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キンバリー・プロセス証明制度導入について

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キンバリー・プロセス証明制度導入について
キンバリー・プロセス証明制度導入について
2002年12月27日
経
済
産
業
省
1.キンバリー・プロセス証明制度導入の背景
(1) 1998年以降、アンゴラ内戦においてダイヤモンド原石の取引が反
政府勢力の紛争資金源になっている状況が、「紛争ダイヤモンド」問題として国
際社会の関心となる。
(2) 国連安保理においては、アンゴラ(決議1173(1998)、決議1295(2000))、 シ
エラ・レオーネ
(決議1306(2000)、決議1343(2001))及びリベリア(決議1343(2001)
)におけるダイヤモンド原石の不正取引が国際の平和と安全に対する脅威となっ
ているとの一連の経済制裁決議が採択された。
(3) 2000年5月、南アのキンバリーにて、ダイヤモンド原石の取引規制の検討
を目的とする「ダイヤモンド・テクニカル・フォーラム」が開催された。 以降
、キンバリー・プロセスとして、数次の会合が開催され、会合には、政府関係者
の他、NGO、関係業界団体等が幅広く参加。
(4) 2000年7月の九州・沖縄サミットにおいて、ダイヤモンド原石の不正取引
に対してG8として適切に対処することに合意。
(5) 2000年12月に国連総会決議(55/56(2000))が採択され、キンバリ ー・
プロセスによりダイヤモンド原石の取引に係る国際認証制度の策定が進められ
ることとなった。
(6) その後数次の会合を経て、2002年11月のスイス会合で、ダイヤモンド原
石の国際取引に関する基本的な国際証明制度を定めた「枠組文書」を採択し、同
制度を2003年1月1日から開始することが決定された。
2.キンバリー・プロセス証明制度の概要
(1) 本証明制度該当品目
ダイヤモンド(関税定率法(明治43年法律第54号)別表第71類 第7
102・10号(選別してないもの)、第7102・21号(工業用のもの(加
工してないもの及び単にひき、クリーブし又はブルーチしたもの))及び第71
02・31号(工業用以外のもの(加工してないもの及び単にひき、クリーブし
又はブルーチしたもの))に該当するものに限る。)
(2) 本証明制度に則って取得されたことを証明する「キンバリー・プロセス証明
書(各参加国が発行するカラット等が記載された証明書)」が添付されていないダ
イヤモンド原石の輸出入が禁止される。
(3) ダイヤモンド原石は、変更不能の容器で輸入又は輸出されることが必要。
(4) 非参加国とのダイヤモンド原石の輸出入は禁止される。
3.キンバリー・プロセス証明制度参加予定国について(1月10日更新)
2002年12月31日までにキンバリー・プロセス議長から我が国が受領した通
知によれば、2003年1月から当該制度への参加を予定している国又は地域は以下
のとおりです。ただし、各国の法令整備状況等によっては今後変更もありえますので
、ご注意ください。
アンゴラ、アルメニア、オーストラリア、ボツワナ、ブラジル、ブルキナファソ、
カナダ、コートジボワール、中央アフリカ、中国、台湾、コンゴ、EC、ガボン、ガ
ーナ、ギニア、インド、イスラエル、韓国、ラオス、レソト、モーリシャス、メキシ
コ、ナミビア、ノールウェイ、フィリピン、ロシア、シエラ・レオーネ、南アフリカ
、スリランカ、スワジランド、スイス、タンザニア、タイ、ウクライナ、アラブ首長
国連邦、米国、ヴィエトナム、ジンバブエ
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