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13 Marriage.book - Scientology Volunteer Ministers
サイエントロジー この世界をより良いものにする L. ロン ハバードによって創設、開発されたサイエントロジーは応用宗教哲学であり、それ は、誰もが精神的存在としての真実と簡潔さを取り戻すことのできる、正確な道筋を示して います。 サイエントロジーは、存在に関する源および根本にある原理を定義している特定の公理と、 自然科学における広範な観察から成り立っています。それは文字通り人生のすべてに適用で きる哲学的な研究の集成です。 この広範にわたる知識の集成は、この主題のふたつの適用へとつながっています。1 番目 は、多くの偉大な哲学の教えが追求していた、人の精神としての意識を向上させ、自由を達 成する技術です。2 番目は、人が自分の人生を向上させるために使うことのできる、非常に多 くの基本原理です。実際、この 2 番目の適用においてサイエントロジーが提供しているもの は、私たちの存在に関するすべての側面をより良いものとする実用的な手段 ― 新しい生き方 をつくり出す方法です。そしてここから、あなたがこれから読もうとしている主題が生まれ ました。 これは L. ロン ハバードの著作からまとめられており、ここに示されているデータは、『サ イエントロジー・ハンドブック』に紹介されている道具、手段のひとつにすぎません。包括 的な手引書であるこのハンドブックには、サイエントロジーの適用法が数多く含まれており、 人生における他の多くの領域に向上をもたらすためにそれらを使うことができます。 この冊子には、内容を紹介する短い文章、演習、成功した適用例が編集者によって付け加 えられています。 あなたの理解を高めるためのコースの数々、またあなたの知識を広げるためのさらなる教 材はサイエントロジー教会、およびミッションでご利用になれます。教会とミッションは、 www.scientology.org でごらんになれます。 サイエントロジーでは、人間と人生に関する多くの新しい現象が説明されているので、こ の冊子を読む中で見慣れない言葉に出合うかもしれません。それはこの冊子の中で初めて出 てきた時に説明されていますが、この冊子の終わりにある用語解説にも掲載されています。 サイエントロジーは、使うためのものです。これは、実用的な哲学であり、人が実際に行 うものです。これらのデータを使って、あなたはさまざまな状態を変えることができます。 何百万という人たちが、自分の周りの世界で目にしている状態に対して何かをしたいと考 え、この知識を適用してきました。その人たちは、人生の状況を向上させることができるの を知っています。そして、その人たちは、サイエントロジーには効果があるのを知っています。 この冊子で読んだものを使い、自分自身そして他の人たちの手助けをしてください。そ うすれば、あなたもそのことを知るようになるでしょう。 国際サイエントロジー教会 かつて家族とは安定した基盤であり、そこからあらゆるものを築くこと ができました。今日その砕けた残骸は、社会を混乱させる多くの原因となっ ています。また結婚数は依然として離婚数を上回ってはいますが、その差 は急速に縮まりつつあります。結婚という制度は、失敗しつつあります。 L. ロン ハバードは対人関係について広範囲にわたる著作を著しており、 その多くは対人関係でも最も個人的なこの婚姻関係にも適用できます。こ の小冊子では、結婚生活を成功させる方法、多くの結婚生活が失敗してし まう理由、夫婦がお互いにぴったり合うかどうかを見極める方法、崩壊し つつある結婚生活を救う方法などが見付かります。 世の中の雑誌には「俗」な心理学者たちの助言が溢れていますが、その 傾向は悪化するばかりです。ここには本物の解決策―効果のある解決策が あります。それを適用すれば、どのような親密な関係も改善することがで きるのです。■ 2 結婚とは何ですか ? 人が結婚と呼ばれるこの取り決めに乗り出す時、その人は、 控えめに言っても何か冒険的なものに足を踏み入れようとし ています。一組のカップルが結婚する時、ふたりは自分たち にとって未知の何かをしようとしているのです。そして、観 察されるすべてのことから、人々が結婚を再び試みても、最 初の試みよりもさらに結婚について知っているわけではない ことがわかります。 いしずえ 結婚は、家族単位の 礎 となるものです。この社会、この時代において、家族とは 最も固く結ばれたひとつの単位であり、それ自体で永続し、自己防衛を行います。そ れは経済的にも必要なものですが、また他の点でも、現時点の形式で成り立ってい る社会にとって必要なものです。もしそれを築いている基本的な構成単位である家 族が有効な構成単位でなくなってしまったら、文化はもうおしまいです。したがっ て、結婚を破壊する人が文明を破壊しているというのはかなり確かだと言うことが できます。 婚姻関係は基本的に、ポスチュレートされた関係です。 「ポスチュレート」とは、 何かに関する結論、決定、または決意のことです。人々が結婚をポスチュレートす るのをやめると、それは存在するのをやめます。これが、ほとんどの結婚に起こる ことです。この逆が起こるのではありません。人間がみな邪悪で、だから結婚のよ うな契約は通常、不義によって解消され、すっかり粉々になってしまうというので はありません。それは真実ではありません。その逆が真実なのです。あなたに純粋 にポスチュレートした関係があるなら、それを創造し続けなければなりません。そ して、それ自体を家族として創造し続けない家族は、家族として存在するのをやめ ることになります。結婚について知る必要があるのはこれだけです。 3 結婚とは本質的に、 ふたりのパートナーが その存在と、存在の 継続をポスチュレート しているために 存在するものです。 この基礎があってこそ、 結婚生活は幸福な ものとなるのです。 ポ ポ 4 ス チ ュ レー ト スチ ュレ ー ト 人々が結婚に困難を抱えている場合、それは結婚が何もしなくても自動的に営ま れると期待しているためです。自分自身が何も努力しなくても、離れずにいるもの だと思っているのでしょうが、あいにくそうではありません。それは、創造しなく てはならないのです。 両親の結婚があまりうまく行っていないと、その人は恐らくそれを見て、こう決 めてしまうでしょう。 「な、ほら見ろ ! この婚姻の慣習ってのは、本質的に受け継が れるものであって、何をしたって決して変わらないし、長続きしないし、そんなに いいものじゃない。だって、ずっと離れずにいるもんじゃないんだからな。 」 その人は失敗しました。恐らく彼はずいぶん小さい頃に、家族がひとつの単位に なるようポスチュレートしようとしたのです。彼は両親の結婚を何とかしようとし、 あれやこれやの手を使って「パパがママを愛する」ストーリーが続くようにしよう とし、両親には何か生きる目的があるんだということを示そうとしました。 