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平成26年度さいたま市公営企業会計決算審査意見書

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平成26年度さいたま市公営企業会計決算審査意見書
平成26年度
さいたま市公営企業会計
決 算 審 査 意 見 書
さいたま市監査委員
監査監第689号
平成27年8月26日
さいたま市長
清
水
勇
人
様
さいたま市監査委員
同
同
同
榎
宮
萩
宮
本
原
原
澤
誠
敏
章
則
一
夫
弘
之
平成26年度さいたま市公営企業会計決算の審査意見について
地方公営企業法第30条第2項の規定に基づき、審査に付された平成26年度さい
たま市公営企業会計(水道事業会計・病院事業会計・下水道事業会計)決算並びに証
書類、事業報告書及び政令で定めるその他の書類の審査結果について、次のとおり意
見を提出します。
目
次
平成 26 年度さいたま市公営企業会計決算審査意見
第1
第2
第3
第4
審査の対象
審査の期間
審査の方法
審査の結果
……………………………………………………………………
……………………………………………………………………
……………………………………………………………………
……………………………………………………………………
1
1
1
1
1 業務状況 ……………………………………………………………………
2 予算の執行状況 ……………………………………………………………
…………………………………………………
(1) 収益的収入及び支出
…………………………………………………
(2) 資本的収入及び支出
3 経営成績 ……………………………………………………………………
…………………………………………………………
(1) 利益額の推移
……………………………………………………………………
(2) 収益
……………………………………………………………………
(3) 費用
……………………………………………………………
(4) 料金回収率
4 財政状態 ……………………………………………………………………
……………………………………………………………………
(1) 資産
…………………………………………………………
(2) 負債及び資本
…………………………………………………………
(3) 企業債の状況
5 キャッシュ・フローの状況 ………………………………………………
………………………………
(1) 業務活動によるキャッシュ・フロー
………………………………
(2) 投資活動によるキャッシュ・フロー
………………………………
(3) 財務活動によるキャッシュ・フロー
……………………………………………………………
(4) 資金の増減
6 経営指標 ……………………………………………………………………
…………………………………………………………………
(1) 収益性
…………………………………………………………………
(2) 安全性
7 むすび ………………………………………………………………………
決算審査参考資料 …………………………………………………………
5
6
6
水道事業会計
6
8
8
9
10
11
12
12
13
15
16
16
17
17
17
18
18
19
20
25
病院事業会計
業務状況 …………………………………………………………………… 37
予算の執行状況 …………………………………………………………… 39
………………………………………………… 39
(1) 収益的収入及び支出
………………………………………………… 39
(2) 資本的収入及び支出
1
2
3
経営成績
……………………………………………………………………
41
…………………………………………………………
(1) 利益額の推移
……………………………………………………………………
(2) 収益
……………………………………………………………………
(3) 費用
…………………………………………
(4) 医業収益と医業費用の関係
4 財政状態 ……………………………………………………………………
……………………………………………………………………
(1) 資産
…………………………………………………………
(2) 負債及び資本
…………………………………………………………
(3) 企業債の状況
5 キャッシュ・フローの状況 ………………………………………………
………………………………
(1) 業務活動によるキャッシュ・フロー
………………………………
(2) 投資活動によるキャッシュ・フロー
………………………………
(3) 財務活動によるキャッシュ・フロー
……………………………………………………………
(4) 資金の増減
6 経営指標 ……………………………………………………………………
…………………………………………………………………
(1) 収益性
…………………………………………………………………
(2) 安全性
7 むすび ………………………………………………………………………
決算審査参考資料 …………………………………………………………
41
42
43
45
47
47
47
50
51
51
51
52
52
53
53
54
55
59
下水道事業会計
1 業務状況 …………………………………………………………………… 71
2 予算の執行状況 …………………………………………………………… 72
………………………………………………… 72
(1) 収益的収入及び支出
………………………………………………… 72
(2) 資本的収入及び支出
3 経営成績 …………………………………………………………………… 74
………………………………………………………… 74
(1) 利益額の推移
……………………………………………………………………
……………………………………………………………………
……………………………………………………………
(4) 経費回収率
4 財政状態 ……………………………………………………………………
……………………………………………………………………
(1) 資産
…………………………………………………………
(2) 負債及び資本
…………………………………………………………
(3) 企業債の状況
5 キャッシュ・フローの状況 ………………………………………………
………………………………
(1) 業務活動によるキャッシュ・フロー
………………………………
(2) 投資活動によるキャッシュ・フロー
………………………………
(3) 財務活動によるキャッシュ・フロー
……………………………………………………………
(4) 資金の増減
75
76
78
78
78
79
81
83
83
83
84
……………………………………………………………………
85
…………………………………………………………………
85
(2)
(3)
6
収益
費用
経営指標
(1)
収益性
84
………………………………………………………………… 86
(2) 安全性
7 むすび ……………………………………………………………………… 87
決算審査参考資料 ………………………………………………………… 91
(注)
1 文中の金額は万円単位で表示し、各表中(参考資料を除く。
)の金額は千円単位で表示し、
いずれも原則として単位未満は切り捨ててある。ただし、積算は円単位で求めている。
2 金額については、単位未満の数値を切り捨てたため、差額又は合計額が一致しない場合が
ある。
3 文中及び各表中に用いる比率(%)は、小数点以下第 2 位を四捨五入して小数第 1 位まで
表示した。このため、合計と内訳の計は一致しない場合がある。
4 文中及び各表中に用いる金額は、予算と対比する決算額の数値については消費税及び地方
消費税を含み、財務諸表に関する数値については消費税及び地方消費税を除いてある。
5 各符号の用法は次のとおりである。
「 △ 」……… 負数
「 0.0 」……… 比率計算において、該当数値がないもの又は該当数値はあるが単位未
満のもの
「 − 」……… 該当項目のないもの
「*****」……… 比率が 1,000(%)以上の数値となるもの
「皆増・皆減」… 当年度又は前年度において比較する計数がなかったもの
平成 26 年度さいたま市公営企業会計決算審査意見
第1
審査の対象
平成 26 年度さいたま市水道事業会計決算
平成 26 年度さいたま市病院事業会計決算
平成 26 年度さいたま市下水道事業会計決算
上記各決算に関する証書類、事業報告書、キャッシュ・フロー計算書、収益
費用明細書、固定資産明細書及び企業債明細書
第2
審査の期間
平成 27 年 6 月 11 日から平成 27 年 8 月 6 日まで
第3
審査の方法
審査に当たっては、審査に付された平成 26 年度さいたま市公営企業会計(水
道事業会計・病院事業会計・下水道事業会計)決算書類及び決算附属書類が地
方公営企業法、その他関係法令に準拠して作成されているか、また、事業の経
営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況を適正に表示しているかを検
証するため、現金出納検査及び定期監査の結果を参考としたほか、関係職員か
ら説明を聴取するとともに、計数については総勘定元帳、その他の関係諸帳票
及び出納取扱金融機関の預金残高証明書と照合し、慎重に審査した。
なお、公営企業会計に係る会計基準が変更され、平成 26 年度から適用され
ていることから、変更後の会計基準への適合性に特に注意を払っている。
第4
審査の結果
審査に付された平成 26 年度さいたま市公営企業会計(水道事業会計・病院
事業会計・下水道事業会計)決算書類及び決算附属書類は、ともに関係法令に
準拠して作成されており、記載された金額は、総勘定元帳及びその他の関係諸
帳票の記載金額といずれも符合しており、計数は正確であると認められ、また、
事業の経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況を適正に表示してい
るものと認められた。
なお、その決算概要は次のとおりであり、審査の過程で作成した参考資料を
別表として添付した。
−1−
水
道
事
業
会
計
水
1
道
事
業
会
計
業務状況
平成 26 年度における給水件数は 57 万 5,395 件で、前年度に比べ 4,756 件(0.8%)増加
し、また、給水人口は 126 万 2,706 人で、前年度に比べ 7,721 人(0.6%)増加している。
年間総給水量は 1 億 3,040 万 7,690
で、前年度に比べ 73 万 8,490
(0.6%)の減少
となった。なお、総給水量に占める水源割合は、埼玉県営水道からの受水 89.4%、地下
水 10.6%となっている。
業務状況については、「第 1 表」のとおりである。
第1表 業務状況表
年 度
項 目
平成26年度
平成25年度
前年度対比
行政区域内戸数
戸
553,920
545,900
8,020
給
数
件
575,395
570,639
4,756
行政区域内人口
人
1,263,455
1,255,743
7,712
給
水
人
口
人
1,262,706
1,254,985
7,721
総
給
水
量 a
130,407,690
131,146,180
△738,490
水 b
116,628,750
118,656,440
△2,027,690
89.4
90.5
△1.1
13,778,940
12,489,740
1,289,200
10.6
9.5
1.1
1 日 最 大 給 水 量
388,330
397,500
△9,170
1 日 平 均 給 水 量
357,281
359,305
△2,024
127,619,968
129,074,064
△1,454,096
97.9
98.4
△0.5
水
件
受
比
率
(b/a) × 100
地
下
水 c
比
率
(c/a) × 100
有
有
効
水
効
%
%
量
率
%
(注)行政区域内戸数から給水人口までは、各年度末の数値である。
−5−
2
予算の執行状況
収益的収入及び支出
収益的収入は、予算額 344 億 2,918 万円に対し、決算額が 340 億 4,279 万円で、執
行率は 98.9%となっている。これは、給水収益がほぼ当初の見込みどおりだったこと
などによるものである。
収益的収入の予算決算対照は、「第 2 表」のとおりである。
第2表 収益的収入予算決算対照表
(単位:千円、%)
科
予算額
目
水道事業収益
構成
比率
構成
比率
決算額
執行率
増減額
34,429,184
100.0
34,042,795
100.0
98.9
△386,388
益
31,644,845
91.9
31,187,401
91.6
98.6
△457,443
営 業 外 収 益
1,263,075
3.7
1,335,061
3.9
105.7
71,986
特
1,521,264
4.4
1,520,332
4.5
99.9
△931
営
業
収
別
利
益
収益的支出は、予算額 299 億 6,601 万円に対し、決算額が 282 億 3,823 万円で、執
行率は 94.2%となっている。これは、水道管の移設切回し工事や漏水修繕の件数が当
初の見込みを下回ったことなどによるものである。
収益的支出の予算決算対照は、「第 3 表」のとおりである。
第3表 収益的支出予算決算対照表
(単位:千円、%)
科
目
予算額
水道事業費用
構成
比率
構成
比率
決算額
執行率
不用額
29,966,011
100.0
28,238,237
100.0
94.2
1,727,773
用
25,450,958
84.9
24,209,202
85.7
95.1
1,241,755
営 業 外 費 用
2,041,324
6.8
2,041,320
7.2
100.0
3
特
失
2,453,729
8.2
1,987,714
7.0
81.0
466,014
費
20,000
0.1
0
0.0
0.0
20,000
営
予
業
費
別
損
備
資本的収入及び支出
資本的収入は、予算額 39 億 3,216 万円に対し、決算額が 26 億 3,227 万円で、執行
率は 66.9%となっている。これは土地区画整理事業において、事業地内の道路整備が
遅延したことに伴う工事の中止・縮小、他の工事との調整が生じたことによる繰越工
事が発生したため、工事に伴う負担金収入が減少したことなどによるものである。
収入の内訳は、水道施設整備事業の財源としての企業債 18 億 5,500 万円、工事負担
金等の負担金及び寄附金 7 億 6,886 万円、耐震化事業等に係る国庫補助金 817 万円、
−6−
固定資産売却代金 23 万円である。
資本的収入の予算決算対照は、「第 4 表」のとおりである。
第4表 資本的収入予算決算対照表
(単位:千円、%)
予算額
構成
比率
決算額
構成
比率
3,932,169
100.0
2,632,270
100.0
66.9
△1,299,898
債
2,242,000
57.0
1,855,000
70.5
82.7
△387,000
負
担
金
及 び 寄 附 金
1,674,091
42.6
768,866
29.2
45.9
△905,224
金
16,078
0.4
8,170
0.3
50.8
△7,908
資 産売却代金
0
0.0
233
0.0
−
科
目
資本的収入
企
業
補
助
執行率
増減額
233
資本的支出は、地方公営企業法第 26 条の規定による繰越額 15 億 3,025 万円を合わ
せた予算額 185 億 2,732 万円に対し、決算額が 149 億 6,902 万円で、執行率は 80.8%
となっている。これは、競合する都市計画道路工事及び土地区画整理事業地内の道路
整備の遅延に伴う工事の繰越し並びに老朽管更新工事において関係機関との調整に時
間を要したことに伴い工事が中止になったことによるものである。
支出の内訳は、水道施設整備事業等の施設工事費 91 億 500 万円、職員給与費 6 億 1,679
万円、水道メーター購入費 2 億 9,072 万円などを合わせた建設改良費 102 億 6,588 万
円及び企業債償還金 47 億 314 万円である。
また、資本的支出のうち、建設改良費における翌年度繰越額 13 億 2,818 万円につい
ては、水道施設整備事業における配水管布設工事に伴う関係機関との調整等に不測の
日数を要したことなどから、地方公営企業法第 26 条の規定に基づき繰り越したもので
ある。
資本的支出の予算決算対照は、「第 5 表」のとおりである。
第5表 資本的支出予算決算対照表
科
目
資本的支出
建 設 改 良 費
(単位:千円、%)
翌年度
不用額
繰越額
予算額
構成
比率
決算額
構成
比率
18,527,326
100.0
14,969,023
100.0
80.8
1,328,181 2,230,121
13,814,184
74.6
10,265,881
68.6
74.3
1,328,181 2,220,121
執行率
償
還
金
4,703,142
25.4
4,703,141
31.4
100.0
0
0
予
備
費
10,000
0.1
0
0.0
0.0
0
10,000
この結果、資本的収入及び支出において、資本的支出額 149 億 6,902 万円が、資本
−7−
的収入額 26 億 3,227 万円を 123 億 3,675 万円上回っている。
なお、当該不足額 123 億 3,675 万円については、当年度分消費税及び地方消費税資
本的収支調整額 6 億 3,142 万円、建設改良積立金 48 億 1,834 万円、過年度分損益勘定
留保資金 36 億 1,091 万円並びに当年度分損益勘定留保資金 32 億 7,606 万円で補
し
ている。
3
経営成績
利益額の推移
平成26年度の営業利益は58億2,044万円、経常利益は56億1,438万円、純利益は51億
4,807万円となった。
営業利益の推移をみると、節水型機器の普及やライフスタイルの変化、節水意識の
定着などによる水需要構造の変化に伴い減少傾向にあったが、平成24年度以降は営業
費用の減少などにより増加していた。しかしながら、平成26年度は給水件数1件あた
りの使用水量の減少に加えて、大口需要者である大口径利用者の使用水量が減少し、
単価の高い水量料金収入が減少したため、営業収益の減少割合が大きくなった。また、
電気料金などの物価上昇の影響もあり、営業収益の減少額が営業費用の削減額を上回
ったことから、営業利益が減少に転じている。
なお、経常利益が 7 億 9,989 万円増加しているが、これは、会計基準の変更により、
長期前受金戻入が 11 億 9,729 万円計上されたことによる影響が大きい。
水道事業経営成績の状況は、「第 6 表」のとおりである。
第6表
水道事業経営成績の状況表
(単位:千円、%)
項 目
年 度
平成26年度
平成25年度
前年度対比
増減額
増減率
営業収益(A)
29,044,323
29,530,306
△485,982
△1.6
営業費用(B)
23,223,874
23,230,963
△7,088
△0.0
5,820,449
6,299,342
△478,893
△7.6
営業外収益(D)
1,329,092
129,616
1,199,476
925.4
営業外費用(E)
1,535,159
1,614,471
△79,312
△4.9
5,614,382
4,814,487
799,895
16.6
特別利益(G)
1,520,317
30,118
1,490,198
*****
特別損失(H)
1,986,626
26,263
1,960,363
*****
5,148,073
4,818,343
329,729
6.8
営業損益(C)=(A)-(B)
経常損益(F)=(C)+(D)-(E)
純損益(I)=(F)+(G)-(H)
−8−
(単位:千円)
項 目
年 度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成26年度
平成25年度
営
業
損
益
6,179,566
5,643,086
6,019,239
6,299,342
5,820,449
経
常
損
益
4,414,266
4,026,060
4,483,338
4,814,487
5,614,382
益
4,389,353
3,974,570
4,460,689
4,818,343
5,148,073
純
損
(注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、旧会
計基準が適用されているため単純な比較はできない。
≪会計基準変更の影響≫
・「第7表」及び「第8表」の脚注に表示
収益
水道事業収益は、営業収益 290 億 4,432 万円、営業外収益 13 億 2,909 万円及び特別
利益 15 億 2,031 万円の合計 318 億 9,373 万円で、前年度に比べ 22 億 369 万円(7.4%)
増加している。増加の主な要因は、長期前受金戻入 11 億 9,729 万円及び修繕引当金の
取崩に伴うその他特別利益 15 億 2,000 万円を計上したことによるものである。
水道事業収益の 91.1%を占める営業収益の主な内訳は、給水収益 265 億 5,199 万円
及び分担金等のその他営業収益 23 億 9,016 万円である。
水道事業収益の状況は、「第 7 表」のとおりである。
第7表
年
科 目
度
平成26年度
水道事業収益
水道事業収益状況表
構成
比率
(単位:千円、%)
前年度対比
構成
比率
増減額
増減率
平成25年度
31,893,733
100.0
29,690,041
100.0
2,203,691
7.4
29,044,323
91.1
29,530,306
99.5
△485,982
△1.6
益
26,551,996
83.3
26,935,423
90.7
△383,427
△1.4
受 託 工 事 収 益
102,164
0.3
104,960
0.4
△2,795
△2.7
その他営業収益
2,390,163
7.5
2,489,923
8.4
△99,759
△4.0
1,329,092
4.2
129,616
0.4
1,199,476
925.4
受取利息及び配当金
17,048
0.1
21,405
0.1
△4,357
△20.4
長 期前 受金戻入
1,197,297
3.8
0
0.0
1,197,297
皆増
114,747
0.4
108,210
0.4
6,536
6.0
1,520,317
4.8
30,118
0.1
1,490,198
*****
過年度損益修正益
317
0.0
695
0.0
△378
△54.4
その他特別利益
1,520,000
4.8
29,422
0.1
1,490,577
*****
営 業 収 益
給
水
収
営業外収益
雑
収
益
特 別 利 益
(注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、旧会
計基準が適用されているため単純な比較はできない。
−9−
≪会計基準変更の影響≫
・補助金等により取得した固定資産の償却制度の変更(長期前受金の収益化)により、営業外収益である長期前
受金戻入が 11 億 9,729 万円増加している。
・修繕引当金の計上要件が変更されたことにより従前の引当金を全額取崩したため、その他特別利益が 15 億
2,000 万円増加している。
費用
水道事業費用は、営業費用 232 億 2,387 万円、営業外費用 15 億 3,515 万円及び特別
損失 19 億 8,662 万円の合計 267 億 4,566 万円で、前年度に比べ 18 億 7,396 万円(7.5%)
増加している。増加の主な要因は、退職給付引当金の計上不足額 17 億 6,945 万円及び
平成 26 年 6 月賞与に係る前年度費用相当額 1 億 9,533 万円の計上などによりその他特
別損失が 19 億 8,557 万円増加したことによるものである。
水道事業費用の 86.8%を占める営業費用の主な内訳は、受水費 72 億 759 万円、減価
償却費 75 億 513 万円及び職員給与費 28 億 2,238 万円である。
また、水道事業費用の 5.7%を占める営業外費用の主な内訳は、支払利息及び企業債
取扱諸費の 15 億 2,258 万円である。
水道事業費用の状況は、「第 8 表」のとおりである。
第8表
年
科 目
度
平成26年度
水道事業費用
員
給
与
構成
比率
平成25年度
(単位:千円、%)
前年度対比
構成
比率
増減額
増減率
26,745,660
100.0
24,871,698
100.0
1,873,961
7.5
23,223,874
86.8
23,230,963
93.4
△7,088
△0.0
費
2,822,385
10.6
3,348,978
13.5
△526,592
△15.7
営 業 費 用
職
水道事業費用状況表
動
力
費
600,673
2.2
567,737
2.3
32,936
5.8
受
水
費
7,207,594
26.9
7,334,056
29.5
△126,462
△1.7
費
646,315
2.4
663,956
2.7
△17,640
△2.7
設
備
移
設
修
繕
費
1,284,217
4.8
1,264,707
5.1
19,509
1.5
委
託
料
1,907,964
7.1
1,878,272
7.6
29,691
1.6
費
7,505,136
28.1
7,279,358
29.3
225,778
3.1
費
1,249,588
4.7
893,897
3.6
355,690
39.8
1,535,159
5.7
1,614,471
6.5
△79,312
△4.9
1,522,584
5.7
1,608,190
6.5
△85,605
△5.3
12,574
0.0
6,281
0.0
6,293
100.2
1,986,626
7.4
26,263
0.1
1,960,363
*****
過年度損益修正損
1,051
0.0
26,263
0.1
△25,211
△96.0
その他特別損失
1,985,575
7.4
0
0.0
1,985,575
皆増
純
5,148,073
329,729
6.8
減
物
価
償
却
件
営業外費用
支 払 利 息 及 び
企業債取扱諸費
雑
支
出
特 別 損 失
損
益
4,818,343
−10−
(注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、旧会
計基準が適用されているため単純な比較はできない。
≪会計基準変更の影響≫
・賞与引当金繰入額 2 億 1,902 万円を営業費用に計上している。
・貸倒引当金繰入額 7,261 万円を計上したことにより営業費用が増加している。
・退職給付費 6,546 万円を営業費用に計上している。
・リース資産に係る減価償却費 1,058 万円を営業費用に計上している。
・退職給付引当金の移行時の計上不足額 17 億 6,945 万円を一括計上したことによりその他特別損失が増加している。
・平成 26 年 6 月賞与に係る前年度費用相当額 1 億 9,533 万円を計上したことによりその他特別損失が増加している。
・旧会計基準では過年度損益修正損に計上していた不納欠損額 2,079 万円は移行前年度までに発生した分としてそ
