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セックスによって感染する病気で、HIV感染症もSTIのひとつです。 STIの
●セ ックスによって感染する病気で、HIV感染症もSTIのひとつです。 ●STIの多くは治療によって完治することができます。 し かし、病院に行くのをためらったり、治療せすに放っておくとどんどん進行 していきます。男女ともに不妊の原因になることもあります。 ま た、感染後に一旦完治しても、再感染するものも多くあります。 ●治 療を受けないままにセックスをすると、パートナーに感染させる可能性があ ります。 ●症 状がなかったり、あっても軽いため、気づかないうちに病気が進行したり、 他の人に感染させてしまうことがあります。性器以外、口腔内での感染(咽頭) などもオーラルセックス(口腔性交)により広がっています。性器ヘルペスウ イルス感染症や梅毒など、コンドーム使用しても予防できない性感染症もあり ます。 ●症 状が軽いからといって放っておいたり、ひとりで悩まないで、必ず専門医(泌 尿器科(男性)、婦人科(女性)、性病科や皮膚科など)の診察を受けましょう。 また、パートナーも感染している可能性があるので、2人一緒に検査と治療を 受けるようにすることが大切です。 注)感 染:病原体(ウイルス・細菌・原虫など)が体に入って増えること。 潜伏期:感染してから症状がでるまでの期間で個人差がある。 梅 毒 ●特 徴 ここ数年、感染者が急増している。症状が進行すると治りにくかっ たり、様々な後遺症が残ったり、放置しておくと死に至ることもあ る。 妊婦が感染していると胎盤を通して胎児に感染し、さまざまな症状 や障がいをおこすこと(先天梅毒)があるので特に注意が必要。 梅毒トレポネーマという細菌が原因。病気の場所に含まれている菌 ●原 因 が、皮膚や粘膜の傷口と接触することで感染する。 【潜伏期間】 【潜伏期間:約3週間】 ●症 状 感染後、長期にわたり症状が現れたり潜伏したりしながら進行。 ①第1期(感染後約3週間) :感染がおきた部位(主に陰部、口唇部、 口腔内、肛門等)に痛みのないしこりができる。 ②第2期(感染後数か月) :手のひら、足の裏、体全体に赤い発疹(バ ラ疹(ばらしん) )がでる。 ③晩期顕性梅毒(感染後数年) :皮膚や筋肉、骨などにゴムのよう な腫瘍(ゴム腫)ができる。また、心臓、血管、脳などの複数の 臓器に障がいを起こし、場合によっては死亡に至ることもある。 ●検 査 梅毒血清反応などの血液検査。ただし4週間以降に検査をうけなけ れば正確な結果はでない。 ●治 療 抗生物質の服用 性器クラミジア感染症 ●特 徴 若者特に女性を中心に感染者が多い。男女ともに症状が軽いため気 がつかないことも多いが、放っておくと、男性は睾丸炎や前立腺炎 になったり、女性は不妊症や子宮外妊娠の原因になるので注意が必 要。 クラミジア・トラコマティスという病原体が原因。性的な接触で、 ●原 因 性器、尿道、口、目などの粘膜に感染。 【潜伏期間】 【潜伏期間:1~3週間】 ●症 状 男性:約半数が無症状。尿道のかゆみ・不快感、排尿時の痛み、濃 いクリーム状の膿がでることも。 女性:約8割が無症状。約2割におりものの増加、軽い下腹部痛。 ●検 査 尿・分泌液をとって検査。 ●治 療 抗生物質の服用 淋菌感染症(淋病) ●特 徴 クラミジアにつぐ感染者数。性行動の多様化により咽頭炎や直腸炎 なども増えている。 ●原 因 淋菌という細菌が原因 【潜伏期間】【潜伏期間:2~10日】 ●症 状 男性:排尿時の強い痛み。尿道から膿がでる。 女性:無症状のことも多い。軽い排尿痛。おりものの増加。 ※咽頭への感染の場合はのどの痛み。 ●検 査 尿・分泌液をとって検査 ●治 療 抗生物質の服用 性器ヘルぺスウイルス感染症 ●特 徴 一度感染すると、ウイルスが潜伏して、ストレスや疲れるなどの免 疫の低下により再発を繰り返す可能性がある。 ●原 因 単純ヘルペスウイルスが原因。 【潜伏期間】【潜伏期間:2~10日】 ●症 状 感染した部分に水疱や潰瘍ができる。 外陰部の強いかゆみや痛み。 ●検 査 感染した部分から検体をとり検査。 ●治 療 抗ウイルス薬の服用、ぬり薬 尖圭コンジローマ ●特 徴 予防効果が期待できるヒトパピローマウイルス4価ワクチンがあり ます。 ウイルスが性的な接触により感染。 ●原 因 ヒトパピローマウイルスが原因。 【潜伏期間】【潜伏期間:約3か月】 ●症 状 性器の周辺にイボ状の小さい潰瘍ができる。痛みはないが放置する とカリフラワー状のイボになる。女性に多く、再発がみられること も多い。 ●検 査 視診。場合によっては組織を切除して検査。 ●治 療 ぬり薬。レーザー治療。凍結療法 膣トリコモナス症 ●特 徴 女性に多く、放っておくと不妊症の原因になることもある。 トリコモナスという原虫が性的な接触により感染。まれに湿気を含 ●原 因 んだタオル、下着などから感染することもある。 【潜伏期間】 【潜伏期間:1~2週間】 ●症 状 男性:ほとんどが無症状。ある場合は排尿時の痛み。 女性:外陰部のあかみやかゆみ、おりもの(白または黄色、泡状)。 ●検 査 膣分泌物を顕微鏡で調べる。 ●治 療 内服、膣錠など カンジダ症 カビの一種であるカンジダ菌が、性的な接触により感染。普段から ●原 因 膣や口の中にいるが、抵抗力が落ちたときにも症状が現れる。 【潜伏期間】 【潜伏期間:一定していない】 ●症 状 白いカッテージチーズ状のおりものがでる。外陰部の強いかゆみや 痛み。 ●検 査 分泌液などを顕微鏡で調べる。 ●治 療 膣錠、ぬり薬 B型肝炎 ●特 徴 予防効果が期待できるワクチンがあります。 B型肝炎ウイルスによる感染。性行為、母子感染、注射のまわし打 ●原 因 ちなどにより感染。 【潜伏期間】 【潜伏期間:1か月~6か月】 ●症 状 食欲不振、倦怠感、嘔吐などの症状を伴う急性肝炎を引き起こすこ ともあるが、症状がないこともある。 ●検 査 血液検査 ●治 療 無症状の場合も多いが、ときに劇症化することがあるので専門医を 受診すること。 大阪府における性器クラミジア 感染症報告数(2015年) 大阪府における淋病 感染症報告数(2015年) 500 200 450 180 400 160 350 140 300 120 250 100 200 80 150 60 100 40 50 20 0 0 (2015年12月31日現在速報値) 注)報告数は、性感染症の定点医療機関からの報告数