事実、子供が自分自身を傷付けてしまう理由のひとつは、両親に、自分たちの家 族に対する責任に気付いてもらうためなのです。子供の病気は、家族の不和の直後 に起こります。 とはいえ、人が自分の両親に安定した結婚の模範を見出していたか否かは、その 人が結婚を成功させられるかどうかとは全く関係ありません。 もしもあなたが結婚を維持しようとしていないのに、永続させていくためのすべ てのものは揃っていると思っているのであれば、当然のことながら、その結婚は破 壊のうちに終わりを迎えることになります。しかし、あなたが、結婚とは自分が存 在させ、そこに留めるようにポスチュレートしなくてはならないものであり、働き 掛けるのをやめてしまった時に消えてしまうのだという認識を持って取り組めば、 さらにこの小冊子に書かれている技術を知れば、どのような結婚をもしっかりそこ に留めることができ、また結婚におけるどのような局面をも回復させ、再び自分の 思い通りに修復することもできるのです。しかしながら、それには多少の行動、多 少のガッツが必要です。これは控え目な表現ですが。 5 道徳と違反行為 人々が集まり、グループとして活動する場合にはいつも、何が正しくて何が間違っ ているのか、何が道徳的で何が不道徳なのか(言い換えれば、何が生存に寄与し、何 が生存に破壊的なのかについて)実際に明言するかしないかにかかわらず、合意を 取り決めます。これが道徳律、ある人がそのグループの生存を保証するために賛同 した一連の合意です。グループの大きさにかかわらず(結婚を形成するふたりの人 間のグループであろうが、成立しつつある国家全体であろうが)人々はある特定の 合意を持っています。 ある関係や結婚関係におけるどちらか一方の人が合意済みの道徳律を犯すと、そ の人はそのことを相手に言えないと感じることがよくあります。しかし、これらの 違反行為は、口にせずともやはり違反行為であり、だんだんと積み重なって、その 関係を崩壊させる原因となります。 サイエントロジーでは有害な行為、グループの慣習に対する違反行為を「オバー ト行為」または「オバート」と呼びます。ある人が、自分の合意した道徳律に反し たことを行ったり、その道徳律に基づいてすべきだったことを怠ると、その人はオ バート行為を犯したことになります。オバート行為は合意されている事柄を侵害す るのです。 その人に義務付けられている道徳律に対する違反行為で、口に出したり、告げら れたりしていないものを「ウィズホールド」と呼びます。したがって、ウィズホー ルドとは人が犯したオバート行為で、その人がそのことを話していないでいるもの のことです。どのようなウィズホールドもオバート行為の後に来ます。 これらの違反行為は、ある人が自分自身をそのグループの残りの人たちとの自由 なコミュニケーションから切り離してしまうほどのものです。例えばある男が家計 の支払いに必要なお金をギャンブルですってしまったら、オバート行為を犯したこ とになります。さらにその事実を隠し、妻や家族にそれを語らないとすると、彼は そのグループが基本としている規律を破ったので、もはやそのグループの一員では ないわけですが、そのグループの一員であるふりをすることになります。これが、グ ループや家族、または結婚の崩壊を招く要因なのです。 オバート行為とウィズホールドで著しく切り離された状態へと崩れ落ちてしまっ た結婚は、それを存在させようとポスチュレートするだけでは、元に戻すことはほ とんど不可能です。人々がお互いからすっかり自分たちを切り離してしまったら、も う一度自分たち自身を「切り離されていない状態」に戻さなければなりません。 結婚する人の中には、結婚はこのように運ぶものだと考える人もいるかもしれま せん。輝かしい 6 月のある日、ここにハンサムな(あるいは、あまりハンサムとは 言えない)野獣と美しい(あるいはあまり美しいとは言えない)娘が、ともにやっ 6 この行為は、 結婚の同意に 対する違反であり、 オバート行為として 分類されます。 あなた、 今日はどうだった ? まあまあさ。 この男性は、 自分のしたことを 妻にコミュニケート するのを 嫌がります。 これが ウィズホールドの 例です。 て来てこう言います。 「誓います。死がふたりを別つまで…。 」そして彼らは今や結 婚が成立したと思うのです。まだ始まってすらいないのに。 ふたりは朝食前に自分たちがどのような姿なのかに気付かなくてはなりません。 これは、何よりも化粧品や髭剃りといったことに大いに関わっています。可能であ れば、彼らは一緒に暮らしていくことを学ばなくてはなりません。そして結婚する という行為によって、ある程度、ふたりは以前にやっていたことを多少とも捨て去 り、そこから新たなスタートを切るのです。 7 そこから先に起こることが大切なことです。けれども時には、以前にやってしまっ たことで、お互いに猛烈にウィズホールドしている事柄が、その結婚をスタートす らさせないことがあります。48 時間後にはその結婚は座礁してしまいます。なぜな ら、そこにはただ、お互いに知り合ってもいない頃のオバートとウィズホールドが あまりにもたくさんあるからなのです。 けれども、それすらも救うことはできます。 何年も何年もだらだらと続いてきた結婚においては、ふたりの「気持ちが離れる」 までオバート行為とウィズホールドが積み重なっていくことがあります。3 年目の終 わりには夫も妻もお互いに何の「刺激」も得られなくなる、というのは昔からある ことだと考えられています。これはいくぶん教科書的で、 「心理学者はみな、それを 知っている」のですが、彼らはなぜかを知りません。それはオバート行為とウィズ ホールドです。 もし 3 年目の終わりでこうだとしたら、10 年目の終わりにはどうなるのでしょ うか ? その時までに、多くの夫婦はただ耐えることを身に付けています。夫婦は共 にご機嫌を取っています。お互いに一歩譲って相手をなだめようとか、お互いの怒 りを少しでも静めようとしている状態です。彼らは何とかうまくやっていき、それ を、他の状態にするくらいならそのままでいた方がましだと言うのです。結婚して いないくらいなら、結婚していたいのです。そして、自分たちは問題なくやってい ると思っています。自分たちがもしかしたら結婚したはずの女性や男性のことはそ れ以上あまり考えないようにします。結婚は何とか前に進んでいきます。 さて、私たちはそうした関係に、あるひとつの最も驚くべき手段で攻め入ること ができます。結婚にまつわる問題をすっかり解決することができるのです ! すべての離婚、あるいはある特定の状態になる傾向や身を引くという行為はすべ て、単に結婚相手に対してあまりにも多くのオバートとウィズホールドがあるとい うことにすぎません。これは、それほどまでに単純なものなのです。 夫婦の片方が尻込みしていたり、出ていきたがっていて、 「私は去るべきだ」とか 「ここにいるべきじゃない」とか「私は何か他のことをすべきだ」とか「私たちは別 れるべきだ」とか「私たちは一緒にいない方がいい」と言うのであれば、それらの 根拠はすべて、その人のオバートとウィズホールドに直接端を発しており、それら が相手に逆らう根拠となっているのです。 