Comments
Description
Transcript
平成26年度さいたま市公営企業会計決算審査意見書
平成26年度 さいたま市公営企業会計 決 算 審 査 意 見 書 さいたま市監査委員 監査監第689号 平成27年8月26日 さいたま市長 清 水 勇 人 様 さいたま市監査委員 同 同 同 榎 宮 萩 宮 本 原 原 澤 誠 敏 章 則 一 夫 弘 之 平成26年度さいたま市公営企業会計決算の審査意見について 地方公営企業法第30条第2項の規定に基づき、審査に付された平成26年度さい たま市公営企業会計(水道事業会計・病院事業会計・下水道事業会計)決算並びに証 書類、事業報告書及び政令で定めるその他の書類の審査結果について、次のとおり意 見を提出します。 目 次 平成 26 年度さいたま市公営企業会計決算審査意見 第1 第2 第3 第4 審査の対象 審査の期間 審査の方法 審査の結果 …………………………………………………………………… …………………………………………………………………… …………………………………………………………………… …………………………………………………………………… 1 1 1 1 1 業務状況 …………………………………………………………………… 2 予算の執行状況 …………………………………………………………… ………………………………………………… (1) 収益的収入及び支出 ………………………………………………… (2) 資本的収入及び支出 3 経営成績 …………………………………………………………………… ………………………………………………………… (1) 利益額の推移 …………………………………………………………………… (2) 収益 …………………………………………………………………… (3) 費用 …………………………………………………………… (4) 料金回収率 4 財政状態 …………………………………………………………………… …………………………………………………………………… (1) 資産 ………………………………………………………… (2) 負債及び資本 ………………………………………………………… (3) 企業債の状況 5 キャッシュ・フローの状況 ……………………………………………… ……………………………… (1) 業務活動によるキャッシュ・フロー ……………………………… (2) 投資活動によるキャッシュ・フロー ……………………………… (3) 財務活動によるキャッシュ・フロー …………………………………………………………… (4) 資金の増減 6 経営指標 …………………………………………………………………… ………………………………………………………………… (1) 収益性 ………………………………………………………………… (2) 安全性 7 むすび ……………………………………………………………………… 決算審査参考資料 ………………………………………………………… 5 6 6 水道事業会計 6 8 8 9 10 11 12 12 13 15 16 16 17 17 17 18 18 19 20 25 病院事業会計 業務状況 …………………………………………………………………… 37 予算の執行状況 …………………………………………………………… 39 ………………………………………………… 39 (1) 収益的収入及び支出 ………………………………………………… 39 (2) 資本的収入及び支出 1 2 3 経営成績 …………………………………………………………………… 41 ………………………………………………………… (1) 利益額の推移 …………………………………………………………………… (2) 収益 …………………………………………………………………… (3) 費用 ………………………………………… (4) 医業収益と医業費用の関係 4 財政状態 …………………………………………………………………… …………………………………………………………………… (1) 資産 ………………………………………………………… (2) 負債及び資本 ………………………………………………………… (3) 企業債の状況 5 キャッシュ・フローの状況 ……………………………………………… ……………………………… (1) 業務活動によるキャッシュ・フロー ……………………………… (2) 投資活動によるキャッシュ・フロー ……………………………… (3) 財務活動によるキャッシュ・フロー …………………………………………………………… (4) 資金の増減 6 経営指標 …………………………………………………………………… ………………………………………………………………… (1) 収益性 ………………………………………………………………… (2) 安全性 7 むすび ……………………………………………………………………… 決算審査参考資料 ………………………………………………………… 41 42 43 45 47 47 47 50 51 51 51 52 52 53 53 54 55 59 下水道事業会計 1 業務状況 …………………………………………………………………… 71 2 予算の執行状況 …………………………………………………………… 72 ………………………………………………… 72 (1) 収益的収入及び支出 ………………………………………………… 72 (2) 資本的収入及び支出 3 経営成績 …………………………………………………………………… 74 ………………………………………………………… 74 (1) 利益額の推移 …………………………………………………………………… …………………………………………………………………… …………………………………………………………… (4) 経費回収率 4 財政状態 …………………………………………………………………… …………………………………………………………………… (1) 資産 ………………………………………………………… (2) 負債及び資本 ………………………………………………………… (3) 企業債の状況 5 キャッシュ・フローの状況 ……………………………………………… ……………………………… (1) 業務活動によるキャッシュ・フロー ……………………………… (2) 投資活動によるキャッシュ・フロー ……………………………… (3) 財務活動によるキャッシュ・フロー …………………………………………………………… (4) 資金の増減 75 76 78 78 78 79 81 83 83 83 84 …………………………………………………………………… 85 ………………………………………………………………… 85 (2) (3) 6 収益 費用 経営指標 (1) 収益性 84 ………………………………………………………………… 86 (2) 安全性 7 むすび ……………………………………………………………………… 87 決算審査参考資料 ………………………………………………………… 91 (注) 1 文中の金額は万円単位で表示し、各表中(参考資料を除く。 )の金額は千円単位で表示し、 いずれも原則として単位未満は切り捨ててある。ただし、積算は円単位で求めている。 2 金額については、単位未満の数値を切り捨てたため、差額又は合計額が一致しない場合が ある。 3 文中及び各表中に用いる比率(%)は、小数点以下第 2 位を四捨五入して小数第 1 位まで 表示した。このため、合計と内訳の計は一致しない場合がある。 4 文中及び各表中に用いる金額は、予算と対比する決算額の数値については消費税及び地方 消費税を含み、財務諸表に関する数値については消費税及び地方消費税を除いてある。 5 各符号の用法は次のとおりである。 「 △ 」……… 負数 「 0.0 」……… 比率計算において、該当数値がないもの又は該当数値はあるが単位未 満のもの 「 − 」……… 該当項目のないもの 「*****」……… 比率が 1,000(%)以上の数値となるもの 「皆増・皆減」… 当年度又は前年度において比較する計数がなかったもの 平成 26 年度さいたま市公営企業会計決算審査意見 第1 審査の対象 平成 26 年度さいたま市水道事業会計決算 平成 26 年度さいたま市病院事業会計決算 平成 26 年度さいたま市下水道事業会計決算 上記各決算に関する証書類、事業報告書、キャッシュ・フロー計算書、収益 費用明細書、固定資産明細書及び企業債明細書 第2 審査の期間 平成 27 年 6 月 11 日から平成 27 年 8 月 6 日まで 第3 審査の方法 審査に当たっては、審査に付された平成 26 年度さいたま市公営企業会計(水 道事業会計・病院事業会計・下水道事業会計)決算書類及び決算附属書類が地 方公営企業法、その他関係法令に準拠して作成されているか、また、事業の経 営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況を適正に表示しているかを検 証するため、現金出納検査及び定期監査の結果を参考としたほか、関係職員か ら説明を聴取するとともに、計数については総勘定元帳、その他の関係諸帳票 及び出納取扱金融機関の預金残高証明書と照合し、慎重に審査した。 なお、公営企業会計に係る会計基準が変更され、平成 26 年度から適用され ていることから、変更後の会計基準への適合性に特に注意を払っている。 第4 審査の結果 審査に付された平成 26 年度さいたま市公営企業会計(水道事業会計・病院 事業会計・下水道事業会計)決算書類及び決算附属書類は、ともに関係法令に 準拠して作成されており、記載された金額は、総勘定元帳及びその他の関係諸 帳票の記載金額といずれも符合しており、計数は正確であると認められ、また、 事業の経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況を適正に表示してい るものと認められた。 なお、その決算概要は次のとおりであり、審査の過程で作成した参考資料を 別表として添付した。 −1− 水 道 事 業 会 計 水 1 道 事 業 会 計 業務状況 平成 26 年度における給水件数は 57 万 5,395 件で、前年度に比べ 4,756 件(0.8%)増加 し、また、給水人口は 126 万 2,706 人で、前年度に比べ 7,721 人(0.6%)増加している。 年間総給水量は 1 億 3,040 万 7,690 で、前年度に比べ 73 万 8,490 (0.6%)の減少 となった。なお、総給水量に占める水源割合は、埼玉県営水道からの受水 89.4%、地下 水 10.6%となっている。 業務状況については、「第 1 表」のとおりである。 第1表 業務状況表 年 度 項 目 平成26年度 平成25年度 前年度対比 行政区域内戸数 戸 553,920 545,900 8,020 給 数 件 575,395 570,639 4,756 行政区域内人口 人 1,263,455 1,255,743 7,712 給 水 人 口 人 1,262,706 1,254,985 7,721 総 給 水 量 a 130,407,690 131,146,180 △738,490 水 b 116,628,750 118,656,440 △2,027,690 89.4 90.5 △1.1 13,778,940 12,489,740 1,289,200 10.6 9.5 1.1 1 日 最 大 給 水 量 388,330 397,500 △9,170 1 日 平 均 給 水 量 357,281 359,305 △2,024 127,619,968 129,074,064 △1,454,096 97.9 98.4 △0.5 水 件 受 比 率 (b/a) × 100 地 下 水 c 比 率 (c/a) × 100 有 有 効 水 効 % % 量 率 % (注)行政区域内戸数から給水人口までは、各年度末の数値である。 −5− 2 予算の執行状況 収益的収入及び支出 収益的収入は、予算額 344 億 2,918 万円に対し、決算額が 340 億 4,279 万円で、執 行率は 98.9%となっている。これは、給水収益がほぼ当初の見込みどおりだったこと などによるものである。 収益的収入の予算決算対照は、「第 2 表」のとおりである。 第2表 収益的収入予算決算対照表 (単位:千円、%) 科 予算額 目 水道事業収益 構成 比率 構成 比率 決算額 執行率 増減額 34,429,184 100.0 34,042,795 100.0 98.9 △386,388 益 31,644,845 91.9 31,187,401 91.6 98.6 △457,443 営 業 外 収 益 1,263,075 3.7 1,335,061 3.9 105.7 71,986 特 1,521,264 4.4 1,520,332 4.5 99.9 △931 営 業 収 別 利 益 収益的支出は、予算額 299 億 6,601 万円に対し、決算額が 282 億 3,823 万円で、執 行率は 94.2%となっている。これは、水道管の移設切回し工事や漏水修繕の件数が当 初の見込みを下回ったことなどによるものである。 収益的支出の予算決算対照は、「第 3 表」のとおりである。 第3表 収益的支出予算決算対照表 (単位:千円、%) 科 目 予算額 水道事業費用 構成 比率 構成 比率 決算額 執行率 不用額 29,966,011 100.0 28,238,237 100.0 94.2 1,727,773 用 25,450,958 84.9 24,209,202 85.7 95.1 1,241,755 営 業 外 費 用 2,041,324 6.8 2,041,320 7.2 100.0 3 特 失 2,453,729 8.2 1,987,714 7.0 81.0 466,014 費 20,000 0.1 0 0.0 0.0 20,000 営 予 業 費 別 損 備 資本的収入及び支出 資本的収入は、予算額 39 億 3,216 万円に対し、決算額が 26 億 3,227 万円で、執行 率は 66.9%となっている。これは土地区画整理事業において、事業地内の道路整備が 遅延したことに伴う工事の中止・縮小、他の工事との調整が生じたことによる繰越工 事が発生したため、工事に伴う負担金収入が減少したことなどによるものである。 収入の内訳は、水道施設整備事業の財源としての企業債 18 億 5,500 万円、工事負担 金等の負担金及び寄附金 7 億 6,886 万円、耐震化事業等に係る国庫補助金 817 万円、 −6− 固定資産売却代金 23 万円である。 資本的収入の予算決算対照は、「第 4 表」のとおりである。 第4表 資本的収入予算決算対照表 (単位:千円、%) 予算額 構成 比率 決算額 構成 比率 3,932,169 100.0 2,632,270 100.0 66.9 △1,299,898 債 2,242,000 57.0 1,855,000 70.5 82.7 △387,000 負 担 金 及 び 寄 附 金 1,674,091 42.6 768,866 29.2 45.9 △905,224 金 16,078 0.4 8,170 0.3 50.8 △7,908 資 産売却代金 0 0.0 233 0.0 − 科 目 資本的収入 企 業 補 助 執行率 増減額 233 資本的支出は、地方公営企業法第 26 条の規定による繰越額 15 億 3,025 万円を合わ せた予算額 185 億 2,732 万円に対し、決算額が 149 億 6,902 万円で、執行率は 80.8% となっている。これは、競合する都市計画道路工事及び土地区画整理事業地内の道路 整備の遅延に伴う工事の繰越し並びに老朽管更新工事において関係機関との調整に時 間を要したことに伴い工事が中止になったことによるものである。 支出の内訳は、水道施設整備事業等の施設工事費 91 億 500 万円、職員給与費 6 億 1,679 万円、水道メーター購入費 2 億 9,072 万円などを合わせた建設改良費 102 億 6,588 万 円及び企業債償還金 47 億 314 万円である。 また、資本的支出のうち、建設改良費における翌年度繰越額 13 億 2,818 万円につい ては、水道施設整備事業における配水管布設工事に伴う関係機関との調整等に不測の 日数を要したことなどから、地方公営企業法第 26 条の規定に基づき繰り越したもので ある。 資本的支出の予算決算対照は、「第 5 表」のとおりである。 第5表 資本的支出予算決算対照表 科 目 資本的支出 建 設 改 良 費 (単位:千円、%) 翌年度 不用額 繰越額 予算額 構成 比率 決算額 構成 比率 18,527,326 100.0 14,969,023 100.0 80.8 1,328,181 2,230,121 13,814,184 74.6 10,265,881 68.6 74.3 1,328,181 2,220,121 執行率 償 還 金 4,703,142 25.4 4,703,141 31.4 100.0 0 0 予 備 費 10,000 0.1 0 0.0 0.0 0 10,000 この結果、資本的収入及び支出において、資本的支出額 149 億 6,902 万円が、資本 −7− 的収入額 26 億 3,227 万円を 123 億 3,675 万円上回っている。 なお、当該不足額 123 億 3,675 万円については、当年度分消費税及び地方消費税資 本的収支調整額 6 億 3,142 万円、建設改良積立金 48 億 1,834 万円、過年度分損益勘定 留保資金 36 億 1,091 万円並びに当年度分損益勘定留保資金 32 億 7,606 万円で補 し ている。 3 経営成績 利益額の推移 平成26年度の営業利益は58億2,044万円、経常利益は56億1,438万円、純利益は51億 4,807万円となった。 営業利益の推移をみると、節水型機器の普及やライフスタイルの変化、節水意識の 定着などによる水需要構造の変化に伴い減少傾向にあったが、平成24年度以降は営業 費用の減少などにより増加していた。しかしながら、平成26年度は給水件数1件あた りの使用水量の減少に加えて、大口需要者である大口径利用者の使用水量が減少し、 単価の高い水量料金収入が減少したため、営業収益の減少割合が大きくなった。また、 電気料金などの物価上昇の影響もあり、営業収益の減少額が営業費用の削減額を上回 ったことから、営業利益が減少に転じている。 なお、経常利益が 7 億 9,989 万円増加しているが、これは、会計基準の変更により、 長期前受金戻入が 11 億 9,729 万円計上されたことによる影響が大きい。 水道事業経営成績の状況は、「第 6 表」のとおりである。 第6表 水道事業経営成績の状況表 (単位:千円、%) 項 目 年 度 平成26年度 平成25年度 前年度対比 増減額 増減率 営業収益(A) 29,044,323 29,530,306 △485,982 △1.6 営業費用(B) 23,223,874 23,230,963 △7,088 △0.0 5,820,449 6,299,342 △478,893 △7.6 営業外収益(D) 1,329,092 129,616 1,199,476 925.4 営業外費用(E) 1,535,159 1,614,471 △79,312 △4.9 5,614,382 4,814,487 799,895 16.6 特別利益(G) 1,520,317 30,118 1,490,198 ***** 特別損失(H) 1,986,626 26,263 1,960,363 ***** 5,148,073 4,818,343 329,729 6.8 営業損益(C)=(A)-(B) 経常損益(F)=(C)+(D)-(E) 純損益(I)=(F)+(G)-(H) −8− (単位:千円) 項 目 年 度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成26年度 平成25年度 営 業 損 益 6,179,566 5,643,086 6,019,239 6,299,342 5,820,449 経 常 損 益 4,414,266 4,026,060 4,483,338 4,814,487 5,614,382 益 4,389,353 3,974,570 4,460,689 4,818,343 5,148,073 純 損 (注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、旧会 計基準が適用されているため単純な比較はできない。 ≪会計基準変更の影響≫ ・「第7表」及び「第8表」の脚注に表示 収益 水道事業収益は、営業収益 290 億 4,432 万円、営業外収益 13 億 2,909 万円及び特別 利益 15 億 2,031 万円の合計 318 億 9,373 万円で、前年度に比べ 22 億 369 万円(7.4%) 増加している。増加の主な要因は、長期前受金戻入 11 億 9,729 万円及び修繕引当金の 取崩に伴うその他特別利益 15 億 2,000 万円を計上したことによるものである。 水道事業収益の 91.1%を占める営業収益の主な内訳は、給水収益 265 億 5,199 万円 及び分担金等のその他営業収益 23 億 9,016 万円である。 水道事業収益の状況は、「第 7 表」のとおりである。 第7表 年 科 目 度 平成26年度 水道事業収益 水道事業収益状況表 構成 比率 (単位:千円、%) 前年度対比 構成 比率 増減額 増減率 平成25年度 31,893,733 100.0 29,690,041 100.0 2,203,691 7.4 29,044,323 91.1 29,530,306 99.5 △485,982 △1.6 益 26,551,996 83.3 26,935,423 90.7 △383,427 △1.4 受 託 工 事 収 益 102,164 0.3 104,960 0.4 △2,795 △2.7 その他営業収益 2,390,163 7.5 2,489,923 8.4 △99,759 △4.0 1,329,092 4.2 129,616 0.4 1,199,476 925.4 受取利息及び配当金 17,048 0.1 21,405 0.1 △4,357 △20.4 長 期前 受金戻入 1,197,297 3.8 0 0.0 1,197,297 皆増 114,747 0.4 108,210 0.4 6,536 6.0 1,520,317 4.8 30,118 0.1 1,490,198 ***** 過年度損益修正益 317 0.0 695 0.0 △378 △54.4 その他特別利益 1,520,000 4.8 29,422 0.1 1,490,577 ***** 営 業 収 益 給 水 収 営業外収益 雑 収 益 特 別 利 益 (注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、旧会 計基準が適用されているため単純な比較はできない。 −9− ≪会計基準変更の影響≫ ・補助金等により取得した固定資産の償却制度の変更(長期前受金の収益化)により、営業外収益である長期前 受金戻入が 11 億 9,729 万円増加している。 ・修繕引当金の計上要件が変更されたことにより従前の引当金を全額取崩したため、その他特別利益が 15 億 2,000 万円増加している。 費用 水道事業費用は、営業費用 232 億 2,387 万円、営業外費用 15 億 3,515 万円及び特別 損失 19 億 8,662 万円の合計 267 億 4,566 万円で、前年度に比べ 18 億 7,396 万円(7.5%) 増加している。増加の主な要因は、退職給付引当金の計上不足額 17 億 6,945 万円及び 平成 26 年 6 月賞与に係る前年度費用相当額 1 億 9,533 万円の計上などによりその他特 別損失が 19 億 8,557 万円増加したことによるものである。 水道事業費用の 86.8%を占める営業費用の主な内訳は、受水費 72 億 759 万円、減価 償却費 75 億 513 万円及び職員給与費 28 億 2,238 万円である。 また、水道事業費用の 5.7%を占める営業外費用の主な内訳は、支払利息及び企業債 取扱諸費の 15 億 2,258 万円である。 水道事業費用の状況は、「第 8 表」のとおりである。 第8表 年 科 目 度 平成26年度 水道事業費用 員 給 与 構成 比率 平成25年度 (単位:千円、%) 前年度対比 構成 比率 増減額 増減率 26,745,660 100.0 24,871,698 100.0 1,873,961 7.5 23,223,874 86.8 23,230,963 93.4 △7,088 △0.0 費 2,822,385 10.6 3,348,978 13.5 △526,592 △15.7 営 業 費 用 職 水道事業費用状況表 動 力 費 600,673 2.2 567,737 2.3 32,936 5.8 受 水 費 7,207,594 26.9 7,334,056 29.5 △126,462 △1.7 費 646,315 2.4 663,956 2.7 △17,640 △2.7 設 備 移 設 修 繕 費 1,284,217 4.8 1,264,707 5.1 19,509 1.5 委 託 料 1,907,964 7.1 1,878,272 7.6 29,691 1.6 費 7,505,136 28.1 7,279,358 29.3 225,778 3.1 費 1,249,588 4.7 893,897 3.6 355,690 39.8 1,535,159 5.7 1,614,471 6.5 △79,312 △4.9 1,522,584 5.7 1,608,190 6.5 △85,605 △5.3 12,574 0.0 6,281 0.0 6,293 100.2 1,986,626 7.4 26,263 0.1 1,960,363 ***** 過年度損益修正損 1,051 0.0 26,263 0.1 △25,211 △96.0 その他特別損失 1,985,575 7.4 0 0.0 1,985,575 皆増 純 5,148,073 329,729 6.8 減 物 価 償 却 件 営業外費用 支 払 利 息 及 び 企業債取扱諸費 雑 支 出 特 別 損 失 損 益 4,818,343 −10− (注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、旧会 計基準が適用されているため単純な比較はできない。 ≪会計基準変更の影響≫ ・賞与引当金繰入額 2 億 1,902 万円を営業費用に計上している。 ・貸倒引当金繰入額 7,261 万円を計上したことにより営業費用が増加している。 ・退職給付費 6,546 万円を営業費用に計上している。 ・リース資産に係る減価償却費 1,058 万円を営業費用に計上している。 ・退職給付引当金の移行時の計上不足額 17 億 6,945 万円を一括計上したことによりその他特別損失が増加している。 ・平成 26 年 6 月賞与に係る前年度費用相当額 1 億 9,533 万円を計上したことによりその他特別損失が増加している。 ・旧会計基準では過年度損益修正損に計上していた不納欠損額 2,079 万円は移行前年度までに発生した分としてそ の他特別損失に計上し、移行初年度に発生した通常分と区別している。 この結果、水道事業収益と水道事業費用の差額として 51 億 4,807 万円の純利益が生 じている。 