす 技豆電球と回路を使
を使って,電気を通すも
・
いのかを考えさせ,工夫して記録す
って,身の回りの
の,通さないものを調べ グループ
るように声掛けをする。
物を比較しながら
る。
・実験は一人一人に行わせるが,グ
調べ,電気を通す
ループ内で結果が違った場合は,再
物と通さない物と
度試したり,接触の状態や導線の押
に分けて,結果を
さえ方を確認したりするなど,友達
記録している。
と協力しながらより的確に実験が進
められるように声掛けをする。
・友達とかかわりながら学習を進めて
いくことが,より確かな実験結果が
得られていることを声掛けによって
意識させる。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
展
開
70
分
4
15
分
評
本時の課題を知る。
導
入
ま
と
め
指導上の留意点
結果を発表する。
個
・
一斉
・自分の実験や友達との情報交換で,
気付いたことや疑問に思ったことな
どをまとめさせる。
・次時は,本時の中で疑問に思ったこ
とや不思議に思ったことなどを基
に,電気を通すものについてまとめ
ていくことを知らせ,意欲付けを図
る。
-49-
「志教育」の視点で見直した単元構想
月
(小学校第3学年)
教科等名
12~2 総合的な学習の時間
単
元
名
指導時数
「だいすきな町,◇◇町(△△タイム発表会)」
11
【単元の目標】
○自分のテーマに従って計画を立て,追究してきたことをまとめ,分かりやすく発表する。
【「志教育」の視点からの指導のねらい】
○自分の生活を支えている人に感謝する気持ちをはぐくむ。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
○これまでの体験活動を基に,自分のテーマに従って計画を立て,追究しようとする意欲を高める。
『もとめる(主体的探求)』
○発表会は,総合的な学習の時間のまとめであるとともに,2年生が次年度の見通しをもつための
大切な役割を果たしていることに気付かせる。
『はたす(自己有用感)』
【指導計画】
時数
主な学習活動
主な評価規準
重点化
「志教育」の視点
●発表会を行うめあてや活動予 ・見通しをもって発表テーマ
定を知り,活動の見通しをも
を考えている。
1
つ。
●発表テーマを考える。
●計画を立てる。
・発表内容や発表方法を考え
7 ●計画に従って発表会の資料作
ながら,進んで資料作りに ◎ 『もとめる(主体的探求)』
りをする。
取り組んでいる。
●地域の方々,保護者,2年生 ・人とかかわることの大切さ
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
を招待し,「◇◇タイム」の
に気付いている。
2
○
発表会をする。
・自分の役割を進んで果たそ
『はたす(自己有用感)』
☞ P.51
うとしている。
●発表会を通して,友達からど ・友達の良いところを進んで
のようなことを学んだか,自
認めようとしている。
1
分にはどのような力が身に付
いたかを振り返る。
【「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-50-
「志教育」の視点で見直した授業
1
単元名
(小学校3年生・総合的な学習の時間)
「だいすきな町,◇◇町(△△タイム発表会)」
2
本時の目標
○自分たちが住んでいる町のよいところや多くの人々から支えられていることを,活動を振り返り
ながら考える。
3
「志教育」の視点からの指導のねらい
○互いの発表を聞き合うことで,町のよいところや多くの人々とかかわり合って生活していること
を再発見させるとともに,お世話になっている人々に対する感謝の気持ちを高める。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
○発表会は,総合的な学習の時間のまとめであるとともに,2年生が次年度の見通しをもつための
大切な役割を果たしていることに気付かせる。
『はたす(自己有用感)』
4
「志教育」の視点からの指導の手だて
○お世話になっている人々に対する感謝の気持ちを高めるために,活動を振り返り気付きを共有す
る場を設定する。
○発表会を行った達成感を味わわせるために,参観者から感想を聞く場を設定する。
5
指導過程(11時間扱い
段階
主な学習活動
1
導
入
本時9・10/11)
○主な発問
本 時の活 動内 容を確 認す
る。
形態
指導上の留意点
一斉
・自分たちの学習のまとめである
とともに,2年生が,総合的な
学習の時間の見通しをもつため
に大切な役割を果たしているこ
とを伝える。
5
分
評
価
「△△タイム」の発表会をしよう
2
「△△タイム発表会」をす
る。
○「友達の発表を聞き,◇◇町
のいいところをたくさん発見
展
しましょう。」
一斉
・今まで気付かなかったことに気 ・興味をもって友達
付かせるために,他のグループ
の発表を聞き,気
の発表をしっかり聞くように声
付きを広げようと
掛けをする。
している。
・「△△タイム発表会」を成功さ
せるためには,一人一人が自分 ・人とかかわること
の役割を果たすことが必要であ
の大切さに気付い
ることを,教師の声掛けによっ
ている。
て意識させる。
・町のよさには景色や自然だけで ・自分の役割を進ん
はなく,家族や友達,地域の人々
で果たそうとして
とのかかわりも含まれているこ
いる。
とを考えさせる。
・できるだけ多くの参観者からの
感想を聞かせ,「△△タイム発
表会」を開いた達成感を味わわ
せる。 『はたす(自己有用感)』
3 活動を振り返る。
一斉
ま ○「今日の発表会で,どのよう
と
なことが分かりましたか。」
め ○「今日の発表会では,どのよ
うなことを頑張りましたか。」
10
分
・活動を振り返らせ,自分たちが ・自分を支えてきた
住んでいる町のすばらしさや多
人々への感謝の気
くの人々に支えられていること
持ちを高めてい
に気付かせ,感謝する必要性に
る。
ついて考えさせる。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
・自分たちの力で運営できたこと
を褒め励ます。
開
75
分
【プログラム例】
・はじめの言葉
・グループごとの発表
・感謝の言葉の発表
・歌声ミニコンサート
・終わりの言葉
・参観者からの一言感想
-51-
「志教育」の視点で見直した単元構想
月
教科等名
11
算数
(小学校第4学年)
単
元
名
指導時数
「計算のやくそくを調べよう」
9
【単元の目標】
○計算の順序にかかわる決まりについて理解するとともに,四則に関して成り立つ性質について理
解を深め,必要に応じて活用することができる。
【「志教育」の視点からの指導のねらい】
○友達とかかわり合って学習することが,知識の広がりや深まりにつながることを実感させる。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
○学んだことが活用できるようになったことに気付かせる。
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
○既習事項を活用しながら計算方法を工夫し,意欲的に学習に取り組もうとする気持ちをはぐくむ。
『もとめる(主体的探求)』
【指導計画】
時数
主な学習活動
主な評価規準
重点化
「志教育」の視点
「計算のじゅんじょ」
考( )の中をひとまとまりと見て,
●学習のめあてを知り,見通しをも
( )を用いて1つの式に表すこ
つ。
とを考えている。
2 ●2段階構造の問題を1つの式に表 技2つの式で表される場面を,( )
す仕方を考える。
を用いて1つの式に表すことが
● ( ) の あ る式 の計 算 順序 を まと
できる。
め,その計算をする。
●加減と乗除の2段階構造の問題を 技複数の式で表される場面を1つ
1つの式に表し,その計算順序を
の式に表すことができる。
1
考える。
知四則混合の式の計算順序を理解
●四則混合の3段階構造の式の計算
している。
順序を考える。
●ドットの数を工夫して求め,求め 関1つの式に表すと,数量の関係
方を1つの式に表す。
を簡潔に表せることのよさに気
●他者の考えを読み取り,言葉や式, 付いている。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
1
図に表す。
考ドットの数の求め方を,まとめ ○
たり移動させたりするなど工夫
『もとめる(主体的探求)』
して考え,1つの式に表して説
明している。
「計算のきまり」
関分配法則を■や●などを用いて,
●■や●などに数をあてはめ,式が
一般化してとらえようとしてい
成り立つことを確かめ,分配法則
る。
1
について一般的にまとめる。
知分配法則について理解している。
●分配法則を用いて計算方法を工夫
する。
●交換,結合法則を用いて,計算の 考計算法則を用いて計算を簡単に
工夫の仕方を考える。
行うための工夫を考え,説明し
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
ている。
1 ●計算の決まりを用いて,計算方法
を工夫する。
技交換法則や結合法則を用いて, ○
『もとめる(主体的探求)』
計算の仕方を工夫することがで
きる。
●3×6=18,3×60=180,30×60=1800 考乗数や被乗数と積の関係を見出
の3つの式を見比べ,気付いたこ
し,その関係について計算法則
とを話し合う。
を用いて説明している。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
1 ●乗法では乗数を10倍すると積も10 知乗数を10倍すると積も10倍にな ○
倍になる,乗数と被乗数をそれぞ
り,乗数と被乗数をそれぞれ10
『もとめる(主体的探求)』
れ10倍すると積は100倍になると
倍すると積は100倍になるという
いう性質をまとめる。
乗法の性質を理解している。
「まとめ」
知基本的な学習内容を身に付けた
●「しあげのもんだい」に取り組む。
ことを実感している。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
2 ●活動を振り返り,身に付いた力を
◎
実感する。
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
☞ P.53
【「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-52-
「志教育」の視点で見直した授業
1
単元名
(小学校4年生・算数科)
「計算のやくそくを調べよう」
2
本時の目標
○学習内容の定着を確認し,理解を確実にする。
3
「志教育」の視点からの指導のねらい
○友達とかかわり合って学習することが,知識の広がりや深まりにつながることを実感させる。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
○学んだことが活用できるようになったことに気付かせる。
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
4
「志教育」の視点からの指導の手だて
○自ら学んだことが,広がり深まっていくことを実感させるために,互いに学び合う場を設定する。
○学んだことが活用できるようになったことに気付かせるために,学習を振り返る場を設定する。
5
指導過程(9時間扱い
段階 主な学習活動
1
本時9/9)
○主な発問 形態
指導上の留意点
評
価
本時の課題を知る。
計算のきまりを使って問題にチャレンジしよう
導
○「4つの4と+,-,×, 一斉 ・意欲が高まらない児童に対しては,既
÷の記号を使って答えを
習事項を活用すれば必ず課題が解決で
入
4にしましょう。」
きることや友達と力を合わせて取り組
んでもよいことを確認し,意欲を高め
たい。
5
・以下のルールを提示する。
分
・4と4の間には必ず「+」
「-」
「×」
「÷」の記号を書くこと。
・「( )」を使ってもかまわないこと。
2
自力で問題解決に取り
組む。
○「今まで学習したことを
基にして問題を解きまし
展
ょう。」
3
開
個
・既習事項を掲示しておき,児童の思考 考交換法則,結合法
を助ける。
則を用いて答えを
・既習事項を活用しながら計算方法を工
導き出すことを考
夫し,自分の力で答えを導き出すよう
えている。
に声掛けする。
学び合いを通して問題 一斉 ・友達の気付きを促すことで,自分の考 考計算の決まりを用
解決に取り組む。
えを説明する喜びを体験させる。
いて答えを導き出
・友達の考えを参考にすることが自分の
す方法を説明して
考えを深めたり,自分の考えを伝える
いる。
ことが友達の思考を助けたりすること
を机間指導しながら意識させ,学び合
いの大切さに気付かせる。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
30
分 4
4つの4を使い,1か 個 ・「2だったら答えが出せる」といった
ら10までの答えを導き出 ・
児童のつぶやきを基に,3と同様に,
す。
一斉
問題解決に取り組ませる。
○「4以外の数にも挑戦し
てみましょう。」
ま 5 単元全体を振り返って 一斉 ・学習を振り返らせ,学んだことが活用 知基本的な学習内容
と
の感想を話し合う。
できるようになったことを褒め励ま
を身に付けたこと
め
す。 『もとめる(学ぶ意義の実感)』
を実感している。
10
・学び合いによって学習が深まったこと
分
を児童の感想を基に実感させる。
-53-
「志教育」の視点で見直した単元構想
月
教科等名
2・3
総合的な学習の時間
(小学校第4学年)
単
元
名
指導時数
「二分の一成人式をしよう」
19
【単元の目標】
○1年間の活動を振り返り,自分自身の成長を実感する。
○二分の一成人式を通して,将来への夢や目標を抱くとともに,多くの人から自分の生活が支えら
れていることを再確認し,感謝の気持ちをもつ。
【「志教育」の視点からの指導のねらい】
○1年間の活動を振り返らせ,自分の成長に気付かせる。
『かかわる(自他理解の進化)』
○支えてくれた人々への感謝の気持ちをはぐくむ。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
○将来の夢や希望を膨らませる。
『もとめる(主体的探求)』
○自分の役割を遂行させるとともに,自分たちの力で式を運営したという達成感を味わわせる。
『はたす(自己有用感)』
【指導計画】
時数
主な学習活動
主な評価規準
重点化
「志教育」の視点
●単元のめあてと活動計画を ・活動の見通しをもち,成人式
知り,活動の見通しをもつ。 に関心を高めている。
2
●成人式について調べ,発表
する。
●1年間の活動を振り返り, ・1年間の活動を振り返り,自
学んだことや自分の成長を
分の成長に気付いている。
『かかわる(自他理解の進化)』
5
「自分新聞」にまとめる。 ・総合的な学習の時間に学んだ ◎
ことを「自分新聞」にまとめ
『もとめる(主体的探求)』
ている。
●夢をもち頑張っている人の ・自分の夢を膨らませている。
話を聞く。
4 ●自分が成人したときのこと
を想像し,これからの10年
間に関心をもつ。
◎ 『もとめる(主体的探求)』
2 ● 10年後 の自 分に手 紙を 書 ・自分の夢を実現するための方 ○ 『もとめる(主体的探求)』
