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強い競走馬作りのために、 世界の研究者やメーカーから 最先端情報公開!
強い競走馬作りのために、 世界の研究者やメーカーから 最先端情報公開! 2013年1月15日 Contents 1. 適切なハミの評価と歯の健康 ― p.2 トレーニング結果に影響する道具の一つを確認するための歯の健康と適切なハミの評価…. 2. 仔馬の誕生月、性別による繁殖と仔馬の馬体重及びコンディション ― p.7 中央ケンタッキーのサラブレッド繁殖牝馬 3909 頭およびその仔馬について…. ※ケンタッキー・エクワイン・リサーチ社から正式な許可を得て、彼らから配信される ニュースレターから抜粋したレポートを中心に編集しています。 B-QUIET 【ビークワイエット】 ケンタッキー・ エクワイン・リサーチ 社( K E R )設 計 ・ 製 造 神 経 過 敏な状 態 の 馬 や 、緊 張 度 の 高 過ぎる馬 のための チアミン(ビタミンB 1 )サプリメント 多くの馬が落ち着きの無さや神経過敏の結果として潜在能力を出せずにいる。 チアミンの欠乏が神経過敏な行動を引き起こすことがいくつかの種で見られて いる。B-QUIET(ビークワイエット)は過剰興奮性や神経過敏などのチアミン欠 乏の兆候に対応した、チアミン濃縮サプリメントである。チアミンは炭水化物の代 謝や神経の伝達において重要な役割を果たしている。 B-QUIET(ビークワイエット)は穀物の多い飼料を食べている馬や強いトレー ニングを行っている馬に対し、エネルギーの効率的な使用や食欲の増進の観点か らも利用できる。こうした馬は、ストレスや大腸アシドーシスによってチアミンを生 成させる体内バクテリアが減少している場合が多いためです。 日本総代理店:株式会社レックス 〒056-0001 北海道日高郡新ひだか町静内目名 491-2 TEL 0146-42-3600 FAX 0146-43-3502 HP:http://www.lex-inc.com 2013年1月15日 適切なハミの評価と歯の健康 トレーニング結果に影響する道具の一つを確認するための歯の健康と適切なハミの評価 上 手くトレーニングされ、手や脚の合図に適切に 反応していた馬が、ある朝、馬が頭を上下に揺 歯の検査 らし、手綱にもたれかかってしまい、あなたは何故だ 馬の歯の一般的な検査は、馬のハミに対する反応に か分からず途方に暮れてしまう。 どのくらい影響するかといった多くの問題を取り除く またある時、新しく購入した乗馬に乗ろうとすると、 ことの助けとなるだろう。Delorey は購入前の検査の 彼女がその馬を試乗した時は完璧なパフォーマンス 一つとして歯の評価をすることも推奨している。そう だったのだが、今は全く反応しない。 すれば、将来のオーナーは、その馬にとって特別な処 どちらの原因も、様々な要因があるが、オーナーが 置が必要かどうかを知ることができる。 見落としてはならないことの一つが、歯科疾患と合併 Delorey は Northwest Dentistry Inc. を訪問し、全 したハミの不適正の可能性である。もし、馬が歯に問 ての訓練中の馬に処置を行った。彼女はルーチンにエ 題を抱えているなら、ハミのせいで不快または痛みを ナメル質の減少と閉塞加減を記し、これによりハミだ 感じているのかもしれない。または、もしそのハミが けでなく、多くの問題を予防することができる。 合っていない、または適切なハミが選択されていない おそらく大抵の一般的なハミの問題がある馬は、上 のだとしたら、騎乗しても快適ではないし、良い結果 顎の歯の外側端と下顎の歯の内側端が伸び、不快な形 も出ないだろう。 のエナメル質のせいである、と Delorey は言っている。 馬のパフォーマンスの問題が、ハミに由来するもの ハミまたは頭絡の他の部分がハミとこれらの形をした かどうか、どのように説明できるか? ワシントンで 端の間で敏感な軟部組織を締め付ける。正常なレベル 歯の専門家をしている Mary S. Delorey, DVM とカリ までこれらのエナメル質を平らにすることで、馬が馬 フォルニアを拠点とする調教師の Jamie Cuzick と 具をつけても幸せな状態を維持することができる。 Dory Breneman は、ハミと歯の問題が馬の調教の困 不整咬合(上顎と下顎の歯が不正確に噛んでしまう) 難さの原因になる時はどのような場合かについて議論 はハミが不快になる原因である。臼歯と切歯の不整咬 した。 合により運動中の馬の顎の適切な動きが妨げられる。 © Lincoln Rogers - Fotolia.com 2 そして、頭絡を付けた馬の歩様の適正な詰め伸ばしす る能力に悪影響を与える、と Delorey は言っている。 馬一頭一頭のハミ Delorey は多くの馬の歯科医と同様に、狼歯は抜去 ある馬には使えるハミも他の馬には効果がないかも する。