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顔のむくみの仕組みを詳しく知る前に
むくみには大きく分けて2種類あります。
(1)リンパ管(静脈)の流れが悪い
(2)腎臓の機能が低下するなど、病的な要因によるもの
があります。
この書籍の改善方法は、
『(1)リンパ管(静脈)の流れが悪い』状態の改善方法を記
載しています。
『(2)腎臓が機能低下するなど、病的な要因によるもの』による場合もありますの
で、良く読んでいただき理解したうえで行ってください。
また、顔がむくむときに、
『(1)リンパ管(静脈)の流れが悪い』ということは、頭
部への血液の循環が悪いことを意味しています。
毎朝のように「顔がむくむ」という場合には、脳を含む頭部への血液循環が悪いこと
ですから、この場合は注意が必要であり、早めに血液循環を正常にしなくてはなりま
せん。
起きてから時間が経てばむくみが治まると安易な考えをしないで、この書籍に記載の
通り行って、顔のむくみが起きない状態にしていただきたいと思います。
また、この書籍通りに行って、どうしても改善しない場合は、学習会の会場などで指
導もいたします。
まずは落ち着いて書籍を読み進めていただき、顔のむくみの出ない身体にしてくださ
い。
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むくみとは
むくみは、漢字で『浮腫み』と表し、浮腫(ふしゅ)のことを指しています。
むくみは、顔や手足が体内の水分で腫ている状態です。
むくみは、体の組織に余分な水分が存在することを意味していますが、細胞内、細胞
外の両方で起こりますが、ほとんどの場合は、間質液(細胞外液)により起こります。
細胞内の水分を細胞内液、細胞の外側の水分を細胞外液と呼び、
細胞外液のことを、通常「間質液」と呼びます。
人間(動物)の体は、各細胞に栄養や酸素を届けるために、細胞と細胞の間に間質腔
(かんしつこう)と呼ばれる血液の通り道があります。
細胞外でむくみが起こる場合は、この間質腔の間質液量が増える為に起こっています。
このように、間質腔の間質液が増えた場合、または排出されず減らない場合に、むく
みが起きています。
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むくみの原因
むくみは、間質液の増加によって起こっています。
この状態は、
①毛細血管から間質液内に異常に血液が漏出している
②静脈(リンパ)への吸収が阻害されている
状態で、間質腔に間質液が溜まっています。
この2つの状態が起こっている原因・要因が以下になります。
1、毛細血管圧の上昇
A、肝臓における塩分と水が過剰に貯まる
a、急性・慢性肝不全
b、鉱質コルチコイド過剰(血圧や血流量の調節ホルモン)
B、静脈圧の上昇
a、心不全
b、静脈閉塞(静脈が細くなっている・閉ざされている)
c、静脈ポンプ不全
Ⅰ、筋麻痺(筋肉が神経障害などで力が入らない・動かない)
Ⅱ、関節が動かない(筋肉の緊張により動かない・動かせない)
Ⅲ、静脈弁不全(静脈の逆流弁が正常に働かない)
C、細動脈抵抗の減少
a、異常な体温上昇
b、交感神経系の機能低下
c、血管拡張薬(薬害・副作用)
2、血漿蛋白の減少
A、尿中への蛋白喪失(ネフレーゼ症候群など)
B、皮膚剥離部分からの蛋白消失
a、火傷
b、外傷
C、蛋白産生の障害
a、肝臓疾患
b、重症の蛋白質栄養障害・カロリー栄養障害
-- - 3 - --
3、毛細血管透過性の亢進
A、免疫反応によるヒスタミンやその他の免疫関連物質の放出
B、毒物
C、細菌感染
D、ビタミン欠乏(特にビタミン C)
E、長期の虚血
F、火傷
4、リンパ環流の閉塞
A、癌
B、感染(フィラリア(寄生虫)など)
C、手術
D、リンパ管の先天性欠損や異常
