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プラン(改訂版)本文(PDF文書)
は じ め に 少子高齢化や国内経済活動の成熟化など、社会経 済情勢の急速な時代の変化を乗り越えてゆくために も、男女の性別に関係なく、個性と能力を十分に発 揮できる男女共同参画社会を築くことが重要な課題 となっています。 このため国においては、男女共同参画社会の形成 に向けた取り組みを推進するよう「男女共同参画社 会基本法」が制定されました。本市においても、平 成19年に「養父市男女共同参画プラン」を策定し、それに基づき養父市男女共同 参画センターを設置するなど男女共同参画社会実現のための施策を推進してまい りました。また平成23年には「第2次養父市総合計画」を策定し、「互いに協力 し、支え合うまち」を柱に、これからの地域活動において男女共同参画社会の促 進を図ることとしています。 しかし、依然として家事、育児、介護などは主に女性の仕事という考え方など があり、人々の意識の中にある性別による固定的役割分担は男女共同参画推進の 妨げとなっています。 こうした状況を踏まえ、今回「養父市男女共同参画プラン(改訂版)」を策定 いたしました。本プラン(改訂版)では、防災、まちづくり、環境などの新しい 分野にも女性の積極的な参画を求めるなど時代の変化に即した内容に変更し、男 女共同参画社会の実現をめざしています。 今後は、本プラン(改訂版)を実現するため、各地域団体や審議会などにおけ る女性の割合を増やすことなどを通じて男女共同参画の機会の増進を図り、また 各部署の関連事業を通して、市民の皆様をはじめ多くの企業、団体などのご理解 とご協力を得ながら、計画を推進していく所存であります。 終わりに、本プラン(改訂版)の策定にあたり、貴重なご意見・ご提言いただ きました「養父市男女共同参画プラン(改訂版)策定委員会」 の構成員の皆様 をはじめ、様々な立場からご協力をいただきました関係者の皆様に心よりお礼申 し上げます。 養父市長 华 Ю 垄 Ю Ю 称 ■目 次■ Ⅰ プランの改訂にあたって ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 1.プラン改訂の趣旨 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 2.プラン策定後の社会経済状況の変化 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥1 (1)法律等の整備 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 (2)少子化・高齢化の進展 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2 (3)高度情報化社会及び国際化の進展 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3 3.養父市の現状と課題 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 4 4.改訂の基本的視点 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5 Ⅱ プランの基本理念 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 Ⅲ プランの概要 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1.プランの性格と期間 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ (1) プランの性格 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ (2) プランの期間 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2.プラン体系図 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ Ⅳ 7 7 7 7 8 施策の展開 基本目標 1 男女の人権を尊重する市民意識の育成 ‥‥‥‥‥‥‥‥ 14 基本課題 1 政策・方針決定過程への女性の参画の拡大 ‥‥‥‥‥‥ 15 基本課題 2 男女の平等を阻む社会制度・慣行の見直しと意識改革 ‥ 17 基本課題 基本目標 2 基本課題 基本課題 基本課題 基本目標 3 基本課題 基本課題 基本目標 4 基本課題 基本課題 基本目標 5 基本課題 基本課題 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 男女の平等を推進する教育の充実 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 働く場における男女共同参画の推進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 男女の労働権の確立と均等な労働条件の確保 ‥‥‥‥‥ 多様で柔軟な働き方を可能とする条件整備 ‥‥‥‥‥‥ 農林業や商工業者等の自営業に従事する男女の パートナーシップの確立 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 生活の場における男女共同参加・参画の推進 ‥‥‥‥‥ 家庭生活、地域生活への男女の共同参加・参画の促進 ‥ 家庭生活・地域活動と職業との両立支援 ‥‥‥‥‥‥‥ 男女がすこやかにすごせる社会の形成 ‥‥‥‥‥‥‥‥ 女性に対するあらゆる暴力の根絶 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 生涯にわたる女性の健康の保持・増進 ‥‥‥‥‥‥‥‥ 男女がともに安心して暮らせる生活環境の整備 ‥‥‥‥ 活力ある高齢期のための安全・安心を確保する条件整備‥ 防災・環境への取組の促進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 17 19 20 21 22 23 24 25 28 28 29 32 32 34 Ⅴ 推進体制の整備 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 課題1 庁内推進体制の強化 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 課題2 男女共同参画を推進する拠点施設の充実‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 課題3 国・県等関係機関との連携 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 課題4 男女共同参画推進に関する条例の検討 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 【参考資料】 ○ 養父市男女共同参画プラン(改訂版)策定経過 ○ 養父市男女共同参画プラン(改訂版)策定委員会設置要綱 ○ 養父市男女共同参画推進プラン策定委員会名簿 ○ 養父市男女共同参画推進本部設置要綱 ○ 男女共同参画の推進に関する年表 ○ 用語解説(50音順) 【関係法令】 ○男女共同参画社会基本法 ○雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律 ○育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律 ○配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律 ○次世代育成支援対策推進法 ◎ 文中の※印は、参考資料「用語解説」で説明する用語を標記するもの 35 35 35 36 36 ┫в叭摆颁贷气j绢节Ю Ю Ю 唾 窖 k 碳 芦 1 9 涩 3 闺 Я ǔ 腺 肃 窖 湃 眶 福 犬 蒋 村 叭 摆 颁 ù ě 睬 垂 ǔ 叭 摆 颁 ù d @ B а è ò俭 歧 S Я 湃 眶 福 犬 蒋 Ю村鞠搭j究汉j[}g鲜хf劫俭ò玲燎SbIzS[а ЮЮOj队Я犬涩 4 闺gЯ腺肃窖湃眶福犬蒋村艾颁鞍шò胆萝SЯOOò凤墙gЯ湃眶福犬蒋村gGGō Юī华侍f襟概ò堑胆SЯ华K窖萎g蝴Mb湃眶福犬蒋村j宿纷构尸ò鳞_bIzS[а ЮЮSGSЯ陋躺géī耗歧千f物滇泰疟惨井áOíg俄aK鞠搭洞谎k彩冒dSb缉脯KЯ君概j篱Я Ю叉仅á错弘j篱Я 铁寥瑰歧j篱fe鲜хf泰坞c达瑰SfMílfěf@募Kj吾溺H搅Qíb@zUа ЮЮ叭摆颁俭歧衡Я鞠搭雇嘉理搂k混хd涛春ò陌MЯdèōM虾秘ò棱答ī蔼芭ш昂c燎|垃较春г贿 Ю许春吾溺k凉混春SbFèЯYj达瑰j[}g ̄欢fī湃眶福犬蒋村j玲燎H搜戳逛c>īdj嗓井H Ю贿z_b@zUаz[Я推枷Яz]aKèЯ读釜fe窖萎碌靛gGGōī链S@泰坞g ̄眶陋j挛溉千 Юf蒋村H忿}ěíbIb@zUа ЮЮOj鲜f莉复j ̄dЯ活gF@b ̄Я碳芦 22 涩 12 闺 17 腮Яǔ腻┭近湃眶福犬蒋村俄唾乖村ùH狄妨 Ю瑰歧QíЯz[Я坦喝害gF@b ̄Я碳芦 23 涩 3 闺Я ǔ坦喝害湃眶福犬蒋村乖村ě链nēBP湃眶福犬 Ю蒋村叭摆颁┬┫è ùH俭歧QíЯ ЮЮOíěj乖村g韶械S``Я唾窖j汉莉ò趣zD[劫俭ò玲燎Sb@K[}Я叭摆颁j酣苹Sò谎@Я Ю碳芦 24 涩侵Gě碳芦 28 涩侵ò儿队dUī究劫乖村ò俭歧Uī ̄jcUа ┬в腺肃窖j汉莉d蹿溺 ЮЮ唾窖ckЯ叭摆颁俭歧衡ЯOíg俄aK鲜хf惧门ò燎}bIzS[а ЮSGSfHěЯ湃眶福犬蒋村g墩Uī惨井Hz\窖萎g华z_b@f@jH汉莉cUаOjOdGě ̄Я Ю欢g窖萎j湃眶福犬蒋村g耐Uī墩帘ò贿}Я销达ò凉}ī[}欢fī惧门H拴显df_b@zUа ЮЮ窖萎d谎卢H弗痊Sb惧è门|z]aKèj柯显蹿溺dSbЯ ǔ湃眶j潦过H姆柯Qíī鞠搭ùǔ湃眶 ЮH耐泅g蒋村SЯ乱伞ò疟B鞠搭ù ǔ>ěàī莉复г笑篱j潦g募鲜f莽娘H腾类Qíī鞠搭ùj究汉 Юò济邓嗓SЯ窖帽乃c惧è门|拴显H>èzUа 鲛Ю叭摆颁j俄唾销森 ЮЮщ俄唾千f皇D铁щ Юǚ俄唾销森ǜ ┫Ю湃眶j潦过H姆柯Qíī鞠搭j究汉 ┬Ю>ěàī篱t湃眶H耐泅g蒋村SЯd ̄g乱伞ò疟B鞠搭j究汉 ┭Ю蒋村d弗痊j陪cЯ湃眶H@I@Id惕ěU鞠搭j究汉 ЮЮ俄唾销森kЯ腺肃窖j钨秸Uǔ腺肃窖湃眶福犬蒋村叭摆颁ùj俄唾千f皇D铁ò撕S[ ̄jcUа Ю錾Ю湃眶j潦过H姆柯Qíī鞠搭j究汉 ЮЮ湃眶福犬蒋村鞠搭j究汉j[}gkЯzVF很@j潦过H姆柯QíīOdH匿伦cUа嫡桓á磁脐г Ю盘插г粒篱feЯ>ěàī篱gF@b潦过g墩Uī覆叉г构尸ò玲燎SЯ湃眶H陋躺géī级躺千惧è Ю泊@ò掘MVЯ毫潦dSbЯYj珊刑ò尸鄂Uī饵搭H邓腾QíЯ湃眶j潦过H姆柯Qíī鞠搭j究汉 Юò钨秸SzUа Ю この様な背景のもと、平成 21 年6月には、少子化対策の観点から喫緊の課題となってい る、仕事と子育ての両立支援等を一層進め、男女ともに子育て等をしながら働き続けるこ とができる雇用環境を整備するために、 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労 働者の福祉に関する法律」(以下「育児・介護休業法」という。)