この純利益 51 億 4,807 万円にみなし償却制度の廃止に伴う経過措置及び建設改良積 立金の取崩によって発生した 247 億 5,049 万円を加えた当年度未処分利益剰余金 298 億 9,856 万円は、地方公営企業法第 32 条第 2 項の規定に基づき、247 億 5,049 万円を 資本金に組入れ、51 億 4,807 万円は建設改良積立金として、議会の議決による処分を 行うこととしている。 料金回収率 有収水量 1 1 当たりの水道料金の収益(以下「供給単価」という。)と、有収水量 当たりの給水にかかる費用(以下「給水原価」という。)の関係については、供給 単価は 213.30 円、給水原価は 198.38 円となっており、供給単価が給水原価を 14.92 円上回っている。 この結果、給水原価に対する供給単価の割合を示す料金回収率は、107.5%となって いる。 供給単価、給水原価及び料金回収率は、「第 9 表」のとおりである。 第9表 供給単価、給水原価及び料金回収率表 (単位:円、%) 年 度 項 目 平成26年度 平成25年度 前年度対比 増減率 増減 供 給 単 価 213.30 214.10 △0.80 △0.4 給 水 原 価 198.38 196.98 1.40 0.7 額 14.92 17.12 料 金 回 収 率 107.5 108.7 差 算 式 給水収益 年間総有収水量 総費用―(受託工事費+特別損失) 年間総有収水量 供給単価−給水原価 △1.2 −11− 供給単価 給水原価 ×100 (単位:円、%) 項 目 年 度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 供 給 単 価 216.31 214.64 214.39 214.10 213.30 給 水 原 価 202.84 204.13 201.22 196.98 198.38 額 13.47 10.51 13.17 17.12 14.92 料 金 回 収 率 106.6 105.1 106.5 108.7 107.5 差 (注)供給単価及び給水原価については、小数点以下第 3 位を四捨五入して小数第 2 位までを表示している。 4 財政状態 資産 平成 26 年度末における固定資産及び流動資産の資産合計は 2,126 億 6,957 万円で、 前年度に比べ 32 億 399 万円(1.5%)増加している。 資産の主な内容は、構築物等の有形固定資産及び現金・預金である。 資産の状況は、「第 10 表」のとおりである。 第10表 資産状況表 (単位:千円、%) 年 科 目 度 固 定 資 産 構成 比率 平成26年度 平成25年度 構成 比率 前年度対比 増減額 増減率 191,624,686 90.1 189,664,699 90.5 1,959,987 1.0 有 形 固 定 資 産 191,500,628 90.0 189,625,580 90.5 1,875,047 1.0 無 形 固 定 資 産 122,308 0.1 37,368 0.0 84,939 227.3 投資その他の 資産 1,750 0.0 1,750 0.0 0 0.0 21,044,888 9.9 19,800,882 9.5 1,244,005 6.3 16,931,106 8.0 15,978,484 7.6 952,622 6.0 流 動 資 産 現 金 ・ 預 金 未 収 金 3,549,293 1.7 3,307,046 1.6 242,247 7.3 貯 蔵 品 291,701 0.1 269,397 0.1 22,304 8.3 前 払 金 272,786 0.1 245,854 0.1 26,932 11.0 そ の他流動 資産 0 0.0 100 0.0 △100 皆減 212,669,575 100.0 209,465,582 100.0 3,203,992 1.5 資 産 合 計 (注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、旧会 計基準が適用されているため単純な比較はできない。 ≪会計基準変更の影響≫ ・リース資産を計上したことにより、有形固定資産が 5,502 万円、無形固定資産が 1,027 万円増加している。 ・未収金等の債権については、一般債権、貸倒懸念債権及び破産更生債権等に区分し、貸倒引当金を設定している。 −12− ・未収金には一般債権 26 億 5,191 万円及び貸倒懸念債権 2,181 万円があり、それぞれ貸倒実績率を乗じて算出した 貸倒引当金が一般債権分 1,173 万円及び貸倒懸念債権分 1,028 万円設定されているため、これらを減じた額が残高 に計上されている。このほか、貸倒実績がないため貸倒引当金を設定していない一般債権が 8 億 9,757 万円ある。 ・投資その他の資産のうちには、破産更生債権等が 5,060 万円あるが、100%の貸倒引当金が設定されているため残 高には計上されていない。 負債及び資本 平成 26 年度末における固定負債、流動負債及び繰延収益の負債合計は 1,026 億 6,900 万円で、前年度に比べ 925 億 902 万円(910.5%)と大幅に増加している。 負債の主な内容は、固定負債及び流動負債の企業債、翌年度に支払う工事代金等の 未払金、繰延収益の長期前受金である。増加の主な要因は、借入資本金制度の廃止に 伴う資本から負債への区分変更による固定負債企業債 555 億 6,666 万円及び流動負債 企業債 46 億 8,596 万円、また、補助金等により取得した固定資産の償却制度の変更に 伴う長期前受金 310 億 6,019 万円を計上したことによるものである。 また、資本についてみると、資本金及び剰余金の資本合計は 1,100 億 57 万円で、前 年度に比べ 893 億 503 万円(44.8%)と大幅に減少している。 資本の主な内容は、資本金と利益剰余金である。減少の主な要因は、借入資本金制 度の廃止に伴い資本から負債に 631 億 77 万円、補助金等により取得した固定資産の償 却制度の変更に伴い資本剰余金に計上されていた補助金等を長期前受金に 512 億 8,448 万円振り替えたことによるものである。 負債及び資本の状況は、「第 11 表」のとおりである。 −13− 第11表 年 科 目 度 構成 比率 平成26年度 固 定 負 債 負債及び資本状況表 構成 比率 平成25年度 (単位:千円、%) 前年度対比 増減額 増減率 59,532,213 28.0 3,931,902 1.9 55,600,310 ***** 債 55,566,667 26.1 0 0.0 55,566,667 皆増 リ ー ス 債 務 53,565 0.0 0 0.0 53,565 皆増 3,911,980 1.8 3,931,902 1.9 △19,922 △0.5 12,076,596 5.7 6,228,075 3.0 5,848,521 93.9 債 4,685,968 2.2 0 0.0 4,685,968 皆増 リ ー ス 債 務 16,954 0.0 0 0.0 16,954 皆増 企 業 引 当 金 流 動 負 債 企 業 未 払 金 5,573,581 2.6 4,982,314 2.4 591,267 11.9 引 当 金 266,436 0.1 0 0.0 266,436 皆増 その他流動負債 1,533,655 0.7 1,245,761 0.6 287,894 23.1 31,060,194 14.6 0 0.0 31,060,194 皆増 31,060,194 14.6 0 0.0 31,060,194 皆増 102,669,004 48.3 10,159,978 4.9 92,509,026 910.5 76,741,236 36.1 139,842,014 66.8 △63,100,777 △45.1 金 76,741,236 36.1 76,741,236 36.6 0 0.0 借 入 資 本 金 0 0.0 63,100,777 30.1 △63,100,777 皆減 33,259,333 15.6 59,463,589 28.4 △26,204,255 △44.1 資 本 剰 余 金 2,320,764 1.1 53,605,246 25.6 △51,284,481 △95.7 利 益 剰 余 金 30,938,569 14.5 5,858,343 資 本 合 計 110,000,570 51.7 199,305,604 負債資本合計 212,669,575 100.0 209,465,582 繰 延 収 益 長 期 前 受 金 負 債 合 計 資 本 資 剰 金 本 余 金 2.8 25,080,225 428.1 95.1 △89,305,033 △44.8 100.0 3,203,992 1.5 (注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、旧会 計基準が適用されているため単純な比較はできない。 ≪会計基準変更の影響≫ ・建設改良のための企業債については、期首における移行処理として、借入資本金から負債に計上区分が変更され 1 年基準(翌年度中に償還が予定されている企業債は流動負債に区分し、それ以外は固定負債とする考え方)により、 固定負債には 583 億 9,763 万円、流動負債には 47 億 314 万円が振り替えられている。 ・リース債務を計上したことにより、固定負債が 5,356 万円、流動負債が 1,695 万円増加している。 ・固定負債のうち退職給付引当金については、移行時の計上不足額 17 億 6,945 万円及び期末の増加額 6,546 万円を 計上したことにより引当金が増加している。 ・固定負債のうち修繕引当金については、計上要件の変更により全額取崩したため引当金が 15 億 2,000 万円減少し ている。 ・賞与引当金 2 億 6,643 万円を計上したことにより流動負債の引当金が増加している。 ・賞与引当金と賞与引当金繰入額の計上額に差があるが、これは、賞与引当金の一部が資産(工事原価)として計上 されていることによるものである。 ・補助金等により取得した固定資産の償却制度の変更に伴う移行処理として、資本剰余金から 512 億 8,448 万円が繰 延収益として長期前受金に振り替えられ、また、償却資産の取得又は改良に伴い交付される補助金、一般会計負担 金等のうち減価償却済みの 199 億 3,215 万円が長期前受金収益化累計額から利益剰余金に振り替えられている。 −14− 企業債の状況 水道施設整備事業の財源として企業債により18億5,500万円借入れを行っている。ま た、企業債を47億314万円償還した結果、年度末の企業債残高は602億5,263万円となっ ている。 企業債残高については、前年度に比べ約 28 億円減少している。これは、「さいたま 市水道事業中期経営計画(平成 23 年度から平成 27 年度まで)」における平成 26 年度 末の企業債残高の見込額 610 億 1,600 万円を 7 億 6,337 万円下回る結果となっている。 また、平成 22 年度からの企業債残高の推移を見ると、毎年、償還額が借入額を上回 り企業債残高は減少してきている。 企業債の状況は、「第 12 表」のとおりである。 第12表 企業債の状況表 (単位:千円) 項 目 年 度 企 業 債 借入額 内借換額 企 業 債 償還額 内繰上償還額 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 1,181,000 1,251,000 2,302,000 2,194,000 1,855,000 - - 5,396,414 - 5,230,564 - 4,938,488 - 4,905,983 4,703,141 - - - - - 企 業 債 残 高 72,428,813 68,449,249 65,812,760 63,100,777 60,252,636 企 業 債 利 息 1,863,935 1,775,525 1,685,587 1,608,190 1,522,584 企業債残高等の推移 借入額 償還額 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 724 684 (単位:億円) 企業債 残 高 800 658 631 602 700 600 53 52 49 500 49 47 400 300 23 11 12 22年度 23年度 21 18 200 100 0 企業債借入額 24年度 25年度 企業債償還額 (注)繰上償還及び借換えの額は除いている。 −15− 26年度 企業債残高 5 キャッシュ・フローの状況 業務活動によるキャッシュ・フロー 間接法による算出過程は次のとおりである。 業務活動に係るキャッシュ・フローは 126 億 9,509 万円であり、この金額は、どの 程度の資金を主たる営業活動から獲得したのかを示すものである。 なお、キャッシュ・フロー計算書については、平成 26 年度が作成初年度であるため、 前年度の比較情報はない。 業務活動によるキャッシュ・フロー (単位:千円) 項目 年度 平成26年度 当年度純利益(△は純損失) 5,148,073 減価償却費 7,505,136 固定資産除却損 418,954 貸倒引当金の増減額(△は減少) 72,618 退職給付引当金の増減額(△は減少) 1,500,077 賞与引当金の増減額(△は減少) 266,436 修繕引当金の増減額(△は減少) △ 1,520,000 長期前受金戻入額 △ 1,197,297 受取利息及び受取配当金 △ 17,048 支払利息 1,522,584 未収金の増減額(△は増加) 72,833 未払金の増減額(△は減少) 162,572 たな卸資産の増減額(△は増加) △ 22,304 その他流動資産増減額(△は増加) 100 その他流動負債増減額(△は減少) 287,894 小計 14,200,632 利息及び配当金の受取額 17,048 利息の支払額 △ 1,522,584 業務活動によるキャッシュフロー 12,695,095 −16− 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フローは△88 億 8,431 万円であり、この金額は、将来 の利益獲得及び資金運用のために、どの程度の資金を支出し、又は回収したのかを示 すものである。 投資活動によるキャッシュ・フロー (単位:千円) 項目 年度 平成26年度 有形固定資産の取得による支出 △ 9,138,973 有形固定資産の売却による収入 233 無形固定資産の取得による支出 △ 84,757 国庫補助金による収入 8,170 工事負担金等による収入 331,012 投資活動によるキャッシュ・フロー △ 8,884,315 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フローは△28 億 5,815 万円であり、この金額は、業務 活動及び投資活動を維持するために、どの程度の資金を調達し、又は返済したのかを 示すものである。 財務活動によるキャッシュ・フロー (単位:千円) 項目 年度 建設改良等の財源に充てるための企業債による収入 建設改良等の財源に充てるための企業債の償還による支出 リース債務の返済による支出 平成26年度 1,855,000 △ 4,703,141 △ 10,016 財務活動によるキャッシュ・フロー △ 2,858,158 資金の増減 「地方公営企業が会計を整理するに当たりよるべき指針」第 10 章第 3 により、キャ ッシュ・フロー計算書上の資金の範囲は貸借対照表の現金・預金と同範囲とされてい る。 平成 26 年度末の資金額は、貸借対照表の現金・預金の額 169 億 3,110 万円と同額で あり、当期の資金増減額は 9 億 5,262 万円の増加であった。 −17− 6 経営指標 収益性 収益性を示す主な指標は、次のとおりである。 項 目 経営 資本営業利 益率 経 営 資 本 回 転 率 営 業 収 益営 業利 益率 総収 益対総費用 比率 営業収益対営業 費用 比率 算 式 営業利益 経営資本 23年度 24年度 3.1 2.8 3.0 3.0 2.8 0.15 0.15 0.15 0.14 0.14 ×100 20.3 19.1 20.2 21.3 20.0 ×100 116.7 115.4 117.5 119.4 119.2 ×100 125.5 123.6 125.3 127.0 125.0 ×100 営業収益 経営資本 営業利益 営業収益 総収益 総費用 営業収益 営業費用 (単位:%、回) 25年度 26年度 22年度 各算式に用いた用語は、次のとおりである。 経営資本=(期首経営資本+期末経営資本)÷2 期首・期末経営資本=総資産−(建設仮勘定+投資+保管有価証券) 指標計算上の営業収益=営業収益−受託工事収益 指標計算上の営業費用=営業費用−受託工事費 経営資本営業利益率は、本来の営業活動に投下した資産(経営資本)がどれだけの 営業利益を生み出したのかを示した指標で、比率が高いほど経営効率が良いことを示 している。また、経営資本営業利益率は、経営資本回転率と営業収益営業利益率に分 解され、次のとおりの算式をもって示される。 経営資本営業利益率=経営資本回転率×営業収益営業利益率 経営資本回転率は、投下した資本の運用効率をみる指標で、経営資本が年に何回転 しているのかを示しており、高いほど短期間で資本を回収出来ることになる。また、 営業収益営業利益率は、事業本来の営業活動による営業収益に対して、どれだけ利益 を得ているのかを示す指標で、高いほど良いとされている。 経営資本営業利益率は、前年度に比べ0.2ポイント低下している。この比率が悪化し た原因は、経営資本回転率は前年度と同じであったが、営業収益営業利益率が前年度 に比べ1.3ポイント低下したことにある。これは、営業収益の減少額が営業費用の削減 額を上回ったことによるものである。 総収益対総費用比率は、総費用に対する総収益の割合を見るもので、この数値が 100%を超えていれば純利益が生じており、その比率が高いほど経営成績は良好といえ る。100%未満であれば純損失が生じていることを示している。この比率は、前年度と 比較し0.2ポイント低下しているが、100%を超えている。 −18− 営業収益対営業費用比率は、水道料金などの営業収益で、通常の事業活動で支出さ れる職員給与費、維持管理費などの営業費用をどの程度賄っているのかを示すもので あり、比率の100%を超える部分が営業利益の大きさを示し、その値が大きいほど本業 の成績が良いことを表している。この比率も、前年度と比較し2.0ポイント低下してい るが、100%を超えている。 安全性 財務の短期的安全性と長期的安全性を示す主な指標は、次のとおりである。 算 式 項 目 流 動 比 率 自 己 資 本 構 成 比 率 固定資産対長期 資本 比率 流動資産 流動負債 自己資本 総資産 固定資産 長期資本 (単位:%) 25年度 26年度 22年度 23年度 24年度 ×100 288.8 276.2 293.6 317.9 174.3 ×100 59.4 61.4 63.1 65.0 66.3 ×100 94.3 94.5 93.6 93.3 95.5 各算式に用いた用語は、次のとおりである。 自己資本=資本金+剰余金+長期前受金 総資産=資本+負債 長期資本=資本金+剰余金+固定負債+長期前受金 流動比率は、短期的な債務である流動負債とこれに対応する流動資産との比率であ り、一般的にはこの数値が高いほど短期的な支払能力が高く資金的に余裕があること を示している。会計基準の変更による影響で前年度に比べ143.6ポイント低下しており、 企業の実態を反映したものとなっている。 自己資本構成比率は、総資産(負債・資本合計)に対する自己資本(資本金+剰余 金+長期前受金)の割合であり、この比率が高いほど財務的に安定しているといえる。 水道事業では建設投資の財源の多くを企業債により調達しているため、一般的に低く なる傾向がある。この比率は上昇傾向にあり、今年度については会計基準の変更によ り、前年度に比べ 1.3 ポイント上昇している。 固定資産対長期資本比率は、長期的な投資である水道事業では固定資産が、どの程 度返済義務のない自己資本や長期借入金である固定負債などの長期資本によって調達 されているかを示すものである。この比率は常に100%以下で、かつ、低いことが望ま しい。100%を上回っている場合には、固定資産の一部が一時借入金等の流動負債によ って調達されていることを示し、長期的安全性に問題が生じるが、会計基準の変更に より前年度に比べ2.2ポイント上昇しているものの、100%以下を維持している。 −19− 7 むすび 経営を取巻く現状について 給水件数が 57 万 5,395 件で、前年度に比べ 4,756 件(0.8%)増加し、給水人口につ いても 126 万 2,706 人で、前年度に比べ 7,721 人(0.6%)増加している。 しかし、年間総給水量は 1 億 3,040 万 7,690 で、前年度に比べ 73 万 8,490 (0.6%) 減少しており、水道事業収益の 83.3%を占める給水収益は、前年度に比べ 3 億 8,342 万円(1.4%)減少している。 節水型機器の普及やライフスタイルの変化、節水意識の浸透などにより、今後、給 水収益が増加基調に転じることは難しい状況である。 平成 26 年度は、地方公営企業法の改正における会計制度適用初年度にあたり、みな し償却制度の廃止、引当金の計上、リース会計の適用など地方独立行政法人や民間に おける会計基準が導入され、地方公営企業の会計は大きく変化している。 会計基準が変更されたことにより、会計処理の均質化が図られ、事業の経営成績及 び財政状態が適切に表示され、キャッシュ・フローの状況も明確となった。また、会 計基準の変更により、企業の実態が財務諸表に表示されるようになり、地方公営企業 間における比較分析の精度も向上するものと捉えている。 経営成績について 営業収益 290 億 4,432 万円に対し、営業費用は 232 億 2,387 万円となっており、営 業利益は、58 億 2,044 万円となっている。これに営業外損益及び特別損益を加減した 当年度純利益は、51 億 4,807 万円となっている。 営業活動による採算性を表す営業収益対営業費用比率は 125.0%と前年度より 2.0 ポ イント低下しているが、100%を大きく上回ることから採算性は高い状態といえる。 経営の効率性の観点からみると、経営資本営業利益率は営業収益の逓減を営業費用 の削減で吸収しきれず、前年度より 0.2 ポイント低下し 2.8%となっている。 財政状態について 長期的な安全性を見る自己資本構成比率が 66.3%と、前年度と比べ 1.3 ポイント上 昇している。この値は毎年上昇しており、この傾向が続く限りにおいては、長期的な 安全性に懸念はないものと思われる。 企業債の借入れを抑制するとともに、償還も順調に進んでいることから、未償還企 業債の残高は年々減少し、企業債利息の負担が軽減されてきている。 なお、短期的な支払能力を表す流動比率は 174.3%と前年度より 143.6 ポイントと大 幅に低下しているが、これは、会計基準の変更によって、賞与引当金の計上及び企業 −20− 債のうち翌年度中に償還されるものを流動負債に振り替えたことなどによる影響であ るが、100%を超えているため、短期債務の弁済に問題はない。 まとめ 平成 26 年度決算については、変更後の会計基準が適用された初年度にあたることか ら、他の年度には発生しない期首における移行処理や特別損失を利用した会計処理が 行われている。その結果、旧基準で作成された前年度数値との単純な比較増減は意味 をなさないものとなっている。 本意見書においては、会計基準の変更による影響について、その内容と金額をでき る限り示すことによって、事業の経営成績と財政状態に対する正しい理解ができるよ うに工夫したところである。 水道局では将来の事業目標として、平成 32 年度を目標年次とした「さいたま市水道 事業長期構想」を平成 16 年に策定しており、平成 26 年 12 月に第二次改訂を行った。 これは、水道事業を取り巻く環境の変化のほか、長期構想の上位計画である平成 25 年 12 月に策定された「さいたま市総合振興計画後期基本計画」における本市の人口推計 予測、厚生労働省が平成 25 年 3 月に策定した「新水道ビジョン」に示された「安全」 「強靭」「持続」の 3 つの観点を反映させるために行われたものである。 節水意識の高まりや節水機器の普及等に伴い水道の使用量が減少傾向にあり、給水 収益の増加を見込むことは難しくなっているが、費用の削減に努めることで営業利益 はこれまで増加していた。しかし、平成 26 年度は電気料金などの値上げの影響により、 営業収益の減少額が営業費用の削減額を上回ったことから、営業利益が減少に転じて いる。また、本市の人口は平成 37 年度をピークとして減少に転じると推計されている ことから、水需要はさらに減少すると予測され、施設能力に対する水需要量の減少に 伴い、水道事業はより厳しい経営環境におかれることが見込まれる。 水道事業は、公共の福祉の増進に寄与するため、安全な水道水を持続的かつ安定的 に供給する責務を負っていることから、老朽化した配水管や既設浄配水場の改良更新 を行うとともに、施設の耐震化等危機管理対策の充実といった事業を永続的に実施し ていかなければならない。 そのためには、給水収益の減少に耐えうる経営基盤を構築し、事業遂行に必要な余 剰と財源を生み出していくことが重要である。 今後とも安全で良質なおいしい水道水の安定供給に努め、渇水や地震等の災害に強 く、信頼性の高い水道の構築に努めるとともに、引き続き効率的で健全な経営を推進 し、質の高いサービスを利用者に提供していくことを望むものである。 −21− 決 算 審 査 参 考 資 料 目 業 務 実 績 次 表 ……………………………………… 25 予 算 決 算 対 照 表 ……………………………………… 26 収益及び費用比較表 ……………………………………… 30 貸 借 対 照 比 較 表 ……………………………………… 32 業 務 実 績 表 年 度 項 目 平成26年度 前 平成25年度 増 年 度 減 対 比 増減率 % 計 画 給 水 人 口 人 1,330,000 1,330,000 0 0.0 人 行政区域内人口 人 1,263,455 1,255,743 7,712 0.6 口 給 口 人 1,262,706 1,254,985 7,721 0.6 率 % 99.9 99.9 0.0 ― 行政区域内戸数 戸 553,920 545,900 8,020 1.5 給 水 件 数 件 575,395 570,639 4,756 0.8 施 設 能 力 /日 538,000 538,000 0 0.0 総 取 水 量 132,207,120 132,870,120 △663,000 △0.5 受 水 116,665,490 118,712,460 △2,046,970 △1.7 水 15,541,630 14,157,660 1,383,970 9.8 量 130,407,690 131,146,180 △738,490 △0.6 水 116,628,750 118,656,440 △2,027,690 △1.7 水 13,778,940 12,489,740 1,289,200 10.3 397,500 △9,170 △2.3 359,305 △2,024 △0.6 311,680 △2,100 △0.7 水 普 取 水 量 人 及 地 総 下 給 水 受 地 給 水 量 下 7/8 1日最大給水量 1日平均給水量 388,330 7/7 357,281 1日最少給水量 1/1 309,580 1/1 1人1日最大給水量 308 317 △9 △2.8 1人1日平均給水量 283 286 △3 △1.0 124,479,472 125,808,352 △1,328,880 △1.1 95.5 95.9 △0.4 ― 127,619,968 129,074,064 △1,454,096 △1.1 % 97.9 98.4 △0.5 ― 件 29 33 △4 △12.1 有 収 有 有 水 収 効 有 量 率 水 効 % 量 率 配水管道路漏水 修 給水管道路漏水 繕 工 給水 管 宅地 内 漏 水 事 等 そ の 他 工 事 合 計 件 1,632 1,879 △247 △13.1 件 1,714 1,939 △225 △11.6 件 3,662 3,776 △114 △3.0 件 7,037 7,627 △590 △7.7 配 水 管 延 長 m 3,534,042 3,512,854 21,188 0.6 導水管・送水管総延長 m 33,299 33,320 △21 △0.1 数 人 383 383 0 0.0 職 員 供 給 単 価 円/ 213.30 214.10 △ 0.80 △0.4 給 水 原 価 円/ 198.38 196.98 1.40 0.7 (注)計画給水人口から施設能力まで及び配水管延長から職員数までは、各年度末の数値の対比である。 −25− 予 算 決 算 対 照 表 収 益 的 収 入 (消費税込み) 予 科 目 金 算 決 構成 額 円 比率% 水 道 事 業 収 益 額 構成 執行率 円 比率% % 34,429,184,000 100.0 34,042,795,752 100.0 98.9 31,644,845,000 91.9 31,187,401,361 91.6 98.6 28,616,963,000 83.1 28,546,805,867 83.9 99.8 28,616,963,000 83.1 28,546,805,867 83.9 99.8 96,435,000 0.3 102,427,708 0.3 106.2 7,582,000 0.0 8,400,908 0.0 110.8 88,853,000 0.3 94,026,800 0.3 105.8 2,931,447,000 8.5 2,538,167,786 7.5 86.6 配 給 水 管 維 持 管 理 等 負 担 金 985,555,000 2.9 487,750,341 1.4 49.5 他 会 計 負 担 金 908,147,000 2.6 889,862,752 2.6 98.0 金 1,032,918,000 3.0 1,155,787,713 3.4 111.9 そ の 他 手 数 料 4,827,000 0.0 4,766,980 0.0 98.8 1,263,075,000 3.7 1,335,061,416 3.9 105.7 10,367,000 0.0 17,048,348 0.1 164.4 息 10,367,000 0.0 16,998,348 0.0 164.0 金 0 0.0 50,000 0.0 − 1,191,671,000 3.5 1,197,297,259 3.5 100.5 1,191,671,000 3.5 1,197,297,259 3.5 100.5 61,037,000 0.2 120,715,809 0.4 197.8 料 18,081,000 0.1 17,814,076 0.1 98.5 料 467,000 0.0 437,500 0.0 93.7 職員派遣負担金 0 0.0 13,308,485 0.0 − そ の 他 雑 収 益 42,489,000 0.1 89,155,748 0.3 209.8 1,521,264,000 4.4 1,520,332,975 4.5 99.9 過年度損益修正益 1,264,000 0.0 332,975 0.0 26.3 その他特別利益 1,520,000,000 4.4 1,520,000,000 4.5 100.0 営 業 給 収 益 水 収 水 益 道 料 受 託 工 事 収 益 改 造 設 及 び 修 繕 工 事 収 入 手 数 料 その他営業収益 分 担 営 業 外 収 益 受 取 利 息 及 び 配 当 金 預 金 配 利 当 長期前受金戻入 長期前受金戻入 雑 収 賃 雑 特 金 算 別 益 貸 手 利 数 益 −26− 収 益 的 支 出 (消費税込み) 予 科 目 金 算 決 構成 額 円 比率% 水道事業費用 営 業 費 用 職 員 給 与 費 金 算 額 構成 執行率 円 比率% % 29,966,011,000 100.0 28,238,237,334 100.0 94.2 25,450,958,000 84.9 24,209,202,898 85.7 95.1 3,134,524,000 10.5 2,824,357,558 10.0 90.1 動 力 費 659,987,000 2.2 647,867,050 2.3 98.2 受 水 費 7,811,129,000 26.1 7,784,201,558 27.6 99.7 設 備 移 設 費 983,472,000 3.3 698,020,945 2.5 71.0 修 繕 費 1,666,073,000 5.6 1,386,948,050 4.9 83.2 委 託 料 2,160,179,000 7.2 2,060,459,649 7.3 95.4 減 価 償 却 費 7,632,664,000 25.5 7,505,136,200 26.6 98.3 物 1,402,930,000 4.7 1,302,211,888 4.6 92.8 2,041,324,000 6.8 2,041,320,289 7.2 100.0 1,522,586,000 5.1 1,522,584,831 5.4 100.0 1,522,586,000 5.1 1,522,584,831 5.4 100.0 9,275,000 0.0 9,273,358 0.0 100.0 9,275,000 0.0 9,273,358 0.0 100.0 509,463,000 1.7 509,462,100 1.8 100.0 509,463,000 1.7 509,462,100 1.8 100.0 2,453,729,000 8.2 1,987,714,147 7.0 81.0 過年度損益修正損 1,527,000 0.0 1,101,822 0.0 72.2 その他特別損失 2,452,202,000 8.2 1,986,612,325 7.0 81.0 20,000,000 0.1 0 0.0 0.0 20,000,000 0.1 0 0.0 0.0 件 費 営 業 外 費 用 支 払 利 息 及 び 企業債取扱諸費 企 業 債 利 息 雑 支 出 その他雑支出 消 費 税 及 び 地 方 消 費 税 消 費 税 及 び 地 方 消 費 税 特 別 予 損 備 予 失 費 備 費 −27− 資 本 的 収 入 (消費税込み) 予 科 目 金 算 決 構成 額 円 比率% 資 本 的 収 入 金 算 額 構成 執行率 円 比率% % 3,932,169,000 100.0 2,632,270,138 100.0 66.9 2,242,000,000 57.0 1,855,000,000 70.5 82.7 上 水 道 事 業 債 2,242,000,000 57.0 1,855,000,000 70.5 82.7 負担金及び寄附金 1,674,091,000 42.6 768,866,650 29.2 45.9 工 事 負 担 金 1,657,815,000 42.2 761,308,797 28.9 45.9 そ の 他 負 担 金 16,276,000 0.4 7,557,853 0.3 46.4 16,078,000 0.4 8,170,000 0.3 50.8 16,078,000 0.4 8,170,000 0.3 50.8 企 補 業 助 債 金 国 庫 補 助 金 資産売却代金 固定資産売却代金 0 0.0 233,488 0.0 − 0 0.0 233,488 0.0 − −28− 資 本 的 支 出 (消費税込み) 予 科 目 金 算 決 構成 額 金 円 比率% 資 本 的 支 出 建 設 改 良 費 算 額 構成 執行率 円 比率% % 18,527,326,000 100.0 14,969,023,052 100.0 80.8 13,814,184,000 74.6 10,265,881,681 68.6 74.3 職 員 給 与 費 657,664,000 3.5 616,795,753 4.1 93.8 施 設 工 事 費 12,231,825,000 66.0 9,105,006,130 60.8 74.4 施設整備事業費 10,088,971,000 54.5 7,821,363,880 52.3 77.5 負 担 金 工 事 費 1,574,835,000 8.5 821,019,990 5.5 52.1 浄配水設備改良費 546,443,000 2.9 448,174,080 3.0 82.0 消 火 栓 設 置 費 21,576,000 0.1 14,448,180 0.1 67.0 561,119,000 3.0 290,722,185 1.9 51.8 新設水道メーター費 37,717,000 0.2 24,389,035 0.2 64.7 水道メーター費 523,402,000 2.8 266,333,150 1.8 50.9 リース債務支払額 48,751,000 0.3 11,429,634 0.1 23.4 固定資産購入費 1,609,000 0.0 1,280,880 0.0 79.6 313,216,000 1.7 240,647,099 1.6 76.8 4,703,142,000 25.4 4,703,141,371 31.4 100.0 4,703,142,000 25.4 4,703,141,371 31.4 100.0 10,000,000 0.1 0 0.0 0.0 10,000,000 0.1 0 0.0 0.0 水道メーター購入費 物 償 件 還 費 金 企 業 債 償 還 金 予 備 予 費 備 費 (注)施設工事費は、1,328,181,000円を翌年度へ予算繰越する。 −29− 収 益 及 び 費 用 比 較 表 (収 益) 年 度 平成26年度 平成25年度 構成 金 額 科 目 構成 金 額 円 比率% 水道事業収益 (消費税抜き) 前年度対比 円 比率% 増 減 額 円 増減率 % 31,893,733,818 100.0 29,690,041,882 100.0 2,203,691,936 7.4 29,044,323,948 91.1 29,530,306,704 99.5 △485,982,756 △1.6 26,551,996,110 83.3 26,935,423,498 90.7 △383,427,388 △1.4 26,551,996,110 83.3 26,935,423,498 90.7 △383,427,388 △1.4 102,164,330 0.3 104,960,159 0.4 △2,795,829 △2.7 8,137,530 0.0 6,472,759 0.0 1,664,771 25.7 料 94,026,800 0.3 98,487,400 0.3 △4,460,600 △4.5 その他営業収益 2,390,163,508 7.5 2,489,923,047 8.4 △99,759,539 △4.0 配給水管維持 管理等負担金 487,750,341 1.5 552,406,934 1.9 △64,656,593 △11.7 他会計負担金 827,472,378 2.6 800,012,544 2.7 27,459,834 3.4 金 1,070,173,809 3.4 1,132,723,809 3.8 △62,550,000 △5.5 その他手数料 4,766,980 0.0 4,779,760 0.0 △12,780 △0.3 1,329,092,725 4.2 129,616,376 0.4 1,199,476,349 925.4 17,048,348 0.1 21,405,872 0.1 △4,357,524 △20.4 息 16,998,348 0.1 21,355,872 0.1 △4,357,524 △20.4 金 50,000 0.0 50,000 0.0 0 0.0 1,197,297,259 3.8 0 0.0 1,197,297,259 皆増 114,747,118 0.4 108,210,504 0.4 6,536,614 6.0 料 16,503,017 0.1 17,248,704 0.1 △745,687 △4.3 料 437,500 0.0 437,500 0.0 0 0.0 職員派遣負担金 13,308,485 0.0 11,948,791 0.0 1,359,694 11.4 その他雑収益 84,498,116 0.3 78,575,509 0.3 5,922,607 7.5 1,520,317,145 4.8 30,118,802 0.1 1,490,198,343 ***** 過年度損益修正益 317,145 0.0 695,945 0.0 △378,800 △54.4 その他特別利益 1,520,000,000 4.8 29,422,857 0.1 1,490,577,143 ***** 営 業 収 益 給 水 収 水 益 道 料 受託工事収益 改 造 設 及 び 修繕工事収入 手 数 分 担 営 業 外 収 益 受 取 利 息 及 び 配 当 金 預 金 配 利 当 長期前受金戻入 雑 収 賃 雑 益 貸 手 数 特 別 利 益 −30− (費 用) 年 度 構成 金 額 科 目 営 業 費 用 職 員 給 与 費 構成 金 額 円 比率% 水道事業費用 (消費税抜き) 前年度対比 平成25年度 平成26年度 円 比率% 増 減 額 増減率 円 % 26,745,660,562 100.0 24,871,698,581 100.0 1,873,961,981 7.5 23,223,874,929 86.8 23,230,963,788 93.4 △7,088,859 △0.0 2,822,385,349 10.6 3,348,978,112 13.5 △526,592,763 △15.7 動 力 費 600,673,714 2.2 567,737,030 2.3 32,936,684 5.8 受 水 費 7,207,594,038 26.9 7,334,056,154 29.5 △126,462,116 △1.7 設 備 移 設 費 646,315,800 2.4 663,956,725 2.7 △17,640,925 △2.7 修 繕 費 1,284,217,019 4.8 1,264,707,247 5.1 19,509,772 1.5 委 託 料 1,907,964,125 7.1 1,878,272,531 7.6 29,691,594 1.6 減 価 償 却 費 7,505,136,200 28.1 7,279,358,182 29.3 225,778,018 3.1 物 1,249,588,684 4.7 893,897,807 3.6 355,690,877 39.8 1,535,159,094 5.7 1,614,471,770 6.5 △79,312,676 △4.9 1,522,584,831 5.7 1,608,190,727 6.5 △85,605,896 △5.3 1,522,584,831 5.7 1,608,190,727 6.5 △85,605,896 △5.3 12,574,263 0.0 6,281,043 0.0 6,293,220 100.2 12,574,263 0.0 6,281,043 0.0 6,293,220 100.2 1,986,626,539 7.4 26,263,023 0.1 1,960,363,516 ***** 1,051,215 0.0 26,263,023 0.1 △25,211,808 △96.0 その他特別損失 1,985,575,324 7.4 0 0.0 1,985,575,324 皆増 純 5,148,073,256 329,729,955 6.8 件 費 営 業 外 費 用 支払利息及び 企業債取扱諸費 企 業 債 利 息 雑 支 出 その他雑支出 特 別 損 失 過年度損益修 正損 利 益 4,818,343,301 (注)平成26年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成25年度の数値は変更前の会計基準によ り算出したものである。よって、科目によっては比較増減値に大きな差異がみられるため単純な比較はできない。 −31− 貸 借 対 照 比 較 表 (消費税抜き) 資 産 の 部 年 度 平成26年度 構成 金 額 科 目 固 定 資 産 前年度対比 構成 金 額 円 比率% 有 形 固 定 資 産 円 比率% 増 減 額 円 増減率 % 191,624,686,615 90.1 189,664,699,252 90.5 1,959,987,363 1.0 191,500,628,055 90.0 189,625,580,292 90.5 1,875,047,763 1.0 土 地 3,674,673,787 1.7 3,675,013,154 1.8 △339,367 △0.0 建 物 4,227,620,032 2.0 4,478,211,067 2.1 △250,591,035 △5.6 物 169,214,100,889 79.6 166,915,624,803 79.7 2,298,476,086 1.4 機 械 及 び 装 置 11,990,377,839 5.6 12,375,586,599 5.9 △385,208,760 △3.1 車 両 運 搬 具 30,612,258 0.0 38,545,220 0.0 △7,932,962 △20.6 工具器具及び備品 74,717,245 0.0 92,657,121 0.0 △17,939,876 △19.4 リ ー ス 資 産 55,020,020 0.0 0 0.0 55,020,020 皆増 建 設 仮 勘 定 2,135,166,536 1.0 1,951,602,879 0.9 183,563,657 9.4 その他有形固定資産 98,339,449 0.0 98,339,449 0.0 0 0.0 122,308,560 0.1 37,368,960 0.0 84,939,600 227.3 ソ フ ト ウ ェ ア 111,661,220 0.1 36,944,960 0.0 74,716,260 202.2 リ ー ス 資 産 10,276,340 0.0 0 0.0 10,276,340 皆増 その他無形固定資産 371,000 0.0 424,000 0.0 △53,000 △12.5 1,750,000 0.0 1,750,000 0.0 0 0.0 1,750,000 0.0 1,750,000 0.0 0 0.0 21,044,888,462 9.9 19,800,882,888 9.5 1,244,005,574 6.3 16,931,106,601 8.0 15,978,484,494 7.6 952,622,107 6.0 構 築 無 形 固 定 資 産 投資その他の資産 出 流 平成25年度 動 資 資 金 産 現 金 ・ 預 金 未 収 金 3,549,293,764 1.7 3,307,046,718 1.6 242,247,046 7.3 貯 蔵 品 291,701,607 0.1 269,397,292 0.1 22,304,315 8.3 前 払 金 272,786,490 0.1 245,854,384 0.1 26,932,106 11.0 その他流動資産 0 0.0 100,000 0.0 △100,000 皆減 212,669,575,077 100.0 209,465,582,140 100.0 3,203,992,937 1.5 資 産 合 計 −32− (消費税抜き) 負 債 資 本 の 部 平成26年度 平成25年度 項 目 金 額 構成 円 比率% 金 額 構成 円 比率% 固 定 負 債 59,532,213,264 28.0 3,931,902,788 債 55,566,667,437 26.1 リ ー ス 債 務 53,565,522 年 度 前年度対比 増 減 額 円 増減率 % 1.9 55,600,310,476 ***** 0 0.0 55,566,667,437 皆増 0.0 0 0.0 53,565,522 皆増 3,911,980,305 1.8 3,931,902,788 1.9 △19,922,483 △0.5 12,076,596,456 5.7 6,228,075,243 3.0 5,848,521,213 93.9 債 4,685,968,916 2.2 0 0.0 4,685,968,916 皆増 リ ー ス 債 務 16,954,524 0.0 0 0.0 16,954,524 皆増 企 業 引 当 金 流 動 負 債 企 業 未 払 金 5,573,581,393 2.6 4,982,314,239 2.4 591,267,154 11.9 引 当 金 266,436,385 0.1 0 0.0 266,436,385 皆増 その他流動負債 1,533,655,238 0.7 1,245,761,004 0.6 287,894,234 23.1 31,060,194,815 14.6 0 0.0 31,060,194,815 皆増 31,060,194,815 14.6 0 0.0 31,060,194,815 皆増 受贈財産評価額 5,737,770,919 2.7 0 0.0 5,737,770,919 皆増 工 事 負 担 金 14,384,708,899 6.8 0 0.0 14,384,708,899 皆増 金 1,106,087,931 0.5 0 0.0 1,106,087,931 皆増 開 発 負 担 金 5,094,197,622 2.4 0 0.0 5,094,197,622 皆増 補 助 金 3,730,047,645 1.8 0 0.0 3,730,047,645 皆増 補 償 金 1,007,381,799 0.5 0 0.0 1,007,381,799 皆増 102,669,004,535 48.3 10,159,978,031 4.9 92,509,026,504 910.5 繰 延 収 益 長 期 前 受 金 分 負 担 債 合 計 −33− 年 度 項 目 資 本 金 平成26年度 平成25年度 前年度対比 金 額 構成 円 比率% 金 額 構成 円 比率% 増 減 額 円 増減率 % 76,741,236,593 36.1 139,842,014,317 66.8 △63,100,777,724 △45.1 金 76,741,236,593 36.1 76,741,236,593 36.6 0 0.0 借 入 資 本 金 0 0.0 63,100,777,724 30.1 △63,100,777,724 皆減 33,259,333,949 15.6 59,463,589,792 28.4 △26,204,255,843 △44.1 2,320,764,912 1.1 53,605,246,491 25.6 △51,284,481,579 △95.7 受贈財産評価額 451,390,749 0.2 11,630,620,345 5.6 △11,179,229,596 △96.1 工 事 負 担 金 1,545,490,712 0.7 23,112,548,829 11.0 △21,567,058,117 △93.3 資 剰 本 余 金 資 本 剰 余 金 寄 附 金 41,495,645 0.0 41,495,645 0.0 0 0.0 分 担 金 194,813,334 0.1 2,900,257,265 1.4 △2,705,443,931 △93.3 開 発 負 担 金 0 0.0 8,709,293,720 4.2 △8,709,293,720 皆減 △98.4 補 助 金 87,571,667 0.0 5,566,898,765 2.7 △5,479,327,098 補 償 金 2,805 0.0 1,644,131,922 0.8 △1,644,129,117 △100.0 30,938,569,037 14.5 5,858,343,301 2.8 25,080,225,736 428.1 1,040,000,000 0.5 1,040,000,000 0.5 0 0.0 29,898,569,037 14.1 4,818,343,301 2.3 25,080,225,736 520.5 110,000,570,542 51.7 199,305,604,109 95.1 △89,305,033,567 △44.8 209,465,582,140 100.0 3,203,992,937 1.5 利 益 剰 余 金 経 営 安 定 化 積 立 金 当年度未処分 利 益 剰 余 金 資 本 合 計 負 債 資 本 合 計 212,669,575,077 100.0 (注)平成26年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成25年度の数値は変更前の会計基準によ り算出したものである。よって、科目によっては比較増減値に大きな差異がみられるため単純な比較はできない。 −34− 病 院 事 業 会 計 病 1 院 事 業 会 計 業務状況 平成 26 年度における患者数は延べ 40 万 5,426 人で、前年度に比べ 3,432 人(0.8%) 減少している。患者数を入院と外来別にみると、入院患者数は 16 万 7,151 人で 1,309 人 (0.8%)増加しており、また、外来患者数は 23 万 8,275 人で 4,741 人(2.0%)減少してい る。年度末における病床数は一般病床 547 床、結核病床 20 床の計 567 床である。 また、1 日平均の患者数でみると、入院患者数は前年度平均を 3.5 人(0.8%)上回り、 外来患者数は 19.5 人(2.0%)下回っている。 なお、全体の病床利用率は 80.8%であり、一般病床 82.6%及び結核病床 29.6%とな っている。 業務状況については、「第 1 表」のとおりである。 第1表 業務状況表 年 度 項 目 患 数 人 405,426 408,858 △3,432 数 人 167,151 165,842 1,309 1 日平 均 入 院患 者数 人 457.9 454.4 3.5 外 数 人 238,275 243,016 △4,741 1日 平 均 外 来患 者数 人 976.5 996.0 △19.5 病 数 床 567 567 0 率 % 80.8 80.1 0.7 入 病 者 院 来 患 患 者 者 床 床 利 用 備 考 平成26年度 平成25年度 前年度対比 一般 結核 164,993人 2,158人 平成26年度 244日 平成25年度 244日 一般病床 結核病床 547床 20床 年間延入院患者数 年間延病床数 (注)病床数については、各年度末の数値である。 −37− ×100 また、入院・外来患者数を月別及び診療科目別にみると、「第 2 表」のとおりである。 