の他特別損失に計上し、移行初年度に発生した通常分と区別している。
この結果、水道事業収益と水道事業費用の差額として 51 億 4,807 万円の純利益が生
じている。
この純利益 51 億 4,807 万円にみなし償却制度の廃止に伴う経過措置及び建設改良積
立金の取崩によって発生した 247 億 5,049 万円を加えた当年度未処分利益剰余金 298
億 9,856 万円は、地方公営企業法第 32 条第 2 項の規定に基づき、247 億 5,049 万円を
資本金に組入れ、51 億 4,807 万円は建設改良積立金として、議会の議決による処分を
行うこととしている。
料金回収率
有収水量 1
1
当たりの水道料金の収益(以下「供給単価」という。)と、有収水量
当たりの給水にかかる費用(以下「給水原価」という。)の関係については、供給
単価は 213.30 円、給水原価は 198.38 円となっており、供給単価が給水原価を 14.92
円上回っている。
この結果、給水原価に対する供給単価の割合を示す料金回収率は、107.5%となって
いる。
供給単価、給水原価及び料金回収率は、「第 9 表」のとおりである。
第9表
供給単価、給水原価及び料金回収率表
(単位:円、%)
年 度
項 目
平成26年度
平成25年度
前年度対比
増減率
増減
供
給
単
価
213.30
214.10
△0.80
△0.4
給
水
原
価
198.38
196.98
1.40
0.7
額
14.92
17.12
料 金 回 収 率
107.5
108.7
差
算 式
給水収益
年間総有収水量
総費用―(受託工事費+特別損失)
年間総有収水量
供給単価−給水原価
△1.2
−11−
供給単価
給水原価
×100
(単位:円、%)
項 目
年 度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
供
給
単
価
216.31
214.64
214.39
214.10
213.30
給
水
原
価
202.84
204.13
201.22
196.98
198.38
額
13.47
10.51
13.17
17.12
14.92
料 金 回 収 率
106.6
105.1
106.5
108.7
107.5
差
(注)供給単価及び給水原価については、小数点以下第 3 位を四捨五入して小数第 2 位までを表示している。
4
財政状態
資産
平成 26 年度末における固定資産及び流動資産の資産合計は 2,126 億 6,957 万円で、
前年度に比べ 32 億 399 万円(1.5%)増加している。
資産の主な内容は、構築物等の有形固定資産及び現金・預金である。
資産の状況は、「第 10 表」のとおりである。
第10表
資産状況表
(単位:千円、%)
年
科 目
度
固 定 資 産
構成
比率
平成26年度
平成25年度
構成
比率
前年度対比
増減額
増減率
191,624,686
90.1
189,664,699
90.5
1,959,987
1.0
有 形 固 定 資 産
191,500,628
90.0
189,625,580
90.5
1,875,047
1.0
無 形 固 定 資 産
122,308
0.1
37,368
0.0
84,939
227.3
投資その他の 資産
1,750
0.0
1,750
0.0
0
0.0
21,044,888
9.9
19,800,882
9.5
1,244,005
6.3
16,931,106
8.0
15,978,484
7.6
952,622
6.0
流 動 資 産
現 金 ・ 預 金
未
収
金
3,549,293
1.7
3,307,046
1.6
242,247
7.3
貯
蔵
品
291,701
0.1
269,397
0.1
22,304
8.3
前
払
金
272,786
0.1
245,854
0.1
26,932
11.0
そ の他流動 資産
0
0.0
100
0.0
△100
皆減
212,669,575
100.0
209,465,582
100.0
3,203,992
1.5
資 産 合 計
(注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、旧会
計基準が適用されているため単純な比較はできない。
≪会計基準変更の影響≫
・リース資産を計上したことにより、有形固定資産が 5,502 万円、無形固定資産が 1,027 万円増加している。
・未収金等の債権については、一般債権、貸倒懸念債権及び破産更生債権等に区分し、貸倒引当金を設定している。
−12−
・未収金には一般債権 26 億 5,191 万円及び貸倒懸念債権 2,181 万円があり、それぞれ貸倒実績率を乗じて算出した
貸倒引当金が一般債権分 1,173 万円及び貸倒懸念債権分 1,028 万円設定されているため、これらを減じた額が残高
に計上されている。このほか、貸倒実績がないため貸倒引当金を設定していない一般債権が 8 億 9,757 万円ある。
・投資その他の資産のうちには、破産更生債権等が 5,060 万円あるが、100%の貸倒引当金が設定されているため残
高には計上されていない。
負債及び資本
平成 26 年度末における固定負債、流動負債及び繰延収益の負債合計は 1,026 億 6,900
万円で、前年度に比べ 925 億 902 万円(910.5%)と大幅に増加している。
負債の主な内容は、固定負債及び流動負債の企業債、翌年度に支払う工事代金等の
未払金、繰延収益の長期前受金である。増加の主な要因は、借入資本金制度の廃止に
伴う資本から負債への区分変更による固定負債企業債 555 億 6,666 万円及び流動負債
企業債 46 億 8,596 万円、また、補助金等により取得した固定資産の償却制度の変更に
伴う長期前受金 310 億 6,019 万円を計上したことによるものである。
また、資本についてみると、資本金及び剰余金の資本合計は 1,100 億 57 万円で、前
年度に比べ 893 億 503 万円(44.8%)と大幅に減少している。
資本の主な内容は、資本金と利益剰余金である。減少の主な要因は、借入資本金制
度の廃止に伴い資本から負債に 631 億 77 万円、補助金等により取得した固定資産の償
却制度の変更に伴い資本剰余金に計上されていた補助金等を長期前受金に 512 億 8,448
万円振り替えたことによるものである。
負債及び資本の状況は、「第 11 表」のとおりである。
−13−
第11表
年
科 目
度
構成
比率
平成26年度
固 定 負 債
負債及び資本状況表
構成
比率
平成25年度
(単位:千円、%)
前年度対比
増減額
増減率
59,532,213
28.0
3,931,902
1.9
55,600,310
*****
債
55,566,667
26.1
0
0.0
55,566,667
皆増
リ ー ス 債 務
53,565
0.0
0
0.0
53,565
皆増
3,911,980
1.8
3,931,902
1.9
△19,922
△0.5
12,076,596
5.7
6,228,075
3.0
5,848,521
93.9
債
4,685,968
2.2
0
0.0
4,685,968
皆増
リ ー ス 債 務
16,954
0.0
0
0.0
16,954
皆増
企
業
引
当
金
流 動 負 債
企
業
未
払
金
5,573,581
2.6
4,982,314
2.4
591,267
11.9
引
当
金
266,436
0.1
0
0.0
266,436
皆増
その他流動負債
1,533,655
0.7
1,245,761
0.6
287,894
23.1
31,060,194
14.6
0
0.0
31,060,194
皆増
31,060,194
14.6
0
0.0
31,060,194
皆増
102,669,004
48.3
10,159,978
4.9
92,509,026
910.5
76,741,236
36.1
139,842,014
66.8 △63,100,777
△45.1
金
76,741,236
36.1
76,741,236
36.6
0
0.0
借 入 資 本 金
0
0.0
63,100,777
30.1 △63,100,777
皆減
33,259,333
15.6
59,463,589
28.4 △26,204,255
△44.1
資 本 剰 余 金
2,320,764
1.1
53,605,246
25.6 △51,284,481
△95.7
利 益 剰 余 金
30,938,569
14.5
5,858,343
資 本 合 計
110,000,570
51.7
199,305,604
負債資本合計
212,669,575
100.0
209,465,582
繰 延 収 益
長 期 前 受 金
負 債 合 計
資
本
資
剰
金
本
余
金
2.8
25,080,225
428.1
95.1 △89,305,033
△44.8
100.0
3,203,992
1.5
(注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、旧会
計基準が適用されているため単純な比較はできない。
≪会計基準変更の影響≫
・建設改良のための企業債については、期首における移行処理として、借入資本金から負債に計上区分が変更され 1
年基準(翌年度中に償還が予定されている企業債は流動負債に区分し、それ以外は固定負債とする考え方)により、
固定負債には 583 億 9,763 万円、流動負債には 47 億 314 万円が振り替えられている。
・リース債務を計上したことにより、固定負債が 5,356 万円、流動負債が 1,695 万円増加している。
・固定負債のうち退職給付引当金については、移行時の計上不足額 17 億 6,945 万円及び期末の増加額 6,546 万円を
計上したことにより引当金が増加している。
・固定負債のうち修繕引当金については、計上要件の変更により全額取崩したため引当金が 15 億 2,000 万円減少し
ている。
・賞与引当金 2 億 6,643 万円を計上したことにより流動負債の引当金が増加している。
・賞与引当金と賞与引当金繰入額の計上額に差があるが、これは、賞与引当金の一部が資産(工事原価)として計上
されていることによるものである。
・補助金等により取得した固定資産の償却制度の変更に伴う移行処理として、資本剰余金から 512 億 8,448 万円が繰
延収益として長期前受金に振り替えられ、また、償却資産の取得又は改良に伴い交付される補助金、一般会計負担
金等のうち減価償却済みの 199 億 3,215 万円が長期前受金収益化累計額から利益剰余金に振り替えられている。
−14−
企業債の状況
水道施設整備事業の財源として企業債により18億5,500万円借入れを行っている。ま
た、企業債を47億314万円償還した結果、年度末の企業債残高は602億5,263万円となっ
ている。
企業債残高については、前年度に比べ約 28 億円減少している。これは、「さいたま
市水道事業中期経営計画(平成 23 年度から平成 27 年度まで)」における平成 26 年度
末の企業債残高の見込額 610 億 1,600 万円を 7 億 6,337 万円下回る結果となっている。
また、平成 22 年度からの企業債残高の推移を見ると、毎年、償還額が借入額を上回
り企業債残高は減少してきている。
企業債の状況は、「第 12 表」のとおりである。
第12表
企業債の状況表
(単位:千円)
項 目
年 度
企 業 債 借入額
内借換額
企 業 債 償還額
内繰上償還額
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
1,181,000
1,251,000
2,302,000
2,194,000
1,855,000
-
-
5,396,414
-
5,230,564
-
4,938,488
-
4,905,983
4,703,141
-
-
-
-
-
企 業 債 残 高
72,428,813
68,449,249
65,812,760
63,100,777
60,252,636
企 業 債 利 息
1,863,935
1,775,525
1,685,587
1,608,190
1,522,584
企業債残高等の推移
借入額
償還額
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
724
684
(単位:億円)
企業債
残 高
800
658
631
602
700
600
53
52
49
500
49
47
400
300
23
11
12
22年度
23年度
21
18
200
100
0
企業債借入額
24年度
25年度
企業債償還額
(注)繰上償還及び借換えの額は除いている。
−15−
26年度
企業債残高
5
キャッシュ・フローの状況
業務活動によるキャッシュ・フロー
間接法による算出過程は次のとおりである。
業務活動に係るキャッシュ・フローは 126 億 9,509 万円であり、この金額は、どの
程度の資金を主たる営業活動から獲得したのかを示すものである。
なお、キャッシュ・フロー計算書については、平成 26 年度が作成初年度であるため、
前年度の比較情報はない。
業務活動によるキャッシュ・フロー
(単位:千円)
項目 年度
平成26年度
当年度純利益(△は純損失)
5,148,073
減価償却費
7,505,136
固定資産除却損
418,954
貸倒引当金の増減額(△は減少)
72,618
退職給付引当金の増減額(△は減少)
1,500,077
賞与引当金の増減額(△は減少)
266,436
修繕引当金の増減額(△は減少)
△ 1,520,000
長期前受金戻入額
△ 1,197,297
受取利息及び受取配当金
△ 17,048
支払利息
1,522,584
未収金の増減額(△は増加)
72,833
未払金の増減額(△は減少)
162,572
たな卸資産の増減額(△は増加)
△ 22,304
その他流動資産増減額(△は増加)
100
その他流動負債増減額(△は減少)
287,894
小計
14,200,632
利息及び配当金の受取額
17,048
利息の支払額
△ 1,522,584
業務活動によるキャッシュフロー
12,695,095
−16−
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは△88 億 8,431 万円であり、この金額は、将来
の利益獲得及び資金運用のために、どの程度の資金を支出し、又は回収したのかを示
すものである。
投資活動によるキャッシュ・フロー
(単位:千円)
項目 年度
平成26年度
有形固定資産の取得による支出
△ 9,138,973
有形固定資産の売却による収入
233
無形固定資産の取得による支出
△ 84,757
国庫補助金による収入
8,170
工事負担金等による収入
331,012
投資活動によるキャッシュ・フロー
△ 8,884,315
財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは△28 億 5,815 万円であり、この金額は、業務
活動及び投資活動を維持するために、どの程度の資金を調達し、又は返済したのかを
示すものである。
財務活動によるキャッシュ・フロー
(単位:千円)
項目 年度
建設改良等の財源に充てるための企業債による収入
建設改良等の財源に充てるための企業債の償還による支出
リース債務の返済による支出
平成26年度
1,855,000
△ 4,703,141
△ 10,016
財務活動によるキャッシュ・フロー
△ 2,858,158
資金の増減
「地方公営企業が会計を整理するに当たりよるべき指針」第 10 章第 3 により、キャ
ッシュ・フロー計算書上の資金の範囲は貸借対照表の現金・預金と同範囲とされてい
る。
平成 26 年度末の資金額は、貸借対照表の現金・預金の額 169 億 3,110 万円と同額で
あり、当期の資金増減額は 9 億 5,262 万円の増加であった。
−17−
6
経営指標
収益性
収益性を示す主な指標は、次のとおりである。
項 目
経営 資本営業利 益率
経 営 資 本 回 転 率
営 業 収 益営 業利 益率
総収 益対総費用 比率
営業収益対営業 費用 比率
算 式
営業利益
経営資本
23年度
24年度
3.1
2.8
3.0
3.0
2.8
0.15
0.15
0.15
0.14
0.14
×100
20.3
19.1
20.2
21.3
20.0
×100
116.7
115.4
117.5
119.4
119.2
×100
125.5
123.6
125.3
127.0
125.0
×100
営業収益
経営資本
営業利益
営業収益
総収益
総費用
営業収益
営業費用
(単位:%、回)
25年度
26年度
22年度
各算式に用いた用語は、次のとおりである。
経営資本=(期首経営資本+期末経営資本)÷2
期首・期末経営資本=総資産−(建設仮勘定+投資+保管有価証券)
指標計算上の営業収益=営業収益−受託工事収益
指標計算上の営業費用=営業費用−受託工事費
経営資本営業利益率は、本来の営業活動に投下した資産(経営資本)がどれだけの
営業利益を生み出したのかを示した指標で、比率が高いほど経営効率が良いことを示
している。また、経営資本営業利益率は、経営資本回転率と営業収益営業利益率に分
解され、次のとおりの算式をもって示される。
経営資本営業利益率=経営資本回転率×営業収益営業利益率
経営資本回転率は、投下した資本の運用効率をみる指標で、経営資本が年に何回転
しているのかを示しており、高いほど短期間で資本を回収出来ることになる。また、
営業収益営業利益率は、事業本来の営業活動による営業収益に対して、どれだけ利益
を得ているのかを示す指標で、高いほど良いとされている。
経営資本営業利益率は、前年度に比べ0.2ポイント低下している。この比率が悪化し
た原因は、経営資本回転率は前年度と同じであったが、営業収益営業利益率が前年度
に比べ1.3ポイント低下したことにある。これは、営業収益の減少額が営業費用の削減
額を上回ったことによるものである。
総収益対総費用比率は、総費用に対する総収益の割合を見るもので、この数値が
100%を超えていれば純利益が生じており、その比率が高いほど経営成績は良好といえ
る。100%未満であれば純損失が生じていることを示している。この比率は、前年度と
比較し0.2ポイント低下しているが、100%を超えている。
−18−
営業収益対営業費用比率は、水道料金などの営業収益で、通常の事業活動で支出さ
れる職員給与費、維持管理費などの営業費用をどの程度賄っているのかを示すもので
あり、比率の100%を超える部分が営業利益の大きさを示し、その値が大きいほど本業
の成績が良いことを表している。この比率も、前年度と比較し2.0ポイント低下してい
るが、100%を超えている。
安全性
財務の短期的安全性と長期的安全性を示す主な指標は、次のとおりである。
算 式
項 目
流
動
比
率
自 己 資 本 構 成 比 率
固定資産対長期 資本 比率
流動資産
流動負債
自己資本
総資産
固定資産
長期資本
(単位:%)
25年度
26年度
22年度
23年度
24年度
×100
288.8
276.2
293.6
317.9
174.3
×100
59.4
61.4
63.1
65.0
66.3
×100
94.3
94.5
93.6
93.3
95.5
各算式に用いた用語は、次のとおりである。
自己資本=資本金+剰余金+長期前受金
総資産=資本+負債
長期資本=資本金+剰余金+固定負債+長期前受金
流動比率は、短期的な債務である流動負債とこれに対応する流動資産との比率であ
り、一般的にはこの数値が高いほど短期的な支払能力が高く資金的に余裕があること
を示している。会計基準の変更による影響で前年度に比べ143.6ポイント低下しており、
企業の実態を反映したものとなっている。
自己資本構成比率は、総資産(負債・資本合計)に対する自己資本(資本金+剰余
金+長期前受金)の割合であり、この比率が高いほど財務的に安定しているといえる。
水道事業では建設投資の財源の多くを企業債により調達しているため、一般的に低く
なる傾向がある。この比率は上昇傾向にあり、今年度については会計基準の変更によ
り、前年度に比べ 1.3 ポイント上昇している。
固定資産対長期資本比率は、長期的な投資である水道事業では固定資産が、どの程
度返済義務のない自己資本や長期借入金である固定負債などの長期資本によって調達
されているかを示すものである。この比率は常に100%以下で、かつ、低いことが望ま
しい。100%を上回っている場合には、固定資産の一部が一時借入金等の流動負債によ
って調達されていることを示し、長期的安全性に問題が生じるが、会計基準の変更に
より前年度に比べ2.2ポイント上昇しているものの、100%以下を維持している。
−19−
7
むすび
経営を取巻く現状について
給水件数が 57 万 5,395 件で、前年度に比べ 4,756 件(0.8%)増加し、給水人口につ
いても 126 万 2,706 人で、前年度に比べ 7,721 人(0.6%)増加している。
しかし、年間総給水量は 1 億 3,040 万 7,690
で、前年度に比べ 73 万 8,490
(0.6%)
減少しており、水道事業収益の 83.3%を占める給水収益は、前年度に比べ 3 億 8,342
万円(1.4%)減少している。
節水型機器の普及やライフスタイルの変化、節水意識の浸透などにより、今後、給
水収益が増加基調に転じることは難しい状況である。
平成 26 年度は、地方公営企業法の改正における会計制度適用初年度にあたり、みな
し償却制度の廃止、引当金の計上、リース会計の適用など地方独立行政法人や民間に
おける会計基準が導入され、地方公営企業の会計は大きく変化している。
会計基準が変更されたことにより、会計処理の均質化が図られ、事業の経営成績及
び財政状態が適切に表示され、キャッシュ・フローの状況も明確となった。また、会
計基準の変更により、企業の実態が財務諸表に表示されるようになり、地方公営企業
間における比較分析の精度も向上するものと捉えている。
経営成績について
営業収益 290 億 4,432 万円に対し、営業費用は 232 億 2,387 万円となっており、営
業利益は、58 億 2,044 万円となっている。これに営業外損益及び特別損益を加減した
当年度純利益は、51 億 4,807 万円となっている。
営業活動による採算性を表す営業収益対営業費用比率は 125.0%と前年度より 2.0 ポ
イント低下しているが、100%を大きく上回ることから採算性は高い状態といえる。
経営の効率性の観点からみると、経営資本営業利益率は営業収益の逓減を営業費用
の削減で吸収しきれず、前年度より 0.2 ポイント低下し 2.8%となっている。
財政状態について
長期的な安全性を見る自己資本構成比率が 66.3%と、前年度と比べ 1.3 ポイント上
昇している。この値は毎年上昇しており、この傾向が続く限りにおいては、長期的な
安全性に懸念はないものと思われる。
企業債の借入れを抑制するとともに、償還も順調に進んでいることから、未償還企
業債の残高は年々減少し、企業債利息の負担が軽減されてきている。
なお、短期的な支払能力を表す流動比率は 174.3%と前年度より 143.6 ポイントと大
幅に低下しているが、これは、会計基準の変更によって、賞与引当金の計上及び企業
−20−
債のうち翌年度中に償還されるものを流動負債に振り替えたことなどによる影響であ
るが、100%を超えているため、短期債務の弁済に問題はない。
まとめ
平成 26 年度決算については、変更後の会計基準が適用された初年度にあたることか
ら、他の年度には発生しない期首における移行処理や特別損失を利用した会計処理が
行われている。その結果、旧基準で作成された前年度数値との単純な比較増減は意味
をなさないものとなっている。
本意見書においては、会計基準の変更による影響について、その内容と金額をでき
る限り示すことによって、事業の経営成績と財政状態に対する正しい理解ができるよ
うに工夫したところである。
水道局では将来の事業目標として、平成 32 年度を目標年次とした「さいたま市水道
事業長期構想」を平成 16 年に策定しており、平成 26 年 12 月に第二次改訂を行った。
これは、水道事業を取り巻く環境の変化のほか、長期構想の上位計画である平成 25 年
12 月に策定された「さいたま市総合振興計画後期基本計画」における本市の人口推計
予測、厚生労働省が平成 25 年 3 月に策定した「新水道ビジョン」に示された「安全」
「強靭」「持続」の 3 つの観点を反映させるために行われたものである。
節水意識の高まりや節水機器の普及等に伴い水道の使用量が減少傾向にあり、給水
収益の増加を見込むことは難しくなっているが、費用の削減に努めることで営業利益
はこれまで増加していた。しかし、平成 26 年度は電気料金などの値上げの影響により、
営業収益の減少額が営業費用の削減額を上回ったことから、営業利益が減少に転じて
いる。また、本市の人口は平成 37 年度をピークとして減少に転じると推計されている
ことから、水需要はさらに減少すると予測され、施設能力に対する水需要量の減少に
伴い、水道事業はより厳しい経営環境におかれることが見込まれる。
水道事業は、公共の福祉の増進に寄与するため、安全な水道水を持続的かつ安定的
に供給する責務を負っていることから、老朽化した配水管や既設浄配水場の改良更新
を行うとともに、施設の耐震化等危機管理対策の充実といった事業を永続的に実施し
ていかなければならない。
そのためには、給水収益の減少に耐えうる経営基盤を構築し、事業遂行に必要な余
剰と財源を生み出していくことが重要である。
今後とも安全で良質なおいしい水道水の安定供給に努め、渇水や地震等の災害に強
く、信頼性の高い水道の構築に努めるとともに、引き続き効率的で健全な経営を推進
し、質の高いサービスを利用者に提供していくことを望むものである。
−21−
決 算 審 査 参 考 資 料
目
業
務
実
績
次
表
………………………………………
25
予 算 決 算 対 照 表
………………………………………
26
収益及び費用比較表
………………………………………
30
貸 借 対 照 比 較 表
………………………………………
32
業 務 実 績 表
年 度
項 目
平成26年度
前
平成25年度
増
年
度
減
対
比
増減率 %
計 画 給 水 人 口
人
1,330,000
1,330,000
0
0.0
人
行政区域内人口
人
1,263,455
1,255,743
7,712
0.6
口
給
口
人
1,262,706
1,254,985
7,721
0.6
率
%
99.9
99.9
0.0
―
行政区域内戸数
戸
553,920
545,900
8,020
1.5
給
水
件
数
件
575,395
570,639
4,756
0.8
施
設
能
力
/日
538,000
538,000
0
0.0
総 取 水 量
132,207,120
132,870,120
△663,000
△0.5
受
水
116,665,490
118,712,460
△2,046,970
△1.7
水
15,541,630
14,157,660
1,383,970
9.8
量
130,407,690
131,146,180
△738,490
△0.6
水
116,628,750
118,656,440
△2,027,690
△1.7
水
13,778,940
12,489,740
1,289,200
10.3
397,500
△9,170