が改正され、一部を除き 平成 22 年 6 月 30 日から施行されています。 この様に法律に目を向けても、ここ数年で男女共同参画にかかわる社会情勢は大きく進 展しています。 (2)少子化・高齢化の進展 我が国では現在、世界に例を見ない速度で少子化・高齢化が進んでおり、総人口は平成 19 年から減少に転じています。出生数は昭和 50 年から減少しはじめ、合計特殊出生率も 年々下降傾向を続け、平成 17 年に過去最低の 1.26 を記録しました。平成 22 年には若干持 ち直して 1.39 となりましたが、依然として少子化傾向は続いています。 また、高齢化率は前回調査(H17 年国勢調査)から 3.0 ポイント上昇し、平成 22 年の国 勢調査で 23.1%に達しています。 こうした少子化の急速な進行による人口減少と高齢化の進行は、経済成長の鈍化、税や 社会保障における負担の増大、地域社会の活力低下等、経済社会全体に広範かつ深刻な影 響を及ぼすことが懸念されています。 経済成長や社会進歩の原動力としての技術革新において、人材の多様性の確保の観点か ら、女性の発想や労働力が必要とされており、科学技術、防災、まちづくり、環境などの 分野で男女共同参画の推進が求められています。 養父市 出生数の推移 ( 人) 400 350 300 376 318 250 262 200 247 150 223 190 100 50 0 昭和60年 平成2年 7年 12年 17年 22年 資料: 「兵庫県市区町別主要統計指標」 2 ┭в腺肃窖j汉莉d蹿溺 本市では、プラン策定後、これに基づく様々な取組を進めてきました。とりわけ男女共 同参画センターの開設と、センターによる事業の推進は本市の男女共同参画の核となり、 大きな成果を得ています。 しかしながら“参画センター”の存在をはじめ、男女共同参画に関する意識がまだ市民 に広まっていないのが現状です。平成 21 年度に実施した「人権に関する市民意識調査」の 結果によると、女性の人権に関することで、 「特に問題があると思われることは」という問 いに対し、 「男女の性別による固定的な役割分担意識」という回答が最も多く、次いで、ほ ぼ同率で「昇給・昇進の格差など、職場での男女の待遇の違い」や「女性の社会進出のた めの支援制度の不備」となっています。このことからも、更に市民の男女共同参画に対す る関心を高め、理解を深めるため更なる取組が必要となっています。 また、市職員においても、平成 20 年度の調査では、男女共同参画社会基本法やプランに ついて、「知らない」や「内容は知らないが名前は聞いたことがある」とする職員が多く、 調査から数年経過しているものの、男女共同参画に関する基本的な事項の理解が不十分な 状況が伺えます。まずは、職員一人ひとりが率先して、男女共同参画を実践し、市のあら ゆる施策に男女共同参画の視点を反映していくことが重要です。 この様な状況をみると、プランの基本的な考え方が浸透しているとは言えない状況にあ ります。 市民と行政が協働して取り組むまちづくりの重要課題として、 「男女の人権が尊重される 社会」「男女が対等に参画し、責任を担う社会」「あらゆる状況・立場の人に多様な選択が 保障される社会」の実現を再確認し、市全体で取り組む必要があります。 人権に関する市民意識調査(H21 年度) (女性の人権で特に問題なのは) 0 10 20 30 40 50 男女の性別による固定的な意識 (「男は仕事、女は家庭」など) 39.2 36.2 昇給・昇進の格差など、職場 での男女の待遇の違い 36.6 40.6 37.3 34.6 女性の社会進出のための支援 制度の不備 22.9 18.9 配偶者・恋人などからの暴力 (DVなど) 19.0 18.3 セクシュアル・ハラスメント 13.7 ストーカー行為 19.2 23.5 売春・買春、援助交際 17.8 アダルトビデオ、ポルノ雑誌 の女性のヌード写真や映像 の商品化等 22.2 15.7 9.8 12.9 わからない その他 3.3 1.0 4 養父市 兵庫県 資料:養父市人権推進課調べ 60 (%) 4.改訂の基本的視点 ■プランの枠組みや内容は、平成 19 年 3 月策定の「プラン」を基本的に引き継い で策定しています。 「基本理念」と「基本目標」についてはそのまま継承し、 「基 本課題」と「施策の方向」については、国の「第3次男女共同参画基本計画」や 「新ひょうご男女共同参画プラン21」を反映しつつ、社会経済情勢の変化を踏 まえ、一部見直しています。 ■あらゆる年齢階層の男女に身近に感じられるよう、用語の見直しを含め、分かり やすい表現に努めています。 ■施策の実効性を高めるため、指標を掲げ目標値を設定しました。 ■合併前の旧町の特性にも配慮しています。 5 Ⅱ プランの基本理念 ―基本的な考え方― 【基本理念】 1 男女の人権が尊重される社会の実現 2 あらゆる場へ男女が対等に参画し、ともに責任を担う社会の実現 3 参画と協働の中で、男女がいきいきと暮らす社会の実現 基本理念は、養父市の目指す「養父市男女共同参画プラン」の基本的な考え方を表した ものです。 ① 男女の人権が尊重される社会の実現 男女共同参画社会の実現のためには、まずお互いの人権が尊重されることが大切です。 学校や家庭・地域・職場など、あらゆる場において人権に関する教育・啓発を推進し、男 女が性別による差別的取り扱いを受けず、個人として、その能力を発揮する機会が確保さ れ、男女の人権が尊重される社会の実現を目指します。 ② あらゆる場へ男女が対等に参画し、ともに責任を担う社会の実現 男女共同参画社会を形成する上で、家庭、地域、職場等様々な分野における政策・方針 決定過程において、男女が対等な構成員として参画し、主体的にかかわっていく社会の実 現を目指します。 ③ 参画と協働の中で、男女がいきいきと暮らす社会の実現 市民自身が主体的・自律的に取り組むことを基本に、行政と様々な分野の団体等との対 等なパートナーシップのもと、様々な主体の参画と協働による男女がいきいきと暮らす社 会の実現を目指します。 基本理念相関図 ①男女の人権が尊重 される社会の実現 ②あらゆる場へ男女が ③参画と協働の中で、 対等に参画し、ともに 男女がいきいきと 責任を担う社会の実現 暮らす社会の実現 6 Ⅲ プランの概要 1. プランの性格と期間 (1)【プランの性格】 このプランは、『第2次養父市総合計画』の 5 番目の柱「互いに協力し、支え合うまち」 の4番目の施策「男女共同参画社会の促進」に基づいた男女共同参画社会の実現を目指し、 市が取り組むべき具体的な施策を総合的かつ計画的に推進するための基本方針として策定 したものです。また、このプランは「男女共同参画社会基本法」第 14 条第 3 項に規定され る「市町村男女共同参画計画」にあたり、プランの策定実施にあたっては「男女共同参画 基本法」第3条から7条の基本理念にのっとり行われます。 国の「男女共同参画基本計画」 、兵庫県の男女共同参画計画「新ひょうご男女共同参画プ ラン21」との整合性を図りながら、養父市の地域特性等を十分考慮し、特に重点的に取 り組むべき身近な課題にしぼり実効性あるプランを目指しました。また平成 19 年3月に策 定した「プラン」を検証した結果に基づいて策定したプラン(改訂版)です。 実施にあたっては、市が主体的に、また国・県等との連携や市民の参画と協働の中で、 市が策定した他の計画と連携を図りながら推進します。 (2)【プランの期間】 このプランの計画期間は、平成 24 年度(2012 年度)から平成 28 年度(2016 年度)まで の5年間とします。 7 2. プラン体系図 本プランは次の施策体系図によって総合的、一体的に進めます。 基本目標 1 男女の人権を尊重する市民意識の育成 【基本課題】 【施策の方向】 1.政策・方針決定過程への (1)市における政策・方針決 女性の参画の拡大 定過程への女性の参画の 【具体的施策】 ①審議会等の委員への女性 の参画の拡大 拡大 2.男女の平等を阻む社会 制度・慣行の見直しと意 (2)民間における政策・方針 ①企業や各種団体等におけ 決定過程への女性の参画 る政策・方針決定過程へ 拡大 女性の参画拡大 (1)男女共同参画に向けた 市民意識の形成 ①男女共同参画に向けた講 座等の開催 識改革 (2)法律・制度の理解と促進 ①相談事業の継続実施 及び相談の充実 (3)男女共同参画に関する 意識・現状把握と情報の ①市民意識調査の実施と情 報の提供 提供 (4)女性のチャレンジ・再チ ャレンジ支援 3.