入院・外来を合わせた診療科目別の患者数は内科が最も多く、次いで消化器内科、整形 外科、外科、産婦人科の順になっている。 第2表 月別及び診療科目別入院・外来延患者数表 (単位:人、%) 診療科目 入 院 外 来 4月 13,621 20,484 内 科 28,370 17.0 39,254 16.5 5月 14,280 19,688 消 化 器 内 科 23,779 14.2 25,120 10.5 6月 14,069 20,308 総 合 心 療 科 0 0.0 1,793 0.8 7月 14,118 21,546 神 科 8,191 4.9 9,875 4.1 8月 14,097 19,078 循 環 器 内 科 10,658 6.4 19,376 8.1 9月 13,447 19,508 小 科 8,685 5.2 17,329 7.3 10月 14,477 20,876 新 生 児 内 科 9,183 5.5 2,486 1.0 11月 13,379 18,056 外 科 17,216 10.3 15,930 6.7 12月 13,969 19,828 呼 吸 器 外 科 2,159 1.3 1,837 0.8 1月 14,202 19,482 整 科 18,417 11.0 24,428 10.3 2月 13,193 18,184 脳 神 経 外 科 5,306 3.2 4,096 1.7 3月 14,299 21,237 心臓血管 外科 2,201 1.3 1,759 0.7 167,151 238,275 小 科 2,349 1.4 6,399 2.7 41.2 58.8 皮 科 1,625 1.0 14,990 6.3 合計 構成比率 内 児 形 外 児 外 膚 院 (単位:人、%) 構成 外 来 比率 月 経 入 構成 比率 泌 尿 器 科 6,416 3.8 17,193 7.2 産 婦 人 科 17,204 10.3 14,137 5.9 科 22 0.0 2,636 1.1 耳 鼻 い んこ う科 3,195 1.9 13,928 5.8 科 0 0.0 3,931 1.6 科 17 0.0 1,778 0.7 核 2,158 1.3 0 0.0 167,151 100.0 238,275 100.0 眼 放 救 射 線 急 結 合 計 −38− 2 予算の執行状況 収益的収入及び支出 収益的収入は、予算額 147 億 3,270 万円に対し、決算額が 146 億 5,355 万円で、執 行率は 99.5%となっている。これは主に、医業外収益において、負担金交付金などが 見込みを下回ったことによるものである。 収益的収入の予算決算対照は、「第 3 表」のとおりである。 第3表 収益的収入予算決算対照表 (単位:千円、%) 科 構成 比率 予算額 目 病院事業収益 構成 比率 決算額 執行率 増減額 14,732,705 100.0 14,653,551 100.0 99.5 △79,153 収 益 13,467,824 91.4 13,446,199 91.8 99.8 △21,624 医 業 外 収 益 1,264,879 8.6 1,207,351 8.2 95.5 △57,527 2 0.0 0 0.0 0.0 △2 医 業 特 別 利 益 収益的支出は、予算額 177 億 7,528 万円に対し、決算額が 171 億 2,092 万円で、執 行率は 96.3%となっている。これは主に、医業費用において、経費や材料費などが見 込みを下回ったことによるものである。 収益的支出の予算決算対照は、「第 4 表」のとおりである。 第4表 収益的支出予算決算対照表 (単位:千円、%) 科 予算額 目 病院事業費用 構成 比率 構成 比率 決算額 執行率 不用額 17,775,280 100.0 17,120,923 100.0 96.3 654,356 費 用 14,286,045 80.4 13,787,005 80.5 96.5 499,039 医 業 外 費 用 490,500 2.8 426,533 2.5 87.0 63,966 2,992,688 16.8 2,907,384 17.0 97.1 85,303 6,047 0.0 0 0.0 0.0 6,047 医 業 特 別 予 損 失 備 費 資本的収入及び支出 資本的収入は、予算額 6 億 4,404 万円に対し、決算額が 2 億 9,432 万円で、執行率 は 45.7%となっている。 収入の主な内訳は、企業債 7,290 万円及び企業債の償還財源等として一般会計から 拠出された出資金 2 億 1,620 万円である。 資本的収入の予算決算対照は、「第 5 表」のとおりである。 −39− 第5表 資本的収入予算決算対照表 (単位:千円、%) 科 目 構成 比率 予算額 資本的収入 構成 比率 決算額 増減額 執行率 644,049 100.0 294,320 100.0 45.7 △349,728 企 業 債 427,700 66.4 72,900 24.8 17.0 △354,800 出 資 金 216,207 33.6 216,206 73.5 100.0 △0 産 金 1 0.0 0 0.0 0.0 △1 国 庫 補 助 金 1 0.0 5,074 1.7 ***** 5,073 140 0.0 140 0.0 100.0 0 固 売 県 定 却 補 資 代 助 金 資本的支出は、継続費逓次繰越額 1 億 2,903 万円を合わせた予算額 14 億 2,492 万円 に対し、決算額が 10 億 514 万円で、執行率は 70.5%となっている。 支出の内訳は、建設改良費 7 億 7,923 万円及び企業債償還金 2 億 2,590 万円である。 建設改良費の主な内訳は、建設改良工事費として、市立病院ESCO・防災エネルギ ーセンター更新等に係る支出が 2 億 8,653 万円、固定資産購入費として、超伝導式磁 石全身用MR装置、結石破砕装置、超音波画像診断装置等の更新に係る支出が 4 億 7,382 万円となっている。 資本的支出の予算決算対照は、「第 6 表」のとおりである。 第6表 資本的支出予算決算対照表 構成 比率 (単位:千円、%) 翌年度 不用額 繰越額 予算額 構成 比率 資本的支出 1,424,925 100.0 1,005,141 100.0 70.5 379,527 40,256 建 設 改 良 費 1,199,015 84.1 779,231 77.5 65.0 379,527 40,256 企 業 債償 還金 225,910 15.9 225,909 22.5 100.0 0 0 科 目 決算額 執行率 この結果、資本的収入及び支出において、資本的支出額 10 億 514 万円が資本的収入 額 2 億 1,666 万円(翌年度へ繰り越される支出の財源に充当する額 7,765 万円を除く。) を 7 億 8,847 万円上回っている。 なお、当該不足額 7 億 8,847 万円については、過年度分損益勘定留保資金 7 億 8,769 万円、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額 77 万円で補 −40− している。 3 経営成績 利益額の推移 平成 26 年度の医業損失は 1 億 7,415 万円、経常利益は 4 億 2,949 万円、純損失は 24 億 7,789 万円となった。 医業損失についてみると、医業収益 134 億 3,416 万円に対し、医業費用 136 億 832 万円となり、差し引き 1 億 7,415 万円の医業損失が生じており、前年度の医業利益 1 億 3,037 万円からは 3 億 453 万円減少した。 医業損益の推移をみると、入院医療費の計算方法に包括評価制度(DPC)を平成 21 年度に導入したことにより平成 22 年度以降改善している。平成 24 年度には、急性 期看護補助体制加算等による医療機関別係数の改定などで収益の改善を図ったことに より、医業損失から医業利益へと転換したところであるが、平成 26 年度は、みなし償 却制度の廃止に伴う減価償却費の増加等により医業費用が増加し、医業損失を計上し ている。 病院事業の経営成績の状況は、「第 7 表」のとおりである。 第7表 年 度 項 目 病院事業経営成績の状況表 平成26年度 平成25年度 (単位:千円、%) 前年度対比 増減額 増減率 医業収益(A) 13,434,168 13,401,280 32,887 0.2 医業費用(B) 13,608,325 13,270,904 337,421 2.5 △174,157 130,376 △304,533 △233.6 医業外収益(D) 1,203,555 1,003,430 200,124 19.9 医業外費用(E) 599,904 445,117 154,787 34.8 429,492 688,689 △259,196 △37.6 特別利益(G) 0 97,146 △97,146 皆減 特別損失(H) 2,907,384 94,924 2,812,459 ***** △ 2,477,891 690,911 △3,168,802 △458.6 医業損益(C)=(A)-(B) 経常損益(F)=(C)+(D)-(E) 純損益(I)=(F)+(G)-(H) (単位:千円) 項 目 年 度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 医 業 損 益 △ 969,797 △ 647,564 180,708 130,376 △ 174,157 経 常 損 益 137,476 419,894 868,111 688,689 429,492 益 141,476 433,783 1,452,291 純 損 690,911 △ 2,477,891 (注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、 旧会計基準が適用されているため単純な比較はできない。 ≪会計基準変更の影響≫ ・「第 8 表」及び「第 9 表」の脚注に表示 −41− 収益 病院事業収益は、医業収益134億3,416万円及び医業外収益12億355万円の合計146億 3,772万円で、前年度に比べ1億3,586万円(0.9%)増加している。 増加の主な要因は、入院患者数の増加等による医業収益の3,288万円の増加、長期前 受金戻入の計上及び負担金交付金の増加等による医業外収益の2億12万円の増加によ るものである。 病院事業収益の 91.8%を占める医業収益の内訳は、入院収益 101 億 2,964 万円、外 来収益 28 億 2,136 万円、負担金交付金 3 億 177 万円及びその他医業収益 1 億 8,138 万 円である。 また、病院事業収益の 8.2%を占める医業外収益の主な内訳は、負担金交付金 10 億 1,741 万円及びその他医業外収益 8,877 万円である。 なお、医業収益及び医業外収益の負担金交付金は、総務省の繰出基準に基づく一般 会計による負担金である。 病院事業収益の状況は、「第 8 表」のとおりである。 第8表 年 科 目 度 病院事業収益 医 業 収 益 病院事業収益状況表 構成 比率 平成26年度 構成 比率 平成25年度 (単位:千円、%) 前年度対比 増減額 増減率 14,637,723 100.0 14,501,858 100.0 135,865 0.9 13,434,168 91.8 13,401,280 92.4 32,887 0.2 入 院 収 益 10,129,645 69.2 10,052,753 69.3 76,891 0.8 外 来 収 益 2,821,366 19.3 2,858,575 19.7 △37,208 △1.3 負 担 金 交 付 金 301,773 2.1 298,085 2.1 3,688 1.2 その他医業収益 181,382 1.2 191,866 1.3 △10,483 △5.5 1,203,555 8.2 1,003,430 6.9 200,124 19.9 受取利息配 当金 2,133 0.0 1,802 0.0 331 18.4 国 県 市 補 助 金 37,026 0.3 37,812 0.3 △786 △2.1 負 担 金 交 付 金 1,017,414 7.0 871,631 6.0 145,783 16.7 長期前受金 戻入 58,204 0.4 0 0.0 58,204 皆増 そ の 他 医 業外 収益 88,776 0.6 92,185 0.6 △3,408 △3.7 0 0.0 97,146 0.7 △97,146 皆減 固定資産売 却益 0 0.0 27 0.0 △27 皆減 過 年 度 損 益修 正益 0 0.0 97,119 0.7 △97,119 皆減 医業外収益 特 別 利 益 −42− (注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、 旧会計基準が適用されているため単純な比較はできない。 ≪会計基準変更の影響≫ ・補助金等により取得した固定資産の償却制度の変更(長期前受金の収益化)により、医業外収益である長期 前受金戻入が 5,820 万円増加している。 費用 病院事業費用は、医業費用 136 億 832 万円、医業外費用 5 億 9,990 万円及び特別損 失 29 億 738 万円の合計 171 億 1,561 万円で、前年度に比べ 33 億 466 万円(23.9%)増 加している。 増加の主な要因は、職員の増加及び給与改定などに伴う給与費が 2 億 4,346 万円、 消費税増税などに伴う雑損失が 1 億 5,454 万円、退職給付引当金の計上不足額 24 億 5,599 万円及び平成 26 年 6 月賞与に係る前年度費用相当額 3 億 5,849 万円の計上など により、その他特別損失が 29 億 633 万円増加したことである。 病院事業費用の 79.5%を占める医業費用の主な内訳は、給与費 68 億 8,435 万円、 薬品費、診療材料費などの材料費 31 億 3,663 万円及び委託費などの経費 29 億 9,533 万円である。 病院事業費用の 3.5%を占める医業外費用の主な内訳は、雑損失 4 億 2,716 万円、 職員宿舎費 6,920 万円、支払利息及び企業債取扱諸費 4,605 万円である。 また、病院事業費用の 17.0%を占める特別損失の主な内訳は、その他特別損失 29 億 633 万円である。 病院事業費用の状況は、「第 9 表」のとおりである。 −43− 第9表 科 目 年 度 病院事業費用 医 業 費 用 平成26年度 病院事業費用状況表 構成 比率 構成 比率 平成25年度 (単位:千円、%) 前年度対比 増減額 増減率 17,115,615 100.0 13,810,946 100.0 3,304,668 23.9 13,608,325 79.5 13,270,904 96.1 337,421 2.5 給 与 費 6,884,350 40.2 6,640,881 48.1 243,469 3.7 材 料 費 3,136,635 18.3 3,191,246 23.1 △54,611 △1.7 費 2,995,333 17.5 2,903,980 21.0 91,353 3.1 減 価 償 却 費 539,105 3.1 486,337 3.5 52,767 10.8 資 産 減 耗 費 24,858 0.1 22,704 0.2 2,154 9.5 研 究 研 修 費 28,042 0.2 25,753 0.2 2,289 8.9 599,904 3.5 445,117 3.2 154,787 34.8 46,055 0.3 51,598 0.4 △5,543 △10.7 21,575 0.1 22,273 0.2 △697 △3.1 経 医業外費用 支 払 利 息 及 び 企業債取扱 諸費 長期前払消 費税 勘 定 償 却 職 員 宿 舎 費 69,208 0.4 68,486 0.5 722 1.1 院 内 託 児 費 35,900 0.2 30,135 0.2 5,765 19.1 失 427,164 2.5 272,624 2.0 154,540 56.7 2,907,384 17.0 94,924 0.7 2,812,459 ***** 過 年 度 損 益修 正損 1,050 0.0 94,924 0.7 △93,874 △98.9 その他特別 損失 2,906,334 17.0 0 0.0 2,906,334 皆増 △3,168,802 △458.6 雑 損 特 別 損 失 純 損 益 △ 2,477,891 690,911 (注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、 旧会計基準が適用されているため単純な比較はできない。 ≪会計基準変更の影響≫ ・退職給付費 7,629 万円を医業費用に計上している。 ・賞与引当金繰入額 3 億 9,664 万円を医業費用に計上している。 ・貸倒引当金繰入額 1 億 948 万円を計上したことにより医業費用が 1,763 万円及びその他特別損失が 9,184 万円それぞれ増加している。 ・補助金等により取得した固定資産の償却制度の変更(みなし償却制度の廃止)により医業費用である減価償 却費が長期前受金戻入 5,820 万円と同額増加している。 ・リース資産に係る減価償却費 1,304 万円を医業費用に計上している。 ・リース債務に係る支払利息 98 万円を医業外費用に計上している。 ・平成 26 年 6 月賞与に係る前年度費用相当額 3 億 5,849 万円を計上したことによりその他特別損失が増加し ている。 ・移行処理として退職給付引当金計上不足額 24 億 5,599 万円を一括計上したことによりその他特別損失が増 加している。 この結果、病院事業収益と病院事業費用の差額として 24 億 7,789 万円の純損失が生 じている。この純損失 24 億 7,789 万円に前年度繰越利益剰余金 33 億 32 万円を加えた −44− ものから、みなし償却制度の廃止に伴う経過措置として、その他未処分利益剰余金変 動額 1 億 865 万円を差し引いた当年度未処分利益剰余金 7 億 1,377 万円は、全額を翌 年度へ繰り越している。 医業収益と医業費用の関係 給与費対医業収益比率は、本来業務の収益に対する給与費の割合であり、この割合 が高い場合は人件費が収益を圧迫していることを表している。平成26年度は医業収益 の増加以上に、職員給与費が増加したため、前年度と比較し1.6ポイント上昇している。 材料費対医業収益比率は、本来業務の収益に対する薬品等の費用の割合であり、こ の割合が高い場合は業務に必要な材料費が収益を圧迫していることを表している。こ の比率は、医業収益が増加し、材料費が減少したため、前年度と比較し0.5ポイント低 下している。 医業収益に対する主な医業費用の割合の推移は、「第10表」のとおりである。 第10表 医業収益に対する主な医業費用の割合 (単位:%) 科 目 年 度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 給 与 費 対 医業 収益 比率 54.7 53.5 50.5 49.6 51.2 材 料 費 対 医業 収益 比率 27.3 26.6 24.1 23.8 23.3 給与費対医業収益比率(%)=給与費÷医業収益×100 材料費対医業収益比率(%)=材料費÷医業収益×100 次に、患者1人1日当たりの医業収益と医業費用の前年度比較についてみると、医業 収益は359円(1.1%)増加し、医業費用は1,107円(3.4%)の増加となっている。 また、医業収益のうち、入院収益は14円(0.0%)減少し、外来収益は78円(0.7%)の 増加となっている。 患者1人1日当たりの収益と費用については、「第11表」のとおりである。 −45− 第11表 患者1人1日当たりの収益対費用表 (単位:円、%) 項 目 年 度 平 成 25年度 33,136 32,777 359 1.1 入 院 60,602 60,616 △14 △0.0 外 来 11,841 11,763 78 0.7 33,565 32,458 1,107 3.4 患者1人1日当たり収益 患 者 1 人 1日 当 たり 診療収益 平 成 26年度 前年度対比 増減額 増減率 患者1人1日当たり費用 算 式 医業収益 年間延入院外来患者数 入院収益 年間延入院患者数 外来収益 年間延外来患者数 医業費用 年間延入院外来患者数 また、医師及び看護師1人1日当たりの患者数及び診療収益は、「第12表」のとおり である。 第12表 医師及び看護師1人1日当たりの患者数と診療収益表 (単位:人、円、%) 項 目 医 師 及 び 看 護 師1人 1日当たり 患 者 数 年 度 平 成 26年度 平 成 25年度 前年度対比 増減 増減率 医 師 3.2 3.3 △0.1 看護師 0.8 0.8 0.0 医 師 4.6 4.8 △0.2 看護師 1.2 1.2 0.0 医 師 251,139 看護師 65,210 △3.0 算 式 年間延入院患者数 入院 0.0 年間延医師数又は看護師数 △4.2 年間延外来患者数 外来 医師及び看護師1人 1日当たり診療収益 253,094 △1,955 65,155 −46− 55 0.0 年間延医師数又は看護師数 △0.8 入院外来収益 0.1 年間延医師数又は看護師数 4 財政状態 資産 平成 26 年度末における固定資産及び流動資産の資産合計は 154 億 1,043 万円で、前 年度に比べ 49 億 649 万円(24.1%)減少している。 資産の主な内容は、建物等の有形固定資産及び現金・預金である。 資産の状況は、「第 13 表」のとおりである。 第13表 年 科 目 度 固 定 資 産 資産状況表 構成 比率 平成26年度 構成 比率 平成25年度 (単位:千円、%) 前年度対比 増減額 増減率 7,512,774 48.8 12,416,172 61.1 △4,903,397 △39.5 有 形 固 定 資 産 7,395,430 48.0 12,415,931 61.1 △5,020,501 △40.4 無 形 固 定 資 産 8,106 0.1 240 0.0 7,865 ***** 投資その他の 資産 109,238 0.7 0 0.0 109,238 皆増 7,897,659 51.2 7,831,477 38.5 66,182 0.8 金 4,387,523 28.5 4,495,507 22.1 △107,984 △2.4 流 動 資 産 現 金 ・ 預 未 収 金 3,463,208 22.5 3,279,497 16.1 183,710 5.6 貯 蔵 品 43,058 0.3 51,146 0.3 △8,088 △15.8 用 3,870 0.0 4,325 0.0 △455 △10.5 そ の 他 流 動 資産 0 0.0 1,000 0.0 △1,000 皆減 0 0.0 69,282 0.3 △69,282 皆減 0 0.0 69,282 0.3 △69,282 皆減 15,410,434 100.0 20,316,932 100.0 △4,906,498 △24.1 前 払 費 繰 延 勘 定 控除対象外消費 税額 資 産 合 計 (注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、旧 会計基準が適用されているため単純な比較はできない。 ≪会計基準変更の影響≫ ・みなし償却制度が廃止されたことにより、期首における移行処理として固定資産の帳簿価額が 52 億 4,993 万円減額修正されている。 ・リース資産を計上したことにより、有形固定資産が 7,558 万円、無形固定資産が 786 万円増加している。 ・未収金等の債権については、一般債権及び破産更生債権等に区分し、破産更生債権等については、貸倒引当 金を設定している。 ・投資その他の資産のうちには、破産更生債権等が 1 億 948 万円あるが、100%の貸倒引当金が設定されてい るため残高には計上されていない。 ・控除対象外消費税額については、繰延勘定から投資その他の資産の長期前払消費税として、計上区分と勘定 科目名の変更が行われている。 負債及び資本 平成 26 年度末における固定負債、流動負債及び繰延収益の負債合計は 70 億 1,629 −47− 万円で、前年度に比べ 57 億 5,460 万円(456.1%)と大幅に増加している。 この増加の主な要因は、建設改良のための企業債が借入資本金から負債に、資本剰 余金が長期前受金として繰延収益にそれぞれ振り替えられたことなどによるものであ る。 負債の主な内容は、退職給付引当金、企業債及び長期前受金である。 また、資本についてみると、資本金及び剰余金の資本合計は 83 億 9,414 万円で、前 年度に比べ 106 億 6,110 万円(55.9%)と大幅に減少している。 これは負債で述べたとおり、資本から負債に計上区分の変更が行われたためである。 資本の主な内容は、資本金及び利益の繰越額である利益剰余金である。 負債及び資本の状況は、「第 14 表」のとおりである。 −48− 第14表 年 科 目 度 固 定 負 債 企 リ 業 ー 引 ス 債 当 リ 業 ー ス 債 構成 比率 平成26年度 構成 比率 平成25年度 (単位:千円、%) 前年度対比 増減額 増減率 4,117,407 26.7 320,605 1.6 3,796,802 ***** 債 1,314,191 8.5 0 0.0 1,314,191 皆増 務 59,574 0.4 0 0.0 59,574 皆増 金 2,743,641 17.8 320,605 1.6 2,423,035 755.8 1,605,503 10.4 941,080 4.6 664,422 70.6 債 214,387 1.4 0 0.0 214,387 皆増 務 24,089 0.2 0 0.0 24,089 皆増 流 動 負 債 企 負債及び資本状況表 未 払 金 967,531 6.3 938,620 4.6 28,910 3.1 引 当 金 396,641 2.6 0 0.0 396,641 皆増 そ の 他 流 動 負債 2,853 0.0 2,459 0.0 394 16.0 1,293,380 8.4 0 0.0 1,293,380 皆増 繰 延 収 益 長 期 前 受 金 1,288,306 8.4 0 0.0 1,288,306 皆増 建 長 設 期 仮 前 勘 受 定 金 5,074 0.0 0 0.0 5,074 皆増 負 債 合 計 7,016,291 45.5 1,261,685 6.2 5,754,606 456.1 本 7,677,116 49.8 9,142,498 45.0 △1,465,381 △16.0 金 7,677,116 49.8 7,460,909 36.7 216,206 2.9 金 0 0.0 1,681,588 8.3 △1,681,588 皆減 717,026 4.7 9,912,749 48.8 △9,195,722 △92.8 資 金 資 本 借 剰 入 余 資 本 金 資 本 剰 余 金 3,250 0.0 6,490,922 31.9 △6,487,672 △99.9 利 益 剰 余 金 713,776 4.6 3,421,827 16.8 △2,708,050 △79.1 資 本 合 計 8,394,142 54.5 19,055,247 93.8 △10,661,104 △55.9 負債資本合計 15,410,434 100.0 20,316,932 100.0 △4,906,498 △24.1 (注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、旧 会計基準が適用されているため単純な比較はできない。 ≪会計基準変更の影響≫ ・建設改良のための企業債については、期首における移行処理として、借入資本金から負債に計上区分が変更 され、1 年基準(翌年度中に償還が予定されている企業債は流動負債に区分し、それ以外は固定負債とする 考え方)により、固定負債には 14 億 5,567 万円、流動負債には 2 億 2,590 万円が振り替えられている。 ・リース債務を計上したことにより、固定負債が 5,957 万円、流動負債が 2,408 万円増加している。 ・みなし償却制度の廃止に伴い、期首における移行処理として、資本剰余金から 64 億 8,767 万円が繰延収益 として長期前受金に振り替えられ、また、長期前受金収益化累計額と追加計上した減価償却累計額の差額調 整として、利益剰余金を 1 億 865 万円減額している。 ・退職給付引当金については、移行時の計上不足額 24 億 5,599 万円及び期末の増加額 7,629 万円を計上した ことにより、固定負債の引当金が増加している。 ・賞与引当金 3 億 9,664 万円を計上したことにより、流動負債の引当金が増加している。 −49− 企業債の状況 建設改良の財源として企業債により 7,290 万円借入れを行い、2 億 2,590 万円償還 した結果、年度末の企業債残高は 15 億 2,857 万円となっており、企業債残高について は、前年度に比べ約 1 億 5,300 万円減少している。 また、平成 22 年度からの企業債残高の推移を見ると、毎年、償還額が借入額を上回 り企業債残高は減少してきている。 企業債の状況は、「第 15 表」のとおりである。 第15表 企業債の状況表 (単位:千円) 項 目 年 度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 0 111,400 60,700 57,600 72,900 企業債借入額 内借換額 - 企業債償還額 111,400 350,804 内繰上償還額 - 449,543 - - 292,140 111,456 - 242,022 - 225,909 - - 企 業 債 残 高 2,435,596 2,097,452 1,866,011 1,681,588 1,528,579 企 業 債 利 息 81,023 72,688 58,194 51,598 45,070 企業債残高等の推移 借入額 償還額 (単位:億円) 企業債 残 高 10 30 9 24 25 8 20 7 18 20 16 6 15 15 5 4 3 3 10 3 2 2 2 1 2 0.6 0.5 0.7 24年度 25年度 26年度 5 0 0 22年度 23年度 企業債借入額 企業債償還額 (注)繰上償還及び借換えの額は除いている。 −50− 企業債残高 5 キャッシュ・フローの状況 業務活動によるキャッシュ・フロー 間接法による算出過程は次のとおりである。 業務活動に係るキャッシュ・フローは 5 億 7,056 万円であり、この金額は、どの程 度の資金を主たる営業活動から獲得したのかを示すものである。 なお、キャッシュ・フロー計算書については、平成 26 年度が作成初年度であるため、 前年度の比較情報はない。 業務活動によるキャッシュ・フロー (単位:千円) 項 目 年 度 当年度純損失 平成26年度 △2,477,891 減価償却費 539,105 資産減耗費 24,099 不納欠損 1,050 退職給付引当金の増減額(△は減少) 2,423,035 賞与引当金の増減額(△は減少) 396,641 貸倒引当金の増減額(△は減少) 109,488 長期前受金戻入額 △58,204 受取利息及び受取配当金 △2,133 支払利息 46,055 未収金の増減額(△は増加) △269,186 未払金の増減額(△は減少) 28,910 たな卸資産の増減額(△は増加) 8,088 前払費用の増減額(△は増加) 455 預り金の増減額(△は減少) 1,394 長期前払消費税の増減額(△は増加) 小計 △34,923 735,983 利息及び配当金の受取額 2,133 利息の支払額 △46,055 一般会計への返還による支出 △121,501 業務活動によるキャッシュ・フロー 570,560 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フローは△6 億 7,330 万円であり、この金額は、将来 −51− の利益獲得及び資金運用のために、どの程度の資金を支出し、又は回収したのかを示 すものである。 投資活動によるキャッシュ・フロー (単位:千円) 項 目 年 度 有形固定資産の取得による支出 平成26年度 △704,012 国庫補助金等による収入 30,712 投資活動によるキャッシュ・フロー △673,300 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フローは△524 万円であり、この金額は、業務活動及 び投資活動を維持するために、どの程度の資金を調達し、又は返済したのかを示すも のである。 財務活動によるキャッシュ・フロー (単位:千円) 項 目 年 度 建設改良費等の財源に充てるための企業債による収入 建設改良費等の財源に充てるための企業債の償還による支出 リース債務の返済による支出 平成26年度 72,900 △225,909 △17,880 一般会計からの出資による収入 165,646 財務活動によるキャッシュ・フロー △5,244 資金の増減 「地方公営企業が会計を整理するに当たりよるべき指針」第 10 章第 3 により、キャ ッシュ・フロー計算書上の資金の範囲は貸借対照表の現金・預金と同範囲とされてい る。 平成 26 年度末の資金額は、貸借対照表の現金・預金の額 43 億 8,752 万円と同額で あり、当期の資金増減額は、1 億 798 万円の減少であった。 −52− 6 経営指標 収益性 収益性を示す主な指標は、次のとおりである。 項 目 経 営資 本医業利益率 経 営 資 本 回 転 率 医業収益医業利 益率 総 収益 対総費用比率 医業収益対医業 費用 比率 算 式 医業利益 経営資本 22年度 23年度 24年度 △5.3 △3.5 0.9 0.6 △1.2 0.63 0.64 0.68 0.67 0.91 ×100 △8.4 △5.5 1.4 1.0 △1.3 ×100 101.1 103.4 110.8 105.0 85.5 ×100 92.3 94.8 101.4 101.0 98.7 ×100 医業収益 経営資本 医業利益 医業収益 総収益 総費用 医業収益 医業費用 (単位:%、回) 25年度 26年度 各算式に用いた用語は、次のとおりである。 経営資本=(期首経営資本+期末経営資本)÷2 期首・期末経営資本=総資産−(建設仮勘定+投資+保管有価証券) 医業利益=医業収益−医業費用 経営資本医業利益率は、本来の医業活動に投下した資産(経営資本)がどれだけの 医業利益を生み出したのかを示した指標で、比率が高いほど経営効率が良いことを示 している。また、経営資本医業利益率は、経営資本回転率と医業収益医業利益率に分 解され、次のとおりの算式をもって示される。 経営資本医業利益率=経営資本回転率×医業収益医業利益率 経営資本回転率は、投下した資本の運用効率をみる指標で、経営資本が年に何回転 しているのかを示しており、高いほど短期間で資本を回収出来ることになる。また、 医業収益医業利益率は、事業本来の医業活動による医業収益に対して、どれだけ利益 を得ているのかを示す指標で、高いほど良いとされている。 経営資本医業利益率は、前年度に比べ 1.8 ポイント低下している。この比率が悪化 した原因は、みなし償却制度の廃止により固定資産の帳簿価額が減少したため、経営 資本回転率は上昇しているが、医業損失の計上により医業収益医業利益率が 2.3 ポイ ント低下したことにある。医業収益医業利益率の低下は、医業収益が前年度に比べ増 加したものの、医業費用が医業収益を上回ったため、医業損失となったことによるも のである。 総収益対総費用比率は、総費用に対する総収益の割合をみるもので、この数値が 100%を超えていれば純利益が生じており、その比率が高いほど経営成績は良好といえ −53− る。100%未満であれば純損失が生じていることを示している。この比率は 100%に満 たず、前年度と比較すると 19.5 ポイント低下している。 医業収益対医業費用比率は、入院収益などの医業収益で、通常の事業活動で支出さ れる職員給与費、維持管理費などの医業費用をどの程度賄っているのかを示すもので ある。比率の 100%を超える部分が医業利益の大きさを示し、100%を超える値が大き いほど本業の成績が良いことを表している。この比率も、100%に満たず、前年度と比 較し 2.3 ポイント低下している。 安全性 財務の短期的安全性と長期的安全性を示す主な指標は、次のとおりである。 項 目 流 動 比 算 式 率 自 己 資 本 構 成 比 率 固定資産対長期資本 比率 流動資産 流動負債 自己資本 総資産 固定資産 長期資本 (単位:%) 25年度 26年度 22年度 23年度 24年度 ×100 410.4 441.0 558.1 832.2 491.9 ×100 78.7 80.6 83.0 85.5 62.9 ×100 74.4 73.0 67.3 64.1 54.4 各算式に用いた用語は、次のとおりである。 自己資本=資本金+剰余金+長期前受金+建設仮勘定長期前受金 総資産=資本+負債 長期資本=資本金+剰余金+固定負債+長期前受金+建設仮勘定長期前受金 流動比率は、短期的な債務である流動負債とこれに対応する流動資産との比率であ り、一般的にはこの数値が高いほど短期的な支払能力が高く資金的に余裕があること を示している。この比率は、会計基準の変更により前年度に比べ 340.3 ポイント低下 しているが、491.9%と高い値を示している。 自己資本構成比率は、総資産(負債・資本合計)に対する自己資本(資本金+剰余 金+長期前受金+建設仮勘定長期前受金)の割合であり、この比率が高いほど財務的 に安定しているといえる。 この比率は、前年度に比べ 22.6 ポイント低下しているが、会計基準の変更により純 損失を計上し、自己資本が減少したことによるものである。 固定資産対長期資本比率は、長期的な投資である固定資産が、どの程度返済義務の ない自己資本や長期借入金である固定負債などの長期資本によって調達されているか −54− を示すものである。この比率は常に 100%以下で、かつ、低いことが望ましい。100% を上回っている場合は、固定資産の一部が一時借入金等の流動負債によって調達され ていることを示し、長期的安全性に問題が生じる。 この比率は、前年度に比べ 9.7 ポイント低下しているが、みなし償却制度の廃止に よって固定資産が減少したことによるものである。 7 むすび 経営を取り巻く現状について 患者数の動向としては、新たに入院した患者数は 1 万 3,632 人で、前年度に比べ 454 人増加し、延べ入院患者数は 16 万 7,151 人、1 日平均の入院患者数は 457.9 人となり、 前年度に比べ 3.5 人(0.8%)増加している。また、病床利用率は 80.8%となり、前 年度に比べ 0.7 ポイント上昇している。 また、外来患者数は延べ 23 万 8,275 人で、1 日平均の外来患者数は 976.5 人となり、 前年度に比べ 19.5 人(2.0%)減少している。 平成 26 年度は、地方公営企業法の改正における会計制度適用初年度にあたり、み なし償却制度の廃止、引当金の計上、リース会計の適用など地方独立行政法人や民間 における会計基準が導入され、地方公営企業の会計は大きく変化している。 会計基準が変更されたことにより、会計処理の均質化が図られ、事業の経営成績及 び財政状態がより適切に表示され、キャッシュ・フローの状況も明確となった。また、 会計基準の変更により、企業の実態が財務諸表に表示されるようになり、地方公営企 業間における比較分析の精度も向上すると捉えている。 経営成績について 医業収益 134 億 3,416 万円に対し、医業費用は 136 億 832 万円となっており、医業 損失は 1 億 7,415 万円となっている。これに医業外損益及び特別損失を加減し、当年 度純損失は 24 億 7,789 万円となっている。 患者 1 人 1 日当たりの診療収益は、前年度と比較すると、入院が 14 円(0.0%)減 少し 60,602 円、外来が 78 円(0.7%)増加し 11,841 円となっている。特に入院収益 については、前年度に比べ 7,689 万円(0.8%)増加しているが、これは、入院患者数 が増加したことによるところが大きい。 医業活動による採算性を表す医業収益対医業費用比率についてみると、前年度に比 べ 2.3 ポイント低下し 98.7%となっている。また、経営の効率性の観点からみると、 経営資本医業利益率は、前年度に比べ 1.8 ポイント低下している。 これらの比率の低下は、医業費用が医業収益を上回ったことが主な要因である。 −55− 財政状態について 企業債が財務に与える影響についてみると、償還額が発行額を上回り、残高はここ 数年一貫して減少してきており、企業債支払利息の負担も軽減されてきている。 また、短期的な支払能力を示す流動比率が 491.9%と、前年度に比べ 340.3 ポイント 低下している。これは、会計基準の変更によって、賞与引当金の計上並びに企業債の うち翌年度中に償還するものを流動負債へ振り替えたことなどによる影響であるが、 引き続き 100%を大きく超えているため、短期債務の弁済に問題はない。 まとめ 平成 26 年度決算については、変更後の会計基準が適用された初年度にあたることか ら、他の年度には発生しない期首における移行処理や特別損失を利用した会計処理が 行われている。その結果、旧基準で作成された前年度数値との単純な比較増減は意味 をなさない。 本意見書においては、会計基準の変更による影響について、その内容と金額をでき る限り示すことによって、事業の経営成績と財政状態に対する正しい理解ができるよ うに工夫したところである。 市立病院の中期的な経営の方向性を示すため、平成 24 年 3 月に「さいたま市立病院 中期経営計画(平成 24 年度∼平成 28 年度)」が策定され、さらに平成 27 年 3 月には 経営環境の変化に伴い、この計画の一部を改訂している。 計画では財務に関係する年次別の数値目標を設定しており、平成 26 年度末の実績に おいては、おおむね計画どおり達成されている。 病院事業会計では、これまでに、入院医療費の計算方法としての包括評価制度(D PC)の導入、医療機関別係数の改定に影響する急性期看護補助体制などの整備、 手術室の増設、新生児特定集中治療室(NICU)の増床による周産期医療の強化、 特定集中治療室(ICU)の増床による医療機能の強化などにより、収益確保に資す る取組みを進めてきたところである。 今後も収益の増加に努めるとともに、医療機器購入等の投資や職員の増加に関する 採算性の検証を積極的に行うなど、費用縮減に対する取組みも更に推進し、特に医業 利益の確保及び増加を図っていくことが必要である。 急性期医療を中心とした高度な医療を安定的に提供し、地域の基幹病院として地域 医療における中核的な役割を果たしていくとともに、質の高い医療の提供に努め、現 在進められている病院施設整備事業の財源確保にも資するよう、より一層の健全経営 がなされることを望むものである。 −56− 決 算 審 査 参 考 資 料 目 業 務 実 績 次 表 ……………………………………… 59 予 算 決 算 対 照 表 ……………………………………… 60 収益及び費用比較表 ……………………………………… 63 貸 借 対 照 比 較 表 ……………………………………… 65 業 務 実 績 表 年 度 項 目 平成26年度 平成25年度 入 年 計 人 167,151 165,842 患 院 1日平均 人 457.9 454.4 者 外 年 計 人 238,275 243,016 来 1日平均 人 976.5 996.0 年 計 人 405,426 408,858 数 床 567 567 率 % 80.8 80.1 師 人 91 88 師 人 472 463 医 療 技 術 員 人 87 78 事 務 員 人 46 44 労 務 員 人 13 13 人 709 686 職員1人当たり医業収益 円 18,948,052 19,535,395 患者1人1日当たり費用 円 33,565 32,458 患者1人1日当たり収益 円 33,136 32,777 入 院 円 60,602 60,616 外 来 円 11,841 11,763 数 計 病 病 床 床 利 用 医 看 護 備 考 年間延入院患者数 年間延外来患者数 平成26年度 244 日 平成25年度 244 日 年間延入院外来患者数 年間延入院患者数 年間延病床数 ×100 職 員 数 計 患者1人 1日当たり 診療収益 (注)病床数及び職員数については、各年度末の数値である。 −59− 医業収益 職員数 医業費用 年間延入院外来患者数 医業収益 年間延入院外来患者数 入院収益 年間延入院患者数 外来収益 年間延外来患者数 予 算 決 算 対 収 益 的 収 入 科 目 病 院 事 業 収 益 医 業 収 益 予 算 金 額 構成 円 比率 % 表 (消費税込み) 決 算 執行率 金 額 構成 円 比率 % % 14,732,705,000 100.0 14,653,551,719 100.0 99.5 13,467,824,000 91.4 13,446,199,934 91.8 99.8 入 院 収 益 10,281,101,000 69.8 10,130,552,880 69.1 98.5 外 来 収 益 2,695,579,000 18.3 2,824,265,864 19.3 104.8 負 担 金 交 付 金 301,260,000 2.0 301,773,608 2.1 100.2 その他医業収益 189,884,000 1.3 189,607,582 1.3 99.9 1,264,879,000 8.6 1,207,351,785 8.2 95.5 受取利息配当金 3,000,000 0.0 2,133,697 0.0 71.1 国 県 市 補 助 金 43,725,000 0.3 37,026,000 0.3 84.7 負 担 金 交 付 金 1,061,964,000 7.2 1,017,414,181 6.9 95.8 長期前受金戻入 60,050,000 0.4 58,204,445 0.4 96.9 その他医業外収益 96,140,000 0.7 92,573,462 0.6 96.3 2,000 0.0 0 0.0 0.0 固定資産売却益 1,000 0.0 0 0.0 0.0 過年度損益修正益 1,000 0.0 0 0.0 0.0 医 業 外 収 益 特 別 利 益 収 益 的 支 出 科 目 病 院 事 業 費 用 医 照 業 費 用 予 算 金 額 構成 円 比率 % (消費税込み) 決 算 執行率 金 額 構成 円 比率 % % 17,775,280,000 100.0 17,120,923,262 100.0 96.3 14,286,045,000 80.4 13,787,005,730 80.5 96.5 給 与 費 7,031,924,000 39.6 6,888,459,034 40.2 98.0 材 料 費 3,305,716,000 18.6 3,136,635,089 18.3 94.9 費 3,322,294,000 18.7 3,167,827,822 18.5 95.4 減 価 償 却 費 553,713,000 3.1 539,105,115 3.1 97.4 資 産 減 耗 費 34,152,000 0.2 24,858,973 0.1 72.8 研 究 研 修 費 38,246,000 0.2 30,119,697 0.2 78.8 490,500,000 2.8 426,533,010 2.5 87.0 49,088,000 0.3 46,104,649 0.3 93.9 経 医 業 外 費 用 支 払 利 息 及 び 企業債取扱諸費 −60− 長期前払消費税 勘 定 償 却 22,439,000 0.1 21,575,465 0.1 96.2 税 8,666,000 0.0 8,665,200 0.1 100.0 職 員 宿 舎 費 88,101,000 0.5 70,571,928 0.4 80.1 院 内 託 児 費 50,162,000 0.3 38,757,876 0.2 77.3 272,044,000 1.5 240,857,892 1.4 88.5 2,992,688,000 16.8 2,907,384,522 17.0 97.1 固定資産売却損 1,000 0.0 0 0.0 0.0 過年度損益修正損 1,051,000 0.0 1,050,030 0.0 99.9 その他特別損失 2,991,636,000 16.8 2,906,334,492 17.0 97.1 6,047,000 0.0 0 0.0 0.0 6,047,000 0.0 0 0.0 0.0 消 費 雑 特 損 別 予 損 備 予 失 失 費 備 費 −61− 資 本 的 収 入 (消費税込み) 予 算 科 目 決 算 構成 金 額 円 比率% 資 本 的 収 構成 金 額 円 比率% 入 644,049,000 100.0 294,320,957 100.0 45.7 企 業 債 427,700,000 66.4 72,900,000 24.8 17.0 出 資 金 216,207,000 33.6 216,206,957 73.5 100.0 固定資産売却代金 1,000 0.0 0 0.0 0.0 国 庫 補 助 金 1,000 0.0 5,074,000 1.7 ***** 140,000 0.0 140,000 0.0 100.0 県 補 助 金 資 本 的 支 出 (消費税込み) 予 算 科 目 決 算 構成 金 額 円 比率% 資 執行率 % 本 的 支 構成 金 額 円 比率% 執行率 % 出 1,424,925,000 100.0 1,005,141,007 100.0 70.5 建 設 改 良 費 1,199,015,000 84.1 779,231,423 77.5 65.0 建設改良工事費 700,899,000 49.2 286,533,452 28.5 40.9 固定資産購入費 476,400,000 33.4 473,826,088 47.1 99.5 リース資産購入費 21,716,000 1.5 18,871,883 1.9 86.9 225,910,000 15.9 225,909,584 22.5 100.0 225,910,000 15.9 225,909,584 22.5 100.0 企 業 債 償 還 金 企 業 債 償 還金 −62− 収 益 及 び 費 用 比 較 表 (収 益) 年 度 平成26年度 科 目 業 収 益 構成 金 額 円 比率% 病院事業収益 医 平成25年度 構成 金 額 (消費税抜き) 前年度対比 円 比率% 増 減 額 円 増減率 % 14,637,723,630 100.0 14,501,858,010 100.0 135,865,620 0.9 13,434,168,559 91.8 13,401,280,639 92.4 32,887,920 0.2 入 院 収 益 10,129,645,175 69.2 10,052,753,695 69.3 76,891,480 0.8 外 来 収 益 2,821,366,837 19.3 2,858,575,619 19.7 △37,208,782 △1.3 負 担金 交付 金 301,773,608 2.1 298,085,098 2.1 3,688,510 1.2 その他医業収益 181,382,939 1.2 191,866,227 1.3 △10,483,288 △5.5 1,203,555,071 8.2 1,003,430,604 6.9 200,124,467 19.9 受取利息配当金 2,133,697 0.0 1,802,464 0.0 331,233 18.4 国 県市 補助 金 37,026,000 0.3 37,812,000 0.3 △786,000 △2.1 負 担金 交付 金 1,017,414,181 7.0 871,631,052 6.0 145,783,129 16.7 長期前受金戻入 58,204,445 0.4 0 0.0 58,204,445 皆増 その他医業外収益 88,776,748 0.6 92,185,088 0.6 △3,408,340 △3.7 0 0.0 97,146,767 0.7 △97,146,767 皆減 固定資産売却益 0 0.0 27,248 0.0 △27,248 皆減 過年度損益修正益 0 0.0 97,119,519 0.7 △97,119,519 皆減 医 業 外 収 益 特 別 利 益 −63− (費 用) 年 度 平成26年度 金 科 目 平成25年度 構成 額 金 円 比率% 病院事業費用 医 業 費 用 (消費税抜き) 前年度対比 構成 額 円 比率% 増 減 額 増減率 % 円 17,115,615,304 100.0 13,810,946,837 100.0 3,304,668,467 23.9 13,608,325,800 79.5 13,270,904,292 96.1 337,421,508 2.5 給 与 費 6,884,350,747 40.2 6,640,881,574 48.1 243,469,173 3.7 材 料 費 3,136,635,089 18.3 3,191,246,976 23.1 △54,611,887 △1.7 費 2,995,333,562 17.5 2,903,980,391 21.0 91,353,171 3.1 減 価 償 却 費 539,105,115 3.1 486,337,559 3.5 52,767,556 10.8 資 産 減 耗 費 24,858,973 0.1 22,704,583 0.2 2,154,390 9.5 研 究 研 修 費 28,042,314 0.2 25,753,209 0.2 2,289,105 8.9 599,904,982 3.5 445,117,734 3.2 154,787,248 34.8 46,055,397 0.3 51,598,738 0.4 △5,543,341 △10.7 21,575,465 0.1 22,273,272 0.2 △697,807 △3.1 職 員 宿 舎 費 69,208,961 0.4 68,486,108 0.5 722,853 1.1 院 内 託 児 費 35,900,587 0.2 30,135,412 0.2 5,765,175 19.1 427,164,572 2.5 272,624,204 2.0 154,540,368 56.7 2,907,384,522 17.0 94,924,811 0.7 2,812,459,711 ***** 過年度損益修正損 1,050,030 0.0 94,924,811 0.7 △93,874,781 △98.9 その他特別損失 2,906,334,492 17.0 0 0.0 2,906,334,492 皆増 経 医 業 外 費 用 支 払 利 息 及 び 企業債取扱諸費 長期前払消費税 勘 定 償 却 雑 損 失 特 別 損 失 純 損 益 △ 2,477,891,674 690,911,173 △3,168,802,847 △458.6 (注)平成26年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成25年度の数値は変更前の会計基準によ り算出したものである。