く。
法を考えている。
●二分の一成人式の準備をす ・自分の果たすべき役割を考え
る。
ながら,二分の一成人式の準
4 ●「自分新聞」や自分の夢を
備をしている。
○ 『もとめる(主体的探求)』
基に,二分の一成人式で発
表内容を考える。
●保護者や地域の方々や3年 ・自分を支えてきた人々への感
生を対象に二分の一成人式
謝の気持ちを高めている。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
を行う。
・自分の役割を責任もって果た
2
◎
●活動を振り返り,自分の成
そうとしている。
『はたす(自己有用感)』
長に気付く。
☞ P.55
【「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-54-
「志教育」の視点で見直した授業
1
単元名
(小学校4年生・総合的な学習の時間)
「二分の一成人式をしよう」
2
本時の目標
○二分の一成人式を通して,1年間の自分自身の成長を実感するとともに,多くの人から自分の生
活が支えられていることを再確認し,感謝の気持ちを伝える。
3
「志教育」の視点からの指導のねらい
○保護者の方々や,お世話になった地域の方々を「二分の一成人式」に招待し,多くの人々から支
えられていることを再認識させることで,感謝の気持ちを高める。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
○自分たちの力で「二分の一成人式」を運営できたという達成感を味わわせる。
『はたす(自己有用感)』
4
「志教育」の視点からの指導の手だて
○自分たちの生活を支えてくれている方々に対する感謝の気持ちを高めるために,活動を振り返る
場を設定する。
○自分たちの力で「二分の一成人式」を運営したという達成感を味わわせるために,参観者の感想
を聞く場を設定する。
5
指導過程(19時間扱い
段階
本時18・19/19)
主な学習活動
1
活動のねらいを確認
する。
形態
指導上の留意点
一斉
・「二分の一成人式」を開くねらいを確認
させる。
評
価
導
・総合的な学習の時間で学んだことを発
表する場であること
・将来の夢を発表する場であること
・お世話になっている方々に感謝の気持
ちを伝える場であること
・自分たちの力で運営する場であること
入
5
分
「二分の一成人式」を自分たちの力で成功させよう
2
二分の一成人式をす
る。
一斉
・「二分の一成人式」を成功させるために, ・友達の発表を自
一人一人が責任感をもって役割を果たす
分の発表と比べ
ように声掛けをする。
ながら聞き,他
・まとめの発表を通して,自分や友達の成
者理解に努めよ
長に気付かせる。
うとしている。
・将来の夢の発表を通して,様々な生き方
があることに気付かせる。
・自分の役割を責
・心を込めて感謝の言葉を伝えたり歌った
任もって果たそ
りするように声掛けをする。
うとしている。
・式の運営はできるだけ児童に任せること
で,自分たちの力で運営していることを
実感させる。
・できるだけ多くの参観者からの感想を聞
かせることで,式を成功させたという達
成感を味わわせる。
『はたす(自己有用感)』
一斉
・参観者からの感想を基に,具体例を挙げ ・自分を支えてき
ながら児童の成長を認め,励ます声掛け
た人々への感謝
をする。
の気持ちを高め
・発表内容や参観者からの感想を基に,多
ている。
くの人々から支えられていることを再認
識させるとともに,それらの人々に対し
て感謝の気持ちをもつことの大切さにつ
いて考えさせる。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
展
開
【プログラム例】
・はじめの言葉
・総合的な学習の時間
のまとめの発表
・将来の夢の発表
・感謝の言葉の発表
・歌声ミニコンサート
・終わりの言葉
・参観者の一言感想
75
分
3
ま
と
め
10
分
活動を振り返る。
-55-
「志教育」の視点で見直した単元構想 (小学校第5学年)
月
教科等名
小 単 元 名
指導時数
10
社会
「工業地域と工業生産」
6
【小単元の目標】
○工業と日常生活や産業とのかかわり,工業の種類別や規模別の生産額,工場数,工業地帯や主な工業地域の分布
と立地などを意欲的に調べ,我が国の工業全体の現状や特色が分かる。
【
「志教育」の視点からの指導のねらい】
○身近な地域にある工業生産について学ぶことを通し,地域の特色や工業と生活とのかかわりに気付かせる。
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
【指導計画】
時数
主な学習活動
「工場の集まる地域」
主な評価規準
重点化
「志教育」の視点
◎
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
○
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
○
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
関 自分たちの地域と工業のかか
●工業と自分たちの住む地域とのかかわりを調べる。
わりに関心をもち,その特色
・身近な工場で生産されている工業製品について考える。
を考えようとしている。
・工場の立地条件について考え,話し合う。
☞ P.57
2
●日本の工業の大まかな様子を調べ,学習課題をつくる。
思 我が国の工業生産の特色をつ
・日本全体の工業の盛んな地域の様子,工業の種類別生産
かむためにはどのようなこと
額の変化などを手掛かりにして,その特色を予想しなが
を調べればよいのかを考え表
ら学習問題をつくり,学習に見通しをもつ。
「海ぞいに広がる工業地域」
●主な工業地帯・工業地域の生産の様子を比較し,そこに
見られる特色を調べる。
1 ・我が国の工業地帯や主な工業地域の位置,工業生産額,
工業の種類を調べ,発表する。
・日本の工業の特色について話し合う。
現している。
知 我が国の工業地域が太平洋側
を中心に海沿いに分布し,近
年は内陸や日本海側にも広が
っていること,それらの地域
には機械,金属,化学,繊維,
食料品などの各種の工業があ
ることを理解している。
「昔から伝わる鯖江市の工業生産」
●伝統的な工業生産の現状について調べる。
1
・福井県鯖江市の特色あるめがねフレームの生産の様子を
調べ,発表する。
・自分たちの地域の伝統的な工業生産を知り,その特色を
話し合う。
「高い技術をほこる工場が集まる大田区」
1
技 資料を活用して調べ,その特
色や歴史的背景を読み取った
りまとめたりしている。
知 地域の特色を生かして工業生
産が行われていることを理解
している。
思 高い技術をほこる中小工場が
●日本全体の工業生産の現状について調べる。
集まって我が国の工業生産を
・東京都大田区の特色ある工場の生産の様子を調べ,中小
支えていることを考え適切に
工場の特色を話し合う。
表現している。
・中小工場の役割をまとめる。
「全国へ運ばれる工業製品」
●様々な交通機関やそれらの広がり,物流に携わる人々の
1
工夫を調べる。
●学習のまとめをする。
知 我が国の工業生産や国民生活
が,交通網の拡充や物流のし
くみによって支えられている
ことを理解している。
・これまでの学習を振り返り,我が国全体の工業の特色に
ついてまとめる。
【
「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-56-
「志教育」の視点で見直した授業 (小学校5年生・社会科)
1 小単元名 「工業地域と工業生産」(本時の題材名「工場の集まる地域」)
2 本時の目標
○工業と自分たちの住む地域とのかかわりについて関心をもち,工場が集まる地域の特色を考えようとする。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○自分たちの身近にある工業の様子を知ることから,地域のよさや特色を考えようとする意欲を高める。
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○自分たちの生活と工業とのかかわりに関心をもたせるため,身近にある工場で作られている工業製品を考え
る場を設定する。
○自分たちの住んでいる市(地域)の特色に気付かせるため,身近にある工場が集まる地域の様子や他の地域と
のつながりを考える場を設定する。
5 指導過程 (6時間扱い 本時1/6)
段階
導
主な学習活動
1 本時の学習課題を知る。
入
2
分
○主な発問
形態
○「自動車を作る工場にはいろいろな種類があ
・自動車工場の学習を想起させ,工場には様々
りました。今日は,工場が集まっている地域
な種類があり,多くの工場が集まって工業製
にはどんな特色があるかを考えましょう。」
品が作られていることを振り返らせる。
一斉
・大単元の導入でまとめた工業製品調べを基
に, 自分たちの地域にある工場で作られて
○「自分たちの身近な工場で作られている工業
いる工業製品を考え,挙げさせることで,自
製品にはどんなものがあるでしょうか。」
分たちの身近でも工業製品が作られている
ことに気付かせる。
【例】製紙工業…紙,トイレットペーパー
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
造船業…船
・工業製品の実物や写真などを提示し,イメー
水産加工業…笹かま,缶詰
ジをもたせる。
木材加工業…ベニヤ(合板)
3 自分たちの身近にある工場が集まる地域
個
○「どんな場所に工場がありますか。また,そ
の場所に建てられた理由を考えましょう。」
分
(1)考える
ペア
・
グループ
一斉
○「次の学習では,工業が盛んな他の地域の様
め
子を調べ,学習課題をつくりましょう。」
させる。
かわりに関心
工場が様々な地域とつながっていることに
目を向けさせる。『もとめる(学ぶ意義の実感)』
・意見を基に話し合う。
4 次時の学習内容を知る。
域と工業のか
・話合いを通し,自分たちの住んでいる地域の
・広い土地がある
と
関 自分たちの地
由を考えさせることから,児童の思考を深め
まとめる。
・近くには大きな道路がある
ま
・立地条件についてペアや小グループでその理
・児童の考えを基に,立地条件について全体で
・海や川の近くにある
(2)話し合う
・考える一助として,工場の写真や地図を提示
する。
の様子について考える。
38
価
一斉
る工業製品について考える。
開
評
工場が集まる地域の特色を考えよう
2 自分たちの身近にある工場で作られてい
展
指導上の留意点
一斉
・次時は他の地域の工場の広がりを調べ,自分
たちの住む地域と比較し,学習課題を設定す
ることを伝え,学習に見通しをもたせる。
5
分
-57-
をもち,その特
色を考えよう
としている。
「志教育」の視点で見直した単元構想 (小学校第5学年)
月
教科等名
活 動 名
指導時数
1~3
特別活動
その他の活動
「6年生を送る会」(学級活動・児童会活動)
「伝統を引き継ごう」
4
【目標】
○これまで学校の中心となって活動してきた6年生への感謝の気持ちを表すことができる。
○6年生からの各活動の引継ぎを通し,最上級生として自信と責任をもつ。
【
「志教育」の視点からの指導のねらい】
○友達や上級生と積極的にかかわることを通し,協力してよりよい学校をつくろうという意欲を高める。
『かかわる(自他理解の深化)(人間関係構築力)』
○6年生からの引継ぎの活動を通し,自分の役割を自覚させ,根気強く,主体的に責任を果たそうとする気持ちを
はぐくむ。
『もとめる(主体的探求)』
『はたす(役割認識)(自己有用感)』
【指導計画】
時数
1
主な学習活動
主な評価規準
「6年生へ感謝の気持ちを伝える方法を考えよう」(学級活動)
関 6年生へ感謝の気持ちを表
●6年生の活動の様子を知る。
すための方法を進んで考え
●6年生へ感謝の気持ちを伝える方法を考える。
ようとしている。
重点化
「志教育」の視点
『もとめる(主体的探求)』
○
『はたす(役割認識)』
☞ P.59
事 ●計画を立てる。(実行委員会など)
前 ●原案を基に自分の考えをまとめる。
「6年生を送る会に向けて話し合おう」(学級活動)
1
思 原案に基づき,感謝の気持
議題「6年生を送る会を成功させよう」
ちを表す会に向けて考え,
●原案を基に,感謝の気持ちを伝えるための方法や内容を考え
判断し,建設的に話し合っ
る。
『もとめる(主体的探求)』
○
『はたす(役割認識)』
ている。
放 「6年生を送る会の準備をしよう」(その他の活動)
課
『かかわる(人間観構築力・社会性)』
●代表委員会で話し合う。
○
●計画に沿って準備(プレゼント,飾り作り)をする。
『もとめる(主体的探求)』
後 ●リハーサルをする。
「伝統を引き継ぐ会」(その他の活動)
業
前
関 自分たちの学校の伝統を引
主な活動内容 「鼓笛隊引継式」
き継ぎ,守っていこうとい
①6年生の演奏 ②各楽器の引継ぎ
う気持ちを高めながら活動
③代表の言葉(5年生,6年生指揮者)
に取り組もうとしている。
『もとめる(主体的探求)』
◎
『はたす(自己有用感)』
④校長先生から ⑤5年生の演奏 など
「6年生を送る会」(児童会活動)
2
関 6年生への感謝の気持ちを
主な活動内容…運営全般を5年生が行う
表すための活動に積極的に
①鼓笛演奏 ②委員会の引継ぎ
取り組もうとしている。
③各学年からのメッセージ ④全校合唱
思 6年生からの引継ぎを通し
⑤6年生から など
て,最上級生として役割を
※会の終了後,学年での振り返りを行う。
考えながら活動している。
知 最上級生としての役割を理
放 「帰りの会」(その他の活動)
解している。
課 ●「よかった探し」で互いの頑張りを認め合ったり,自己評価
カードで自分自身の活動の様子を振り返ったりする。
後
『かかわる(人間観構築力・社会性)』
◎
『はたす(役割認識)』
『はたす(自己有用感)』
『かかわる(自他理解の深化)』
○
『はたす(自己有用感)』
【
「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-58-
「志教育」の視点で見直した授業 (小学校5年生・学級活動)
1 題材名 6年生へ感謝の気持ちを伝える方法を考えよう
2 本時の目標
○学校生活が6年生の活動によって支えられていることに気付き,感謝の気持ちを深め,それを表す方法を考
える。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○6年生へ感謝の気持ちを表すために,自分たちにできることを主体的に考えさせる。
『もとめる(主体的探求)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○6年生へ感謝の気持ちを表す活動に向けた意欲を高めるため,これまでの6年生の活動の様子や活動に対す
る思いを理解する場を設定する。
5 指導過程 4時間扱い(本時1/4)
段階
主な学習活動 ○主な発問
形態
導
1 本時の学習課題をつかむ。
一斉
分
○「これまで学校の中心として活動
・6年生からの引継ぎの時期を迎え,これまでの6年
してきた6年生へ感謝の気持ち
生の活動の様子を知り,自分たちにできる感謝の気
価
持ちを表す活動を考えていくことを伝える。
