開会式 魚の捕獲 計測状況 神流湖の陸封型アユの生態調査について

神流湖の陸封型アユの生態調査について
下久保ダム管理所
下久保ダム貯水池である神流湖は陸封型
アユ生息地の日本最北限として知られてい
ます。地域活性を目的とした、神流川ビジョ
ン推進協議会の様々な活動の一環として、神
流湖の特徴である陸封型アユの調査を行い
ました。この調査は、群馬県水産試験場と群
馬県立万場高校と協同して７月９日（金）に
神流湖上流の神流川にて行いました。
今年は降り続いた雨の影響で、調査箇所の
水量が多い中で調査が行われました。開会式
開会式
を行った後に、水産試験場の方により、エレ
クトリックショッカーという機械を使い、河
川に微弱の電流を流して魚を捕らえる作業
から開始し、次々に魚を捕らえ水槽に移しま
した。そこから高校生たちにより、種類の判
別と、体長等の計測を行いました。高校生た
ちは普段あまり触れることのない川魚の姿
に戸惑いを見せつつも、興味津々に計測を行
いました。捕獲した魚種は、アユはもちろん
のこと、オイカワやニゴイなどが確認されま
魚の捕獲
した。アユの中にはかなり大きいものも確認
することが出来ました。今年は河川流量が多
いなど、調査環境の影響からか、昨年より捕
獲した個体数は減ってしまいましたが、アユ
は２０匹（そのうち陸封型と考えられるのは
５匹）、全体では１００匹以上の計測を行う
ことが出来ました。高校生たちにとっても、
魚の生態を肌で感じることが出来る貴重な
体験となったと思います。
この調査は平成１７年度から実施してお
り、これまでの調査で神流湖と神流湖上流の
計測状況
神流川でふ化、生長、産卵を繰り返していることがわかっています。本年の調査により、
今年も遡上を確認することが出来ました。今後も各所と協働して、生態調査を引き続き行
い、神流川の環境を確認していきたいと考えております。