よって、科目によっては比較増減値に大きな差異がみられるため単純な比較はできない。 −64− 貸 借 対 照 比 較 表 (消費税抜き) 資 産 の 部 年 度 平成26年度 金 額 科 固 目 定 資 産 有 形 固定 資産 構成 円 比率% 金 額 前年度対比 構成 円 比率% 増 減 額 円 増減率 % 7,512,774,851 48.8 12,416,172,791 61.1 △4,903,397,940 △39.5 7,395,430,157 48.0 12,415,931,891 61.1 △5,020,501,734 △40.4 土 地 1,547,993,564 10.0 1,547,993,564 建 物 3,850,365,044 25.0 9,088,934,236 物 29,966,767 0.2 92,878,767 0.5 △62,912,000 △67.7 品 1,424,649,475 9.2 1,483,474,304 7.3 △58,824,829 △4.0 両 2,074,018 0.0 3,158,542 0.0 △1,084,524 △34.3 リ ー ス 資 産 75,580,058 0.5 0 0.0 75,580,058 皆増 建 設 仮 勘 定 461,551,231 3.0 196,242,478 1.0 265,308,753 135.2 そ の 他 備 品 3,250,000 0.0 3,250,000 0.0 0 0.0 8,106,522 0.1 240,900 0.0 7,865,622 ***** 電 話 加 入 権 240,900 0.0 240,900 0.0 0 0.0 リ ー ス 資 産 7,865,622 0.1 0 0.0 7,865,622 皆増 109,238,172 0.7 0 0.0 109,238,172 皆増 破産更生債権等 0 0.0 0 0.0 0 − 長期前払消費税 109,238,172 0.7 0 0.0 109,238,172 皆増 7,897,659,703 51.2 7,831,477,127 38.5 66,182,576 0.8 4,387,523,094 28.5 4,495,507,920 22.1 △107,984,826 △2.4 構 器 築 械 備 車 無 形 固定 資産 投資 その 他の資産 流 動 資 産 現 金 ・ 預 金 7.6 0 0.0 44.7 △5,238,569,192 △57.6 現 金 5,056,760 0.0 5,000,000 0.0 56,760 1.1 預 金 4,382,466,334 28.4 4,490,507,920 22.1 △108,041,586 △2.4 3,463,208,097 22.5 3,279,497,554 16.1 183,710,543 5.6 医 業 未 収 金 2,202,179,618 14.3 2,184,792,812 10.8 17,386,806 0.8 医 業 外未 収金 1,039,607,522 6.7 898,346,542 4.4 141,260,980 15.7 そ の 他未 収金 221,420,957 1.4 196,358,200 1.0 25,062,757 12.8 43,058,512 0.3 51,146,653 0.3 △8,088,141 △15.8 品 43,058,512 0.3 51,146,653 0.3 △8,088,141 △15.8 料 0 0.0 0 0.0 0 − 3,870,000 0.0 4,325,000 0.0 △455,000 △10.5 3,870,000 0.0 4,325,000 0.0 △455,000 △10.5 0 0.0 1,000,000 0.0 △1,000,000 皆減 その他流動資産 0 0.0 1,000,000 0.0 △1,000,000 皆減 延 0 0.0 69,282,979 0.3 △69,282,979 皆減 0 0.0 69,282,979 0.3 △69,282,979 皆減 15,410,434,554 100.0 20,316,932,897 100.0 △4,906,498,343 △24.1 未 収 貯 金 蔵 品 薬 診 前 療 払 前 払 材 費 費 用 用 その他流動資産 繰 平成25年度 勘 定 控除対象外消費税額 資 産 合 計 −65− (消費税抜き) 負 債 資 本 の 部 年 度 平成26年度 金 額 科 目 固 定 負 債 平成25年度 構成 円 比率% 金 額 前年度対比 構成 円 比率% 増 減 額 円 増減率 % 4,117,407,921 26.7 320,605,224 1.6 3,796,802,697 ***** 債 1,314,191,933 8.5 0 0.0 1,314,191,933 皆増 リ ー ス 債 務 59,574,988 0.4 0 0.0 59,574,988 皆増 2,743,641,000 17.8 320,605,224 1.6 2,423,035,776 755.8 1,605,503,015 10.4 941,080,241 4.6 664,422,774 70.6 債 214,387,349 1.4 0 0.0 214,387,349 皆増 リ ー ス 債 務 24,089,513 0.2 0 0.0 24,089,513 皆増 967,531,355 6.3 938,620,879 4.6 28,910,476 3.1 医 業 未 払 金 831,309,823 5.4 849,844,702 4.2 △18,534,879 △2.2 その他未払金 136,221,532 0.9 88,776,177 0.4 47,445,355 53.4 金 396,641,000 2.6 0 0.0 396,641,000 皆増 その他流動負債 2,853,798 0.0 2,459,362 0.0 394,436 16.0 2,853,798 0.0 2,459,362 0.0 394,436 16.0 1,293,380,739 8.4 0 0.0 1,293,380,739 皆増 1,288,306,739 8.4 0 0.0 1,288,306,739 皆増 受贈財産評価額 2,525,436 0.0 0 0.0 2,525,436 皆増 国 庫 補 助 金 42,459,963 0.3 0 0.0 42,459,963 皆増 企 引 業 当 金 流 動 負 債 企 未 引 業 払 金 当 預 り 金 繰 延 収 益 長 期 前 受 金 県 補 助 金 120,496,345 0.8 0 0.0 120,496,345 皆増 市 補 助 金 1,140,502 0.0 0 0.0 1,140,502 皆増 他会計補助金 1,121,684,493 7.3 0 0.0 1,121,684,493 皆増 5,074,000 0.0 0 0.0 5,074,000 皆増 5,074,000 0.0 0 0.0 5,074,000 皆増 7,016,291,675 45.5 1,261,685,465 6.2 5,754,606,210 456.1 建 設 仮 勘 定 長 期 前 受 金 国 庫 補 助 金 負 債 合 計 −66− 資 本 金 7,677,116,230 49.8 9,142,498,139 45.0 △1,465,381,909 △16.0 金 7,677,116,230 49.8 7,460,909,273 36.7 216,206,957 2.9 借 入 資 本 金 0 0.0 1,681,588,866 8.3 △1,681,588,866 皆減 717,026,649 4.7 9,912,749,293 48.8 △9,195,722,644 △92.8 3,250,000 0.0 6,490,922,082 31.9 △6,487,672,082 △99.9 受贈財産評価額 3,250,000 0.0 16,517,443 0.1 △13,267,443 △80.3 国 庫 補 助 金 0 0.0 115,983,000 0.6 △115,983,000 皆減 県 補 助 金 0 0.0 209,462,200 1.0 △209,462,200 皆減 市 補 助 金 0 0.0 5,000,000 0.0 △5,000,000 皆減 他会計補助金 0 0.0 6,143,959,439 30.2 △6,143,959,439 皆減 713,776,649 4.6 3,421,827,211 16.8 △2,708,050,562 △79.1 713,776,649 4.6 3,421,827,211 16.8 △2,708,050,562 △79.1 8,394,142,879 54.5 19,055,247,432 93.8 △10,661,104,553 △55.9 15,410,434,554 100.0 20,316,932,897 100.0 △4,906,498,343 △24.1 資 剰 本 余 金 資 本 剰 余 金 利 益 剰 余 金 当年度未処分 利 益 剰 余 金 資 本 合 計 負 債 資 本 合 計 (注)平成26年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成25年度の数値は変更前の会計基準によ り算出したものである。よって、科目によっては比較増減値に大きな差異がみられるため単純な比較はできない。 −67− 下 水 道 事 業 会 計 下 1 水 道 事 業 会 計 業務状況 平成 26 年度における処理区域内人口は 115 万 5,871 人で、前年度に比べ 1 万 4,398 人 (1.3%)増加し、また下水道普及率は 91.5%で、前年度に比べ 0.6 ポイント上昇してい る。 年間処理水量は 1 億 3,646 万 2,333 で、前年度に比べ 105 万 6,317 (0.8%)増加 し、有収率は 85.4%で前年度に比べ 0.5 ポイント低下している。 なお、年間処理水量に占める割合は、汚水 96.5%、雨水 3.5%となっている。 業務状況については、「第 1 表」のとおりである。 第1表 業務状況表 項 目 年 度 平成26年度 平成25年度 前年度対比 行 政 区 域 内 人 口 人 1,263,455 1,255,743 7,712 処 理 区 域 内 人 口 人 1,155,871 1,141,473 14,398 下 水 道 普 及 率 % 91.5 90.9 0.6 水洗便所設置済人口 人 1,105,101 1,085,770 19,331 水 率 % 95.6 95.1 0.5 処 理 区 域 面 積 ha 11,844 11,683 161 年 間 処 理 水 量 136,462,333 135,406,016 1,056,317 汚 水 処 理 水 量 131,701,349 130,807,761 893,588 雨 水 処 理 水 量 4,760,984 4,598,255 162,729 23,000 23,000 0 112,434,523 112,407,913 26,610 洗 化 処 理 能 力 有 収 水 量 有 率 % 85.4 85.9 △0.5 下 水 管 敷 設 延 長 ㎞ 3,267 3,219 48 (注)1 2 3 4 収 /日 行政区域内人口、処理区域内人口、処理区域面積、水洗便所設置済人口及び 下水管敷設延長は、各年度末の数値である。 処理能力は、さいたま市下水処理センターの数値である。 下水道普及率(%)=処理区域内人口÷行政区域内人口×100 有収率(%)=有収水量÷年間汚水処理水量×100 −71− 2 予算の執行状況 収益的収入及び支出 収益的収入は、予算額 242 億 2,730 万円に対し、決算額が 238 億 8,159 万円で、執 行率は 98.6%となっている。 収益的収入の予算決算対照は、「第 2 表」のとおりである。 第2表 収益的収入予算決算対照表 (単位:千円、%) 科 目 下水道事業収益 構成 比率 予算額 構成 比率 決算額 執行率 増減額 24,227,304 100.0 23,881,599 100.0 98.6 △345,704 収 益 21,132,337 87.2 21,089,807 88.3 99.8 △42,529 営 業 外 収 益 3,094,967 12.8 2,791,251 11.7 90.2 △303,715 0 0.0 541 0.0 − 営 業 特 別 利 益 541 収益的支出は、予算額 234 億 8,242 万円に対し、決算額が 231 億 8,266 万円で、執 行率は 98.7%となっている。これは、ポンプ場費及び資産減耗費などの支出額が見込 みを下回ったことによるものである。 収益的支出の予算決算対照は、「第 3 表」のとおりである。 第3表 収益的支出予算決算対照表 (単位:千円、%) 科 予算額 目 下水道事業費用 構成 比率 構成 比率 決算額 執行率 不用額 23,482,425 100.0 23,182,667 100.0 98.7 299,757 営 業 費 用 19,198,703 81.8 18,918,970 81.6 98.5 279,732 営 業 外 費 用 4,140,196 17.6 4,135,387 17.8 99.9 4,808 特 別 損 失 134,629 0.6 128,310 0.6 95.3 6,318 8,897 0.0 0 0.0 0.0 8,897 予 備 費 資本的収入及び支出 資本的収入は、地方公営企業法第 26 条の規定による繰越額に係る財源充当額 89 億 3,578 万円及び継続費逓次繰越額に係る財源充当額 6 億 5,610 万円を合わせた予算額 261 億 7,988 万円に対し、決算額が 149 億 3,251 万円で、執行率は 57.0%となってい る。 収入の主な内訳は、資本費平準化、公共下水道整備事業及び流域下水道建設費負担 −72− 金の財源としての企業債 106 億 570 万円、下水道整備事業に対する国庫補助金 34 億 676 万円及び受益者負担金や工事負担金などの負担金 5 億 2,162 万円である。 資本的収入の予算決算対照は、「第 4 表」のとおりである。 第4表 資本的収入予算決算対照表 (単位:千円、%) 科 目 構成 比率 予算額 資本的収入 構成 比率 決算額 執行率 増減額 26,179,885 100.0 14,932,510 100.0 57.0 △11,247,374 債 19,723,284 75.3 10,605,700 71.0 53.8 △9,117,584 他会計負担金 383,530 1.5 383,530 2.6 100.0 0 国 庫 補 助 金 5,495,995 21.0 3,406,765 22.8 62.0 △2,089,230 金 556,838 2.1 521,624 3.5 93.7 △35,213 長 期 貸 付 金 返 済 金 20,238 0.1 14,890 0.1 73.6 △5,347 企 負 業 担 資本的支出は、地方公営企業法第 26 条の規定による繰越額 99 億 4,347 万円及び継 続費逓次繰越額 7 億 500 万円を合わせた予算額 375 億 3,922 万円に対し、決算額が 246 億 22 万円で、執行率は 65.5%となっている。これは、建設改良事業において繰越し があったことなどによるものである。 支出の主な内訳は、管きょ費 117 億 1,556 万円、給与費 5 億 8,270 万円及び流域下 水道建設費負担金 4 億 213 万円などを合わせた建設改良費 132 億 5,963 万円並びに企 業債償還金 113 億 3,064 万円である。 なお、資本的支出のうち、建設改良費における翌年度繰越額 101 億 3,651 万円につ いては、下水道整備事業等において、工事の支障となる地下埋設物の切回し工事等に 不測の日数を要したことなどにより、地方公営企業法第 26 条の規定により繰り越した もの及び継続費逓次繰越によるものである。 資本的支出の予算決算対照は、「第 5 表」のとおりである。 第5表 資本的支出予算決算対照表 科 目 予算額 構成 比率 決算額 構成 比率 執行率 (単位:千円、%) 翌年度 不用額 繰越額 資本的支出 37,539,225 100.0 24,600,227 100.0 65.5 10,136,510 2,802,487 建 設 改 良 費 26,179,207 69.7 13,259,636 53.9 50.6 10,136,510 2,783,060 企業債償還金 11,330,643 30.2 11,330,641 46.1 100.0 0 1 長 期 貸 付 金 29,375 0.1 9,950 0.0 33.9 0 19,425 −73− この結果、資本的収入及び支出において、資本的支出額 246 億 22 万円が、資本的収 入額 140 億 4,784 万円(翌年度へ繰り越される支出の財源に充当する額 8 億 8,466 万 円を除く。)を 105 億 5,238 万円上回っている。 なお、当該不足額 105 億 5,238 万円については、当年度分消費税及び地方消費税資 本的収支調整額 5 億 3,851 万円、繰越工事資金 9 億 1,541 万円、過年度分損益勘定留 保資金 10 億 6,258 万円並びに当年度分損益勘定留保資金 80 億 3,587 万円で補 して いる。 3 経営成績 利益額の推移 平成 26 年度の営業利益は 14 億 6,106 万円、経常利益は 2 億 8,793 万円、純利益は 1 億 6,041 万円となった。 これまで企業債に係る多額の利息支払額のため、一般会計から赤字相当額を繰り入 れてきたが、平成 26 年度は赤字補 としての他会計補助金の繰り入れが行われなかっ た。 これは、年度途中で下水道使用料の料金改定が行われたことにより、下水道使用料 が 20 億 554 万円増加したことが大きな要因である。 営業損益についてみると、会計基準の変更により減価償却費が増加したことにより、 5 億 706 万円減少する結果となっている。 下水道事業経営成績の状況は、「第 6 表」のとおりである。 第6表 項 目 年 度 下水道事業経営成績の状況表 平成26年度 (単位:千円、%) 前年度対比 増減額 増減率 平成25年度 営業収益(A) 19,899,745 17,916,965 1,982,780 11.1 営業費用(B) 18,438,680 15,948,837 2,489,843 15.6 1,461,064 1,968,127 △507,063 △25.8 営業外収益(D) 2,791,688 2,185,825 605,862 27.7 営業外費用(E) 3,964,815 4,137,007 △172,191 △4.2 営業損益(C)=(A)-(B) 経常損益(F)=(C)+(D)-(E) 287,937 16,946 270,991 1599.1 特別利益(G) 515 657,874 △657,358 △99.9 特別損失(H) 128,036 674,820 △546,784 △81.0 160,416 0 160,416 皆増 純損益(I)=(F)+(G)-(H) −74− (単位:千円) 項 目 年 度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 営 業 損 益 1,258,949 1,742,124 2,080,936 1,968,127 1,461,064 経 常 損 益 13,925 △1,856 5,269 16,946 287,937 益 0 0 0 0 160,416 純 損 (注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、 旧会計基準が適用されているため単純な比較はできない。 ≪会計基準変更の影響≫ ・「第7表」及び「第8表」の脚注に表示 収益 下水道事業収益は、営業収益 198 億 9,974 万円、営業外収益 27 億 9,168 万円及び特 別利益 51 万円の合計 226 億 9,194 万円で、前年度に比べ 19 億 3,128 万円(9.3%)増加 している。 下水道事業収益の 87.7%を占める営業収益の主な内訳は、料金改定が行われた下水 道使用料 156 億 9,776 万円及び雨水処理等に要する経費に充てるため一般会計から繰 り入れた他会計負担金 41 億 9,771 万円である。また、下水道事業収益の 12.3%を占 める営業外収益の主な内訳は、長期前受金戻入 27 億 8,675 万円である。料金改定に伴 う収益の改善により、収益と費用の均衡を図るため毎年一般会計から繰り入れられて きた他会計補助金はなくなっている。 なお、特別利益が前年度に比べ大きく減少しているのは、荒川左岸南部流域下水道 維持管理負担金に係る清算金の返還がなかったためである。 下水道事業収益の状況は、「第 7 表」のとおりである。 −75− 第7表 年 科 目 度 平成26年度 下水道事業収益状況表 構成 比率 平成25年度 (単位:千円、%) 前年度対比 構成 比率 増減額 増減率 下水道事業収益 22,691,949 100.0 20,760,664 100.0 1,931,284 9.3 営 業 収 益 19,899,745 87.7 17,916,965 86.3 1,982,780 11.1 下 水 道 使 用 料 15,697,763 69.2 13,692,217 66.0 2,005,546 14.6 他 会 計 負 担 金 4,197,718 18.5 4,218,221 20.3 △20,503 △0.5 その他営業収益 4,263 0.0 6,525 0.0 △2,262 △34.7 2,791,688 12.3 2,185,825 10.5 605,862 27.7 他 会 計 補 助 金 0 0.0 2,147,266 10.3 △2,147,266 皆減 長 期前 受金 戻入 2,786,752 12.3 0 0.0 2,786,752 皆増 4,935 0.0 38,559 0.2 △33,623 △87.2 515 0.0 657,874 3.2 △657,358 △99.9 515 0.0 657,874 3.2 △657,358 △99.9 営業外収益 雑 収 益 特 別 利 益 過年度損益修正益 (注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、 旧会計基準が適用されているため単純な比較はできない。 ≪会計基準変更の影響≫ ・補助金等により取得した固定資産の償却制度の変更(長期前受金の収益化)により、営業外収益である長期前受 金戻入が 27 億 8,675 万円増加している。 費用 下水道事業費用は、営業費用 184 億 3,868 万円、営業外費用 39 億 6,481 万円及び特 別損失 1 億 2,803 万円の合計 225 億 3,153 万円で、前年度に比べ 17 億 7,086 万円(8.5%) 増加している。 下水道事業費用の 81.8%を占める営業費用の主な内訳は、減価償却費 117 億 5,726 万円、流域下水道維持管理負担金 38 億 9,141 万円であり、みなし償却制度の廃止に伴 い、減価償却費が前年度に比べ 26 億 4,835 万円増加している。 また、下水道事業費用の 17.6%を占める営業外費用の主な内訳は、企業債等の支払 利息及び企業債取扱諸費 39 億 1,530 万円であるが、企業債の平均利率の低下により、 前年度に比べ 1 億 8,155 万円減少している。 なお、特別損失が前年度に比べ大きく減少しているのは、特別利益で述べた、荒川 左岸南部流域下水道維持管理負担金に係る清算金の返還がなかったことにより、これ を財源とした一般会計への返還金が発生しなかったためである。 下水道事業費用の状況は、「第 8 表」のとおりである。 −76− 第8表 年 科 目 度 平成26年度 下水道事業費用状況表 構成 比率 平成25年度 (単位:千円、%) 前年度対比 構成 比率 増減額 増減率 下水道事業費用 22,531,532 100.0 20,760,664 100.0 1,770,867 8.5 営 業 費 用 18,438,680 81.8 15,948,837 76.8 2,489,843 15.6 費 580,634 2.6 572,446 2.8 8,187 1.4 ポ ン プ 場 費 481,167 2.1 467,501 2.3 13,666 2.9 処 費 198,660 0.9 189,341 0.9 9,318 4.9 水 質 指 導 費 22,938 0.1 26,837 0.1 △3,898 △14.5 流 域 下 水 道 維 持管 理負 担金 3,891,417 17.3 3,952,841 19.0 △61,424 △1.6 普 及 指 導 費 25,310 0.1 22,786 0.1 2,523 11.1 貸 付助 成事 業費 4,643 0.0 5,125 0.0 △481 △9.4 管 き ょ 理 場 業 務 費 802,808 3.6 761,699 3.7 41,109 5.4 総 係 費 36,362 0.2 45,946 0.2 △9,584 △20.9 給 与 費 562,313 2.5 644,284 3.1 △81,970 △12.7 減 価 償 却 費 11,757,260 52.2 9,108,910 43.9 2,648,350 29.1 資 産 減 耗 費 75,162 0.3 151,116 0.7 △75,953 △50.3 3,964,815 17.6 4,137,007 19.9 △172,191 △4.2 3,915,309 17.4 4,096,867 19.7 △181,558 △4.4 49,506 0.2 40,139 0.2 9,366 23.3 128,036 0.6 674,820 3.3 △546,784 △81.0 過年度損益修正損 15,093 0.1 665,422 3.2 △650,329 △97.7 そ の他 特別 損失 112,943 0.5 9,398 0.0 103,545 ***** 純 160,416 160,416 皆増 営業外費用 支 払 利 息 及 び 企 業債 取扱 諸費 雑 支 出 特 別 損 失 損 益 0 (注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、 旧会計基準が適用されているため単純な比較はできない。 ≪会計基準変更の影響≫ ・賞与引当金繰入額 4,052 万円を営業費用に計上している。 ・補助金等により取得した固定資産の償却制度の変更(みなし償却制度の廃止)により営業費用である減価償却費 が 25 億 5,284 万円増加している。 ・平成 26 年 6 月賞与に係る前年度費用相当額 3,874 万円を計上したことによりその他特別損失が増加している。 ・貸倒引当金繰入額 6,136 万円を計上したことによりその他特別損失が増加している。 この結果、下水道事業収益と下水道事業費用の差額として 1 億 6,041 万円の純利益 が生じている。