実際、人がこのようなことをする根本的な理由は、その人が自分自身の邪悪さか ら相手を守ろうとしているからです。それでその人は「そうだな、自分は出ていっ た方がいい」とか「私たちは別れた方がいい」とか「冷却期間を置くべきだ」と言 います。そしてそれが通常、徐々に結婚の破綻へと近付いていくのです。 「冷却期間 8 を置く。 」 「自分は出ていくべきだ。 」 「私たちは離婚すべきだ。 」しかし、今や私たち ● はこれらの事柄を取り上げ、 「非冷却状態」に持っていくことができます。 恐らく、あなたがある夫婦間の結婚の問題を解決しようとすると、彼らは間違い なく、 「もうだめだ、とても一緒にやっていくことはできないし、結婚を続ける理由 もない。だって人は決して…」と決断を下してしまうことでしょう。いつでも窮地 を脱するには、彼自身が、または彼女自身が何をしたのか、それぞれに思い出させ ることです。この考えをしっかりと心に留めておくならば、それを完全に切り抜け ることができるでしょう。 矯正法 こうした状況を緩和する方法のひとつは、夫婦に、それぞれ相手に対して持ってい るオバートとウィズホールドを書き出させることです。夫婦それぞれが、オバートと ウィズホールドを紙に書き出します。オバートとウィズホールド ( あるいはその片方 ) がなされた具体的な時間と場所、また何をして、何をウィズホールドしたのかについ て詳しく書きます。これを完全に完了すると、その人は安堵感を感じ、責任の回復を 経験することができます。 (自分のオバートとウィズホールドを書き上げるためのこの 手順は「高潔さと正直さ」の小冊子に掲載されています。 ) オバートとウィズホールドを書き上げても、夫婦間の不和が完全には取り除かれ ないという事例もあります。このような状況では、サイエントロジーのオーディター に会って、その事態の解決を助けてもらうべきでしょう。オーディターとは、個々 の人々の益のためにサイエントロジーのプロセシングを適用するトレーニングを受 け、資格を得ている人のことです。プロセシングとは、個別カウンセリングの特別 な形式で、サイエントロジー独自のものです。それは、人が自分自身の存在を見る ことを助け、その人自身の能力を向上させます。 夫婦間において、高いレベルのコミュニケーションを回復させるためのもうひと つの答えは、 「サイエントロジー結婚カウンセリング」です。これもまたサイエント ロジーのオーディターによって提供されます。 夫婦は、お互いの間での良好かつ誠実なコミュニケーションを利用して、幸福で 円満な結婚生活を創造し、維持することができます。もしここに関わっているふた りがともに、同意したことを守ろうと努め、道徳律に従うのであれば、また夫婦が お互い自由で率直なコミュニケーションを続けるのであれば、ふたりの関係を強固 なものにすることができるでしょう。 9 ウィズホールド ウィズホールド ウィズ ホールド ウィズホールドとは、明らかにされていない反生存的な 行為であり、夫および妻がウィズホールドを抱えている場合、 その結婚はつらいものになります。 サイエントロジーのオーディ ターは、それぞれの違反行為を 取り除くことによって、夫婦の 間にコミュニケーションを回 復する手助けをします。 ウィズホールド 10 あらゆる人間関係を長続きさせ、円満なものにするために、自由で率 11 直なコミュニケーションは欠かせないものです。 結婚生活における コミュニケーション 幸福な結婚生活を創造するため、また悪化した結婚生活を修復するために、もう ひとつ鍵となる要素があります。これにもコミュニケーション(ふたりの間で考え を交換すること)が関係してきます。 コミュニケーションは幸せな結婚生活の根本にあるもので、そこから強い絆が生 まれます。そしてコミュニケーションの不在によって、結婚という船は暗礁に乗り りゅうこつ 上げ、竜骨を傷付けてしまうのです。 第一に、男性も女性も「自分たちは誰と結婚するのか」についてそれほど慎重で はありません。ノイローゼや精神病について、あるいは料理が上手かどうか、稼ぎ が良いかどうかを判断する方法についての基礎的な訓練が全くなく、 「愛」と呼ばれ る扱いにくく当てにならず、しかも必ずしも簡単に見分けられるとは限らない代物 が、伴侶を選ぶ上で唯一の指標となる要素なのです。結婚のようにもともと非実用 的な制度について、アリよりも上のレベルの社会に対して、完全に現実的であるこ とを期待するのは高望みというものです。したがって、間違った配偶者選びがごく 奔放に行われているのは、驚くことではないのです。 しかし、結婚相手選びだけでなく、結婚生活の存続を保証するいくつかの方法が あります。しかも、これらの方法は簡単なものです。それらは、ひとえにコミュニ ケーションに懸かっています。 幸福な結婚生活を送るには、夫と妻の知性と精神の健全さがある程度似通ってい なくては(同等でなくては)いけません。西欧の文化においては、女性は多少なり とも人文科学(語学、文学、哲学、芸術といった教養科目)や自然科学に通じてい ることが求められます。結婚するかもしれない相手の学歴を見付け出すことは簡単 ですが、第 2 のダイナミックに関するその人の能力、あるいはその人の精神の健全さ を測るのはそれほど簡単ではありません。( ダイナミックとは、生命のある領域での 生存に向かう衝動のことです。第 2 のダイナミックとは、未来の世代としての生存へ 向かう衝動のことです。それにはふたつの区分があり、セックスおよび家族という 単位がそれです。ダイナミックについては、 「存在のダイナミック」の小冊子で扱わ れています。) 過去には、インクのしみや積み木を使ったり、またおはじきを使ったテストで人 がそれをなくしたかどうかによって精神の健全さを確かめる試みがなされました。 12 その結果出た数値は水晶玉で個々の人たちに対して解釈され、実際に使うためには さらにもう一度解釈し直す必要がありました。 サイエントロジーには、精神の健全さ、そして精神の相対的な健全さを調べるテ ストがあり、それはとても簡単なので誰でも使うことができます。その人の「コミュ ニケーション・ラグ」はどのくらいですか ? 「ラグ」とは、出来事と出来事の間にあ る時間のことです。何かを質問された時、それに答えるのにどのくらい時間がかか りますか ? その人に対して何かが言われた時、彼がそれを認識して返事をするのに どのくらい時間がかかりますか ? その経過した時間が「コミュニケーション・ラグ」 と呼ばれるものです。返事に筋が通っているのであれば(論理的に導かれたもので あれば) 、素早い返事は頭の回転の速さと精神の健全さを表し、遅い返事はそれより も劣った能力や精神の不健全さを表します。同じコミュニケーション・ラグを持つ 配偶者同士はうまく行くでしょう。一方が速くもう一方が遅い場合、速い配偶者に とっては我慢がならず、遅い配偶者にとっては惨めな状況になります。さらにサイ エントロジーは、コミュニケーション・ラグの速い配偶者に適用された時に、より 素早く効果を発揮します。