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マイコプラズマ感染症の特徴 ほけんだより No.7
ほけんだより No.7 H23.12.12(月) 羽曳野市立西浦東小学校 保 健 室 松 浦 恭 子 先日、学校で火災の避難訓練をしました。ハンカチで口をおさえて避難した 人が少なかったように見えたので、体育館に避難後、こんな話がありました。 「ハ ンカチを持ってきていない人、立ちなさい。」すると、持ってきていないこども たちは全体のどれくらいだったと想像しますか? 全校児童の半数ほどいたのではないかと思われます。 ハンカチ・はなかみは身だしなみ。学校生活では必ず必要です。汗をかいた 時、鼻血が出た時、けがをしたとき、手洗いうがいや歯磨きをした時。これか らの季節では鼻水が出た時、咳やくしゃみをしたとき・・・。 小さいときからハンカチ・はなかみを持つ習慣 をつけておくようにしましょう。朝、家を出ると きには「ハンカチはなかみもった?いってらっ しゃい!」と声をかけていただければと思います。 マイコプラズマ感染症の特徴 <病原体>マイコプラズマニューモニア(細菌にもウイルスにも属さ ない、その中間の大きさと性質をもつ) <感染経路> 飛沫感染(咳やくしゃみ) <潜伏期間> 2~3 週間 <症状> 発熱で発症します。1~2 日後に咳がで始めます。38 度台の高熱と 頑固で激しい咳が特徴的です。咳は夜間や早朝に発作性に悪化します。 気管支喘息をお持ちのお子さんがかかると、発作になりやすいとい われています。 <感染力> 強く、流行・集団内感染・家庭内感染を生じます。 <治療> 咳が長引いている場合は必ず受診してください。一般的な抗生剤(セ フェム系やペニシリン系抗生物質)を使用しても発熱や咳がなかなか 治らない場合は、マイコプラズマ感染症が疑われます。 マクロライド系やテトラサイクリン系の抗生物質が効きます。 本来は軽い病気なのに、気付きにくいため、周囲に感染させていた り、重症化して肺炎を引き起こす場合があります。咳が長引く場合は必ず 病院を受診してください。