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北海道中学生交流戦合同練習会 報告レポート

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北海道中学生交流戦合同練習会 報告レポート
北海道中学生交流戦合同練習会
報告レポート
1.はじめに
2012年6月11日(土)〜12日(日)の二日間にわたって、北海道バーバリアンズ定山渓ラグ
ビー場において、北海道の中学生交流戦合同練習会が開催されました。
本事業は、北海道ラグビーフットボール協会普及育成委員会が開催中の中学生交流戦事業の一貫とし
て北海道内の中学校、スクール及びクラブ等の中学生選手(U15、U13)を対象として行なった合
同の練習会です。北海道のラグビーシーズンの幕開けと同時に、北海道のジュニアと指導者を一同に会
し、合同練習会を通じて、ジュニアを対象としたラグビースキル及びルールの変更点や対応、練習方法
ならびにチーム運営や安全対策に対するマネージメントに至るまで、合同で練習や講習を行い、北海道
におけるジュニアラグビーの普及育成及び指導の充実を目指すものです。
例年は、道内のジュニアチームの指導者が中心となって指導を行なってきましたが、今年度は、日本
ラグビーフットボール協会及び関東ラグビーフットボール協会のご協力により、中竹竜二コーチングデ
ィレクターと勝田譲タレントIDマネージャーをコーチとして御派遣頂き、現在、日本が取り組んでい
る最新の方針に基づいて指導を賜る機会が得られました。思いがけないサプライズに、道内の選手や指
導者は緊張感に包まれながらも貴重な体験に大満足のようでした。以下に、今回の合同練習会の概要に
ついて報告させていただきます。
2.事業結果報告
(1) 1日目
◇ 開会式 12:30〜
全道の中学校、スクール及びクラブチームから参加希望者を募り、9チームから約80名の
中学生と約30名の指導者が全道各地から参加した。白方北海道ラグビーフットボール協会普
及育成委員長から挨拶の後、指導者の紹介、練習会の注意事項の説明を行った。
◇ 合同練習(室内選手ミーティング)12:45~13:30
練習開始直前に、突然の雷雨に襲われた。参加者の安全を優先し、急きょクラブハウスに退
避。選手達窓越しに猛烈な大雨を恨めしく眺めていたが、中竹コーチングディレクターの提案
で、貴重な時間の有効利用ということでミーティングを行うことになった。約1時間、日本協
会の指導方針、2016 年のリオデジャネイロ五輪や 2019 年に日本で開催されるワールドカップに
向けた取りくみについて説明があった。まさに中学生世代に大きな期待がかけられていること
に、改めて希望や目標を強く確信した選手達の眼の輝きが印象的だった。
◇ 合同練習(屋外練習)13:30~16:45
天候が回復し、約 30 分遅れて屋外練習を開始した。U13とU15のカテゴリーに分かれて、
それぞれ、札幌ラグビーアカデミーと日本協会が指導を担当した。S&Cセッションでは、ラ
ンニングの基本姿勢の重要性を再確認した。
□ウォーミングアップ(横山淳ヘッドトレーナー)
□U15カテゴリー(日本協会)
①S&C セッショッン(ランニングスキル)
②基本練習(AT、BK)
③ユニット(BK、FW)
□U13カテゴリー(札幌ラグビーアカデミー)
①パススキル
②タックル
③ボールゲーム
◇ 選手の健康及び安全管理研修会 16:45~17:15 講師:山内亮平 医学博士(大塚製薬㈱)
選手達の健康及び安全管理はジュニアの指導にあたっては重要な課題だ。今回は、大塚薬品
の山内先生を招いて、選手達自身が練習やゲームにあたって水分補給等の必要性を認識できる
ように、講演を頂いた。筑波大学ラグビー部OBの山内先生の講演は、ラグビー選手にとって
非常に理解しやすい内容であった。
◇ 指導者講習会(17:15~18:30)講師:中竹コーチングディレクター
合同練習会に参加した指導者が参加し、指導者講習会が開催された。ベスト8を目指すジャ
◇
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◇
パンラグビーに対する日本協会の取組みと、コーチのあり方、姿勢、責任等について講義を受
