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平成22年度耕作放棄地再生利用緊急対策 実証ほ実績書
平成22年度耕作放棄地再生利用緊急対策 実証ほ実績書 (甲賀市甲賀町相模地域) 甲賀市耕作放棄地対策協議会 1 実証ほの目的 甲賀市では、担い手不足や獣害、粘質な土壌条件などにより耕作放棄地が多く見られ る。一方、農業生産は、稲・麦・大豆が主体で、野菜等の園芸品目の生産が少なく、野 菜の自給力は約40%と低い状況にある。そこで、荒廃した農用地の再生・利用と併せ て、生産拡大を推進している野菜栽培について、市内でもその生産が少ない甲賀市甲賀 町(旧甲賀郡甲賀町)において、直売を主として新規品目・新規作型・省力技術の導入 による周年野菜栽培の実証を行い、野菜の生産拡大に資する。 2.実証ほの概要 (1)荒廃した農地の再生作業にかかる実証 (2)再生農用地における野菜の新規作物等の栽培実証 3.実証ほの場所および面積 甲賀町相模須原1041番地 32a(うち水張面積 26.7a) 別紙位置図参照 土質:埴土(粘土質) 15~20cm(作土層):殖壌土 特に栽培上問題なし 20~25cm :礫と強粘土を含むやや荒い層 25~30cm以下 :強粘土の比率が高い不良土壌 50~60cm以下 :強粘土を主体とした盤層 下層になるほど強粘土質であるため、深耕すると下層の土が表層に出てくる可能性が 高い。 4.荒廃の状況 秋には、田一面背丈1~2mの「せいたかあわだちそう」が生い茂り、灌木も数本見 られる状況。不耕作以前は、牧草の栽培が行われ、牛糞堆肥が多量に施用されていたと のこと。 図1 あたり一面のセイタカアワダチ草 図2 所々に灌木も自生している 5.実績 (1)荒廃した農地の再生作業にかかる実証(別添資料 ア ) 土木事業者への委託 実施時期:平成22年6月3日~6月12日 6月29日 ①雑草・灌木の伐採、集積。産業廃棄物処理場への搬出・運搬、処分。 ②堆肥(牛糞)散布 4t/10a 使用機械:マニュアスプレッダー ③地均し・耕うん(天地返し、深耕)・整地 使用機械:耕うん(天地返し:雑草種子等を埋め込むため)-プラウ耕 ※プラウ耕は、下層の土が表層に出るのを防ぐため、やや浅めで行うこととした。 地均し-ブルドーザー 耕うん・整地(砕土)-ロータリーハロー耕 ④整地後の根・石等の除去 人力 ⑤明きょの整備 図3 イ 図4 周囲に明渠を設置 天地返し後の粘土質土壌 補完作業(業者による再生後の自主作業) ①明渠(排水溝)の溝さらえ:6月16日、7月3~9日(時間:24h) 梅雨時期、明渠に沿って、水がスムーズに排水口まで流れるように、スコップで溝 をさらえながら、傾斜をつける作業を実施 ②畦畔の草刈りおよび石拾い:7月1~8日(時間:33h 草刈り機使用) ほ場は、水系の最も最下部に位置し、農道側、排水路側の法面が急勾配で面積も広 い。また、作業中に大きな石も現れ、その除去も合わさって時間を要した。 図5 排水が悪く、明虚を掘りなおす 図6 荒廃地のため、雑草の繁茂がひどい ③雑草の刈り取り:7月22~23日(時間:12h ハンマーナイフモアを使用) 再生後、梅雨時期に入ってしまい、降雨でほ場に入れなかったが、この約1ヶ月の 期間で雑草(牧草と思われる)が丈70cm程度繁茂した。このため、梅雨明け後、 雑草の刈り取りが余儀なくされた。 ④石拾い・除去:7月24~8月3日・8月14日(時間:18h ロータリー耕時) 植え付け前の整地(ロータリー耕)時に、ロータリー爪に石が当たり、かなりの量 を拾い出した。 図7 ウ 耕運作業を阻む大きな石 図8 2~30m毎にこれだけの石が出る 再生後のほ場の状況 1枚の田であっても、場所によって排水性の良否の差が見られ、乾きやすいところ、 湿田のところが見られる。 (2)再生農用地における野菜等の新規作物等の栽培実証 ア 作付実績 各品目作付けの計画と実績 月 4 5 6 7 8 9 10 ○ ● 実証ほ 11 12 □ △ 1 2 3 カリフラワー(年内)2a ■ ■ ● ▲ ○ □ ○ トウモロコシ(抑制)5a ● ● ■ □ チンゲンサイ(機械まき・ベタガケ)5a ● ■ ■チンゲンサイ(機械まき)2a ※トウモロコシの生育遅れによりカリフラワー・小カブの場所一部で栽培 上段 計画 ○ 下段 実績 △ □ □ ブロッコリー(年内)4a ●● ▲ 再生作業 ○ □ 小カブ(手まき・マルチ)4a ■ ■ ● ○ △ ● □ □ ブロッコリー(年明け)5a ▲ ○ ● ● □ 小カフ(機械まき)゙5a ■ ■ ※ ○:は種、△:定植、□:収穫を示す。 ※ ○、△、□の白抜きの記号は計画を、●、▲、■の黒塗りは実績を示す イ 労働時間 項目 品目 面積(a) 再生作業補完 元肥・ほ場準備 除草・草刈り は種 育苗 定植 間引き 防除 追肥 その他管理 収穫・調製 合 計 トウ モロコシ カリ フラワー ブロッコリー ブロッコリー 年内 年明 76 15 23 21 19 7 10 16 4 4 15 3 4 21 5 3 7 31 94 4 2 3 4 10 55 63 8 17 16 136 コカブ 機械まき コカブ 手まき 18 チンゲン サイ 共通 4 8 11 17 4 5 3 78 7 18 3 14 3 2 56 166 4 18 78 38 67 100 84 184 合 計 261 97 64 18 52 118 43 15 32 143 843 ウ 目別栽培実績 (ア)トウモロコシ 面積 5a ○品種:おひさまコーン ○は種:8月24日~31日 ○実証技術:マルチ(穴あき)栽培、防虫ネット・大型トンネル栽培 ○栽培概要 ・は種前にマルチ張り、大型トンネルの設置を行ったが、新規品目、新規栽培方式 で、慣れないこともあり、この設置に大幅な時間を要した。 (マルチ張り:22時間、トンネル設置:46時間) ・再生作業に遅くまで時間がかかり、加えて、上記の作業に時間を要したため、は 種時期が、当初予定したよりも20日以上遅れる結果となった。 ・生育期がずれ、温度の低下時期に入ったため、受粉作業を行った。 ・これらの作業を実施したが、登塾期が10月下旬以降で気温が下がり、穂が小さ く、先端部分の不稔が著しくなった。その結果、収穫時期を迎えても、商品化で きるものは得られなかった。 ・土壌害虫の薬剤防除を行ったが、成育中にネキリムシの被害が大きかった。また、 防虫ネットを張ったものの、一部であるが、アワノメイガ、ヨトウムシの発生、 加害が認められた。 (イ)カリフラワー 面積:2a ○品種:スノークラウン ○は種:8月11日~9月4日 セルトレイ128穴利用 ○定植:9月21日 ○実証技術:マルチ栽培 ○栽培概要 ・128穴のセルトレイ、育苗用土を活用し、自宅の庭で、は種・育苗を行った。 ・平成22年の夏、育苗期は、異常高温が続き、寒冷紗で日よけを行ったものの、 発芽率が極端に悪くなった。 ・8月11日は種分は、台風時で気温が低く80%の発芽率であったが、その後は、 高温・葉焼けと虫害(アオムシ)で、まき直しを行ったものの、苗ができたのは、 約 400 株と数%にとどまった。 ・収穫は、12月10日から始まった。なお、この冬は夏と異なり異常低温が続き、 この影響か、ほとんどの株の花雷に一部黒いカビが発生し、これを取って出荷し なければならなかった。 ・また、まき直して定植が遅れた株は、低温と霜の影響で、花雷が黄化あるいは大 きくならず、商品化に至らないものがでた。 (ウ)ブロッコリー 面積:9a ○品種:直緑28号 ○は種:8月14日・25日(年内とり)、9月4日・7日・11日(年明けどり) ○定植:9月26日(年内とり)、10月3日・5日・8日(年明けどり) ○実証技術:マルチ栽培 ○栽培概要 作型:年内とり・年明けとり ・年内とりのは種は、猛暑の時期と重なり、特に1回目は、発芽率が3割程度とな った。 ・年明けとりのは種は、風通しのよい場所に変更、水やりも控え気味にすること、 気温も幾分低下傾向にあり、8~9割の発芽率を得た。 ・定植は、予定よりもかなり遅れたため、病害虫の発生が少なく、防除回数も定植 時の土壌処理と散布2回ですますことができた。 ・12月からの収穫を予定していたが、12月下旬から最低気温が氷点下となるな ど、異常低温と霜が2月まで継続し、その結果、花雷が4~5cm程度で成長が ストップし、最終的に収穫までに至らなかった。 (エ)小カブ 面積:9a ○品種:玉波 ○は種:10月7日・20日(機械まき)、10月18日・19日(手まきマルチ栽培) ○実証技術:マルチの有無、機械まき(マルチなし) ○栽培概要 ・手押しの播種機を利用、土がよく乾いた状態で砕土もよかったため、は種のみの 実質作業時間は2時間程度と作業効率がよかった。 ・一方マルチ栽培は、マルチ張りに加え、穴あけ、そして、種まきと多大な作業時 間を要した。