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ここに、建築は、可能か

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ここに、建築は、可能か
2013 年 1 月 17 日
建築は誰のために、そして何のためにつくるのか?
『ここに、建築は、可能か』
刊行のご案内
TOTO 出版は、『ここに、建築は、可能か』を 2013 年
1 月 22 日に発行します。
本書は、第 13 回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展
(2012 年 8 月 29 日〜11 月 25 日)において金獅子賞を
受賞した日本館の展示記録であり、また同時に岩手県陸前
高田市で建設が進められた「みんなの家」が完成するまで
の記録集です。
ここに、建築は、可能か?――陸前高田に「みんなの家」
を建てるというプロジェクトを通して、同展のコミッショ
ナーを務めた伊東豊雄氏より提示されたテーマと向き合
った3人の建築家・乾久美子氏、藤本壮介氏、平田晃久氏
が導きだしたものは何だったのか。
名=ここに、建築は、可能か
者=伊東豊雄、乾 久美子、藤本壮介、
平田晃久、畠山直哉
アートディレクション&デザイン=中島英樹
定 価=2,310 円(本体=2,200 円+税)
発行日=2013 年 1 月 22 日
体 裁=B5 判変型(210×168mm)、
並製、184 頁、和英併記
ISBN=978-4-88706-331-0
書
著
現地を訪れ、仮設住宅で暮らす人びとと交流することに
よる発見、伊東氏をはじめとするメンバーとの議論の中か
ら共有されていったことなど、3人による協同設計のプロ
セスを、その過程でつくられた百数十という模型やスケッ
チ、そして同市出身の写真家・畠山直哉氏によって撮影さ
れた被災後の陸前高田とそこに「みんなの家」が立 ち上が
っていく様子をとらえた写真で紹介します。また、ヴェネ
チア・ビエンナーレの前後に行われた2回の座談会でも、
その試行錯誤の過程が語られています。
今改めて、建築家の職能を、そして建築の意味を問う一
冊となっています。
内容紹介
目次
序文
伊東豊雄
東日本大震災
震度と浸水域
ヴェネチア・ビエンナーレまで
ここに、建築は、可能か(2012 年5月)
伊東豊雄
設計プロセス
みんなで「みんなの家」をつくるということ
―― 湧き上がるように建ち上がっていくプロセスから生まれた建築
陸前高田の「みんなの家」図面
建設プロセス1 ―― 上棟まで
陸前高田に建築は可能か
畠山直哉
建築そのものの力強さを再びとらえ直す「みんなの家」
陸前高田の「みんなの家」について
信頼できる考えを編み合わせる
乾久美子
藤本壮介
平田晃久
陸前高田2012年6月24日
ヴェネチア・ビエンナーレ日本館展示
ここに、建築は、可能か(2012年8月)
伊東豊雄
ヴェネチア・ビエンナーレ日本館2012
第13回 ヴェネチア・ビエンナーレ建築展審査員より
ヴィール・アレッツ
クリスティン・ファイライス
陸前高田の「みんなの家」竣工まで
建築家は誰のために建築をつくっているのか
――“社会の始まり”と“建築の始まり”をめぐって
建設プロセス2 ―― 竣工まで
略歴
ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展――日本参加の歩み
伊東正伸
クレジット
関連展覧会
関連プログラム
ここに、建築は、可能か
シンポジウム:
第 13 回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展
日本館帰国展
だれのために建築は建てられるのか
――「みんなの家」から学んだこと
2013年1月18日[金]―3月23日[土]
TOTO ギャラリー・間
出演者=内藤廣(モデレーター・建築家)/伊東豊雄/
乾久美子/藤本壮介/平田晃久
日時=2013年3月11日(月)
17:30開場、18:30開演、21:00終演(予定)
会場=津田ホール(東京都渋谷区千駄ヶ谷1-8-24)
定員=490名
参加費=無料 (事前申込制)
※ウェブサイトよりお申込みください。
住所=東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
休館日=日曜・月曜・祝日 ※3月11日(月)は開館
TEL=03-3402-1010
URL=http://www.toto.co.jp/gallerma/
著者プロフィール
伊東豊雄 Toyo Ito(建築家)
1941年京城市(現ソウル市)生まれ。1965年東京大学工学部建築学科卒業。1971年アー
バンロボット設立。1979年伊東豊雄建築設計事務所に改称。 主な作品に「せんだいメデ
