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足立区経済活性化推進事業(平成25年度版)(PDF:407KB)
足立区経済活性化推進事業 (平成25年度版) 足立区 ■地域経済の活性化に向けて 1 確かな明日のために 今、さらなる挑戦 足立区では「治安・学力・困窮」といった課題解決に取り組むと同時に、区の魅力を磨き、 発信することで区のイメージ刷新に取り組んできました。さらに、今年度は持続可能な「確か な明日」を迎えるために「孤立ゼロプロジェクト」や「防災・減災対策」などに取り組み、安 心して生活できるまちを目指していきます。これらの施策をはじめ、全庁的に経済活性化推進 事業に取り組むことで、地域経済の活性化を図ります。 2 区内の経済・雇用情勢 足立区の景況は平成20年9月のリーマンショックを契機に大幅な悪化が続きました。その後、 東日本大震災などの影響を受けながらも、平成23年頃からわずかながら回復傾向にあり、平成 25年1月~3月期の景況(DI値)はリーマンショック前の数値まで回復しつつあります。 平成24年の区内倒産動向は、倒産件数、負債総額ともに前年を下回り、いずれも平成21年以 降で最も少ない数値を示しました(4頁参照)。 雇用情勢について、ハローワーク足立の求職・求人等実績の推移を見ると、平成24年7月以 降、新規求人数が新規求職申込件数を上回っていますが、就職件数は横ばいで推移しています (5頁参照)。 3 経済活性化推進に向けて 産業経済部では平成21年1月に策定された「足立区緊急経済対策」に基づき、平成24年度まで の足掛け5年間にわたって、「緊急経営資金」や「ものづくり応援助成金」など様々な対策を講 じてきました。この間、東日本大震災や円高などの影響により区内中小企業は大変厳しい状況 に直面しながらも、業況は水面下ながら改善傾向が見られます。 そのため、平成25年度は区内企業や区民に対する緊急一時的な支援から、成長・安定を促進 する支援策へとその方向性をシフトして各事業に取り組んでいきます。 1.中小企業融資事業 緊急経営資金を終了し、既存の融資事業(経営革新資金・経営安定資金・創業資金等)の内 容充実を図り、経済回復の兆しを確かなものにしていきます。 ◆補助金算定基準の充実 ①利子補給率を 1/2(上限1.2%) から 2/3 (上限1.6%)へ ②信用保証料補助額の上限額を引き上げ ◆設備資金の利用促進のため、利子補給期間の拡大(3年から5年へ) ◆借換資金の要件緩和等 2.区内企業の新規事業展開、販路拡大支援 産業経済部が実施する中小企業支援事業の連携を強化して展開することで、区内企業に新た な化学反応を生じさせ、新製品開発や販路拡大などに繋げます。 ◆産業展示会事業 ◆産学公連携促進事業 ◆足立ブランド認定推進事業 ◆ニュービジネス支援事業 ◆経営革新事業 3.就労支援・安定雇用を促進 就労に繋がる多様な支援を実施します。 ◆若者正社員サポートプログラム ◆あだち若者サポートステーション ◆セーフティネットあだち ◆マンスリー就職面接会・事前セミナー ◆新卒高校生向け集中プログラム 1 ■足立区の景況 ~「足立区中小企業の景況(平成25年1月~3月期)」より~ 調査:(社)東京都信用金庫協会 分析・作成:(株)東京商工リサーチ 調査対象:製造業251社 小売業168社 建設業56社 サービス業71社 (25年3月期) 1 平成24年度総括 ~来期の業況はサービス業で大幅に持ち直す見込み~ 平成24年度は、サービス業、建設業、製造業は概ね改善、小売業は横ばいで推移しまし たが、サービス業以外の3業種は10月~12月期で悪化しました。平成25年1~3月期は全体 的に改善傾向が見られます。 平成25年4~6月期は、サービス業は大幅に厳しさが和らぎ、建設業は水面下ながらやや 上向くと見込まれています。製造業、小売業は今期並の厳しさで推移すると予想されま す。 2 平成24年度の業種別の景況 判断基準 好調 普通 不調 【直近の分析結果】業況は悪化幅がわずかに縮小しました。 売上額は減少幅が幾分縮小し、収益は増減なく前期並の減少が続 きました。価格動向は、原材料価格が上昇傾向をやや強め、販売価 格は前期並の下降が続きました。 来期の業況はほぼ今期並の厳しさで推移し、売上額、収益ともに 減少・減益幅をわずかに縮小すると見込まれています。販売価格は ほぼ今期並の下降が続き、原材料価格はほぼ今期並の上昇が続くと 予想されています。 