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大豆のは種と雑草防除

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大豆のは種と雑草防除
大豆情報
No.2
平成26年5月
大豆のは種と雑草防除
丁寧な作業で高品質大豆の安定生産をめざそう!
目標収量
目標品質
250kg/10アール
2等級以上比率 50%以上
1 排水対策
・弾丸暗きょ等の補助暗きょや周囲明きょは、隣接ほ場や用水路に水が入る前に施工しましょう。
・周囲明きょの深さは 30cm 以上確保し、溝の連結部分は必ず手直しを行い、速やかに排水できる
ように仕上げましょう。
2 施 肥
・土壌の pH が低いと、養分吸収や根粒菌の働きが悪くなります。土壌 pH が 6.0~6.5 となるよう
になるように石灰を散布しましょう。(pH が不明の場合は、消石灰を 10 アール当たり 100kg
程度施用)
3 耕うん・は種
(1)耕うん
・出芽苗立ちを良くするため砕土率 70%(直径 2cm 以下の土塊が全体の 70%)以上を目標に作
業しましょう。
・耕うん後の雨によるは種作業の遅れや、土壌の乾燥による苗立ち率の低下を避けるため、耕う
んからは種までの作業は連続して行いましょう。特に春先の事前耕うんは絶対に行わないこと。
・粘土質の土壌では、1回の耕うんで土が十分細かくなるよう丁寧に作業しましょう。

粘土質で水分が多く、砕土
率の確保が難しいほ場での
作業のポイント
① 早めの排水対策を徹底し、ほ
場を十分に乾かす。
② 作業速度を落として、耕うん
ピッチを小さくする。
③ アップカットロータリーを
使用する。(細かい土が表層
に多くなる。)
④ ドライブハローで表層の砕
土を行う。(耕うんを2回行
う場合)
目標:70%以上
※砕土率:2cm以下の土塊比率
(2)基肥施用量
・10 アール当たりの施肥成分量は、窒素 1.5~2.5kg、リン酸 6~8kg、加里 6~8kg が標準です。
(3)は種
・大豆は、は種が早すぎても遅すぎても減収します。エンレイでは5月 25 日から6月 10 日に
9~10 本/m2 の苗立数を目標には種しましょう。
・6月 11 日以降には種する場合は、やや密植し 13~18 本/m2 の苗立数を目標としましょう。
表
エンレイのは種目安
は種時期
5月 25 日~
6月 10 日
6月 11 日~
6月 20 日
は種密度の目安
目標苗立数
(本/m2)
うね幅
株 間
2粒まき
10a 当たり
種子量
9~10
75cm
21~23cm
3.5~4kg
13~18
75cm
12~16cm
5~6kg
※苗立率は 80%とした。
・は種の深さは表面から3~4cm とし、種子の乾燥を防ぐためにしっかり覆土と鎮圧を行いま
しょう。ほ場が乾燥気味の場合はやや深めとし、土壌水分が高い場合はやや浅めに深さを調節
しましょう。
(4)畝立ては種
・畝立は種は、平まきに比べて苗立ちがよくなり生育が旺盛になることから地力の高いほ場で
は生育過剰になる場合があります。このため目標苗立数を超えないようには種量を調整し、は
種時期は5月 25 日以降としましょう。
・畝の高さは 10cm が目安ですが、排水の悪いほ場ではやや高めにしましょう。ただし、畝が
高すぎると培土の際に土が不足するので注意しましょう。
・は種後は畝間の溝を明きょにつなげましょう。
4 病害虫防除
・紫斑病とウィルス病の発生を防止するため、購入した種子を使用し、種子消毒を必ず実施しまし
ょう。
・アブラムシ類やフタスジヒメハムシの多発生が予想されるほ場や地域では、殺虫剤の種子塗抹又
は、は種溝散布を行いましょう。
5 除草剤散布
・除草剤の効果を安定させるため、は種直後、土壌が乾燥する前に丁寧に散布しましょう。
・周囲のほ場に薬剤が飛散しないよう、注意して散布しましょう。
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