△2.3
359,305
△2,024
△0.6
311,680
△2,100
△0.7
水
普
取
水
量
人
及
地
総
下
給
水
受
地
給
水
量
下
7/8
1日最大給水量
1日平均給水量
388,330
7/7
357,281
1日最少給水量
1/1
309,580
1/1
1人1日最大給水量
308
317
△9
△2.8
1人1日平均給水量
283
286
△3
△1.0
124,479,472
125,808,352
△1,328,880
△1.1
95.5
95.9
△0.4
―
127,619,968
129,074,064
△1,454,096
△1.1
%
97.9
98.4
△0.5
―
件
29
33
△4
△12.1
有
収
有
有
水
収
効
有
量
率
水
効
%
量
率
配水管道路漏水
修 給水管道路漏水
繕
工 給水 管 宅地 内 漏 水
事
等 そ の 他 工 事
合 計
件
1,632
1,879
△247
△13.1
件
1,714
1,939
△225
△11.6
件
3,662
3,776
△114
△3.0
件
7,037
7,627
△590
△7.7
配 水 管 延 長
m
3,534,042
3,512,854
21,188
0.6
導水管・送水管総延長
m
33,299
33,320
△21
△0.1
数
人
383
383
0
0.0
職
員
供
給
単
価
円/
213.30
214.10
△ 0.80
△0.4
給
水
原
価
円/
198.38
196.98
1.40
0.7
(注)計画給水人口から施設能力まで及び配水管延長から職員数までは、各年度末の数値の対比である。
−25−
予
算
決
算
対
照
表
収 益 的 収 入
(消費税込み)
予
科
目
金
算
決
構成
額
円 比率%
水 道 事 業 収 益
額
構成
執行率
円 比率%
%
34,429,184,000
100.0
34,042,795,752
100.0
98.9
31,644,845,000
91.9
31,187,401,361
91.6
98.6
28,616,963,000
83.1
28,546,805,867
83.9
99.8
28,616,963,000
83.1
28,546,805,867
83.9
99.8
96,435,000
0.3
102,427,708
0.3
106.2
7,582,000
0.0
8,400,908
0.0
110.8
88,853,000
0.3
94,026,800
0.3
105.8
2,931,447,000
8.5
2,538,167,786
7.5
86.6
配 給 水 管 維 持
管 理 等 負 担 金
985,555,000
2.9
487,750,341
1.4
49.5
他 会 計 負 担 金
908,147,000
2.6
889,862,752
2.6
98.0
金
1,032,918,000
3.0
1,155,787,713
3.4
111.9
そ の 他 手 数 料
4,827,000
0.0
4,766,980
0.0
98.8
1,263,075,000
3.7
1,335,061,416
3.9
105.7
10,367,000
0.0
17,048,348
0.1
164.4
息
10,367,000
0.0
16,998,348
0.0
164.0
金
0
0.0
50,000
0.0
−
1,191,671,000
3.5
1,197,297,259
3.5
100.5
1,191,671,000
3.5
1,197,297,259
3.5
100.5
61,037,000
0.2
120,715,809
0.4
197.8
料
18,081,000
0.1
17,814,076
0.1
98.5
料
467,000
0.0
437,500
0.0
93.7
職員派遣負担金
0
0.0
13,308,485
0.0
−
そ の 他 雑 収 益
42,489,000
0.1
89,155,748
0.3
209.8
1,521,264,000
4.4
1,520,332,975
4.5
99.9
過年度損益修正益
1,264,000
0.0
332,975
0.0
26.3
その他特別利益
1,520,000,000
4.4
1,520,000,000
4.5
100.0
営
業
給
収
益
水
収
水
益
道
料
受 託 工 事 収 益
改 造 設 及 び
修 繕 工 事 収 入
手
数
料
その他営業収益
分
担
営 業 外 収 益
受
取
利
息
及 び 配 当 金
預
金
配
利
当
長期前受金戻入
長期前受金戻入
雑
収
賃
雑
特
金
算
別
益
貸
手
利
数
益
−26−
収 益 的 支 出
(消費税込み)
予
科
目
金
算
決
構成
額
円 比率%
水道事業費用
営
業
費
用
職 員 給 与 費
金
算
額
構成
執行率
円 比率%
%
29,966,011,000
100.0
28,238,237,334
100.0
94.2
25,450,958,000
84.9
24,209,202,898
85.7
95.1
3,134,524,000
10.5
2,824,357,558
10.0
90.1
動
力
費
659,987,000
2.2
647,867,050
2.3
98.2
受
水
費
7,811,129,000
26.1
7,784,201,558
27.6
99.7
設 備 移 設 費
983,472,000
3.3
698,020,945
2.5
71.0
修
繕
費
1,666,073,000
5.6
1,386,948,050
4.9
83.2
委
託
料
2,160,179,000
7.2
2,060,459,649
7.3
95.4
減 価 償 却 費
7,632,664,000
25.5
7,505,136,200
26.6
98.3
物
1,402,930,000
4.7
1,302,211,888
4.6
92.8
2,041,324,000
6.8
2,041,320,289
7.2
100.0
1,522,586,000
5.1
1,522,584,831
5.4
100.0
1,522,586,000
5.1
1,522,584,831
5.4
100.0
9,275,000
0.0
9,273,358
0.0
100.0
9,275,000
0.0
9,273,358
0.0
100.0
509,463,000
1.7
509,462,100
1.8
100.0
509,463,000
1.7
509,462,100
1.8
100.0
2,453,729,000
8.2
1,987,714,147
7.0
81.0
過年度損益修正損
1,527,000
0.0
1,101,822
0.0
72.2
その他特別損失
2,452,202,000
8.2
1,986,612,325
7.0
81.0
20,000,000
0.1
0
0.0
0.0
20,000,000
0.1
0
0.0
0.0
件
費
営 業 外 費 用
支 払 利 息 及 び
企業債取扱諸費
企 業 債 利 息
雑
支
出
その他雑支出
消 費 税 及 び
地 方 消 費 税
消 費 税 及 び
地 方 消 費 税
特
別
予
損
備
予
失
費
備
費
−27−
資 本 的 収 入
(消費税込み)
予
科
目
金
算
決
構成
額
円 比率%
資 本 的 収 入
金
算
額
構成
執行率
円 比率%
%
3,932,169,000
100.0
2,632,270,138
100.0
66.9
2,242,000,000
57.0
1,855,000,000
70.5
82.7
上 水 道 事 業 債
2,242,000,000
57.0
1,855,000,000
70.5
82.7
負担金及び寄附金
1,674,091,000
42.6
768,866,650
29.2
45.9
工 事 負 担 金
1,657,815,000
42.2
761,308,797
28.9
45.9
そ の 他 負 担 金
16,276,000
0.4
7,557,853
0.3
46.4
16,078,000
0.4
8,170,000
0.3
50.8
16,078,000
0.4
8,170,000
0.3
50.8
企
補
業
助
債
金
国 庫 補 助 金
資産売却代金
固定資産売却代金
0
0.0
233,488
0.0
−
0
0.0
233,488
0.0
−
−28−
資 本 的 支 出
(消費税込み)
予
科
目
金
算
決
構成
額
金
円 比率%
資 本 的 支 出
建
設
改
良
費
算
額
構成
執行率
円 比率%
%
18,527,326,000
100.0
14,969,023,052
100.0
80.8
13,814,184,000
74.6
10,265,881,681
68.6
74.3
職
員
給
与
費
657,664,000
3.5
616,795,753
4.1
93.8
施
設
工
事
費
12,231,825,000
66.0
9,105,006,130
60.8
74.4
施設整備事業費
10,088,971,000
54.5
7,821,363,880
52.3
77.5
負 担 金 工 事 費
1,574,835,000
8.5
821,019,990
5.5
52.1
浄配水設備改良費
546,443,000
2.9
448,174,080
3.0
82.0
消 火 栓 設 置 費
21,576,000
0.1
14,448,180
0.1
67.0
561,119,000
3.0
290,722,185
1.9
51.8
新設水道メーター費
37,717,000
0.2
24,389,035
0.2
64.7
水道メーター費
523,402,000
2.8
266,333,150
1.8
50.9
リース債務支払額
48,751,000
0.3
11,429,634
0.1
23.4
固定資産購入費
1,609,000
0.0
1,280,880
0.0
79.6
313,216,000
1.7
240,647,099
1.6
76.8
4,703,142,000
25.4
4,703,141,371
31.4
100.0
4,703,142,000
25.4
4,703,141,371
31.4
100.0
10,000,000
0.1
0
0.0
0.0
10,000,000
0.1
0
0.0
0.0
水道メーター購入費
物
償
件
還
費
金
企 業 債 償 還 金
予
備
予
費
備
費
(注)施設工事費は、1,328,181,000円を翌年度へ予算繰越する。
−29−
収 益 及 び 費 用 比 較 表
(収
益)
年 度
平成26年度
平成25年度
構成
金 額
科 目
構成
金 額
円 比率%
水道事業収益
(消費税抜き)
前年度対比
円 比率%
増 減 額
円
増減率
%
31,893,733,818
100.0
29,690,041,882
100.0
2,203,691,936
7.4
29,044,323,948
91.1
29,530,306,704
99.5
△485,982,756
△1.6
26,551,996,110
83.3
26,935,423,498
90.7
△383,427,388
△1.4
26,551,996,110
83.3
26,935,423,498
90.7
△383,427,388
△1.4
102,164,330
0.3
104,960,159
0.4
△2,795,829
△2.7
8,137,530
0.0
6,472,759
0.0
1,664,771
25.7
料
94,026,800
0.3
98,487,400
0.3
△4,460,600
△4.5
その他営業収益
2,390,163,508
7.5
2,489,923,047
8.4
△99,759,539
△4.0
配給水管維持
管理等負担金
487,750,341
1.5
552,406,934
1.9
△64,656,593
△11.7
他会計負担金
827,472,378
2.6
800,012,544
2.7
27,459,834
3.4
金
1,070,173,809
3.4
1,132,723,809
3.8
△62,550,000
△5.5
その他手数料
4,766,980
0.0
4,779,760
0.0
△12,780
△0.3
1,329,092,725
4.2
129,616,376
0.4
1,199,476,349
925.4
17,048,348
0.1
21,405,872
0.1
△4,357,524
△20.4
息
16,998,348
0.1
21,355,872
0.1
△4,357,524
△20.4
金
50,000
0.0
50,000
0.0
0
0.0
1,197,297,259
3.8
0
0.0
1,197,297,259
皆増
114,747,118
0.4
108,210,504
0.4
6,536,614
6.0
料
16,503,017
0.1
17,248,704
0.1
△745,687
△4.3
料
437,500
0.0
437,500
0.0
0
0.0
職員派遣負担金
13,308,485
0.0
11,948,791
0.0
1,359,694
11.4
その他雑収益
84,498,116
0.3
78,575,509
0.3
5,922,607
7.5
1,520,317,145
4.8
30,118,802
0.1
1,490,198,343
*****
過年度損益修正益
317,145
0.0
695,945
0.0
△378,800
△54.4
その他特別利益
1,520,000,000
4.8
29,422,857
0.1
1,490,577,143
*****
営 業 収 益
給
水
収
水
益
道
料
受託工事収益
改 造 設 及 び
修繕工事収入
手
数
分
担
営 業 外 収 益
受 取 利 息
及 び 配 当 金
預
金
配
利
当
長期前受金戻入
雑
収
賃
雑
益
貸
手
数
特 別 利 益
−30−
(費
用)
年
度
構成
金 額
科
目
営
業
費
用
職 員 給 与 費
構成
金 額
円 比率%
水道事業費用
(消費税抜き)
前年度対比
平成25年度
平成26年度
円 比率%
増 減 額
増減率
円
%
26,745,660,562
100.0
24,871,698,581
100.0
1,873,961,981
7.5
23,223,874,929
86.8
23,230,963,788
93.4
△7,088,859
△0.0
2,822,385,349
10.6
3,348,978,112
13.5
△526,592,763
△15.7
動
力
費
600,673,714
2.2
567,737,030
2.3
32,936,684
5.8
受
水
費
7,207,594,038
26.9
7,334,056,154
29.5
△126,462,116
△1.7
設 備 移 設 費
646,315,800
2.4
663,956,725
2.7
△17,640,925
△2.7
修
繕
費
1,284,217,019
4.8
1,264,707,247
5.1
19,509,772
1.5
委
託
料
1,907,964,125
7.1
1,878,272,531
7.6
29,691,594
1.6
減 価 償 却 費
7,505,136,200
28.1
7,279,358,182
29.3
225,778,018
3.1
物
1,249,588,684
4.7
893,897,807
3.6
355,690,877
39.8
1,535,159,094
5.7
1,614,471,770
6.5
△79,312,676
△4.9
1,522,584,831
5.7
1,608,190,727
6.5
△85,605,896
△5.3
1,522,584,831
5.7
1,608,190,727
6.5
△85,605,896
△5.3
12,574,263
0.0
6,281,043
0.0
6,293,220
100.2
12,574,263
0.0
6,281,043
0.0
6,293,220
100.2
1,986,626,539
7.4
26,263,023
0.1
1,960,363,516
*****
1,051,215
0.0
26,263,023
0.1
△25,211,808
△96.0
その他特別損失
1,985,575,324
7.4
0
0.0
1,985,575,324
皆増
純
5,148,073,256
329,729,955
6.8
件
費
営 業 外 費 用
支払利息及び
企業債取扱諸費
企 業 債 利 息
雑
支
出
その他雑支出
特
別
損
失
過年度損益修 正損
利
益
4,818,343,301
(注)平成26年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成25年度の数値は変更前の会計基準によ
り算出したものである。よって、科目によっては比較増減値に大きな差異がみられるため単純な比較はできない。
−31−
貸
借 対 照 比 較 表 (消費税抜き)
資 産 の 部
年 度
平成26年度
構成
金 額
科 目
固
定
資
産
前年度対比
構成
金 額
円 比率%
有 形 固 定 資 産
円 比率%
増 減 額
円
増減率
%
191,624,686,615
90.1
189,664,699,252
90.5
1,959,987,363
1.0
191,500,628,055
90.0
189,625,580,292
90.5
1,875,047,763
1.0
土
地
3,674,673,787
1.7
3,675,013,154
1.8
△339,367
△0.0
建
物
4,227,620,032
2.0
4,478,211,067
2.1
△250,591,035
△5.6
物
169,214,100,889
79.6
166,915,624,803
79.7
2,298,476,086
1.4
機 械 及 び 装 置
11,990,377,839
5.6
12,375,586,599
5.9
△385,208,760
△3.1
車 両 運 搬 具
30,612,258
0.0
38,545,220
0.0
△7,932,962 △20.6
工具器具及び備品
74,717,245
0.0
92,657,121
0.0
△17,939,876 △19.4
リ ー ス 資 産
55,020,020
0.0
0
0.0
55,020,020
皆増
建 設 仮 勘 定
2,135,166,536
1.0
1,951,602,879
0.9
183,563,657
9.4
その他有形固定資産
98,339,449
0.0
98,339,449
0.0
0
0.0
122,308,560
0.1
37,368,960
0.0
84,939,600
227.3
ソ フ ト ウ ェ ア
111,661,220
0.1
36,944,960
0.0
74,716,260
202.2
リ ー ス 資 産
10,276,340
0.0
0
0.0
10,276,340
皆増
その他無形固定資産
371,000
0.0
424,000
0.0
△53,000 △12.5
1,750,000
0.0
1,750,000
0.0
0
0.0
1,750,000
0.0
1,750,000
0.0
0
0.0
21,044,888,462
9.9
19,800,882,888
9.5
1,244,005,574
6.3
16,931,106,601
8.0
15,978,484,494
7.6
952,622,107
6.0
構
築
無 形 固 定 資 産
投資その他の資産
出
流
平成25年度
動
資
資
金
産
現 金 ・ 預 金
未
収
金
3,549,293,764
1.7
3,307,046,718
1.6
242,247,046
7.3
貯
蔵
品
291,701,607
0.1
269,397,292
0.1
22,304,315
8.3
前
払
金
272,786,490
0.1
245,854,384
0.1
26,932,106
11.0
その他流動資産
0
0.0
100,000
0.0
△100,000
皆減
212,669,575,077
100.0
209,465,582,140
100.0
3,203,992,937
1.5
資
産
合
計
−32−
(消費税抜き)
負 債 資 本 の 部
平成26年度
平成25年度
項 目
金 額
構成
円 比率%
金 額
構成
円 比率%
固 定 負 債
59,532,213,264
28.0
3,931,902,788
債
55,566,667,437
26.1
リ ー ス 債 務
53,565,522
年 度
前年度対比
増 減 額
円
増減率
%
1.9
55,600,310,476
*****
0
0.0
55,566,667,437
皆増
0.0
0
0.0
53,565,522
皆増
3,911,980,305
1.8
3,931,902,788
1.9
△19,922,483
△0.5
12,076,596,456
5.7
6,228,075,243
3.0
5,848,521,213
93.9
債
4,685,968,916
2.2
0
0.0
4,685,968,916
皆増
リ ー ス 債 務
16,954,524
0.0
0
0.0
16,954,524
皆増
企
業
引
当
金
流 動 負 債
企
業
未
払
金
5,573,581,393
2.6
4,982,314,239
2.4
591,267,154
11.9
引
当
金
266,436,385
0.1
0
0.0
266,436,385
皆増
その他流動負債
1,533,655,238
0.7
1,245,761,004
0.6
287,894,234
23.1
31,060,194,815
14.6
0
0.0
31,060,194,815
皆増
31,060,194,815
14.6
0
0.0
31,060,194,815
皆増
受贈財産評価額
5,737,770,919
2.7
0
0.0
5,737,770,919
皆増
工 事 負 担 金
14,384,708,899
6.8
0
0.0
14,384,708,899
皆増
金
1,106,087,931
0.5
0
0.0
1,106,087,931
皆増
開 発 負 担 金
5,094,197,622
2.4
0
0.0
5,094,197,622
皆増
補
助
金
3,730,047,645
1.8
0
0.0
3,730,047,645
皆増
補
償
金
1,007,381,799
0.5
0
0.0
1,007,381,799
皆増
102,669,004,535
48.3
10,159,978,031
4.9
92,509,026,504
910.5
繰 延 収 益
長 期 前 受 金
分
負
担
債
合
計
−33−
年 度
項 目
資
本
金
平成26年度
平成25年度
前年度対比
金 額
構成
円 比率%
金 額
構成
円 比率%
増 減 額
円
増減率
%
76,741,236,593
36.1
139,842,014,317
66.8
△63,100,777,724
△45.1
金
76,741,236,593
36.1
76,741,236,593
36.6
0
0.0
借 入 資 本 金
0
0.0
63,100,777,724
30.1
△63,100,777,724
皆減
33,259,333,949
15.6
59,463,589,792
28.4
△26,204,255,843
△44.1
2,320,764,912
1.1
53,605,246,491
25.6
△51,284,481,579
△95.7
受贈財産評価額
451,390,749
0.2
11,630,620,345
5.6
△11,179,229,596
△96.1
工 事 負 担 金
1,545,490,712
0.7
23,112,548,829
11.0
△21,567,058,117
△93.3
資
剰
本
余
金
資 本 剰 余 金
寄
附
金
41,495,645
0.0
41,495,645
0.0
0
0.0
分
担
金
194,813,334
0.1
2,900,257,265
1.4
△2,705,443,931
△93.3
開 発 負 担 金
0
0.0
8,709,293,720
4.2
△8,709,293,720
皆減
△98.4
補
助
金
87,571,667
0.0
5,566,898,765
2.7
△5,479,327,098
補
償
金
2,805
0.0
1,644,131,922
0.8
△1,644,129,117 △100.0
30,938,569,037
14.5
5,858,343,301
2.8
25,080,225,736
428.1
1,040,000,000
0.5
1,040,000,000
0.5
0
0.0
29,898,569,037
14.1
4,818,343,301
2.3
25,080,225,736
520.5
110,000,570,542
51.7
199,305,604,109
95.1
△89,305,033,567
△44.8
209,465,582,140 100.0
3,203,992,937
1.5
利 益 剰 余 金
経 営 安 定 化
積
立
金
当年度未処分
利 益 剰 余 金
資
本
合
計
負 債 資 本 合 計 212,669,575,077 100.0
(注)平成26年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成25年度の数値は変更前の会計基準によ
り算出したものである。よって、科目によっては比較増減値に大きな差異がみられるため単純な比較はできない。
−34−
病
院
事
業
会
計
病
1
院
事
業
会
計
業務状況
平成 26 年度における患者数は延べ 40 万 5,426 人で、前年度に比べ 3,432 人(0.8%)
減少している。患者数を入院と外来別にみると、入院患者数は 16 万 7,151 人で 1,309 人
(0.8%)増加しており、また、外来患者数は 23 万 8,275 人で 4,741 人(2.0%)減少してい
る。年度末における病床数は一般病床 547 床、結核病床 20 床の計 567 床である。
また、1 日平均の患者数でみると、入院患者数は前年度平均を 3.5 人(0.8%)上回り、
外来患者数は 19.5 人(2.0%)下回っている。
なお、全体の病床利用率は 80.8%であり、一般病床 82.6%及び結核病床 29.6%とな
っている。
業務状況については、「第 1 表」のとおりである。
第1表 業務状況表
年 度
項 目
患
数
人
405,426
408,858
△3,432
数
人
167,151
165,842
1,309
1 日平 均 入 院患 者数
人
457.9
454.4
3.5
外
数
人
238,275
243,016
△4,741
1日 平 均 外 来患 者数
人
976.5
996.0
△19.5
病
数
床
567
567
0
率
%
80.8
80.1
0.7
入
病
者
院
来
患
患
者
者
床
床
利
用
備 考
平成26年度 平成25年度 前年度対比
一般
結核
164,993人
2,158人
平成26年度 244日
平成25年度 244日
一般病床
結核病床
547床
20床
年間延入院患者数
年間延病床数
(注)病床数については、各年度末の数値である。
