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3 都市づくりの基本方向と将来像

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3 都市づくりの基本方向と将来像
3
都市づくりの基本方向と将来像
■ 都市づくりの基本方向
本マスタープランでは、都市づくりの課題を認
識し、今後の都市づくりに対する視点を踏まえて、
都市づくりの基本方向を以下のように設定しま
す。
これまで進めてきた都市づくりの実績や現状
に対する問題を踏まえて、心の豊かさやゆとりを
誰もが実感できるまちづくりを進め、県央の拠点
都市にふさわしい都市を実現していくことが重
要です。
都市づくりの課題
●自然と都市の融合を目指すための課題
●利便性を求める道路・交通の課題
●快適で安心して住めるまちとしての課題
●にぎわいと活力ある拠点都市としての課題
都市づくりの視点
●自然と都市との共生
●豊かな居住環境、生活環境の形成
●心のかよう人にやさしい都市
●広域拠点都市としての自覚
●成熟した都市イメージの確立
●先駆的な計画づくり
【都市づくりの基本方向】
1
いきいきと魅力的に暮らせるまちづくり
●秩序ある土地利用による良好な居住環境の育成
●ゆとりと豊かさを感じられるような暮らしを支える生活基盤の整備
●丹沢山麓の豊かな自然環境と共存した住宅地の形成や都市生活の場の創造
●障害者、高齢者など生活弱者に配慮した心のかよう人にやさしい公共施設や居住の場づくり
●女性や子供などの感性を取り入れた生活支援等にも積極的に配慮したまちづくりの展開
●省資源化等の積極的な展開による地域環境の改善と快適な環境づくり
2
安心・安全な市民生活につながる都市構造をもつまちづくり
●災害に強い都市基盤の確立と地域防災まちづくりの確立
●安全な市民生活が営める市街地の形成
●災害に強く、日常生活の利便性の向上を目指した生活基盤を支える道路づくり
●広域幹線道路沿いの適正な土地利用誘導と斜面緑地などの自然景観の保全
3
地域に根ざした新たな拠点づくり
●様々な都市機能を円滑に利用できる計画的な都市構造の構築
●地域特性を十分踏まえた計画的な土地利用誘導による魅力的な拠点づくり
●新たなインターチェンジ付近の立地特性を活かした産業拠点の基盤づくり
●豊かな生活を支える産業の振興や高度化、情報化を図り、活力に満ちた都市づくり
4
新しい価値と広い視野を育むまちづくり
●新たな交通機能の充実を的確に受け止めた広域拠点、業務核都市にふさわしい都市づくり
●卓越した立地特性を活かした活力ある研究・産業機能の集積による就業機会の拡充
●集客性の高い快適でにぎわいのあるまちの連続性の確保
●国際化に対応した日常的な交流の場づくりや情報の提供
5
みんなでつくる厚木独自のまちづくり
●積極的なまちづくりの姿勢をもった厚木独自のまちづくりの検討
●市民の合意形成に基づくまちづくりの支援
●市民、事業者と市が役割分担を明確にした新たなパートナーシップによる協議型のまちづくり
●「市民との協働」を基本とした思いやりとまごころの輪をもった市民参加型のまちづくりの展開
14
3 都市づくりの基本方向と将来像
■ 都市づくりの将来像
【都市づくりの基本方向】
いきいきと魅
力的に暮らせ
るまちづくり
安心・安全な
市民生活につ
ながる都市構
造をもつ
まちづくり
地域に根ざし
た新たな拠点
づくり
新しい価値と
広い視野を育
むまちづくり
みんなでつく
る厚木独自の
まちづくり
【都市づくりの将来像】
元気あふれる創造性豊かな協働・交流都市
む
ぶ
優れた交通結節性とこれまでの
集積を活かし、広域拠点都市に
ふさわしい産業構造の形成を目
指し、自然環境と調和した都市
整備を計画的に推進します。
む
先端技術機能の充実から文化・
芸術の育成など生涯学習を含め
た幅広い「学び」の拠点都市を
目指します。
あつぎ
地域の特性に応じ、市内交通網
や市街地の整備を図るとと も
に、生活利便施設等の充実や緑
のネットワークづくりを推 進
し、快適な居住空間の創造を進
めます。
山や川などの自然と都市が入り
組んでいる地形特性を活かした
交流・遊びの拠点づくりを推進
します。さらに、厚木に行きた
い、住みたい、働きたいと感じ
ることのできる魅力ある都市の
創造を目指します。
15
3 都市づくりの基本方向と将来像
■ 将来人口について
●高齢化する社会
将来人口は、将来の都市像を踏まえ、土地利用
や市街地規模など、今後の都市づくりの方向を定
めていく基礎となるものです。
厚木市の将来人口は、平成 17 年の国勢調査の
結果に基づき推計したところ、平成 32 年(2020
年)のおおむね 230,000 人をピークに、それ以降
緩やかな減少に転じると予測されます。
この推計結果をもとに、本計画では以下のよう
に、
平成 32 年の将来人口を 230,000 人と想定し、
計画的な都市づくりを推進していきます。
平成 17 年時点で、65 歳以上の人口は、全体の
約 14%で、県下では比較的若い市といえます。
しかしながら、平成 32 年には 25%を上回るこ
とが予想され、超高齢社会※は厚木市にとっても
現実的な問題となっています。今後は、超高齢社
会に対応した住宅地づくりや福祉の充実、コミュ
ニティの充実など、お年寄りが安心して暮らせる
社会の形成が望まれます。
将来人口フレーム
人
235,000
実績値
推計値
230,000
230,000
225,000
222,403
220,000
217,369
215,000
210,000
208,627
205,000
200,000
H7
H12
H17
H22
H27
H32 年
(実績値資料:国勢調査)
高まる高齢者人口比率
%
実績値
推計値
30.0
25.9
25.0
23.0
20.0
18.0
15.0
13.8
10.0
8.3
10.4
5.0
0.0
H7
H12
H17
H22
H27
H32 年
(実績値資料:国勢調査)
※
16
超高齢社会:一般に、高齢化率(総人口に占める高齢者(65
歳以上)人口の割合)が7%を超えた社会を「高齢化社会」
、
14%を超えた社会を「高齢社会」と呼んでいる。それ以上に高
齢化が一段と進んだ社会を超高齢社会(21%以上とすることが
多いが、特に明確な定義があるわけではない)という。
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