小 売 業 4~6 月期 7~9 月期 10~12 月期 1~3 月期 建 設 業 4~6 月期 7~9 月期 10~12 月期 1~3 月期 【直近の分析結果】業況は水面下ながら大きく上向きました。 売上額、収益ともに減少・減益幅がかなり縮小しました。価格動 向は、材料価格が上昇傾向を大きく強め、請負価格は厳しさが大き く和らぎました。 来期の業況は水面下ながら引続きやや上向き、売上額、収益とも に大幅に増加傾向に転じると見込まれています。 4~6 月期 7~9 月期 10~12 月期 1~3 月期 【直近の分析結果】業況はやや悪化幅が縮小しました。 売上額は減少・減益幅が大きく縮小しました。価格動向は、材料 価格で幾分上昇が強まり、料金価格は前期同様の低下基調で推移し ました。 来期の業況は大幅に厳しさが和らぎ、収益はやや悪化幅が縮小す ると見込まれているものの、売上額はわずかに減少を強めると予想 されています。 ー 製 造 業 4~6 月期 7~9 月期 10~12 月期 1~3 月期 サ ビ ス 業 G G G 【直近の分析結果】業況は水面下ながら大幅に改善しました。 売上額、収益ともに減少幅・減益幅が大きく縮小しました。価格 動向は、販売価格の下降幅が若干拡大し、仕入価格は前期同様の低 下基調で推移しました。 来期の業況は今期並の厳しさで推移し、売上額、収益ともに 今期同様の減少幅・減益幅が続くと予想されています。販売価格は 厳しさが若干和らぎ、仕入価格はほぼ今期並の上昇が続くと見込ま れています。 2 3 足立区と全都の業況(DI※)の動き(平成23年度~24年度) ※【DI】とは 「良い」「増加」「上昇」「楽」などと答えた企業割合から、「悪い」「減少」 「下降」「苦しい」などと答えた企業割合を差し引いた数値を指します。 製造業 0.0 -17.3 -10.0 -24.7 -20.0 -30.0 -50.0 足立区 東京都 小売業 -24.0 -28.1 -40.0 23年 4~6月 -40.7 -37.0 24年 7~9月 10~12月 1~3月 -32.6 -25.6 -24.7 -33.7 -30.5 -28.1 4~6月 -15.9 -24.7 25年 7~9月 10~12月 1~3月 -16.3 -21.9 -17.3 -25.7 -26.6 -24.0 0.0 -10.0 小売業 -20.0 -35.2 -30.0 -40.1 -40.0 -50.0 -60.0 足立区 東京都 建設業 -36.0 -44.1 23年 4~6月 -53.8 -47.3 24年 7~9月 10~12月 1~3月 -51.4 -46.5 -44.1 -44.4 -40.5 -40.1 4~6月 -44.4 -38.3 0.0 -6.9 -14.7 -10.0 25年 7~9月 10~12月 1~3月 -44.5 -47.2 -35.2 -39.6 -38.2 -36.0 -10.0 -20.0 建設業 -17.1 -30.0 ヒ -40.0 足立区 東京都 サービス業 23年 4~6月 -36.3 -34.1 24年 7~9月 10~12月 1~3月 -24.1 -22.6 -17.1 -25.9 -21.7 -14.7 4~6月 -20.4 -10.8 25年 7~9月 10~12月 1~3月 -15.2 -24.8 -6.9 -15.3 -12.9 -10.0 0.0 -10.0 -21.0 -20.0 -31.1 -30.0 -50.0 足立区 東京都 -25.5 -32.4 -40.0 23年 4~6月 -47.2 -42.9 24年 7~9月 10~12月 1~3月 -46.7 -43.3 -32.4 -37.2 -32.7 -31.1 3 4~6月 -31.2 -25.0 25年 7~9月 10~12月 1~3月 -27.8 -28.4 -25.5 -26.2 -24.3 -21.0 ■足立区の倒産動向(負債総額1000万円以上) ~(株)東京商工リサーチ調べ~ 1 足立区の倒産件数と負債総額の推移( 平成21年 ~ 平成24年 ) (件) 120 111 (億円) 125 107 120 100 120億 5,400万円 80 85 115 71 114億 8,100万円 60 110 111億 3,400万円 件数(件) 負債総額 105 40 103億 8,200万円 20 100 95 0 90 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 ※参考 東京都の倒産件数と負債総額の推移(平成21年~24年) 