ですから、プロセシング中に両者の差はますます広がり、 お互いその事態に対処することができなくなってしまうでしょう。 どのようにして結婚生活という主題にプロセスを与え、その結婚生活を存続させ るかというのは、多くのオーディターたちが答えを求めている問題です。これはそ れほど難しい問題ではありません。ただ、その夫婦でコミュニケーション・ラグが 長い方の人を連れてきて、まずその人にプロセスを与えます。というのも、この人 は困難で時間のかかるケースだからです。コミュニケーション・ラグの遅い人のス ピードを上げると、そのスピードは速い方の配偶者のものに近付くため、これに反 対する人はいないでしょう。速い方の人をプロセシングに選んだり、両者が同時に プロセシングに入ったりすると、その差は開きこそすれ、近くなることはないので、 その後の結婚生活に破綻が起きてしまうでしょう。 暗礁に乗り上げてしまっている結婚生活を修復するのに、必ずしも配偶者双方の プロセシングを必要とするわけではありません。家庭の別の要因がその状況に存在 する可能性もあります。これは、姑などの親戚にあるのかもしれません。この要因 はどのように解決するのでしょうか ? これもまた簡単です。家庭に問題があるとす れば、姑が原因となってコミュニケーションの経路が断ち切られているか、あるい はコミュニケーションがそらされているのです。つまり、夫あるいは妻の持つべき コミュニケーションの経路が断たれているのです。その人はそれを感じ取り、激し く抗議します。 コミュニケーションが断たれる状況はもうひとつあり、それは嫉妬が関係してい る時です。嫉妬は、結婚を破綻させる最も大きな要因です。嫉妬は、嫉妬している 人の不安感から生まれます。その嫉妬には根拠があるかもしれないし、ないかもし 13 れません。この人は隠されたコミュニケーション・ラインを恐れており、それを暴 くためならどんなことでもするでしょう。これは、もう一方の配偶者にその人のコ ミュニケーション・ラインが断たれたと感じさせます。というのは、その人は障害 のないコミュニケーション・ラインを持つ権利があると考えているからです。とこ ろがその人の配偶者は、その人がその多くを閉ざしたと言い張るのです。その結果 起こるいさかいは、例えば俳優などの職業で嫉妬が存在する場合には、保険会社は 決して保険証書を発行しないという事実(自殺率が高過ぎるため)に表れているよ うに、激しいものとなるのです。 嫉妬深い人には、コミュニケーションという主題に関して何か間違ったところが あります。ですから、オーディターは、最初にプロセスを与える配偶者としてその 嫉妬深い人を選ぶべきです。 サイエントロジーの結婚への適用という主題は、多くの言葉をもってしても語 り尽くすことはできませんが、ここに、幸せな結婚への基本的な手掛かりがあり ます ― コミュニケーションです ! 14 配偶者との いさかいのための アシスト 「アシスト」とは、現時点にある不快感を緩和し、人が事故や病気や動揺からより 早く回復するのを助けるために行われるものです。 夫婦間での緊張状態が長い間取り上げられず、解決されないままでいると、夫婦 か れ つ 関係は激しく崩壊してしまうことがあります。苛烈ないさかいは夫婦のどちらか、あ るいは両者にかなりの感情的動揺を引き起こします。このようなけんかが原因で生 まれる喪失の脅威は、深刻なものになることもあります。 夫婦がけんかをした場合、以下のようなアシストを使って、けんかによってもた らされた、夫や妻(あるいはその両方)の感情的な外傷に対処するのを手助けする ことができます。 このアシストは、喧嘩の後に夫婦でお互いに行うこともできますし、配偶者の片 方あるいはその両方を助けるために第三者が行っても構いません。 手順 1. その人に、これからけんかに対する、望ましくない感情的反応から回復する手 助けをする、ということを告げます。 2. 心地好い椅子を用意し、その人をあなたの向かい側に座らせます。 3. その人に向かって、「怒っている夫(または妻)が安全でいられそうな場所を 教えてください」と言います。例えば、もしこれを妻に対して行っているのな ら、 「怒っている夫が安全でいられそうな場所を教えてください」になります。 4. その人から答えを得て、その答えに 「ありがとう」や 「いいですね」などとア クノレッジします。 5. それからこの人に向かって、「怒っている夫(または妻)が見付ける、あなた が安全な場所を教えてください」と言います。 6. 答えを得て、それにアクノレッジします。 15 7. その人が再び幸せな気分になり、自分自身や配偶者、その状況、あるいは人生 全般について何らかの認識を得るまで、3 ~ 6 のステップを繰り返します。 上記の状態が起こったら、 「アシストを終わります」と告げます。 その人に対して、その答えを評価したり、どのように答えるべきか、またその状 況についてどのようなことを考えるべきかなどと言ったりしては絶対にいけませ ん。その人の答えについて、その人をしかったりしてはいけません。これは破壊的 なことで、アシストから本来得られる向上をすべて止めてしまいます。 このアシストは、対立や不和を引き起こした状況を解決するものではありませ ん。その時の動揺がコントロールできるようになったら、そのいさかいの理由を突 き止めるべきです。例えば、片方の配偶者の親類や友人のような第三者が夫婦間に あつれき 軋轢をつくり出しているのかもしれません。こういったサード・パーティーは通常 隠れていますが、それが対立の原因として暴露されれば、その対立は解消されま す。(これは「どのように対立を解決するか」の小冊子で扱われているテクニック を使って調べ、対処します。)その困難の原因がどのようなものであれ、そのため の完全な処置を講じ、実行するべきです。 16 配偶者とのいさかいの 影響は、そのもめごとが 終わってもずっと後を 引くことがあります。 この場合、ふたつの簡単な 指示、「怒っている夫が 安全でいられそうな場所を 教えてください」と 「怒っている夫が、あなた が安全でいるのを見付け られそうな場所を教えて ください」を使えば、その 人がそこから注意を引き 離すのを手助けすることが できます。 これらの 質問を 何度も繰り 返して尋ね、 答えを得て… …そして、いさかいに 対する望ましくない 感情的反応から その人が回復するのを 助けることができます。 17 結婚生活を 維持する 結婚生活を円満なものとする欠かせない要素として、夫婦間における高いレベル のコミュニケーションがあります。夫婦の関係が緊張感を帯びてきても、その結婚 生活でのオバートとウィズホールドを取り去れば、再び元に戻すことができるで しょう。 結婚生活とは、フライパンがいくつか飛び交うこともなく、うまく行くものだと 信じるべきではありません。そうなるだろうと信じているあなたは、完璧主義者な さや のでしょう。そして、それが一夜にしてすべて元の鞘に収まるなどと思うべきでも ありません。というのは、数々のオバートとウィズホールドを詳しく説明するには もう少し時間がかかるからです。 