を伝える方法を考えましょう。」
2 6年生の活動の様子を知る。
一斉
(1)6年生にお世話になった場面
・いつ,どのようなことをしてもらったのか,どんな
活動をしている姿を見掛けたのかについて考えさ
を考える。
せる。
○「どのような場面でお世話になっ
・担任が作成した6年生の活動の様子をまとめた写真
たことがありますか。」
展
評
6年生に感謝の気持ちを伝える方法を考えよう
入
2
指導上の留意点
を提示し,様々な場面で6年生のお世話になってき
(2)6年生の活動の様子をまとめ
たことに気付かせる。 『もとめる(主体的探求)』
た写真やビデオ映像を見る。
・どのような気持ちで活動したのかを6年生数名にイ
(3)6年生へのインタビュー映像
ンタビューした映像を提示することから,6年生の
を見る。
思いを知り,感謝の気持ちを表そうという意欲を高
めさせる。
『もとめる(主体的探求)』
開
3 感謝の気持ちを伝える方法に
ついて考え,発表する。
○「6年生に感謝の気持ちを伝える
38
分
方法を考えましょう。」
・手紙(メッセージカード)を書いて渡す。
個
・5年生が中心となって活動することを念頭に置か
関6年生へ感謝の気
・
せ,下級生のことも考えながら意見を出し合うよう
持ちを表すための
に助言する。
方法を進んで考え
グループ
・
一斉
・話合いを通し,互いに協力して頑張ろうという意欲
・ふれあい給食会を開催する。
を高めることができるように,話合いの様子や方向
・一緒にゲームやスポーツをする。
性を見ながら賞賛したり,励ましたりする。
・6年生一人一人の活躍した様子を紹介する。
4 本時の学習を振り返る。
と
○「6年生にどのような思いをもっ
め
てもらいたいですか。」
会が感謝の気持ちを表す活動の原案を立てること
を伝える。
・寄せ書きを贈る。
ま
・考えた方法を基に,「6年生を送る会」の実行委員
グループ
・
一斉
・感謝の気持ちを表す活動を通して,6年生に感じて
ほしい思いを発表し合い,自分たちにできることに
取り組もうという意欲を高める。
5
分
-59-
ようとしている。
「志教育」の視点で見直した単元構想 (小学校第6学年)
月
教科等名
10~12
総合的な学習の時間
単 元 名
指導時数
「ふるさと復興プロジェクト」
25
【単元の目標】
○東日本大震災からの復興に向けて頑張っている地域の人たちの思いや願い,取組の様子を知り,自分たちにできる
ことを考え,実践し,地域の復興に向けた社会貢献に通じる生き方を考える。
【
「志教育」の視点からの指導のねらい】
○地域の人たちと触れ合う活動を通し,地域の一員として,よりよい人間関係を築いていこうという気持ちをはぐく
む。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
○地域に貢献していくことの大切さを知り,将来の自分の目標や生き方を考えさせる。
『もとめる(学ぶ意義の実感)(主体的探求)』
○地域の復興に向けた自分の役割を自覚させ,進んで地域のために役立とうという意欲を高める。
『はたす(役割認識)(自己有用感)』
【指導計画】
時数
主な学習活動
「学習のねらい,進め方を知ろう」
●学習のねらいや単元を通して活動する内容を知る。
「地域のよさをまとめよう」
2
●震災前の地域の様子を思い出し,他の地域の人たちに
主な評価規準
重点化
「志教育」の視点
○
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
・地域のよさや特徴を考え,分
野ごとにまとめている。
・震災前よりもすばらしいふる
さと(地域)にするために必要
知ってほしいよさや特徴などを「産業」
「自然」
「施設」
なことを進んで考えようとし
「歴史」等,分野ごとにまとめる。
ている。
●震災前よりもすばらしいふるさと(地域)にするために
必要なことを考え,発表し合う。
「復興に向け,頑張っている人たちを調べよう」
●震災が自分たちに地域に与えた被害の様子を確認す
5
る。
●復興に向けて頑張っている地域の人たちを取材し,そ
の思いや願い,取組の様子等を調べる。
「調べたことを発表しよう」
4
●調べたことをまとめ,発表資料を作成する。
●発表をする。(学年内)
・計画を立て,進んで調査活動
に取り組もうとしている。
・復興に向け,精力的に活動し
ている方々とかかわり,その
願いや思いに気付いている。
・表現方法を工夫してまとめて
いる。
・伝えたいことが最も伝わる発
表方法を用いている。
「自分たちにできることを考え,実践しよう」
●復興に向けてグループごとに自分たちなりの「ふるさ
10
と復興プロジェクト」を立てる。
クトを考え,実践している。
・実践の様子を相手や目的に応
●「ふるさと復興プロジェクト」を基に,実践する。
じて分かりやすくまとめてい
・実践報告会の準備をする。
る。
「報告会をしよう」
3
・自分たちなりの復興プロジェ
●取組の様子を紹介する報告会を行う。(保護者,地域の
『もとめる(主体的探求)』
○
『はたす(自己有用感)』
・伝えたいことが最も伝わる発
表方法を用いている。
方々,5年生等)
・他のグループの実践のよさを
「活動を振り返ろう」
・友達の考えを聞き,自分の考
○
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
見付けている。
1
●地域の復興に向けて自分なりに取り組んでいきたいこ
とを発表し合い,活動のまとめをする。
えをより深め,実践意欲を高
めようとしている。
『もとめる(主体的探求)』
◎
『はたす(役割認識)』
☞ P.61
【
「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-60-
「志教育」の視点で見直した授業 (小学校6年生・総合的な学習の時間)
1 単元名 「ふるさと復興プロジェクト」(本時「自分にできることを考えよう 」)
2 本時の目標
○単元全体の活動を振り返り,地域の一員としてふるさと復興のために自分にできることを考え,発表し合い,実
践意欲を高める。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○ふるさと復興に向けて自分にできることを主体的に考え,役割を自覚させる。
『もとめる(主体的探求)』『はたす(役割認識)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○ふるさと復興に向けて自分にできることを主体的に考え,役割を自覚させるために,復興に向けた他校の活動の
様子を知ったり,友達の考えを聞き,意見交流したりする場を設定する。
5 指導過程 (25 時間扱い 本時 25/25)
段階
導
主な学習活動 ○主な発問
1 本時の学習課題を知る。
形態
評
価
一斉
ふるさとの復興に向けて,自分にできることを考え,発表し合おう
入
○「地域の一員としてどんなことがで
2
指導上の留意点
・自分たちが考え,実践した「ふるさと復興プロジェクト」
きるか考えてみましょう。」
を振り返らせ,今後,地域の一員として自分にどんなこ
分
とができるかを考える活動を行うことを伝える。
2 他校の取組の様子を紹介する。
一斉
・近隣の小学校,中学校では,どんな取組が行われてい
るかを知らせ,地域が一丸となって復興に取り組むこ
との大切さに気付かせるとともに,自分にできること
に取り組んでいこうという意欲を高める。
展
『もとめる(主体的探求)』
3 復興に向け,自分にできそうなこ
個
とを考え,プリントに書く。
○「地域の復興に向け,自分にできそ
てみたいことをイメージしながら,考えるように声掛
を考えようとして
けをする。
いる。
・自分の考えがまとまらない児童には,机間指導を通し
うなことはどのようなことですか。
開
・身近で着実にできることや数年先の未来に自分がやっ ・自分にできること
て,前時に行った報告会を想起させながら考えさせる。
これまでの活動を振り返って考えま
しょう。」
ペア ・ペアでの発表後,少人数(4人)のグループでの発表を ・友達の考えを聞
き,自分の考えを
行い,自分の考えと同じ点や違う点,また,自分の考
○「お互いの考えを発表しましょう。」
・
より深め,実践意
40 ・ペアや少人数グループで発表し合う。 グループ
え方が変わった点など,考えを交流させる。
4 考えを交流する。
分
『もとめる(主体的探求))』
・友達の発表を聞き,感想を伝える。
・意見を交流することから,より具体的な自分の考えへ
つなげていくように助言する。『はたす(役割認識)』
ま
5 本時の学習を振り返る。
と
・地域の方々からのビデオレターを見
め
る。
一斉
・地域の一員としての自覚させるために,地域の復興に
尽力している身近な方々からのビデオレターを見せ,
意欲を高める。
3
分
-61-
欲が高まってい
る。
「志教育」の視点で見直した授業 (小学校6年生・学級活動)
1 題材名
私はわたしよ
2 本時の目標
○友達の新たな一面を知ることによって,友達の個性に気付き,互いの存在を大切にしながら,小学校生活最後の一
年間を共に楽しく過ごしていこうという意欲を高める。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○友達の個性を受け入れようとする気持ちをはぐくむ。
『かかわる(自他理解の深化)』
○互いの存在を大切にし,友情を深め,協力し助け合いながら生活していこうという気持ちをはぐくむ。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○互いの個性を受け入れ,存在を大切にしながら生活していこうとする気持ちをはぐくむために,学習活動のまとめ
の段階で身近なアニメを例に挙げ,それぞれ違った個性が集まって学級が成り立っていることを実感する場や感
想を発表し合う場を設定する。
5 指導過程
段階
導
主な学習活動 ○主な発問
1 本時の学習課題とねらいをつかむ。
分
価
けようという意欲を高める。
知るゲームをします。」
個
・プリントに書いたことは後で発表することを伝え,みん
なに知られてもいいことを書かせる。
三つ書く。
○「みんなと違うと思うところ,自分だけ
・「みんなとちがって」がキーワードであることを机間指
が体験していること(経験,特技,好き
導で伝えていく。その際,①,②については,できるだ
嫌い,エピソードなど)を三つ書きまし
けみんなが知らないことを書かせ,③については,何人
ょう。」
かの友達が知っていることを書かせる。
6年1組 氏名 ○○ ○○
・書いた内容は周りの友達には知らせないようにさせる。
☆みんなとちがって…
・クラスの人数が多いときには,前もって考えさせておい
①プロ野球選手とキャッチボールをしたことがある。
たり,全て書かなくてもよいことを伝えたりし,無理な
③エビがどうしても食べられない。
3 読み上げたプリントが誰のことなの
く取り組ませる。
一斉
かを予想し,解答用紙に書き込む。
ら行うことを伝える。
キャッチボールをしたことがある』『②
生まれたとき,4000g あった』『③エビ
分
がどうしても食べられない』
・担任も自らのことを記入し,読み上げることで,学級の
一員であることを感じさせる。
・読み上げた児童を認めるコメントを付け加え,児童の個
さあ,この人は誰でしょうか?」
4 答え合わせをする。
・読み上げたプリントがクラスの中の誰なのか,名前をプ
リントに記入させ,答え合わせは,全員を読み上げてか
○「では,1番です。『①プロ野球選手と
33
たり,プリントに書かせたりする。
・思い浮かばない児童には個別に声掛けをし,一緒に考え
②生まれたとき,4000g あった。
開
評
・活動のねらいを簡単に説明し,友達の新たな一面を見付
○「今日は,学級の友達のことをより深く
2 他の友達にはない自分自身の個性を
展
指導上の留意点
「私はわたしよ」ゲームをしよう
入
2
形態
一斉
性を認めていくようにする。
一斉
・何人当たったかを確認し,友達のことでまだまだ知らな
いことがたくさんあること,いろいろな経験をもってい
ること,そしてみんな違っていることに気付かせる。
ま
と
め
10
分
5 シェアリング(振り返り)をする。
○「(アニメの)キャラクター同士の関係や
ストーリーの様子から,どんなことを感
じますか。」
○「今日の学習を振り返っての感想を発表
しましょう。」
一斉
・身近なアニメを例に挙げ,それぞれが違っているから成
関 自分や友達の
り立っている,うまくいっているということを感じさせ
個性を認め,互
る。
『かかわる(自他理解の深化)』
いの存在を大
・発表を聞き,友達を大切にしながら生活していこうとい
切にして学級
う思いをもたせたり,自分自身の個性を大切にしていこ
生活を過ごそ
うという意欲を高めたりできるように声掛けする。
うとしている。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
-62-
「志教育」の視点で見直した授業 (小学校6年生・道徳)
1 主題名 「よりよい校風」 内容項目 4-(6)愛校心
資料名「せんぱいの心を受けついで」 東京書籍
2 本時の目標
○最上級生としての役割を自覚し,
学校に愛着をもち,
進んで立派な学校をつくろうとする態度を養う。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○最上級生としての自分の役割を自覚させ,みんなで協力し合ってよりよい校風をつくろうとする気持
ちをはぐくむ。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』『はたす(役割認識)』
4 「志教育」の視点でとらえたときの指導の手だて
○最上級生としての自分の役割を自覚させるため,児童会活動の引継ぎに向け,自分にどのようなこと
ができるのかを考える場を設定する。
○児童会活動の引継ぎに向けた意欲を高めるために,互いの考えを交流し合う場を設定する。
5 指導過程
段階
導
入
主な学習活動
◎中心発問 ○主な発問
1
自分の学校で自慢でき
形態
指導上の留意点
一斉
・学校のよさや特徴に気付かせるため,児童の様子,
ることについて話し合う。
評
価
学校の様子,学校の周りの様子,学校行事など観点
を絞って考えさせる。
5
分
2 資料「せんぱいの心を受
・希望していなかった委員会での活動に気が乗らずに
けついで」を読んで話し合
取り組んでいる主人公の気持ちに寄り添わせるため
う。
に,似たような経験をもつ児童に気持ちを発表させ,
一斉
学級全体で共感させていく。
展
○「栽培委員になってしまっ
開
た広美は,どのような気持
・主人公の気持ちの変化を押さえさせるため,ポイン
前
ちで活動していたと思い
トとなる文を取り上げる。その際,補助発問を投げ
段
ますか。」
掛けていき,やる気になっている主人公の気持ちに
気付かせる。
◎「広美は,どのような気持
個
20
ちから米屋のおじさんに
・
分
招待状を書いたと思いま
一斉
・自分の考えをもたせるために,時間を確保し,学習
プリントに自分の考えを書かせる。
・先輩の心を受け継いで活動している主人公の気持ち
に迫ることができるようにするため,お互いの意見
すか。」
を発表し合い,教師がそれをまとめて板書し,主人
公の思いをつかませていく。
3
児童会活動の引継ぎに
ペア
展
向け,自分たちにどのよう
・