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 倒産件数(件) 負債総額(億円) 3,005 2,686 2,506 2,470 26,424 45,839 5,894 15,786 2 足立区の業種別の倒産動向(平成21年~平成24年) (単位:件・百万円) 21年 業 種 件数 22年 負債総額 件数 23年 負債総額 件数 24年 負債総額 件数 負債総額 製造業 24 3,917 20 5,443 28 3,012 15 2,430 卸売業 20 825 10 1,133 20 2,334 16 1,216 小売業 6 234 14 824 7 555 5 287 サービス業 14 1,577 8 535 12 1,205 8 775 建設業 36 4,016 20 1,829 26 3,278 17 1,602 不動産業 1 10 2 729 1 30 1 10 情報通信・運輸業 5 1,243 5 250 8 652 4 1,005 飲食店・宿泊業 3 112 3 388 5 68 5 3,057 その他 2 120 3 350 0 0 0 0 111 12,054 85 11,481 107 11,134 71 10,382 合 計 4 ■ハローワーク足立の求職・求人等実績の推移 (ハローワーク足立は、足立区及び荒川区を管轄) ハローワーク足立求職・求人等実績の推移 (人) 4,500 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 H24 H25 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 新規求職申込件数 3,386 3,300 3,412 4,038 3,572 3,228 3,057 2,826 2,883 3,366 2,552 2,015 3,271 2,925 3,104 3,683 3,768 2,953 3,358 3,177 2,849 3,269 3,410 3,225 3,865 3,628 2,827 4,167 3,908 3,698 新規求人数 727 709 914 984 901 875 839 781 824 832 811 705 709 692 892 就職件数 ■区内業者発注割合 ~足立区総務部契約課調べ~ (件数ベース) 割合(%) 78.0% (件) 16,334 77.0% 14,661 77.6% 77.4% 76.0% 75.0% 77.4% 77.0% 9,973 9,548 9,055 8,917 21年度 9,973 77.6% 22年度 9,548 77.4% 23年度 9,055 77.4% 24年度 8,917 77.0% 74.0% 73.0% 72.0% 72.9% 73.0% 19年度 16,334 72.9% 20年度 14,661 73.0% 71.0% 70.0% 契約件数(区内) 区内契約割合 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 (金額:千円) (金額ベース) 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 区内契約割合 66.3% 68.4% 71.5% 60.1% 58.3% 67.0% 契約金額(区内) 19,062,524 21,290,751 23,210,183 12,793,356 12,598,116 20,820,917 足立区が事業の実施等のために契約する場合、特別な事情があるものを除き、区内業者を優先して発 注するよう努めています。 区内業者発注割合は、件数べースでは昨年同様に7割を超えています。また、学校の新・改築や施設改 修等の大規模工事ならびに、ギャラクシティリニューアルや学校の新築に伴う購入物品の増加を背景 に、総契約金額に占める区内業者発注割合は67%になり、結果、区内業者との契約金額の増加にもつなが りました。 全庁的取り組みにより、区内業者の受発注拡大につながったものと見ることができます。 ※注意 21年度より財務システムの変更により、単価契約を含まない数値での集計となっています。 5 ■主な経済活性化推進事業の説明(平成24年度実施結果と25年度計画) 1 中小企業融資事業 25年度当初 ~ 区内中小企業の資金調達を強力にサポートします ~ 622,922 千円 区内事業者に対して、融資あっせんを行うとともに、融資に伴う信用保 証料及び利子への助成を行います。 