結婚は、2 方向のコミュニケーションなしで存続することは不可能です。またそれ に関係する人々が、それが存続するようにポスチュレートし続けなければ、それは 存続することはできません。これらのことを行うことで、私たちは結婚生活を保つ ことができるのです。 つまり結婚とは、オバート行為もウィズホールドもない状態で人々の間につなが りをつくり出すことであり、それは存続するようにポスチュレートされ、そのメン バーとグループを相互に永続させ相互に保護するように続けられるものです。 それは実際、全く単純な取り決めであり、また単純であり続ければ、とても満足 の行く取り決めということになります。けれども、そのように続かない場合には、そ れはとても複雑な取り決めになってしまいます。 結婚をだめにするのは義理の母たちではありません。ぶっきらぼうに、こう言う こともできます。 「義理の母たちをみな撃ち殺すか何かするべきだ。そうすれば私た ちは自由な結婚生活が送れる。そうなったら素晴らしい。」または、 「女性の参政権 (女性が投票する権利)があれば結婚はうまく行くだろう。あるいは完全な解放がな され即座に離婚ができるようになれば、結婚はうまく行くだろう」などなど。 ばんそうこう そういった無意味な社会の絆創膏はみな、実際の結婚生活などありもしないのに 結婚生活を保とうとする努力にすぎません。こういったもので本当に結婚を成り立 たせていたことなど今までにありません。すぐ離婚することになったり、あれやこ れやが起こらないようにするだけのことです。 18 中国人はこの反対です。結婚というものは存在します。しかし、実際の結婚生活 はありません。というのは、夫の家族の最年長者がいまだに家族の長であり、妻も いまだに夫の母親に仕えるからです。そうして、これはとても複雑なものになって 行きます。 私たちは、一連の規則やそうした類いのものに取り囲まれています。その家族、つ まりそのグループの間に自由なコミュニケーションがあれば、どのような規則に囲 まれていようと構いません。また、そのグループのメンバーの間に自由なコミュニ ケーションがあれば、彼らの親愛の情は人生におけるショックや打撃に耐えられる ほど高いものになります。それに、人生とは時にいくらかのショックや打撃をもた らすものなのです。 その家族に関係した人たちが自立していない場合、いずれにしてもそれらの ショックは辛いものになることがあります。その人が何かを行い、どうやらその人 は何かが自分にされたと考えるようです。そしてその人はそれを何とかうまくやろ うとしますが、できません。しかし、自立して、また相互扶助の原理に従って物事 を行っていれば、人はひとりでいる時よりもずっと大きな成功のチャンスに恵まれ ます。これが結婚生活を送る際に基盤となる、基本的な考え方のひとつです。 もちろんもし結婚が存在しなかったら、小さな子供がうまくやっていくことは決 してないでしょうし、この世界の誰も何かをうまくやって行くことは決してないで しょう。家族の関係とその成長という生物学的なパターンが、人類を存続させてき たものだからです。 結婚を存続させることはできます。どれだけ緊張感を帯びたものになろうと、結 婚生活を再び元の状態に戻すことはできるのです。■ 19 演習 これは結婚生活に関する演習です。これらの演習を行うことで、結婚生活という ものが何から成り立ち、どのように結婚生活を向上させられるのかということについ て、さらに深く理解できるようになります。 1 あなたが知っている夫婦を思い浮かべて、その夫婦が結婚生活を創造するために 何をしているかを判断してください。彼らはお互いにその結婚生活が創造され続 けるように努めているでしょうか ? それとも夫婦のうちの片方、あるいはふたり とも、当然なすべきことを行っていないのでしょうか ? あなたが知っている他の 夫婦についても思い浮かべるか直接観察して、結婚生活を創造するためにどれだ けのことを行っているかを考えてください。そうすると最後に、 「結婚生活という ものは、創造されるものである」ということが、あなたにとってとても現実性を 帯びてくることでしょう。 2 3 4 誰かが何かを創造し続け、その後に創造するのをやめてしまったという、あなた が見たり経験した状況を思い浮かべてください。 結婚に関して何らかの困難を抱えている人を見付けて、この小冊子に含まれてい るデータを少なくともいくつか読ませて、その人を助けてあげてください。 誰かのコミュニケーション・ラグを判断してください。誰か他の人に近付いて、 その人に 「この部屋にはドアがいくつありますか ?」「今日は何日ですか ?」と いったような簡単な質問をしてください。そして、その人があなたの質問に答え るまでにどれくらいの時間がかかるかに注意してください。この結果から、その 人が持っているコミュニケーション・ラグが長いものか短いものかを判断してく ださい。 20 適用の成果 離婚と片親の家庭は避けられないものであり、 結婚は「うまく行かない」ものだという「現代 的な」哲学に追従したい誘惑に駆られながら も、人々は幸せな結婚生活と家庭が安定した社 結婚におけ る問題 93.6% 会を築くひとつひとつの石になるのだという ことを認識しています。サイエントロジーの技 術は、結婚を創造し維持するために、また道か ら外れてしまった結婚を救うために多くの 人々によって使われています。サイエントロジ ストに対して行われた広範囲にわたる調査に 6.4% よると、ひとりとして(0 パーセント)結婚を望 ましくない状態とは考えておらず、91.2 パーセ ントの人が結婚を必要不可欠もしくは望まし 問題が 解決 さ れた 結婚における問題を解決 する目的でサイエン ト ロジーを使用した際の 効果は、 社会における 離婚件数の急増とい う 点 から見る と 印象的なもの です。 結婚に関し て深刻な 困難を抱えていたサイエン ト ロジス ト たちを調査し た と こ ろ、 そのよ う な問題 の解決に成功した比率は 圧倒的多数である こ とが 明らかにな り ま した。 問題が 解決されていない いものと考えていました。サイエントロジーで の結婚は幸福なだけではなく、安定した家族単 位をもたらすものなのです。サイエントロジー の夫婦全体で子供をもうけていないのはわず か2.8 パーセントです。ところがアメリカ合衆 国を例にとると、夫婦全体の49 パーセントが子 供をもうけていないのです。それでも、仮に明 らかに本当にへそ曲がりの誰かに、結婚がうま く行くかどうかあるいはそれが望ましいかど 「妻は心からふたりの結婚を何とかしたがっ ていましたが、夫はそうではありませんでした。 それでも夫は嫌々ながらでしたがカウンセリン グを受けることに同意しました。私が最初にカ ウンセリングを始めた時には、夫はただ単に『形 式的な儀式』としてそれに参加していたにすぎ うかについて質問をしたとします。恐らくその ませんでした。ですが、何時間かのカウンセリ 人が本当に幸せな結婚を望んでいること、そし ングを終えた時、この状態は 180 度転換し、彼 てその人が経験したか観察した過去の失敗に らの結婚は救われたのです。