開
なことができるかを話し
グループ
後
合う。
・児童会活動の引継ぎに向けて,自分たちにどのよう ・最上級生として
なことができるかを考えさせ,心のノート(P.102,
後輩に児童会活
P.103)に記入させる。
動を引き継ぐ活
『はたす(役割認識)』
・考えをより深めるために,ペアや小グループ(4人)
段
で話し合う場を設定する。
動への意欲を高
め,自分にでき
・話し合ったことを全体の場で発表させ,互いの考え
ることを考えよ
15
を交流させることから,みんなで協力して引継ぎを
うとしている。
分
しようという意欲を高める。
一斉
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
ま
4 先輩からの話を聞く。
一斉
・児童の具体的な活動に結び付くようにするため,先
と
輩からの手紙やビデオレターなどを活用し,意欲を
め
高める。
5
分
-63-
「志教育」の視点で見直した単元構想 (中学校第1学年)
月
教科等名
単 元 名
指導時数
1
数 学
「7章 資料の散らばりと代表値」
11
【単元の目標】
○目的に応じて収集した資料を表やグラフに整理し,資料の散らばりや代表値に着目してその資料の傾向を読み取り,説
明することができる。
【
「志教育」の視点からの指導のねらい】
○表やグラフを活用して自分の考えを説明させる。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
○自分に必要な資料を収集し,それらを表やグラフを活用して,特徴や傾向を考察させる。 『もとめる(主体的探求)』
【指導計画】
主な学習活動
時数
「志教育」の視点
重点化
関資料を整理することに関心をもち,身近
「導入」
●単元の学習のねらいと学習活動を確認
1
主な評価規準
な課題を解決しようとしている。
○
する。
『もとめる(主体的探求)
』
●身近な事象(バスの所要時間の考察)の課
題解決を行う。
「度数の分布」
●資料を度数分布表に整理する。
2
●度数分布表やヒストグラムから,資料の
分布の様子や特徴を読み取る。
技資料を度数分布表やヒストグラムに表す
ことができる。
技資料を相対度数を用いて整理することが
できる。
●相対度数の表から,資料の分布の特徴を
読み取る。
「範囲と代表値」
●範囲や平均値,中央値,最頻値を用いて,
2
技資料の範囲や代表値(平均値,中央値,
最頻値)を求めることができる。
資料の特徴を調べたり,2つの資料を比
較したりする。
●目的や資料の様子に応じて,用いる代表
値を適切に選ぶ。
「資料の活用」
●50m 走の記録のヒストグラムから特徴を
読み取ったり,比較したりする。
2
●リレーのチーム分けについて,自分の考
えで2チームに分け,ヒストグラムや代
考問題を解決するために資料を収集し,
ヒストグラムや相対度数,代表値(平
均値,中央値,最頻値)などを適切に
用いて,資料の傾向を読み取り,説明
することができる。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
◎
『もとめる(主体的探求)
』
表値を用いて説明する。
☞ P.65
1
1
1
1
「基本の問題」
「近似値と代表値」
知近似値や誤差の意味を理解している。
●近似値,誤差の意味を知る。
「近似値と有効数字」
●有効数字の意味を知る。
知有効数字の意味や,a  10 n の表し方につ
いて理解している。
「章の問題」
●学習のねらいと内容を振り返る。
【「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-64-
「志教育」の視点で見直した授業 (中学校第1学年・数学)
1 題材名 「資料の活用」
2 本時の目標
○クラス対抗リレーのメンバーを,自分の考えで2チームに分け,それぞれのチームの力をヒストグラムや代表値を
適切に用いて,説明する。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○ヒストグラムや代表値を用いて説明することのよさに気付かせる。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)
』
○課題解決に必要な資料を収集し,それらを表やグラフを通して,特徴や傾向を考察する態度を養う。
『もとめる(主体的探求)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○説明することのよさに気付かせるために,自分の思いや考えを伝え合い,それらを共有したり質的に高めたりする
場を設定する。
○課題の特徴や傾向を考察する態度を養うために,主体的に課題を解決する場を設定する。
5 指導過程(11 時間扱い 本時6/11)
段階
主な学習活動
形態
指導上の留意点
1 表計算ソフトを活用して,ヒストグ 一 斉
ラムや平均値を求める練習をする。
導 2 問題を知る。
クラス対抗リレーでは,Aチーム,Bチームそれぞれの順位に応じて,得点があたえ
一斉
入
られ,2チームの得点の合計でクラスの順位を競います。あなたならどのような2チー
・問題を提示する。
ムに分けますか。あなたの考えで2チームに分け,それぞれのチームの力を,ヒストグ
5
ラムや代表値を使って説明してみましょう
分
展
開
順位
1位
2位
3位
4位
5位
得点
8点
6点
4点
3点
1点
3 自分の考えを基に,2つのチームに分
ける。
4 自分の考えを基に,2つに分けたチー
ムの度数分布表を作成する。
5 表計算ソフトを活用して,2つに分
けたチームをヒストグラムで表した
り,平均値を求めたりする。
6 2つに分けたそれぞれのチームの力
の特徴を考える。
個
・考察させるために,学習プリントと 技自分の考えを基
資料(生徒40人分の50m走のタイム)
に,2つのチー
を生徒に配付する。
ムに分けること
ができる。
・ヒストグラムや平均値を表す際に,
表計算ソフトを活用させる。
個
個
個
7 グループで発表する。
グループ
8 全体で発表する。
一斉
9 自己評価カードを記入する。
10 気付いたこと,学んだことを発表す
る。
個
一斉
35
分
ま
と
め
10
分
評 価
・2つのチームの特徴をヒストグラム
や平均値等に留意させながら,考察 考自分の考えで2
させる。 『もとめる(主体的探求)
』 つのチームに分
・自分の考えをグループ内で発表させ
けた理由と,そ
る。その際,ヒストグラムや代表値
れぞれのチーム
などを示しながら発表させる。
の特徴を説明す
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』 る こ と が で き
・生徒の多様な考えを全体の前で発表
る。
させる。
・自己評価カードに,記入させる。
・自分の考えを表やグラフを活用して
説明することが分かりやすい説明
になることに気付かせる。
-65-
「志教育」の視点で見直した単元構想 (中学校第1学年)
月
教科等名
単 元 名
指導時数
1・2
総合的な学習の時間
「職業調べ」
7
【単元の目標】
○職業調べを通して,職業に就くための道筋や必要な資格を知り,働くことや職業に就くことの意義を知る。
【
「志教育」の視点からの指導のねらい】
○将来の生き方を考えることを通して,自分のよさや個性に気付かせる。
『かかわる(自他理解の深化)』
○身近にある職業を調べることを通して,将来の夢や職業を思い描き,職業や仕事への関心・意欲を高める。
『もとめる(学ぶ意義の実感)(主体的探求)』
【指導計画】
時数
主な学習活動
主な評価規準
重点化
「志教育」の視点
「ガイダンス」
1
●「職業調べ」を通して,働くことの意
・学習活動を知り,職業や仕事
への関心・意欲を高めている。
○
『もとめる(主体的探求)
』
○
『もとめる(学ぶ意義の実感)
』
義や職業に就くための道筋や必要な資
格等を学ぶことを知る。
「テーマの決定」
1
●テーマとなる職業を決定し,関連する
定し,ウェビングを用いて,
調査項目をウェビングを用いて決定す
関連する調査項目を発想し,
る。
関連付け,整理している。
「職業の調査とまとめ」
●自分の興味のある職業について,関連
3
・自分に興味のあるテーマを設
する項目も含めて調べる。
●調べた内容を吟味し,項目ごとの要点
を報告書にまとめる。
・調査項目を様々なメディアや
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
資料,文献,インタビュー等
を通して調べている。
◎
『もとめる(主体的探求)』
・調査した職業の必要性や特徴
を報告書にまとめている。
・級友の発表から,多様な職業
「発表会」
●作成した報告書の内容をまとめ,グ
ループ内で発表する。
があることを知り,それらの
職業に必要な資格や道筋を理
解している。
1
☞ P.67
・多様な職業の意義や内容を知
り,自分にふさわしい職業や
○
『もとめる(学ぶ意義の実感)
』
○
『かかわる(自他理解の深化)』
仕事への関心を高め,自分の
個性を伸長させようとしてい
※作成した報告書は学年廊下に掲示す
る。
る。その報告書を見て,多様な職業の
特徴を知る。
「学習活動の振り返り」
1
・学習活動を通して,自分に身
・学習のねらいと内容を振り返り,学ん
に付いた力やよさ,個性に気
だことや気付いたことを作文にまとめ
付かせ,将来の職業や仕事へ
る。
の関心・意欲を高めている。
【「志教育」の評価】 (4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-66-
「志教育」の視点で見直した授業 (中学校第1学年・総合的な学習の時間)
1 題材名 「職業調べで学んだことを発表しよう」
2 本時の目標
○調べた職業について,要点をまとめて発表することができる。
○様々な職業に就くための道筋や必要な資格を知る。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○様々な職業に就くための道筋や必要な資格を理解させる。
『もとめる(学ぶ意義の実感)
』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○様々な職業に就くための道筋や必要な資格等を理解させるために,多様な職種の発表を聞く場を設定する。
5 指導過程(7時間扱い 本時6/7)
段階
主な学習活動
形 態
指導上の留意点
1 本時の課題及び学習内容を確 一 斉 ・本時の課題を提示し,学習内容
導
認する。
を確認させる。
入
5
・課題を提示する。
分
自分で調べた職業について発表しよう
2
「職業調べ」で学んだことを発
表する。
評 価
グループ
○発表の手順
展
①班長が進行する。
・一人ずつ職業調べでまとめたこ 技調べた職業について,要
とを発表させる。
点をまとめて発表して
いる。
・多様な職業の特徴や就くための
道筋,必要な資格等に留意しな
がら,級友の発表を聞かせる。
『もとめる(学ぶ意義の実感)
』
②班員一人ずつ発表する。(4分)
開
35
分
ま
と
め
10
分
③発表が終わったら,一人ずつ
質問または感想を話す。(2分)
繰り返す
3 気付いたことや発表を聞いて
感想を書く。
個
知様々な職業に就くため
の道筋や必要な資格を
・発表を聞いて,自分の感じたこ
理解している。
とや学んだことなどをワーク
シートにまとめさせる。
4 全体で感想を発表する。
一 斉
5 まとめをする。
一 斉
・発表を通して,よかった点や深
まった点を話す。
6 「働くこと」の作文を聞かせる。
一 斉
・働くことの意義や仕事に対する
思いに気付かせ,自分の将来や
今の自分にできることを考え
させる。
-67-
「志教育」の視点で見直した授業 (中学校第2学年・学級活動)
1 題材名 「話の上手な聴き方」
2 本時の目標
○人の話に注意深く耳を傾けることの大切さに気付き,話を聴くときのマナーを身に付ける。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○話を聴くときのマナーを身に付けさせる。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○話を聴くときのマナーを身に付けさせるために,上手に話を聴く体験をする場を設定する。
5 指導過程
段階
導
入
10
分
主な学習活動
形態
1 傾聴の体験をする。
ペア
・2人1組を作り,話し手と聴き手の役割を
決める。
・1回目:話し手は「今,興味のあること」
について話す。
(1分)
聴き手は,
「聴きたくない」という態度をと
る。
・2回目:話し手は「今,興味のあること」
について話す。
(1分)
聴き手は,相づちをうったり質問をしなが
ら一生懸命聴く。
役割を交代し,両方の立場を体験する。
・話し手の立場から,1回目と2回目に感じ 一 斉
たことをワークシートに記入し,発表する。
2 本時の課題を知る。
指導上の留意点
評 価
・聴き手には,
1回目「聴きたくない態度をとる」
例:そっぽをむく。
何度も時計を見る。
2回目「一生懸命聴く態度をとる」
例:うなずく。
相手の方を見る。
話しやすい距離をとる。
と記載してあるカードを配付す
る。
「話の上手な聴き方を学ぼう」
展
開
35
分
ま
と
め
5
分
・上手な聴き方のスキルを理解する。
〈話を聴くための3つのマナー〉
①体を向ける。②話す人を見る。③相づちを
うつ。
3 上手な聴き方や好ましくない聴き方を考え,
発表する。
・集団で聴く場合の聴き方も考える。
4 話の聴き方を3人組(話し手・聴き手・観察
者)で体験する。(5分)
役割を交代し互いの立場を体験する。
・観察者は,
「話の聴き方チェックシート」を
使って,気付いたことを話す。(2分)
5 振り返りシートに記入する。
一 斉
・
「話を聴くための3つのマナー」
を提示する。
一 斉
・
「話を聴くための3つのマナー」 関話を聴くとき
以外の話を聴く際のマナーを考
のマナーに
えさせる。
ついて考えよ
・話し手,聴き手,観察者に役割を
うとしている。
分担させ,話を聴く際のルールや 知話を聴くとき
マナーに意識させながら,話の聴
のマナーを身
き方の体験をさせる。
に付ける。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
・振り返りシートに記入させること
によって,今日学んだことに気付
かせる。
グループ
個
-68-
○ワークシート
話の上手な聴き方
年
組
番
氏 名
1 “話し手”をやってみて,どんな感じがしましたか。
<1回目>
<2回目>
2 人の話を聴くとき,どんなことに注意をすればいいのでしょうか。
【上手な聴き方】
【好ましくない聴き方】
話の聴き方チェックシート
年
(
組
番
氏 名
)さんへ
○観察者になったときに聴き手の人のことを書いてあげましょう。
◎よくできた
○できた
△もう少し
話を聴くためのマナー
1 相手に体を向ける
4 繰り返し
2 話す人を見る
5 質 問
3 相づちをうつ
6 最後まで聴く
○アドバイス
年
組
番
氏 名
振り返りシート
年
組
番
氏 名
1 「上手な聴き方」をするにはどうすればよいか分かりましたか。
とても分かった
まあまあ分かった
2 今日の授業の感想を書いてみましょう。
あまり分からなかった
-69-
全然分からなかった