これらの歯は、約 50%の馬に生えており、臼 しれない。たとえ同じ訓練であっても。Cuzick は訓 歯の前に生えていて、いくつかの例ではハミの邪魔に 練と同様に適切なハミを選ぶ際には個体差を考慮して なる。 いる。例えば、Luck の馬では、競走馬に後退と手綱 虫歯と歯根膜(歯を取り囲んでる構造)の病気もま のプレッシャーを受け入れることを教える必要があっ たハミの問題の原因となり得る。Delorey は通常の歯 た。 科検診を行うことにより、馬の獣医師(海外では歯科 競走馬はハミにかかって走る(騎手の手綱の圧にも 医師)は病気が深刻になる前に発見できる。 たれかかる)、と Cuzick は言う。今、我々は馬をリラッ 頭を振る、手綱にもたれかかるといった突然の行動 クスさせハミから解放したい。 の変化は潜在的な歯の問題の兆候かもしれない、と 馬は口にかかる圧に反応し、ハミは異なる場所(下 Delorey は言っている。しかし、騎乗とは関係ない他 唇側(切歯と大臼歯の間、舌、口腔の上側))に圧を の兆候があるかもしれない。例えば、Cuzick はいつ 加える。全ての馬は各々場所によって敏感さが異なる。 も馬の飼い桶を見て、餌がまき散らかされているか探 例えば、競走馬の再調教の時、Cuzick はレース用 す。これは、 馬が上手く餌を噛めていないことを示す。 の水ろく(舌や下唇に直接圧力がかかる)の代わりに、 もし、歯を滑らかで平らにしなかったら、餌を細か 軽く曲がったハミを大ろく(てこの原理で圧を口腔の くすることができない、と Cuzick は言っている。あ 上にかける)と共に使おうとした。その時馬は異なる なたが馬の体重を維持できないのであれば、おそらく 場所に圧を感じているのでいつものようにハミをとっ 歯に問題が出ていている兆候かもしれない。 てしまうような反応はしないだろう。そして、Cuzick Cuzick は最初は Western raches で馬に乗り、いと は馬に頭を下げ、丸くなることを教え始めることがで このブルライダーの世界チャンピオンである Gary きる。 Leffew と共にロデオをしていた。Cuzick はジョッキー としても馬に乗り、TV に出ており、今は全種類の馬 他 の 馬 よ り も 前 に 行 こ う と す る 馬 も い る、 と の 調 教 も 行 っ て い る。Cuzick は テ レ ビ シ リ ー ズ の Cuzick は言った。私が大ろくに圧を加えると、後退 Luck で使用された競走馬をイングリッシュやウェス する。後退してしばらくして、私が圧をなくす。する タンに再調教した。 と、不意に軽く前に進む。私が馬に軽く触れ、それを 開放すると、馬はもはやハミにかかりはしない。 Cuzick は後退を教えるために、円運動や発進、停 止といった運動を用いていた。騎座と手にうまく反応 すれば、ハミを緩めた。 多くの調教師が、細い水ろくで若い馬の調教を始め る。これは一般的に若馬が口に装着しやすい。しかし、 全ての馬が同様に反応するわけではない。 特別な馬に特別なハミを選ぶことは一部科学であ り、大部分が芸術であると Delorey は言っている。口 腔疾患に携わる獣医師は、低い口蓋や異常に大きい舌、 過剰にもろい軟部組織の馬をどのように適応させるか を推奨できる。しかし、各馬の最低ラインはそれぞれ © pearlguy - Fotolia.com 異なり、単一のハミではうまくいかないであろう。 3 Breneman は、馬場馬を調教し、Rancho Tujunga で乗っているが、元はガイドホース、モルガン、ドラ イビングホースと調教していた。 馬のハミを選ぶ前に、 多くのハミの問題はハミそのものではなく、騎手の 彼女はドライビングレーンで若駒を調教する。 扶助と騎座である。ハミの機構を理解した騎手が使う 「どのハミをつけるか考える前に、馬にやり方と従 分には、きつく見えるハミも実際は馬の口にはそうで 順さを教えなければならない」 、と彼女は言っている。 もない。 Breneman は、馬にハミをつける最初の過程を急い Delorey は多くのハミは目的に適切に合っていて、 ではいけないとも言っている。彼女が用いているやり 騎手の手は優しく、静かな扶助(騎手の騎座と脚の延 方の一つに、馬房内で普段からハミや頭絡を付けると 長線上にある)は馬にとって安全であるということが いうものがある。 最も重要なのである、と考えている。騎手の騎座は騎 馬の構造や大きさはハミ選びにおいて重要な役割を 乗にとって最も重要な部分の一つである。馬との効果 果たす。ハミは異なる幅と長さがあり、多くのハミの 的なコミュニケーションは騎座と扶助の基礎からく 長さは 12.7cm または 14cm である。Brebeman はど る。ハミだけではそれに変わることは出来ず、またそ のようにしてアラブ種やクオーターホースといった手 うすべきではない。 