男女の平等を推進する 教育の充実 (1)男女共同参画の視点に 立った教育の推進 ①女性の再就職等に係る環 境整備 ①男女共同参画の視点に立 った学校教育の推進 ②家庭科教育の充実 ③体験学習の推進 (2)多様な選択を可能にす る進路指導の推進 8 ①多様な選択を可能にする 進路指導の推進 基本目標 2 働く場における男女共同参画の推進 【基本課題】 【施策の方向】 【具体的施策】 4.男女の労働権の確立と均 (1)男女の均等な機会と待 ①働きやすい職場環境づく 等な労働条件の確保 り 遇の確保 (2)女性の能力発揮促進の ための支援 ①女性のチャレンジ支援 ②女性のネットワークづく り ③若者就労と自立支援 ④若者のネットワークづく り 5.多様で柔軟な働き方を可 能とする条件整備 (1)多様な働き方に対する 支援 ①パートタイム労働等にお ける労働条件の確保への 支援 ②多様な働き方に対する情 報提供 ③働きやすい職場環境づく り 6.農林業や商工業等の自営 業に従事する男女のパー (1)政策・方針決定過程への ①女性の活躍支援 女性の参画拡大 トナーシップの確立 (2)女性の経済的地位の向 上と就業条件・環境の整 備 ①起業情報提供と女性に対 する正当な能力評価 ②家族従事者の就業条件改 善への普及啓発 9 基本目標 3 【基本課題】 7.家庭生活、地域活動への 男女の共同参加・参画の 生活の場における男女共同参加・参画の推進 【施策の方向】 (1)家庭生活への男女共同 参加・参画の促進 推進 【具体的施策】 ①男性の育児・介護、地域 活動への参画促進 ②男女共同参画の意義に関 する理解促進 ③男性を取り巻く職場環境 の改善 (2)地域活動への男女共同 参加・参画の促進 (3)政策・方針決定過程への 女性の参画拡大 (4)各種地域活動への支援 ①地域活動における男女共 同参画促進のための啓発 ①地域社会への男女共同参 画の促進 ①女性リーダーの育成 ②地域で見守り、応援する 子育て支援 ③環境保全活動への取組支 援 ④地域おこし、まちづくり、 観光の促進 10 8.家庭生活・地域活動と職 (1)子育て・介護支援の充実 業との両立支援 ①多様な保育・介護サービ スの充実 ②子育て支援・介護支援の 充実・啓発 ③子育てのための経済的負 担の軽減 (2)育児・介護を行う労働者 の雇用の継続を図るため の環境整備 ①育児・介護休業制度の普 及啓発 ②企業等と協働した子育て のしやすい環境づくりの 推進 (3)労働時間の短縮等就業 条件の整備 ①就業条件の整備に向けた 啓発 (4)女性の再就職を支援す る取組の推進 11 ①再就職に関する情報提供 及び能力開発 基本目標 4 【基本課題】 9.女性に対するあらゆる暴 力の根絶 男女がすこやかにすごせる社会の形成 【施策の方向】 (1)女性に対する暴力を根 絶するための基盤づくり (2)DV被害者保護対策の 充実 【具体的施策】 ①DV対策基本計画に基づ いた啓発の推進 ①DV対策基本計画に基づ いた相談体制の充実 ②緊急時の安全確保と自立 支援 ③デートDV防止教育の推 進 (3)セクシュアル・ハラスメ ント防止対策の推進 ①セクシュアル・ハラスメ ント防止のための啓発 ②セクシュアル・ハラスメ ント防止に向けた環境づ くりの推進 10.生涯にわたる女性の健 康の保持・増進 (1)生涯にわたる女性の心 身の健康の保持・増進へ の支援 ①健康教育・相談支援等の 充実 ②男女の性差に応じた的確 な医療の推進 (2)妊娠・出産期等における 女性の健康支援 ①妊娠から出産までの一貫 した母子健康サービスの 提供 (3)女性の健康を脅かす問 題についての対策の推 進 12 ①母性機能保護対策の充実 基本目標 5 【基本課題】 11.活力ある高齢期のため の安全・安心を確保する 男女がともに安心して暮らせる生活環境の整備 【施策の方向】 (1)高齢者の人権を尊重し た介護体制の確立 条件整備 【具体的施策】 ①高齢者の社会参加活動の 促進 ②在宅介護支援施策の充実 ③介護予防施策の推進 ④高齢者虐待防止対策の推 進 12.防災・環境への取組の促 進 (1)政策・方針決定過程への 女性の参画拡大 (2)地域の消防・防災力の向 上 ①防災関係審議会等の委員 への女性の参画 ①防災知識の普及・啓発 ②防火組織の育成支援 ③女性の視点に立った防災 計画の見直し (3)環境分野における女性 の参画の拡大 ①男女共同参画の視点を踏 まえた環境保全活動の促 進 13 Ⅳ 施策の展開 養父市の将来像(養父市第2次総合計画) ゆい 響きあう心 世界へ拓く 結の郷 やぶ ~学びと交流と居住のまち~ 5番目の柱 互いに協力し、支え合うまち 4番目の施策 男女共同参画社会の促進 基本目標 1 男女の人権を尊重する市民意識の育成 男女の性別にかかわりなく、互いにその人権を尊重し、責任を分かち合いながら個性と能 力を十分発揮できる男女共同参画社会の実現には、政策や方針決定過程に女性の考えや意見 が十分反映されなければなりません。また、女性と男性の固定的な役割分担を前提とした制 度・慣行等が今なお存在していますが、こうした制度・慣行等は、男女それぞれの生き方や 社会活動の自由な選択や可能性を阻んでいると言われています。男女に平等でない制度・慣 行等の見直しと意識改革の取組が課題となっています。 また、男女の平等や人権の尊重等男女が主体的に自分らしく生きる教育・学習の推進が求 められています。 議員総数に占める女性の割合(市) % 30 28 26.8 25 23.1 20 20 20 20 18.5 17.4 16.7 16.1 15 15 15 15 11.1 10.2 10 10 9.7 9.1 8.3 6.3 5.6 5.3 3.8 5 0 宝 塚 市 尼 崎 市 川 西 市 西 宮 市 芦 屋 市 篠 山 市 伊 丹 市 三 田 市 神 戸 市 明 石 市 赤 穂 市 三 木 市 資料:兵庫県企画県民部調べ(平成 23年) 14 淡 路 市 加 西 市 姫 路 市 宍 粟 市 加 古 川 市 高 砂 市 丹 波 市 相 生 市 加 東 市 朝 来 市 豊 岡 市 基本課題 1 政策・方針決定過程への女性の参画の拡大 行政の政策や方針等の決定過程において、男性と同様に女性が対等に参画し多様な考え方 を活かすことが必要です。しかし、現実はまだまだ男性が中心になっています。 平成 24 年 3 月現在、本市では女性の市議会議員はいません。また、女性の農業委員は 1 人 で全体に占める割合は 4%です。20 ある審議会のうち女性委員のいない審議会は 1 つあり、 女性委員の割合は 21.3%となっています。また女性管理職員(副課長級以上)の割合は 7.5% となっています。この様な状況の中、総合計画においては、審議会などへの女性の登用率を 平成 27 年度で 30%と定めており、 本プランにおいても引き続き目標値を 30%以上とします。 企業や各種団体等に対して管理職や役員等への女性の積極的登用を働きかけ、方針決定過 程への女性の参画拡大を促進します。 〔目標年度〕 A 現在の施策を継続及び拡充させる。 B 平成26(2014)年度までに取り組む。 C 平成28(2016)年度までに取り組む。 15 施策の方向 具体的施策 具体的施策の概要 (1) 市 に お け ①審議会等の委員 目標 担当課 審議会等における女性委員比 る政策・方 への女性の参画 率を 30%以上とするとともに、 針決定過程 拡大 全 年度 部 局 女性委員のいない審議会等の解 への女性の 消を目指します。 参画拡大 C 市における女性管理職の登用 についても、性別にとらわれる ことなく、能力主義による職員 採用及び管理職登用を図りま す。 (2) 民 間 に お ①企業や各種団体 企業や各種団体・自治組織等 ける政策・ 等 に お け る 政 に対して管理職や役員等への女 方針決定過 策・方針決定過 性の積極的登用を働きかけ、方 程への女性 程へ女性の参画 針決定過程への女性の参画拡大 の参画拡大 拡大 全 部 局 C を促進します。 兵庫県内の女性職員割合 (市 ) % 60 56.8 54.1 53.5 49.7 46.9 50 44.544.244.143.943.543.443.3 41.640.340.0 36.936.736.0 40 35.833.0 32.831.5 30.530.029.0 28.327.8 26.426.3 30 20 10 西 加 加 赤 芦 宝 南 宍 高 淡 洲 三 小 伊 三 脇 西 東 穂 屋 塚 粟 砂 路 本 木 野 丹 田 市 市 市 市 市 市 わ 市 市 市 市 市 市 市 市 市 資料:兵庫県企画県民部調べ(平成 23年4月1日現在) 25 % 20 川 明 西 丹 相 尼 篠 加 姫 豊 朝 養 神 西 石 宮 波 生 崎 山 古 路 岡 来 父 戸 市 市 市 市 市 市 市 川 市 市 市 市 市 市 市 管理職に占める女性の割合(市) 22.722.4 22.121.4 21.221.1 20.9 20.419.6 17.4 16.7 16.7 16 15 12.9 11 10.8 10 10 8.5 8.2 7.7 7.5 6.7 6.5 6.3 5.8 5.6 3.8 3.5 5 1.4 0 加 西 市 加 東 市 高 砂 市 小 野 市 芦 屋 市 淡 路 市 三 田 市 西 脇 市 赤 穂 市 三 木 市 明 石 市 宝 塚 市 伊 丹 市 篠 山 市 資料:兵庫県企画県民部調べ(平成23年4月1日現在) 16 南 淡 路 市 神 戸 市 市 西 宮 市 宍 粟 市 相 生 市 養 父 市 加 古 川 市 川 西 市 尼 崎 市 豊 岡 市 丹 波 市 洲 本 市 姫 路 市 朝 来 市 基本課題 2 男女の平等を阻む社会制度・慣行の見直しと意識改革 男女が互いの人権を尊重し対等な構成員として、自らの意思で様々な分野に参画できる男 女共同参画社会を実現するためには、今なお根強く残る性による差別や偏見のある社会的制 度や慣行を改めていく必要があります。こうした慣行等の中の固定的な性別役割意識に気づ き解消していくためには、就学前教育、学校教育、社会教育、家庭教育等あらゆる面で男女 平等の意識を養い、市民や市民団体・企業・行政など協働による取組を更に進めることが重 要です。