彼らは再びお互い よりその人の願望が覆い隠されていることが に深く愛し合うようになり、離婚に伴って起こ わかるでしょう。きっと以下の証言は、このこ る精神的外傷を受けずに済んだのです。」 とを実証しているように思えることでしょう。 ■ 自分たちの結婚を守ろうとしていたある ■ 結婚に極度の困難を抱えているふたりの人が ニューヨークの夫婦は、どんなことをしてもう いました。夫の方は離婚することを完全に決め まく行かず、そのため、彼らは離婚に合意して てしまっており、すでに家財の分配を進めてい いました。ひとりの友人は彼らを、カウンセリ るところでした。妻の方があるサイエントロジ ングを受けさせるためにサイエントロジー教会 ストに相談にのってくれるように依頼しまし のチャプレンのもとに連れていきました。そし た。これはその結果です。 てそれが終了した時に、妻は大喜びしました。 21 「さぁ、何と言ったらいいのかしら ! 自分自身 も主人の方も素晴らしい気分です。2 週間前に る若い女性は、両親の結婚を救うことができま した。 は、夫婦ふたりでどうやったら一緒にいられる かもわからなかったのに。だんだんと、お互い、 自分自身に対して責任を持つようになりまし た。それから私たち、お互い、相手に対して責 任を持ち始めるようになったんです。私たち、心 「私の母と義父は互いに相手に悩まされてい て、それぞれが私に相手の悪口を話していまし た。その当時、私はサイエントロジーをまだあ まり知らなかったのですが、サイエントロジー が離れてしまう前には、良いコミュニケーショ のコースで学んだことが『有害な行為と何がそ ンを取っていたんです。けれども、このカウン れらを引き起こすのか』、そして『人間はひとり セリングを終えてから、お互いに相手の話を の存在として基本的に善である』という主題 ちゃんと終わらせるようになったし、それに同 だったのです。 じ話が同時にお互いの口をついて出てくるよう になったの ! 私たち、今はふたりとも新しく生 まれ変わりました。私、チャプレンには言葉で は言い尽くせないほどの恩を感じています。」 ■ 結婚という主題に関するハバード氏の著作を いくつか勉強したことは、ロサンゼルスのある 夫婦にとって、結婚生活をより良くするための 役に立ちました。 私の母が最初の結婚に失敗し、2 度目の結婚 も華々しく始まったというのに壊れ始めてい るのを見るに及んで、私はそれに対して何かを しようと決心しました。私はコミュニケーショ ンに関する基本のいくつかと、人の本来の性質 は基本的に善であるという事実を両親に繰り 返し話したのです。個人が有害な行為を犯すと その人に何が起こるのか、そしてその結果、ま た何が個人を他人に対して批判的にさせるの 「何か新しいことを学ぶたびに、私たち夫婦の かということについても、両親に教えました。 どちらかがそれを適用したものでした。私たち 彼らはふたりとも黙って聞いており、それから はお互いのコミュニケーションにおいて、もっ 私は両親が結婚した当初はお互いに何でも話 とさらに積極的になっていることに気が付いた し合ってとても良いコミュニケーションを のです。より多くのことを学ぶにつれて、それ 保っていたという事実、そしてそれを修復する は冒険のようになっていました。私たちの結婚 方法について繰り返し話しました。ふたりが十 生活の一日一日が、楽しみに待ち焦がれるもの、 分に理解したことに確信を得て、私は彼らがそ 非常に刺激的なもの、毎日私たちがつくり上げ のことを自分たちの結婚に適用することが可 ていくものでした。はっきり言って、結婚して 能だと話しました。 これほど良かったと思ったことは以前にはあり ませんでした。これはただ結婚について読んだ あれ以来、13 年間にわたって両親はお互いに ことから起こったことです。私たちは再びお互 批判的なことは言わず、彼らは今でも深く愛し いを、そして自分自身を発見したのです。」 合っています。今、彼らはふたりともお互いの 愛を私と自分たちに伝え合っています。そして 22 ■ オバートとウィズホールドの技術を適用する 私たちはお互いに大変深く尊敬し合っているの ことで、カリフォルニア州サンタバーバラのあ です。」 ■ お互いのオバートとウィズホールドを明らか 「過去の心の乱れから解放された気分で、私は にすることは、サイエントロジストでありロサ 夫ととても良いコミュニケーションを取ってい ンゼルス在住のある夫婦にとっては当然のこと ます。オバートとウィズホールドを取り除くこ でした。このことについて、夫は次のように言っ とによって、それがどんなに大きくとも小さく ています。 とも、親愛の情と現実性とコミュニケーション を取り戻せるのです。私、夫にどんなことにつ 「私たちは、幸せな結婚生活を続けるための基 本的な行動として、オバートとウィズホールド について話し合ってから、お互いのことを聞く ようになっています。これはとても簡単なこと いても話をすることができますし、話すことが 山ほどあって、これまでに取り上げたこともな かった新しい話題にコミュニケーションを広げ てさえいるんです。激しく怒ったりすることは なのですが、そうしたことがあったからこそ、私 もうありませんしね。もし問題があれば、落ち たちの結婚生活は素晴らしいものになっている 着いて話し合います。子供たちも今はうるさく のです。」 悩まされることはないし、あの子たちのコミュ ■ カリフォルニア州オレンジ郡在住のある夫婦 の仲は、全くうまく行かないものでしたが、こ の小冊子にあるデータを適用しました。夫人は 次のように言っています。 「これは、これまでの結婚生活で経験した中で も最も素晴らしいことですね。私、今までにな かったくらいにとても夫のことを愛していま す。私がすべての人に何でも話すことができて、 それでいいんだと感じられるようになったのは これが初めて。ずっと大きな信頼があります。今 ニケーションも本当に良くなっているんです よ。結婚生活で困難を抱えコミュニケーション を取れないでいる人は誰でも、オバートとウィ ズホールドを処理する技術を適用しなければな りません。私、精神的にとても『生まれ変わっ たように』感じていて、さらに幸せを積み重ね ているところです。」 ■ ある若い女性は一生続く結婚生活を送りたい と心の底から願っていましたが、すでに2 度も離 婚を経験していました。 までちゃんと終わりになっていなかったコミュ 「私、これで 3 回目の結婚なんです。結婚に関 ニケーションがたくさんあったけれども、今は するハバード氏の発見に出合うまで、私は『完 それも終わっています。今は、どんなことが起 璧な』男性を見付けるために結婚を繰り返す運 きても、私たちはコミュニケーションでそれを 命なんだって思ってました。ええ、私、誤解し 解決することができるんです。」 てたんです ! 夫と結婚して 7 年になりますが、私 が前の夫といて『一度も幸せだと感じたことが ■ オーストラリアのメルボルンでは、ある夫婦 なかった』その理由が今はわかっています。