以上のように、むくみは様々な原因・要因でおこっています
=注意=
顔のむくみが、この書籍に記載の通り行い、数日にわたり解消されない場合は、病院
での診察を受けてください。
内臓系の疾患、細菌や寄生虫の感染など、緊急を要することが考えられます。
むくみは、原因・要因が多いので、”緩消法”
(かんしょうほう)や、その他、自分で
改善できる症状と、改善できない症状に分けて、整理してみます
食生活で改善できるもの
2、血漿蛋白の減少
C、蛋白産生の障害
b、重症の蛋白質栄養障害・カロリー栄養障害
3、毛細血管透過性の亢進
D、ビタミン欠乏(特にビタミン C)
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緩消法で改善できるもの
1、毛細血管圧の上昇
B、静脈圧の上昇
b、静脈閉塞(静脈が細くなっている・閉ざされている)
c、静脈ポンプ不全
Ⅰ、筋麻痺(筋肉が神経障害などで力が入らない・動かない)
Ⅱ、関節が動かない(筋肉の緊張により動かない・動かせない)
Ⅲ、静脈弁不全(静脈の逆流弁が正常に働かない)
C、細動脈抵抗の減少
b、交感神経系の機能低下
2、血漿蛋白の減少
B、皮膚剥離部分からの蛋白消失
a、火傷
b、外傷
3、毛細血管透過性の亢進
A、免疫反応によるヒスタミンやその他の免疫関連物質の放出
E、長期の虚血
F、火傷
4、リンパ環流の閉塞
A、癌
C、手術
専門医に相談すべきもの (※私もご相談は受け付けています。)
1、毛細血管圧の上昇
A、肝臓における塩分と水が過剰に貯まる
a、急性・慢性肝不全
b、鉱質コルチコイド過剰(血圧や血流量の調節ホルモン)
B、静脈圧の上昇
a、心不全
b、静脈閉塞(閉ざされている)
c、静脈ポンプ不全
Ⅰ、筋麻痺(筋肉が神経障害などで力が入らない・動かない)
C、細動脈抵抗の減少
a、異常な体温上昇
c、血管拡張薬(薬害・副作用)
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2、血漿蛋白の減少
A、尿中への蛋白喪失(ネフレーゼ症候群など)
B、皮膚剥離部分からの蛋白消失
a、火傷
b、外傷
C、蛋白産生の障害
a、肝臓疾患
b、重症の蛋白質栄養障害・カロリー栄養障害
3、毛細血管透過性の亢進
B、毒物
C、細菌感染
F、火傷
4、リンパ環流の閉塞
A、癌
B、感染(フィラリア(寄生虫)など)
D、リンパ管の先天性欠損や異常
むくみを訴える多くの患者さんは、【c、血管拡張薬(薬害・副作用)】による症例が
多く見られます。
この場合、体に相当な負担がかかり、正常な細胞や機能も破壊されてしまうので、担
当医とよく相談をしてください。
この書籍では、専門医に相談するべきことを除く、
『食生活で改善できるもの』
『緩消
法で改善できるもの』の2つについて記載します。
食生活で改善できるもの
2、血漿蛋白の減少
C、蛋白産生の障害
b、重症の蛋白質栄養障害・カロリー栄養障害
3、毛細血管透過性の亢進
D、ビタミン欠乏(特にビタミン C)
栄養のバランスを細かく伝えると、膨大な書籍になってしまうため、
バランスよく食事を摂ることを心がけてください。
特定の栄養素が良いと、表現してしまうと、逆に栄養が偏るのであえて記載いたしま
せん。
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緩消法で改善できるもの
1、毛細血管圧の上昇
B、静脈圧の上昇
b、静脈閉塞(静脈が細くなっている)
※筋肉の緊張により、静脈が圧迫され狭くなっている状態ですので、筋肉の緊張がな
くなれば、静脈閉塞は改善されます。
c、静脈ポンプ不全
Ⅰ、筋麻痺(筋肉が神経障害などで力が入らない・動かない)
※筋肉内での神経の圧迫による近麻痺の場合、筋肉の緊張がなくなれば、筋麻痺は改
善されます。(脊柱管内の圧迫の場合、手術の可能性もあります)