事業内容 経済波及効果 区内事業者の円滑な資金調達による経営基盤の安定。 24年度 取組状況 20年度から実施している緊急経営資金(特別運転資金)を引き続き前倒し で4月から実施し、区内事業者の負担軽減を図り、資金調達が円滑に行わ れるよう支援を行いました。 融資あっせん結果(受付件数・受付金額) 3,155件・16,945,680千円 (うち緊急経営資金:2,089件・10,953,220千円) 25年度 取組見込 平成21年度をピークに低減傾向にある緊急経営資金のあっせんを終了 し、平成25年度における資金調達支援については、通常融資の利子補給や 信用保証料補助を手厚くし、借換要件の緩和や創業・設備投資へのインセ ンティブを強化した制度に拡充し、実施していきます。 緊急経営資金の融資あっせん結果(受付件数) (件) 400 372 計:2,089件 350 300 250 200 150 159 185 176 132 125 161 199 180 147 144 109 100 50 0 24年4月 (千円) 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 25年1月 2月 3月 緊急経営資金の融資あっせん結果(受付金額) 2,200,000 1,959,080 2,000,000 1,800,000 計:10,953,220千円 1,600,000 1,400,000 1,004,440 1,119,460 1,200,000 916,000 904,640 856,500 929,210 1,000,000 789,870 736,640 800,000 636,500 587,330 513,550 600,000 400,000 200,000 0 24年4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 25年1月 2月 3月 6 2 足立区産業展示会事業 25年度当初 26,500 千円 ~ 自社の製品・技術力を足立区から発信!ビジネスチャンスを広げます ~ 事業内容 産業展示会「あだちメッセ」を開催します。製造業・情報通信業を中心 とした新製品、新サービス等の展示・実演・販売を行います。 商談相手を事前にマッチングする個別商談会「受発注情報交換会」や企 業活動に役立つ「ビジネスセミナー」をあわせて実施します。 経済波及効果 区内企業の販路拡大、意欲的な中小企業の発掘と育成、地域住民への区 内産業のPR。 24年度 取組状況 11月2日(金)・3日(土)に、東京電機大学東京千住アネックスで、あだ ちメッセ2012を開催しました。26の関係機関の共催・後援による幅広い広 報を行い、前回を大きく上回る172社の出展と5,100人の来場がありまし た。 「製造業」「情報通信業」「農業・食品」「その他分野(足立の元気企 業)」の4種のゾーン区分のほか、新製品開発講座やニュービジネス支援事 業等、区の産業施策を活用して新たな市場開拓に取り組む企業の成果発表 コーナーを新設し、各社が展示、実演、販売を行いました。 初開催の受発注情報交換会では、商談希望内容に応じて、56件の個別商 談をコーディネートし、うち26件が見積要請や訪問約束等の次につながる 大きな成果が見られ、参加者の84%が「参考になった」と好評でした。ま た、中小事業者に関心が高いテーマのビジネスセミナーを5本開催したほ か、新鮮野菜の即売会では、安心・安全の区内産野菜を多くの来場者にP Rしました。 こうした取り組みにより、出展を契機に新規顧客からの問い合せ等が あった出展者は56%と前回より5ポイント上昇し、一方、展示会を契機に 新たな企業や製品等を知ることができた来場者は7割を超えました。 25年度 取組見込 あだちメッセを平成26年1月17日(金)・18日(土)、シアター1010で開催 します。全面的に屋内会場での展開とし、出展者100社、来場者5,100人を 見込みます。 出展は、製造業を「①製品」と「②部品/加工技術」に区分し、③情報 通信、④その他(足立の元気企業)の4種のゾーン区分に改め、新製品・ サービス等の展示、実演、販売を行います。 受発注情報交換会では、発注事業者を区外から招致し、60の個別商談を コーディネートします。多様なテーマ設定でのビジネスセミナーを8本ほ か、劇場での大規模講演会を開催し、ビジネス客の増加を図ります。 