「志教育」の視点で見直した単元構想 (中学校第2学年)
月
教科等名
単 元 名
指導時数
6~10
総合的な学習の
時間
「職場体験学習」
60
【単元の目標】
○各職場における体験を通し,働く人々の様々な思いや考え方に気付き,将来の働く自分を見通し,その成果を生活の中で生かそうとする。
【
「志教育」の視点からの指導のねらい】
○職場の人とのかかわりを通して,時と場に応じた言葉遣いや礼儀,マナーを学び,コミュニケーション能力をはぐくむ。
『かかわる(自他理解の深化)(人間関係構築力・社会性)』
○職場体験や職業講話等を通じて,職業や働くことの意義を知り,将来の自分の生き方について,主体的に考える態度をはぐくむ。
『もとめる(学ぶ意義の実感)(主体的探求)』
○働くことを通して,自分の役割の大切さや,勤労の尊さに気付かせる。
『はたす(役割認識)(自己有用感)』
【指導計画】
時数
1
1
2
7
2
2
主な学習活動
主な評価規準
重点化
「オリエンテーション」
・職場体験への関心を高めている。
○
●学習活動のねらいと活動内容の確認。
「体験したい職種のアンケート調査」
・情報を集め,体験したい職種を考えるこ
○
とができる。
「グループ編制,役割分担」
・活動に適切な役割分担を考えることがで
○
●共通の職種によるグループ編制,役割
きる。
分担
「事前準備」
・体験先の事業所の概要について,グルー
●マナー,電話のかけ方,安全について
プ内で協力しながら調べている。
●体験先の事業所決定
・体験活動の意義や課題を設定している。
○
●自己課題の設定
・職場でのマナーや礼儀等を理解している。
●体験先の職業調べ,調査内容の検討
●小学生の質問項目の集約
「職業講話」
・多様な職業観や勤労観があることを理解
○
している。
「事前訪問」
・体験先で予想される課題の解決を図り,
○
●自己課題の確認
体験に臨む意欲を高めている。
「職場体験(5日間)」
●自己課題の解決
30
7
6
2
・働く人の思いや考えを受け止め,それに
応えようと活動している。
・地域で働く人の存在を確認し,職業の必
要性や特徴を理解している。
「職場体験についての振り返り」
●お礼の手紙作成
●職場体験新聞作成
●職場体験報告会(学級)
・体験先の企業へのお礼の手紙を書くこと
によって,感謝の気持ちを高めている。
・「働く」ということについて,新たに学ん
だ視点や価値についてまとめている。
「職場体験報告会」(中学校区内の小学校で
実施)
●発表準備
●発表
☞ P.71
「学習のまとめ」
●「働く」ということのとらえ方の広が
りや深まりの確認
・職場体験で学んだことを,小学生が分か
りやすいようにまとめ,発表している。
・「働く」のとらえを基に,学校や社会の中
で自己の今後のかかわりを明らかにして
いる。
◎
◎
◎
○
「志教育」の視点
『もとめる(学ぶ意義の実感)
』
『かかわる(自他理解の深化)』
『はたす(役割認識)』
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
『もとめる(主体的探求)』
『はたす(役割認識)』
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
『もとめる(主体的探求)』
『かかわる(自他理解の深化)』
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
『もとめる(主体的探求)』
『はたす(役割認識)』
『はたす(自己有用感)』
『かかわる(自他理解の深化)』
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
『もとめる(主体的探求)』
『はたす(役割認識)』
『はたす(自己有用感)』
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
『かかわる(自他理解の深化)』
『はたす(役割認識)』
『はたす(自己有用感)』
【「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-70-
「志教育」の視点で見直した授業 (中学校第2学年・総合的な学習の時間)
1 題材名 「職場体験報告会」
2 本時の目標
○職場体験で学んだことを振り返り,自己を見つめ,将来の夢や職業への関心を高める。
○小学生に伝えることを通して,聴く側の気持ちや立場を考え,表現する力を身に付ける。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○ 職場体験で学んだことを,小学生の前で発表することによって,表現する力をはぐくむ。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○表現する力をはぐくませるために,小学生が理解しやすい発表になるように工夫させる。
5 指導過程(60 時間扱い 本時 57・58/60)
段階
導
主な学習活動
1 職場体験報告会開会式をする。
形態
指導上の留意点
一斉
・開会式前にスムーズに発表でき
るように各グループの準備をさ
進行:中学生
せる。
・開式宣言
入
評 価
・開会のあいさつ(小学校長)
・日程の説明
15
分
2
グループごとに分かれて体験活動
グループ
について発表する。(小学生もグ
展
開
ループごとに分かれる) (12 分)
・発表(10 分)
・小学生が理解できるように,声 ・小学生が理解できる内
の大きさや内容に留意して発
容や発表になるよう工
表させる。
夫している。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)
』
・質疑応答(2分)
・小学生の質問に応答させるこ
とによって,相手の気持ちを考
65
分
ま
える態度をはぐくむ。
※小学生は,発表終了ごとに違うグ
ループの発表の場所に移動する。
3 職場体験報告会閉会式をする。
進行:中学生
と
め
・職場体験で学んだことを伝える
ことによって,自分の住んでい ・職場体験で学んだ,勤
る地域の産業への理解を深め
労観や職業観を深めて
させる。
いる。
一 斉 ・閉会のあいさつや小学生の感想
発表から自己有用感を味わわ
・開式宣言
せ,中学生としての自覚を深め
・感想発表(小学生)
させる。
20
・中学生から
分
・閉会のあいさつ(小学校教頭)
・閉式宣言
-71-
「志教育」の視点で見直した授業 (中学校第3学年・道徳)
1 題材名 「夢をあきらめない気持ち」
資料名 「夢を飛ぶ」 佐藤 真海 平成 24 年度版 教育出版「国語」三年
1-(2)強い意志
2 本時の目標
○どんな困難にも立ち向かい,希望と勇気をもって乗り越えられる強い意志をもつ。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○どんな困難にも負けず,立ち向かい,自己を向上させようとする態度をはぐくむ。『かかわる(自他理解の深化)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○自己を向上させようとする態度をはぐくむために,試練を乗り越えて生きている人の生き方に共感できる題材を設
定し,感じたことや学んだことを「筆者への手紙」で表現する場を設定する。
5 指導過程
段階
主な学習活動 ◎中心発問 ○主な発問
導 1 自分自身が今までに「途中であきらめた経験」
について話し合う。
入
5
分
2 資料「夢を跳ぶ」の前半を読む。
3 手術後の「私」の気持ちについて考える。
○「手術が終わった後,
『私』はどのような気持
ちだっただろうか。
」
・絶望感でいっぱい。
展
・もう終わりだ。
・友達に会えない。
4 資料「夢を跳ぶ」の後半を読む。
5 前向きに考える「私」に共感する。
◎「母の言葉『神様はその人に乗り越えられな
い試練はない』から,
『私』はどうして気持ち
を前向きに切り替えることができたのだろう
開
か。
」
・このままではだめだと思った。
・母の言葉を信じてみようと思った。
・前に進むために一歩踏み出してみようと思っ
15
た。
分
○「こういう『私』をどう思いますか。
」
・自分にはまねできない。
・尊敬する。
6 「私」である筆者の佐藤真海さんについての
生い立ち(宮城県出身)を知る。
ま
と
め
30
分
7 本時の授業で学んだことや感じたことを踏ま
えながら,佐藤真海さんへの手紙を書く。
8 手紙を発表する。
形態
ペア
一斉
一斉
一斉
一斉
一斉
個
一斉
-72-
指導上の留意点
・教師の「途中であきらめた
経験」を聴いてから,話し
合わせる。
評 価
・右足が無くなって,現実を
受け入れることのできな
い「私」に共感させる。
・つらい日々から前向きに生
きようとするきっかけと
なった母の言葉のすばら
しさに気付かせる。
・母の言葉を素直に受け入れ ・素直に物事を受
ることのできる「私」の性 け入れることのよさ
格に気付かせる。
に気付いている。
・宮城県出身者であることを
知ることによって,尊敬の
気持ちをもたせる。
・自分自身の生き方にも気付 ・どんな困難にも
かせ,どんな困難にも立ち 立ち向かい,自
向かい,自己を向上させよ 己を向上させよう
うとする態度をはぐくむ
とす る意欲を高
ために,佐藤さんに手紙を めている。
書かせる。
『かかわる(自他理解の深化)』
・級友の手紙を聴かせ,様々
な考えに触れさせる。
「志教育」の視点で見直した授業 (中学校第3学年・学級活動)
1 題材名 「職業人に必要な資質~採用に当たって~」
2 本時の目標
○会社の重役としての立場になり,新入社員を選考する話合いを通して,将来必要とされる資質に気付き,自分の生
き方を考える。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○互いの立場を尊重しながら話し合う態度をはぐくむ。
○学ぶ意義や自分の生き方を考える意欲を高める。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
『もとめる(学ぶ意義の実感)(主体的探求)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○互いの立場を尊重しながら話し合う態度をはぐくむために,グループで検討する場を設定する。
○学ぶ意義や自分の生き方を考える意欲を高めるために,職業人に必要な資質や能力を考える課題を設定する。
5 指導過程
段階
主な学習活動 ○主な発問
1
本時の課題を確認する。
導
入
5
分
展
開
形 態
一 斉
指導上の留意点
・会社で必要とされる人材について
考えさせることがねらいであるこ
とを知らせる。
会社の重役になり,採用に関しての話合いをしよう
2 グループ(5名)をつくる。
3 会社名と役職を確認する。
グループ
グループ
4 会議の内容を知る。
グループ
内 容
会社の採用試験で5名が残った。しか
し,採用枠は3名である。社長は取引先の
重要な会議で,今回の会議は欠席する。社
長からあなたたち重役で最終決定の3名
を決めてほしいという連絡がありました。
5 一人で決定する。
個
○「5名の候補者の資料を参考に,
あなたなら,どの人を採用しま
すか。選んだ理由も含めて価値
シートに記入してください。
」
30
分
ま
と
め
15
分
6 グループで検討し,3名を決
定する。
7 発表する。
・各グループの代表が,選考理
由を明確にして発表する。
グループ
8 授業の振り返りをする。
・ワークシートに気付いたこと
や感想を記入する。
個
一 斉
評 価
・会社名は,株式会社○○工業とし,
役職は,営業部長,企画部長,資
材部長,総務部長,建設部長とす
ることを確認させる。
・黒板に提示して,会議の内容につ
いて知らせる。
・配付された資料に基づき,選んだ
理由を価値シートに明記して,採 思採用する3名の選考理
用したい人を選ばせる。
由を考えている。
『もとめる(学ぶ意義の実感)(主体的探求)』
※予想される判断理由
成績,資格,面接,長所・短所,コ
ミュニケーション能力,学校での出
席状況等
技他者の意見や考えを認
・グループ内で,話し合い,選んだ
めながら,話合いによ
理由も考えながら3名を選ばせ
って,考えをまとめて
る。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
いる。
・他のグループの選考理由を聞きな
思自分の将来や社会人と
がら,多様な考えに触れさせ,学
して必要な資質につい
ぶ意義や自分の生き方を考える
て考えている。
意欲を高める。
・身に付いた職業観や勤労観に気付
かせる。
-73-
「志教育」の視点で見直した単元構想 (中学校第3学年)
月
教科等名
6~11
総合的な学習の時間
単 元 名
指導時数
「花いっぱい活動」
12
【単元の目標】
○花壇の管理や整備に努めさせることによって,
花と緑あふれる美しい学校や地域づくりの一員としての自覚をもつ。
○植物に親しみ,生命のあるものに対する畏敬の念をもつ。
【
「志教育」の視点からの指導のねらい】
○植栽活動を通して,級友と協力して取り組む態度をはぐくむ。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
○花と緑のある学校や地域づくりの活動を通して,愛校心や郷土愛をはぐくむ。
『はたす(役割認識)(自己有用感)』
【指導計画】
時数
主な学習活動
主な評価規準
重点化
「志教育」の視点
「オリエンテーション」
・級友と協力しながら,植栽計画を
●活動のねらいと内容の確認
立てることによって,学級の花壇
「学級花壇管理計画」
を責任をもって管理する気持ち
2
●学級花壇の花の選択
を高めている。
●植栽計画の立案
・花や花壇の管理方法について級友
●管理計画の立案
と協力して考えようとしている。
「花壇の植栽,整備(6月)」
・意欲的に植栽活動に取り組んでい
●学級ごとの花壇の整備
る。
●春,夏用の花の植栽活動
2
(マリーゴールド,サルビア,ペ ・花の特徴や植栽方法について進ん
チュニア,ベコニア,メランポ
『かかわる(人間関係構築力・社会性)
で理解している。
』
ジウム等)
・枯れた花の除去や肥料を混ぜ合わ
◎
「花壇の除草作業(6月・7月・8月)」
『はたす(役割認識)
』
せる活動に取り組んでいる。
3 ●学校の花壇の除草作業
2
1
1
「花壇の植栽・整備(9月・10 月)」
●学校の花壇の除草作業
●冬用の花の植栽活動
(パンジー・ビオラ・葉ボタン)
・級友と協力して除草作業に取り組
んでいる。
「地域の植栽活動の計画(11 月)」 ・花の色や特性を学び,級友と協力
●地域の公園の植栽計画の立案
して,地域の花壇の植栽計画を考
えようとしている。
・地域の人とともに植栽活動を行
「花壇の植栽(11 月)」
い,地域の一員としての自覚が高
●地域の花壇の整備・植栽活動
めている。
(パンジー・ビオラ・葉ボタン)
☞ P.75
『はたす(自己有用感)』
『かかわる(人間関係構築力・社会性)
』
○
『はたす(役割認識)
』
『はたす(自己有用感)』
「活動の振り返り」
・1年間の植栽活動を振り返り,花
1 ●植栽活動を通して学んだこと
に対する畏敬の念や愛校心や郷
や気付いたことのまとめ
土愛の気持ちを高める。
【「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