一つ分の長さの狭いハミが合う鼻口部をもつ馬のハミ Breneman はしばしば、自分が馬に乗り調教すべき を選ぶのか説明している。温血種は手二つ分の長さで か、それとも騎手をトレーニングするべきかとうかに も合わないだろう。もし、ハミがきついと、口の横に 基づき、同じ馬に違うハミをつけることがある。 かかる圧が上がりすぎる。緩すぎると、ハミが口の中 「それは騎手個人の能力(どのくらい扶助、腕の伸 で回ってしまい、歯と音を立ててぶつかり、効果的で 長を使えるか、レベルはどこに位置しているか)に依 なくなる。 存している」、と Breneman は言っている。 他の意見として、ハミの金属成分、例えば馬の唾液 「馬に依存している一方で、普通、私は素人には柔 産生を促す銅がある。 らかいハミ(より鋭さが少ない)を使用する。経験が 馬がハミを付けて幸せでいてほしいと思うなら、銅 ない乗り手は強いハミを適正に使えるのに十分な静か は甘い味がする、と Cuzick は言っている。馬は唾液 な扶助を維持することはできないだろう。おそらく彼 を出して口を湿らせている。乾いた口からハミを取り らは馬が反応した時に、圧を開放しないので、馬は頭 出しているなら、それは馬にとって心地よくはない。 を上げ、ハミに反抗する原因となる。これはハミの問 私は銅のマウスピースを使う。 題ではなく、乗り手の問題である」。 Delorey は歯の間にハミをつけたことと、それを噛 上級の馬場馬は一般的に頭絡を二つ付ける。水ろく みすぎたことにより、第一臼歯がすり減った馬に会っ と大ろくである。Breneman は生徒が水ろくで、騎座、 たことがある。 姿勢、体の機構の技術が十分だと分かるまでは頭絡を 「多くの場合、これは馬からの不快とストレスの表 二つはつけさせない。 れだと考えている」 、と彼女は言っている。私は乗り ハミを不注意に使うと痛みや怪我の元になる、と 手や調教師に、歯の上に被るのは良くない、変えるよ Delorey は言っている。逆に言えば、適正に使えば、 うに言っている。私は将来の改善のために、写真を撮 ハミは優しく、効果的に調教に利用することができる。 り測定している。 4 おそらくそれは乗り手である 最近の研究 ハミに適切に反応しなかったら 馬の福祉と科学の認知の上昇により、多くの研究者 獣医師や調教師と共に歯を処置してあげることは馬 がハミがどのように馬の口に影響するのかを評価して に迷惑をかけず、ハミに対して嫌な思いをさせないよ いる。W. Robert Cook FRCVS, PhD は最近、66 頭の うにできる。一般の歯科検診と尖ったエナメル質の鑢 飼養馬と 12 頭の野生馬の頭蓋骨を用いて、ハミによ 削処置はそこを滑らかに保ち、ハミを効果的に使うこ るダメージの証拠の調査を完成させた。彼は、88%の とができる。 飼養馬がハミが当たる骨付近の構造に骨または歯のダ 馬の構造、口のサイズ、適切なハミを選んだ時の口 メージを受けていることを示した。 の敏感さに気を付けよう。下唇と舌への直接の圧に対 同様に、ミシガン州大学の Equine Sports Medicine してよく反応する馬もいる。一方で、口腔の上側に圧 の Hilary M. Clayton, BVMS, PhD Dipl. ACVSMR, がかかる方が良い反応をする馬もいる。たとえどんな MRCVS, Mary Anne McPhail Dressage Chair は手綱 ハミを使っていようとも、騎座と脚の上手な使用と合 のテンションがある場合とない場合での馬の口腔内で わせた静かな扶助により最高の反応が返ってくる。 のハミの位置を評価した。基本的に、Clayton は、騎 手は固い組織(口蓋や顎の骨)に圧がかかるのを取り 除かなければならないし、第一に舌に圧がかかるのを 維持するよう努めるべきだと言っている。 しかしながら、研究者の間での共通意見は、騎手が ハミまたはハミなしの頭絡を個々の馬に合せて慎重に 選ぶべきであるとしている。 © Mikhail Pogosov - Fotolia.com 5 ハミなし頭絡 ほとんどの騎手や訓練で、馬の方向を変えるのにハ どのようにハミをフィットさせる のか ミが使われるが、ハミをつけないという選択肢がある 典型的なシングルジョイントの水ろくのハミは、馬 場合もある。最も一般的なハミのない頭絡はハックモ の口腔のいくつかの場所(歯槽間縁、唇、舌そして硬 アであり、 これは一般的には鼻革に圧力をかけて働く。 口蓋)に圧をかける。最も敏感な場所は舌と硬口蓋で しかしながら、後頭部や顎に圧力をかけてしまう構造 ある。 になっているハミなし頭絡もある。 うまく合ったハミは、軟部組織をつまんだりひっ 「時々、馬がハミに向かって突っ込んでいく(ハミ ぱったり、または硬口蓋に痛みのある圧力をかけるこ にかかる)ことがある」 、とカリフォルニアの調教師 となく、馬の口の吻側または臼歯の前方に心地よく収 Jamine Cuzick は言っている。