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カミツキガメに注意!!!

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カミツキガメに注意!!!
カミツキガメに注意!!!
カミツキガメとは?
カミツキガメとは、背甲長(甲羅の長さ)約 50cm まで成長する淡水性のカメ類のことです。カミツ
キガメは外来種で、本来はカナダ、北米から中南米にかけて 4 亜種が生息しています。このうち、千葉
県では印旛沼流域にホクベイカミツキガメが生息していると言われています。カミツキガメは、雑食性
で、飼育下では 40 年以上は生きることがあります。繁殖期以外は水中で生活をし、甲羅干しはしません。
産卵期は 5~7 月で、上陸し、草地などに 20~30 個の卵を産みます。他のカメと違い、甲羅が小さいの
で手足や頭を甲羅内に収納することはできません。
甲羅に 3 本の隆
条(キール)
尾は長く、1~3
列の鱗がある。
爪は鋭い。
口は鋭く、首は長く伸びる。
カミツキガミの被害
カミツキガメは 1960 年代にペットとして日本に輸入され始めました。千葉県では、1978 年に佐倉市
の高崎川で発見されたのが最初とみられ、1990 年代中頃から急激に個体数が増えたと考えられています。
カミツキガメは様々な被害を起こします。まず、生態系への被害です。カミツキガメは大型に成長し、
様々な生き物を捕食します。そのため、在来生物に大きな影響を及ぼすと考えられます。
次に、人に対する被害です。カミツキガメは鋭い口と爪を持ち、かむ力は強力です。そのため、捕え
られた時にかみつき等の被害が想定されます。特に。子どもがかまれた場合は大きな怪我になることも
あります。
そして、産業への被害です。水田耕作等営農作業中の出没、漁具への入網時の漁獲物の捕食、網の損
壊等があげられます。
カミツキガミを見かけたら
平成 25 年8月に鎌ケ谷市内の大津川付近でカミツキガメが発見されました。もし、カミツキガメを発
見した場合は、速やかに地元の市町村役場等もしくは警察に連絡してください。カミツキガメに触れる
と怪我や、保有するサルモネラ菌に感染するおそれがあります。決して、手を出したり、捕まえたりな
ど、自分で対応しないでください(カミツキガメを移動・運搬出来るのは許可を受けて飼育をする方の
ほかは、原則地方公共団体の職員と警察官が職務として扱う場合のみです)
。
カミツキガメは気性が荒く、その動きは俊敏です。水中では人影が見えると逃げますが、陸上にいる
ときは警戒心が強く、目の前に近づいたものに対しては自分を守るため、瞬時にかみつこうとする習性
があります。絶対に近寄らないで下さい。
鎌ケ谷市内連絡先
●鎌ケ谷市役所 環境課
℡047-445-1141
●鎌ケ谷警察署
℡047-444-0110
特定外来生物とは?(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)
特定外来生物とは、生態系、人の生命や体、農林水産等への被害を防ぐため「特定外来生物の生態系
等に係る被害の防止に関する法律」(外来生物法)によって指定された、問題を起こす海外起源の外来
生物のことです。特定外来生物に指定されたものは原則飼育・栽培・保管及び運搬が禁止され、輸入や
野外へ放つこと等も出来ません。
カミツキガメは平成 17 年に「特定外来生物」に指定され、これ以降は同様に飼育等が禁止されていま
す。現在許可を受けて飼育している方は、野外に放すことなく最期まで責任を持って飼いましょう
他のカメの見分けるポイント
ニホンイシガメ(日本固有種)
見た目は、甲羅の尻側がギザギザになっていて、腹は黒い。
クサガメ(在来種)
見た目は、甲羅に 3 本の盛り上がったすじがある。腹には白
い線があり、顔には黄色い模様があるが、黒化したものもい
る。
ニホンスッポン(在来種)
見た目は、鼻先がとがっていて、甲羅がやわらかい。かまれ
ると危険。
ミシシッピアカミミガメ(外来種)
見た目は、首や足に黄色い模様がある。模様がなく、黒化し
たものもある。ミドリガメはこの種の別名であり、幼体時の
甲羅は緑色をしている。かまれると危険。
ワニガメ(外来種)
大型のカメ。頭部は大きく、上くちばしは鉤状。背甲はオリ
ーブがかった茶色の顕著な隆起が三本ある。カミツキガメよ
りかむ力が強いので、かまれると危険。
※写真の出典・引用:矢部隆・日本自然保護協会『自然しらべ 2013
日本のカメさがし!
身近な生き物から見えてくる生物多様性』より
参考文献
印西市「カミツキガメに注意」http://www.city.inzai.chiba.jp/www/contents/1247113287995/
2013.8.7.
環境省「外来生物法の概要」http://www.env.go.jp/nature/intro/2law/lawoutline.html 2013.8.7.
環境省「特定外来生物同定マニュアル」http://www.env.go.jp/nature/intro/4document/manual/hachu.pdf
2013.8.7.
館林市「カメなどのハ虫類を原因とするサルモネラ症について(注意喚起)
」
http://www.city.tatebayashi.gunma.jp/docs/2013082200013/ 2013.9.25
国立環境研究所『ワニガメ』http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/30310.html
2013.12.9
日本自然保護協会『自然しらべ 2013』http://www.nacsj.or.jp/project/ss2013/index.html 2013.12.26
日本自然保護協会,『日本のカメさがし! 身近な生き物から見えてくる生物多様性』
千葉県,2011,『千葉県におけるカミツキガメ防除実施計画書』
千葉県環境生活部自然保護課自然環境企画室生物多様センター,2012,『生物多様性ちばニュースレター
No.28』.
千葉県環境生活部自然保護課自然環境企画室生物多様センター,2013,『千葉県生物多様性ハンドブック 2
外来生物がやってきた』
千葉県環境生活部自然保護課自然環境企画室生物多様センター,2012,『特定外来生物 カミツキガメ~
防除の取り組みと実践~』
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