出展を契機に新規顧客からの問い合せ等があった出展者割合60%、一 方、展示会を契機に新たな企業や製品等を知ることができた来場者割合 75%を成果目標とします。 展示会を契機に新たに顧客からの問い合せ等があった出展者の割合 商談はな かった 44% 商談が あった 56% 「あだちメッセ2012」出展者 に対するアンケート調査結果 7 3 産学公連携促進事業 25年度当初 10,404 千円 ~ 産学公金の連携で区内企業の”ものづくり”、”ひとづくり”をサポート ~ 事業内容 大学の研究成果を活用して区内企業の技術力向上や人材育成を図るため に、業務の一部を東京電機大学に委託して、区内企業を対象とした勉強会 や相談支援等を行います。 なお、事業を実施するにあたり、 ”産”(産業)、”学”(大学)、 ”公”(足立区)、”金”(金融機関)が一体となって進めていきます。 事業者の技術課題の解決、経営の高効率化、オンリーワン製品の創出、 経済波及効果 特許出願等の産業の活性化。 24年度 取組状況 「東京電機大学研究室見学会」や「技術セミナー」など区内企業と大学 との交流事業を13回実施し、323人の参加がありました。各事業の実施に あたり、機械加工や電気、省エネなど区内企業の関心が高いテーマを取り 上げるよう心がけました。 産学連携コーディネーターによる技術相談支援・仲介活動は軽易な問合 せを含めると延べ147件に達しました。区内事業者が大学等と技術連携し た件数は40件で、32件の技術相談案件に回答したほか、共同研究や技術指 導による研究開発が3件行われました。また、産業技術研究センター等の 依頼試験を活用した自社製品の性能向上に取り組んだ企業もあり、産学連 携補助金の申請件数も昨年の3件を上回る6件でした。 25年度 取組見込 これまでの交流事業は、「技術セミナー」や「研究室見学会」など大学 の研究成果を企業に発信する内容を中心に実施してきましたが、25年度か らは区内企業の技術力や技術課題を大学教員や学生に発信し、意見交換や 情報共有を行う「(仮称)技術交流会」など事業内容を見直していきます。 また、区内企業を熟知している金融機関との連携も強化し、産学連携に 取り組む企業を新たに掘り起こしていきます。 ★産学公連携促進事業 8 4 足立ブランド認定推進事業 25年度当初 26,510 千円 ~ ものづくりを通じて、区のイメージアップを目指します ~ 事業内容 経済波及効果 区内で製造される優れた製品や巧みな技術を提供する企業等を「足立ブ ランド」として認定し、区内外にPRを行い、販路拡大を図ります。 認定企業がリーディング企業として区内産業活性化をけん引。 ものづくりを通じた区のイメージアップ。 24年度 取組状況 区内外の見本市等に出展し、足立ブランドの認知度を高め、足立区のイ メージアップに貢献しました。また、初めて商店街のイベントで展示販売 を行い区民に足立ブランドをアピールしました。 TASKものづくり大賞では、大賞を逃したものの昨年に続き優秀賞、 奨励賞を足立ブランド認定企業4社が受賞しました。授賞式はJCN足立 等が報道し、足立区のものづくりの優秀性をPRできました。 25年度 取組見込 引き続き、大規模な見本市に出展し、販路拡大や区のイメージアップに つなげていきます。「FC足立交流会(足立ブランド認定企業で組織)」 では、座談会、講演会などを行い、交流活動を活発化し足立区のリーディ ング企業として、さらに活躍するようにします。 25年度当初 参考:※ TASKプロジェクト 2,000 千円 近隣5区(台東、荒川、足立区、墨田、葛飾)連携による地域産業の活性化を目指した プロジェクトです。TASKものづくり大賞受賞企業の展示・販売支援を足立区が担当し ています。 24年度は、区内企業から33製品の応募があり(5区全体86製品)、7製品(大賞1点・優秀 賞3点、奨励賞3点)が入賞しました。 足立ブランド認定数 (件) 40 34 35 27 30 26 25 10 5 総認定数 20 20 15 36 16 12 11 11 9 6 9 0 1 9 年度 2 0 年度 2 1 年度 2 2 年度 9 2 3 年度 2 4 年度 新規認定数 (平成22年 度からは再 認定含む) 5 ニュービジネス支援事業 25年度当初 ~ 区内事業者の経営革新を促進します ~ 52,398 千円 新技術、新製品、新サービスの新たな分野への展開を図る事業者及び斬 新なアイデアで創業した者からの事業提案を受け、優れた提案提出者に開 発費等の一部を助成します。 