マルチを使用するに当たっては、小カブ等植え付け密度が多い作物 の場合、有穴マルチが効果的である。 ・なお、機械まきは、生育途中の除草と特に、間引き作業が、手まきに比べ多くの 時間を要する結果となった。 ・一部、モグラあるいはネズミによる食害が見られた。 ・10月7日は種分は、マルチなしでも12月中に収穫を終えることができたが、 10月20日のは種分では、温度の低下で玉が太らず商品化にならなかった。 ・一方、マルチありでは、10月19日は種分でも、1月に入ったものの畝の南側 から収穫できた。即ち、マルチによる地温保持の効果が認められた。 ・収穫後、土を水洗いで落とすが、粘土質のため乾いてしまうと落ちにくくなるの で、すぐに水洗いを行わなくてはならず、近くでの水道水の確保が必要となる。 (エ)チンゲンサイ 面積:2a ○品種:青美 ○は種:10月8日 ○実証技術:機械まき ○栽培概要 ・チンゲンサイにおいても、手押しは種機の効果は高いものがあった。 ・しかし、小カブほどではないが、間引きと除草に時間を要した。 ・当初、トウモロコシ跡に栽培する計画であったが、トウモロコシの生育が遅れた ため、カリフラワーの苗不足であいたほ場に作付けした。そのため、計画よりも 早いは種となったが、低温により生育は緩慢な状況にあり、畝の中でも南側の生 育が早くなった。 ・生育初期から、アオムシ等の虫害がひどくなり、防除を行ったものの一部には商 品化にならないものが見られた。 ・収穫は、11月末から12月末にかけて行ったが、虫害と低温による生育不良で 約1/4が出荷できなかった。 ・機械まきでマルチが張れなかったが、雨の跳ね返りで土が株元に付着し、しかも 粘土質土壌のため容易に土をふき取ることができず、出荷調製に時間を要した。 6 経費 実証ほに要した経費 項 目 区 分 基盤整備 業者委託 再生費用 業者委託 自施工 小計 物材費 種苗費 肥料費 農薬費 資材費 小農具費 作業衣料費 小計 労働費 金額 (時間) 展示PR費 合 計 7 計画 (受託額) 378,000 430,000 0 430,000 821,826 877,280 (548) 150,000 2,657,106 実績 備 考 286,672 406,131 130,000 本人が石拾い等行った作業 536,131 45,951 142,614 30,598 625,400 46,984 11,014 902,561 1,348,800 再生に要した時間を除く (843) 3,074,164 考察 (1)荒廃した農地の再生作業にかかる実証 ア 再生作業の時期 ○実証ほ場は、当地域の中では比較的排水がよいものの、粘土質でもあり降雨後の作業 は困難をきたす。特に、土壌をさわる地均し・耕うん・整地作業は、作業性が悪いだ けでなく、土をこねることとなり、排水性等土性の悪化につながり、その後の作業に も影響を及ぼすことから、降雨後は、土壌の乾き具合をみて機械作業に入る必要があ る。 ○今回は、業者に委託した再生作業終了後、すぐに梅雨時期に入ってしまい、土が乾く 間もないため、機械が入れず、かつ、再度雑草が繁茂したため草刈り等余分の作業も 加わり、栽培に向けた作業に手間取った。このことが、その後の野菜の植え付けの遅 れ等にもつながり、野菜生産に大きな影響を及ぼすこととなった。 ○よって、梅雨時期の前に、再生作業から野菜の植え付けまでの作業を終了しておく必 要があり、再生作業は、その後の野菜栽培を考えると冬~春季に行うことが好ましい。 ※梅雨後の再生作業も考えられるが、秋冬野菜の作付までに余裕が少なく、支障を来す 恐れがある。また、作付ができない場合、耕うん後、再度雑草が繁茂する可能性があ る。 イ 石の撤去 ○今回、下層土に強粘質土壌があることから、業者委託した再生作業において、天地返 しも浅め(25cm程度)にした。また、地均し後の砕土・整地も透水性に考慮して ロータリーハロー耕(浅い耕うん)を用いたが、そのこともあってか、各作業での石 の撤去が十分でなかった。 ○そのため、畝たて作業前のロータリー耕で、は種作業等に支障が出るほどの大きな石 がいたる所でみつかり、その撤去に多くの時間を費やし、その後の栽培管理に遅れを もたらす原因にもなった。 ○さらに、ロータリーの爪を損ねる結果となった。 ウ 畦畔管理 ○耕作放棄地は、中山間地等条件不利地に多く見られ、そこでは、傾斜地で法面が大き く急傾斜であることが管理を困難にしている。 ○当実証ほは、緩傾斜地であるものの、法面が高いところでは2mを超える。