ィアテーク」(2001)、 「TOD’S表参道ビル」(2004)、「多摩美術大学 図書館(八
王子キャンパス)」(2007)、「2009 高雄ワールドゲームズメインスタジアム(台湾)」
(2009)、「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」(2011)等。現在、「みんなの森 ぎふ
メディア コスモス」、「台中メトロポリタンオペラハウス (台湾)」他が進行中。日本
建築学会作品賞(1986、 2003)、ヴェネチア・ビエンナーレ「金獅子賞」(2002)、王
立英国建築家協会(RIBA)ロイヤル ゴールドメダル(2006)、朝日賞(2010)、高松宮
殿下記念世界文化賞(2010)等受賞多数。 著書に『風の変様体』『透層する建築』(い
ずれも青土社)、『建築の大転換』(筑摩書房、中沢新一氏との共著)、『あの日からの
建築』(集英社新書)等。
乾 久美子
Kumiko Inui(建築家)
1969 年大阪府生まれ。1992 年東京藝術大学美術学部建築科卒業。1996 年イエール大学
大学院建築学部修了。青木淳建築計画事務所勤務の後、2000 年乾久美子建築設計事務所
設立。現在、東京藝術大学准教授。主な作品に「片岡台幼稚園の改装」(2001)、「ヨーガ
ンレール丸の内」
(2003)
、
「DIOR GINZA」
(2004)
、
「アパートメント I」
(2007、新建築賞
受賞)
、
「スモールハウス H」
(2009、東京建築士会住宅賞)
、
「フラワーショップ H」
(2009、
日本建築士会連合会賞、2010 グッドデザイン金賞)、「Kyoai COMMONS」(2012)等。著
書に『現代建築家コンセプト・シリーズ 3 乾久美子――そっと建築をおいてみると』
(INAX
出版)
、
『浅草のうち』
(平凡社)等。
藤本壮介 Sou Fujimoto(建築家)
1971 年北海道生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、2000 年に藤本壮介建築設計事務
所設立。主な作品に「House N」
(2008)
、
「武蔵野美術大学 美術館・図書館」
(2010)等。
JIA 日本建築大賞(2008)
、World Architectural Festival─個人住宅部門最優秀賞(2008)
、
ベトン・ハラ ウォーターフロントセンター国際設計競技(セルビア)1 等(2011)
、台
湾
タワー国際設計競技(台中)1 等(2011)、王立英国建築家協会(RIBA)インターナショ
ナル・フェローシップ(2012)等受賞多数。著書に『現代建築家コンセプト・シリーズ 1
藤本壮介――原初的な未来の建築』
(INAX 出版)
、
『藤本壮介読本』
(A.D.A. EDITA Tokyo)
等。
平田晃久 Akihisa Hirata(建築家)
1971 年大阪府生まれ。1994 年京都大学工学部建築学科卒業。1997 年同大学院工学研究
科修了。伊東豊雄建築設計事務所勤務の後、2005 年平田晃久建築設計事務所設立。現在、
東北大学特任准教授、京都大学、東京大学にて非常勤講師。主な作品に「桝屋本店」
(2006)
、
「alp」
(2010)
、
「Bloomberg Pavilion」
(2011)
、
「Coil」
(2011)
、
「Panasonic “Photosynthesis”」
(2012)等。SD レビュー朝倉賞(2004)
、第 19 回 JIA 新人 賞(2008)
、Kaohsiung Maritime
Cultural & Popular Music Center 国際コンペ 2 等(2011)
、Elita Design Award(2012)等受
賞多数。著書に『現代建築家コンセプト・シリーズ 8 平田晃久――建築とは〈からまりし
ろ〉をつくることである』
(INAX 出版)等。
畠山直哉 Naoya Hatakeyama(写真家)
1958 年岩手県陸前高田市生まれ。筑波大学芸術専門学群にて大辻清司に薫陶を受ける。
1984 年に同大学院芸術研究科修士課程修了。以降東京を拠点に活動を行い、自然・都市・
写真のかかわり合いに主眼をおいた一連の作品を制作。国内外の数々の個展・グループ展
に参加。2001 年には中村政人、藤本由紀夫と共にヴェネチア・ビエンナーレ日本館にて
展示(コミッショナー:逢坂恵理子)。 2011 年東京都写真美術館にて、津波被災後の故
郷陸前高田の風景を含めた展覧会「畠山直哉展 ナチュラル・ストーリーズ」を開催。同展
覧会は、ハウス・マルセイユ写真美術館(アムステルダム)
、サンフランシスコ近代美術館
に巡回した。著書に『気仙川』(河出書房新社)等。
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