もし、ハミを完全に離 まるようにできている。 したら、馬は後頭部を引き、鼻先を下げるという。良 い反応をする馬もいるだろう。 下の絵の左は手綱でのコンタクトがない状態で通常 2009 年 の 馬 の 4 つ の 研 究 で、Equine Veterinary の舌の上に来るハミの位置を記している。下の絵の右 Journal は、全ての馬がハミなし頭絡と水ろくを比べ は、通常の手綱のコンタクトで、水ろくの接合部位が ると、 ハミのない方が良い行動をすると発表している。 曲がって上唇に当たり、歯槽間縁や下に圧がかかり、 不適切なハミの使用や頭絡の事故は、馬の歯槽間縁 唇の柔らかい部分を第一前臼歯へ押し下げる。 (切歯と臼歯の間の場所) 、唇、舌にダメージを与え、 歯牙疾患を持っている馬、または不適切なハミをつ もしかしたら、骨棘形成や裂傷の原因となるかもしれ けている馬は、手綱を介して圧を加えられた時に、ひ ない、と Mary s. Delorey DVM は言っている。骨棘 どい痛みを味わう。前者では、乗り手が手綱を横に引 を取り除くために外科処置が必要な場合もある。こう いたとき、歯の突起の鋭くとがった所に軟部組織が押 いった場合、ハミなし頭絡を付ける必要が出てくる。 し付けられ生じる。他の歯牙疾患は、臼歯の端に沿っ た鋭いエナメル質被っていない大臼歯により、ハミを 「ハミなしの頭絡を使用するということは、歯科検 査と総合的な処置を介する ことの必要性を除外できな いということを覚えておい てください」 、 と Delorey は言っている。適切な動き のバイオメカニズムと適切 な口の機能、そしてハミは 健康の大きな要である。 6 邪魔し、不快になる原因となる。 仔馬の誕生月、性別による繁殖と 仔馬の馬体重及びコンディション 〈JOE D. PAGAN、CLARISSA G. BROWN-DOUGLAS、STEVE CADDEL の論文より〉 中 央ケンタッキーのサラブレッド繁殖牝馬 3909 頭およびその仔馬について、生まれ月、生まれた季節、仔馬 の性別が、体重、コンディションスコア、日増体量へ与える影響を検討した。生まれ月は仔馬の成長に影響 し、冬に生まれた仔馬は春に産まれた仔馬に対して、出生時に小さく、最初の 2 カ月間の比較では成長が遅かった。 繁殖牝馬の体重の推移とボディコンディションの比較では、季節と管理要因に関連が見られた。すなわち、冬の分 娩した牝馬は、春に分娩した牝馬に比べ、分娩後に体重減少とボディコンディションスコアの低下が大きかった。 泌乳後期の春の青草を食べる時期には、 冬の分娩馬は遅生まれの牝馬よりも体重増加が大きく、仔馬も成長が早かっ た。この冬生まれの仔馬の 3 〜 4 カ月齢での成長の早さは、母馬の泌乳量増加と仔馬自身の青草摂取量の増加、ま たそれらの両方によるものだと考えられる。 【はじめに】 Hinz ら(1979)は、カナダのサラブレッド仔馬に おいて、1、2、3 月生まれの仔馬が、4 月、5 月生ま 中央ケンタッキーでは、サラブレッド仔馬は基本的 れの仔馬より小さいことを示した。これらの違いはす に冬と早春に生まれる。通常、晩夏から早秋にかけて べての年齢において普遍的に見られた。ケンタッキー 離乳されるまで、仔馬は母馬と一緒に過ごす。最初の における最近の研究(Pagan ら 1996)では、1、2、3 数ヶ月の間に仔馬は非常に急速に成長し、5 カ月齢に 月生まれは 4 月、5 月生まれより小さいが、その違い は体重は 4 倍になる。この期間、仔馬は、母乳、放牧 は 6 カ月齢には消失した。イギリスにおいて、1 月生 地の青草および与えられる飼い葉から、その急速な成 まれのサラブレッド仔馬は、3 月、4 月生まれより小 長を支えるエネルギー、タンパク、ミネラルを得てい さかった(Jones and Hollands, 2005)。しかし、200 る。冬と春では青草摂取量は大きく異なり、泌乳中の 日齢までは生まれ月は成長速度に影響を与えなかっ 繁殖牝馬とその仔馬の栄養摂取量は、その仔馬の生ま た。これらのことから、地域と季節が授乳期の仔馬の れ月によって劇的に異なることになる。 成長に影響していることが明らかである。季節が泌乳 期の繁殖牝馬の体重とボディコンディショ ンに与える影響を調べた研究はない。この 研究は、ケンタッキーの繁殖牝馬と仔馬の 多くの頭数を調査し、分娩月、季節および 仔馬の性別がどのように体重とボディコン ディションに影響するかを調査したもので ある。 © Ingmarsan - Fotolia.com 7 【材料と方法】 ADG)の 2 つのカテゴリーに分類した。