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ガザ爆撃の資金源:ブラッド・ダイヤモンド / ショーン・クリン
トン
"Blood Diamonds" Financing War Crimes in Gaza. President of
London Diamond Bourse:"We Must 'Finish the Job'" / Sean
Clinton
http://www.globalresearch.ca/blood-diamonds-financing-warcrimes-in-gaza-president-of-london-diamond-bourse-we-mustfinish-the-job/5392636
ozawa 2014-08-30 17:28:16
2014年7月22日
暗黒のささやきを織り交ぜた不吉な最後通告の中で、ロンドン・ダイヤモンド取引所会長ハリー
・レビーは、現在も続くイスラエルによるガザへの爆撃にふれ、イスラエルの同業者たちに次の
ように書き送った。「願わくばパレスチナの人びとの望みどおり、『パレスティナのために死ぬ
よりむしろパレスティナのために生きる』ために、私たちは『仕事をやり遂げねばならない』。
」
自らを「部外者」と形容するレビー氏がどのように「仕事をやり遂げる」手助けをするのか明確
ではない。せいぜいパレスチナの人びとを棍棒でなぐって言うことをきかせるようなことであろ
うし、最悪の筋書きはジェノサイドである。
壁に囲まれた無防備な住民に対する今回のイスラエルの攻撃を擁護するとは、まったく厚顔無恥
、偏見に満ちたお節介である。おそらくそれは、パレスチナの市民社会や人権活動家からの高ま
りつつある要求----良心のある人びとはイスラエルのダイヤモンドを拒否せよ----への反発であろ
う。イスラエルの軍部にとってダイヤモンド業界は重要な資金源である。
先の日曜日、イスラエルのダイヤモンド業界のウェブサイトに、レビーがイスラエルによる違法
なガザ攻撃作戦を支持するとの書状をイスラエル・ダイヤモンド取引所会長に送ったとの記事が
掲載された。
イスラエルの攻撃によって、ガザではこれまでに500人以上の命が奪われ、その多くが女性、子
供、高齢者であるにもかかわらず、その一般人犠牲者への憂慮を示すこともなく、脅迫的かつ扇
動的な調子でレビーはむしろイスラエルの状況を憂慮したのである。 【訳注:7月8日の戦闘開始
からのガザの死者数は増え続け、7月31日現在、1400人以上である】
停戦案への熱意などさらさらないことを包み隠すこともなく、それは「まあいいことだが、いつ
ものように、どうせ数か月たてばまた元の状況に戻るんだ。」とレビーは言った。
さらに、報道によると、ガザについて、「現在の配置が定める境界の内側を」ユダヤ人を多数派
とする国とはっきり認める公約を、ハマスや支援国がイスラエルに与えない限り、平和になるこ
とはないだろう、とレビーは語ったらしい。これは民族的に浄化されたユダヤ人国家の人種差別
的特性を認めるに等しく、1967年に国際的に承認された二国共存案を基にした境界線を拒否し、
国連総会決議194号で制定されたパレスチナ人の帰還権を拒否しているようなものだ。
レビーは、今回の暴挙と流血の惨事を継続するようにイスラエルに促して、「イスラエルが再び
停戦すれば、ハマスに再武装させ次の攻撃の準備をさせることになる」との不安も表している。
彼のお節介は、ダイヤモンド業界がイスラエル経済にとってさほど重要でなければ無視もできる
が、実際のところイスラエルは、パレスチナの占領と侵略戦争を持続するために必要な外貨の獲
得を、ダイヤモンドの輸出に極めて高く依存しているのである。
多くの人びとがイスラエルのダイヤモンド----誰もがブラッド・ダイヤモンド(紛争ダイヤモンド
)で禁制品と捉えている----の取引に注意を喚起しているとき、レビーの偏見にみちたお節介は無
謀な言動である。
イスラエルのブラッド・ダイヤモンドの取引に注目が集まるように、最近、人権活動家たちがロ
ンドン、ダブリン、香港、バーゼル、チューリッヒ、アムステルダム、ユトレヒト、ヴィチェン
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ツァ、ニューヨークで抗議運動を行っている。
2011年、労働組合、農民団体、漁民団体など50以上もの組織によって代表される広範囲なパレス
チナ社会が良心の人びとにイスラエルのダイヤモンドを拒否するように呼びかけた。
2013年、南アフリカの人権団体、労働団体、市民社会の組織は「キンバリー・プロセス認証制度
」からイスラエルを締め出し、イスラエルへ南アフリカのダイヤモンド原石を輸出することを停
止するように求めた。
ロンドン・ダイヤモンド取引所は英国の宝石業界にとっては欠かせない存在である。人権活動家
たちは、疑惑をもたれているキンバリー・プロセス規制の陰でイスラエルのブラッド・ダイヤモ
ンドをロンダリングしているとしてすでにこの業界を非難しているが、取引所トップのこの挑発
的な発言は、宝石業界全体の威信を一層損なうものだ。
ハリー・レビーは国際的にもダイヤモンド業界の大物で、彼の経歴にはこれまで様々な肩書があ
ったが、英国宝石協会会長もその一つであった。
英国宝石協会の現会長サイモン・ライナーは、以前、次のような疑問を投げかけた。「民主的に
選ばれた政府がダイヤモンドから得た富を先住民の抑圧に使っているとしたら問題ではないか。
」それはまさに今ガザで起きていることだ。イスラエルのダイヤモンド産業の利益がパレスチナ
の殺戮に使われている。多くの観測筋が戦争犯罪とみなしている暴力が、ロンドン・ダイヤモン
ド取引所----イスラエルのダイヤモンドは英国の宝石市場を通して流通しているが、その中枢にあ
る----のトップによって推し進められている。
イスラエル統計局のデータによれば、2013年のイスラエルから英国へのダイヤモンド輸出額は
4億7500万ドルである。
英国宝石協会はこれまでガザの攻撃には沈黙を守ってきたが、レビーの言動との関係を絶たなけ
れば、その沈黙は黙認と捉えられるであろう。
ロンドン・ダイヤモンド取引所と英国宝石協会はハリー・レビーの発言を非難し、即刻、言動を
撤回するように求めるべきである。宝石業界のトップとしての地位は擁護されようもなく、ただ
ちに辞任すべきである。
それと共に、英国の宝石業界はパレスチナ市民社会からの要求に従い、イスラエルとのダイヤモ
ンドの取引を停止する措置を即刻とるべきである。
およそ10年前、ダイヤモンドを資金源とした人権侵害が世界で大きく報道されて、ダイヤモンド
業界は反乱軍に利用される紛争ダイヤモンドの流れを止めるための措置を講じた。しかし、この
2週間でガザのパレスチナ人500人以上の命を奪い、世界第4の軍事力を持つイスラエル軍の資金
源となっている紛争ダイヤモンドが、引き続き市場に流れ込んでいる。カットされ磨かれた紛争
ダイヤモンドはガザの人びとの命と幸福を脅かすだけでなく、イスラエルがガザで行っている大
量虐殺と戦争犯罪にダイヤモンドが関連しているとなると、ブランドイメージが傷つけられるこ
とも、宝石業界は気づくべきである。
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