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スライド:DNS基礎
DNS基礎 今日のアジェンダ • • • • DNSの役割 ドメイン、DNSの構造 メール送受信におけるDNS DNSキャッシュ DNSの役割 DNSの役割(1) 主な役割は三つです。 DNSの役割(2) • 正引き ホスト名からIPアドレスを返す。 Aレコードで管理される。 DNSの役割(3) • 逆引き IPアドレスからホスト名を返す PTRレコードで管理される。 DNSの役割(4) • SMTPサーバの特定 MXレコードで管理される。 DNSについて(5) • WEBサイトのURL • メールアドレス • ログイン先のホスト名 • ネットワークアプリのほぼ全て DNSはネットワークの基幹を担 う重要な仕組みである。 DNSについて(6) トラブルがおきやすく 正確な対応が重要。 ドメイン、DNSの構造 ドメイン、DNSの仕組みとAレコード(1) なぜDNSの構造を 知る必要があるか? ドメイン、DNSの仕組みとAレコード(2) 1. DNSは構造上、自社で全てをコント ロールする事ができない 2. 他社と連携する場合がある 3. 依頼先を把握する必要がある • 社内のネットワークチーム • お客様も含めた他会社 ドメイン、DNSの仕組みとAレコード(3) • 複数のサーバによる階層構造 になっている。 .(ルート) jp co dino com ne yahoo net or google その他 その他 その他 ドメイン、DNSの仕組みとAレコード(4) ドメイン文字列は、階層構造を 表現している。 www . dino . co . jp . ドメイン、DNSの仕組みとAレコード(5) www . dino . co . jp . ドメイン、DNSの仕組みとAレコード(6) www.dino.co.jpのIPを教えて 参照先 DNS 1 .(ルート) 2 jp 4 3 co dino ドメイン、DNSの仕組みとAレコード(7) ドメインを管理するDNSを調べる $ dig ドメイン名 ns $ dig dino.co.jp ns ≈≈≈省略≈≈≈ ;; ANSWER SECTION: dino.co.jp. 259197 IN NS ns.dino.co.jp. ドメイン、メール送受信におけるDNS(8) DNSの設定を変更するときは • 対象のドメインを管理するDNSサーバ の所有者を把握し、正しい部署や会 社に設定を依頼すること。 メール送受信におけるDNS メール送受信におけるDNS(1) SMTPサーバを立てただけでは、 メールの送受信はできません。 メール送受信におけるDNS(2) 設定するべき項目 • MXレコード • PTRレコード メール送受信におけるDNS(3) メール配送時のDNSの使われ方 DNS SMTP(A) SMTP(B) SMTPサーバ(A)は、SMTPサーバ(B)の 場所をDNSのMXレコードから取得する メール送受信におけるDNS(4) メール受信時のDNSの使われ方 DNS SMTP(A) SMTP(B) 一部のSMTPサーバでは、送信元SMTPサーバの IPアドレスをDNSのPTRレコードから取得しチェックする メール送受信におけるDNS(5) 手順1:MXレコード検索 $ dig ドメイン名 mx $ dig dino.co.jp mx ≈≈≈省略≈≈≈ ;; ANSWER SECTION: dino.co.jp. 86400 IN MX 0 hogehoge.dino.co.jp. メール送受信におけるDNS(6) 手順2:正引きする $ dig MXレコードのホスト名 $ dig hogehoge.dino.co.jp ≈≈≈省略≈≈≈ ;; ANSWER SECTION: hogehoge.dino.co.jp. 33619 IN A 111.112.221.222 メール送受信におけるDNS(7) 手順3:逆引きできるか調べる $ dig 逆方向IPアドレス.in-addr.arpa ptr $ dig 222.221.112.111.in-addr.arpa. ptr ≈≈≈省略≈≈≈ ;; ANSWER SECTION: 222.221.112.111.in-addr.arpa. 86091 IN PTR hogehoge.dino.co.jp. メール送受信におけるDNS(8) SMTPサーバを設置する時は • SMTPサーバのIPが逆引きできるかどうか • メールアドレスを作りたいドメインは何か 上記を添えてDNSの担当に依頼 DNSキャッシュ DNSキャッシュ(1) ドメインの新規追加やIPの変更を行った場合、 すぐにはDNSに反映出来ません。 世界中に完全に反映されるまで 大体2 3日ぐらいかかります。 DNSキャッシュ(2) 伝播 DNSサーバ間でドメイン情報を共有する過程 DNSキャッシュ(3) 伝播の期間は非常に危険 • ドメイン追加の場合 • 利用者が新しいドメインに アクセス出来ない場合がある • IP変更の場合 • 利用者が旧IPアドレスに アクセスする場合がある DNSキャッシュ(4) こんなケースはどうする? DNSの設定ミスった! 修正を急いで完全に伝播 させないとまずい! DNSキャッシュ(5) キャッシュがあるので無理です。 DNSキャッシュ(6) なぜ、完全な伝播に2-3日もかかるのか キャッシュは上位のDNSサーバから 順番に更新されるため DNSキャッシュ(7) キャッシュの有効期限を調べる $ dig ホスト名 $ dig dino.co.jp ≈≈≈省略≈≈≈ ;; ANSWER SECTION: www.dino.co.jp. 86400 IN A 203.216.140.71 DNSキャッシュ(8) TTL キャッシュが有効な秒数 DNSキャッシュ(9) ドメインを追加する場合 • 最低、2-3日間の余裕を見る。 IPアドレスの変更が発生する場合 • 最低、2-3日間、変更後と変更前の両方のIP アドレスで正常なアクセスを可能にする。 DNSキャッシュ(10) さらに重要 DNSの設定にミスがあると • 気付くまで時間がかかる • 修正の反映に時間がかかる 間違いが無いように気をつけましょう。 まとめ • DNS変更の依頼先を正しく見極めよう。 • メール送受信に、MXレコードとPTRレコード が必要。 • DNSの伝播速度を考えたプランを立てよう。 • digコマンドは便利。