またその一方で、その社会制度や慣行が地域社会に果たす役割を無視することはで きません。男女平等の意識改革は社会制度や慣行の沿革などに十分配慮して進めることにな ります。 女性が人権侵害を受けた際、自らに保障された法律上の権利や的確な対応について正確な 知識を身につけるため、情報提供や相談体制の充実を図ります。 施策の方向 具体的施策 (1) 男女共同 ①男女共同参画に 具体的施策の概要 男女共同参画社会の実現を目 参画に向け 向けた講座等の 指して、固定的な性別役割分担意 た市民意識 開催 の形成 担当課 目標 年度 人権推進課 B 識を変えていくため、講座等を開 催します。 (2) 法律・制 ①相談事業の継続 度の理解と 実施 女性の権利に関する法令につ 社会福祉課 いての講座等を開催したり、相談 人権推進課 促進及び相 員によるカウンセリングを継続 談の充実 実施します。 (3) 男女共同 ①市民意識調査の 男女共同参画センターを核と 参画に関す 実施と情報の提 して、男女共同参画に関する市民 る意識・現 供 人権推進課 意識調査を実施し必要とされる 状把握と情 情報の提供やセミナーの開催、女 報の提供 性グループの活動・交流支援を行 A C います。 (4) 女性のチ ①女性の再就職等 ャレンジ・ 再チャレン に係る環境整備 再就職(再チャレンジ)する女 商工観光課 性が職業能力を開発するための 人権推進課 支援等を行います。 A ジ支援 基本課題 3 男女の平等を推進する教育の充実 子どもは、家庭・地域の支援を得ながら、学校という集団社会の中で、悩みや感動を共有 したり、「いのちの大切さ」「男女の平等」「思いやりの心」「困難や逆境に負けない強い力」 を身につけていきます。道徳や人権教育資料等の活用をはじめ、様々な体験を通して、人権 尊重や男女平等についての教育を充実させていきます。 17 施策の方向 具体的施策 (1) 男女共同 ①男女共同参画の 具体的施策の概要 人権教育資料(副読本)の活用 参画の視点 視点に立った学 等を通して、子どもたちの人権感 に立った教 校教育の推進 育の推進 担当課 目標 年度 学校教育課 A 覚を高め、男女の平等や相互の理 解・協力について指導を充実しま す。 ②家庭科教育の充 実 男女が協力して家庭や地域の 学校教育課 生活を創造する能力と実践的な A 態度を育てる家庭科教育を充実 します。 ③体験学習の推進 幼、小中学校において、自然の 学校教育課 中や地域社会での様々な体験活 A 動を通した教育の推進を図りま す。 (2) 多様な選 ①多様な選択を可 性別による偏った職業観によ 択を可能に 能にする進路指 ることなく、個々の能力や適正を する進路指 導の推進 踏まえた進路指導を推進します。 導の推進 18 学校教育課 A 基本目標 2 働く場における男女共同参画の推進 雇用の場において、性によって昇進や賃金に差別が生じないよう、男女の均等な機会と待 遇が確保されることが必要です。 また、経済構造の変化と人々の価値観やライフスタイルが変化する中で、今後、男女の能 力発揮の促進を図る上で、多様で柔軟な働き方ができる条件整備が必要です。一方、農林業 や商工業等の自営業では、女性が大きな役割と労働を担っていながら、就業と家庭での仕事 の区分があいまいなため、見合った評価がされず、心身ともに大きな負担となっている場合 があります。家庭生活等あらゆる場で、男女のパートナーシップが求められています。 一般労働者の所定内給与額及び男女間賃金格差の推移 (%) (千円) 400 350 300 59.6 58.9 250 200 150 244.6 60.2 257.7 276.1 60.7 319.9 303.8 63.1 62.5 64.6 65.3 336.7 340.7 335.5 65.9 66.9 337.8 336.7 116.9 330.0 60 55 145.8 155.9 166.3 184.4 S60 S62 H1 H3 197.0 206.2 H5 H7 212.7 217.5 222.4 224.2 222.5 225.2 50 45 0 40 S55 所定内給与額(女性) H9 所定内給与額(男性) H11 H13 H15 兵庫県の働く女性の推移 (千人) 36.4 37.6 39.8 42.1 31.7 1,313 1,354 1,330 1,193 816 752 879 1,264 917 553 S55 女性雇用者 H2 H7 男性雇用者 H12 (%) 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 H17 年 雇用者に占める女性の割合 資料:総務省「国勢調査」 (2005年) 19 H17 所定内給与額 男女間格差 資料:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」 1600 1400 1200 1000 800 600 400 200 0 70 65 337.0 198.6 100 50 60.5 61.6 66.8 H19 年 兵庫県の男女別平均勤続年数の推移 (年) 16 14 12 13.4 13.3 7.5 7.6 H元 H6 10 8 6 14.5 14.6 14.3 14.2 8.9 9.2 9.3 8.9 H14 H15 H16 H17 4 2 0 男性 年 女性 資料:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」 (2005年) 基本課題 4 男女の労働権の確立と均等な労働条件の確保 働きたい人が性別にかかわりわりなくその能力を発揮できる社会づくりは、男女の基本的 人権に深くかかわるとともに、少子化が進展し労働力不足が懸念される現状において、多様 な人材の活躍を促し経済社会の活力の源となります。 性別で偏った扱いを受けることなく、男女が個性と能力を十分発揮することができる労働 環境の整備を促進します。 施策の方向 具体的施策 (1) 男女の均 ①働きやすい職場 等な機会と 環境づくり 待遇の確保 担当課 男女雇用機会均等法の周知や 商工観光課 固定観念の是正に向けた啓発を 人権推進課 目標 年度 B 関係機関と連携して行います。 (2) 女性の能 ①女性のチャレン 力発揮促進 具体的施策の概要 ジ支援 チャレンジ・再チャレンジする 女性の職業能力の開発・向上を積 のための支 極的に進めるため、関係機関と連 援 携し、各種講座の開催や情報提供 公 民 館 人権推進課 A を行います。 ②女性のネットワ ークづくり 女性起業家の悩みや情報を共 商工観光課 B 有できる場を設けることでネッ トワークの促進を図ります。 ③若者就労と自立 支援 ④若者のネットワ ークづくり 国、県、市の就労情報を提供し 商工観光課 ます。 国、県、市の就労情報を提供し ます。 20 商工観光課 A B 基本課題 5 多様で柔軟な働き方を可能とする条件整備 労働者が、価値観やライフスタイル等に応じ、多様かつ柔軟な働き方を選択でき、それぞ れの職務や能力に応じた適正な処遇や労働条件が確保されることは、女性の能力発揮の促進 を図る上で重要な課題です。例えば、育児期等にある男女が、職業生活を継続できる短時間 正社員やフレックスタイム制など質の高い就業形態を普及させることが重要です。意識改革 に努めるとともに女性のための労働についての知識、能力開発や起業の支援をします。 施策の方向 具体的施策 (1) 多様な働 ①パートタイム労 具体的施策の概要 パートタイム労働者や派遣労 き方に対す 働等における労 働者の雇用安定と労働条件の改 る支援 働条件の確保へ 善を図るため、パートタイム労働 の支援 担当課 目標 年度 商工観光課 C 法、労働者派遣法の周知徹底を図 ります。 ②多様な働き方に 在宅ワークや※コミュニティビ 商工観光課 対する情報提供 ジネスなどの新しい働き方の情 人権推進課 A 報を提供します。 ③働きやすい職場 環境づくり 男女雇用機会均等法における 商工観光課 母性健康管理の措置や労働基準 人権推進課 法における母性保護措置等の啓 発を図ります。 21 A 基本課題 6 農林業や商工業等の自営業に従事する男女のパートナーシップの確 立 女性が対等なパートナーとして男性とともに経営及びこれに関連する活動に参画していく ことができる社会の形成を図るため、固定的役割意識とそれに基づく慣習・慣行の是正等や 女性の労働が経済的に適正に評価されるよう意識改革に努めます。 施策の方向 具体的施策 具体的施策の概要 (1) 政策・方 ①女性の活躍支援 目標 担当課 年度 女性の職業意識の高揚と経営 商工観光課 針決定過程 能力の向上を図るための講座等 農林振興課 への女性の を開催するなど、女性の経営参画 参画拡大 について男女双方に働きかけを A 行います。 (2) 女性の経 ①起業情報提供と 女性グループ等の起業活動へ 商工観光課 済的地位の 女性に対する正 の支援を行い、女性の経営参画を 農林振興課 向上と就業 当な能力評価 促します。 条件・環境 C また、労働に見合った報酬や休 の整備 日の確保等を内容とする家族経 営協定の締結を促進し、女性の経 済的地位の向上を図ります。 ②家族従事者の就 家族経営協定の締結促進によ 商工観光課 業条件改善への る女性の地位向上、役割の明確化 農林振興課 普及啓発 を図ります。 兵庫県内における農村女性の起業件数 兵庫県の農業就業人口に占める女性割合 人 100,000 80,000 60,000 64.7 % 61.2 58.7 55.1 50.1 81,659 67,538 63,974 51,787 40,000 36,779 20,000 0 H2 H7 H12 女性農業就業者数 H17 C H22 年 70 60 50 40 30 20 10 0 件 300 240 250 200 262 267 271 274 252 H18 H19 H20 H21 H22 217 181 150 100 H15 H16 資料:農政環境部調べ 女性割合 資料:農林水産省「農林業センサス」 22 H17 年 基本目標 3 生活の場における男女共同参加・参画の推進 育児や介護の責任の多くは女性が担っています。