Ⅱ、関節が動かない(筋肉の緊張により動かない・動かせない)
※筋肉の緊張がなくなれば、関節が動くようになります。
Ⅲ、静脈弁不全(静脈の逆流弁が正常に働かない)
※筋肉の緊張により静脈が圧迫され、静脈弁が働いていない場合、筋肉の緊張をなく
せば、静脈弁が正常に働き改善されます。
C、細動脈抵抗の減少
b、交感神経系の機能低下
※筋肉の緊張により血管が圧迫され、神経細胞等に血液が正常に流した場合、交感神
経の機能が改善されます。
2、血漿蛋白の減少
B、皮膚剥離部分からの蛋白消失
a、火傷
※火傷をした箇所の心臓側の筋肉の緊張をなくし、血流を良くした場合、火傷の改善
が早まります。
b、外傷
※外傷をした箇所の心臓側の筋肉の緊張をなくし、血流を良くした場合、外傷の改善
が早まります。
3、毛細血管透過性の亢進
A、免疫反応によるヒスタミンやその他の免疫関連物質の放出
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※筋肉の緊張により血管が圧迫され、各細胞組織に血行不良が起きて免疫機能の過剰
反応が起きている状態ですので、筋肉の緊張がなくなり血行不良がなくなれば改善し
ます。(仕組み・詳細は、『花粉症の原因と改善方法:アレルギー編』に記載)
E、長期の虚血
※虚血をした箇所の心臓側の筋肉の緊張をなくし、血流を良くした場合、虚血の改善
が早まります。
F、火傷
※火傷をした箇所の心臓側の筋肉の緊張をなくし、血流を良くした場合、火傷の改善
が早まります。
4、リンパ環流の閉塞
A、癌
※筋肉の緊張をなくし、血行をよくし、基礎体温が上がれば、免疫機能が正常に働き
ますので、初期の癌の場合は改善する可能性が高いです。(末期の場合、免疫機能が
追いつかないこともあります)
C、手術
※手術で傷が付いた筋肉の緊張状態の場合、筋肉の緊張がなくなれば手術によるリン
パ管の障害が改善されます。
このように、多くの原因は、筋肉の緊張による動脈・脈の圧迫、そして、血行不良に
よる細胞への酸素・栄養不足、さらに、血行不良による免疫機能の低下により、むく
みを生じさせています。
筋肉が緊張した時に、筋肉には縮む力が働くため、筋肉内にある神経や血管が圧迫さ
れてしまいます。
緊張
正常
これらの中でも、軽度のむくみの原因のほとんどが、筋肉の緊張による静脈の圧迫で
すので、筋肉の緊張をなくし、静脈の圧迫をなくすことでむくみは改善されます。
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顔のむくみの原因
朝起きた時など、顔がむくんでいて驚いた経験がある人も多いことでしょう。
睡眠不足の時や、前日にアルコールをたくさん飲んだ場合におこります。
顔のむくみは、顔の皮下組織に水が溜まっている状態で、横になっているときに顔に
水分が溜まり、起きて活動していると次第に水分が抜けていき、むくみが無くなって
いきます。
※むくみが数日たっても変化がない場合は、腎臓の障害も考えられますので、専門の
医療機関を受診して下さい。
例えば、アルコールを大量に摂取した場合、血管が拡張され毛細血管から間質液への
水分の放出が増えるためにおこります。
間質液の水分を吸収し取り除くものがリンパ
管になります。
顔にむくみができた時に、リンパ管により水分
をすぐに吸収された場合は、むくみもすぐに収
まります。
しかし、長い時間むくみがある場合、リンパ管
の吸収が悪い状態です。もしくは流れが悪い状
態です。
この流れを悪くしているのが、首の筋肉が緊張
し、筋肉が縮むことによるリンパ管(静脈)の
圧迫です。
リンパ管
内頸静脈
首の筋肉を軟らかくして、リンパ管(静脈)の圧迫を解放するだけで、むくみがすぐ
に無くなっていきます。
顔のむくみ
=
首の血行不良
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