けた。
・2019年ラグビーW杯日本開催
・JAPANの目標 → ベスト8(決勝トーナメント進出)
・JAPANの強化には日本全体のジュニア指導者にも大きな責任がある。
・これからの日本ラグビーはトップダウンではなく、みんなとともに作っていく。
宿泊・親睦
宿泊:定山渓グランドホテル「瑞苑」
札幌市南区定山渓温泉東4丁目328
TEL:011-598-2214
美味しい夕食と温泉、そしてラグビー談話、練習の疲れも忘れ楽しい夜は延々と続いた。
翌日は、早朝は6時から選手及び指導者全員で定山渓の市街をウォーキング。恒例の出発間
際の指導者たちによる選手の忘れものチェック、「あれほど言ったのに・・・」(某コーチの独
り言)。
合同練習(屋外)8:30~10:30
2日目は、U13とU15のカテゴリーが合同練習。今日の指導は、北海道の指導者の中か
ら4人のリーダーを選出し彼らを中心にグループ毎に昨日と同じセッションを復習した。なお、
中竹コーチングディレクターは、午後から帯広で行われる指導者講習の出席の為グランドを出
発した。(超ハードスケジュール)
練習マッチ 10:30~12:00
U15カテゴリを4チーム、U13カテゴリーを2チームに分けて、練習マッチを行った。
いずれもレベルの高いゲームが展開された。随所に好プレーが見られ、勝田マネージャーが
真剣に見守っていた。
北海道トップクラブリーグ試合観戦 12:00~13:00
同日、定山渓ラグビー場で開催されていた、北海道バーバリアンズ対サッテツクラブの公式
戦を観戦しながらの昼食。
閉会式 13:00~13:15
白方北海道協会普及育成委員長から挨拶があり、合同練習会について無事終了が出来た事と、
そして指導者や関係者の協力についてお礼が述べられた。
最後に選手を代表して木津谷元気君(函館ラグビースクール)から、勝田マネージャーに対
してお礼の言葉があり、大人顔負けの名スピーチを披露した。また、勝田マネージャーからは、
北海道のジュニアラグビーの普及育成に対する取組について、非常に高い評価とのリップサー
ビスを頂いた。閉会式終了後、各チームの選手達は勝田マネージャーとの記念撮影を行うなど、
思い出に残る合同練習会の終了を名残惜しんだ。
3.おわりに
北海道全域を対象とした、ラグビーを通じた仲間との二日間の合同練習会は、参加した中学生にとっ
て初めての経験であり、楽しいことや苦しいことをお互いに共有したことによって、一層親睦が深まっ
たようです。
特に、中竹竜二コーチングディレクターと勝田譲タレントIDマネージャーによる指導やミーティン
グは、選手たちの心に強く印象付けた経験だと感じました。また、五輪やW杯を目指す日本ラグビーの
目標を聞いた選手の中には、真剣に代表を目指そうという決意をもった選手も少なくなかったように思
います。この選手達の中から、日本を代表する選手に育つことを期待するとともに、今後更なる普及育
成の発展を図りたいと考えます。
最後になりますが、ハードなスケジュールの中にあって、最北端の北海道に出向いて頂き貴重な指導
を頂いた中竹様、そして勝田様には心からお礼を申し上げます。大変ありがとうございました。
また、本合同練習会の指導者派遣等にあたってご尽力を頂いた、日本ラグビーフットボール協会及び
関東ラグビーフットボール協会の関係者の皆さまには、この場を借りて深謝いたします。
(北海道ラグビーフットボール協会
佐藤孝文)
以上
開会式
代表者会議での指導者紹介 日本協会から派遣された中
竹、勝田両コーチ(中央)、札幌ラグビーアカデミーの門脇
校長、J Coventry コーチ、長谷川コーチ(左側)
開会式
中竹コーチングディレクターの御挨拶
開会式後、突然の豪雨によって室内ミーティングに変更。
中竹コーチングディレクターによる講義
開会式
白方委員長挨拶
勝田タレントIDマネージャーの御挨拶
中竹コーチングディレクターによる講義
参加者全員で集合写真
中竹コーチングディレクターによる熱血指導風景
中竹コーチングディレクターによる指導者講習会
勝田タレントIDマネージャーの指導風景
指導者講習会
受講風景
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