このことが、少子化の進む原因とも言わ れます。家庭における責任を男女がともに担うとともに、育児・介護を社会全体で担うこと が必要です。 男性の家庭生活や地域活動への参加・参画を促すとともに、男女が充実した家庭生活や、 地域活動を楽しみながら就業できるような条件や環境の整備が求められています。 地域活動リーダーの女性割合(兵庫県) 区 分 自治会長(兵 庫県: H23 ) PTA 会長(小中学校単位) (兵庫県: H 23) 女性割合 5.4% 20.5% 女性割合(全国H22 ) 4.1% 10.5% (資料:兵庫県企画県民部調べ) 23 基本課題 7 家庭生活、地域活動への男女の共同参加・参画の促進 「家事・育児・介護」をはじめ、家庭内の仕事の多くは女性が担ってきました。一方で仕 事中心の男性は、地域や子ども・家族とのかかわりは薄く心豊かな生き方と言うには十分で はありません。 家庭生活や地域活動に男女が積極的に参画し、明るくにぎわいのある地域社会を形成する ための環境整備を進めます。 施策の方向 具体的施策 (1) 家庭生活 ①男性の育児・介 具体的施策の概要 担当課 男性の育児、介護等への知識・ 健 康 課 への男女共 護、地域活動へ 能力の育成を図る講座等を開催 公 民 館 同参加・参 の参画促進 高年福祉課 画の促進 ②男女共同参画の し啓発に努めます。 男女共同参画社会の実現を目 年度 A 人権推進課 意義に関する理 指して固定的な性別役割分担意 解促進 目標 A 識を変えていくための啓発を促 進します。 ③男性を取り巻く 職場環境の改善 ※ 「仕事と生活の調和憲章」及 商工観光課 び※「仕事と生活の調和推進のた 人権推進課 A めの行動指針」を啓発し、長時間 労働の抑制等働き方の改善を図 ります。 (2) 地域活動 ①地域活動におけ 地域活動の中で常に男女平等 への男女共 る男女共同参画 意識が徹底するよう継続的に啓 同参加・参 促進のための啓 発を実施します。 画の促進 発 (3) 政策・方 ①地域社会への男 町内会や自治会等地域団体の 針決定過程 女共同参画の促 方針決定にかかわる場に女性の への女性の 進 参画拡大 部 局 A 全 部 局 A 積極的な参画を進めるよう働き かけます。 (4) 各種地域 ①女性リーダーの 活動への支 全 育成 援 女性リーダー育成のため市・ 人権推進課 県・国等の主催による研修や講座 社会教育課 B 等への参加の機会を提供します。 ②地域で見守り、 地域の団体や住民の参加を得 こども育成課 応援する子育て て、ネットワークを構築し、子育 社会福祉課 支援 社会教育課 て家庭の見守りや声かけなど子 育て家庭の応援を推進します。 24 C ③環境保全活動へ の取組支援 男女共同参画の視点を踏まえ、 環境推進課 地域の環境保全活動を行っている A 団体とのネットワーク構築、連携 を促進する。 ④地域おこし、ま 男女共同参画の視点から、地域 市民協働課 ちづくり、観光 おこし、まちづくり、観光推進に 商工観光課 の推進 公 関する仕掛けづくりや施策の検 民 館 A 討・研究を行い女性の参画を促し ます。 基本課題 8 家庭生活・地域活動と職業との両立支援 「男は仕事、女は家庭」という根強い意識から、女性が家庭内の仕事の多くを担っていま す。男性の職場中心の生活から職場・家庭・地域のバランスのとれたライフスタイルに転換 し、家庭生活における責任を男女がともに分担し合い、仕事と家庭生活・地域活動を両立す ることができる環境整備を進めます。 25 育児休業取得率(全国) (単位:%) 年 度 女 性 男 性 H17 年度 72.3 0.50 H18 年度 88.5 0.57 H19 年度 89.7 1.56 H20 年度 90.6 1.23 H21 年度 85.6 1.72 H22 年度 83.7 1.38 資料:厚生労働省「雇用均等基本調査」、平成 18 年度までは「女性雇用管理基本調査」 施策の方向 具体的施策 (1) 子育て・ ①多様な保育・介 具体的施策の概要 保育施設、学童保育等及び介護 担当課 護サービスの充 サービスの充実を図ります。 高年福祉課 充実 実 社会教育課 相談体制の充実を図るととも A こども育成課 護支援の充実・ に、関係機関との連携により様々 高年福祉課 啓発 公 な悩みに対応します。また、地域 年度 こども育成課 介護支援の ②子育て支援・介 目標 民 館 において男女平等観に立った子 A 育てを支援する体制づくりを進 めます。 ③子育てのための 乳児医療の拡充や保育料の軽 経済的負担の軽 減を実施します。 減 26 保健医療課 こども育成課 A (2) 育児・介 ①育児・介護休業 護を行う労 制度の普及啓発 事業主や労働者に育児・介護休 商工観光課 業制度についての情報提供を行 こども育成課 働者の雇用 い、制度の普及・定着・取得促進 高年福祉課 の継続を図 に努めます。 るための環 ②企業等と協働し 境整備 企業等に対し、労働時間の短縮 商工観光課 た子育てのしや やフレックスタイム制度の普及 人権推進課 A すい環境づくり 促進を図ります。また、女性の再 の推進 A 就職に向けて企業等の積極的取 組を促します。 (3) 労働時間 ①就業条件の整備 の短縮等就 に向けた啓発 業条件の整 企業などが就業条件の積極的 商工観光課 改善措置(ポジティブ・アクショ 人権推進課 ン)に取り組むよう啓発します。 C 備 (4) 女性の再 ①再就職に関する 男女共同参画センターにおい 就職を支援 情報提供及び能 て再就職に関する情報提供やセ する取組の 力開発 推進 人権推進課 公 民 館 A ミナーを開催します。また公民館 講座でのパソコン講座等による 能力開発に取り組みます。 30~40歳代子育て世代の女性の働き方 54.7% 子どもが中学生以上 95.1% 44.1% 子どもが小学生 90.6% 子どもが4歳~就学前 72.3% 25.1% 子どもが3歳以下 0.0% 働いている 働きたい 37.4% 42.4% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 内閣府「女性のライフプランニング支援に関する調査(平成19年) 27 基本目標 4 男女がすこやかにすごせる社会の形成 平成 12 年(2000 年)の国連特別総会で、21 世紀の男女平等において女性への暴力は重要 な課題であると大きく取り上げられました。 夫や恋人からの暴力、いわゆる※ドメスティック・バイオレンス(DV)や※セクシュアル・ ハラスメント、性犯罪等の女性に対する暴力の根絶に向けた取組が必要です。 また、女性の身体には、妊娠や出産などの仕組みが備わっており、生涯を通して男性と異 なる健康上の問題に直面します。女性の心身の健康が生涯にわたり保持・増進できるような 社会の形成が必要です。 配偶者からの暴力(DV)相談件数(兵庫県) 15,000 件 14,462 14,000 12,490 13,000 12,872 13,120 H20 H21 12,000 11,000 10,079 10,000 H8 H19 H22 年度 資料:兵庫県健康福祉部調べ 基本課題 9 女性に対するあらゆる暴力の根絶 暴力は、男女ともに許されるものではありませんが、特に女性に対する暴力は女性に恐怖 心と不安を与え、自信を失わせることで女性を支配し、更に従属的な状況に追い込むもので す。 女性に対する様々な暴力は犯罪であり、重大な人権侵害であることの理解を深め、 「養父市 配偶者等からの暴力(DV)対策基本計画」に基づき、社会全体であらゆる暴力の根絶に向 けた取組を進めます。 施策の方向 具体的施策 (1) 女性に対 ①DV対策基本計 具体的施策の概要 担当課 女性の人権尊重や女性に対す 社会福祉課 する暴力を 画に基づいた啓 る暴力の問題について意識啓発 人権推進課 根絶するた 発の推進 公 めの基盤づ を図るためのセミナー等を開催 民 館 目標 年度 A します。 くり (2) DV被害 ①DV対策基本計 相談員を設置し相談やカウン 者保護対策 画に基づいた相 セリングを実施します。 の充実 談体制の充実 28 社会福祉課 人権推進課 A ②緊急時の安全確 保と自立支援 関係機関とも連携を図りなが 社会福祉課 A ら、緊急時の安全確保と自立支援 を行います。 ③デートDV防止 教育の推進 DV防止啓発資料等を活用し、 暴力のないより良い男女関係を 社会福祉課 学校教育課 築いていこうとする態度を育て A ます。 (3) セクシュ ①セクシュアル・ 市役所、企業、学校、団体等あ 商工観光課 アル・ハラ ハラスメント防 らゆる場において、防止に向けて 人権推進課 スメント防 止のための啓発 学校教育課 止対策の推 取組が進められるよう支援しま A す。 進 ②セクシュアル・ 「職場におけるセクシュア 全 部 局 ハラスメント防 ル・ハラスメントの防止に関する A 止に向けた環境 指針」(H21 .4.1)に基づき、 づくりの推進 セクシュアル・ハラスメントのな い職場環境づくりを進めます。 職場におけるセクシュアル・ ハラスメントに関する相談件数( 兵庫県) 件 657 700 562 600 500 400 318 300 200 130 143 H16 H17 226 186 100 0 H18 H19 H20 H21 H22 年度 資料:兵庫労働局雇用均等室調べ 基本課題 10 生涯にわたる女性の健康の保持・増進 男女ともに、お互いが身体的特質を十分理解し合い、人権を尊重しつつ相手に対する思い やりを持って生きていくことは大切です。特に女性は、妊娠や出産と生涯を通して男性と異 なる健康上の問題に直面します。※性と生殖に関する健康と権利(リプロダクティブ・ヘルス /ライツ)の考え方について、男女がともに高い関心を持ち、正しい知識・情報を得るよう 更に啓発を進める必要があります。 