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症候学 痛みへのアプローチ
症候学 痛みへのアプローチ 小林只 ハジメに ・症候学:神経に関する症候 – 痛み: – かゆみ =軽い痛み – 痺れ =神経の刺激 or 脱抑制 • 痛みの種類と分類 • 病態生理とアプローチ 痛みってなに? • どこで感じる? ⇒脳 • 経路は? • どんな種類がある? ⇒体性痛、内臓痛、関 連痛、放散痛 etc 小まとめ 痛みの3種類 –体性痛(Aδ):重症、局在 –内臓痛(C):まだ軽症、自律神経 –関連痛(C):疾患の原因臓器絞りに! ⇒この順に病気の重症度が決定! • 体性痛を δ繊維⇒ 体性痛を感じる場所 じる場所: 場所:Aδ 繊維⇒大脳皮質 皮膚、 皮膚、壁側腹膜・ 壁側腹膜・胸膜、 胸膜、髄膜、 髄膜、骨膜、 骨膜、粘膜( 粘膜(口腔、 口腔、肛門) 肛門)な どの外部 外側の膜」 どの外部⇒ 外部⇒内部保護するための 内部保護するための「 するための「外側の ⇒横紋筋の 横紋筋の構造物、 構造物、炎症増悪刺激に 炎症増悪刺激に敏感( 敏感(伸展で 伸展で痛い) • 内臓痛を 繊維⇒ 内臓痛を感じる場所 じる場所: 場所:C繊維 繊維⇒視床 臓側腹膜・ 臓側腹膜・胸膜、 胸膜、自律神経支配が 自律神経支配が非常に 非常に優位な 優位な構造( 構造(内 臓・血管など 血管など) など)を構成する 構成する「 する「内側の 内側の膜」 ⇒平滑筋の 平滑筋の構造物 Eg) )食道、 食道、肝臓、 肝臓、肺、動脈、 動脈、静脈、 静脈、リンパ管 リンパ管、消化管 ・ 関連痛 関連痛: :胚の時期にその 時期にその臓器 にその臓器の 臓器の起源となった 起源となった皮膚 となった皮膚 節分節の ネッター解剖図参照 節分節の領域に 領域に一致する 一致する。 する。 ネッター解剖図参照 各臓器の痛みの感じる場所① • 脳:痛覚ない。痛みを感じるのは髄膜、血管、 周囲筋肉 • 食道:上部(Aδ)と下部(C)で違う。漿膜なし。 • 肺:臓側/壁側胸膜、血管 • 心臓:心筋、自律神経支配大・心膜・神経(交、 副、横隔N)、筋肉=交、結節=副 • 肝臓:肝周囲膜、血管(横隔N) • 脾臓:自律神経支配が弱い 各臓器の痛みの感じる場所② • 胆嚢・胆管・消化管・尿管:平滑筋の過収縮 (粘膜虚血)、パンパン伸張(粘膜虚血) • 腎臓:ゲルタ筋膜、尿管(平滑筋) • 動脈>静脈>リンパ管:で自律神経支配が 大きい。リンパ管ほど受動的ポンプで運搬 (筋、肺横隔膜・血管) • 皮膚:外部防御(Aδ) Eg)髄膜腫、脳梗塞(前、中大脳動脈) 痛みへのアプローチ 1. 関連痛(C=内側の膜)の否定! 1. :疾患の原因臓器絞りに! 2. 体性痛(Aδ=外側の膜)の否定:重 症、局在 1. 修飾がない。Pin-point。 2. 否定の所見Sppinを知る。外膜刺激症 状(腹膜、胸膜、髄膜など) 3. 内臓痛(C):まだ軽症、自律神経 1.関連痛を 関連痛を否定する 否定する!! する!! ● 左肩や 左肩や左腕に 左腕に放散する 放散する胸痛 する胸痛および 胸痛および咽頭痛虚血性心疾患 および咽頭痛虚血性心疾患 ● 左肩に 左肩に放散する 放散する上部腹痛急性膵炎 する上部腹痛急性膵炎 ● 右肩に 右肩に放散する 放散する右上腹部痛胆嚢疾患 する右上腹部痛胆嚢疾患、 右上腹部痛胆嚢疾患、肝臓疾患 ● 上腹部痛から 上腹部痛から移動 右下腹部に限局する 限局する疼痛急性虫垂炎 から移動し 移動し右下腹部に する疼痛急性虫垂炎 ⇒このため、 このため、肩や喉の痛みを訴 みを訴える患者 える患者さんが 患者さんが受診 さんが受診した 受診した整形 した整形 外科や 外科や耳鼻科などでは 耳鼻科などでは、 などでは、必ず関連痛を 関連痛を否定すること 否定すること、 すること、疑わし い場合は 場合は心電図をとることが 心電図をとることが重要 をとることが重要です 重要です。 です。 ⇒以上のように 以上のように、 のように、疼痛を 疼痛を詳しく知 しく知ることは非常 ることは非常に 非常に重要な 重要な意味を 意味を 持つため、 つため、問診では 問診では必 では必ず主要な 主要な「10の 10の要素」、 要素」、また 」、また 「OPQRST」 」を聞き取ってください 2.体性痛(Aδ) • 感度Sppinな所見 1. 修飾がない。Pin-point。圧痛。炎症 2. 外膜刺激症状(腹膜、胸膜、髄膜など) – 腹膜:tapping,踵落とし,咳,歩く – 胸膜:呼吸、直接/関節前後圧痛、 – 髄膜:jolt accentuation, neck flexion • 特異度↑Snoutな所見 • 圧痛:反跳痛、硬直、圧痛など 薬で鑑別 圧痛 筋性防御 反跳圧痛 第1選択 薬の例 軽度内臓痛 重度内臓痛 ( 疝痛) 疝痛 ) + - - + + - 体性痛 ブスコパン® + + + ソセゴン® (scopolamine butylbromide) (pentazocine) • 体性痛が疑われるときには、上記の表のように第1選択 薬としてソセゴン®を使用してもよいですが、体性痛と類 似した疝痛を完全に否定したいときには、ダメモトでブス コパン®を投与して効果がないことを確認してからソセゴ ン®を投与する方法もあります。 3.内臓痛(C) • まだ軽症 • 修飾あり • 自律神経症状;悪心嘔吐、倦怠感、 不定愁訴など • 局在がハッキリしない。 まとめ:痛みへのアプローチ 1. 関連痛(C=内側の膜)の否定! 1. :疾患の原因臓器絞りに! 2. 体性痛(Aδ=外側の膜)の否定:重 症、局在 1. 修飾がない。Pin-point。 2. 否定の所見Sppinを知る。外膜刺激症 状(腹膜、胸膜、髄膜など) 3. 内臓痛(C):まだ軽症、自律神経 手術適応 • 病名ではない<局所因子で決まる • 壊死、穿孔、破裂など体が自分で治せなさそ うなもの。 • 体性痛>内臓痛