この純利益にみなし償却制度の廃止に伴う経過措置によって発生した 16 億 2,997 万円を加えた当年度未処分利益剰余金 17 億 9,039 万円については、地方 公営企業法第 32 条第 2 項の規定に基づき、16 億 2,997 万円を資本金に組み入れ、1 億 −77− 6,041 万円は建設改良積立金として、議会の議決による処分を行うこととしている。 経費回収率 有収水量 1 量1 当たりの下水道使用料収入(以下「使用料単価」という。)と有収水 当たりの汚水処理費(以下「汚水処理原価」という。)の関係については、使 用料単価は 139.62 円、汚水処理原価は 137.76 円となっており、今年度は下水道使用 料の料金改定が行われたことにより使用料単価が汚水処理原価を 1.86 円上回った。こ れは、下水道使用料収入で汚水処理費を賄えていることを意味している。 この結果、汚水処理原価に対する使用料単価の割合を示す経費回収率も、100%を超 え 101.4%となっており、前年度に比べ 13.6 ポイント上昇している。 使用料単価、汚水処理原価及び経費回収率は、「第 9 表」のとおりである。 第9表 使用料単価、汚水処理原価及び経費回収率表 (単位:円、%) 項 目 年 度 平成26年度 平成25年度 前年度対比 増減 増減率 使 用 料 単 価 139.62 121.81 17.81 14.6 汚水処理 原価 137.76 138.68 △0.92 △0.7 額 1.86 △16.87 経 費 回 収 率 101.4 87.8 差 13.6 算 式 使用料収入 年間有収水量 汚水処理費 年間有収水量 使用料単価 ×100 汚水処理原価 (単位:円、%) 項 目 年 度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 使 用 料 単 価 115.72 122.32 121.93 121.81 139.62 汚水 処理 原価 148.56 145.73 140.31 138.68 137.76 額 △32.84 △23.41 △18.37 △16.87 1.86 経 費 回 収 率 77.9 83.9 86.9 87.8 101.4 差 (注)使用料単価、汚水処理原価及び差額については、小数点以下第3位を四捨五入して 小数第2位までを表示している。 4 財政状態 資産 平成 26 年度末における固定資産及び流動資産の資産合計は 4,103 億 9,042 万円で、 前年度に比べ 157 億 3,325 万円(3.7%)減少している。減少の主な要因は、みなし償却 制度の廃止に伴い、固定資産の減価償却が増加したことによるものである。 −78− 資産の主な内容は、有形固定資産の構築物や無形固定資産の施設利用権である。 資産の状況は、「第 10 表」のとおりである。 第10表 年 科 目 度 構成 比率 平成26年度 固 定 資 産 資産状況表 平成25年度 構成 比率 (単位:千円、%) 前年度対比 増減額 増減率 402,535,656 98.1 419,877,975 98.5 △17,342,319 △4.1 有 形 固 定 資 産 385,799,780 94.0 402,468,587 94.4 △16,668,806 △4.1 無 形 固 定 資 産 16,711,268 4.1 17,379,840 4.1 △668,572 △3.8 投 資 そ の 他 の 資産 24,607 0.0 29,547 0.0 △4,940 △16.7 7,854,764 1.9 6,245,699 1.5 1,609,065 25.8 現 金 ・ 預 金 2,081,457 0.5 497,190 0.1 1,584,266 318.6 未 収 金 3,217,486 0.8 3,335,598 0.8 △118,111 △3.5 前 払 金 2,555,820 0.6 2,402,810 0.6 153,010 6.4 そ の 他 流 動 資産 0 0.0 10,100 0.0 △10,100 皆減 410,390,420 100.0 426,123,674 100.0 △15,733,253 △3.7 流 動 資 産 資 産 合 計 (注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、 旧会計基準が適用されているため単純な比較はできない。 ≪会計基準変更の影響≫ ・みなし償却制度が廃止されたことにより、期首における移行処理として固定資産の帳簿価額が 186 億 9,317 万円 減額修正されている。 ・下水道事業会計においては、地方公営企業法施行規則第 55 条の規定により所有権移転外ファイナンス・リース取 引にリース会計を適用していない。 ・未収金等の債権については、一般債権、貸倒懸念債権及び破産更生債権等に区分し、貸倒懸念債権及び破産更生 債権等については、貸倒引当金を設定している。 ・投資その他の資産には、破産更生債権等が 3,314 万円あるが、100%の貸倒引当金が設定されているため残高には 計上されていない。 ・未収金には、貸倒懸念債権が 5,643 万円ある。50%の貸倒引当金 2,821 万円が設定されているため、これを減じ た金額が残高に計上されている。このほか、貸倒実績がないため貸倒引当金を設定していない一般債権が 778 万 円ある。 負債及び資本 平成 26 年度末における固定負債、流動負債及び繰延収益の負債合計は 2,797 億 7,222 万円で、前年度に比べ 2,667 億 3,451 万円と大幅に増加している。この増加の 主な要因は、建設改良のための企業債が借入資本金から負債に、資本剰余金が長期前 受金として繰延収益にそれぞれ振り替えられたためである。 負債の主な内容は、公共下水道整備事業等の財源として借り入れた企業債の固定負 債と、国庫補助金及び受益者負担金等の長期前受金の繰延収益である。 また、資本についてみると、資本金及び剰余金の資本合計は 1,306 億 1,819 万円で、 前年度に比べ 2,824 億 6,776 万円(68.4%)と大幅に減少している。これは負債で述べ −79− たとおり、資本から負債に計上区分の変更が行われたことによるものである。 資本の主な内容は、固有資本金や繰入資本金といった資本金である。 負債及び資本の状況は、「第 11 表」のとおりである。 第11表 年 科 目 度 企 業 構成 比率 平成26年度 固 定 負 債 債 流 動 負 債 負債及び資本状況表 構成 比率 平成25年度 (単位:千円、%) 前年度対比 増減額 増減率 164,749,484 40.1 8,770,003 2.1 155,979,480 ***** 164,749,484 40.1 8,770,003 2.1 155,979,480 ***** 17,405,655 4.2 4,267,703 1.0 13,137,952 307.8 企 業 債 11,553,863 2.8 0 0.0 11,553,863 皆増 未 払 金 5,295,063 1.3 4,128,399 1.0 1,166,664 28.3 預 り 金 474,111 0.1 129,203 0.0 344,908 266.9 引 当 金 82,616 0.0 0 0.0 82,616 皆増 そ の 他 流 動 負債 0 0.0 10,100 0.0 △10,100 皆減 97,617,081 23.8 0 0.0 97,617,081 皆増 97,617,081 23.8 0 0.0 97,617,081 皆増 279,772,221 68.2 13,037,706 3.1 266,734,514 ***** 128,769,383 31.4 297,027,669 69.7 △168,258,285 △56.6 金 128,769,383 31.4 128,769,383 30.2 0 0.0 借 入 資 本 金 0 0.0 168,258,285 39.5 △168,258,285 皆減 1,848,815 0.5 116,058,298 27.2 △114,209,483 △98.4 資 本 剰 余 金 58,423 0.0 116,058,298 27.2 △115,999,875 △99.9 利 益 剰 余 金 1,790,391 0.4 0 資 本 合 計 130,618,198 31.8 413,085,967 負債資本合計 410,390,420 100.0 426,123,674 繰 延 収 益 長 期 前 受 金 負 債 合 計 資 本 資 剰 金 本 余 金 0.0 1,790,391 皆増 96.9 △282,467,768 △68.4 100.0 △15,733,253 △3.7 (注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、 旧会計基準が適用されているため単純な比較はできない。 ≪会計基準変更の影響≫ ・建設改良のための企業債については、期首における移行処理として、借入資本金から負債に計上区分が変更さ れ、1 年基準(翌年度中に償還が予定されている企業債は流動負債に区分し、それ以外は固定負債とする考え方) により、固定負債には 1,574 億 8,643 万円、流動負債には 107 億 7,185 万円が振り替えられている。また、固定 負債に計上されていた資本費平準化債のうち、5 億 5,878 万円を 1 年基準により流動負債に振り替えている。 ・みなし償却制度の廃止に伴い、期首における移行処理として、資本剰余金から 1,160 億 2,549 万円が繰延収益と して長期前受金に振り替えられ、また、企業債償還金の財源として一般会計から繰入れられた金額のうち、減価 償却済みの 16 億 2,997 万円が利益剰余金として計上されている。 ・退職金については一般会計が全額負担するため、下水道事業会計においては退職給付引当金を計上していない。 ・流動負債の引当金には賞与引当金 8,261 万円を計上している。 −80− ・賞与引当金と賞与引当金繰入額の計上額に差があるが、これは、賞与引当の一部が資産(工事原価)として計上 されていることによるものである。 企業債の状況 建設改良事業等の財源として企業債により 106 億 570 万円借入れを行っている。ま た、企業債を 113 億 3,064 万円償還した結果、年度末の企業債残高は 1,763 億 334 万 円となっている。 企業債残高については、前年度に比べ約 7 億円減少している。これは、資本費平準 化債は 12 億 2,196 万円増加したが、公共下水道整備事業債と流域下水道負担金債が合 わせて 19 億 3,495 万円減少したことによる。 企業債利息については、前年度に比べ 1 億 8,247 万円減少しているが、これは、平 均利率が、前年度に比べ 0.08 ポイント低下し、2.21%となったことによるものである。 また、平成 22 年度からの企業債残高の推移を見ると、平成 24 年度から減少に転じ ている。 なお、平成 26 年度末の企業債残高は、「さいたま市下水道事業中期経営計画」(以 下「中期経営計画」という。)における見込額 1,927 億円を約 164 億円下回る結果とな っている。 企業債の状況は、「第 12 表」のとおりである。 第12表 企業債の状況表 (単位:千円) 項 目 年 度 平成22年度 平成23年度 企業 債借 入額 22,365,700 15,225,800 内借換額 8,723,400 2,177,600 企業 債償 還額 18,162,892 12,139,840 内繰上償還額 8,725,469 2,178,871 企 業 債 残 高 177,237,996 企 業 債 利 息 5,010,160 平成24年度 9,081,600 − 10,516,546 平成25年度 8,969,700 − 10,830,420 平成26年度 10,605,700 − 11,330,641 − − − 180,323,955 178,889,009 177,028,289 176,303,348 4,455,953 4,264,866 4,095,612 3,913,141 −81− 企業債残高等の推移 (単位:億円) 企業債 残 高 1,850 借入額 償還額 250 1,803 200 150 100 1,788 1,770 1,772 136 1,763 1,750 130 94 1,800 99 90 108 105 106 113 89 1,700 50 1,650 0 1,600 22年度 23年度 企業債借入額 24年度 企業債償還額 25年度 企業債残高 (注)繰上償還及び借換えの額は除いている。 −82− 26年度 5 キャッシュ・フローの状況 業務活動によるキャッシュ・フロー 間接法による算出過程は次のとおりである。 業務活動に係るキャッシュ・フローは 88 億 9,929 万円であり、この金額は、どの程 度の資金を主たる営業活動から獲得したのかを示すものである。 なお、キャッシュ・フロー計算書については、平成 26 年度が作成初年度であるため、 前年度の比較情報はない。 業務活動によるキャッシュ・フロー (単位:千円) 項 目 年 度 当年度純利益 平成26年度 160,416 減価償却費 11,757,260 固定資産除却損 65,220 賞与引当金の増減額(△は減少) 40,523 貸倒引当金の増減額(△は減少) 61,364 長期前受金戻入額 △2,786,752 支払利息 3,915,309 未収金の増減額(△は増加) 52,607 未払金の増減額(△は減少) △796,254 預り金の増減額(△は減少) 344,908 その他流動資産の増減額(△は増加) 10,100 その他流動負債の増減額(△は減少) △10,100 12,814,604 小計 利息の支払額 △3,915,309 業務活動によるキャッシュ・フロー 8,899,294 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フローは△69 億 6,141 万円であり、この金額は、将来 の利益獲得及び資金運用のために、どの程度の資金を支出し、又は回収したのかを示 すものである。 −83− 投資活動によるキャッシュ・フロー (単位:千円) 項 目 年 度 平成26年度 有形固定資産の取得による支出 △10,282,117 無形固定資産の取得による支出 △372,346 国庫補助金による収入 3,191,847 負担金による収入 495,794 長期貸付金による支出 △9,950 長期貸付金償還金による収入 15,358 投資活動によるキャッシュ・フロー △6,961,412 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フローは△3 億 5,361 万円であり、この金額は、業務 活動及び投資活動を維持するために、どの程度の資金を調達し、又は返済したのかを 示すものである。 財務活動によるキャッシュ・フロー (単位:千円) 項 目 年 度 一時借入れによる収入 平成26年度 11,600,000 △11,600,000 一時借入金の返済による支出 建設改良費等の財源に充てるための企業債による収入 建設改良費等の財源に充てるための企業債の償還による支出 一般会計からの繰入金による収入 10,605,700 △11,330,641 371,325 財務活動によるキャッシュ・フロー △353,615 資金の増減 「地方公営企業が会計を整理するに当たりよるべき指針」第 10 章第 3 により、キャ ッシュ・フロー計算書上の資金の範囲は貸借対照表の現金・預金と同範囲とされてい る。 平成 26 年度末の資金額は、貸借対照表の現金・預金の額 20 億 8,145 万円と同額で あり、当期の資金増減額は、15 億 8,426 万円の増加であった。 −84− 6 経営指標 収益性 収益性を示す主な指標は、次のとおりである。 項 目 経 営資 本営業利益率 経 営 資 本 回 転 率 営業収益営業利 益率 総 収益 対総費用比率 営 業 収 益 対営 業費 用率 算 式 営業利益 経営資本 23年度 24年度 0.3 0.4 0.5 0.5 0.4 0.04 0.04 0.04 0.04 0.05 ×100 7.6 9.9 11.7 11.0 7.3 ×100 100.0 100.0 100.0 100.0 100.7 ×100 108.2 111.0 113.2 112.3 107.9 ×100 営業収益 経営資本 営業利益 営業収益 総収益 総費用 営業収益 営業費用 (単位:%、回) 25年度 26年度 22年度 各算式に用いた用語は、次のとおりである。 経営資本=(期首経営資本+期末経営資本)÷2 期首・期末経営資本=総資産−(建設仮勘定+投資+保管有価証券) 営業利益=営業収益−営業費用 経営資本営業利益率は、本来の営業活動に投下した資産(経営資本)がどれだけの 営業利益を生み出したのかを示した指標で、比率が高いほど経営効率が良いことを示 している。また、経営資本営業利益率は、経営資本回転率と営業収益営業利益率に分 解され、次のとおりの算式をもって示される。 経営資本営業利益率=経営資本回転率×営業収益営業利益率 経営資本回転率は、投下した資本の運用効率をみる指標で、経営資本が年に何回転 しているのかを示しており、高いほど短期間で資本を回収出来ることになる。また、 営業収益営業利益率は、事業本来の営業活動による営業収益に対して、どれだけ利益 を得ているのかを示す指標で、高いほど良いとされている。 営業利益が減少したことにより経営資本営業利益率は前年度から 0.1 ポイント、営 業収益営業利益率は 3.7 ポイントほど低下しているが、営業収益の増加により経営資 本回転率は 0.01 ポイント上昇している。 総収益対総費用比率は、総費用に対する総収益の割合を見るもので、この数値が 100%を超えていれば純利益が生じており、その比率が高いほど経営成績は良好といえ る。100%未満であれば純損失が生じていることを示している。この比率はこれまで、 一般会計から赤字相当額を繰入金で補 することにより 100%を維持してきていたが、 下水道使用料改定の効果により、他会計補助金を繰り入れることなく 100.7%となっ ている。 −85− 営業収益対営業費用比率は、下水道使用料などの営業収益で、通常の事業活動で支 出される職員給与費、維持管理費などの営業費用をどの程度賄っているのかを示すも のであり、比率の 100%を超える部分が営業利益の大きさを示し、その値が大きいほ ど本業の成績が良いことを表している。平成 26 年度は前年度に比べ 4.4 ポイント低下 しているが、100%を超えている。 安全性 財務の短期的安全性と長期的安全性を示す主な指標は、次のとおりである。 項 目 流 動 比 算 式 率 自 己 資 本 構 成 比 率 流動資産 流動負債 自己資本 (単位:%) 25年度 26年度 22年度 23年度 24年度 ×100 151.7 169.1 133.0 146.3 45.1 ×100 55.6 55.9 56.6 57.5 55.6 ×100 99.3 99.1 99.6 99.5 102.4 総資産 固定資産対長期資本 比率 固定資産 長期資本 各算式に用いた用語は、次のとおりである。 自己資本=資本金+剰余金+長期前受金 総資産=負債+資本 長期資本=資本金+剰余金+固定負債+長期前受金 流動比率は、短期的な債務である流動負債とこれに対応する流動資産との比率であ り、一般的にはこの数値が高いほど短期的な支払能力が高く資金的に余裕があること を示している。 平成 26 年度は、100%を大きく下回り 45.1%という値を示している。これは、会計 基準の変更により、資本に区分されていた企業債が負債となり、さらに、翌年度中に 償還が予定されているものを固定負債から流動負債に区分変更したことによる影響が 大きい。流動比率の低下は、企業の実態を反映した数値を示したものであることから、 その動向には今後も注視していくことが必要である。 自己資本構成比率は、総資産(負債・資本合計)に対する自己資本(資本金+剰余 金+長期前受金)の割合であり、この比率が高いほど財務的に安定しているといえる。 建設投資の財源の多くを企業債(負債)により調達しているため、下水道事業では 一般的に低くなる傾向がある。みなし償却制度の廃止により、長期前受金の一部が収 益化されたことから、前年度に比べ 1.9 ポイント低下している。 固定資産対長期資本比率は、長期的な投資である固定資産が、どの程度返済義務の ない自己資本や固定負債などの長期資本によって調達されているかを示すものである。 −86− この比率は 102.4%と今年度は 100%を超えているが、これは、会計基準の変更によ り、翌年度償還予定の企業債が固定負債から流動負債に計上区分が変更されたことに より、長期資本が減少したことによるものである。 7 むすび 経営を取り巻く現状について 処理区域内人口は 115 万 5,871 人で、前年度に比べ 1 万 4,398 人(1.3%)増加し、下 水道普及率は 91.5%で、前年度に比べ 0.6 ポイント上昇している。また、汚水処理戸 数は 47 万 3,690 戸で、9,613 戸(2.1%)増加している。 また、汚水処理水量は前年度に比べ 0.7%の増加、有収水量はほぼ横ばいとなって いる。 平成 26 年度は、地方公営企業法の改正における会計制度適用初年度にあたり、み なし償却制度の廃止、引当金の計上など地方独立行政法人や民間における会計基準が 導入され、地方公営企業の会計は大きく変化している。 会計基準が変更されたことにより、会計処理の均質化が図られ、事業の経営成績及 び財政状態がより適切に表示され、キャッシュ・フローの状況も明確となった。また、 会計基準の変更により、企業の実態が財務諸表に表示されるようになり、地方公営企 業間における比較分析の精度も向上すると捉えている。 経営成績について 営業収益 198 億 9,974 万円に対し営業費用は 184 億 3,868 万円となっており、営業 利益が 14 億 6,106 万円となっている。これに営業外損益及び特別損益を加減した当年 度純利益は、1 億 6,041 万円となっている。 平成 22 年度以来の下水道使用料の料金改定が行われたことにより収益が改善し、純 利益を計上することができた。しかしながら、事業本来の営業活動による採算性を表 わす営業収益対営業費用比率についてみてみると、前年度より 4.4 ポイント低下し 107.9%となっている。これは、料金改定により営業収益が増加した以上に、みなし償 却制度が廃止されたことに伴い、営業費用である減価償却費が増加したことによるも のである。 また、経営の効率性の観点からみると、経営資本営業利益率は前年度から 0.1 ポイ ント低下し 0.4%となり、効率性が若干低下する結果となっている。これも、営業収 益対営業費用比率と同じように、減価償却費が増加したことに伴い、営業利益が減少 したことによるものである。 −87− 財政状態について 企業債残高の推移をみると、平成 24 年度から減少に転じ、平成 26 年度末で 1,763 億円の残高となっている。これは、工事に繰越しが発生したことにより、企業債の借 入額が企業債の償還額を下回ったためであるが、下水道整備事業では今後さらなる資 金需要が見込まれており、企業債残高については注視していく必要がある。 長期的な安全性をみる自己資本構成比率が 55.6%と、前年度に比べ 1.9 ポイント低 下している。これは、みなし償却制度が廃止されたことに伴う長期前受金の収益化に より、自己資本が減少したことによるものである。 また、短期的な支払能力を示す流動比率は 45.1%であり、前年度に比べ 101.2 ポイ ントと大幅に低下している。これも、会計基準の変更によるところが大きいが、100% を下回っていることから、資金繰りには注意していくことが必要であろう。 まとめ 平成 26 年度決算については、変更後の会計基準が適用された初年度にあたることか ら、他の年度には発生しない期首における移行処理や特別損失を利用した会計処理が 行われている。その結果、旧基準で作成された前年度数値との単純な比較増減は意味 をなさないものとなっている。 本意見書においては、会計基準の変更による影響について、その内容と金額をでき る限り示すことによって、事業の経営成績と財政状態に対する正しい理解ができるよ うに工夫したところである。 ゆ め み ず 下水道事業では、平成 32 年度を目標年次とした長期計画「希望つなぐ下水道プラン」、 平成 26 年度から平成 29 年度を最終年度とする「さいたま市下水道事業実施計画」 (以 下「実施計画」という。)を策定し重点事業と整備目標を定めた上で、計画的に下水道 事業を進めてきた。また各計画の目標を達成するために平成 24 年度から平成 28 年度 までの中期的事業運営における具体的計画を定めた「中期経営計画」を策定し、下水 道事業の経営健全化を目指し、望ましい経費負担のあり方など、経営基盤の強化を図 ることとされている。 下水道は、都市における生活環境改善、安全確保及び環境保全に必要不可欠な施設 であることから、このような状況を十分に認識した上で、「実施計画」や「中期経営 計画」に掲げた目標達成に向け、効率的で健全な経営を行い、計画的に事業が推進さ れることを望むものである。 −88− 決 算 審 査 参 考 資 料 目 業 務 実 績 次 表 ……………………………………… 91 予 算 決 算 対 照 表 ……………………………………… 92 収益及び費用比較表 ……………………………………… 96 貸 借 対 照 比 較 表 ……………………………………… 98 業 務 実 績 表 年 度 前 年 度 対 比 平成26年度 平成25年度 項 目 増 減 増減率 % 行政区域内人口 人 1,263,455 1,255,743 7,712 0.6 処理区域内人口 人 1,155,871 1,141,473 14,398 1.3 下 水 道 普 及 率 % 91.5 90.9 0.6 戸 行政区域内戸数 戸 553,920 545,900 8,020 1.5 数 汚 水 処 理 戸 数 戸 473,690 464,077 9,613 2.1 ha 11,844 11,683 161 1.4 23,000 23,000 0 0.0 年 間 処 理 水 量 136,462,333 135,406,016 1,056,317 0.8 処 汚 水 処 理 水 量 131,701,349 130,807,761 893,588 0.7 理 雨 水 処 理 水 量 4,760,984 4,598,255 162,729 3.5 量 1日最大処理水量 1,203,359 1,229,536 △ 26,177 △ 2.1 1日平均処理水量 373,869 370,975 2,894 0.8 112,434,523 112,407,913 26,610 0.0 % 85.4 85.9 △ 0.5 − 人 1,105,101 1,085,770 19,331 1.8 % 95.6 95.1 0.5 下水管敷設延長 km 3,267.0 3,219.9 47.1 1.5 汚水管敷設延長 km 2,588.0 2,553.0 35.0 1.4 雨水管敷設延長 km 173.8 163.3 10.5 6.4 合流管敷設延長 km 505.2 503.6 1.6 0.3 数 人 148 148 0 0.0 使 用 料 単 価 円/ 139.62 121.81 17.81 14.6 汚 水 処 理 原 価 円/ 137.76 138.68 △ 0.92 △ 0.7 人 口 処 理 区 域 面 積 処 有 収 量 理 有 能 収 有 水 洗 化 力 水 収 量 率 水洗便所設置済人口 水 洗 化 /日 率 − − 管 延 長 職 員 (注) 1 行政区域内人口から1日当たり処理能力まで及び水洗便所設置済人口から職員数までは、 各年度末の数値の対比である。 