ビジネスチャレンジコースは、創業3年以上の法人または個人を対象 に、新製品等の開発にかかる経費の2分の1、最大1,000万円(2年継続の場 合)を助成します。 創業プランコンテストは、創業5年未満の法人及び個人を対象として創 業支度経費の2分の1、最大200万円を助成します。 事業内容 経済波及効果 経営基盤の強化・経営革新。新産業、成長産業への構造変化促進。 24年度 取組状況 <ビジネスチャレンジ助成事業> 新規応募件数21件。採択8件(新規採択5件、継続承認3件)。着実な事 業展開が行われたため、8社に補助金を交付しました。 <創業プランコンテスト> 応募件数17件。採択4件。着実な事業展開が行われたため4社に補助金を 交付しました。 25年度 取組見込 区内中小企業の経営革新を促進するため継続します。ビジネスチャレン ジ助成事業は継続5件、新規事業最大4件を採択予定。創業プランコンテス トは最大4件を採択予定。 ビジネスチャレンジ新規応募数 創業プランコンテスト応募数 新規応募数 (件) 25 応募数 (件) 新規採択数 採択数 18 21 20 17 16 14 14 12 15 13 12 10 8 10 7 5 10 9 4 3 6 5 4 1 3 4 3 4 2 0 0 21年 度 22年 度 23年 度 21年 度 24年 度 10 22年 度 23年 度 24年 度 6 経営革新事業 25年度当初 47,258 千円 ~ 区内企業の技術力、信用力等を磨く経営革新を支援します ~ 事業内容 区内中小企業の経営体質の強化を促進するため、ものづくり応援助成事 業、知的財産権認証取得助成事業等の各種経営革新助成事業や、オリジナ ルブランドを開発するセミナー等を行います。 経済波及効果 経営基盤の強化、下請けからの脱却、競争力の高い企業への転換。 経営革新助成事業として、以下のとおり助成を行いました。 24年度 取組状況 ・ものづくり応援助成 51社 ・ホームページ作成助成 74社 ・知的財産認証取得助成 10社 ・会社案内等作成助成 9社 ・エコアクション21認証取得助成 4社 ・ISO認証取得助成 2社 また、22年度から継続している、オリジナルブランドの製品開発を行う 「あだち新製品開発講座」には14社が参加し、18製品を開発しました。完 成した製品は、TASKものづくり大賞に出展し4社が入賞するなど一定 の成果が得られました。 25年度 取組見込 各種経営革新助成金メニューについては、マッチングクリエイターによ る企業ヒアリングを行いながら、経営革新に効果が高い支援施策や規模を 検討していきます。なお、25年度からは、労働環境の整備・改善を図るた め、就業規則の作成に係る経費に対して助成を行います。 また、区のみならず、国や東京都で新設される支援施策についても情報 収集を行い、必要な企業にタイムリーに情報提供を行います。 11 7 雇用・生活総合相談の実施 25年度当初 236 千円 ~ 雇用・生活総合相談をお住まいの地域に出張して実施します ~ 事業内容 厳しい雇用情勢に対して、雇用、生活に関わる総合相談窓口を常設する とともに、地域に出張します。 就労準備等の雇用面及び雇用に起因する生活への不安を持っている区民 経済波及効果 に適正な相談窓口を案内することによる区民生活の安定。 24年度 取組状況 常設窓口として専門職員を配置し、年12回の区内出張相談を実施しまし た。(相談延べ数:558人 就職等決定者数:56人) 25年度 取組見込 窓口相談員を2名に増員し、区民の相談機会を増やすとともに、区内各 地域学習センター4ヵ所に年3回(年間計12回)出張して雇用・生活総合相 談会を実施します。(ニート・ひきこもり出張相談と同時開催) 8 若年者就労準備支援事業 25年度当初 38,510 千円 ~ 若者と一緒に考え、就労に向けて強力にサポートしていきます ~ 事業内容 あだち若者サポートステーション(以下、「サポステ」という。)で は、フリーターやニートをはじめとする若年者が働くための準備や自立へ の一歩を支援します。 先駆的取り組みを継続することで、全国でもトップクラスの成果をあげ ています。 経済波及効果 若年者の就労支援。 24年度 取組状況 サポステ利用者数は延べ6,209名、就労等の進路決定者は795名、うち正 社員177名(23年度:進路決定者数779名、うち正社員199名)と前年度と同 じく全国のサポートステーションの中でもトップクラスの成果を上げ、若 年者就労に大きく貢献しました。 