すべての繁 殖牝馬と仔馬のデータは、10 シーズンでそれぞれ独 1996・2005 年に中央ケンタッキーで出産したサラ 立して分析したが、各シーズン間にどのパラメーター ブ レ ッ ド 繁 殖 牝 馬(n = 3909) と そ の 仔 馬( 牝 馬 においても有意差は見られなかった(p > 0.05)ため、 1958、 牡 馬 1951) の 毎 月 の 体 重 を 移 動 式 体 重 計 その後の分析では 10 シーズンのデータは合計して使 (Equimetrics, Inc., Redfield, Arkansas) を 使 用 し て 用した。 計測した。データはサラブレッドの成長に関するより 大きな研究の一部として集められ、離乳までのデータ データは仔馬の日齢によって分類した:1 - 15 日(7 だけをこの研究に使用した。ボディコンディションス 日齢)、16 - 45 日(1 カ月齢)、46 - 75 日(2 カ月齢) 、 コア(BCS)は、Henneke ら(1981)の方法で 1 〜 9 76 - 105 日(3 カ 月 齢 )、106 - 135 日(4 カ 月 齢 ) 、 により繁殖牝馬と仔馬を判定した。仔馬の体高も測定 および 136 - 165 日(5 カ月齢)である。この分類法は、 した。 仔馬の日齢と体重がほぼ直線的な相関を持ち、仔馬が その日齢カテゴリーの中で 1 回だけ測定されるように 仔馬の父は、中央ケンタッキーの 50 の種馬所また 分類した。 はプライベート牧場に繋養されている約 480 頭の種牡 馬であった。仔馬の生まれ月は、 1月 (n = 354;9.0%)、 仔馬の日齢又は月齢による直線的な減少モデルが、 2 月(n = 998;25.5%) 、3 月(n = 1073;27.5%)、4 説明変数およびさまざまな反応変数(仔馬の日齢、性 月(n = 977;25.0 %) 、 お よ び 5 月(n = 507; 別、生まれ月、測定月、繁殖牝馬の体重、繁殖牝馬の 13.0%)であった。 ADG、BCS およびエネルギーバランス)として、反 応変数の予測とそれぞれの日齢カテゴリーにおける仔 平均日増体量(ADG) :kg/d は、以下の計算式で得た。 馬の日齢の平均的な反応の信頼区間を得るために使用 された。 ADG =(体重-前回の体重)÷(測定日-前回の測 定日) 仔馬の性別を考慮するとき、それは説明変数に含ま れた。有意差のある主な変数や相互作用が見られた場 繁殖牝馬は分娩後の状態において、プラスのエネル 合(p < 0.05)、Tukey-Kramer test(NCSS software ギーバランス(体重増つまりプラスの ADG)または、 package, NCSS, Kaysville, Utah)を使用した多変量 マイナスのエネルギーバランス(体重減:マイナスの 解析を実施した(P < 0.05)。 表 1.牝馬の仔馬と牡の仔馬の体重、体高と BCS ± 95%信頼区間 Days 8 Body weight (kg) Colts Fillies Height (cm) p Colts Fillies BCS p Colts Fillies p 1 57.24 ± 1.04 55.12 ± 1.02 <0.05 103.20 ± 0.44 102.19 ± 0.43 <0.05 5.21 ± 0.03 5.20 ± 0.0 3n/s 7 67.28 ± 0.71 65.16 ± 0.69 <0.01 105.60 ± 0.30 104.59 ± 0.29 <0.01 5.39 ± 0.02 5.38 ± 0.02 n/s 30 100.46 ± 0.61 98.75 ± 0.60 <0.01 112.98 ± 0.19 112.42 ± 0.18 <0.01 5.65 ± 0.02 5.68 ± 0.02 <0.05 60 137.81 ± 0.75 135.16 ± 0.74 <0.01 120.38 ± 0.19 119.65 ± 0.19 <0.01 5.66 ± 0.02 5.73 ± 0.02 <0.01 90 171.83 ± 0.88 168.94 ± 0.88 <0.01 126.02 ± 0.20 125.04 ± 0.20 <0.01 5.62 ± 0.02 5.71 ± 0.02 <0.01 120 202.21 ± 1.06 199.38 ± 1.04 <0.01 130.25 ± 0.21 129.54 ± 0.21 <0.01 5.56 ± 0.02 5.65 ± 0.02 <0.01 150 230.56 ± 1.61 227.59 ± 1.59 <0.01 133.90 ± 0.29 133.09 ± 0.29 <0.01 5.55 ± 0.02 5.63 ± 0.02 <0.01 【結果及び考察】 れは、4 ヵ月齢まで他の月生まれの仔馬より軽かった (表 2)。150 日齢では、生まれ月間の差はみられなかっ 仔馬 た。 牡の仔馬は、牝の仔馬に比べ、1.7 および 3.0kg 重く、 0.6 および 1.3cm 背が高かった(p < 0.05) 。