本 が長期にわたって喧嘩をしており、彼らの子供 当の意味で幸せになるための道具を手にしてい たちでさえその結婚生活から来る不幸を免れる る今だからこそ、この結婚は、私たちの残りの ことはできなかったほどです。彼らは、オバー 人生の間ずっと続くものなんです。」 トとウィズホールドを処理するハバード氏の技 術を使って、この状況を解決することができま ■ 別離や離婚は時として、夫婦の問題を解決す した。 る唯一理にかなった解決策に思えるかもしれま 23 せん。しかし、オバートとウィズホールドのメ 話をすれば、お互いの言葉を誤解してばかりい カニズムに取り組むことが、こじれてしまった ました。それでも私は彼をとても愛していたの 関係に対する真の解決策になるのです。 で、本当に辛かったのです。新たないさかいの 「サイエントロジー結婚カウンセリングを受 ける前の私は、すっかり離婚するつもりでいま ただ、私は彼と離婚はしないと思っていまし した ! そして、夫と別れた後どうするか、自分 た。そこで、問題解決のために考えられる唯一 の生活がどうなるかといったことを考えていた の方法がサイエントロジー結婚カウンセリング のです。結婚カウンセリングはまるで魔法のよ だったのです。私たちはふたりでチャプレンに うでした。今では、夫に対して自分の本当の気 会い、それから約 1 時間半で問題の根源を発見し 持ちをコミュニケートすることができ、彼を たのです。その後も、夫婦の関係を元通りの良 パートナーとして考える気持ちを取り戻せたよ い安定した状態に戻すには少々の努力が必要で うに思います。あの時に決心した通りに夫と離 したが、今ではそれは素晴らしいものになって 婚していたら、私は素晴らしい男性とのすてき います。少々のけんかや調子が悪いこともあり な人生をふいにしていたことでしょう。」 ますが、大惨事にまでは至りません。ただふた ■ 特に大した問題を抱えていない夫婦が、単に りで解決するだけです ! シンプルですがパワフ 結婚生活を向上させることを目的にサイエント ルです。」 ロジー結婚カウンセリングを受けました。以下 ■ スイス在住のある夫婦はサイエントロジーを に紹介するのは、夫のカウンセリング終了時の 通して、コミュニケーションを用いて結婚生活 コメントです。 を創造し続けることがいかに大切かを発見しま 「妻と私の間のコミュニケーションを一掃で きたのは本当に良かったです。今、私たち夫婦 はお互いに対して高い親愛の情、現実性、コミュ ニケーションを持ち、どのような主題に関して もコミュニケーションを取ることができます。 このカウンセリングは離婚を考えている夫婦の ためだけでなく、結婚生活を向上させたいと 思っている夫婦のためにもなります。結婚カウ ンセリングは効果があります。」 24 たびに胸が締めつけられました。 した。 「私は結婚するまでにふたりの男性と交際し ましたが、いずれもうまく行きませんでした。私 にとっては、男性とコミュニケーションを取り、 知り合い、交際を始めることは大きなゲーム だったのですが、一旦交際が始まるとその関係 を創造することをやめてしまうのです。自分が 手に入れたいものを手に入れたと思うと、それ 以上は何もしなかったのです。そのふたりの男 ■ フェニックス出身のある女性がハバード氏の 性とは交際が始まって間もなく別れました。す 技術を使うことで結婚生活を立て直し、このよ ぐに退屈になって何も話すことがなくなってし うに述べました。 まったのです。 「結婚して約 2 年経ちますが、私たち夫婦は離 それから私はコミュニケーションそして結婚 婚を考えていました。ふたりの間の張り詰めた を維持する方法に関するサイエントロジーの技 空気、それに心配事といったものが膨れ上がり、 術を適用し始めました。そして結婚とは船のよ 隣り合って眠ることも耐えられなくなり、何か うなもので、常に気を配り、創造していかなけ ればならないのだということに気付きました。 ション技能に関するトレーニングが有益である 現在、結婚して 2 年以上経ちますが、それは決し ことを発見しました。 て退屈するようなものではありません。退屈す 「コミュニケーションの基本を学んで、今では るどころか、関係を創造し続け、何か起きれば 自分の考えている概念を正確に誰にでも、何の すべてコミュニケーションを取ることで、夫婦 努力もせずに伝えることができるようになりま の絆は日に日に強くなるばかりです。このゲー した。結婚生活において、夫と何について話し ムは以前に私がしていたどのゲームよりもずっ ていても口論になることはなく、本当に助かっ と面白く、刺激的です。」 ています。むしろ、夫と非常に分析的にコミュ ニケーションを取ることができ、ものの数分で ■ コミュニケーションこそが結婚を成功させる 問題を解決することができるようになりまし 秘訣です。そこから強い絆が育つのです。しば た。私たちはとても幸せな結婚生活を送ってい しば結婚生活は、始まって間もなく崩壊してし て、互いへの愛情は時が経つほどに深まってい まいます。この傾向を逆転させるにあたり、あ きます。これはサイエントロジーを知らず、そ るギリシャ人女性は、満足できる夫婦関係を創 の技術を適用していない人々に頻繁に起きてい 造するため、サイエントロジーのコミュニケー ることとは大違いです。」 25 L. ロン ハバード について この簡潔な声明以上に、L. ロン ハバードの人生を表すのにふさわしい言葉はありません。 「私は他の人たちを助けるのが好きです。そして、人生を日々曇らせていた影を人が取り払 うのを見ることは、私の人生における至上の喜びであると考えています。」これらの極めて 重要な言葉の背後には、人類に対する奉仕の生涯、また誰もの念願である幸福と精神的自由 への夢をかなえるのを可能にした知恵という遺産が存在しています。 1911 年 3 月 13 日ネブラスカ州ティルデンに生まれ、人生の早い時期に、彼の発見の旅と人 類への貢献が始まりました。19 歳になるまでに、彼はジャワ、日本、インド、フィリピン の文化を調べ、40 万キロ以上にわたる旅をしました。 1929 年にアメリカに戻ったロンは、正式な教育を再開し、数学、工学、そして当時では 新しい分野であった核物理学を勉強しました。これらはすべて、継続中の調査に欠かせない 道具を彼に与えるものでした。その調査の費用をつくるため、ロンは 1930 年代初期に文筆 業を始め、まもなく最も広く読まれる人気フィクション作家のひとりになりました。それで も彼は自分の最初の目標を決して見失うことなく、さらに旅と探険を通じて、自分にとって 主となる調査を続けたのです。 第二次世界大戦の勃発とともに彼は中尉として米国海軍に入隊し、対潜水艦用コルベット 艦の指揮官を務めました。戦闘中の負傷がもとで視覚と足に部分的な障害が残り、1945 年 には身体障害が一生残ると診断されました。しかしながら、心に関する彼の理論を適用する ことによって、彼は仲間の兵士たちを助けることができたばかりでなく、自分自身の健康を も取り戻すことができたのです。 