また、サポステ利用者で、なかなか一般就労に至らない若者を対象に、 企業で実践的な訓練を受けられるシステム「訓練就労サポーター制度(あ だち仕事道場)」に23名が参加し、うち12名が就労決定しました。 さらに、セーフティネットあだちには延べ1,446件の相談があり、88人 がニート・ひきこもりからのステップアップにつながりました。 25年度 取組見込 サポステのセミナー・講演会等の見直しを図り、より若者の状況やニー ズに合わせた支援を目指します。地域需要の掘り起こしのため、セーフ ティネットあだちのニート・ひきこもり出張相談を区内各地域学習セン ター4ヵ所で年3回(計12回)実施します(雇用・生活総合出張相談と同時 開催)。 また、あだち仕事道場は訓練先を3ヵ所に増やし、より多くの訓練生参 加を図ります。 サポステ利用者と進路決定者の推移 (利用者数/人) (進路決定者数/人) 1000 10,000 779 7 ,7 0 9 8,000 795 800 7 ,7 5 6 7 ,1 3 1 6 ,2 0 9 6,000 600 5 ,6 4 7 400 473 4,000 355 200 152 2,000 0 2 0 年度 2 1 年度 2 2 年度 2 3 年度 12 2 4 年度 利用者 進路決定者 9 緊急雇用創出事業 25年度当初 ~ 1人でも多くの正規雇用を目指します ~ 事業内容 634,000 千円 緊急雇用創出の補助金を活用し、雇用の創出を図ります。 経済波及効果 緊急かつ臨時的な雇用、就業機会の創出。 合計で352人の雇用を創出し、そのうち178人(うち正社員94人)が事業 終了後の継続雇用につながりました。 24年度 震災等緊急雇用対応事業(13事業)262人(継続118人)、重点分野雇用 取組状況 創出事業(1事業)10人(継続なし)、地域人材育成事業(1事業)80人 (継続60人)。 25年度 取組見込 重点分野事業で116人の雇用を創出します。国の補助金が縮小しました が、引き続きビューティフルウインドウズ関連事業や継続雇用につながる 事業を実施します。 また、起業支援型地域雇用創造事業も併せて実施します。企業からの事 業提案を募集し、地域の新たな雇用の受け皿となる事業の実施を目指しま す。 さらに、就労困難者が緊急雇用事業に就けるように福祉部との連携を進 めます。 ※国・緊急雇用(緊急雇用創出・重点雇用創出・地域人材育成):緊急雇用創出事業臨時特例補助金 ※国・ふるさと:ふるさと雇用再生特別補助金 緊急雇用創出数 (人) 1000 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 56 51 38 国・ふるさと 0 810 602 267 93 21年度 352 0 0 0 22年度 23年度 24年度 13 国・緊急雇用 都・緊急雇用 (21年度のみ) 10 観光イベント事業 25年度当初 209,990 千円 ~ 5大イベントで地域経済の活性化を図ります ~ 事業内容 足立の風物詩、名物行事として定着した「足立の花火」「光の祭典」 「あだち区民まつり」「春の花火と千本桜まつり」「しょうぶまつり&ス タンプラリー」を開催します。 経済波及効果 区内外から多くの来訪者が訪れ、回遊することでの交通機関利用増や近 隣商店街への消費拡大。 24年度 取組状況 「春の花火と千本桜まつり」は区制80周年のオープニング事業と位置づ け、花火とレーザーショーのコラボレーションにより周年事業の機運を盛 り上げました。「花めぐりバス」も桜の開花時期と合致し、区内外から多 くの来訪者が訪れました。 「しょうぶまつり&スタンプラリー」ではスタンプラリー完歩賞に区制 80周年ロゴシールを貼りPRするとともに、シティプロモーション課によ る「あだちイベント80カードラリー」を実施しました。 「足立の花火」は、区制80周年を記念して10月に「区民まつり」と同時 に開催し、打上発数も例年より3000発増やし15,000発としました。 「光の祭典」では、竹ノ塚駅東口と元渕江公園の2会場と、両会場を繋 ぐ街路樹にイルミネーションを実施し、節電対策で全ての照明にLEDを 利用しました。また元渕江公園会場では、物産展やケータリングコーナー を会場内に設置し、賑わいを持たせました。 「春の花火と千本桜まつり」 ※25年度は4月6・7日実施予定でしたが、荒天のため中止しました。 