−37−
×100
また、入院・外来患者数を月別及び診療科目別にみると、「第 2 表」のとおりである。
入院・外来を合わせた診療科目別の患者数は内科が最も多く、次いで消化器内科、整形
外科、外科、産婦人科の順になっている。
第2表 月別及び診療科目別入院・外来延患者数表
(単位:人、%)
診療科目
入 院
外 来
4月
13,621
20,484
内
科
28,370
17.0
39,254
16.5
5月
14,280
19,688
消 化 器 内 科
23,779
14.2
25,120
10.5
6月
14,069
20,308
総 合 心 療 科
0
0.0
1,793
0.8
7月
14,118
21,546
神
科
8,191
4.9
9,875
4.1
8月
14,097
19,078
循 環 器 内 科
10,658
6.4
19,376
8.1
9月
13,447
19,508
小
科
8,685
5.2
17,329
7.3
10月
14,477
20,876
新 生 児 内 科
9,183
5.5
2,486
1.0
11月
13,379
18,056
外
科
17,216
10.3
15,930
6.7
12月
13,969
19,828
呼 吸 器 外 科
2,159
1.3
1,837
0.8
1月
14,202
19,482
整
科
18,417
11.0
24,428
10.3
2月
13,193
18,184
脳 神 経 外 科
5,306
3.2
4,096
1.7
3月
14,299
21,237
心臓血管 外科
2,201
1.3
1,759
0.7
167,151
238,275
小
科
2,349
1.4
6,399
2.7
41.2
58.8
皮
科
1,625
1.0
14,990
6.3
合計
構成比率
内
児
形
外
児
外
膚
院
(単位:人、%)
構成
外 来
比率
月
経
入
構成
比率
泌
尿
器
科
6,416
3.8
17,193
7.2
産
婦
人
科
17,204
10.3
14,137
5.9
科
22
0.0
2,636
1.1
耳 鼻 い んこ う科
3,195
1.9
13,928
5.8
科
0
0.0
3,931
1.6
科
17
0.0
1,778
0.7
核
2,158
1.3
0
0.0
167,151
100.0
238,275
100.0
眼
放
救
射
線
急
結
合 計
−38−
2
予算の執行状況
収益的収入及び支出
収益的収入は、予算額 147 億 3,270 万円に対し、決算額が 146 億 5,355 万円で、執
行率は 99.5%となっている。これは主に、医業外収益において、負担金交付金などが
見込みを下回ったことによるものである。
収益的収入の予算決算対照は、「第 3 表」のとおりである。
第3表 収益的収入予算決算対照表
(単位:千円、%)
科
構成
比率
予算額
目
病院事業収益
構成
比率
決算額
執行率
増減額
14,732,705
100.0
14,653,551
100.0
99.5
△79,153
収 益
13,467,824
91.4
13,446,199
91.8
99.8
△21,624
医 業 外 収 益
1,264,879
8.6
1,207,351
8.2
95.5
△57,527
2
0.0
0
0.0
0.0
△2
医 業
特 別
利 益
収益的支出は、予算額 177 億 7,528 万円に対し、決算額が 171 億 2,092 万円で、執
行率は 96.3%となっている。これは主に、医業費用において、経費や材料費などが見
込みを下回ったことによるものである。
収益的支出の予算決算対照は、「第 4 表」のとおりである。
第4表 収益的支出予算決算対照表
(単位:千円、%)
科
予算額
目
病院事業費用
構成
比率
構成
比率
決算額
執行率
不用額
17,775,280
100.0
17,120,923
100.0
96.3
654,356
費 用
14,286,045
80.4
13,787,005
80.5
96.5
499,039
医 業 外 費 用
490,500
2.8
426,533
2.5
87.0
63,966
2,992,688
16.8
2,907,384
17.0
97.1
85,303
6,047
0.0
0
0.0
0.0
6,047
医 業
特 別
予
損 失
備
費
資本的収入及び支出
資本的収入は、予算額 6 億 4,404 万円に対し、決算額が 2 億 9,432 万円で、執行率
は 45.7%となっている。
収入の主な内訳は、企業債 7,290 万円及び企業債の償還財源等として一般会計から
拠出された出資金 2 億 1,620 万円である。
資本的収入の予算決算対照は、「第 5 表」のとおりである。
−39−
第5表 資本的収入予算決算対照表
(単位:千円、%)
科 目
構成
比率
予算額
資本的収入
構成
比率
決算額
増減額
執行率
644,049
100.0
294,320
100.0
45.7
△349,728
企
業
債
427,700
66.4
72,900
24.8
17.0
△354,800
出
資
金
216,207
33.6
216,206
73.5
100.0
△0
産
金
1
0.0
0
0.0
0.0
△1
国 庫 補 助 金
1
0.0
5,074
1.7
*****
5,073
140
0.0
140
0.0
100.0
0
固
売
県
定
却
補
資
代
助
金
資本的支出は、継続費逓次繰越額 1 億 2,903 万円を合わせた予算額 14 億 2,492 万円
に対し、決算額が 10 億 514 万円で、執行率は 70.5%となっている。
支出の内訳は、建設改良費 7 億 7,923 万円及び企業債償還金 2 億 2,590 万円である。
建設改良費の主な内訳は、建設改良工事費として、市立病院ESCO・防災エネルギ
ーセンター更新等に係る支出が 2 億 8,653 万円、固定資産購入費として、超伝導式磁
石全身用MR装置、結石破砕装置、超音波画像診断装置等の更新に係る支出が 4 億
7,382 万円となっている。
資本的支出の予算決算対照は、「第 6 表」のとおりである。
第6表 資本的支出予算決算対照表
構成
比率
(単位:千円、%)
翌年度
不用額
繰越額
予算額
構成
比率
資本的支出
1,424,925
100.0
1,005,141
100.0
70.5
379,527
40,256
建 設 改 良 費
1,199,015
84.1
779,231
77.5
65.0
379,527
40,256
企 業 債償 還金
225,910
15.9
225,909
22.5
100.0
0
0
科
目
決算額
執行率
この結果、資本的収入及び支出において、資本的支出額 10 億 514 万円が資本的収入
額 2 億 1,666 万円(翌年度へ繰り越される支出の財源に充当する額 7,765 万円を除く。)
を 7 億 8,847 万円上回っている。
なお、当該不足額 7 億 8,847 万円については、過年度分損益勘定留保資金 7 億 8,769
万円、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額 77 万円で補
−40−
している。
3
経営成績
利益額の推移
平成 26 年度の医業損失は 1 億 7,415 万円、経常利益は 4 億 2,949 万円、純損失は
24 億 7,789 万円となった。
医業損失についてみると、医業収益 134 億 3,416 万円に対し、医業費用 136 億 832
万円となり、差し引き 1 億 7,415 万円の医業損失が生じており、前年度の医業利益 1
億 3,037 万円からは 3 億 453 万円減少した。
医業損益の推移をみると、入院医療費の計算方法に包括評価制度(DPC)を平成
21 年度に導入したことにより平成 22 年度以降改善している。平成 24 年度には、急性
期看護補助体制加算等による医療機関別係数の改定などで収益の改善を図ったことに
より、医業損失から医業利益へと転換したところであるが、平成 26 年度は、みなし償
却制度の廃止に伴う減価償却費の増加等により医業費用が増加し、医業損失を計上し
ている。
病院事業の経営成績の状況は、「第 7 表」のとおりである。
第7表
年 度
項 目
病院事業経営成績の状況表
平成26年度
平成25年度
(単位:千円、%)
前年度対比
増減額
増減率
医業収益(A)
13,434,168
13,401,280
32,887
0.2
医業費用(B)
13,608,325
13,270,904
337,421
2.5
△174,157
130,376
△304,533
△233.6
医業外収益(D)
1,203,555
1,003,430
200,124
19.9
医業外費用(E)
599,904
445,117
154,787
34.8
429,492
688,689
△259,196
△37.6
特別利益(G)
0
97,146
△97,146
皆減
特別損失(H)
2,907,384
94,924
2,812,459
*****
△ 2,477,891
690,911
△3,168,802
△458.6
医業損益(C)=(A)-(B)
経常損益(F)=(C)+(D)-(E)
純損益(I)=(F)+(G)-(H)
(単位:千円)
項 目
年 度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
医
業
損
益
△ 969,797
△ 647,564
180,708
130,376
△ 174,157
経
常
損
益
137,476
419,894
868,111
688,689
429,492
益
141,476
433,783
1,452,291
純
損
690,911 △ 2,477,891
(注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、
旧会計基準が適用されているため単純な比較はできない。
≪会計基準変更の影響≫
・「第 8 表」及び「第 9 表」の脚注に表示
−41−
収益
病院事業収益は、医業収益134億3,416万円及び医業外収益12億355万円の合計146億
3,772万円で、前年度に比べ1億3,586万円(0.9%)増加している。
増加の主な要因は、入院患者数の増加等による医業収益の3,288万円の増加、長期前
受金戻入の計上及び負担金交付金の増加等による医業外収益の2億12万円の増加によ
るものである。
病院事業収益の 91.8%を占める医業収益の内訳は、入院収益 101 億 2,964 万円、外
来収益 28 億 2,136 万円、負担金交付金 3 億 177 万円及びその他医業収益 1 億 8,138 万
円である。
また、病院事業収益の 8.2%を占める医業外収益の主な内訳は、負担金交付金 10 億
1,741 万円及びその他医業外収益 8,877 万円である。
なお、医業収益及び医業外収益の負担金交付金は、総務省の繰出基準に基づく一般
会計による負担金である。
病院事業収益の状況は、「第 8 表」のとおりである。
第8表
年
科 目
度
病院事業収益
医 業 収 益
病院事業収益状況表
構成
比率
平成26年度
構成
比率
平成25年度
(単位:千円、%)
前年度対比
増減額
増減率
14,637,723
100.0
14,501,858
100.0
135,865
0.9
13,434,168
91.8
13,401,280
92.4
32,887
0.2
入
院
収
益
10,129,645
69.2
10,052,753
69.3
76,891
0.8
外
来
収
益
2,821,366
19.3
2,858,575
19.7
△37,208
△1.3
負 担 金 交 付 金
301,773
2.1
298,085
2.1
3,688
1.2
その他医業収益
181,382
1.2
191,866
1.3
△10,483
△5.5
1,203,555
8.2
1,003,430
6.9
200,124
19.9
受取利息配 当金
2,133
0.0
1,802
0.0
331
18.4
国 県 市 補 助 金
37,026
0.3
37,812
0.3
△786
△2.1
負 担 金 交 付 金
1,017,414
7.0
871,631
6.0
145,783
16.7
長期前受金 戻入
58,204
0.4
0
0.0
58,204
皆増
そ の 他 医 業外 収益
88,776
0.6
92,185
0.6
△3,408
△3.7
0
0.0
97,146
0.7
△97,146
皆減
固定資産売 却益
0
0.0
27
0.0
△27
皆減
過 年 度 損 益修 正益
0
0.0
97,119
0.7
△97,119
皆減
医業外収益
特 別 利 益
−42−
(注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、
旧会計基準が適用されているため単純な比較はできない。
≪会計基準変更の影響≫
・補助金等により取得した固定資産の償却制度の変更(長期前受金の収益化)により、医業外収益である長期
前受金戻入が 5,820 万円増加している。
費用
病院事業費用は、医業費用 136 億 832 万円、医業外費用 5 億 9,990 万円及び特別損
失 29 億 738 万円の合計 171 億 1,561 万円で、前年度に比べ 33 億 466 万円(23.9%)増
加している。
増加の主な要因は、職員の増加及び給与改定などに伴う給与費が 2 億 4,346 万円、
消費税増税などに伴う雑損失が 1 億 5,454 万円、退職給付引当金の計上不足額 24 億
5,599 万円及び平成 26 年 6 月賞与に係る前年度費用相当額 3 億 5,849 万円の計上など
により、その他特別損失が 29 億 633 万円増加したことである。
病院事業費用の 79.5%を占める医業費用の主な内訳は、給与費 68 億 8,435 万円、
薬品費、診療材料費などの材料費 31 億 3,663 万円及び委託費などの経費 29 億 9,533
万円である。
病院事業費用の 3.5%を占める医業外費用の主な内訳は、雑損失 4 億 2,716 万円、
職員宿舎費 6,920 万円、支払利息及び企業債取扱諸費 4,605 万円である。
また、病院事業費用の 17.0%を占める特別損失の主な内訳は、その他特別損失 29
億 633 万円である。
病院事業費用の状況は、「第 9 表」のとおりである。
−43−
第9表
科 目
年
度
病院事業費用
医 業 費 用
平成26年度
病院事業費用状況表
構成
比率
構成
比率
平成25年度
(単位:千円、%)
前年度対比
増減額
増減率
17,115,615
100.0
13,810,946
100.0
3,304,668
23.9
13,608,325
79.5
13,270,904
96.1
337,421
2.5
給
与
費
6,884,350
40.2
6,640,881
48.1
243,469
3.7
材
料
費
3,136,635
18.3
3,191,246
23.1
△54,611
△1.7
費
2,995,333
17.5
2,903,980
21.0
91,353
3.1
減 価 償
却 費
539,105
3.1
486,337
3.5
52,767
10.8
資 産 減
耗 費
24,858
0.1
22,704
0.2
2,154
9.5
研 究 研
修 費
28,042
0.2
25,753
0.2
2,289
8.9
599,904
3.5
445,117
3.2
154,787
34.8
46,055
0.3
51,598
0.4
△5,543
△10.7
21,575
0.1
22,273
0.2
△697
△3.1
経
医業外費用
支 払 利 息 及 び
企業債取扱 諸費
長期前払消 費税
勘
定
償
却
職 員 宿
舎 費
69,208
0.4
68,486
0.5
722
1.1
院 内 託
児 費
35,900
0.2
30,135
0.2
5,765
19.1
失
427,164
2.5
272,624
2.0
154,540
56.7
2,907,384
17.0
94,924
0.7
2,812,459
*****
過 年 度 損 益修 正損
1,050
0.0
94,924
0.7
△93,874
△98.9
その他特別 損失
2,906,334
17.0
0
0.0
2,906,334
皆増
△3,168,802
△458.6
雑
損
特 別 損 失
純 損 益
△ 2,477,891
690,911
(注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、
旧会計基準が適用されているため単純な比較はできない。
≪会計基準変更の影響≫
・退職給付費 7,629 万円を医業費用に計上している。
・賞与引当金繰入額 3 億 9,664 万円を医業費用に計上している。
・貸倒引当金繰入額 1 億 948 万円を計上したことにより医業費用が 1,763 万円及びその他特別損失が 9,184
万円それぞれ増加している。
・補助金等により取得した固定資産の償却制度の変更(みなし償却制度の廃止)により医業費用である減価償
却費が長期前受金戻入 5,820 万円と同額増加している。
・リース資産に係る減価償却費 1,304 万円を医業費用に計上している。
・リース債務に係る支払利息 98 万円を医業外費用に計上している。
・平成 26 年 6 月賞与に係る前年度費用相当額 3 億 5,849 万円を計上したことによりその他特別損失が増加し
ている。
・移行処理として退職給付引当金計上不足額 24 億 5,599 万円を一括計上したことによりその他特別損失が増
加している。
この結果、病院事業収益と病院事業費用の差額として 24 億 7,789 万円の純損失が生
じている。この純損失 24 億 7,789 万円に前年度繰越利益剰余金 33 億 32 万円を加えた
−44−
ものから、みなし償却制度の廃止に伴う経過措置として、その他未処分利益剰余金変
動額 1 億 865 万円を差し引いた当年度未処分利益剰余金 7 億 1,377 万円は、全額を翌
年度へ繰り越している。
医業収益と医業費用の関係
給与費対医業収益比率は、本来業務の収益に対する給与費の割合であり、この割合
が高い場合は人件費が収益を圧迫していることを表している。平成26年度は医業収益
の増加以上に、職員給与費が増加したため、前年度と比較し1.6ポイント上昇している。
材料費対医業収益比率は、本来業務の収益に対する薬品等の費用の割合であり、こ
の割合が高い場合は業務に必要な材料費が収益を圧迫していることを表している。こ
の比率は、医業収益が増加し、材料費が減少したため、前年度と比較し0.5ポイント低
下している。
医業収益に対する主な医業費用の割合の推移は、「第10表」のとおりである。
第10表
医業収益に対する主な医業費用の割合
(単位:%)
科 目
年 度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
給 与 費 対 医業 収益 比率
54.7
53.5
50.5
49.6
51.2
材 料 費 対 医業 収益 比率
27.3
26.6
24.1
23.8
23.3
給与費対医業収益比率(%)=給与費÷医業収益×100
材料費対医業収益比率(%)=材料費÷医業収益×100
次に、患者1人1日当たりの医業収益と医業費用の前年度比較についてみると、医業
収益は359円(1.1%)増加し、医業費用は1,107円(3.4%)の増加となっている。
また、医業収益のうち、入院収益は14円(0.0%)減少し、外来収益は78円(0.7%)の
増加となっている。
患者1人1日当たりの収益と費用については、「第11表」のとおりである。
−45−
第11表
患者1人1日当たりの収益対費用表
(単位:円、%)
項 目
年 度
平 成
25年度
33,136
32,777
359
1.1
入 院
60,602
60,616
△14
△0.0
外 来
11,841
11,763
78
0.7
33,565
32,458
1,107
3.4
患者1人1日当たり収益
患 者 1 人
1日 当 たり
診療収益
平 成
26年度
前年度対比
増減額 増減率
患者1人1日当たり費用
算 式
医業収益
年間延入院外来患者数
入院収益
年間延入院患者数
外来収益
年間延外来患者数
医業費用
年間延入院外来患者数
また、医師及び看護師1人1日当たりの患者数及び診療収益は、「第12表」のとおり
である。
第12表
医師及び看護師1人1日当たりの患者数と診療収益表
(単位:人、円、%)
項 目
医 師 及 び
看 護 師1人
1日当たり
患 者 数
年 度
平 成
26年度
平 成
25年度
前年度対比
増減
増減率
医 師
3.2
3.3
△0.1
看護師
0.8
0.8
0.0
医 師
4.6
4.8
△0.2
看護師
1.2
1.2
0.0
医 師
251,139
看護師
65,210
△3.0
算 式
年間延入院患者数
入院
0.0 年間延医師数又は看護師数
△4.2
年間延外来患者数
外来
医師及び看護師1人
1日当たり診療収益
253,094 △1,955
65,155
−46−
55
0.0 年間延医師数又は看護師数
△0.8
入院外来収益
0.1 年間延医師数又は看護師数
4
財政状態
資産
平成 26 年度末における固定資産及び流動資産の資産合計は 154 億 1,043 万円で、前
年度に比べ 49 億 649 万円(24.1%)減少している。
資産の主な内容は、建物等の有形固定資産及び現金・預金である。
資産の状況は、「第 13 表」のとおりである。
第13表
年
科 目
度
固 定 資 産
資産状況表
構成
比率
平成26年度
構成
比率
平成25年度
(単位:千円、%)
前年度対比
増減額
増減率
7,512,774
48.8
12,416,172
61.1
△4,903,397
△39.5
有 形 固 定 資 産
7,395,430
48.0
12,415,931
61.1
△5,020,501
△40.4
無 形 固 定 資 産
8,106
0.1
240
0.0
7,865
*****
投資その他の 資産
109,238
0.7
0
0.0
109,238
皆増
7,897,659
51.2
7,831,477
38.5
66,182
0.8
金
4,387,523
28.5
4,495,507
22.1
△107,984
△2.4
流 動 資 産
現
金
・
預
未
収
金
3,463,208
22.5
3,279,497
16.1
183,710
5.6
貯
蔵
品
43,058
0.3
51,146
0.3
△8,088
△15.8
用
3,870
0.0
4,325
0.0
△455
△10.5
そ の 他 流 動 資産
0
0.0
1,000
0.0
△1,000
皆減
0
0.0
69,282
0.3
△69,282
皆減
0
0.0
69,282
0.3
△69,282
皆減
15,410,434
100.0
20,316,932
100.0
△4,906,498
△24.1
前
払
費
繰 延 勘 定
控除対象外消費 税額
資 産 合 計
(注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、旧
会計基準が適用されているため単純な比較はできない。
≪会計基準変更の影響≫
・みなし償却制度が廃止されたことにより、期首における移行処理として固定資産の帳簿価額が 52 億 4,993
万円減額修正されている。
・リース資産を計上したことにより、有形固定資産が 7,558 万円、無形固定資産が 786 万円増加している。
・未収金等の債権については、一般債権及び破産更生債権等に区分し、破産更生債権等については、貸倒引当
金を設定している。
・投資その他の資産のうちには、破産更生債権等が 1 億 948 万円あるが、100%の貸倒引当金が設定されてい
るため残高には計上されていない。
・控除対象外消費税額については、繰延勘定から投資その他の資産の長期前払消費税として、計上区分と勘定
科目名の変更が行われている。
負債及び資本
平成 26 年度末における固定負債、流動負債及び繰延収益の負債合計は 70 億 1,629
−47−
万円で、前年度に比べ 57 億 5,460 万円(456.1%)と大幅に増加している。
この増加の主な要因は、建設改良のための企業債が借入資本金から負債に、資本剰
余金が長期前受金として繰延収益にそれぞれ振り替えられたことなどによるものであ
る。
負債の主な内容は、退職給付引当金、企業債及び長期前受金である。
また、資本についてみると、資本金及び剰余金の資本合計は 83 億 9,414 万円で、前
年度に比べ 106 億 6,110 万円(55.9%)と大幅に減少している。
これは負債で述べたとおり、資本から負債に計上区分の変更が行われたためである。
資本の主な内容は、資本金及び利益の繰越額である利益剰余金である。
負債及び資本の状況は、「第 14 表」のとおりである。
−48−
第14表
年
科 目
度
固 定 負 債
企
リ
業
ー
引
ス
債
当
リ
業
ー
ス
債
構成
比率
平成26年度
構成
比率
平成25年度
(単位:千円、%)
前年度対比
増減額
増減率
4,117,407
26.7
320,605
1.6
3,796,802
*****
債
1,314,191
8.5
0
0.0
1,314,191
皆増
務
59,574
0.4
0
0.0
59,574
皆増
金
2,743,641
17.8
320,605
1.6
2,423,035
755.8
1,605,503
10.4
941,080
4.6
664,422
70.6
債
214,387
1.4
0
0.0
214,387
皆増
務
24,089
0.2
0
0.0
24,089
皆増
流 動 負 債
企
負債及び資本状況表
未
払
金
967,531
6.3
938,620
4.6
28,910
3.1
引
当
金
396,641
2.6
0
0.0
396,641
皆増
そ の 他 流 動 負債
2,853
0.0
2,459
0.0
394
16.0
1,293,380
8.4
0
0.0
1,293,380
皆増
繰 延 収 益
長
期
前
受
金
1,288,306
8.4
0
0.0
1,288,306
皆増
建
長
設
期
仮
前
勘
受
定
金
5,074
0.0
0
0.0
5,074
皆増
負 債 合 計
7,016,291
45.5
1,261,685
6.2
5,754,606
456.1
本
7,677,116
49.8
9,142,498
45.0
△1,465,381
△16.0
金
7,677,116
49.8
7,460,909
36.7
216,206
2.9
金
0
0.0
1,681,588
8.3
△1,681,588
皆減
717,026
4.7
9,912,749
48.8
△9,195,722
△92.8
資
金
資
本
借
剰
入
余
資
本
金
資
本
剰
余
金
3,250
0.0
6,490,922
31.9
△6,487,672
△99.9
利
益
剰
余
金
713,776
4.6
3,421,827
16.8
△2,708,050
△79.1
資 本 合 計
8,394,142
54.5
19,055,247
93.8 △10,661,104
△55.9
負債資本合計
15,410,434
100.0
20,316,932
100.0