思春期、妊娠・出産期、更年期、高齢期等人生の各ステージに対応した適切な健康の保持 増進ができるよう地域における女性の医療・保健・福祉機関のネットワークを図ります。 29 施策の方向 具体的施策 具体的施策の概要 (1) 生涯にわ ①健康教育・相談 たる女性の 支援等の充実 学校において、子どもたちが健 康の大切さを認識できる健康教 心身の健康 目標 担当課 年度 学校教育課 健 康 課 育を推進する。 の保持・増 男女が心身のバランスのとれ 進への支援 た健康づくりを行えるよう健康 A 相談の充実を図ります。 ②男女の性差に応 発症率や病態に男女差がある 健 康 課 A じた的確な医療 疾患に適切に対応する性差医療 の推進 に取り組みます。 (2) 妊娠・出 ①妊娠から出産ま 妊娠から出産まで一貫して、健 産期等にお で一貫した母子 康診査、保健指導、相談等の母子 ける女性の 健康サービスの 保健サービスを提供します。不妊 健康支援 提供 健 康 課 A に対する相談は、関係機関との連 携体制を整備します。 (3) 女性の健 ①母性機能保護対 康を脅かす 策の充実 適切な性教育の推進やHIV、 健 康 課 エイズ、性感染症対策の充実を図 問題につい ります。また、受動喫煙防止対策 ての対策の を推進します。 A 推進 図表 養父市 人工妊娠中絶の推移と若年層の状況 (人工妊娠中絶総数:件) 8 7 (総数に占める 20歳未満の割合:%) 80.0 7 75.0 6 5 5 4 3 70.0 6 60.0 5 50.0 4 33.3 40.0 28.6 20.0 2 1 20.0 1 0 平成13年 14年 15年 総数 16年 30.0 2 17年 0.0 0.0 0.0 0.0 18年 19年 20年 21年 総数に占める20才未満の割合 30 20.0 1 10.0 0.0 資料:兵庫県保健統計年報 図表 養父市 乳がん・子宮がん死亡率の推移 (女性人口1万人対) 4.00 3.39 3.50 3.00 2.50 1.96 2.00 1.50 1.25 1.00 0.63 2.04 1.97 1.34 1.29 0.64 0.64 0.63 0.50 0.69 0.65 0.00 0.00 0.00 平成13年 14年 15年 16年 乳がん死亡率 17年 18年 19年 子宮がん死亡率 20年 21年 資料:兵庫県保健統計年報 図表 養父市 乳がん・子宮がんの受診状況 5,000 35.5 4,500 31.7 4,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 21.1 15.0 1,664 17.8 20.8 23.6 25.4 1,407 1,383 30.0 25.0 20.0 2,438 1,996 1,326 1,000 24.7 20.8 13.6 1,735 40.0 35.0 30.5 27.2 3,500 3,000 (%) 38.7 (人) 1,678 1,916 1,480 1,804 2,244 15.0 10.0 1,756 0 5.0 0.0 平成16年 17年 18年 19年 乳がん受診者 子宮がん受診者 乳がん受診率 子宮がん受診率 31 20年 21年 22年 (養父市健康課提供資料より作成) H21年度よりクーポン制度あり 基本目標 5 男女がともに安心して暮らせる生活環境の整備 高齢化が急速に進んでいますが、高齢者一人ひとりの状況は異なります。高齢者が長年培 ってきた知識や経験、技能を活かし、社会を支える側に立つことも求められることから、元 気な高齢者の地域活動を支援することが必要です。 また、介護についても女性の役割とされてきましたが、男性もともに担い、更に社会全体 で介護を支えていくことが必要です。 地域の防災や災害復旧においては、女性の視点や役割が求められています。 基本課題 11 活力ある高齢期のための安全・安心を確保する条件整備 養父市では 65 歳以上の高齢者人口は約 32%(平成 24 年 1 月 1 日現在)を占め、また 75 歳以上の後期高齢者人口の約 63%は女性です。高齢社会を豊かで活力ある社会にするために は、高齢者を社会を支える重要な一員としてとらえる必要があります。 高齢者の社会参画の機会の提供や環境整備を図るとともに、高齢者が長年培った技能、経 験等を活用し、高齢者が意欲と能力に応じて働き続けることのできる社会を実現するための 取組を進めます。 32 施策の方向 具体的施策 (1) 高齢者の人 ①高齢者の社会 具体的施策の概要 担当課 高齢者の社会参加を積極的に 高年福祉課 権を尊重した 参加活動の促 推進するため、社会福祉協議会 社会福祉課 介護体制の確 進 立 ボランタリーセンター、シルバ 目標 年度 A ー人材センターや老人クラブ等 関係団体と連携を強化し取り組 みます。 ②在宅介護支援 施策の充実 在宅の高齢者の介護者等に対 高年福祉課 し、在宅介護に関する相談に応 じ、各種の保健福祉サービスが A 総合的に受けられるように、関 係機関と連絡調整を図り在宅で の介護を支援します。 ③介護予防施策 の推進 地域巡回型介護予防教室等を 高年福祉課 A 関係機関と連携して積極的に推 進します。 ④高齢者虐待防 止対策の推進 高齢者虐待防止法に対応する 高年福祉課 関係機関のネットワークを形成 し、虐待に対する知識の啓発や 通報、早期発見・対応に努めま す。 33 A 基本課題 12 防災・環境への取組の促進 被災時には家庭的責任が女性に集中することが明らかになっています。防災関係の分野に は、男女のニーズの違い等男女双方の視点に十分配慮し、男女共同参画の視点に立って施策 に取り組みます。 また、持続可能な社会の実現に重要である環境分野において、女性の積極的な参画を促進 します。 消防団員数(兵庫県) 女性(人) 500 47,513 全体(人) 46,884 46,568 50,000 46,078 45,779 45,421 45,026 289 302 318 400 300 200 45,000 女性消防団員数 消防団員数 202 247 226 269 40,000 35,000 100 0 30,000 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 年 資料:総務省消防庁調べ 施策の方向 具体的施策 (1) 政策・方針 ①防災関係審議 具体的施策の概要 防災・災害復興に関する方針 決定過程への 会等の委員へ 決定に際し、男女共同参画の視 女性の参画拡 の女性の参画 大 担当課 総 目標 年度 務 課 A 点を取り入れるため、防災関係 委員等に女性の参画を推進しま す。 (2) 地 域 の 消 ①防災知識の普 防・防災力の 及・啓発 向上 女性の家庭や地域における防 総 務 課 災への役割は大きく、女性への A 防災知識の普及啓発を推進しま す。 ②防火組織の育 成支援 防火思想の普及及び家庭にお 消防本部 ける火災予防の徹底を図るた A め、婦人防火クラブの育成強化 を図ります。 ③女性の視点に 災害時の避難所運営等、地域 総 務 課 B 立った防災計 防災計画を男女共同参画の視点 画の見直し (3) 環境分野に ①男女共同参画 で見直します。 環境分野における政策・方針 おける女性の の視点を踏ま 決定過程への女性の参画を拡大 参画の拡大 えた環境保全 するとともに、環境問題への取 活動の促進 組に男女共同参画の視点が反映 されるように働きかけます。 34 環境推進課 市 民 課 B Ⅴ 推進体制の整備 プランに基づく施策を効果的かつ実効性を持ったものにするため、平成 19 年に設置した 「養父市男女共同参画推進本部」を中心に、今後も計画の進行管理を行うとともに、関係部 署と連携しながら効果的なプランの推進に努めます。 課題 1 庁内推進体制の強化 すべての市職員が男女共同参画の意義を理解し、業務の遂行に活かされるよう職員の意識 づくりを強化しながら、庁内推進体制の充実を図ります。 プランの指標や目標値の設定、その効果と課題の公表などプランの確実な推進を目指しま す。 施策の方向 具体的施策 具体的施策の概要 (1) 全 庁 的 に ①「男女共同参画 副市長を本部長とし、全部長等で構成 取り組む男 推進本部」の充 する「男女共同参画推進本部」を運営し 女共同参画 実 を推進するための「男女共同参画プラン 確立 推進員」の活動を充実させます。 (2) プ ラ ン 推 ①職員研修によ る啓発の推進 職員研修を実施し、男女共同参画社会 すい職場づく づくり りの推進 総 務 課 総 務 課 の啓発を推進します。 の 全 職 員 に ②男女が働きや 対する意識 人権推進課 ます。また、職場における男女共同参画 推進体制の 進に向けて 担当課 次世代育成支援対策推進法に基づく ※ 特定事業主行動計画を推進します。 また、庁内のセクシュアル・ハラスメ ント防止のための取組を推進します。 課題 2 男女共同参画を推進する拠点施設の充実 養父市男女共同参画センターの講座を検証し、情報発信を行い、センターの機能の充実と 強化を図ります。 今後もセンターでは、男女共同参画に関する情報の提供や講座の開催、男女共同参画推進 団体に対する活動支援をします。また相談業務では市における各種専門相談員の連携・協働 のもとに総合案内機能を充実・強化し、養父市の男女共同参画推進活動の拠点施設として拡 充を図ります。 施策の方向 具体的施策 (1) 男女共同 ①男女共同参画セ 具体的施策の概要 男女共同参画の推進拠点として、関係 参画プラン ンターの機能の 情報の提供や講座の開催、活動団体の支 の推進拠点 充実 運営 援、相談業務では専門相談員につなぐ総 合案内業務を行います。 35 担当課 人権推進課 (2) 男女共同 ①市民・企業・市 男 女共 同参画 セン ターに おい て、 市 参画プラン 民団体への支援 民・企業・市民団体との情報交換ととも の推進へ市 と連携の強化 民・企業等 ②推進員の設置 との連携 課題 3 人権推進課 に、連携によるプランの推進を図ります。 