牝と牡は、 1 月、2 月生まれの仔馬は、7 日齢の時点で、3 月、 生まれてから 7 日目までは同じ BCS だったが(p > 4 月および 5 月生まれの仔馬より ADG は少なかった。 0.05) 、1 カ月齢では牝の方が太っており(p > 0.05)、 1 月生まれは 3 ヵ月齢の時点では逆に他の生まれ月よ 研究終了時(離乳時)までその状態は継続した(表 1、 り ADG が大きかった。これは 4 月の春の青草の急成 図 1) 長の時期と一致していた。5 月生まれは、2、3、4 カ 月齢で他の月生まれより ADG が少なかったが、これ 1 月、2 月および 3 月の仔馬は生まれて 1 カ月は、4 は、7 月、8 月、9 月の晩夏の青草の質が低下する時 月および 5 月生まれの仔馬より体重が軽い。また、1 期に一致しており、仔馬の ADG に季節的な影響が示 月および 2 月生まれは、3 ヵ月齢まで、3 月、4 月お 唆された(図 2)。 よび 5 月生まれより体重が軽いままであり、1 月生ま 図 1.繁殖牝馬、牝の仔馬、牡の仔馬の BCS ± 95%信 頼区間 図 2.生まれ月による仔馬の平均日増体重 表 2.仔馬の体重の± 95%信頼区間(kg) 右肩の同じ印どうしは有意差 Days January February March 57.76 ± 2.11 60.17 ± 2.60b 62.86 ± 1.99a 64.36 ± 0.88a 65.71 ± 0.84a 68.18 ± 1.16b 69.96 ± 1.43b 30 93.50 ± 1.37a 96.27 ± 0.80b 100.80 ± 0.78c 102.74 ± 0.84d 102.11 ± 1.18d 60 128.48 ± 1.75a 133.72 ± 1.05b 138.90 ± 0.96c 138.82 ± 0.99c 137.31 ± 1.62c 90 163.85 ± 2.24a 169.03 ± 1.18b 172.61 ± 1.12c 171.26 ± 1.28bc 170.92 ± 1.70bc 120 195.66 ± 2.53a 199.46 ± 1.31ab 201.98 ± 1.47b 202.24 ± 1.50b 202.55 ± 2.32b 150 226.00 ± 3.07a 228.74 ± 1.83a 230.63 ± 2.24a 230.92 ± 3.31a 227.11 ± 4.18a 7 a May 55.21 ± 1.91 53.69 ± 3.67 a April 54.86 ± 1.57 1 a ab 9 7 日齢、4 か月齢、5 カ月齢では、仔馬の BCS は、 少が大きかった。1 月分娩馬は、他の月の分娩馬に比 生まれ月で差はみられなかった。 すべての生まれ月で、 べ、2 ヵ月目の体重変動は少なく、逆に 4 ヵ月目、5 ヵ 7 日齢でもっとも低い BCS を示し、7 日齢から 30 日 月目の体重変動は最も大きかった。また、泌乳 3 ヵ月 齢の間に上昇した。5 月生まれは、1 カ月齢および 2 目は 1 月および 2 月分娩馬は、多の月の分娩馬より体 カ月齢において他の生まれ月の仔馬に比べ BCS は低 重変動が大きかった(図 5)。 かった。1 月および 2 月生まれは、3 カ月齢において、 3 月、4 月、5 月生まれよりも有意に高い BCS を示し どの泌乳期であるかに関わらず、すべての分娩馬は た(表 3 および図 3) 。 春(3 月、4 月、5 月 ) に 体 重、 日 体 重 変 動 お よ び BCS は増加する(図 6、7、8)。冬に分娩した馬は、1 繁殖牝馬 月および 2 月に体重は減少し、その後 3 月には約 0.5kg/ 冬に分娩した(1 月、2 月)繁殖牝馬は、分娩後最 d 増加する。この増加は研究期間終了まで持続した (図 初の 2 カ月間は 3 月、4 月および 5 月に分娩した繁殖 7)。繁殖牝馬の体重と BCS の変化は季節と管理要因 牝馬より体重が軽かった。泌乳期の 4 カ月および 5 カ に関連して現れた。冬の分娩馬は、分娩後、体重減少、 月までに他のグループとの体重の差は消失した(図 4) 。 マイナスの日体重変動、および BCS 低下を示したが、 春まで舎飼い時間が長く放牧時間の制限があったよう 冬に分娩した繁殖牝馬は、春に分娩した馬(3 月、 である。 4 月、5 月)に比べ、分娩後最初の 1 カ月での体重減 表 3.1 月、2 月、3 月、4 月および 5 月生まれのケンタッキーの仔馬 BCS ± 95%信頼区間。 右肩の同じ印どうしは有意差(p < 0.05)。 