2 処理能力は、さいたま市下水処理センターの数値である。 −91− 予 算 決 算 対 照 表 収 益 的 収 入 (消費税込み) 予 科 目 下水道事業収益 構成 円 比率 % 算 金 額 構成 円 比率 % 執行率 % 24,227,304,000 100.0 23,881,599,567 100.0 98.6 21,132,337,000 87.2 21,089,807,185 88.3 99.8 16,806,021,000 69.4 16,887,512,720 70.7 100.5 16,806,021,000 69.4 16,887,512,720 70.7 100.5 4,321,680,000 17.8 4,197,718,457 17.6 97.1 4,321,680,000 17.8 4,197,718,457 17.6 97.1 4,636,000 0.0 4,576,008 0.0 98.7 料 768,000 0.0 353,000 0.0 46.0 処 理 水 売 却 益 1,933,000 0.0 2,424,416 0.0 125.4 雑 1,935,000 0.0 1,798,592 0.0 93.0 3,094,967,000 12.8 2,791,251,075 11.7 90.2 334,374,000 1.4 0 0.0 0.0 334,374,000 1.4 0 0.0 0.0 2,756,819,000 11.4 2,786,752,740 11.7 101.1 受贈財産評価額 220,669,000 0.9 220,627,374 0.9 100.0 国 庫 補 助 金 1,742,049,000 7.2 1,742,048,117 7.3 100.0 金 13,496,000 0.1 14,856,562 0.1 110.1 受 益 者 負 担 金 468,009,000 1.9 470,997,868 2.0 100.6 工 事 負 担 金 90,155,000 0.4 93,514,809 0.4 103.7 金 3,772,000 0.0 3,644,386 0.0 96.6 他 会 計 負 担 金 215,498,000 0.9 237,892,206 1.0 110.4 他 会 計 補 助 金 3,171,000 0.0 3,171,418 0.0 100.0 3,774,000 0.0 4,498,335 0.0 119.2 3,774,000 0.0 4,498,335 0.0 119.2 0 0.0 541,307 0.0 − 0 0.0 541,307 0.0 − 営 業 収 益 下 水 道 使 用 料 下 水 道 使 用 料 他 会 計 負 担 金 他 会 計 負 担 金 その他営業収益 手 数 収 益 営 業 外 収 益 他 会 計 補 助 金 他 会 計 補 助 金 長期前受金戻入 県 寄 雑 補 助 附 収 益 そ の 他 雑 収 益 特 決 算 金 額 別 利 益 過年度 損益修正益 −92− 収 益 的 支 出 (消費税込み) 予 科 目 金 額 下水道事業費用 算 決 算 構成 金 額 円 比率 % 執行率 % 構成 円 比率 % 23,482,425,000 100.0 23,182,667,957 100.0 98.7 19,198,703,000 81.8 18,918,970,112 81.6 98.5 費 684,000,000 2.9 626,917,132 2.7 91.7 ポ ン プ 場 費 598,985,000 2.6 519,270,833 2.2 86.7 処 費 245,246,000 1.0 214,418,857 0.9 87.4 水 質 指 導 費 32,808,000 0.1 24,773,695 0.1 75.5 流 域 下 水 道 維持管理負担金 4,202,363,000 17.9 4,202,361,977 18.1 100.0 普 及 指 導 費 34,007,000 0.1 25,839,272 0.1 76.0 貸付助成事業費 10,496,000 0.0 4,745,815 0.0 45.2 営 業 管 費 き 用 ょ 理 場 業 務 費 874,197,000 3.7 866,912,086 3.7 99.2 総 係 費 43,446,000 0.2 37,821,344 0.2 87.1 給 与 費 575,039,000 2.4 562,690,520 2.4 97.9 減 価 償 却 費 11,759,712,000 50.1 11,757,260,957 50.7 100.0 資 産 減 耗 費 138,404,000 0.6 75,957,624 0.3 54.9 4,140,196,000 17.6 4,135,387,699 17.8 99.9 3,919,180,000 16.7 3,915,309,445 16.9 99.9 企 業 債 利 息 3,913,142,000 16.7 3,913,141,256 16.9 100.0 一時借入金利息 6,038,000 0.0 2,168,189 0.0 35.9 1,688,000 0.0 750,954 0.0 44.5 1,688,000 0.0 750,954 0.0 44.5 219,328,000 0.9 219,327,300 0.9 100.0 219,328,000 0.9 219,327,300 0.9 100.0 134,629,000 0.6 128,310,146 0.6 95.3 過年度損益修正損 15,368,000 0.1 15,366,945 0.1 100.0 その他特別損失 119,261,000 0.5 112,943,201 0.5 94.7 貸倒引当金繰入額 64,382,000 0.3 61,364,988 0.3 95.3 手 当 34,984,000 0.1 33,045,420 0.1 94.5 法 定 福 利 費 6,118,000 0.0 5,703,619 0.0 93.2 その他特別損失 13,777,000 0.1 12,829,174 0.1 93.1 8,897,000 0.0 0 0.0 0.0 8,897,000 0.0 0 0.0 0.0 営 業 外 費 用 支 払 利 息 及 び 企業債取扱諸費 雑 支 出 そ の 他 雑 支 出 消 費 税 及 び 地 方 消 費 税 消 費 税 及 び 地 方 消 費 税 特 別 予 損 備 予 失 費 備 費 −93− 資 本 的 収 入 (消費税込み) 予 科 目 金 額 資 本 的 収 入 決 構成 金 額 円 比率 % 算 執行率 構成 % 円 比率 % 26,179,885,062 100.0 14,932,510,140 100.0 57.0 19,723,284,000 75.3 10,605,700,000 71.0 53.8 19,723,284,000 75.3 10,605,700,000 71.0 53.8 383,530,000 1.5 383,530,181 2.6 100.0 383,530,000 1.5 383,530,181 2.6 100.0 5,495,995,000 21.0 3,406,765,000 22.8 62.0 5,495,995,000 21.0 3,406,765,000 22.8 62.0 556,838,062 2.1 521,624,659 3.5 93.7 受 益 者 負 担 金 493,534,000 1.9 484,907,570 3.2 98.3 工 事 負 担 金 63,304,062 0.2 36,717,089 0.2 58.0 20,238,000 0.1 14,890,300 0.1 73.6 20,238,000 0.1 14,890,300 0.1 73.6 企 業 企 債 業 債 他 会 計 負 担 金 他 会 計 負 担 金 国 庫 補 助 金 国 庫 補 助 金 負 算 担 金 長期貸付金返還金 水洗便所改造資金 貸 付 金 返 還 金 −94− 資 本 的 支 出 (消費税込み) 予 科 目 資 本 建 的 支 金 額 出 決 構成 金 額 円 比率 % 算 執行率 構成 % 円 比率 % 37,539,225,840 100.0 24,600,227,684 100.0 65.5 26,179,207,840 69.7 13,259,636,631 53.9 50.6 費 23,404,739,840 62.3 11,715,563,813 47.6 50.1 費 1,179,935,000 3.1 368,160,000 1.5 31.2 費 358,900,000 1.0 95,300,200 0.4 26.6 流 域 下 水 道 建 設 費 負 担 金 465,793,000 1.2 402,133,818 1.6 86.3 受益者負担金徴収費 93,975,000 0.3 84,168,977 0.3 89.6 設 管 ポ 処 改 良 き ン 費 ょ プ 理 場 場 調 査 費 9,681,000 0.0 9,680,400 0.0 100.0 給 与 費 663,628,000 1.8 582,700,543 2.4 87.8 有形固定資産購入費 2,556,000 0.0 1,928,880 0.0 75.5 11,330,643,000 30.2 11,330,641,053 46.1 100.0 11,330,643,000 30.2 11,330,641,053 46.1 100.0 29,375,000 0.1 9,950,000 0.0 33.9 29,375,000 0.1 9,950,000 0.0 33.9 企 業 債 償 還 金 企 業 債 償 還 金 長 算 期 貸 付 金 水 洗 便 所 改 造 資 金 貸 付 金 (注)建設改良費は、10,136,510,800円を翌年度へ予算繰越する。 −95− 収 益 及 び 費 用 比 較 表 (収 益) (消費税抜き) 平成26年度 年 度 増 額 円 増減率 % 22,691,949,362 100.0 20,760,664,936 100.0 1,931,284,426 9.3 19,899,745,262 87.7 17,916,965,059 86.3 1,982,780,203 11.1 15,697,763,609 69.2 13,692,217,124 66.0 2,005,546,485 14.6 下 水 道 使 用 料 15,697,763,609 69.2 13,692,217,124 66.0 2,005,546,485 14.6 下水道事業収益 業 収 益 下 水 道 使 用 料 減 他 会 計 負 担 金 4,197,718,457 18.5 4,218,221,984 20.3 △20,503,527 △0.5 他 会 計 負 担 金 4,197,718,457 18.5 4,218,221,984 20.3 △20,503,527 △0.5 その他営業収益 4,263,196 0.0 6,525,951 0.0 △2,262,755 △34.7 353,000 0.0 2,830,400 0.0 △2,477,400 △87.5 2,244,832 0.0 1,957,048 0.0 287,784 14.7 1,665,364 0.0 1,738,503 0.0 △73,139 △4.2 2,791,688,569 12.3 2,185,825,877 10.5 605,862,692 27.7 他 会 計 補 助 金 0 0.0 2,147,266,605 10.3 △2,147,266,605 皆減 他 会 計 補 助 金 0 0.0 2,147,266,605 10.3 △2,147,266,605 皆減 長期前受金戻入 2,786,752,740 12.3 0 0.0 2,786,752,740 皆増 受贈財産評価額 220,627,374 1.0 0 0.0 220,627,374 皆増 国 庫 補 助 金 1,742,048,117 7.7 0 0.0 1,742,048,117 皆増 金 14,856,562 0.1 0 0.0 14,856,562 皆増 受 益 者 負 担 金 470,997,868 2.1 0 0.0 470,997,868 皆増 工 事 負 担 金 93,514,809 0.4 0 0.0 93,514,809 皆増 金 3,644,386 0.0 0 0.0 3,644,386 皆増 他 会 計 負 担 金 237,892,206 1.0 0 0.0 237,892,206 皆増 他 会 計 補 助 金 3,171,418 0.0 0 0.0 3,171,418 皆増 益 4,935,829 0.0 38,559,272 0.2 △33,623,443 △87.2 そ の 他 雑 収 益 4,935,829 0.0 38,559,272 0.2 △33,623,443 △87.2 515,531 0.0 657,874,000 3.2 △657,358,469 △99.9 515,531 0.0 657,874,000 3.2 △657,358,469 △99.9 515,531 0.0 657,874,000 3.2 手 数 料 処理水売却収益 雑 営 業 県 寄 雑 特 前年度対比 金 額 構成 金 額 構成 円 比率 % 円 比率 % 科 目 営 平成25年度 収 外 益 収 補 益 助 附 収 別 利 益 過年度損益修正益 過年度損益修正益 −96− △ 657,358,469 △ 99.9 (費 用) (消費税抜き) 年 度 平成26年度 平成25年度 前年度対比 科 目 構成 構成 金 額 金 額 円 比率 % 円 比率 % 増 円 増減率 % 下水道事業費用 22,531,532,729 100.0 20,760,664,936 100.0 1,770,867,793 8.5 18,438,680,856 81.8 15,948,837,142 76.8 2,489,843,714 15.6 営 業 管 費 き 用 ょ 減 額 費 580,634,455 2.6 572,446,674 2.8 8,187,781 1.4 ポ ン プ 場 費 481,167,800 2.1 467,501,071 2.3 13,666,729 2.9 処 費 198,660,073 0.9 189,341,143 0.9 9,318,930 4.9 水 質 指 導 費 22,938,613 0.1 26,837,550 0.1 △3,898,937 △14.5 流 域 下 水 道 維持管理負担金 3,891,417,816 17.3 3,952,841,969 19.0 △61,424,153 △1.6 普 及 指 導 費 25,310,340 0.1 22,786,619 0.1 2,523,721 11.1 貸付助成事業費 4,643,852 0.0 5,125,381 0.0 △481,529 △9.4 理 場 業 務 費 802,808,654 3.6 761,699,085 3.7 41,109,569 5.4 総 係 費 36,362,386 0.2 45,946,936 0.2 △9,584,550 △20.9 給 与 費 562,313,614 2.5 644,284,550 3.1 △81,970,936 △12.7 減 価 償 却 費 11,757,260,957 52.2 9,108,910,074 43.9 2,648,350,883 29.1 75,162,296 0.3 151,116,090 0.7 △75,953,794 △50.3 3,964,815,455 17.6 4,137,007,323 19.9 △172,191,868 △4.2 支 払 利 息 及 び 企業債取扱諸費 3,915,309,445 17.4 4,096,867,446 19.7 △181,558,001 △4.4 企 業 債 利 息 3,913,141,256 17.4 4,095,612,587 19.7 △182,471,331 △4.5 一時借入金利息 2,168,189 0.0 1,254,859 0.0 913,330 72.8 出 49,506,010 0.2 40,139,877 0.2 9,366,133 23.3 そ の 他 雑 支 出 49,506,010 0.2 40,139,877 0.2 9,366,133 23.3 128,036,418 0.6 674,820,471 3.3 △546,784,053 △81.0 過年度損益修正損 15,093,217 0.1 665,422,391 3.2 △650,329,174 △97.7 過年度損益修正損 15,093,217 0.1 665,422,391 3.2 △650,329,174 △97.7 その他特別損失 112,943,201 0.5 9,398,080 0.0 103,545,121 ***** 貸倒引当金繰入額 61,364,988 0.3 0 0.0 61,364,988 皆増 手 当 33,045,420 0.1 0 0.0 33,045,420 皆増 法 定 福 利 費 5,703,619 0.0 0 0.0 5,703,619 皆増 その他特別損失 12,829,174 0.1 9,398,080 0.0 3,431,094 36.5 160,416,633 皆増 資 産 減 耗 費 営 業 外 費 用 雑 特 支 別 純 損 利 失 益 160,416,633 0 (注)平成26年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成25年度の数値は変更前の会計基準により 算出したものである。よって、科目によっては比較増減値に大きな差異がみられるため単純な比較はできない。 −97− 貸 借 対 照 比 較 表 (消費税抜き) 資 産 の 部 年 度 金 額 科 目 固 定 平成26年度 資 産 有形固定資産 平成25年度 金 額 構成 円 比率 % 前年度対比 増 減 額 構成 増減率 円 % 円 比率 % 402,535,656,117 98.1 419,877,975,485 98.5 △17,342,319,368 △4.1 385,799,780,992 94.0 402,468,587,511 94.4 △16,668,806,519 △4.1 土 地 5,368,385,685 1.3 5,342,770,725 1.3 建 物 1,211,804,644 0.3 1,387,432,489 0.3 構 築 物 373,190,346,753 90.9 386,746,446,841 25,614,960 0.5 △175,627,845 △12.7 90.8 △13,556,100,088 △3.5 機械及び装置 5,197,929,918 1.3 6,533,033,386 1.5 工 具 、 器 具 及 び 備 品 7,135,257 0.0 7,087,900 0.0 建 設 仮 勘 定 824,178,735 0.2 2,451,816,170 0.6 16,711,268,032 4.1 17,379,840,581 4.1 △668,572,549 △3.8 施 設 利 用 権 16,702,871,232 4.1 17,379,409,651 4.1 △676,538,419 △3.9 ソフトウェア 8,396,800 0.0 430,930 0.0 7,965,870 ***** 24,607,093 0.0 29,547,393 0.0 金 10,115,000 0.0 10,115,000 0.0 長 期 貸 付 金 14,492,093 0.0 19,432,393 0.0 7,854,764,416 1.9 6,245,699,002 1.5 1,609,065,414 25.8 現 金 ・ 預 金 2,081,457,577 0.5 497,190,756 0.1 1,584,266,821 318.6 未 3,217,486,289 0.8 3,335,598,246 0.8 △118,111,957 △3.5 営 業 未 収 金 3,147,220,429 0.8 2,575,982,437 0.6 571,237,992 22.2 営業外未収金 1,960 0.0 1,710 0.0 250 14.6 その他未収金 70,263,900 0.0 759,614,099 0.2 金 2,555,820,550 0.6 2,402,810,000 0.6 153,010,550 6.4 その他流動資産 0 0.0 10,100,000 0.0 △10,100,000 皆減 100.0 △15,733,253,954 △3.7 無形固定資産 投資その他の資産 出 流 動 資 収 前 資 資 払 産 合 産 金 計 410,390,420,533 100.0 426,123,674,487 −98− △1,335,103,468 △20.4 47,357 0.7 △1,627,637,435 △66.4 △4,940,300 △16.7 0 0.0 △4,940,300 △25.4 △689,350,199 △90.8 (消費税抜き) 負 債 資 本 の 部 年 度 金 額 科 目 固 定 負 企 流 平成26年度 債 業 動 債 負 債 平成25年度 構成 円 比率 % 前年度対比 金 額 増 減 額 構成 増減率 円 比率 % 円 % 164,749,484,600 40.1 8,770,003,644 2.1 155,979,480,956 ***** 164,749,484,600 40.1 8,770,003,644 2.1 155,979,480,956 ***** 17,405,655,268 4.2 4,267,703,079 1.0 13,137,952,189 307.8 企 業 債 11,553,863,641 2.8 0 0.0 11,553,863,641 皆増 未 払 金 5,295,063,913 1.3 4,128,399,451 1.0 1,166,664,462 28.3 営 業 未 払 金 1,360,817,685 0.3 1,572,910,458 0.4 △212,092,773 △13.5 営業外未払金 156,143,985 0.0 82,970,000 0.0 建設改良未払金 3,777,483,692 0.9 1,814,564,993 0.4 1,962,918,699 108.2 その他未払金 618,551 0.0 657,954,000 0.2 △657,335,449 △99.9 344,908,086 266.9 73,173,985 88.2 預 り 金 474,111,714 0.1 129,203,628 0.0 引 当 金 82,616,000 0.0 0 0.0 82,616,000 皆増 その他流動負債 0 0.0 10,100,000 0.0 △ 10,100,000 皆減 97,617,081,680 23.8 0 0.0 97,617,081,680 皆増 97,617,081,680 23.8 0 0.0 97,617,081,680 皆増 受贈財産評価額 8,470,177,787 2.1 0 0.0 8,470,177,787 皆増 国 庫 補 助 金 66,169,059,747 16.1 0 0.0 66,169,059,747 皆増 金 214,727,813 0.1 0 0.0 214,727,813 皆増 受益者負担金 17,252,355,215 4.2 0 0.0 17,252,355,215 皆増 工 事 負 担 金 2,649,591,307 0.6 0 0.0 2,649,591,307 皆増 金 61,877,423 0.0 0 0.0 61,877,423 皆増 他会計負担金 2,632,616,125 0.6 0 0.0 2,632,616,125 皆増 他会計補助金 166,676,263 0.0 0 0.0 166,676,263 皆増 279,772,221,548 68.2 13,037,706,723 3.1 繰 延 収 益 長 期 前 受 金 県 補 寄 負 助 附 債 合 計 −99− 266,734,514,825 ***** 資 本 金 128,769,383,503 31.4 297,027,669,153 69.7 128,769,383,503 31.4 128,769,383,503 30.2 0 0.0 固 有 資 本 金 112,958,018,483 27.5 112,958,018,483 26.5 0 0.0 繰 入 資 本 金 15,707,985,692 3.8 15,707,985,692 3.7 0 0.0 組 入 資 本 金 103,379,328 0.0 103,379,328 0.0 0 0.0 0 0.0 168,258,285,650 39.5 △168,258,285,650 皆減 1,848,815,482 0.5 116,058,298,611 27.2 △ 114,209,483,129 △98.4 58,423,568 0.0 116,058,298,611 27.2 △ 115,999,875,043 △99.9 58,423,568 0.0 9,669,671,281 2.3 金 0 0.0 98,790,597 0.0 △ 98,790,597 皆減 国 庫 補 助 金 0 0.0 77,274,244,398 18.1 △ 77,274,244,398 皆減 県 金 0 0.0 354,791,692 0.1 △ 354,791,692 皆減 他会計負担金 0 0.0 4,130,713,596 1.0 △ 4,130,713,596 皆減 他会計補助金 0 0.0 176,190,476 0.0 △ 176,190,476 皆減 受益者負担金 0 0.0 20,858,001,894 4.9 △ 20,858,001,894 皆減 工 事 負 担 金 0 0.0 3,495,894,677 0.8 △ 3,495,894,677 皆減 1,790,391,914 0.4 0 0.0 1,790,391,914 皆増 1,790,391,914 0.4 0 0.0 1,790,391,914 皆増 130,618,198,985 31.8 413,085,967,764 96.9 △282,467,768,779 △68.4 410,390,420,533 100.0 426,123,674,487 100.0 △15,733,253,954 △3.7 資 本 金 借 入 資 本 金 剰 余 金 資 本 剰 余 金 受贈財産評価額 寄 附 補 助 利 益 剰 余 金 当年度未処分 利 益 剰 余 金 資 本 合 計 負 債 資 本 合 計 △168,258,285,650 △56.6 △ 9,611,247,713 △99.4 (注)平成26年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成25年度の数値は変更前の会計基準により 算出したものである。よって、科目によっては比較増減値に大きな差異がみられるため単純な比較はできない。 −100−