「しょうぶまつり&スタンプラリー」 6月8日(土)・9日(日) 午前10時から午後4時 会場:しょうぶ沼公園、都立東綾瀬公園 「足立の花火」 7月20日(土) 午後7時30分から午後8時30分 会場:荒川河川敷(東京メトロ千代田線鉄橋~西新井橋間) 打上場所は千住側(堤南) 「あだち区民まつり」 10月12日(土)・13日(日) 会場:荒川河川敷「虹の広場」 25年度 取組見込 「光の祭典」 12月頃 イベント開催時の最寄駅の乗降客数 1,200,000 参考 ≪足立区観光交流協会予算≫ 1,150,000 1,100,000 1,050,000 1,000,000 乗降客数(人) 21年度 22年度 23年度 24年度 1,153,418 1,122,284 1,074,384 1,158,280 14 舎人公園春のイベント 花めぐりバス事業 しょうぶまつり&スタンプラリー 足立の花火の実施 あだち区民まつりの実施 光の祭典の実施 38,000千円 6,000千円 2,700千円 98,000千円 18,100千円 47,190千円 11 地場農産品普及促進事業 25年度当初 425 千円 ~ 高品質で安全、安心な地場農産物の地消の促進を目指します ~ 事業内容 栽培技術及び品質の向上を目指して区内農産物の品評会等を実施・支援 し、地場農産品の普及促進を図ります。 経済波及効果 地場農産物の普及・消費拡大。地場農産物の販売によるイベント参加者 増等、イベント活性化の相乗効果。 区制80周年記念事業「豊穣 野菜の宝船」の制作及び特産コマツナの加 工品製造等の支援 主 催:夏花品評展示会(6月)、冬花品評展示会(12月)、 春花品評展示会(3月)、品評会展示品のチャリティ販売 共催・後援:農産物共進会(7月)、花卉立毛品評会(6,12,3月) 支 援:各種イベント即売会 24年度 取組状況 豊穣 野菜の宝船 25年度 取組見込 主 催:夏花品評展示会(6月)、冬花品評展示会(12月)、 春花品評展示会(3月)、品評会展示品のチャリティ販売 共催・後援:農産物共進会(7月)、花卉立毛品評会(6,12,3月) 支 援:各種イベント即売会等支援、特産コマツナの加工品販売支援 12 商店街装飾街路灯等の維持補修事業 及びLED化事業助成 25年度当初 10,600 千円 ~ 商店街の美観と安全を確保して、商店街の魅力向上を図ります ~ 事業内容 経済波及効果 商店街装飾街路灯のLED化に対する助成を行い、節電効果が高く、環境 に優しい商店街づくりを目指します。 商店街のイメージアップ、省エネによる電気料金の抑制。 商店街の電気料金負担軽減による新たな活性化事業の実施。 24年度 取組状況 街路灯維持補修件数は東京都が実施する特定施策事業(補助率10分の 8)に加え、区の上乗せ助成(補助率10分の1)がインセンティブとなり、 16商店街で526本の街路灯補修が行われました。このうち13商店街はLED化 への移行でした。 25年度 取組見込 都の特定施策事業及び環境対応型事業を活用しながらランプ交換,商店 街装飾灯の建て替えにより、省エネ効果の高いLED照明への交換等を促進 し、商店街の賑わいと来街者の安全につなげていきます。 15 13 消費生活相談事業 25年度当初 ~ 自立的な消費者の育成を目指します ~ 事業内容 393 千円 日常生活における契約上のトラブルや品質に関する様々な相談・苦情を 受け、専門の相談員が消費者とともに問題解決にあたります。 経済波及効果 トラブル解決を通じた自立的な消費者の育成・支援。 24年度 取組状況 22年度まで4,500件強と横ばいに推移していた相談件数は、年々200~ 300件の減少傾向となりました。これは、消費者の自立に向けた各種啓発 事業を展開してきた効果が出始めた結果と考えられます。相談解決率も 98.3%と高い解決率を維持しました。 25年度 取組見込 高齢者の消費者被害が後を断たない中、センターだよりの全戸配布や介 護事業者・施設等に送付している高齢者を対象とした「見守り通信」を活 用して、引き続き啓発活動を行います。 また、複雑・多様化する相談内容にも充分対応できるよう、弁護士によ る相談事例検討会の定期実施など、相談員のスキルアップを推進していき ます。 消費者相談件数、解決率 (%) 98.5% 4,602 4,536 4,584 98.0% 97.5% 97.5% 97.5% 4,358 97.7% 97.2% 97.0% 96.5% 96.0% 20年度 21年度 22年度 23年度 16 (件) 4,700 4,600 98.3% 4,500 4,400 4,300 4,200 4,046 4,100 4,000 3,900 3,800 3,700 24年度 相談件数 解決率