△4,906,498
△24.1
(注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、旧
会計基準が適用されているため単純な比較はできない。
≪会計基準変更の影響≫
・建設改良のための企業債については、期首における移行処理として、借入資本金から負債に計上区分が変更
され、1 年基準(翌年度中に償還が予定されている企業債は流動負債に区分し、それ以外は固定負債とする
考え方)により、固定負債には 14 億 5,567 万円、流動負債には 2 億 2,590 万円が振り替えられている。
・リース債務を計上したことにより、固定負債が 5,957 万円、流動負債が 2,408 万円増加している。
・みなし償却制度の廃止に伴い、期首における移行処理として、資本剰余金から 64 億 8,767 万円が繰延収益
として長期前受金に振り替えられ、また、長期前受金収益化累計額と追加計上した減価償却累計額の差額調
整として、利益剰余金を 1 億 865 万円減額している。
・退職給付引当金については、移行時の計上不足額 24 億 5,599 万円及び期末の増加額 7,629 万円を計上した
ことにより、固定負債の引当金が増加している。
・賞与引当金 3 億 9,664 万円を計上したことにより、流動負債の引当金が増加している。
−49−
企業債の状況
建設改良の財源として企業債により 7,290 万円借入れを行い、2 億 2,590 万円償還
した結果、年度末の企業債残高は 15 億 2,857 万円となっており、企業債残高について
は、前年度に比べ約 1 億 5,300 万円減少している。
また、平成 22 年度からの企業債残高の推移を見ると、毎年、償還額が借入額を上回
り企業債残高は減少してきている。
企業債の状況は、「第 15 表」のとおりである。
第15表
企業債の状況表
(単位:千円)
項 目
年 度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
0
111,400
60,700
57,600
72,900
企業債借入額
内借換額
-
企業債償還額
111,400
350,804
内繰上償還額
-
449,543
-
-
292,140
111,456
-
242,022
-
225,909
-
-
企 業 債 残 高
2,435,596
2,097,452
1,866,011
1,681,588
1,528,579
企 業 債 利 息
81,023
72,688
58,194
51,598
45,070
企業債残高等の推移
借入額
償還額
(単位:億円)
企業債
残 高
10
30
9
24
25
8
20
7
18
20
16
6
15
15
5
4
3
3
10
3
2
2
2
1
2
0.6
0.5
0.7
24年度
25年度
26年度
5
0
0
22年度
23年度
企業債借入額
企業債償還額
(注)繰上償還及び借換えの額は除いている。
−50−
企業債残高
5
キャッシュ・フローの状況
業務活動によるキャッシュ・フロー
間接法による算出過程は次のとおりである。
業務活動に係るキャッシュ・フローは 5 億 7,056 万円であり、この金額は、どの程
度の資金を主たる営業活動から獲得したのかを示すものである。
なお、キャッシュ・フロー計算書については、平成 26 年度が作成初年度であるため、
前年度の比較情報はない。
業務活動によるキャッシュ・フロー
(単位:千円)
項 目
年 度
当年度純損失
平成26年度
△2,477,891
減価償却費
539,105
資産減耗費
24,099
不納欠損
1,050
退職給付引当金の増減額(△は減少)
2,423,035
賞与引当金の増減額(△は減少)
396,641
貸倒引当金の増減額(△は減少)
109,488
長期前受金戻入額
△58,204
受取利息及び受取配当金
△2,133
支払利息
46,055
未収金の増減額(△は増加)
△269,186
未払金の増減額(△は減少)
28,910
たな卸資産の増減額(△は増加)
8,088
前払費用の増減額(△は増加)
455
預り金の増減額(△は減少)
1,394
長期前払消費税の増減額(△は増加)
小計
△34,923
735,983
利息及び配当金の受取額
2,133
利息の支払額
△46,055
一般会計への返還による支出
△121,501
業務活動によるキャッシュ・フロー
570,560
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは△6 億 7,330 万円であり、この金額は、将来
−51−
の利益獲得及び資金運用のために、どの程度の資金を支出し、又は回収したのかを示
すものである。
投資活動によるキャッシュ・フロー
(単位:千円)
項 目
年 度
有形固定資産の取得による支出
平成26年度
△704,012
国庫補助金等による収入
30,712
投資活動によるキャッシュ・フロー
△673,300
財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは△524 万円であり、この金額は、業務活動及
び投資活動を維持するために、どの程度の資金を調達し、又は返済したのかを示すも
のである。
財務活動によるキャッシュ・フロー
(単位:千円)
項 目
年 度
建設改良費等の財源に充てるための企業債による収入
建設改良費等の財源に充てるための企業債の償還による支出
リース債務の返済による支出
平成26年度
72,900
△225,909
△17,880
一般会計からの出資による収入
165,646
財務活動によるキャッシュ・フロー
△5,244
資金の増減
「地方公営企業が会計を整理するに当たりよるべき指針」第 10 章第 3 により、キャ
ッシュ・フロー計算書上の資金の範囲は貸借対照表の現金・預金と同範囲とされてい
る。
平成 26 年度末の資金額は、貸借対照表の現金・預金の額 43 億 8,752 万円と同額で
あり、当期の資金増減額は、1 億 798 万円の減少であった。
−52−
6
経営指標
収益性
収益性を示す主な指標は、次のとおりである。
項 目
経 営資 本医業利益率
経 営 資 本 回 転 率
医業収益医業利 益率
総 収益 対総費用比率
医業収益対医業 費用 比率
算 式
医業利益
経営資本
22年度
23年度
24年度
△5.3
△3.5
0.9
0.6
△1.2
0.63
0.64
0.68
0.67
0.91
×100
△8.4
△5.5
1.4
1.0
△1.3
×100
101.1
103.4
110.8
105.0
85.5
×100
92.3
94.8
101.4
101.0
98.7
×100
医業収益
経営資本
医業利益
医業収益
総収益
総費用
医業収益
医業費用
(単位:%、回)
25年度
26年度
各算式に用いた用語は、次のとおりである。
経営資本=(期首経営資本+期末経営資本)÷2
期首・期末経営資本=総資産−(建設仮勘定+投資+保管有価証券)
医業利益=医業収益−医業費用
経営資本医業利益率は、本来の医業活動に投下した資産(経営資本)がどれだけの
医業利益を生み出したのかを示した指標で、比率が高いほど経営効率が良いことを示
している。また、経営資本医業利益率は、経営資本回転率と医業収益医業利益率に分
解され、次のとおりの算式をもって示される。
経営資本医業利益率=経営資本回転率×医業収益医業利益率
経営資本回転率は、投下した資本の運用効率をみる指標で、経営資本が年に何回転
しているのかを示しており、高いほど短期間で資本を回収出来ることになる。また、
医業収益医業利益率は、事業本来の医業活動による医業収益に対して、どれだけ利益
を得ているのかを示す指標で、高いほど良いとされている。
経営資本医業利益率は、前年度に比べ 1.8 ポイント低下している。この比率が悪化
した原因は、みなし償却制度の廃止により固定資産の帳簿価額が減少したため、経営
資本回転率は上昇しているが、医業損失の計上により医業収益医業利益率が 2.3 ポイ
ント低下したことにある。医業収益医業利益率の低下は、医業収益が前年度に比べ増
加したものの、医業費用が医業収益を上回ったため、医業損失となったことによるも
のである。
総収益対総費用比率は、総費用に対する総収益の割合をみるもので、この数値が
100%を超えていれば純利益が生じており、その比率が高いほど経営成績は良好といえ
−53−
る。100%未満であれば純損失が生じていることを示している。この比率は 100%に満
たず、前年度と比較すると 19.5 ポイント低下している。
医業収益対医業費用比率は、入院収益などの医業収益で、通常の事業活動で支出さ
れる職員給与費、維持管理費などの医業費用をどの程度賄っているのかを示すもので
ある。比率の 100%を超える部分が医業利益の大きさを示し、100%を超える値が大き
いほど本業の成績が良いことを表している。この比率も、100%に満たず、前年度と比
較し 2.3 ポイント低下している。
安全性
財務の短期的安全性と長期的安全性を示す主な指標は、次のとおりである。
項 目
流
動
比
算 式
率
自 己 資 本 構 成 比 率
固定資産対長期資本 比率
流動資産
流動負債
自己資本
総資産
固定資産
長期資本
(単位:%)
25年度
26年度
22年度
23年度
24年度
×100
410.4
441.0
558.1
832.2
491.9
×100
78.7
80.6
83.0
85.5
62.9
×100
74.4
73.0
67.3
64.1
54.4
各算式に用いた用語は、次のとおりである。
自己資本=資本金+剰余金+長期前受金+建設仮勘定長期前受金
総資産=資本+負債
長期資本=資本金+剰余金+固定負債+長期前受金+建設仮勘定長期前受金
流動比率は、短期的な債務である流動負債とこれに対応する流動資産との比率であ
り、一般的にはこの数値が高いほど短期的な支払能力が高く資金的に余裕があること
を示している。この比率は、会計基準の変更により前年度に比べ 340.3 ポイント低下
しているが、491.9%と高い値を示している。
自己資本構成比率は、総資産(負債・資本合計)に対する自己資本(資本金+剰余
金+長期前受金+建設仮勘定長期前受金)の割合であり、この比率が高いほど財務的
に安定しているといえる。
この比率は、前年度に比べ 22.6 ポイント低下しているが、会計基準の変更により純
損失を計上し、自己資本が減少したことによるものである。
固定資産対長期資本比率は、長期的な投資である固定資産が、どの程度返済義務の
ない自己資本や長期借入金である固定負債などの長期資本によって調達されているか
−54−
を示すものである。この比率は常に 100%以下で、かつ、低いことが望ましい。100%
を上回っている場合は、固定資産の一部が一時借入金等の流動負債によって調達され
ていることを示し、長期的安全性に問題が生じる。
この比率は、前年度に比べ 9.7 ポイント低下しているが、みなし償却制度の廃止に
よって固定資産が減少したことによるものである。
7
むすび
経営を取り巻く現状について
患者数の動向としては、新たに入院した患者数は 1 万 3,632 人で、前年度に比べ 454
人増加し、延べ入院患者数は 16 万 7,151 人、1 日平均の入院患者数は 457.9 人となり、
前年度に比べ 3.5 人(0.8%)増加している。また、病床利用率は 80.8%となり、前
年度に比べ 0.7 ポイント上昇している。
また、外来患者数は延べ 23 万 8,275 人で、1 日平均の外来患者数は 976.5 人となり、
前年度に比べ 19.5 人(2.0%)減少している。
平成 26 年度は、地方公営企業法の改正における会計制度適用初年度にあたり、み
なし償却制度の廃止、引当金の計上、リース会計の適用など地方独立行政法人や民間
における会計基準が導入され、地方公営企業の会計は大きく変化している。
会計基準が変更されたことにより、会計処理の均質化が図られ、事業の経営成績及
び財政状態がより適切に表示され、キャッシュ・フローの状況も明確となった。また、
会計基準の変更により、企業の実態が財務諸表に表示されるようになり、地方公営企
業間における比較分析の精度も向上すると捉えている。
経営成績について
医業収益 134 億 3,416 万円に対し、医業費用は 136 億 832 万円となっており、医業
損失は 1 億 7,415 万円となっている。これに医業外損益及び特別損失を加減し、当年
度純損失は 24 億 7,789 万円となっている。
患者 1 人 1 日当たりの診療収益は、前年度と比較すると、入院が 14 円(0.0%)減
少し 60,602 円、外来が 78 円(0.7%)増加し 11,841 円となっている。特に入院収益
については、前年度に比べ 7,689 万円(0.8%)増加しているが、これは、入院患者数
が増加したことによるところが大きい。
医業活動による採算性を表す医業収益対医業費用比率についてみると、前年度に比
べ 2.3 ポイント低下し 98.7%となっている。また、経営の効率性の観点からみると、
経営資本医業利益率は、前年度に比べ 1.8 ポイント低下している。
これらの比率の低下は、医業費用が医業収益を上回ったことが主な要因である。
−55−
財政状態について
企業債が財務に与える影響についてみると、償還額が発行額を上回り、残高はここ
数年一貫して減少してきており、企業債支払利息の負担も軽減されてきている。
また、短期的な支払能力を示す流動比率が 491.9%と、前年度に比べ 340.3 ポイント
低下している。これは、会計基準の変更によって、賞与引当金の計上並びに企業債の
うち翌年度中に償還するものを流動負債へ振り替えたことなどによる影響であるが、
引き続き 100%を大きく超えているため、短期債務の弁済に問題はない。
まとめ
平成 26 年度決算については、変更後の会計基準が適用された初年度にあたることか
ら、他の年度には発生しない期首における移行処理や特別損失を利用した会計処理が
行われている。その結果、旧基準で作成された前年度数値との単純な比較増減は意味
をなさない。
本意見書においては、会計基準の変更による影響について、その内容と金額をでき
る限り示すことによって、事業の経営成績と財政状態に対する正しい理解ができるよ
うに工夫したところである。
市立病院の中期的な経営の方向性を示すため、平成 24 年 3 月に「さいたま市立病院
中期経営計画(平成 24 年度∼平成 28 年度)」が策定され、さらに平成 27 年 3 月には
経営環境の変化に伴い、この計画の一部を改訂している。
計画では財務に関係する年次別の数値目標を設定しており、平成 26 年度末の実績に
おいては、おおむね計画どおり達成されている。
病院事業会計では、これまでに、入院医療費の計算方法としての包括評価制度(D
PC)の導入、医療機関別係数の改定に影響する急性期看護補助体制などの整備、
手術室の増設、新生児特定集中治療室(NICU)の増床による周産期医療の強化、
特定集中治療室(ICU)の増床による医療機能の強化などにより、収益確保に資す
る取組みを進めてきたところである。
今後も収益の増加に努めるとともに、医療機器購入等の投資や職員の増加に関する
採算性の検証を積極的に行うなど、費用縮減に対する取組みも更に推進し、特に医業
利益の確保及び増加を図っていくことが必要である。
急性期医療を中心とした高度な医療を安定的に提供し、地域の基幹病院として地域
医療における中核的な役割を果たしていくとともに、質の高い医療の提供に努め、現
在進められている病院施設整備事業の財源確保にも資するよう、より一層の健全経営
がなされることを望むものである。
−56−
決 算 審 査 参 考 資 料
目
業
務
実
績
次
表
………………………………………
59
予 算 決 算 対 照 表
………………………………………
60
収益及び費用比較表
………………………………………
63
貸 借 対 照 比 較 表
………………………………………
65
業 務 実 績 表
年 度
項 目
平成26年度
平成25年度
入
年 計
人
167,151
165,842
患
院
1日平均
人
457.9
454.4
者
外
年 計
人
238,275
243,016
来
1日平均
人
976.5
996.0
年 計
人
405,426
408,858
数
床
567
567
率
%
80.8
80.1
師
人
91
88
師
人
472
463
医 療 技 術 員
人
87
78
事
務
員
人
46
44
労
務
員
人
13
13
人
709
686
職員1人当たり医業収益 円
18,948,052
19,535,395
患者1人1日当たり費用 円
33,565
32,458
患者1人1日当たり収益 円
33,136
32,777
入 院
円
60,602
60,616
外 来
円
11,841
11,763
数
計
病
病
床
床
利
用
医
看
護
備
考
年間延入院患者数
年間延外来患者数
平成26年度
244 日
平成25年度
244 日
年間延入院外来患者数
年間延入院患者数
年間延病床数
×100
職
員
数
計
患者1人
1日当たり
診療収益
(注)病床数及び職員数については、各年度末の数値である。
−59−
医業収益
職員数
医業費用
年間延入院外来患者数
医業収益
年間延入院外来患者数
入院収益
年間延入院患者数
外来収益
年間延外来患者数
予
算
決
算
対
収 益 的 収 入
科
目
病 院 事 業 収 益
医
業
収
益
予 算
金 額
構成
円 比率 %
表
(消費税込み)
決 算
執行率
金 額
構成
円 比率 %
%
14,732,705,000
100.0
14,653,551,719
100.0
99.5
13,467,824,000
91.4
13,446,199,934
91.8
99.8
入
院
収
益
10,281,101,000
69.8
10,130,552,880
69.1
98.5
外
来
収
益
2,695,579,000
18.3
2,824,265,864
19.3
104.8
負 担 金 交 付 金
301,260,000
2.0
301,773,608
2.1
100.2
その他医業収益
189,884,000
1.3
189,607,582
1.3
99.9
1,264,879,000
8.6
1,207,351,785
8.2
95.5
受取利息配当金
3,000,000
0.0
2,133,697
0.0
71.1
国 県 市 補 助 金
43,725,000
0.3
37,026,000
0.3
84.7
負 担 金 交 付 金
1,061,964,000
7.2
1,017,414,181
6.9
95.8
長期前受金戻入
60,050,000
0.4
58,204,445
0.4
96.9
その他医業外収益
96,140,000
0.7
92,573,462
0.6
96.3
2,000
0.0
0
0.0
0.0
固定資産売却益
1,000
0.0
0
0.0
0.0
過年度損益修正益
1,000
0.0
0
0.0
0.0
医 業 外 収 益
特
別
利
益
収 益 的 支 出
科
目
病 院 事 業 費 用
医
照
業
費
用
予 算
金 額
構成
円 比率 %
(消費税込み)
決 算
執行率
金 額
構成
円 比率 %
%
17,775,280,000
100.0
17,120,923,262
100.0
96.3
14,286,045,000
80.4
13,787,005,730
80.5
96.5
給
与
費
7,031,924,000
39.6
6,888,459,034
40.2
98.0
材
料
費
3,305,716,000
18.6
3,136,635,089
18.3
94.9
費
3,322,294,000
18.7
3,167,827,822
18.5
95.4
減 価 償 却 費
553,713,000
3.1
539,105,115
3.1
97.4
資 産 減 耗 費
34,152,000
0.2
24,858,973
0.1
72.8
研 究 研 修 費
38,246,000
0.2
30,119,697
0.2
78.8
490,500,000
2.8
426,533,010
2.5
87.0
49,088,000
0.3
46,104,649
0.3
93.9
経
医 業 外 費 用
支 払 利 息 及 び
企業債取扱諸費
−60−
長期前払消費税
勘 定 償 却
22,439,000
0.1
21,575,465
0.1
96.2
税
8,666,000
0.0
8,665,200
0.1
100.0
職 員 宿 舎 費
88,101,000
0.5
70,571,928
0.4
80.1
院 内 託 児 費
50,162,000
0.3
38,757,876
0.2
77.3
272,044,000
1.5
240,857,892
1.4
88.5
2,992,688,000
16.8
2,907,384,522
17.0
97.1
固定資産売却損
1,000
0.0
0
0.0
0.0
過年度損益修正損
1,051,000
0.0
1,050,030
0.0
99.9
その他特別損失
2,991,636,000
16.8
2,906,334,492
17.0
97.1
6,047,000
0.0
0
0.0
0.0
6,047,000
0.0
0
0.0
0.0
消
費
雑
特
損
別
予
損
備
予
失
失
費
備
費
−61−
資 本 的 収 入
(消費税込み)
予 算
科
目
決 算
構成 金 額
円 比率%
資
本
的
収
構成 金 額
円 比率%
入
644,049,000
100.0
294,320,957
100.0
45.7
企
業
債
427,700,000
66.4
72,900,000
24.8
17.0
出
資
金
216,207,000
33.6
216,206,957
73.5
100.0
固定資産売却代金
1,000
0.0
0
0.0
0.0
国 庫 補 助 金
1,000
0.0
5,074,000
1.7
*****
140,000
0.0
140,000
0.0
100.0
県
補
助
金
資 本 的 支 出
(消費税込み)
予 算
科
目
決 算
構成 金 額
円 比率%
資
執行率
%
本
的
支
構成 金 額
円 比率%
執行率
%
出
1,424,925,000
100.0
1,005,141,007
100.0
70.5
建 設 改 良 費
1,199,015,000
84.1
779,231,423
77.5
65.0
建設改良工事費
700,899,000
49.2
286,533,452
28.5
40.9
固定資産購入費
476,400,000
33.4
473,826,088
47.1
99.5
リース資産購入費
21,716,000
1.5
18,871,883
1.9
86.9
225,910,000
15.9
225,909,584
22.5
100.0
225,910,000
15.9
225,909,584
22.5
100.0
企 業 債 償 還 金
企 業 債 償 還金
−62−
収 益 及 び 費 用 比 較 表
(収
益)
年 度
平成26年度
科 目
業
収
益
構成
金 額
円 比率%
病院事業収益
医
平成25年度
構成
金 額
(消費税抜き)
前年度対比
円 比率%
増 減 額
円
増減率
%
14,637,723,630
100.0
14,501,858,010
100.0
135,865,620
0.9
13,434,168,559
91.8
13,401,280,639
92.4
32,887,920
0.2
入
院
収
益
10,129,645,175
69.2
10,052,753,695
69.3
76,891,480
0.8
外
来
収
益
2,821,366,837
19.3
2,858,575,619
19.7
△37,208,782
△1.3
負 担金 交付 金
301,773,608
2.1
298,085,098
2.1
3,688,510
1.2
その他医業収益
181,382,939
1.2
191,866,227
1.3
△10,483,288
△5.5
1,203,555,071
8.2
1,003,430,604
6.9
200,124,467
19.9
受取利息配当金
2,133,697
0.0
1,802,464
0.0
331,233
18.4
国 県市 補助 金
37,026,000
0.3
37,812,000
0.3
△786,000
△2.1
負 担金 交付 金
1,017,414,181
7.0
871,631,052
6.0
145,783,129
16.7
長期前受金戻入
58,204,445
0.4
0
0.0
58,204,445
皆増
その他医業外収益
88,776,748
0.6
92,185,088
0.6
△3,408,340
△3.7
0
0.0
97,146,767
0.7
△97,146,767
皆減
固定資産売却益
0
0.0
27,248
0.0
△27,248
皆減
過年度損益修正益
0
0.0
97,119,519
0.7
△97,119,519
皆減
医 業 外 収 益
特
別
利
益
−63−
(費
用)
年
度
平成26年度
金
科
目
平成25年度
構成
額
金
円 比率%
病院事業費用
医 業 費 用
(消費税抜き)
前年度対比
構成
額
円 比率%
増 減 額
増減率
%
円
17,115,615,304
100.0
13,810,946,837
100.0
3,304,668,467
23.9
13,608,325,800
79.5
13,270,904,292
96.1
337,421,508
2.5
給
与
費
6,884,350,747
40.2
6,640,881,574
48.1
243,469,173
3.7
材
料
費
3,136,635,089
18.3
3,191,246,976
23.1
△54,611,887
△1.7
費
2,995,333,562
17.5
2,903,980,391
21.0
91,353,171
3.1
減 価 償 却 費
539,105,115
3.1
486,337,559
3.5
52,767,556
10.8
資 産 減 耗 費
24,858,973
0.1
22,704,583
0.2
2,154,390
9.5
研 究 研 修 費
28,042,314
0.2
25,753,209
0.2
2,289,105
8.9
599,904,982
3.5
445,117,734
3.2
154,787,248
34.8
46,055,397
0.3
51,598,738
0.4
△5,543,341
△10.7
21,575,465
0.1
22,273,272
0.2
△697,807
△3.1
職 員 宿 舎 費
69,208,961
0.4
68,486,108
0.5
722,853
1.1
院 内 託 児 費
35,900,587
0.2
30,135,412
0.2
5,765,175
19.1
427,164,572
2.5
272,624,204
2.0
154,540,368
56.7
2,907,384,522
17.0
94,924,811
0.7
2,812,459,711
*****
過年度損益修正損
1,050,030
0.0
94,924,811
0.7
△93,874,781
△98.9
その他特別損失
2,906,334,492
17.0
0
0.0
2,906,334,492
皆増
経