5 年間のさらなる集中的な調査の後、ロンの数々の発見は『ダイアネティックス : 心の健康 のための現代科学』として世に送り出されました。 『ダイアネティックス』は、人間の心につ いて書かれた初めての一般向けの手引書であり、人類にとっては新たな希望の時代の先がけ となり、著者にとっては人生の新たな局面を開くきっかけとなりました。しかし彼は、自分 26 の調査をやめたりはしませんでした。そして 1951 年の末、相次ぐ新発見が慎重に集成され、 応用宗教哲学サイエントロジーが誕生しました。 サイエントロジーは生命全体を説明するものであるため、それ以後の L. ロン ハバードの 仕事では、人間の存在の側面すべてが取り扱われています。アメリカ、イギリスのさまざま な土地に移り住みながら彼が続けた調査は、教育水準の低下や蔓延する薬物の乱用といった 社会の病に解決策を提示しました。 サイエントロジーとダイアネティックスに関する L. ロン ハバードの全著作は、総計 4 千万 語にも及ぶ講演テープ、書籍、文書に収められています。そしてこれらすべてが、1986 年 1 月 24 日に生涯を閉じた彼の遺産となっているのです。とはいえ、L. ロン ハバードの死は決 して終わりを意味するものではありませんでした。なぜなら、現在も 1 億冊以上の彼の著書 が出回っており、何百万もの人々が向上すべく毎日彼の技術を適用しているからです。まさ に、ロンは私たちの最も素晴らしい友人であると言えるでしょう。■ 27 用語解説 アクノレッジする : (誰かに)アクノレッジメントを 与えること。この用語解説の「アクノレッジメン ト」も参照のこと。 アクノレッジメント : 相手が言ったことや行為が、注 目され、理解され、受け止められたということを 知らせるために、言ったり行ったりすること。 アシスト : 現時点での不快を和らげ、事故、病気、心 の動揺からより迅速に回復するのを助けるために 行うことのできるプロセス。 ウィズホールド : 話されておらず、告げられていな い、その人が従うべきであった道徳律に対する違 反。人が犯したが話していないオバート。どのよ うなウィズホールドもオバートの後に来る。 プと他のグループとの間にトラブルを生み出す人 のこと。 サイエントロジー : L. ロン ハバードによって開発さ れた応用宗教哲学。これは精神と、それ自身、い くつもの宇宙、およびその他の生命との関係にお ける研究および対処のことである。 「サイエントロ ジー」という言葉は「知る」という意味のラテン 「言葉または外に表れた形で、それ 語「scio」と、 によって内にある考えが表現され、また知られる ようにされたもの」という意味のギリシャ語 「logos」から来ている。したがってサイエントロ ジーとは、 「知ることについて知る」という意味で ある。 オーディター : サイエントロジーのプロセシングを、 親愛の情 : 愛情、好意、あるいはその他の感情的な受 個人に適用してその人に益をもたらすための訓練 け止め方のこと。好意の程度のこと。親愛の情の を受け、その資格を持つ人のこと。この用語はラ 基本的な定義とは、良くも悪くも距離に関する考 テン語で「聞く人」を意味する「audire」から来 えである。 ている。この用語解説にある「プロセシング」も ダイナミック : ある特定の道筋に沿って生存しよう 参照のこと。 とする衝動。生命という領域において、生存に向 オバート行為 : グループの道徳の規律に反した有害 かう衝動。ダイナミックは 8 つ存在する。第 1 は な行為や違反行為。オバート行為とは、誰かまた 自己、第 2 は性的行為と家族の単位、第 3 はグ は何かを傷付けるということだけではなく、最少 ループ、第 4 は人類、第 5 は生命体、第 6 は物質 数の人々または人生の領域に最小の善をもたらす 宇宙、第 7 は精神、第 8 は至高の存在である。 作為または不作為、最多数の人々または人生の領 域に最大の害をもたらす作為または不作為のこと トーン・スケール : 人が経験する連続的な感情の である。 トーンを表す段階表。「トーン」とは人の瞬間的、 継続的な感情の状態である。恐れ、怒り、悲しみ、 現時点 : 今現在の時間のことで、観察されるのと同じ 熱狂、そして人々が経験する他の感情はこの段階 速さで過去になっていく時間。この用語は、概し のスケール上に表れている。 て今現在ある環境を意味する。 コミュニケーション : ふたりの人が空間を隔てて考 えをやり取りすること。 コミュニケーション・ライン : ある人から他の人へ とコミュニケーションが通っていく、その道筋 のこと。 コミュニケーション・ラグ : 質問を尋ねてから、質 問された人がその特定の質問に答えるまでの 時間の長さ。 サード・パーティー : 偽りの報告によって、ふたりの 人、ひとりとひとつのグループ、あるいはグルー 28 プロセシング : サイエントロジー独自の、特別な形式 による個人カウンセリング。個人が自分の存在を 見つめるのを助け、自分が何者であり、どこにい るのかに直面する能力を向上させる。プロセシン グは、正確な手順を伴った、厳密かつ徹底的に体 系化された活動である。 ポスチュレート :(1) (名詞)何かについての 結論、 決断、決意のこと。(2) (動詞)それについてポス チュレートすることによって、何かを起こす、あ るいは何かが存在するようにすること。 NEW ERA Publications International ApS Store Kongensgade53 Copenhagen K, Denmark ISBN 87-7968-451-3 © 2001 年 L. Ron Hubbard Library. 全著作権登録済。 電子的手段に よ る 複写、 記録、 送受信を含むいかな る 手段 において も 、 こ の作品の一部ま たはすべて を許可な く 複写、 変換、 複製、 取 り 込み、 配布する こ と は 法律に よ り 禁止 さ れてい ます。 Scientology、サイエントロジー、Dianetics、ダイアネティッ クス、Celebrity Centre、L. Ron Hubbard、L. ロン ハバード、 Flag、フラッグ、Freewinds、L. ロン ハバードのサイン、 先の尖ったサイエントロジーの十字架および先の丸いサイ エントロジーの十字架は Religious Technology Center が 所有する登録商標およびサービスマークであり、 使用にあたってはその許可が必要です。 Scientologist は、サイエントロジーの関連教会およびミッ ションの会員を示す団体会員マークです。 NEW ERA は登録商標およびサービスマークです。 Bridge Publications, Inc. はカ リ フ ォ ルニ ア州で登録 さ れてい る 登録商標お よ びサービ ス マー ク であ り 、 Bridge Publications, Inc. に よ っ て所有 さ れてい ます。 ア メ リ カ合衆国にて印刷。 L. ロン ハバード ・ パブ リ ケーシ ョ ン 29