また、こ れまであまり管理されていないことから、石も多くあった。 ○そのため、斜面であり、草刈り機に石が当たることから、草刈り作業がしづらく、か つ、石を取り除く手間もかかり、予想以上の多くの時間を要する。 エ 総括 ○再生前は、雑草等が生い茂り、土壌の状況も測りかねる状況にある。 ○そのため、栽培に適したほ場にまで環境を整えるには、再生作業中に想定を超える作 業を強いられる可能性が高い。 ○作物の作付は、適期があることから時期を外せないので、再生作業にかかる期間は、 栽培管理が始まるまでに、相当余裕を持って見積もる必要がある。 ○また、再生作業にかかる時期は、その後の野菜の作付を考えると、冬から春期に行う ことが望ましい。 (2)野菜の新規作物等の栽培実証 ア 栽培開始時の遅れ ○野菜栽培の開始に向けて、梅雨明け(7月16日)後から耕うん・畝たて等を行う予 定であった。しかし、雑草の再度の繁茂による草刈り、石拾い等による作業手間、ま た、耕うん後、台風等の大雨により、ほ場に入れない期間があった。 ○そのため、計画していたは種、あるいは、定植時期よりもかなり遅れる結果となり、 その後の生産に大きく影響した。 ○また、秋冬野菜において、平年なら1月からの年明け出荷が見込めたが、この冬季は、 平均気温0℃が続くなど、12月下旬から1ヶ月以上にもわたり異常低温となり、商 品となる部位が肥大しなかった。 ○以上、当地域での秋冬野菜の露地栽培を行うには、年内にほとんど収穫できる作型を 導入すべきで、そのため、栽培前の事前準備期間を余裕を持って行う必要がある。 イ 虫害・モグラ(ネズミ)害対策 ○トウモロコシ栽培において、土壌害虫に対する農薬の粒剤施用を行ったものの、ネキ リムシの食害による株枯れが多く見られた。 ○小カブ栽培において、カブの肥大期にモグラが地中に穴を掘り、そこにネズミが入り 込み12月に入り、カブの食害が見られた。 ○以上、耕作放棄地跡の野菜栽培では、土壌に由来する害虫あるいは小動物の被害を念 頭に置いて、予防防除を念入りに行う必要がある。 ウ 獣害対策 ○当相模集落には、サル、イノシシ、シカが出没し、農作物に被害を与えている。しか し、当ほ場は、里山から250m程離れたところに位置し、トウモロコシの大型トン ネル以外は対応していなかった。 ○当実証ほでは、サル、イノシシの被害は認められなかったものの、小カブにおいて、 シカが9月下旬から11月下旬に、食害、踏み荒らし等の被害が見られた。 ○今回は、甚大な被害にまでは至っていないが、今後、連続して野菜栽培を行う場合、 秋から冬期の出没状況を見て、被害が拡大する場合には、防護柵の設置が必要となる。 エ 雑草対策 ○今回、は種・定植の時期が遅れ、9月下旬以降になったこともあって、ほ場の雑草は、 マルチを張らなくても発生は少なかった。但し、8月下旬には種したトウモロコシは、 マルチを張ったものの、通路の雑草がひどい状況にあった。 ○よって、耕作放棄地後の野菜栽培においては、マルチ栽培が基本になると思われる。 その場合、マルチ張りの機械化が必要となり、機械導入に当たって、共同利用組織等 の体制整備を併せて行う必要がある。 オ チンゲンサイ等軟弱野菜や小カブ等根菜類の導入に当たっての留意点 ○当地域は、粘土質の含んだ土壌であり、降雨があると土の跳ね上がりが見られ、土の 汚れが付きやすい。 ○今回、チンゲンサイについて、は種機を利用したことによりマルチを張らなかったが、 そのため、株の地際部分を主体に土の汚れが目立った。収穫後調製時、外葉を外した ものの、内部にまで土の汚れが見られ、それを拭うのに時間を要することとなった。 ○小カブについても、土がへばりつき、水洗いするのに時間を要した。 ○よって、当地域において軟弱野菜を導入するには、雨よけできるハウス栽培か少なく ともマルチが必要である。また、根菜類の導入に当たっては、規模にもよるが、洗浄 機が必要となる。 カ 育苗施設の整備 ○ブロッコリー、カリフラワーは、育苗が必要となるが新規品目で施設もなく、今回は 家の敷地内で行った。 ○しかし、平成22年は、育苗時期が異常高温で経過したこともあり、発芽不良ならび に発芽時の葉焼けを生じ、ロスが多くなった。 ○特に、初めには種したカリフラワーは、まき直しもしたが、50%を超えるロスとな った。また、ブロッコリーについては、アオムシによる食害も見られた。 ○野菜の継続・安定生産を図るには、防虫も含めた専用の育苗施設が必要である。