医 業 外 費 用
支 払 利 息 及 び
企業債取扱諸費
長期前払消費税
勘 定 償 却
雑
損
失
特 別 損 失
純 損 益
△ 2,477,891,674
690,911,173
△3,168,802,847 △458.6
(注)平成26年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成25年度の数値は変更前の会計基準によ
り算出したものである。よって、科目によっては比較増減値に大きな差異がみられるため単純な比較はできない。
−64−
貸
借 対 照 比 較 表 (消費税抜き)
資 産 の 部
年
度
平成26年度
金 額
科
固
目
定
資
産
有 形 固定 資産
構成
円 比率%
金 額
前年度対比
構成
円 比率%
増 減 額
円
増減率
%
7,512,774,851
48.8
12,416,172,791
61.1 △4,903,397,940
△39.5
7,395,430,157
48.0
12,415,931,891
61.1 △5,020,501,734
△40.4
土
地
1,547,993,564
10.0
1,547,993,564
建
物
3,850,365,044
25.0
9,088,934,236
物
29,966,767
0.2
92,878,767
0.5
△62,912,000
△67.7
品
1,424,649,475
9.2
1,483,474,304
7.3
△58,824,829
△4.0
両
2,074,018
0.0
3,158,542
0.0
△1,084,524
△34.3
リ ー ス 資 産
75,580,058
0.5
0
0.0
75,580,058
皆増
建 設 仮 勘 定
461,551,231
3.0
196,242,478
1.0
265,308,753
135.2
そ の 他 備 品
3,250,000
0.0
3,250,000
0.0
0
0.0
8,106,522
0.1
240,900
0.0
7,865,622
*****
電 話 加 入 権
240,900
0.0
240,900
0.0
0
0.0
リ ー ス 資 産
7,865,622
0.1
0
0.0
7,865,622
皆増
109,238,172
0.7
0
0.0
109,238,172
皆増
破産更生債権等
0
0.0
0
0.0
0
−
長期前払消費税
109,238,172
0.7
0
0.0
109,238,172
皆増
7,897,659,703
51.2
7,831,477,127
38.5
66,182,576
0.8
4,387,523,094
28.5
4,495,507,920
22.1
△107,984,826
△2.4
構
器
築
械
備
車
無 形 固定 資産
投資 その 他の資産
流
動
資
産
現 金 ・ 預 金
7.6
0
0.0
44.7 △5,238,569,192
△57.6
現
金
5,056,760
0.0
5,000,000
0.0
56,760
1.1
預
金
4,382,466,334
28.4
4,490,507,920
22.1
△108,041,586
△2.4
3,463,208,097
22.5
3,279,497,554
16.1
183,710,543
5.6
医 業 未 収 金
2,202,179,618
14.3
2,184,792,812
10.8
17,386,806
0.8
医 業 外未 収金
1,039,607,522
6.7
898,346,542
4.4
141,260,980
15.7
そ の 他未 収金
221,420,957
1.4
196,358,200
1.0
25,062,757
12.8
43,058,512
0.3
51,146,653
0.3
△8,088,141
△15.8
品
43,058,512
0.3
51,146,653
0.3
△8,088,141
△15.8
料
0
0.0
0
0.0
0
−
3,870,000
0.0
4,325,000
0.0
△455,000
△10.5
3,870,000
0.0
4,325,000
0.0
△455,000
△10.5
0
0.0
1,000,000
0.0
△1,000,000
皆減
その他流動資産
0
0.0
1,000,000
0.0
△1,000,000
皆減
延
0
0.0
69,282,979
0.3
△69,282,979
皆減
0
0.0
69,282,979
0.3
△69,282,979
皆減
15,410,434,554
100.0
20,316,932,897
100.0 △4,906,498,343
△24.1
未
収
貯
金
蔵
品
薬
診
前
療
払
前
払
材
費
費
用
用
その他流動資産
繰
平成25年度
勘
定
控除対象外消費税額
資
産
合
計
−65−
(消費税抜き)
負 債 資 本 の 部
年
度
平成26年度
金 額
科
目
固 定 負 債
平成25年度
構成
円 比率%
金 額
前年度対比
構成
円 比率%
増 減 額
円
増減率
%
4,117,407,921
26.7
320,605,224
1.6
3,796,802,697
*****
債
1,314,191,933
8.5
0
0.0
1,314,191,933
皆増
リ ー ス 債 務
59,574,988
0.4
0
0.0
59,574,988
皆増
2,743,641,000
17.8
320,605,224
1.6
2,423,035,776
755.8
1,605,503,015
10.4
941,080,241
4.6
664,422,774
70.6
債
214,387,349
1.4
0
0.0
214,387,349
皆増
リ ー ス 債 務
24,089,513
0.2
0
0.0
24,089,513
皆増
967,531,355
6.3
938,620,879
4.6
28,910,476
3.1
医 業 未 払 金
831,309,823
5.4
849,844,702
4.2
△18,534,879
△2.2
その他未払金
136,221,532
0.9
88,776,177
0.4
47,445,355
53.4
金
396,641,000
2.6
0
0.0
396,641,000
皆増
その他流動負債
2,853,798
0.0
2,459,362
0.0
394,436
16.0
2,853,798
0.0
2,459,362
0.0
394,436
16.0
1,293,380,739
8.4
0
0.0
1,293,380,739
皆増
1,288,306,739
8.4
0
0.0
1,288,306,739
皆増
受贈財産評価額
2,525,436
0.0
0
0.0
2,525,436
皆増
国 庫 補 助 金
42,459,963
0.3
0
0.0
42,459,963
皆増
企
引
業
当
金
流 動 負 債
企
未
引
業
払
金
当
預
り
金
繰 延 収 益
長 期 前 受 金
県
補
助
金
120,496,345
0.8
0
0.0
120,496,345
皆増
市
補
助
金
1,140,502
0.0
0
0.0
1,140,502
皆増
他会計補助金
1,121,684,493
7.3
0
0.0
1,121,684,493
皆増
5,074,000
0.0
0
0.0
5,074,000
皆増
5,074,000
0.0
0
0.0
5,074,000
皆増
7,016,291,675
45.5
1,261,685,465
6.2
5,754,606,210
456.1
建 設 仮 勘 定
長 期 前 受 金
国 庫 補 助 金
負
債
合
計
−66−
資
本
金
7,677,116,230
49.8
9,142,498,139
45.0
△1,465,381,909
△16.0
金
7,677,116,230
49.8
7,460,909,273
36.7
216,206,957
2.9
借 入 資 本 金
0
0.0
1,681,588,866
8.3
△1,681,588,866
皆減
717,026,649
4.7
9,912,749,293
48.8
△9,195,722,644
△92.8
3,250,000
0.0
6,490,922,082
31.9
△6,487,672,082
△99.9
受贈財産評価額
3,250,000
0.0
16,517,443
0.1
△13,267,443
△80.3
国 庫 補 助 金
0
0.0
115,983,000
0.6
△115,983,000
皆減
県
補
助
金
0
0.0
209,462,200
1.0
△209,462,200
皆減
市
補
助
金
0
0.0
5,000,000
0.0
△5,000,000
皆減
他会計補助金
0
0.0
6,143,959,439
30.2
△6,143,959,439
皆減
713,776,649
4.6
3,421,827,211
16.8
△2,708,050,562
△79.1
713,776,649
4.6
3,421,827,211
16.8
△2,708,050,562
△79.1
8,394,142,879
54.5
19,055,247,432
93.8
△10,661,104,553
△55.9
15,410,434,554
100.0
20,316,932,897
100.0
△4,906,498,343
△24.1
資
剰
本
余
金
資 本 剰 余 金
利 益 剰 余 金
当年度未処分
利 益 剰 余 金
資
本
合
計
負 債 資 本 合 計
(注)平成26年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成25年度の数値は変更前の会計基準によ
り算出したものである。よって、科目によっては比較増減値に大きな差異がみられるため単純な比較はできない。
−67−
下
水
道
事
業
会
計
下
1
水
道
事
業
会
計
業務状況
平成 26 年度における処理区域内人口は 115 万 5,871 人で、前年度に比べ 1 万 4,398 人
(1.3%)増加し、また下水道普及率は 91.5%で、前年度に比べ 0.6 ポイント上昇してい
る。
年間処理水量は 1 億 3,646 万 2,333
で、前年度に比べ 105 万 6,317
(0.8%)増加
し、有収率は 85.4%で前年度に比べ 0.5 ポイント低下している。
なお、年間処理水量に占める割合は、汚水 96.5%、雨水 3.5%となっている。
業務状況については、「第 1 表」のとおりである。
第1表 業務状況表
項 目
年 度
平成26年度
平成25年度
前年度対比
行 政 区 域 内 人 口
人
1,263,455
1,255,743
7,712
処 理 区 域 内 人 口
人
1,155,871
1,141,473
14,398
下 水 道 普 及 率
%
91.5
90.9
0.6
水洗便所設置済人口
人
1,105,101
1,085,770
19,331
水
率
%
95.6
95.1
0.5
処 理 区 域 面 積
ha
11,844
11,683
161
年 間 処 理 水 量
136,462,333
135,406,016
1,056,317
汚 水 処 理 水 量
131,701,349
130,807,761
893,588
雨 水 処 理 水 量
4,760,984
4,598,255
162,729
23,000
23,000
0
112,434,523
112,407,913
26,610
洗
化
処
理
能
力
有
収
水
量
有
率
%
85.4
85.9
△0.5
下 水 管 敷 設 延 長
㎞
3,267
3,219
48
(注)1
2
3
4
収
/日
行政区域内人口、処理区域内人口、処理区域面積、水洗便所設置済人口及び
下水管敷設延長は、各年度末の数値である。
処理能力は、さいたま市下水処理センターの数値である。
下水道普及率(%)=処理区域内人口÷行政区域内人口×100
有収率(%)=有収水量÷年間汚水処理水量×100
−71−
2
予算の執行状況
収益的収入及び支出
収益的収入は、予算額 242 億 2,730 万円に対し、決算額が 238 億 8,159 万円で、執
行率は 98.6%となっている。
収益的収入の予算決算対照は、「第 2 表」のとおりである。
第2表 収益的収入予算決算対照表
(単位:千円、%)
科
目
下水道事業収益
構成
比率
予算額
構成
比率
決算額
執行率
増減額
24,227,304
100.0
23,881,599
100.0
98.6
△345,704
収 益
21,132,337
87.2
21,089,807
88.3
99.8
△42,529
営 業 外 収 益
3,094,967
12.8
2,791,251
11.7
90.2
△303,715
0
0.0
541
0.0
−
営 業
特 別
利 益
541
収益的支出は、予算額 234 億 8,242 万円に対し、決算額が 231 億 8,266 万円で、執
行率は 98.7%となっている。これは、ポンプ場費及び資産減耗費などの支出額が見込
みを下回ったことによるものである。
収益的支出の予算決算対照は、「第 3 表」のとおりである。
第3表 収益的支出予算決算対照表
(単位:千円、%)
科
予算額
目
下水道事業費用
構成
比率
構成
比率
決算額
執行率
不用額
23,482,425
100.0
23,182,667
100.0
98.7
299,757
営 業 費 用
19,198,703
81.8
18,918,970
81.6
98.5
279,732
営 業 外 費 用
4,140,196
17.6
4,135,387
17.8
99.9
4,808
特 別 損 失
134,629
0.6
128,310
0.6
95.3
6,318
8,897
0.0
0
0.0
0.0
8,897
予
備
費
資本的収入及び支出
資本的収入は、地方公営企業法第 26 条の規定による繰越額に係る財源充当額 89 億
3,578 万円及び継続費逓次繰越額に係る財源充当額 6 億 5,610 万円を合わせた予算額
261 億 7,988 万円に対し、決算額が 149 億 3,251 万円で、執行率は 57.0%となってい
る。
収入の主な内訳は、資本費平準化、公共下水道整備事業及び流域下水道建設費負担
−72−
金の財源としての企業債 106 億 570 万円、下水道整備事業に対する国庫補助金 34 億
676 万円及び受益者負担金や工事負担金などの負担金 5 億 2,162 万円である。
資本的収入の予算決算対照は、「第 4 表」のとおりである。
第4表 資本的収入予算決算対照表
(単位:千円、%)
科
目
構成
比率
予算額
資本的収入
構成
比率
決算額
執行率
増減額
26,179,885
100.0
14,932,510
100.0
57.0
△11,247,374
債
19,723,284
75.3
10,605,700
71.0
53.8
△9,117,584
他会計負担金
383,530
1.5
383,530
2.6
100.0
0
国 庫 補 助 金
5,495,995
21.0
3,406,765
22.8
62.0
△2,089,230
金
556,838
2.1
521,624
3.5
93.7
△35,213
長 期 貸 付 金
返
済
金
20,238
0.1
14,890
0.1
73.6
△5,347
企
負
業
担
資本的支出は、地方公営企業法第 26 条の規定による繰越額 99 億 4,347 万円及び継
続費逓次繰越額 7 億 500 万円を合わせた予算額 375 億 3,922 万円に対し、決算額が 246
億 22 万円で、執行率は 65.5%となっている。これは、建設改良事業において繰越し
があったことなどによるものである。
支出の主な内訳は、管きょ費 117 億 1,556 万円、給与費 5 億 8,270 万円及び流域下
水道建設費負担金 4 億 213 万円などを合わせた建設改良費 132 億 5,963 万円並びに企
業債償還金 113 億 3,064 万円である。
なお、資本的支出のうち、建設改良費における翌年度繰越額 101 億 3,651 万円につ
いては、下水道整備事業等において、工事の支障となる地下埋設物の切回し工事等に
不測の日数を要したことなどにより、地方公営企業法第 26 条の規定により繰り越した
もの及び継続費逓次繰越によるものである。
資本的支出の予算決算対照は、「第 5 表」のとおりである。
第5表 資本的支出予算決算対照表
科
目
予算額
構成
比率
決算額
構成
比率
執行率
(単位:千円、%)
翌年度
不用額
繰越額
資本的支出
37,539,225
100.0
24,600,227
100.0
65.5
10,136,510
2,802,487
建 設 改 良 費
26,179,207
69.7
13,259,636
53.9
50.6
10,136,510
2,783,060
企業債償還金
11,330,643
30.2
11,330,641
46.1
100.0
0
1
長 期 貸 付 金
29,375
0.1
9,950
0.0
33.9
0
19,425
−73−
この結果、資本的収入及び支出において、資本的支出額 246 億 22 万円が、資本的収
入額 140 億 4,784 万円(翌年度へ繰り越される支出の財源に充当する額 8 億 8,466 万
円を除く。)を 105 億 5,238 万円上回っている。
なお、当該不足額 105 億 5,238 万円については、当年度分消費税及び地方消費税資
本的収支調整額 5 億 3,851 万円、繰越工事資金 9 億 1,541 万円、過年度分損益勘定留
保資金 10 億 6,258 万円並びに当年度分損益勘定留保資金 80 億 3,587 万円で補
して
いる。
3
経営成績
利益額の推移
平成 26 年度の営業利益は 14 億 6,106 万円、経常利益は 2 億 8,793 万円、純利益は
1 億 6,041 万円となった。
これまで企業債に係る多額の利息支払額のため、一般会計から赤字相当額を繰り入
れてきたが、平成 26 年度は赤字補
としての他会計補助金の繰り入れが行われなかっ
た。
これは、年度途中で下水道使用料の料金改定が行われたことにより、下水道使用料
が 20 億 554 万円増加したことが大きな要因である。
営業損益についてみると、会計基準の変更により減価償却費が増加したことにより、
5 億 706 万円減少する結果となっている。
下水道事業経営成績の状況は、「第 6 表」のとおりである。
第6表
項 目
年 度
下水道事業経営成績の状況表
平成26年度
(単位:千円、%)
前年度対比
増減額
増減率
平成25年度
営業収益(A)
19,899,745
17,916,965
1,982,780
11.1
営業費用(B)
18,438,680
15,948,837
2,489,843
15.6
1,461,064
1,968,127
△507,063
△25.8
営業外収益(D)
2,791,688
2,185,825
605,862
27.7
営業外費用(E)
3,964,815
4,137,007
△172,191
△4.2
営業損益(C)=(A)-(B)
経常損益(F)=(C)+(D)-(E)
287,937
16,946
270,991
1599.1
特別利益(G)
515
657,874
△657,358
△99.9
特別損失(H)
128,036
674,820
△546,784
△81.0
160,416
0
160,416
皆増
純損益(I)=(F)+(G)-(H)
−74−
(単位:千円)
項 目
年 度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
営
業
損
益
1,258,949
1,742,124
2,080,936
1,968,127
1,461,064
経
常
損
益
13,925
△1,856
5,269
16,946
287,937
益
0
0
0
0
160,416
純
損
(注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、
旧会計基準が適用されているため単純な比較はできない。
≪会計基準変更の影響≫
・「第7表」及び「第8表」の脚注に表示
収益
下水道事業収益は、営業収益 198 億 9,974 万円、営業外収益 27 億 9,168 万円及び特
別利益 51 万円の合計 226 億 9,194 万円で、前年度に比べ 19 億 3,128 万円(9.3%)増加
している。
下水道事業収益の 87.7%を占める営業収益の主な内訳は、料金改定が行われた下水
道使用料 156 億 9,776 万円及び雨水処理等に要する経費に充てるため一般会計から繰
り入れた他会計負担金 41 億 9,771 万円である。また、下水道事業収益の 12.3%を占
める営業外収益の主な内訳は、長期前受金戻入 27 億 8,675 万円である。料金改定に伴
う収益の改善により、収益と費用の均衡を図るため毎年一般会計から繰り入れられて
きた他会計補助金はなくなっている。
なお、特別利益が前年度に比べ大きく減少しているのは、荒川左岸南部流域下水道
維持管理負担金に係る清算金の返還がなかったためである。
下水道事業収益の状況は、「第 7 表」のとおりである。
−75−
第7表
年
科 目
度
平成26年度
下水道事業収益状況表
構成
比率
平成25年度
(単位:千円、%)
前年度対比
構成
比率
増減額
増減率
下水道事業収益
22,691,949
100.0
20,760,664
100.0
1,931,284
9.3
営 業 収 益
19,899,745
87.7
17,916,965
86.3
1,982,780
11.1
下 水 道 使 用 料
15,697,763
69.2
13,692,217
66.0
2,005,546
14.6
他 会 計 負 担 金
4,197,718
18.5
4,218,221
20.3
△20,503
△0.5
その他営業収益
4,263
0.0
6,525
0.0
△2,262
△34.7
2,791,688
12.3
2,185,825
10.5
605,862
27.7
他 会 計 補 助 金
0
0.0
2,147,266
10.3
△2,147,266
皆減
長 期前 受金 戻入
2,786,752
12.3
0
0.0
2,786,752
皆増
4,935
0.0
38,559
0.2
△33,623
△87.2
515
0.0
657,874
3.2
△657,358
△99.9
515
0.0
657,874
3.2
△657,358
△99.9
営業外収益
雑
収
益
特 別 利 益
過年度損益修正益
(注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、
旧会計基準が適用されているため単純な比較はできない。
≪会計基準変更の影響≫
・補助金等により取得した固定資産の償却制度の変更(長期前受金の収益化)により、営業外収益である長期前受
金戻入が 27 億 8,675 万円増加している。
費用
下水道事業費用は、営業費用 184 億 3,868 万円、営業外費用 39 億 6,481 万円及び特
別損失 1 億 2,803 万円の合計 225 億 3,153 万円で、前年度に比べ 17 億 7,086 万円(8.5%)
増加している。
下水道事業費用の 81.8%を占める営業費用の主な内訳は、減価償却費 117 億 5,726
万円、流域下水道維持管理負担金 38 億 9,141 万円であり、みなし償却制度の廃止に伴
い、減価償却費が前年度に比べ 26 億 4,835 万円増加している。
また、下水道事業費用の 17.6%を占める営業外費用の主な内訳は、企業債等の支払
利息及び企業債取扱諸費 39 億 1,530 万円であるが、企業債の平均利率の低下により、
前年度に比べ 1 億 8,155 万円減少している。
なお、特別損失が前年度に比べ大きく減少しているのは、特別利益で述べた、荒川
左岸南部流域下水道維持管理負担金に係る清算金の返還がなかったことにより、これ
を財源とした一般会計への返還金が発生しなかったためである。
下水道事業費用の状況は、「第 8 表」のとおりである。
−76−
第8表
年
科 目
度
平成26年度
下水道事業費用状況表
構成
比率
平成25年度
(単位:千円、%)
前年度対比
構成
比率
増減額
増減率
下水道事業費用
22,531,532
100.0
20,760,664
100.0
1,770,867
8.5
営 業 費 用
18,438,680
81.8
15,948,837
76.8
2,489,843
15.6
費
580,634
2.6
572,446
2.8
8,187
1.4
ポ ン プ 場 費
481,167
2.1
467,501
2.3
13,666
2.9
処
費
198,660
0.9
189,341
0.9
9,318
4.9
水 質 指 導 費
22,938
0.1
26,837
0.1
△3,898
△14.5
流 域 下 水 道
維 持管 理負 担金
3,891,417
17.3
3,952,841
19.0
△61,424
△1.6
普 及 指 導 費
25,310
0.1
22,786
0.1
2,523
11.1
貸 付助 成事 業費
4,643
0.0
5,125
0.0
△481
△9.4
管
き
ょ
理
場
業
務
費
802,808
3.6
761,699
3.7
41,109
5.4
総
係
費
36,362
0.2
45,946
0.2
△9,584
△20.9
給
与
費
562,313
2.5
644,284
3.1
△81,970
△12.7
減 価 償 却 費
11,757,260
52.2
9,108,910
43.9
2,648,350
29.1
資 産 減 耗 費
75,162
0.3
151,116
0.7
△75,953
△50.3
3,964,815
17.6
4,137,007
19.9
△172,191
△4.2
3,915,309
17.4
4,096,867
19.7
△181,558
△4.4
49,506
0.2
40,139
0.2
9,366
23.3
128,036
0.6
674,820
3.3
△546,784
△81.0
過年度損益修正損
15,093
0.1
665,422
3.2
△650,329
△97.7
そ の他 特別 損失
112,943
0.5
9,398
0.0
103,545
*****
純
160,416
160,416
皆増
営業外費用
支 払 利 息 及 び
企 業債 取扱 諸費
雑
支
出
特 別 損 失
損
益
0
(注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、
旧会計基準が適用されているため単純な比較はできない。
≪会計基準変更の影響≫
・賞与引当金繰入額 4,052 万円を営業費用に計上している。
・補助金等により取得した固定資産の償却制度の変更(みなし償却制度の廃止)により営業費用である減価償却費
が 25 億 5,284 万円増加している。
・平成 26 年 6 月賞与に係る前年度費用相当額 3,874 万円を計上したことによりその他特別損失が増加している。
・貸倒引当金繰入額 6,136 万円を計上したことによりその他特別損失が増加している。
この結果、下水道事業収益と下水道事業費用の差額として 1 億 6,041 万円の純利益