☆成果と課題
-74-
1
1
1
「志教育」の視点で見直した授業 (中学校第3学年・総合的な学習の時間)
1 題材名 「地域の公園に花を植えよう」
2 本時の目標
○地域の公園を整備し,花を植えることによって,花と緑あふれる地域づくりの一員としての自覚をもつ。
○花と触れ合うことによって,生命あるものに対する畏敬の念をもつ。
○活動の中で,自分の役割を認識し,活動に責任をもつ。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○地域の人々とともに植栽活動を行うことを通して,周りの人への感謝の気持ちをはぐくむ。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
○自分の役割を認識させ,花と緑あふれる地域づくりの一員としての自覚を高めさせる。
『はたす(役割認識)(自己有用感)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○周りの人への感謝の気持ちをはぐくむために,地域の人々とともに活動する場を設定する。
○自分の役割を認識させるために,一人一人に仕事をする場を設定する。
○地域の一員としての自覚をもたせるために,地域の環境整備に取り組む場を設定する。
5 指導過程(12 時間扱い 本時 11/12)
段階
主な学習活動
形態
1 本時の活動内容を知る。
一 斉
導
地域の公園に花を植えよう
2 開会式をする。
進行:花いっぱい委員会
入
・学級委員長のあいさつ
・活動の説明
10
・花の説明
分
・諸注意(植え方等)
3 各担当に分かれて活動する。
グループ
・花壇整備グループ
花壇に肥料を加え混ぜ合わせ
る。
展
・花植栽グループ
花の準備をし,植える位置に並
べる。
開
30
分
ま
と
め
10
分
4 花を植える。
・地域の方々と協力しながら,花の
茎を折らないように,根をほぐしな
がら植える。
5 後片付けをする。
・使用した移植ベラやスコップ等を
洗ってもどす。
6 閉会式をする。
進行:花いっぱい委員会
・感想発表
各学級の代表者が感想を発表す
る。
・地域の代表の話
・学年主任の話
・あいさつ
一 斉
指導上の留意点
・自分の役割を責任をもって行うこ
とが,きれいな花壇になることを理
解させる。
評 価
・自分の担当の仕事に責任をもた
せる。 『はたす(役割認識)』
・自分の担当している仕事が終わ
ったら,進んで周りを手伝うよ
う声掛けをする。
・感謝の気持ちをもたせるため
に,地域の方々に指導してもら
いながら,協力して植栽活動を
行わせる。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
・花を扱う際には,丁寧に扱うこ
とが,きれいに咲くことにつな
がることを理解させる。
・自分の仕事を責任をもって
果たしている。
・地域の方々と協力して活
動している。
・閉会式での様々な話から,活動 ・これからも公園をきれいに
の重要性と公園の花壇をきれ し,地域の一員としての自
いに保つ気持ちをもたせ,地域 覚を高める。
の一員としての自覚を高めさ
せる。 『はたす(自己有用感)』
-75-
「志教育」の視点で見直した単元構想 (高等学校第1学年)
月
教科等名
単 元 名
指導時数
5
総合的な学習の時間
「自分を知る」
2
【単元の目標】
○自己理解を深めるとともに,自己を見つめる力を養う。
【
「志教育」の視点からの指導のねらい】
○自分の個性や適性について正しく理解し,発展・伸長させようとする態度をはぐくむ。
『かかわる(自他理解の深化)』
【指導計画】
時数
主な学習活動
「導入」
重点化
「志教育」の視点
◎
『かかわる(自他理解の深化)』
○
『かかわる(自他理解の深化)』
・自分の性格や行動の傾向
●単元の活動内容とねらいについ
て理解する。
1
主な評価規準
を理解している。
・理想の自分に近付くため
「心理テスト(エゴグラム)」
の行動を考え,適切に表
●エゴグラムを作成し,そのパター
現している。
ンから自分の性格や行動の特徴
を探る。
●理想の自分に近付くための行動
を考える。
☞ P.77
「レポート『自分』の作成」
●前時までの学習を踏まえて,
「自
分」の性格や行動について理解し
・自分の性格や行動につい
て文章で適切に表現し
ている。
たことや,理想とする自分像につ
1
いて,レポートをまとめる。
●4名のグループを編制して,発表
を行う。
●単元の活動を通して分かったこ
とや身に付いた力,今後の課題を
確認する。
【
「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-76-
「志教育」の視点で見直した授業 (高等学校1学年・総合的な学習の時間)
1 題材名「心理テスト(エゴグラム)」
2 本時の目標
○心理テスト(エゴグラム)で自己理解を深めるとともに,理想の自分に近付くための行動を考える。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○自己理解を深め,自分の個性を伸長させようとする態度をはぐくむ。
『かかわる(自他理解の深化)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○個性を伸長させようとする態度をはぐくむために,エゴグラムの5つの心のバランスが変化するものである
ことを理解する場を設定する。
5 指導過程 (2時間扱い 本時1/2)
段階
導入5分
主な学習活動
1 心理テスト(エゴグラム)の概略,本時の活動内
容とねらいを理解する。
形態
一斉
指導上の留意点
・エゴグラムは,精神分析学に基づい
た検査であり,真剣に取り組むほど
正確な結果が出ることを説明する。
評 価
自己理解を深め,理想の自分に近付くための方法を考えよう
展
開
分
35
まとめ
個
・質問に対して,あまり考えすぎずに
回答させ,できるだけ「どちらでも
ない」という回答はさせないように
する。
3 エゴグラムに現れる5つの心の状態(CP,NP,A,
FC,AC)について,教師の説明を聞き,それぞれの
特徴を理解する。
個
4 エゴグラム・パターンから自分の性格や行動に
ついて考える。
(1) 代表的な7つのエゴグラムパターン(折れ線
グラフの形)を知る。
(2) 代表的な7つのパターンから自分のパター
ンに近いものを参考に,自分の性格や行動の傾
向について,ワークシートに記入する。
個
・5つの心の状態の特徴について,簡
潔に説明する。
・エゴグラムは,5つの心の状態のバ
ランスから性格や行動の傾向を判
断する一つの方法であることを説
明する。
・主な7つのパターンの特徴を記した
プリントを配付する。
5 理想の自分に近付くための行動を考える。
(1) 自分の性格や行動の中で改善したい点とエ
ゴグラム・パターンの CP,NP,A,FC,AC との
関係を把握する。
(2) 自分のエゴグラム・パターンをどのように変
えたいか考える。
(3) 「CP,NP,A,FC,AC を高める方法」を参考
に,自分の生活の中で,具体的に変えられるこ
とを考える。
6 エゴグラム・パターンからみた自分の性格・行
動とこれからの生活で変えたいことについてワー
クシートに記入する。
個
個
分
10
2 自分のエゴグラムを作成する。
(1) 質問に答える。
※「はい」は2点,
「いいえ」は0点,どちらで
もないときは1点とし,第Ⅰ~Ⅴ群それぞれの
合計点を求める。
(2) 第Ⅰ~Ⅴ群の合計点をグラフにプロットし,
点と点を直線で結び,エゴグラム(折れ線グラ
フ)を作る。
7 次時の活動の内容を知る。
一斉
-77-
・個性を伸長させようとする態度をは
ぐくむために,エゴグラムの5つの
心のバランスが変化するものであ
ることを理解させる。
『かかわる(自他理解の深化)』
・エゴグラムで高い部分を下げるよ
り,低い部分を上げるほうが簡単で
あり,低い部分を上げることにより
高すぎる部分が自然に低くなるこ
とを説明する。
・
「(CP を高める場合)部活動で毎日,
練習日記を書く」などのようにエゴ
グラムの各項目を高める具体的な
行動を考えさせる。
・自分の性格や
行動の傾向を
理解してい
る。
・理想の自分に
近付くための
行動を考え,
適切に表現し
ている。
「エゴグラム」ワークシート
1 質問に答えましょう。(はい:2点/いいえ:0点/とちらでもない:1点)
第Ⅰ群(CP)
①間違ったことに対して,間違いだと言います。
②時間を守らないことは嫌です。
③規則やルールを守ります。
④人や自分をとがめます。
⑤「~すべきである」「~ねばならない」とよく言います。
⑥決めたことは最後まで守らないと気がすみません。
⑦借りたお金を期限までに返さないと気になります。
⑧約束を破ることはありません。
⑨不正なことには妥協しません。
⑩無責任な人を見ると許せません。
合
計
第Ⅱ群(NP)
①思いやりがあります。
②人をほめるのが上手です。
③人の話をよく聞いてあげます。
④人の気持ちを考えます。
⑤ちょっとした贈り物でもしたいほうです。
⑥人の失敗には寛大です。
⑦世話好きです。
⑧自分から挨拶します。
⑨困っている人を見ると何とかしてあげたくなります。
⑩子供や年下の人を可愛がります。
合
計
第Ⅲ群(A)
①何が問題の中心か考えます。
②物事を分析して,事実に基づいて考えます。
③「なぜ」そうなのか理由を検討します。
④情緒的というより理論的です。
⑤新聞の社会面などには関心があります。
⑥結末を予測して,準備をします。
⑦物事を冷静に判断します。
⑧分からない時は,分かるまで追求します。
⑨仕事や生活の予定を記録します。
⑩他の人ならどうするだろうかと考えます。
合
計
得点
得点
第Ⅳ群(FC)
①してみたいことがいっぱいあります。
②気分転換が上手です。
③よく笑います。
④好奇心が強いほうです。
⑤物事を明るく考えます。
⑥茶目っ気があります。
⑦新しいことが好きです。
⑧将来の夢や楽しいことを空想するのが好きです。
⑨趣味がたくさんあります。
⑩「すごい」「へぇー」等の言葉をよく使います。
合
計
第Ⅴ群(AC)
①人の気持ちが気になって,合わせてしまいます。
②人前に出るより,後ろに引っ込んでいます。
③よく後悔します。
④相手の顔色をうかがいます。
⑤不愉快なことがあっても口に出しません。
⑥人によく思われようと振る舞います。
⑦協調性があります。
⑧すぐ遠慮してしまいます。
⑨周囲の人の意見に振り回されます。
⑩自分が悪くもないのに,すぐ謝ります。
合
計
得点
得点
得点
2 「エゴグラム」を書きましょう。
3 エゴグラム・パターンからみた私の性格や行動の特徴を書きましょう。
パターン
4 理想の自分に近付くために,自分の性格とこれからの生活の中で実践していきたいことを書きましょう。
-78-
「エゴグラム」資料
◆5つの心の特徴
長
所
短
所
Ⅰ(CP)が
理想を追求する/道徳的で倫理的/自分にも他人も
頑固/融通がきかない/批判的になる/人に対して
高い人の特徴
厳しい/責任感が強い/リーダーシップを発揮する
支配的,威圧的/責任を追及する/偏見をもつ
Ⅱ(NP)
温かく,思いやりがある/人を守ってあげたくなる
お節介なところがある/甘やかしたり,過保護にな
高い人の特徴
/他人に尽くすのが好き/相手を受容する
りやすい/押しつけがましい
Ⅲ(A)
情報を収集し,分析する/客観的に評価する/事実
冷たい/無味乾燥/人情味に欠ける/人の気持ちよ
高い人の特徴
で判断する/計算や工夫する/合理的/冷静である
り事実を優先する/打算的,機械的
Ⅳ(FC)
自由奔放で明朗快活/趣味が多く,楽しむことが上
気まぐれでわがまま/自己中心的/好き嫌いが激し
高い人の特徴
手/創造力に富む/遊び心がある/好奇心旺盛
い/幼く,感情的/傍若無人である
Ⅴ(AC)
素直である/協調性がある/従順である/慎重であ
自主性がなく依存的である/我慢して敵意を隠す/
高い人の特徴
る/妥協できる/他人を信頼する
自責の念をもちやすい/ひねくれて反抗する
◆代表的な7つのエゴグラム・パターン ※Ⅰ(CP),Ⅱ(NP),Ⅲ(A),Ⅳ(FC),Ⅴ(AC)
円満パターン(アベレージ)
対人関係のトラブルが少なく,
自他ともに認める常識人。日本人
の平均パターン。また,Aが頂点
の山型パターンは合理的な国民性
をもつ米国人の平均パターン。
自己主張パターン(ドナルドダック)
自己中心的な傾向があり,自己
主張するタイプ。芸術などの方面
に向いたときには力を発揮する。
対人関係のストレスを減らしたい
ときは NP を高めるとよい。
献身パターン(ナイチンゲール)
自己否定的で,他人に依存しない
人。自分のことは後回しにして周
囲に尽くすタイプ。ストレスをか
かえやすい。自己実現するために
FC を高めることが重要である。
葛藤パターン(ハムレット)
自他ともに否定的な発想や行動
をしやすい。責任感に縛られる自
分と他人に言いたいことが言え
ない自分とで葛藤する。抜け出す
には NP,A,FC のいずれも高める。
苦悩パターン(ウェルテル)
仕事の目標を高く掲げ,よく実行
します。しかし,結果に満足せず,
自責の念を持ちやすく,ストレス
がたまりやすい。他人と楽しく交
わることは下手である。
頑固パターン(ボス)
他人の意見を聞かないことも多
い。頑固一徹さにより集団を引っ
張るリーダーシップを発揮する面もあ
る。頭に血が上りやすく,予防に
は,FC,AC をともに上げるとよい。
明朗パターン(アイドル)
明るく楽しい人。明るく朗らかな
女性に多い。Aが低すぎると,物
事を冷静に客観的にとらえるこ
とができず,問題になることもあ
る。
◆ CP,NP,A,FC,AC を高める方法
Ⅰ(CP) を
高める行
動
Ⅱ(NP)を
高める行
動
Ⅲ(A)を高
める行動
Ⅳ(FC) を
高める行
動
Ⅴ(AC)を
高める行
動
批判の練習をする / 人をしかる / 目標を立てて最後まで努力する / 現状に満足していいか自分に問
いかける / 自分の尊敬する人物がみていたら何と言うか考える / 時間・金銭にやかましくなる / 最後
まで譲らないものを一つもつ
家族や友人に些細なものでもプレゼントする / 相手の気持ちになって考えてみる/ 人の長所を見付けほめ
る / ボランティア活動に参加してみる / 相手のネガティブな言動に反応しない
日記をつける / 感情に押し流されないで客観的事実を確認する / 結末を予測して状況全体を把握する
/ 5W1H を検討する / 物事を分析し何らかのルールやパターンがないか調べる / 同じ状況で他の人
ならどう考え行動するか考える。
冗談を言ってみる / とにかく笑う / 嫌な感情からいち早く気分転換する /芸術・娯楽を楽しむ / 短
い空想を楽しむ / 何か夢中になれる趣味を始める / 幼児と遊ぶ
人が話しているときはじっと聞く / 話し始める前に相手の顔色をうかがってみる/ 相手の話にあいづちを
打つ / 相手がどう感じたか聞いてみる / 相手をとにかくたてる / 遠慮・妥協してみる / 上手に
甘えてみる / 子供や部下に従ってみる
-79-
「志教育」の視点で見直した単元構想 (高等学校第1学年)
月
教科等名
単 元 名
指導時数
1
物理基礎
「エネルギーの利用」
7
【単元の目標】
○人類が利用可能な様々なエネルギーの特性や利用の仕方について,物理的な視点から理解する。