市民からなる男女共同参画推進員を設 人権推進課 置し、プランの推進を図ります。 国・県等関係機関との連携 兵庫県男女共同参画センター等との連携・協力はもとより、国・県等や近隣市町との一層 の協力関係の中でプラン推進を図ります。 施策の方向 具体的施策 (1) 国・県等 ①国・県との連携 具体的施策の概要 国の「男女共同参画基本計画」や県の との連携に 「兵庫県男女共同参画計画」との連携・ よるプラン 協力を図る中で、プランの推進をします。 担当課 人権推進課 の推進 (2) 近隣市町 ①近隣市町等との 近隣市町等関係機関と情報交換を図る 等との協力 ネットワークづ など、ネットワークづくりを推進します。 関係の構築 くり 課題 男女共同参画推進に関する条例の検討 4 人権推進課 男女共同参画社会の実現に向けて、行政・市民・民間団体・企業などの役割の明確化を図 ります。その上で、男女共同参画推進に関する条例づくりに向けた情報収集や調査・研究に 取り組みます。 施策の方向 具体的施策 (1) 条例制定に ①条例制定につ 具体的施策の概要 他都市等の状況を踏まえながら、条例制 ついての調 いての調査・ 定についての情報収集及び調査・研究を行 査・研究 研究 います。 36 担当課 人権推進課 参考資料 養父市男女共同参画プラン(改訂版)策定経過 男女共同参画プラン(改訂版)策定委員会 年 月 日 男女共同参画プラン 概 (改訂版)策定委員会 平成 23 年9月 30 日 要 ・男女共同参画プラン(改訂版)策定 委員会設置要綱制定 平成 23 年 10 月6日 ・男女共同参画プラン(改訂版)策定 委員会推薦依頼 平成 23 年 11 月 17 日 ・武庫川女子大学文学部前田准教授へ アドバイザーとして委嘱状交付 ・今後の策定方法について協議 平成 23 年 12 月6日 策定委員会(第1回) ・各委員へ委嘱状交付 ・会長・副会長選出ののち研修(講師 はアドバイザー前田准教授) ・プラン策定方針検討 平成 24 年1月 27 日 策定委員会(第2回) ・プラン策定スケジュールについて ・男女共同参画センターの取組につい て ・プラン素案について検討 平成 24 年3月9日 策定委員会(第3回) 平成 24 年4月9日 ・プラン素案について検討 ・パブリックコメント募集 37 養父市男女共同参画プラン(改訂版)策定委員会設置要綱 平成23年9月30日 告示第83号 (設置) 第1条 男女がともにその人権を尊重し、対等に責任を分かち合いながら、個性と能力を発揮する ことのできる社会を築いていくため、養父市男女共同参画推進プラン(改訂版)策定委員会(以下 「委員会」という。)を設置する。 (所掌事項) 第2条 委員会は、養父市男女共同参画プラン(改訂版)(以下「プラン」という。)策定に関する事 項を所掌する。 (組織) 第3条 委員会は、委員10人以内で組織する。 2 委員は、市政について優れた識見を有する者のうちから市長が委嘱する。 (任期) 第4条 委員の任期は、委嘱の日からプラン策定の日までとする。ただし、欠員が生じた場合にお ける補欠の者の任期は、前任者の残任期間とする。 (会長及び副会長) 第5条 委員会に会長及び副会長各1人を置き、委員の互選により選任する。 2 会長は、会務を総理し委員会を代表する。 3 副会長は、会長を補佐し、会長が欠けたとき又は会長に事故があるときは、その職務を代理す る。 (会議) 第6条 委員会の会議は、会長が招集し、会議の議長となる。 2 委員会の会議は、委員の過半数の出席がなければ開くことができない。 3 委員会の議事は、出席委員の過半数をもって決し、可否同数のときは、議長の決するところに よる。 4 委員会が必要と認めるときは、関係者の出席を求め、意見及び説明を聴くことができる。 (アドバイザー) 第7条 委員会は、必要に応じて有識者をアドバイザーとして招くことができる。 2 アドバイザーは、会長の求めに応じ、意見を述べるものとする。 38 (幹事) 第8条 委員会に、幹事若干人を置く。 2 幹事は、市の職員の中から市長が任命する。 3 幹事は、会長の命を受けて、委員会の任務を補助するものとする。 (費用弁償) 第9条 委員が、招集に応じ委員会に出席したときは、養父市証人等の実費弁償に関する条例(平 成16年養父市条例第49号)により、費用の弁償として旅費を支給する。 (庶務) 第10条 委員会の庶務は、市民生活部人権推進課において処理する。 附 則 この告示は、平成23年10月1日から施行する。 養父市男女共同参画推進プラン改訂版策定委員会名簿 役 職 会 長 栂 井 逸 郎 養父市区長会 副 会 長 谷 口 珠 子 養父市八鹿民生委員児童委員協議会副会長 委 員 衣 川 誠 一 郎 養父市人権教育推進協議会 委 員 高 岡 け い 子 やぶ市女性未来会議理事 委 員 辻 次 兵庫県男女共同参画推進員 委 員 松 田 茂 男 養父市人権教育推進協議会 委 員 圓 山 慶 子 豊岡人権擁護委員協議会養父市地区委員会 委 員 村 尾 友 広 連合但馬養父市地域会会長 委 員 森 元 敦 子 養父市社会福祉協議会副会長 幹 事 小松原貴美子 養父市男女共同参画センター所長 幹 事 藤 養父市市民生活部長 幹 事 西 垣 アドバイザー 事 務 局 氏 名 本 康 原 偉 団 則 将 輝 体 名 等 会長 養父市教育委員会社会教育課社会教育主事 前 田 美 也 子 武庫川女子大学文学部心理・社会福祉学科准教授 室 昭 養父市市民生活部人権推進課長 樹 養父市市民生活部人権推進課主幹 向 見 寿 秀 39 養父市男女共同参画推進本部設置要綱 平成19年3月23日 訓令第7号 (設置) 第1条 男女共同参画に関する施策の基盤となる養父市男女共同参画プラン(改訂版)(以下「男 女共同参画プラン」という。)を総合的かつ効果的に推進し、男女共同参画社会の実現を図るた め、養父市男女共同参画推進本部(以下「推進本部」という。)を設置する。 (所掌事務) 第2条 推進本部は、次に掲げる事項を所掌する。 (1) 男女共同参画の推進に関すること。 (2) 男女共同参画プランの進捗状況の点検及び評価に関すること。 (3) その他男女共同参画プランの推進に係る必要な事項に関すること。 (組織) 第3条 推進本部は、本部長、副本部長及び本部員をもって組織する。 2 本部長、副本部長及び本部員は、別表第1に掲げる者をもって充てる。 3 本部長は、推進本部を代表し、事務を総理する。 4 副本部長は、本部長を補佐し、本部長に事故あるときは、その職務を代理する。 (会議) 第4条 推進本部の会議は、本部長が招集し、本部長が議長となる。 2 本部長は、必要があると認めるときは、本部員以外の職員又は関係者の出席を求め、その意見 又は説明を聴くことができる。 (幹事会) 第5条 推進本部に幹事会を置く。 2 幹事会は、推進本部の審議に必要な事項について検討し、推進本部で決定した事業の執行に必 要な事項を協議するほか、男女共同参画プランの実施状況を把握する。 3 幹事会は、代表幹事及び幹事をもって構成し、それぞれ別表第2に掲げる者をもって充てる。 4 幹事会の会議は、代表幹事が招集し、代表幹事が議長となる。 5 代表幹事に事故あるときは、市民生活部人権推進課長がその職務を代理する。 6 代表幹事は、必要があると認めるときは、幹事会に幹事以外の職員又は関係者の出席を求め、 その意見又は説明を聴くことができる。 (研究部会) 第6条 幹事会が必要と認めるときは、専門的事項について調査研究を行うため、幹事会に研究部 会を設置することができる。 40 2 研究部会は、別表第3に掲げる組織のうちから、代表幹事が指名する職員をもって組織する。 3 研究部会の会議は、必要に応じ、市民生活部人権推進課長が招集し、これを主宰する。 4 市民生活部人権推進課長は、必要があると認めるときは、研究部会に関係職員の出席を求め、 その意見又は説明を聴くことができる。 5 研究部会は、所掌事務が終了したときは、その結果を代表幹事に報告するものとする。 (男女共同参画推進リーダー) 第7条 推進本部に男女共同参画推進リーダー(以下「推進リーダー」という。)を置く。 2 推進リーダーは、別表第4に掲げる課等の課長相当の職にあるものをもって充てる。 3 推進リーダーは、本部長の命を受け、当該課等の男女共同参画の推進に関する事項を処理する。 (庶務) 第8条 推進本部、幹事会及び研究部会の庶務は、市民生活部人権推進課において処理する。 (その他) 第9条 この訓令に定めるもののほか、推進本部の運営に関し必要な事項は、本部長が別に定める。 附 則 この訓令は、平成19年4月1日から施行する。 附 則(平成20年訓令第3号)抄 (施行期日) 1 この訓令は、平成20年4月1日から施行する。 附 則(平成23年訓令第4号) この訓令は、平成23年4月1日から施行する。 附 則(平成24年訓令第 号) この訓令は、平成24年4月1日から施行する。 