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飼料と乳成分@ ・・・乳蛋白質・・・
飼料と乳成分② … 乳 蛋 白質 … 乳牛 の第一 胃では、 た くさんの微生物 が生息 し、飼料成分の分解、合成がお こなわれて い ます。乳蛋 自質率を高 めるためには、第一 胃での発酵 を理解 した飼料給与をお こな うことが 大切です。 1。 飼料 から乳蛋 自質 までの道筋 反易 胃を もつ 牛 で は、 ルー メ ン内で 微生物 が蛋 自質 を分解 し、菌体蛋 白質 を合成 します。 この菌体蛋 自質 が牛 の主 た る蛋 自栄養源 とな ります。牛 は菌体蛋 自質 と、 ルー メ ンで分 解 さ れな いで 第 四胃 まで達す るバ イパ ス蛋 自質 を第 四胃以降で消化 し、 ア ミノ酸 の形 で体 内 に吸 収 します。吸収 されたア ミノ酸が乳腺細胞で乳蛋 白質 に合成 され ます。 摂取飼料 分解 。合 成 分解性蛋 自質 非分解性蛋 自質 (バ イパス蛋自質 分解 され な い ) 図1 飼料蛋 自質 と乳蛋 白質 2B乳 蛋 白質向 上のポ イ ン ト ルーメ ン内 の適正 な発酵 で菌 体蛋 自質 の合成効率 を高 め ることと、必要 なバ イパ ス蛋 自質 飼料 の給与 が乳蛋 自率 向上のカギ とな ります。 (1)菌 体蛋 白質 の合成量を最大 にするためのポイン ト 35 ・微 生物発酵 にはエ ネ ル ギー が必要 で す。 菌体蛋 自質 を合成す るためには、飼料 中 の分解性蛋 自質 の充足 と共 に、微 生 物 の発 酵 に供す るエ ネ ル ギー源が必要 です。 図 1は 給与飼料 中のエ ネ ル ギー と蛋 自質 の充足 バ ラ ンス を示 した ものです が、蛋 自 質 が 100%充 足 されて いて も、 エ ネ ル ギ ーが充分給与 されな い場合 は乳蛋 白率 の 向 上 は期待で きません。 充分 なエ ネ ル ギ ー質飼料 の給与 と、1日 の 中でむ らのな い給与 S必 要 (多 回給餌)力 です。 ・ルー メン内の pHを 安定 させ る。 蛋 34 33 自 質 32 率 ――― 蛋白質供給 ――――エネルギー供給 %31 30 80 図2 90 100 110 充 足 120 130 率 乳蛋自質率におよぼす蛋自質・ エネルギー供給の影響 (カ ウフマン) (2)バ イパ ス蛋白質の給与 泌乳初期や乳量 が 35kg以 上 になる と、 良質 のサ イ レージや乾草 を確実 に採食 さ 菌体蛋 自質 だけで は、牛 の蛋 自質要求量 を ま せルーメン内の環境 を整 え pHを 安定 させ かな う ことは 出来 な くな るばか りでな く、必 須ア ミノ酸 が不足 します。 リジ ンや メチオ ニ ます。 濃厚飼料 は 1回 の給 与 上 限 を 3 kg程 度 とします。 95 乳 ン、 トレオ ニ ンな どを含んだ、 バ イパ ス蛋 白 質 の給与 が必要 です。 3.具 体的な対策 飼料給与のポイ ン ト 良 質 な繊 維 飼料 を十 分 給与 す る。 (で きれ ば 1番 草 が良 い) 先 に粗 飼料 を給 与 し、 つ ぎ に濃 厚 飼料 を与 える。 濃厚飼料の給与量 は 1回 3kg以 内 とし、た くさん与 える場合 は給与 回数 を増やす。 穀類 の分解 ス ピー ドを考慮 しエ ネ ル ギー給与量 を充足 させ る。 蛋 自質 を充足す る。バ イパ ス蛋 自質、ア ミノ酸 を考慮 した飼料給与 にす る。 _.リ (1)エ ネル ギ ー を充足 す る 乳 量 水 準 30kgを 超 え る牛 で は、 併 給 飼 料 の エ ネ ル ギ ー 水 準 を高 め る と、乳 量 と乳 蛋 自 方法 によ り分解性 に違 いが 出 るので、給与蛋 質率 が 向上 し ます (表 1)。 併給 エ ネ ル ギ ー 飼 料 と して の 穀 類 は、加 工 設計す ることが大切です。 表 1 自質飼料 の分解 ス ピー ドと同調 す るよ う飼料 併給飼料のエネルギ ー水準の影響 乳量水準 粗濃比 併給飼料 のTDN TDN摂 取 量 % 子L量 乳脂肪 率 1)P<0.07、 90 16.11) kg k3 kg CP摂 取 量 25kg(泌 50:50 85 146 乳 中期 65:35 80 145 114 3.50 340 340 31.62) 289 29.7 395 388 3.94 % % 3.22 12.2 25.0 252 247 3 4.18 2.99 2.21 420 3.17 ガPく 0.14 ' 85 11.5 253 24.2 194) (根 釧農試 (2)バ イバ ス蛋 白質を充足 する 表 2は 魚粉給与 によ り、乳蛋 自質率が高 ま 表2 魚粉の給与効果 TDN摂 取量 蛋 自質の要 求量が高 ま ります。水分の高 いグ CP摂 取量 乳量 乳脂肪率 乳蛋 自質率 乳蛋自質量 ラスサ イ レー ジゃ分解性 の高 い蛋 自質飼 料 を 多 く給与す ると きは、 バ ィパ ス蛋 自質の多 い 飼料 の給与 に配慮 します。 シ ′しP 血清メチオニン 血清 リジン [ 粉 1加 熱大豆 │ビ ール粕 .… … … … .__.― 対照 区 156 313 378 380 308 163 317 368 381 291 1161* 245*' lo62 2 16 866求 ″ (根 765 釧農試 '94) バイパス率が高くアミノ酸組成に優れる。嗜好性悪 (450∼ 90og/日 加熱によ リバ イパス率高い。油脂が多いので給与量に 給与 注意 (2.5kg/日 ) ) バィパ ス率が高い。生は水分含量 多 い ヒ.主≧ z至:=生 ヽ 脚。ソdI ρ。ソdl *5%で 有意 、 **lo%で 有意 イパ ス率 の 高 い飼 料 魚 魚粉 区 蛇蛇蛇%% g つた試験成績です。高泌乳時 には、バ イパ ス (18kg/日 ) バラ 『繕 多 貢 酸 員 万 が F√ tky日 )船 牡限 選 琵 ハノ 個 .ニ ― ― ―・… … … …・ ― ― ・二 ´ ∼ ` ′ ‐ ´ ヽ″ ヽ ′ JO rl´ J l上 ′ぃ 、■ .υ へ 汐 ロ 48 ノ ヽ不口 tl_!嶽 1旦 ′ 飼料と乳成分②手L蛋 自質 96