Days January February April 5.41 ± 0.03 5.37 ± 0.04a 5.68 ± 0.04a 5.65 ± 0.02ab 5.67 ± 0.02a 5.69 ± 0.02a 5.61 ± 0.03b 60 5.74 ± 0.04a 5.71 ± 0.03a 5.73 ± 0.02a 5.68 ± 0.02b 5.63 ± 0.03c 90 5.72 ± 0.05a 5.73 ± 0.03a 5.66 ± 0.02b 5.62 ± 0.02b 5.60 ± 0.04b 120 5.64 ± 0.04a 5.61 ± 0.03a 5.59 ± 0.02a 5.59 ± 0.03a 5.60 ± 0.05a 150 5.61 ± 0.04a 5.59 ± 0.03a 5.57 ± 0.03a 5.58 ± 0.05a 5.66 ± 0.07a 30 a May 5.39 ± 0.03 5.39 ± 0.06 a 図 3.生まれ月による BCS の± 95%信頼区間 10 March 5.36 ± 0.03 7 a a 図 4.泌乳月による繁殖牝馬体重 (kg) の± 95%信頼区間 繁殖牝馬と仔馬のデータの相関 体量は少なかった(p < 0.05)。 仔馬の体重と繁殖牝馬の体重は正の相関があり(p < 0.05) 、仔馬の ADG も繁殖牝馬の ADG と正の相関 これらのデータは、1 年の内の季節が哺乳期の仔馬 がある(p < 0.05) 、また、仔馬の BCS は 1 〜 5 ヵ月 の成長に影響を与えることを明らかに示した。1 月お 齢までは繁殖牝馬の BCS と正の相関があった(p < よび 2 月に生まれた仔馬はそれ以降に生まれた仔馬に 0.05) 。これらの相関は、体重の重い繁殖牝馬はより 比べ、出生時にも小さく最初の 2 カ月間は成長も遅 重い仔馬を持ち、体重が増えていく繁殖牝馬から生ま かった。1 月と 2 月に出産した繁殖牝馬は、泌乳早期 れた仔馬はより早く成長する、また太った繁殖牝馬か に体重を減らす傾向にあり、このことは泌乳早期のエ らは 太 っ た 仔馬が育つことを示している。 仔 馬 の ネルギー要求量に見あうだけのカロリーを摂取してい BCS と繁殖牝馬の 2 および 3 ヵ月 (泌乳量のピーク期) ないということを示唆している。泌乳後期に放牧地の のプラスの日体重変動と正の相関があり、これは泌乳 青草を摂取できるようになると、これらの早い時期の 期の最初の 3 ヵ月で増体している繁殖牝馬の仔馬は 分娩繁殖牝馬は、遅生まれの繁殖牝馬よりも増体が大 太っていることを示している。 きく、それらの仔馬の成長も速い。このように 3 〜 4 ヵ 月齢の仔馬の成長の速さが、母馬の泌乳量がより多い 生まれ月に関わらず、分娩後にマイナスのエネル せいか、あるいは仔馬がより多くの青草を摂取するた ギーバランスを示す(体重減少またはマイナスの日体 めか、さらにはそれら両方の効果なのかは、明らかで 重変動)繁殖牝馬の仔馬は、どの月齢においてもプラ はなかった。 スのエネルギーバランスを示す繁殖牝馬の仔馬より増 図 5.ケンタッキーの繁殖牝馬の泌乳月ごとの日体重変動 (kg/d) 図 6.繁殖牝馬の分娩月ごとの体重の推移(1 月は 1、2 月は 2 と表示)± 95%信頼区間 図 7.繁殖牝馬の分娩月ごとの日体重変動推移の± 95% 信頼区間 図 8.分娩月ごとの繁殖牝馬の BCS 推移の± 95%信頼 区間 11 ケンタッキーでは、泌乳仔馬の成長速度は生まれ月 カナダでは、春の青草摂取量が、早生まれの仔馬が と季節に左右される。冬に生まれた仔馬は、最初の 2 代償性の成長をするほどには多くないのではないかと カ月間は他の仔馬よりゆっくり成長する。しかし、泌 思われる。一方、イギリスでは、おそらく冬期間の放 乳後期には代償性に急成長したため、結果的に 5 カ月 牧地の青草が仔馬の成長を支えるための繁殖牝馬の栄 齢では他の生まれ月のグループと体重の差はなくなっ 養要求量に十分なカロリーを供給するのであろう。 た。 この結果は、早生まれは 1 歳終了時まで小さいまま だったとするカナダ(Hintz et al., 1979)や生後 200 日齢までの間は生まれ月による成長率の差は無かった と す る イ ギ リ ス の 報 告(Jones and Hollands, 2005) と異なっていた。 Reprint Courtesy of Kentucky Equine Research, Inc. [広告商品] B-QUIET(ビークワイエット) ― 表 2 Speedi-Beet(スピーディービート) ― 表 3 EQUI-JEWEL(エクイジュエル) ― 表 4 広告商品のお問合せは 都府県のお問合せ先 JRA ファシリティーズ㈱ 美浦事業所 TEL 029-885-2161 栗東事業所 TEL 077-558-0319 北海飼料販売㈱ TEL 077-558-2468 ㈱市原商店 TEL 077-558-0834 ㈱渡辺商店 TEL 029-885-1270 ㈲アスコットコーポレーション TEL 029-885-8199 北海道のお問合せ先 ㈱レックス TEL 0146-42-3600 発行・編集:株式会社レックス 〒 056-0001 北海道日高郡新ひだか町静内目名 491-2 TEL 0146-42-3600 Fax 0146-43-3502 HP:http://www.lex-inc.com 12 スピーディ・ビート−品質へ のこだわりが違いを生み出す どの製品にとっても、品質は真に優れたものを作り上げる上で欠かせない要素です。