○近い将来に直面するエネルギー問題について関心をもち,その解決のために必要とされる基本的な科学知識
や態度を,討論や探究活動などを通して身に付ける。
【
「志教育」の視点からの指導のねらい】
○エネルギーの利用の仕方について理解させ,我が国や郷土の持続可能な発展という観点から将来果たすべき
役割を自覚させる。
『はたす(役割認識)』
【指導計画】
時数
主な学習活動
1
1
「導入」
●単元のねらいと内容を確認す
る。
「電気エネルギーの利用」
「発電のエネルギー資源」
探究「環境家計簿をつけよう」
●家庭の電気やガス,水道の使用
量を調べ,二酸化炭素排出量を
求めることを通して,エネルギ
ー問題の解決のために必要とさ
れる知識や態度を身に付ける。
主な評価規準
重点化
「志教育」の視点
関近い将来に直面するであろうエネル
ギー問題について考えようとしてい
る。
技電気やガス,水道の使用量などを調
べ,その値から二酸化炭素排出量を
算出することができる。
○
『はたす(役割認識)』
◎
『はたす(役割認識)』
○
『はたす(役割認識)』
☞
1
1
2
1
P.81
「化石燃料エネルギー」
●化石燃料エネルギーの利用とそ
の問題点について理解する。
知化石燃料を燃やすことが,地球温暖
化や公害につながることや持続可能
な発展という観点からも問題である
ことを理解している。
探究
「都市温暖化現象を調べよう」 技年別平均気温データを読み取り,過
●実際に観測された気温データを
去の気温の変化をグラフで表すこと
用いて都市の気温変化を調べ
ができる。
る。
「原子力エネルギー」
思放射線や放射能から身を守る対処法
●原子力の利用とそれに伴うリス
を理解し,判断している。
知原子力の利用とそれに伴うリスクに
クについて知る。
ついて知るとともに,放射線の種類
と特性,及び人体や環境への影響に
ついて理解している。
「再生可能エネルギー」
知再生可能エネルギーの利点や問題点
●再生可能エネルギーについて理
を理解している。
解する。
●単元の学習を振り返り,学んだ
ことを確認する。
【「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-80-
「志教育」の視点で見直した授業 (高等学校1学年・理科・物理基礎)
1
題材名「探究活動『環境家計簿をつけよう』」
2
本時の目標
○日常生活でのエネルギー消費量を調べ,その値から算出される二酸化炭素の排出量を求める。
3
「志教育」の視点からの指導のねらい
○我が国や郷土の持続可能な発展という観点から将来果たすべき役割を自覚させる。
『はたす(役割認識)』
4
「志教育」の視点からの指導の手だて
○将来果たすべき役割を自覚させるために,毎日の生活をどのように改善すればよいのかを考察する
場を設定する。
5 指導過程 (7時間扱い 本時2/7)
段階
導 入
5分
1
主な学習活動
前時の内容を復習する。
形態
一斉
2
本時の課題を知る。
一斉
指導上の留意点
・日常生活の中で,電気エネルギー
が大量に消費されていることや
電気エネルギーが化石燃料の燃
焼によって得られ,大気中への二
酸化炭素排出につながっている
ことを復習する。
評
価
二酸化炭素の排出量を求めよう
環境家計簿を記入する。
(1) 電気メーター,ガスメー
ター,水道メーターの1か
月の使用量をシートに記入
する。
(2) ガソリン,灯油の使用量
をシートに記入する。
(3) アルミ缶,スチール缶,
ペットボトル,ガラス瓶,
紙パック,食品トレイは,
ゴミの1か月の本数や枚数
をシートに記入する。
(4) ゴミの1か月分の重さを
シートに記入する。
(5) 使用量に CO2 排出係数を
かけて,二酸化炭素の排出
量を求める。
個
4
考察する。
(1) 日常生活をどのように改
善すると二酸化炭素の排出
量を減らすことができるか
考える。
(2) 考察したことをレポート
にまとめる。
個
5
グループ内で発表する。
グループ
3
展
開
分
40
まとめ5分
6 全体で発表する。
7 次時の学習内容を知る。
一斉
一斉
・電気メーター,ガスメーター,水
道メーターの1か月の使用量を
あらかじめ各家庭で調べさせて
おく。
・ガソリン,灯油を購入した領収書
から使用量を調べさせる。
・アルミ缶,スチール缶,ペットボ
トル,ガラス瓶,紙パック,食品
トレイの1か月の本数や枚数を
あらかじめ各家庭で調べさせて
おく。
・各家庭でゴミは出すごとに体重計
などで重さを調べさせておく。
関毎日の生活で消費されるエ
ネルギーについて,意欲的
に調べている。
・将来果たすべき役割を自覚させる
ために,毎日の生活をどのように
改善すると,二酸化炭素の排出量
を減らせるのかを考えさせる。
『はたす(役割認識)』
思二酸化炭素排出量を減らす
ために,日常生活をどのよ
うに改善すればよいかを考
えている。
・二酸化炭素の排出によってどのよ
うな問題が起きるのか等,問題提
起をしながら,次時の学習内容に
ついて知らせる。
-81-
「志教育」の視点で見直した単元構想 (高等学校第2学年)
月
教科等名
単 元 名
指導時数
4~11
総合的な学習の時間
「インターンシップ(就業体験)」
44
【単元の目標】
○働くことの尊さを実感し,勤労や職業への理解を深める。
○進路選択にむけて,自己の職業適性を理解する。
○教科の学習と職業において必要な知識,技術,技能の関連性を理解する。
○社会生活に必要な諸能力や社会性を身に付ける。
【
「志教育」の視点からの指導のねらい】
○自分の長所や適性を理解させる。また,社会生活上のマナーや場面に応じたコミュニケーションの方法を習得させる。
『かかわる(自他理解の深化) (人間関係構築力・社会性)』
○職業・勤労への理解を深めさせる。また,将来の生活を思い描き,自己を生かせる進路を現実的に考えさせる。
『もとめる(学ぶ意義の実感) (主体的探求)』
○一人一人が役割を果たすことによって集団が成り立っていることを理解させる。また,勤労の尊さや創造することの喜びを体得
させ,社会に貢献しようとする姿勢を身に付けさせる。
『はたす(役割認識) (自己有用感)』
【指導計画】
時数
1
1
1
2
1
1
1
1
主な学習活動
主な評価規準
重点化
「導入ガイダンス」(学年集会形式)
・意義とねらいについて理解している。
●インターンシップの概要説明を聞き,意
義とねらいについて理解する。
「実習先希望調査」(HRごと)
・職業に興味をもち,自分の長所を考慮しなが
○
●各事業所の業務内容を調べる。
ら,積極的に業務内容を調べようとしている。
「実習先の業務内容理解」(HRごと)
・様々な職業について理解している。
○
●実習先の担当業務を調べる。
「履歴書の作成」(HRごと)
・必要事項と自分の思いを適切に表現している。
○
●実習先に提出する履歴書を作成する。
「ビジネスマナー講習」(学年集会形式)
・社会生活上のルールやマナーの基本を身に付
○
●挨拶や礼法についての実技演習を行う。
け,実践している。
「社会人講話」(学年集会形式)
・社会人に求められる能力について考えている。
●社会人としての心構えと働くことについ
○
て講話を聞く。
「実習先への事前訪問」
・社会生活上のルールやマナーについて理解し
○
●実習先で実習先担当者と打合せを行う。
ている。
・身に付けたい能力を考えている。
「就業体験の自己目標」(HRごと)
・就業体験で自分が発揮できる能力について考
●身に付けたい能力を考える。
え,自己目標を明確にしている。
●自分の長所をどのように発揮したいかを
◎
考える。
「志教育」の視点
『かかわる(自他理解の深化)』
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
『もとめる(主体的探求)』
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
『かかわる(自他理解の深化)』
『もとめる(主体的探求)』
☞ P.83
「就業体験5日間」
●実習先で就業体験を行う。
30
2
2
1
「報告書作成」(HRごと)
●就業体験を振り返り,感想文を書く。
「就業体験発表会」(HRごと)
●報告書を基に,全員が発表を行う。
●他者の発表を評価し,HR代表を選ぶ。
「就業体験発表会」(学年全体)
●各HR代表者が発表を行う。
・自分の職業適性を理解している。
・自分の職場の人と適切にコミュニケーション
を図っている。
・職業,勤労への理解を深めている。
・積極的に働こうとしている。
・体験したこと,学んだことを適切に表現して
いる。
・他者の考えを理解しようとしている。
・多様な職業観を理解している。
・他者の考えに耳を傾けている。
・多様な職業観を理解している。
◎
『かかわる(自他理解の深化)』
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
『もとめる(主体的探求)』
『はたす(役割認識)』
『はたす(自己有用感)』
○
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
○
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
『もとめる(学ぶ意義の実感)』
【
「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-82-
「志教育」の視点で見直した授業 (高等学校2学年・総合的な学習の時間)
1 題材名「インターンシップ(就業体験)の自己目標」
2 本時の目標
○自分の長所を理解し,どのような場面で発揮したいか考える。
○自分の長所・短所を踏まえて身に付けたい能力について考える。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○自分の長所や適性を理解し,発展,伸長しようとする態度をはぐくむ。
『かかわる(自他理解の深化)』
○どのような力を身に付けたいかなど,自分で課題を設定し,主体的に解決しようとする態度をは
ぐくむ。
『もとめる(主体的探求)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○自分の長所や適性について理解するために,他者の意見を聞く場を設定する。
○自分の長所や適性を発展,伸長させるために,自己目標を立てさせる。
○身に付けたい能力を考えさせるために,企業が新卒者を採用する際に重視することや就業先で求
められる能力について考えさせる。
5
指導過程
段階
(44 時間扱い 本時 9/44)
導 入 5分
主な学習活動
1 就業体験での自己目標の設
定の意義を理解する。
指導上の留意点
・自己目標を設定することが大切で
あることを気付かせる。
・自己目標を設定するためには,自
一斉
2 課題を知る。
分の長所や短所を認識すること
が大切であることに気付かせる。
インターンシップに向けて目標を立てよう
3
個
・身に付けたい能力を考える参考と
して,企業が新卒者を採用する際
に重視することや就業先で求め
られる能力について考えさせる。
『もとめる(主体的探求)』
4
個
・就業体験先の職種,業務内容等を
踏まえて考えさせる。
企業が新卒者を採用する際
に重視していることは何か,
資料(2010 年 3 月卒業者の採
用選考にあたって特に重視し
た点[日本経済団体連合会調
査])から考える。
展
自分の就業体験先で特に求
められる能力やスキルを考え
る。
5
開
分
40
形態
一斉
自分の長所・短所について
考察する。
(1) お互いの長所となる行
動を出し合う。
(2) 話合いで出してもらっ
たことから,自分の長所を
ワークシートにまとめる。
(3) 自分の短所を考察する。
6 自分の長所・短所を踏まえ,
就業体験での自己目標を立て
る。
7
自己目標をグループで発表
する。
グループ
個
グループ
まと め 5 分
8 全体で発表する。
一斉
9 学習したことを確認する。
一斉
評 価
・就業体験先で求められる能
力やスキルについて理解し
ている。
・自分の長所や適性について理解す
るために,グループで話合いをさ
せる
『かかわる(自他理解の深化)』
・長所を出し合う際に,「企業が新
卒者を採用する際に重視してい
る点」などを参考にする。
・人の長所を評価してあげることも
重要であることを理解させる。
・就業体験で身に付けたい能
・自分の長所や適性を発展,伸長さ
力について考えている。
せるために,自己目標を立てさせ ・自分の長所を理解し,どの
る。
『かかわる(自他理解の深化)』
ような場面で発揮したいか
考えている。
・代表者に,特徴的な自己目標を発
表させる。
-83-
「志教育」の視点で見直した単元構想 (高等学校第2学年)
月
教科等名
単 元 名
指導時数
2・3
総合的な学習の時間
「新聞から考える大震災」
4
【単元の目標】
○東日本大震災に関する記事を読み,これからの自分や社会の在り方を考える。
【
「志教育」の視点からの指導のねらい】
○様々な人が役割と責任を果たすことによって,地域社会が成り立っていることを理解させる。
『はたす(役割認識)』
○日本人としての自覚をもって,我が国や郷土を愛し,社会の発展に貢献する態度をはぐくむ。
『はたす(自己有用感)』
【指導計画】
時数
主な学習活動
重点化
「志教育」の視点
・震災を教訓にして,災害に対す
「導入」
1
主な評価規準
●単元のねらいや活動内容を知る。
る心構えや備えについて考え
「災害への備え」
ている。
●停電など,震災直後に生じた生活へ
の支障を新聞記事から読み取り,災
害に対しての備えを考える。
「東北魂に世界からエール」
●震災時の各国が日本人をどう見てい
1
のよさを理解している。
たのか,新聞記事から読み取り,日 ・日本人としての誇りをもち,我 ○ 『はたす(自己有用感)』
本人のよさについて考える。
☞ P.85
「震災からの復興に貢献する人々」
●新聞で宮城県の復興に貢献する人た
ちの記事を探して,要約する。
2
・世界の国々が,震災時の日本人
●自分がどのような仕事に就き,どの
が国や郷土を愛する気持ちを
高めている。
・様々な人々が役割と責任を果た
すことによって地域の復興が
成り立っていることを理解し
ている。
ように社会に貢献していくべきか考 ・自分がどのように地域に貢献し
える。
◎ 『はたす(役割認識)』
ていけるかを考えている。
●まとめたことを発表する。
●単元での学習活動を振り返る。
【
「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-84-
導
「志教育」の視点で見直した授業 (高等学校2学年・総合的な学習の時間)
1 題材名「東北魂に世界からエール」
2 本時の目標
○各国が日本を称賛していることを伝える報道記事を読み,日本人のよさについて考える。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○我が国や郷土に貢献しようとする気持ちをはぐくむ。
『はたす(自己有用感)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○我が国や郷土に貢献しようとする気持ちをはぐくむために,日本人,東北人のよさを実感する場
を設定する。
5 指導過程 (4時間扱い 本時2/4)
段階
主な学習活動
形態
指導上の留意点
評 価
・新聞記事「