別表第1(第3条関係) 本 長 副 市 長 副 本 部 長 教 育 長 理 事、防災監、企画総務部長、議会事務局長、市民生活部長、会計管理者、 本 部 部 員 健康福祉部長、産業環境部長、まち整備部長、消防長、教育次長 41 別表第2(第5条関係) 代 表 幹 事 教育委員会社会教育課長 企画総務部秘書広報課長、企画総務部総務課長、市民生活部人権推進課長、 市民生活部養父地域局長、市民生活部大屋地域局長、市民生活部関宮地域局 幹 事 長、市民生活部八鹿公民館長、健康福祉部社会福祉課長、健康福祉部高年福 祉課長、健康福祉部健康課長、産業環境部商工観光課長、まち整備部土地利 用未来課長、消防本部管理課長、教育委員会学校教育課長 別表第3(第6条関係) 企画総務部秘書広報課長、企画総務部総務課長、市民生活部人権推進課長、 市民生活部養父地域局長、市民生活部大屋地域局長、市民生活部関宮地域局 指名を受ける組織 長、市民生活部八鹿公民館長、健康福祉部社会福祉課長、健康福祉部高年福 祉課長、健康福祉部健康課長、産業環境部商工観光課長、まち整備部土地利 用未来課長、消防本部管理課長、教育委員会学校教育課長、教育委員会社会 教育課 別表第4(第7条関係) 1 養父市行政組織規則(平成16年養父市規則第2号)第2条に規定する課等 2 養父市地域局設置条例(平成16年養父市条例第7号)第2条に規定する地域局 3 養父市議会事務局設置条例(平成16年養父市条例第280号)第1条に規定する事務局 4 養父市教育委員会事務局組織規則(平成16年養父市教育委員会規則第6号)第2条に規定する課 5 養父市農業委員会事務局規程(平成16年養父市農業委員会訓令第1号)に規定する事務局 6 養父市消防本部の組織等に関する規則(平成16年養父市規則第217号)第2条に規定する課 7 養父市監査委員条例(平成16年養父市条例第30号)第3条に規定する事務局 42 男女共同参画の推進に関する年表 年 1945年 国際連合 国際連合誕生 日 本 兵庫県 婦人参政権確立 (昭和20年) 1946年 婦人の地位向上委員 日本国憲法公布 (昭和 21年) 会発足 1967年 婦人に対する差別撤 (昭和42年) 廃宣言採択 1975年 「国連国際婦人年」 (昭和50年) 「国際婦人年世界会 長とする「婦人問題 内閣総理大臣を本部 議」 (メキシコシティ) 企画推進本部」設置 1977年 「国内行動計画」策 婦人対策室設置 (昭和52年) 定 1978年 兵庫県婦人行動計画 (昭和53年) 綱領制定 1979年 「女子に対するあら 婦人家庭室に名称変 (昭和54年) ゆる形態の差別撤廃 更 に関する条約」 (女子 差別撤廃条約)を採 択 1981年 女子差別撤廃条約発 「国内行動計画後期 婦人室に名称変更 (昭和56年) 効 重点目標」発表 1984年 婦人・生活課設置 (昭和59年) 1985年 国連婦人の10年最 「男女雇用機会均等 「ひょうごの婦人し (昭和60年) 終年世界会議開催 法」成立 (ナイロビ) 「女子差別撤廃条 あわせプラン」策定 約」批准 1987年 「西暦2000年に (昭和62年) 向けての新国内行動 計画」を策定 1990年 国連婦人の地位委員 「新ひょうごの女性 (平成2年) 会「ナイロビ将来戦 しあわせプラン」策 略の見直しと評価に 定 伴う勧告案」採択 43 養父市 年 国際連合 日 本 兵庫県 1991年 「育児休業法」公布 女性・生活課に名称 (平成3年) (平成4年施行) 変更し、女性政策室 設置 1992年 育児休業等に関する 県立女性センター開 (平成4年) 法律施行 1993年 「短時間労働者の雇 (平成5年) 用管理の改善等に関 設 する法律」 (パートタ イム労働法)施行 技術・家庭科の男女 履修(中学校) 1994年 国際家族年 男女共同参画室設置 男女共同参画推進本 (平成6年) 部設置 1995年 第4回世界女性会議 「育児休業法」改正 (平成7年) の開催(北京) (介護休業制度の法 制化) 1996年 男女共同参画審議会 「新ひょうごの女性 (平成8年) 「男女共同参画ビジ しあわせプラン後期 ョン」答申 実施計画」策定 「男女共同参画20 女性対策室を男女共 00年プラン」策定 1997年 男女共同参画審議会 (平成9年) 設置 生推進室に改組 「男女雇用機会均等 法」の一部改正 1999年 「男女共同参画社会 (平成11年) 基本法」施行 2000年 国連特別総会「女性 「男女共同参画基本 男女共生推進室を男 (平成12年) 2000年会議」開 計画」策定 催 女共同参画室に名称 「児童虐待の防止等 変更 に関する法律」施行 「ストーカー行為等 の規則等に関する法 律」施行 「介護保険法」施行 44 養父市 年 国際連合 日 本 兵庫県 2001年 男女共同参画会議及 兵庫県男女共同参画 (平成13年) び男女共同参画曲設 計画―ひょうご男女 置 養父市 共同参画プラン21 「配偶者からの暴力 ―策定 の防止及び被害者の 保護に関する法律」 (DV防止法)施行 2002年 「DV防止法」完全 「男女共同参画社会 (平成14年) 施行 づくり条例」制定 県立女性センターを 県立男女共同参画セ ンターに名称変更 男女共同参画推進室 を課長(男女共同参 画・ボランタリー担 当)に改組 2003年 男女共同参画推進本 課 長 ( 男 女 共 同 参 (平成15年) 部「女性のチャレン 画・ボランタリー担 ジ支援策の推進につ 当)を男女共同参画 いて」決定 課に名称変更 「次世代育成支援対 男女共同参画兵庫県 策推進法」施行 率先行動―ひょうご 「少子化社会対策基 アクション8―策定 本法」施行 2005年 「少子化社会対策大 男女共同参画課を男 養父市発足 (平成16年) 綱」策定 女家庭課に名称変更 「改正児童虐待防止 法」施行 「改正DV防止法」 施行 「改正児童福祉法」 施行 「子ども・子育て応 援プラン」決定 45 人権推進課を設置 年 国際連合 日 本 2005年 第49回国連婦人の 男女共同参画推進本 (平成17年) 地位委員会( 「北京+ 部決定「女性の再チ 兵庫県 養父市 10」 )開催(ニュー ャレンジ支援検討会 ヨーク) 議の設置について」 「男女共同参画基本 計画(第2次)策定 2006年 第50回国連婦人の 兵庫県男女共同参画 養父市男女共同参画 (平成18年) 地位委員会開催(ニ 計画―ひょうご男女 推進プラン策定委員 ューヨーク) 共同参画プラン21 会設置 ―」後期実施計画策 定 第2次男女共同参画 兵庫県率先計画―新 ひょうごアクション 8―策定 「兵庫県配偶者等か らの暴力(DV)対 策基本計画」策定 2007年 「仕事と生活の調和 養父市男女共同参画 (平成19年) (ワークライフ・バ センターの設置 ランス)憲章」及び 「仕事と生活の調和 推進のための行動指 針」策定 2008年 「女性の参画加速プ (平成20年) ログラム」策定 2009年 「第3次男女共同参 (平成21年) 画兵庫県率先行動計 画-ひょうごアクシ ョン8-」策定 「兵庫県配偶者等か らの暴力対策基本計 画」策定 2010年 「男女共同参画基本 (平成22年) 計画(第3次)策定 2011年 「新ひょうご男女共 養父市男女共同参画 (平成23年) 同参画プラン 21」策 推進プラン(改訂版) 定 46 策定委員会設置 用語解説(50音順) 用 語 コミュニティビジネス 解 説 コミュニティビジネスは、地域資源を活かしながら地域課題の解 決を「ビジネス」の手法で取り組むものであり、地域の人材やノ ウハウ、施設、資金を活用することにより、地域における新たな 創業や雇用の創出、働きがい、生きがいを生み出し、地域コミュ ニティの活性化に寄与するものと期待されています。 仕事と生活の調和(ワーク・ 仕事のために他の私生活の多くを犠牲にしてしまう状態となり、 ライフ・バランス)憲章 うつ病などの精神疾患を患ったり、過労死や自殺、家庭崩壊など の悲劇を生む事例がある。誰もがやりがいや充実感を感じながら 働き、 仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、 家庭、地域、自己啓発等に係る個人の時間を持てる健康で豊かな 生活ができるよう、社会全体で仕事と生活の調和の実現を希求し ていかなければならない。 そのような調和のとれた社会の実現に向けて、政労使の合意によ り策定された憲章。 仕事と生活の調和推進のた 「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」で示す めの行動指針 「仕事と生活の調和が実現した社会」を実現するため、 企業や 働く者、 国民の効果的な取組、 国や地方公共団体の施策の方針 を定めるもの。 性と生殖に関する健康と権 女性の体は、妊娠や出産のための仕組みが備わっていることによ 利(リプロダクティブ・ヘル り、生涯を通じて様々な女性特有の問題を心身に抱える。これら ス/ライツ すべての事柄において、身体的・精神的・社会的に安心な状態に あることをリプロダクティブ・ヘルスと言う。性生活や妊娠・出 産などでの女性の自己決定権及び、差別や強制・暴力を受けない 社会・経済・政治的保障をリプロダクティブ・ライツと言う。 セクシュアル・ハラスメント 「性的嫌がらせ」のこと。略してセクハラといわれる。相手が不 快と思う性的言動によって、個人の尊厳を傷つけ、就労等の遂行 を困難にすること。大きく分けて〈対価型:性的要求や身体への 不必要な接触等〉と〈環境型:「ふしだら」といった噂を流した り、性的な会話、職場にヌードポスターを貼る等女性が不愉快に 感じる職場の状況等〉がある。最近は、雇用の場だけでなく、あ らゆる就業の場、教育の場、地域社会等でのセクハラも問題にな っている。 47 積極的改善措置(ポジティ 様々な分野において活動に参画する機会の男女の格差を改善す ブ・アクション) るため、必要な範囲内において、男女のいずれか一方に対し、活 動に参画する機会を積極的に提供すること。 男女の実質的な機会の平等を目指すものであり、様々な人々の 差異を無視して一律平等に扱うという結果の平等まで求めるも のではない。 テレワーク テレワーク (Telework) とは、勤労形態の一種で、情報通信機器 等を活用し時間や場所の制約を受けずに、柔軟に働くことができ る形態を言う。また、テレワークで働く人をテレワーカーと呼ぶ。 特定事業主行動計画 次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ、かつ、育成される社 会の形成に資することを目的とした「次世代育成支援対策推進 法」により、国や地方公共団体が事業主としての立場から、所属 する職員の行動と子育ての両立を図るための雇用環境の整備等 について定めた行動計画のこと。 ドメスティック・バイオレン 配偶者や恋人などによって振るわれる暴力のこと。殴る・蹴るな ス(DV) どの身体的暴力のほか、無視する・怒鳴る・脅すなどの精神的暴 力、交友関係の監視・制限などの社会的暴力、生活費を渡さない などの経済的暴力、性的行為を強要する性的暴力などがある。家 庭内の子どもへの親の暴力(児童虐待)や、高齢者虐待と分けて とらえている。 48