良品が極上の逸品となるのは優れた品質 保証とサプライチェーンシステムがあってこそ。 これはスピーディ・ビートと姉妹品ファイバー・ビートにもまさに当てはまるこ とでしょう。 では、 スピーディ・ビートにとって品質とは何を意味するのでしょうか?スピーディ・ビートの製造元であるブリティッシュ・ホースフ ィードの親会社・イアンソン・ブラザーズ社は、 これまで100年以上にわたり、高品質の動物飼料 メーカー向け原料の調達に携わっ てきました。同社は、ユニバーサル飼料保証機構(UFAS)や飼料用原料保証機構(FEMAS)の会員でもあり、欧州の食品安全法に 準拠する極上の品質を常にお届けしています。 このグローバ ル化が進む時代にイアンソン・ブラザーズ社がイギリス農業界にて 大手のポジションを確保しているのは、同社が高品質の製品を提供しているからこそなのです。 品質面でスピーディ・ビートの最大の鍵となるのがサプライチェーンです。 ブリティッシュ・ホースフィード社(BHF)はビートパル プの調達先をブリティッシュ・シュガー社に限定して指定しています。 これ以外にもBHFは、品質に対する消費者の期待に応え、 更にはラミニティス・トラストの規約に準拠するため、他社とは異なる独自の厳しい仕様に基づいてビートパルプが製造される ような体制を整えています。BHFが毎年必要とするビートパルプ原料は1回にまとめて製造され、専用倉庫に保管されます。 ブリティッシュ・シュガー社は自社契約農家から原料を調達しており、ビートの栽培に関して多大な知識・情報を構築しています。 てん菜(ビート)種子に関 する最先端の技術やイノベーションにより肥料の使用量が大幅に減少したほか、農薬はほぼ不使用となっています。 また、 てん菜の洗浄、裁断、糖分抽出、 乾燥に薬品や添加物が使用されることはなく、糖蜜(モラセス)のてん菜への戻し入れも行われていません(糖蜜を戻しいれると白い粉が付きます)。異物 混入のない清潔な製品を製造するため、 これらの工程は全て厳格な品質管理の下に置かれています。 ビートパルプはBHFの飼料製造工場で更に洗浄され、特許を取得した工程の数々 (ここでも薬品は一切使用していません) を経て微粉化が行われます。 微粉化とは、赤外線を使用して水分子を刺激・膨張させ、瞬時に蒸発させることにより、栄養素にゆっくりと火を通して消化しやすい状態にし、細胞壁を 壊す工程を指します。 スピーディ・ビートの場合、 この工程を通じて栄養素が壊れた細胞壁から出て小腸で吸収されるようになり、不溶性食物繊維の発 酵が容易になります。 微粉化の仕上りは加熱時間、加熱 温度、加熱機と飼料間の距離に左 右されます。イアンソン・ブラザー ズ社は40年にわたって微粉化技術 を構築しており、各原料ごとに異な る工程を確立しています。更に、飼 料の製造においては前処理も重要 な工程として重要視しています。 最終的にスピーディ・ビートは粉砕機にかけ られ、独自の形状に成形されます。 しかし、品質は見た目の良さに限りません。極めて清潔でホコリ等の混入がない製品を提供するのはもちろん ですが、それ以外にもスピーディ・ビートには様々な独自の特長があり、 それらは製品を作る工程全体に実現し ているのです。 微粉化工程では、慎重に設定管理を行わなければビートパルプの加熱しすぎが発生しかねません。 この ような場合、たんぱく質の消化に影響が出るだけでなく、ビートパルプに残る糖分が炭化して味を損な う上、 フレークがぼそぼそとした粉状になるおそれがあります。 ドクター・トーマス・シャーロック 大学で動物栄養学・生化学を専攻し、1977年に理学士号を取得。 リーズ大学にて消化生理 (飼料摂取管理) で博士号を取得後、ニトロヴィット社に栄養学者として入社。同社に5年間 勤務後にフォーF・ニュートリション社に転職。以降、 スミスクラインビーチャム・アニマルヘ ルス社のテクニカル・セールスマネージャー、ルクタSA(香料・香辛料)のイギリス経営責任 者を歴任。1996年にコンサルタント会社を設立して動物飼料に関する技術面・栄養面のア ドバイスを提供を開始、現在に至る。 スピーディ・ビート製品の発売以来、英国ノース・ヨー クシャーにあるブリティッシュ・ホースフィード社のアドバイザーを務めている。 Follow us on & at www.tallahesse.com/australia www.britishhorsef www.britishhorsefeeds.com efee eed ds ds.com