が生じている。この純利益にみなし償却制度の廃止に伴う経過措置によって発生した
16 億 2,997 万円を加えた当年度未処分利益剰余金 17 億 9,039 万円については、地方
公営企業法第 32 条第 2 項の規定に基づき、16 億 2,997 万円を資本金に組み入れ、1 億
−77−
6,041 万円は建設改良積立金として、議会の議決による処分を行うこととしている。
経費回収率
有収水量 1
量1
当たりの下水道使用料収入(以下「使用料単価」という。)と有収水
当たりの汚水処理費(以下「汚水処理原価」という。)の関係については、使
用料単価は 139.62 円、汚水処理原価は 137.76 円となっており、今年度は下水道使用
料の料金改定が行われたことにより使用料単価が汚水処理原価を 1.86 円上回った。こ
れは、下水道使用料収入で汚水処理費を賄えていることを意味している。
この結果、汚水処理原価に対する使用料単価の割合を示す経費回収率も、100%を超
え 101.4%となっており、前年度に比べ 13.6 ポイント上昇している。
使用料単価、汚水処理原価及び経費回収率は、「第 9 表」のとおりである。
第9表
使用料単価、汚水処理原価及び経費回収率表
(単位:円、%)
項 目
年 度
平成26年度
平成25年度
前年度対比
増減
増減率
使 用 料 単 価
139.62
121.81
17.81
14.6
汚水処理 原価
137.76
138.68
△0.92
△0.7
額
1.86
△16.87
経 費 回 収 率
101.4
87.8
差
13.6
算 式
使用料収入
年間有収水量
汚水処理費
年間有収水量
使用料単価
×100
汚水処理原価
(単位:円、%)
項 目
年 度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
使 用 料 単 価
115.72
122.32
121.93
121.81
139.62
汚水 処理 原価
148.56
145.73
140.31
138.68
137.76
額
△32.84
△23.41
△18.37
△16.87
1.86
経 費 回 収 率
77.9
83.9
86.9
87.8
101.4
差
(注)使用料単価、汚水処理原価及び差額については、小数点以下第3位を四捨五入して
小数第2位までを表示している。
4
財政状態
資産
平成 26 年度末における固定資産及び流動資産の資産合計は 4,103 億 9,042 万円で、
前年度に比べ 157 億 3,325 万円(3.7%)減少している。減少の主な要因は、みなし償却
制度の廃止に伴い、固定資産の減価償却が増加したことによるものである。
−78−
資産の主な内容は、有形固定資産の構築物や無形固定資産の施設利用権である。
資産の状況は、「第 10 表」のとおりである。
第10表
年
科 目
度
構成
比率
平成26年度
固 定 資 産
資産状況表
平成25年度
構成
比率
(単位:千円、%)
前年度対比
増減額
増減率
402,535,656
98.1
419,877,975
98.5
△17,342,319
△4.1
有 形 固 定 資 産
385,799,780
94.0
402,468,587
94.4
△16,668,806
△4.1
無 形 固 定 資 産
16,711,268
4.1
17,379,840
4.1
△668,572
△3.8
投 資 そ の 他 の 資産
24,607
0.0
29,547
0.0
△4,940
△16.7
7,854,764
1.9
6,245,699
1.5
1,609,065
25.8
現 金 ・ 預 金
2,081,457
0.5
497,190
0.1
1,584,266
318.6
未
収
金
3,217,486
0.8
3,335,598
0.8
△118,111
△3.5
前
払
金
2,555,820
0.6
2,402,810
0.6
153,010
6.4
そ の 他 流 動 資産
0
0.0
10,100
0.0
△10,100
皆減
410,390,420
100.0
426,123,674
100.0
△15,733,253
△3.7
流 動 資 産
資 産 合 計
(注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、
旧会計基準が適用されているため単純な比較はできない。
≪会計基準変更の影響≫
・みなし償却制度が廃止されたことにより、期首における移行処理として固定資産の帳簿価額が 186 億 9,317 万円
減額修正されている。
・下水道事業会計においては、地方公営企業法施行規則第 55 条の規定により所有権移転外ファイナンス・リース取
引にリース会計を適用していない。
・未収金等の債権については、一般債権、貸倒懸念債権及び破産更生債権等に区分し、貸倒懸念債権及び破産更生
債権等については、貸倒引当金を設定している。
・投資その他の資産には、破産更生債権等が 3,314 万円あるが、100%の貸倒引当金が設定されているため残高には
計上されていない。
・未収金には、貸倒懸念債権が 5,643 万円ある。50%の貸倒引当金 2,821 万円が設定されているため、これを減じ
た金額が残高に計上されている。このほか、貸倒実績がないため貸倒引当金を設定していない一般債権が 778 万
円ある。
負債及び資本
平成 26 年度末における固定負債、流動負債及び繰延収益の負債合計は 2,797 億
7,222 万円で、前年度に比べ 2,667 億 3,451 万円と大幅に増加している。この増加の
主な要因は、建設改良のための企業債が借入資本金から負債に、資本剰余金が長期前
受金として繰延収益にそれぞれ振り替えられたためである。
負債の主な内容は、公共下水道整備事業等の財源として借り入れた企業債の固定負
債と、国庫補助金及び受益者負担金等の長期前受金の繰延収益である。
また、資本についてみると、資本金及び剰余金の資本合計は 1,306 億 1,819 万円で、
前年度に比べ 2,824 億 6,776 万円(68.4%)と大幅に減少している。これは負債で述べ
−79−
たとおり、資本から負債に計上区分の変更が行われたことによるものである。
資本の主な内容は、固有資本金や繰入資本金といった資本金である。
負債及び資本の状況は、「第 11 表」のとおりである。
第11表
年
科 目
度
企
業
構成
比率
平成26年度
固 定 負 債
債
流 動 負 債
負債及び資本状況表
構成
比率
平成25年度
(単位:千円、%)
前年度対比
増減額
増減率
164,749,484
40.1
8,770,003
2.1
155,979,480
*****
164,749,484
40.1
8,770,003
2.1
155,979,480
*****
17,405,655
4.2
4,267,703
1.0
13,137,952
307.8
企
業
債
11,553,863
2.8
0
0.0
11,553,863
皆増
未
払
金
5,295,063
1.3
4,128,399
1.0
1,166,664
28.3
預
り
金
474,111
0.1
129,203
0.0
344,908
266.9
引
当
金
82,616
0.0
0
0.0
82,616
皆増
そ の 他 流 動 負債
0
0.0
10,100
0.0
△10,100
皆減
97,617,081
23.8
0
0.0
97,617,081
皆増
97,617,081
23.8
0
0.0
97,617,081
皆増
279,772,221
68.2
13,037,706
3.1
266,734,514
*****
128,769,383
31.4
297,027,669
69.7 △168,258,285
△56.6
金
128,769,383
31.4
128,769,383
30.2
0
0.0
借 入 資 本 金
0
0.0
168,258,285
39.5 △168,258,285
皆減
1,848,815
0.5
116,058,298
27.2 △114,209,483
△98.4
資 本 剰 余 金
58,423
0.0
116,058,298
27.2 △115,999,875
△99.9
利 益 剰 余 金
1,790,391
0.4
0
資 本 合 計
130,618,198
31.8
413,085,967
負債資本合計
410,390,420
100.0
426,123,674
繰 延 収 益
長 期 前 受 金
負 債 合 計
資
本
資
剰
金
本
余
金
0.0
1,790,391
皆増
96.9 △282,467,768
△68.4
100.0
△15,733,253
△3.7
(注)平成 26 年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成 25 年度以前の数値については、
旧会計基準が適用されているため単純な比較はできない。
≪会計基準変更の影響≫
・建設改良のための企業債については、期首における移行処理として、借入資本金から負債に計上区分が変更さ
れ、1 年基準(翌年度中に償還が予定されている企業債は流動負債に区分し、それ以外は固定負債とする考え方)
により、固定負債には 1,574 億 8,643 万円、流動負債には 107 億 7,185 万円が振り替えられている。また、固定
負債に計上されていた資本費平準化債のうち、5 億 5,878 万円を 1 年基準により流動負債に振り替えている。
・みなし償却制度の廃止に伴い、期首における移行処理として、資本剰余金から 1,160 億 2,549 万円が繰延収益と
して長期前受金に振り替えられ、また、企業債償還金の財源として一般会計から繰入れられた金額のうち、減価
償却済みの 16 億 2,997 万円が利益剰余金として計上されている。
・退職金については一般会計が全額負担するため、下水道事業会計においては退職給付引当金を計上していない。
・流動負債の引当金には賞与引当金 8,261 万円を計上している。
−80−
・賞与引当金と賞与引当金繰入額の計上額に差があるが、これは、賞与引当の一部が資産(工事原価)として計上
されていることによるものである。
企業債の状況
建設改良事業等の財源として企業債により 106 億 570 万円借入れを行っている。ま
た、企業債を 113 億 3,064 万円償還した結果、年度末の企業債残高は 1,763 億 334 万
円となっている。
企業債残高については、前年度に比べ約 7 億円減少している。これは、資本費平準
化債は 12 億 2,196 万円増加したが、公共下水道整備事業債と流域下水道負担金債が合
わせて 19 億 3,495 万円減少したことによる。
企業債利息については、前年度に比べ 1 億 8,247 万円減少しているが、これは、平
均利率が、前年度に比べ 0.08 ポイント低下し、2.21%となったことによるものである。
また、平成 22 年度からの企業債残高の推移を見ると、平成 24 年度から減少に転じ
ている。
なお、平成 26 年度末の企業債残高は、「さいたま市下水道事業中期経営計画」(以
下「中期経営計画」という。)における見込額 1,927 億円を約 164 億円下回る結果とな
っている。
企業債の状況は、「第 12 表」のとおりである。
第12表
企業債の状況表
(単位:千円)
項 目
年 度
平成22年度
平成23年度
企業 債借 入額
22,365,700
15,225,800
内借換額
8,723,400
2,177,600
企業 債償 還額
18,162,892
12,139,840
内繰上償還額
8,725,469
2,178,871
企 業 債 残 高
177,237,996
企 業 債 利 息
5,010,160
平成24年度
9,081,600
−
10,516,546
平成25年度
8,969,700
−
10,830,420
平成26年度
10,605,700
−
11,330,641
−
−
−
180,323,955
178,889,009
177,028,289
176,303,348
4,455,953
4,264,866
4,095,612
3,913,141
−81−
企業債残高等の推移
(単位:億円)
企業債
残 高
1,850
借入額
償還額
250
1,803
200
150
100
1,788
1,770
1,772
136
1,763
1,750
130
94
1,800
99
90
108
105
106 113
89
1,700
50
1,650
0
1,600
22年度
23年度
企業債借入額
24年度
企業債償還額
25年度
企業債残高
(注)繰上償還及び借換えの額は除いている。
−82−
26年度
5
キャッシュ・フローの状況
業務活動によるキャッシュ・フロー
間接法による算出過程は次のとおりである。
業務活動に係るキャッシュ・フローは 88 億 9,929 万円であり、この金額は、どの程
度の資金を主たる営業活動から獲得したのかを示すものである。
なお、キャッシュ・フロー計算書については、平成 26 年度が作成初年度であるため、
前年度の比較情報はない。
業務活動によるキャッシュ・フロー
(単位:千円)
項 目
年 度
当年度純利益
平成26年度
160,416
減価償却費
11,757,260
固定資産除却損
65,220
賞与引当金の増減額(△は減少)
40,523
貸倒引当金の増減額(△は減少)
61,364
長期前受金戻入額
△2,786,752
支払利息
3,915,309
未収金の増減額(△は増加)
52,607
未払金の増減額(△は減少)
△796,254
預り金の増減額(△は減少)
344,908
その他流動資産の増減額(△は増加)
10,100
その他流動負債の増減額(△は減少)
△10,100
12,814,604
小計
利息の支払額
△3,915,309
業務活動によるキャッシュ・フロー
8,899,294
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは△69 億 6,141 万円であり、この金額は、将来
の利益獲得及び資金運用のために、どの程度の資金を支出し、又は回収したのかを示
すものである。
−83−
投資活動によるキャッシュ・フロー
(単位:千円)
項 目
年 度
平成26年度
有形固定資産の取得による支出
△10,282,117
無形固定資産の取得による支出
△372,346
国庫補助金による収入
3,191,847
負担金による収入
495,794
長期貸付金による支出
△9,950
長期貸付金償還金による収入
15,358
投資活動によるキャッシュ・フロー
△6,961,412
財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは△3 億 5,361 万円であり、この金額は、業務
活動及び投資活動を維持するために、どの程度の資金を調達し、又は返済したのかを
示すものである。
財務活動によるキャッシュ・フロー
(単位:千円)
項 目
年 度
一時借入れによる収入
平成26年度
11,600,000
△11,600,000
一時借入金の返済による支出
建設改良費等の財源に充てるための企業債による収入
建設改良費等の財源に充てるための企業債の償還による支出
一般会計からの繰入金による収入
10,605,700
△11,330,641
371,325
財務活動によるキャッシュ・フロー
△353,615
資金の増減
「地方公営企業が会計を整理するに当たりよるべき指針」第 10 章第 3 により、キャ
ッシュ・フロー計算書上の資金の範囲は貸借対照表の現金・預金と同範囲とされてい
る。
平成 26 年度末の資金額は、貸借対照表の現金・預金の額 20 億 8,145 万円と同額で
あり、当期の資金増減額は、15 億 8,426 万円の増加であった。
−84−
6
経営指標
収益性
収益性を示す主な指標は、次のとおりである。
項 目
経 営資 本営業利益率
経 営 資 本 回 転 率
営業収益営業利 益率
総 収益 対総費用比率
営 業 収 益 対営 業費 用率
算 式
営業利益
経営資本
23年度
24年度
0.3
0.4
0.5
0.5
0.4
0.04
0.04
0.04
0.04
0.05
×100
7.6
9.9
11.7
11.0
7.3
×100
100.0
100.0
100.0
100.0
100.7
×100
108.2
111.0
113.2
112.3
107.9
×100
営業収益
経営資本
営業利益
営業収益
総収益
総費用
営業収益
営業費用
(単位:%、回)
25年度
26年度
22年度
各算式に用いた用語は、次のとおりである。
経営資本=(期首経営資本+期末経営資本)÷2
期首・期末経営資本=総資産−(建設仮勘定+投資+保管有価証券)
営業利益=営業収益−営業費用
経営資本営業利益率は、本来の営業活動に投下した資産(経営資本)がどれだけの
営業利益を生み出したのかを示した指標で、比率が高いほど経営効率が良いことを示
している。また、経営資本営業利益率は、経営資本回転率と営業収益営業利益率に分
解され、次のとおりの算式をもって示される。
経営資本営業利益率=経営資本回転率×営業収益営業利益率
経営資本回転率は、投下した資本の運用効率をみる指標で、経営資本が年に何回転
しているのかを示しており、高いほど短期間で資本を回収出来ることになる。また、
営業収益営業利益率は、事業本来の営業活動による営業収益に対して、どれだけ利益
を得ているのかを示す指標で、高いほど良いとされている。
営業利益が減少したことにより経営資本営業利益率は前年度から 0.1 ポイント、営
業収益営業利益率は 3.7 ポイントほど低下しているが、営業収益の増加により経営資
本回転率は 0.01 ポイント上昇している。
総収益対総費用比率は、総費用に対する総収益の割合を見るもので、この数値が
100%を超えていれば純利益が生じており、その比率が高いほど経営成績は良好といえ
る。100%未満であれば純損失が生じていることを示している。この比率はこれまで、
一般会計から赤字相当額を繰入金で補 することにより 100%を維持してきていたが、
下水道使用料改定の効果により、他会計補助金を繰り入れることなく 100.7%となっ
ている。
−85−
営業収益対営業費用比率は、下水道使用料などの営業収益で、通常の事業活動で支
出される職員給与費、維持管理費などの営業費用をどの程度賄っているのかを示すも
のであり、比率の 100%を超える部分が営業利益の大きさを示し、その値が大きいほ
ど本業の成績が良いことを表している。平成 26 年度は前年度に比べ 4.4 ポイント低下
しているが、100%を超えている。
安全性
財務の短期的安全性と長期的安全性を示す主な指標は、次のとおりである。
項 目
流
動
比
算 式
率
自 己 資 本 構 成 比 率
流動資産
流動負債
自己資本
(単位:%)
25年度
26年度
22年度
23年度
24年度
×100
151.7
169.1
133.0
146.3
45.1
×100
55.6
55.9
56.6
57.5
55.6
×100
99.3
99.1
99.6
99.5
102.4
総資産
固定資産対長期資本 比率
固定資産
長期資本
各算式に用いた用語は、次のとおりである。
自己資本=資本金+剰余金+長期前受金
総資産=負債+資本
長期資本=資本金+剰余金+固定負債+長期前受金
流動比率は、短期的な債務である流動負債とこれに対応する流動資産との比率であ
り、一般的にはこの数値が高いほど短期的な支払能力が高く資金的に余裕があること
を示している。
平成 26 年度は、100%を大きく下回り 45.1%という値を示している。これは、会計
基準の変更により、資本に区分されていた企業債が負債となり、さらに、翌年度中に
償還が予定されているものを固定負債から流動負債に区分変更したことによる影響が
大きい。流動比率の低下は、企業の実態を反映した数値を示したものであることから、
その動向には今後も注視していくことが必要である。
自己資本構成比率は、総資産(負債・資本合計)に対する自己資本(資本金+剰余
金+長期前受金)の割合であり、この比率が高いほど財務的に安定しているといえる。
建設投資の財源の多くを企業債(負債)により調達しているため、下水道事業では
一般的に低くなる傾向がある。みなし償却制度の廃止により、長期前受金の一部が収
益化されたことから、前年度に比べ 1.9 ポイント低下している。
固定資産対長期資本比率は、長期的な投資である固定資産が、どの程度返済義務の
ない自己資本や固定負債などの長期資本によって調達されているかを示すものである。
−86−
この比率は 102.4%と今年度は 100%を超えているが、これは、会計基準の変更によ
り、翌年度償還予定の企業債が固定負債から流動負債に計上区分が変更されたことに
より、長期資本が減少したことによるものである。
7
むすび
経営を取り巻く現状について
処理区域内人口は 115 万 5,871 人で、前年度に比べ 1 万 4,398 人(1.3%)増加し、下
水道普及率は 91.5%で、前年度に比べ 0.6 ポイント上昇している。また、汚水処理戸
数は 47 万 3,690 戸で、9,613 戸(2.1%)増加している。
また、汚水処理水量は前年度に比べ 0.7%の増加、有収水量はほぼ横ばいとなって
いる。
平成 26 年度は、地方公営企業法の改正における会計制度適用初年度にあたり、み
なし償却制度の廃止、引当金の計上など地方独立行政法人や民間における会計基準が
導入され、地方公営企業の会計は大きく変化している。
会計基準が変更されたことにより、会計処理の均質化が図られ、事業の経営成績及
び財政状態がより適切に表示され、キャッシュ・フローの状況も明確となった。また、
会計基準の変更により、企業の実態が財務諸表に表示されるようになり、地方公営企
業間における比較分析の精度も向上すると捉えている。
経営成績について
営業収益 198 億 9,974 万円に対し営業費用は 184 億 3,868 万円となっており、営業
利益が 14 億 6,106 万円となっている。これに営業外損益及び特別損益を加減した当年
度純利益は、1 億 6,041 万円となっている。
平成 22 年度以来の下水道使用料の料金改定が行われたことにより収益が改善し、純
利益を計上することができた。しかしながら、事業本来の営業活動による採算性を表
わす営業収益対営業費用比率についてみてみると、前年度より 4.4 ポイント低下し
107.9%となっている。これは、料金改定により営業収益が増加した以上に、みなし償
却制度が廃止されたことに伴い、営業費用である減価償却費が増加したことによるも
のである。
また、経営の効率性の観点からみると、経営資本営業利益率は前年度から 0.1 ポイ
ント低下し 0.4%となり、効率性が若干低下する結果となっている。これも、営業収
益対営業費用比率と同じように、減価償却費が増加したことに伴い、営業利益が減少
したことによるものである。
−87−
財政状態について
企業債残高の推移をみると、平成 24 年度から減少に転じ、平成 26 年度末で 1,763
億円の残高となっている。これは、工事に繰越しが発生したことにより、企業債の借
入額が企業債の償還額を下回ったためであるが、下水道整備事業では今後さらなる資
金需要が見込まれており、企業債残高については注視していく必要がある。
長期的な安全性をみる自己資本構成比率が 55.6%と、前年度に比べ 1.9 ポイント低
下している。これは、みなし償却制度が廃止されたことに伴う長期前受金の収益化に
より、自己資本が減少したことによるものである。
また、短期的な支払能力を示す流動比率は 45.1%であり、前年度に比べ 101.2 ポイ
ントと大幅に低下している。これも、会計基準の変更によるところが大きいが、100%
を下回っていることから、資金繰りには注意していくことが必要であろう。
まとめ
平成 26 年度決算については、変更後の会計基準が適用された初年度にあたることか
ら、他の年度には発生しない期首における移行処理や特別損失を利用した会計処理が
行われている。その結果、旧基準で作成された前年度数値との単純な比較増減は意味
をなさないものとなっている。
本意見書においては、会計基準の変更による影響について、その内容と金額をでき
る限り示すことによって、事業の経営成績と財政状態に対する正しい理解ができるよ
うに工夫したところである。
ゆ
め
み
ず
下水道事業では、平成 32 年度を目標年次とした長期計画「希望つなぐ下水道プラン」、
平成 26 年度から平成 29 年度を最終年度とする「さいたま市下水道事業実施計画」
(以
下「実施計画」という。)を策定し重点事業と整備目標を定めた上で、計画的に下水道
事業を進めてきた。また各計画の目標を達成するために平成 24 年度から平成 28 年度
までの中期的事業運営における具体的計画を定めた「中期経営計画」を策定し、下水
道事業の経営健全化を目指し、望ましい経費負担のあり方など、経営基盤の強化を図
ることとされている。
下水道は、都市における生活環境改善、安全確保及び環境保全に必要不可欠な施設
であることから、このような状況を十分に認識した上で、「実施計画」や「中期経営
計画」に掲げた目標達成に向け、効率的で健全な経営を行い、計画的に事業が推進さ
れることを望むものである。
−88−
決 算 審 査 参 考 資 料
目
業
務
実
績
次
表
………………………………………
91
予 算 決 算 対 照 表
………………………………………
92
収益及び費用比較表
………………………………………
96
貸 借 対 照 比 較 表
………………………………………
98
業 務 実 績 表
年 度
前 年 度 対 比
平成26年度
平成25年度
項 目
増 減
増減率 %
行政区域内人口
人
1,263,455
1,255,743
7,712
0.6
処理区域内人口
人
1,155,871
1,141,473
14,398
1.3
下 水 道 普 及 率
%
91.5
90.9
0.6
戸
行政区域内戸数
戸
553,920
545,900
8,020
1.5
数
汚 水 処 理 戸 数
戸
473,690
464,077
9,613
2.1
ha
11,844
11,683
161
1.4
23,000
23,000
0
0.0
年 間 処 理 水 量
136,462,333
135,406,016
1,056,317
0.8
処
汚 水 処 理 水 量
131,701,349
130,807,761
893,588
0.7
理
雨 水 処 理 水 量
4,760,984
4,598,255
162,729
3.5
量
1日最大処理水量
1,203,359
1,229,536
△ 26,177
△ 2.1
1日平均処理水量
373,869
370,975
2,894
0.8
112,434,523
112,407,913
26,610
0.0
%
85.4
85.9
△ 0.5
−
人
1,105,101
1,085,770
19,331
1.8
%
95.6
95.1
0.5
下水管敷設延長
km
3,267.0
3,219.9
47.1
1.5
汚水管敷設延長
km
2,588.0
2,553.0
35.0
1.4
雨水管敷設延長
km
173.8
163.3
10.5
6.4
合流管敷設延長
km
505.2
503.6
1.6
0.3
数
人
148
148
0
0.0
使 用 料 単 価
円/
139.62
121.81
17.81
14.6
