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井上内閣府副大臣のオーストリア、フランス出張(結果) 平成 28 年5月
井上内閣府副大臣のオーストリア、フランス出張(結果) 平 成 28 年 5 月 13 日 井上内閣府副大臣は、平成 28 年4月 28 日(木)から5月3日(火)まで、オーストリア のウィーン、フランスのパリを訪問し、国際原子力機関(IAEA)、経済開発協力機構原 子力機関(OECD/NEA)及びフランス内務省国民安全・危機管理総局要人との原子力 防災に係る意見交換並びにツヴェンテンドルフ原子力発電所、サイバーズドルフ研究所の視 察を行いました。概要は以下のとおりです。 (1)レンティッホIAEA事務次長との会談(4月29日) 井上副大臣より「熊本地震に対する支援」や「IRRSや廃 炉・環境回復に関する国際会議等への協力」に対する感謝を伝 えるとともに、福島第一原子力発電所事故後の日本の原子力 防災の取組として、伊方地域の緊急時対応や昨年度実施した 原子力総合防災訓練について説明しました。これに対し、IA EAからは、日本の原子力防災に係る取組について高い評価 を得ました。また、日本からIAEAに対して本年秋に行われ る原子力総合防災訓練への招待を行うとともに、IAEAから日本に対してIEC(IAE Aの緊急時対応センター)を利用した合同訓練の提案がなされ、緊急時対応分野における日 本とIAEAの協力関係をより一層深めていくことに合意しました。 (2)OECD/NEA藤原事務次長及びイラカーン事務次長との会談(5月2日) 井上副大臣より、INEX5(NEA主催の訓練)及びNE A主催の東京電力福島第一原子力発電所事故に関する食品安 全科学に係るワークショップに対する密な協力を表明し、藤 原事務次長より謝意が示されました。特に食品安全科学に係 るワークショップについては、井上副大臣より食品安全科学 の専門的知見を国民に分かりやすく説明するよう、NEAに 対して海外からのトップレベルの専門家を招聘いただきたい 旨の要請を行うとともに、藤原事務次長より井上副大臣に対して日本からの関係要人の出席 要請があり、お互い合意しました。また、日本からOECD/NEAに対して本年秋に行わ れる原子力総合防災訓練への招待を行いました。 1 (3)ナルダン・仏内務省国民安全・危機管理総局大佐との会談(5月2日) 井上副大臣より、東京電力福島第一原子力発電所事故後の 日本の原子力防災の取組として、伊方地域の緊急時対応や昨 年度実施した原子力総合防災訓練について説明するととも に、仏内務省からも東京電力福島第一原発事故後の教訓を踏 まえたフランス国内の緊急時対応計画の考え方について説 明がありました。また、昨年度締結した覚書に基づき、今後 もより一層原子力防災分野の日仏二国間協力を深めるべく、 訓練の相互招待や緊急時対応計画の充実に向けた意見交換を行っていくことをハイレベル で合意しました。 (4)ツヴェンテンドルフ原子力発電所、サイバーズドルフ研究所の視察(5月1日) 井上副大臣は、ウィーン近郊にあるツヴェンテンドルフ 原子力発電所を視察し、建設後に一度も稼働することなく 廃炉が決まった発電所について、建設から国民投票を経て 廃炉となった歴史や、国内外の原子力従事者への教育・研修 等に活用されている現在の取組状況等を聴取しました。 また、IAEAのサイバーズドルフ研究所を視察し、保障 措置に関する国際機関の取組を確認するとともに、研究所 の安全確保の方策や周辺住民への理解促進の取組等について聴取しました。 2