『がんばれ日本』英
1 日本へのエールを英紙インデ
一斉
紙からエール」(朝日新聞 2011
ィペンデント・オン・サンデー
が新聞の全面を使って掲載した
年 3 月 14 日)をプロジェクタ
ーで提示しながら,記事を読
ことや,掲載に至るまでの経緯
み聞かせる。
のエピソードについて知る。
・ニュース記事「英紙1面で『が
んばれ日本』きっかけは芸人
2 本時の課題を知る。
一斉
ブログ」(asahi.com[朝日新聞
10
速報ニュースサイト 2011 年 3
月 16 日)を読み聞かせる。
入
分
日本人のよさについて考えよう
展
3 新聞記事「日本称賛」(ワーク
シート)を読む。
個
4 各国が,日本人のどのような
行動に対して称賛しているのか
新聞記事から読み取り,ワーク
シートに記入する。
個
開
分
35
ま とめ5 分
5 日本人のよさについて考察す
る。
(1) 日本人のよさについて自分
の考えをワークシートに書
く。
(2) グループで発表し合う。
(3) 他者の発表を聞いて感じた
ことをワークシートに記入
する。
6 本時の学習を振り返り,感想
を書く。
7
次回の活動内容を知る。
個
グループ
個
・新聞記事「日本称賛」(東京新
聞 2011 年 3 月 14 日)を配付し,
課題を意識して読ませる。
・短く簡潔に抜き出させる。
・世界の国々が,
震 災 時 の 日本
人 を よ さ を認
識 し て い るこ
と を 理 解 して
・我が国や郷土に貢献しようと
いる。
す る 気 持 ち を はぐ く む た め
に,日本人,東北人のよさを ・日本人,東北人
実感させ,誇りをもたせる。
と し て の 誇り
『はたす(自己有用感)』
をもち,我が国
や 郷 土 に 貢献
し よ う と する
気 持 ち を 高め
ている。
一斉
一斉
-85-
「志教育」の視点で見直した単元構想 (高等学校第3学年)
月
教科等名
4・5
総合的な学習の時間
単
元
名
指導時数
4
「循環型社会をつくる」
【単元の目標】
○人間社会の便利で快適な生活が,エネルギーや資源の視点から見て地球環境に大きな負荷を与えていることを理解する。
○循環型社会の形成に向けて,生活を見直していこうとする態度をはぐくむ。
【
「志教育」の視点からの指導のねらい】
○循環型社会を実現するための諸条件を理解した上で,課題を設定し,その解決に取り組む。
『もとめる(主体的探求)』
○消費者・生活者としての役割や責任を果たすことが循環型社会の形成につながることを理解させる。また,我が国や郷土を愛し,
社会の発展や環境の保全に貢献しようとする態度をはぐくむ。
『はたす(役割認識) (自己有用感)』
1年次
【指導計画】
○事前の学習活動
2年次
3年次
時数
1
2
1
英語Ⅰ「Lesson1 Let’s Change the World!」 ・地球サミットでの Severn Suzuki さんのスピーチを題材にして学習する。
現代社会「地球環境問題」 ・地球環境問題やエネルギー問題について学ぶ。
理科総合A「資源の開発と利用」 ・エネルギー資源とその変遷について理解し,エネルギー問題について考える。
地理A「世界の環境問題-どのようにして地球環境を保全する」
・地球温暖化,熱帯林の破壊等の要因・実態を考察する。
英語Ⅱ「Lesson2 For the Sustainable Future」 ・ワンガリ・マタイさんの苦難の道のりと若者へのメッセージを題材にして学習する。
保健体育「環境と健康」
・私たちを取り巻く環境についての歴史を知り,地球環境問題などについての理解を深める。
現代文「この世」 ・詩にこめられた作者の思いから環境問題について考える。
リーディング「Lesson2 Going Under」 ・海面上昇によりツバルが直面している問題を題材にして学習する。
主な学習活動
主な評価規準
「導入」
・地球温暖化やそれに対する国際的
●環境問題が,各教科の学習活動で題材として取り
な取組について理解している。
上げられていることから,環境問題は社会の大き ・問題意識をもち,環境問題につい
な課題であることを認識する。
て意欲的に考えようとしている。
「地球温暖化問題」
●エネルギー(電気)の消費が地球温暖化の要因にな
ることを理解する。
●地球温暖化問題に対する国際的な取組(地球サミ
ット,京都議定書等)について理解する。
●セヴァン・スズキ「伝説のスピーチ」の映像を視
聴する。
「環境問題への対策を考えよう」
・循環型社会に向けた提案を考え,
●環境対策先進地フライブルクの取組を参考に,宮
表現している。
城県でどのような対策を行っていけばよいかを
考えて,発表する。
☞ P.87
「私たちにできること」
・自分の生活・行動の改善について,
●グリーンコンシューマーの考え方を理解する。
自分の考えを表現している。
●自分の生活の中で改善できることを考える。
・郷土を愛し,社会の発展や環境の
●地域で改善したほうがよいことを考える。
保全に貢献しようとしている。
重点化
「志教育」の視点
○
『はたす(役割認識)』
◎
『もとめる(主体的探求)』
『はたす(役割認識)』
○
『はたす(役割認識)』
『はたす(自己有用感)』
通年
生徒会活動・その他「環境配慮行動」
・紙リサイクル,CO2排出削減,ゴミ分別,エコキャップ回収等
【
「志教育」の評価】(4:あてはまる 3:ややあてはまる 2:あまりあてはまらない 1:あてはまらない)
○指導のねらいが適切であったか。
4
3
2
1
○指導の手だてが有効であったか。
4
3
2
1
○指導のねらいが達成されたか。
4
3
2
1
☆成果と課題
-86-
導入5分
「志教育」の視点で見直した授業【例】(高等学校3学年・総合的な学習の時間)
1 題材名「環境問題への対策を考えよう」
2 本時の目標
○環境対策先進地フライブルクの取組を参考に,宮城県でどのような対策を行っていけばよいかを考えて,
発表する。
3 「志教育」の視点からの指導のねらい
○循環型社会の形成者として,自分や社会の在り方を主体的に探求させる。
『もとめる(主体的探求)』
○循環型社会の形成者としての役割と責任を自覚させ,環境に配慮した具体的な行動がとれる姿勢をはぐく
む。
『はたす(役割認識)』
4 「志教育」の視点からの指導の手だて
○循環型社会の形成者として,自分や社会の在り方を主体的に探求させ,環境に配慮した具体的な行動がと
れる姿勢をはぐくむために,宮城県でどのようなことに取り組んでいけばよいか考える場を設定する。
5 指導過程 (4時間扱い 本時2・3/4)
段階
主な学習活動
形態
指導上の留意点
評 価
1 本時の活動内容とねらいを理解する。
一斉
環境問題への対策を考えよう
2 環境問題への取組(A地球温暖化への対
策,B廃棄物(ゴミ)の削減への取組)を知る。
(1) 宮城県の取組を「みやぎ県政だより」か
ら読み取り,ワークシートに記入する。
(2) ドイツ・フライブルクの取組を「フライ
ブルク環境レポート」から読み取り,ワ
ークシートに記入する。
展
開
分
90
個
3 環境問題への取組A,Bについて,今後, グループ
宮城県でどのようなことに取り組んでいけ
ばよいか考える。
(1) 4~5人のグループを編制する。
(2) A,Bのどちらかを選択して,テーマを
決める。
(3) ブレインストーミング法を使ってアイ
デアを出し合う。
(4) KJ法を使ってアイデアをまとめる。
(5) アイデアの重要度を決める。
(6) ワークシート
「ピラミッドストラクチャ
ー」を使って文章にまとめる。
(7) ワークシートを見ながら,
2分程度で発
表原稿を考える。
4 発表する。
・箇条書きで簡潔に記入させ ・宮城県や環境対策
る。
先進地の取組を
・数名の生徒に発表させて,
理解している。
ワークシートに記入した内
容を確認する。
・環境に配慮した具体的な行
動がとれる姿勢をはぐくむ
ために,宮城県でどのような
ことに取り組んでいけばよ
いか考えさせる。
『もとめる(主体的探求)』
『はたす(役割認識)』
・循環型社会に向け
・グループワークの中で,相
た提案を考えて
手のアイデアを引出しなが
いる。
ら協力して活動するよう促
す。
一斉
・グループの代表者に発表さ
せる。
まとめ5分
5 本時の学習活動を振り返り,感想を書く。 一斉
-87-
「志教育」の視点で見直した授業
(高等学校3学年・特別活動・ホームルーム)
1
題材名「自分を表現しよう(面接練習)」
2
本時の目標
○就職試験や入学試験での面接に向け,質問に対する具体的な答え方の表現力を身に付ける。
3
「志教育」の視点からの指導のねらい
○自分の考えを適切に相手に伝えるスキルを身に付けさせる。 『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
4
「志教育」の視点からの指導の手だて
○相手に伝えるスキルを身に付けさせるために,互いに気付いた点をアドバイスし合う場を設定す
る。
5
指導過程
導入5分
段階
(1時間扱い)
主な学習活動
1 本時のねらいと活動内容を知
る。
自分を表現しよう
2 面接のマナーや態度について
確認する。
展
3 面接試験の場面のロールプレ
イの方法の説明を聞く。
A:受験生
B:面接官(質問者)
C:チェックマン(マナー)
D:チェックマン(話し方)
開
4 面接試験のロールプレイ(教
師が受験生役を演じる)の模範
例を見る。
5 4名のグループを編制し,役
割分担をする。
分
40
6 ロールプレイを行う。
・チェックマンは,ロールプレ
イを観察し,チェックリスト
に評価を記入する。
・面接終了後によかった点と改
善点を発表し,チェックリス
トを受験生役の生徒に渡す。
7 役割を交代して,ロールプレ
イを行う。
まとめ5分
8 振り返りをする。
・自分のチェックリストを見直
し,ほかの生徒の良かった点
を思い出し,改善点を探す。
・感想をまとめ,振り返りシー
トに記入する。
・感想を発表する。
形態
一斉
一斉
一斉
一斉
一斉
指導上の留意点
・あらかじめ,ワークシートに記入させ,回
答の練習をさせておく。
評 価
・進路の手引き等を参照しながら,チェック
シートの各項目の評価基準について確認す
る。
○マナー(服装,あいさつ,姿勢,視線,
態度,表情など)
○受け答え(話し方,回答の具体性,理由
の妥当性,表現,まとめ方など)
・あらかじめ,B・C・D役を生徒に依頼す
る。
グループ
グループ
・相手に伝えるスキルを身に付けさせるため
に,互いに気づいた点をアドバイスし合う
場を設定する。
『かかわる(人間関係構築力・社会性)』
・
「よかった点」や「改善したほうがよい点」
については,できるだけ具体的に記し,対
処法などをアドバイスするよう促す。
グループ
一斉
・本時で学習したことを基に,ワークシート
のせりふを補足・改善させ,繰り返し練習
しておくよう指示する。
-88-
・面接のマナーが
身に付いてい
る。
・伝えたいことを
自分の言葉で表
現している。
-89-
とてもよい
・話しているときの視線
・質問の受け答えの態度
よい
よい
よい
よい
よい
よい
よい
よい
よい
●本日の面接練習を終えて感じたことをまとめてみよう。
振り返りシート
●改善したほうがよい点。
氏名(
とてもよい
・感想や考え方の表現の豊かさ
●良かった点
とてもよい
とてもよい
・感想や考え方のまとめ方
とてもよい
・答え方の具体性
・理由の妥当性
とてもよい
・話し方
●受け答えについて
とてもよい
とてもよい
・姿勢(歩くとき・座るとき)
とてもよい
・入室時のあいさつ
・
改善すべき
改善すべき
改善すべき
改善すべき
改善すべき
改善すべき
改善すべき
改善すべき
改善すべき
)
●最近,関心をもったニュースとそれに対するあなたの考えを述べてください。
ていきたいと思っているか述べてください。
●あなたはどんな社会人になりたいと思っていますか?そのためにどのように努力し
●あなたの尊敬する人を教えてください。またその理由も述べてください。
●あなたの高校時代の一番の思い出は何ですか?その理由も詳しく述べてください。
●他にも企業(大学)があるのに,あなたはなぜ我が社(本学)を志望するのですか?
●あなたの高校のすばらしいところを,具体的に教えてください。
チェックマン(
)より
●マナーについて
日(
相手にうまく伝えられるよう,よく考えて回答を記入しましょう。
月
)
実施日
(
)さんへ
面接練習ワークシート
チェックリスト
Ⅵ
評価
「志教育」における評価には,児童生徒の成長に関する評価と,教育活動の改善につなげる評価が考
えられます。
1
児童生徒の成長に関する評価
1
学習ポートフォリオ
学習活動の過程や成果に関する情報を集積した学習ポートフォリオを作成し,児童生徒の内面
や能力を積極的に評価します。まとめたい学習成果物は以下のとおりです。児童生徒自身に振り
返らせ,気付かせることも大切です。
ア レポート,ワークシート,ノート,作文,絵,新聞等
イ 進路相談シート,進路希望調査
ウ 評価カード(自己評価や相互評価)※小学校中学年の自己評価カードの例(P.92)
エ 体験記録カード(地域の活動,職場体験)
2
面談
二者・三者面談,家庭訪問の機会などを活用し,「志教育」の視点から,児童生徒それぞれに
身に付いている力を把握し,課題を明確にし,自ら解決できるように促すことが大切です。
3
検査
職業興味検査,適性検査などを活用し,仕事や職業に関する適性や興味・関心を客観的に診断
します。
4
アンケートによる調査
各学校で設定した具体目標を基にアンケート調査を行い,児童生徒の成長や変容を把握します。
本研究で作成した質問紙を活用し,年度末にアンケート調査を実施する方法もあります。
2
教育活動の改善につなげる評価
1
授業の評価
「志教育」の視点から,以下のような項目で見直しを図ることが大切です。
ア 指導のねらいは適切であったか。
イ 指導内容が児童生徒の発達段階に合っていたか。
ウ 指導のねらいに迫る手だてが児童生徒の実態に合っていたか。
2
指導計画の評価
次年度の取組をよりよくするために,以下の点で指導計画を評価することが大切です。
ア 「志教育」の目標の具体性と妥当性
イ 各発達段階における身に付けさせたい力の具体性と妥当性
ウ 年間指導計画作成における他教科との関連を意図した工夫の有無
エ 計画されている教育活動の目標や内容と,学校や児童生徒の実態との整合性
オ 児童生徒への評価方法の適切な提示の有無
カ 「志教育」の意義と実践への計画,方法などに対する共通理解
キ 「志教育」推進体制の活動の有無
-90-
3 推進チェックシート
自校の取組や校内研修の在り方等について,「志教育」担当者が点検するものです。自校の推進
度を客観的に点検することによって,各学校が創意工夫のある実践を着実に進めることができます。
よりよくするためには、
点検することが大切!
-91-
4
自己評価カードの例(小学校・中学年)
-92-
宮 城 県 教 育 研 修 セ ン タ ー
平 成 23 年 度
教 育 相 談
専 門 研 究 員
指 導 主 事
・
生 徒 指 導
グループ
大 和 町 立 小 野 小 学 校
池 田 博 樹
大 崎 市 立 古 川 北 中 学 校
浅 野 良 一
石 巻 市 立 鹿 妻 小 学 校
大 友 佳 也
宮 城 県 黒 川 高 等 学 校
宮 本
智
教 育 相 談 班
早 坂 正 紀
教 育 相 談 班
島 原 信 久
Fly UP