汚 水 処 理 原 価
円/
137.76
138.68
△ 0.92
△ 0.7
人
口
処 理 区 域 面 積
処
有
収
量
理
有
能
収
有
水
洗
化
力
水
収
量
率
水洗便所設置済人口
水
洗
化
/日
率
−
−
管
延
長
職
員
(注) 1 行政区域内人口から1日当たり処理能力まで及び水洗便所設置済人口から職員数までは、
各年度末の数値の対比である。
2 処理能力は、さいたま市下水処理センターの数値である。
−91−
予
算
決
算
対
照
表
収 益 的 収 入
(消費税込み)
予
科 目
下水道事業収益
構成
円 比率 %
算
金 額
構成
円 比率 %
執行率
%
24,227,304,000
100.0
23,881,599,567
100.0
98.6
21,132,337,000
87.2
21,089,807,185
88.3
99.8
16,806,021,000
69.4
16,887,512,720
70.7
100.5
16,806,021,000
69.4
16,887,512,720
70.7
100.5
4,321,680,000
17.8
4,197,718,457
17.6
97.1
4,321,680,000
17.8
4,197,718,457
17.6
97.1
4,636,000
0.0
4,576,008
0.0
98.7
料
768,000
0.0
353,000
0.0
46.0
処 理 水 売 却 益
1,933,000
0.0
2,424,416
0.0
125.4
雑
1,935,000
0.0
1,798,592
0.0
93.0
3,094,967,000
12.8
2,791,251,075
11.7
90.2
334,374,000
1.4
0
0.0
0.0
334,374,000
1.4
0
0.0
0.0
2,756,819,000
11.4
2,786,752,740
11.7
101.1
受贈財産評価額
220,669,000
0.9
220,627,374
0.9
100.0
国 庫 補 助 金
1,742,049,000
7.2
1,742,048,117
7.3
100.0
金
13,496,000
0.1
14,856,562
0.1
110.1
受 益 者 負 担 金
468,009,000
1.9
470,997,868
2.0
100.6
工 事 負 担 金
90,155,000
0.4
93,514,809
0.4
103.7
金
3,772,000
0.0
3,644,386
0.0
96.6
他 会 計 負 担 金
215,498,000
0.9
237,892,206
1.0
110.4
他 会 計 補 助 金
3,171,000
0.0
3,171,418
0.0
100.0
3,774,000
0.0
4,498,335
0.0
119.2
3,774,000
0.0
4,498,335
0.0
119.2
0
0.0
541,307
0.0
−
0
0.0
541,307
0.0
−
営
業
収
益
下 水 道 使 用 料
下 水 道 使 用 料
他 会 計 負 担 金
他 会 計 負 担 金
その他営業収益
手
数
収
益
営 業 外 収 益
他 会 計 補 助 金
他 会 計 補 助 金
長期前受金戻入
県
寄
雑
補
助
附
収
益
そ の 他 雑 収 益
特
決
算
金 額
別
利
益
過年度 損益修正益
−92−
収 益 的 支 出
(消費税込み)
予
科 目
金 額
下水道事業費用
算
決
算
構成
金 額
円 比率 % 執行率
%
構成
円 比率 %
23,482,425,000
100.0
23,182,667,957
100.0
98.7
19,198,703,000
81.8
18,918,970,112
81.6
98.5
費
684,000,000
2.9
626,917,132
2.7
91.7
ポ ン プ 場 費
598,985,000
2.6
519,270,833
2.2
86.7
処
費
245,246,000
1.0
214,418,857
0.9
87.4
水 質 指 導 費
32,808,000
0.1
24,773,695
0.1
75.5
流 域 下 水 道
維持管理負担金
4,202,363,000
17.9
4,202,361,977
18.1
100.0
普 及 指 導 費
34,007,000
0.1
25,839,272
0.1
76.0
貸付助成事業費
10,496,000
0.0
4,745,815
0.0
45.2
営
業
管
費
き
用
ょ
理
場
業
務
費
874,197,000
3.7
866,912,086
3.7
99.2
総
係
費
43,446,000
0.2
37,821,344
0.2
87.1
給
与
費
575,039,000
2.4
562,690,520
2.4
97.9
減 価 償 却 費
11,759,712,000
50.1
11,757,260,957
50.7
100.0
資 産 減 耗 費
138,404,000
0.6
75,957,624
0.3
54.9
4,140,196,000
17.6
4,135,387,699
17.8
99.9
3,919,180,000
16.7
3,915,309,445
16.9
99.9
企 業 債 利 息
3,913,142,000
16.7
3,913,141,256
16.9
100.0
一時借入金利息
6,038,000
0.0
2,168,189
0.0
35.9
1,688,000
0.0
750,954
0.0
44.5
1,688,000
0.0
750,954
0.0
44.5
219,328,000
0.9
219,327,300
0.9
100.0
219,328,000
0.9
219,327,300
0.9
100.0
134,629,000
0.6
128,310,146
0.6
95.3
過年度損益修正損
15,368,000
0.1
15,366,945
0.1
100.0
その他特別損失
119,261,000
0.5
112,943,201
0.5
94.7
貸倒引当金繰入額
64,382,000
0.3
61,364,988
0.3
95.3
手
当
34,984,000
0.1
33,045,420
0.1
94.5
法 定 福 利 費
6,118,000
0.0
5,703,619
0.0
93.2
その他特別損失
13,777,000
0.1
12,829,174
0.1
93.1
8,897,000
0.0
0
0.0
0.0
8,897,000
0.0
0
0.0
0.0
営 業 外 費 用
支 払 利 息 及 び
企業債取扱諸費
雑
支
出
そ の 他 雑 支 出
消 費 税 及 び
地 方 消 費 税
消 費 税 及 び
地 方 消 費 税
特
別
予
損
備
予
失
費
備
費
−93−
資 本 的 収 入
(消費税込み)
予
科 目
金 額
資 本 的 収 入
決
構成
金 額
円 比率 % 算
執行率
構成
%
円 比率 %
26,179,885,062
100.0
14,932,510,140
100.0
57.0
19,723,284,000
75.3
10,605,700,000
71.0
53.8
19,723,284,000
75.3
10,605,700,000
71.0
53.8
383,530,000
1.5
383,530,181
2.6
100.0
383,530,000
1.5
383,530,181
2.6
100.0
5,495,995,000
21.0
3,406,765,000
22.8
62.0
5,495,995,000
21.0
3,406,765,000
22.8
62.0
556,838,062
2.1
521,624,659
3.5
93.7
受 益 者 負 担 金
493,534,000
1.9
484,907,570
3.2
98.3
工 事 負 担 金
63,304,062
0.2
36,717,089
0.2
58.0
20,238,000
0.1
14,890,300
0.1
73.6
20,238,000
0.1
14,890,300
0.1
73.6
企
業
企
債
業
債
他 会 計 負 担 金
他 会 計 負 担 金
国 庫 補 助 金
国 庫 補 助 金
負
算
担
金
長期貸付金返還金
水洗便所改造資金
貸 付 金 返 還 金
−94−
資 本 的 支 出
(消費税込み)
予
科 目
資
本
建
的
支
金 額
出
決
構成
金 額
円 比率 % 算
執行率
構成
%
円 比率 %
37,539,225,840
100.0
24,600,227,684
100.0
65.5
26,179,207,840
69.7
13,259,636,631
53.9
50.6
費
23,404,739,840
62.3
11,715,563,813
47.6
50.1
費
1,179,935,000
3.1
368,160,000
1.5
31.2
費
358,900,000
1.0
95,300,200
0.4
26.6
流 域 下 水 道
建 設 費 負 担 金
465,793,000
1.2
402,133,818
1.6
86.3
受益者負担金徴収費
93,975,000
0.3
84,168,977
0.3
89.6
設
管
ポ
処
改
良
き
ン
費
ょ
プ
理
場
場
調
査
費
9,681,000
0.0
9,680,400
0.0
100.0
給
与
費
663,628,000
1.8
582,700,543
2.4
87.8
有形固定資産購入費
2,556,000
0.0
1,928,880
0.0
75.5
11,330,643,000
30.2
11,330,641,053
46.1
100.0
11,330,643,000
30.2
11,330,641,053
46.1
100.0
29,375,000
0.1
9,950,000
0.0
33.9
29,375,000
0.1
9,950,000
0.0
33.9
企 業 債 償 還 金
企 業 債 償 還 金
長
算
期
貸
付
金
水
洗
便
所
改 造 資 金 貸 付 金
(注)建設改良費は、10,136,510,800円を翌年度へ予算繰越する。
−95−
収 益 及 び 費 用 比 較 表 (収 益)
(消費税抜き)
平成26年度
年 度
増
額
円
増減率
%
22,691,949,362
100.0
20,760,664,936
100.0
1,931,284,426
9.3
19,899,745,262
87.7
17,916,965,059
86.3
1,982,780,203
11.1
15,697,763,609
69.2
13,692,217,124
66.0
2,005,546,485
14.6
下 水 道 使 用 料 15,697,763,609
69.2
13,692,217,124
66.0
2,005,546,485
14.6
下水道事業収益
業
収
益
下 水 道 使 用 料
減
他 会 計 負 担 金
4,197,718,457
18.5
4,218,221,984
20.3
△20,503,527
△0.5
他 会 計 負 担 金
4,197,718,457
18.5
4,218,221,984
20.3
△20,503,527
△0.5
その他営業収益
4,263,196
0.0
6,525,951
0.0
△2,262,755
△34.7
353,000
0.0
2,830,400
0.0
△2,477,400
△87.5
2,244,832
0.0
1,957,048
0.0
287,784
14.7
1,665,364
0.0
1,738,503
0.0
△73,139
△4.2
2,791,688,569
12.3
2,185,825,877
10.5
605,862,692
27.7
他 会 計 補 助 金
0
0.0
2,147,266,605
10.3
△2,147,266,605
皆減
他 会 計 補 助 金
0
0.0
2,147,266,605
10.3
△2,147,266,605
皆減
長期前受金戻入
2,786,752,740
12.3
0
0.0
2,786,752,740
皆増
受贈財産評価額
220,627,374
1.0
0
0.0
220,627,374
皆増
国 庫 補 助 金
1,742,048,117
7.7
0
0.0
1,742,048,117
皆増
金
14,856,562
0.1
0
0.0
14,856,562
皆増
受 益 者 負 担 金
470,997,868
2.1
0
0.0
470,997,868
皆増
工 事 負 担 金
93,514,809
0.4
0
0.0
93,514,809
皆増
金
3,644,386
0.0
0
0.0
3,644,386
皆増
他 会 計 負 担 金
237,892,206
1.0
0
0.0
237,892,206
皆増
他 会 計 補 助 金
3,171,418
0.0
0
0.0
3,171,418
皆増
益
4,935,829
0.0
38,559,272
0.2
△33,623,443
△87.2
そ の 他 雑 収 益
4,935,829
0.0
38,559,272
0.2
△33,623,443
△87.2
515,531
0.0
657,874,000
3.2
△657,358,469
△99.9
515,531
0.0
657,874,000
3.2
△657,358,469
△99.9
515,531
0.0
657,874,000
3.2
手
数
料
処理水売却収益
雑
営
業
県
寄
雑
特
前年度対比
金 額
構成
金 額
構成
円 比率 % 円 比率 %
科 目
営
平成25年度
収
外
益
収
補
益
助
附
収
別
利
益
過年度損益修正益
過年度損益修正益
−96−
△ 657,358,469 △ 99.9
(費 用)
(消費税抜き)
年 度
平成26年度
平成25年度
前年度対比
科 目
構成
構成
金 額
金 額
円 比率 % 円 比率 %
増
円
増減率
%
下水道事業費用
22,531,532,729
100.0 20,760,664,936
100.0
1,770,867,793
8.5
18,438,680,856
81.8 15,948,837,142
76.8
2,489,843,714
15.6
営
業
管
費
き
用
ょ
減
額
費
580,634,455
2.6
572,446,674
2.8
8,187,781
1.4
ポ ン プ 場 費
481,167,800
2.1
467,501,071
2.3
13,666,729
2.9
処
費
198,660,073
0.9
189,341,143
0.9
9,318,930
4.9
水 質 指 導 費
22,938,613
0.1
26,837,550
0.1
△3,898,937
△14.5
流 域 下 水 道
維持管理負担金
3,891,417,816
17.3
3,952,841,969
19.0
△61,424,153
△1.6
普 及 指 導 費
25,310,340
0.1
22,786,619
0.1
2,523,721
11.1
貸付助成事業費
4,643,852
0.0
5,125,381
0.0
△481,529
△9.4
理
場
業
務
費
802,808,654
3.6
761,699,085
3.7
41,109,569
5.4
総
係
費
36,362,386
0.2
45,946,936
0.2
△9,584,550
△20.9
給
与
費
562,313,614
2.5
644,284,550
3.1
△81,970,936
△12.7
減 価 償 却 費 11,757,260,957
52.2
9,108,910,074
43.9
2,648,350,883
29.1
75,162,296
0.3
151,116,090
0.7
△75,953,794
△50.3
3,964,815,455
17.6
4,137,007,323
19.9
△172,191,868
△4.2
支 払 利 息 及 び
企業債取扱諸費
3,915,309,445
17.4
4,096,867,446
19.7
△181,558,001
△4.4
企 業 債 利 息
3,913,141,256
17.4
4,095,612,587
19.7
△182,471,331
△4.5
一時借入金利息
2,168,189
0.0
1,254,859
0.0
913,330
72.8
出
49,506,010
0.2
40,139,877
0.2
9,366,133
23.3
そ の 他 雑 支 出
49,506,010
0.2
40,139,877
0.2
9,366,133
23.3
128,036,418
0.6
674,820,471
3.3
△546,784,053
△81.0
過年度損益修正損
15,093,217
0.1
665,422,391
3.2
△650,329,174
△97.7
過年度損益修正損
15,093,217
0.1
665,422,391
3.2
△650,329,174
△97.7
その他特別損失
112,943,201
0.5
9,398,080
0.0
103,545,121
*****
貸倒引当金繰入額
61,364,988
0.3
0
0.0
61,364,988
皆増
手
当
33,045,420
0.1
0
0.0
33,045,420
皆増
法 定 福 利 費
5,703,619
0.0
0
0.0
5,703,619
皆増
その他特別損失
12,829,174
0.1
9,398,080
0.0
3,431,094
36.5
160,416,633
皆増
資 産 減 耗 費
営 業 外 費 用
雑
特
支
別
純
損
利
失
益
160,416,633
0
(注)平成26年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成25年度の数値は変更前の会計基準により
算出したものである。よって、科目によっては比較増減値に大きな差異がみられるため単純な比較はできない。
−97−
貸
借 対 照 比 較 表 (消費税抜き)
資 産 の 部
年 度
金 額
科 目
固
定
平成26年度
資
産
有形固定資産
平成25年度
金 額
構成
円 比率 % 前年度対比
増 減 額
構成
増減率
円 %
円 比率 % 402,535,656,117
98.1 419,877,975,485
98.5 △17,342,319,368
△4.1
385,799,780,992
94.0 402,468,587,511
94.4 △16,668,806,519
△4.1
土
地
5,368,385,685
1.3
5,342,770,725
1.3
建
物
1,211,804,644
0.3
1,387,432,489
0.3
構
築
物 373,190,346,753
90.9 386,746,446,841
25,614,960
0.5
△175,627,845 △12.7
90.8 △13,556,100,088
△3.5
機械及び装置
5,197,929,918
1.3
6,533,033,386
1.5
工 具 、 器 具
及 び 備 品
7,135,257
0.0
7,087,900
0.0
建 設 仮 勘 定
824,178,735
0.2
2,451,816,170
0.6
16,711,268,032
4.1
17,379,840,581
4.1
△668,572,549
△3.8
施 設 利 用 権
16,702,871,232
4.1
17,379,409,651
4.1
△676,538,419
△3.9
ソフトウェア
8,396,800
0.0
430,930
0.0
7,965,870
*****
24,607,093
0.0
29,547,393
0.0
金
10,115,000
0.0
10,115,000
0.0
長 期 貸 付 金
14,492,093
0.0
19,432,393
0.0
7,854,764,416
1.9
6,245,699,002
1.5
1,609,065,414
25.8
現 金 ・ 預 金
2,081,457,577
0.5
497,190,756
0.1
1,584,266,821
318.6
未
3,217,486,289
0.8
3,335,598,246
0.8
△118,111,957
△3.5
営 業 未 収 金
3,147,220,429
0.8
2,575,982,437
0.6
571,237,992
22.2
営業外未収金
1,960
0.0
1,710
0.0
250
14.6
その他未収金
70,263,900
0.0
759,614,099
0.2
金
2,555,820,550
0.6
2,402,810,000
0.6
153,010,550
6.4
その他流動資産
0
0.0
10,100,000
0.0
△10,100,000
皆減
100.0 △15,733,253,954
△3.7
無形固定資産
投資その他の資産
出
流
動
資
収
前
資
資
払
産
合
産
金
計
410,390,420,533
100.0 426,123,674,487
−98−
△1,335,103,468 △20.4
47,357
0.7
△1,627,637,435 △66.4
△4,940,300 △16.7
0
0.0
△4,940,300 △25.4
△689,350,199 △90.8
(消費税抜き)
負 債 資 本 の 部
年 度
金 額
科 目
固
定
負
企
流
平成26年度
債
業
動
債
負
債
平成25年度
構成
円 比率 %
前年度対比
金 額
増 減 額
構成
増減率
円 比率 % 円 %
164,749,484,600
40.1
8,770,003,644
2.1
155,979,480,956 *****
164,749,484,600
40.1
8,770,003,644
2.1
155,979,480,956 *****
17,405,655,268
4.2
4,267,703,079
1.0
13,137,952,189 307.8
企
業
債
11,553,863,641
2.8
0
0.0
11,553,863,641
皆増
未
払
金
5,295,063,913
1.3
4,128,399,451
1.0
1,166,664,462
28.3
営 業 未 払 金
1,360,817,685
0.3
1,572,910,458
0.4
△212,092,773 △13.5
営業外未払金
156,143,985
0.0
82,970,000
0.0
建設改良未払金
3,777,483,692
0.9
1,814,564,993
0.4
1,962,918,699 108.2
その他未払金
618,551
0.0
657,954,000
0.2
△657,335,449 △99.9
344,908,086 266.9
73,173,985
88.2
預
り
金
474,111,714
0.1
129,203,628
0.0
引
当
金
82,616,000
0.0
0
0.0
82,616,000
皆増
その他流動負債
0
0.0
10,100,000
0.0
△ 10,100,000
皆減
97,617,081,680
23.8
0
0.0
97,617,081,680
皆増
97,617,081,680
23.8
0
0.0
97,617,081,680
皆増
受贈財産評価額
8,470,177,787
2.1
0
0.0
8,470,177,787
皆増
国 庫 補 助 金
66,169,059,747
16.1
0
0.0
66,169,059,747
皆増
金
214,727,813
0.1
0
0.0
214,727,813
皆増
受益者負担金
17,252,355,215
4.2
0
0.0
17,252,355,215
皆増
工 事 負 担 金
2,649,591,307
0.6
0
0.0
2,649,591,307
皆増
金
61,877,423
0.0
0
0.0
61,877,423
皆増
他会計負担金
2,632,616,125
0.6
0
0.0
2,632,616,125
皆増
他会計補助金
166,676,263
0.0
0
0.0
166,676,263
皆増
279,772,221,548
68.2
13,037,706,723
3.1
繰
延
収
益
長 期 前 受 金
県
補
寄
負
助
附
債
合
計
−99−
266,734,514,825 *****
資
本
金
128,769,383,503
31.4
297,027,669,153
69.7
128,769,383,503
31.4
128,769,383,503
30.2
0
0.0
固 有 資 本 金
112,958,018,483
27.5
112,958,018,483
26.5
0
0.0
繰 入 資 本 金
15,707,985,692
3.8
15,707,985,692
3.7
0
0.0
組 入 資 本 金
103,379,328
0.0
103,379,328
0.0
0
0.0
0
0.0
168,258,285,650
39.5
△168,258,285,650
皆減
1,848,815,482
0.5
116,058,298,611
27.2 △ 114,209,483,129 △98.4
58,423,568
0.0
116,058,298,611
27.2 △ 115,999,875,043 △99.9
58,423,568
0.0
9,669,671,281
2.3
金
0
0.0
98,790,597
0.0
△ 98,790,597
皆減
国 庫 補 助 金
0
0.0
77,274,244,398
18.1
△ 77,274,244,398
皆減
県
金
0
0.0
354,791,692
0.1
△ 354,791,692
皆減
他会計負担金
0
0.0
4,130,713,596
1.0
△ 4,130,713,596
皆減
他会計補助金
0
0.0
176,190,476
0.0
△ 176,190,476
皆減
受益者負担金
0
0.0
20,858,001,894
4.9
△ 20,858,001,894
皆減
工 事 負 担 金
0
0.0
3,495,894,677
0.8
△ 3,495,894,677
皆減
1,790,391,914
0.4
0
0.0
1,790,391,914
皆増
1,790,391,914
0.4
0
0.0
1,790,391,914
皆増
130,618,198,985
31.8
413,085,967,764
96.9
△282,467,768,779 △68.4
410,390,420,533
100.0
426,123,674,487
100.0
△15,733,253,954 △3.7
資
本
金
借 入 資 本 金
剰
余
金
資 本 剰 余 金
受贈財産評価額
寄
附
補
助
利 益 剰 余 金
当年度未処分
利 益 剰 余 金
資
本
合
計
負 債 資 本 合 計
△168,258,285,650 △56.6
△ 9,611,247,713 △99.4
(注)平成26年度の数値は変更後の会計基準により算出したものであり、平成25年度の数値は変更前の会計基準により
算出したものである。よって、科目によっては比較増減値に大きな差異がみられるため単純な比較はできない。
−100−
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