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原子力安全・保安院のステークホルダー・コミュニケーション

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原子力安全・保安院のステークホルダー・コミュニケーション
資料1−2
原子力安全・保安院のステークホルダー・コミュニケーション
原子力安全・保安院の広聴・広報の考え方
保安院の広報は、安全規制当局の責務として、安全規制活動に関する国民
、
規
責
、
規
動
民
への説明責任を果たすとともに、安全規制活動に対する多様なステークホル
ダー(原子力施設の立地にともない、直接、間接に影響を受ける人や組織)
からの評価を安全規制行政に的確に反映することを目的としている。
このため、特に保安院は、原子力施設立地地域住民を含めた国民の目線に
立った的確な情報提供や多様なステークホルダーとの活発な双方向コミュニ
ダ
ケーション等を行いつつ、そうした広報活動から得られた評価や知見を安全
規制活動の不断の見直しに活かしていきたい。
1
国民の信頼を得るための安全規制の透明性確保
➢「ホームページを通じた情報提供」
議事録 資料 報告書は 出来る限り速やかにホ ムペ ジに掲載することはもち
議事録、資料、報告書は、出来る限り速やかにホームページに掲載することはもち
ろん、日々問い合わせのあるホームページによるメール質問への回答の返事や原
子力発電所の安全に関する基本的な質問に回答している。
現在 よくある質問(約130問)に対する回答は 常時HPに掲載している
現在、よくある質問(約130問)に対する回答は、常時HPに掲載している。
たとえば、自主点検の法的な位置づけは?。なぜ、13ケ月を延ばすさなければな
らないのか?。「止める」、「冷やす」、「閉じこめる」とは?。使用済燃料の危険性
は?など
➢「審議会等の公開」
原子力安全 保安部会等の審議会の検討記録等の
原子力安全・保安部会等の審議会の検討記録等の
情報の透明性と一覧性を確保
する観点から、原則として審議会を公開で行う。
たとえば、昨年度実施した中越沖地震に関する調
震
査審議会等(約60回開催)については、
すべて議事録等は公開している。
(保安院ホームページ)
2
規制当局としての説明責任を果たすための情報提供(1)
➢立地地域におけるコミュニケ ション活動
➢立地地域におけるコミュニケーション活動
立地地域における直接の対話による双方向コミュニケーションとして、地域密着型
の情報提供・意見交換、シンポジウムなどを実施。昨年は、原子力エネルギー安全月
間の地域訪問(事業者、関連企業、自治体等)、 日原子力安全 保安院(シンポジウ
間の地域訪問(事業者、関連企業、自治体等)、一日原子力安全・保安院(シンポジウ
ム)の開催、対話の集い(地元における意見交換会)に開催、自治体説明会などを実
施し、保安院幹部(審議官クラス以上)が立地地域にのべ100回以上訪問している
本年度は、10年前のJCO臨界事故を契機に原子力保安検査制度の導入や原子
機
力保安検査官が原子力施設に常駐しているものの、地域において原子力安全・保安
院の顔がみえないとか活動状況をもっと知らせるべきとのご意見もあり、この機会に、
立地地域でのコミュニケーション活動を集約した原子力保安検査官事務所(全国21ケ
所、保安検査官100名以上常駐)が主体となった意見交換を行う「一日原子力保安
検査官事務所」を開催する(5月∼10月)。
➢「個別の事案に対する地元説明」
「個
事案 対する地 説
原子力安全規制活動については、個別の事案によって立地地域において地元説明を
行っており、昨年度は、自治体等の各委員会において、新検査制度の説明を行った。
3
(参考)保安院幹部(審議官クラス以上)による主な自治体訪問実績
青森県 宮城県 福島県 新潟県
(六ヶ所 (女川 (東電 (新潟
再処理 原発耐 問題等)県中越
再処
問題等) 県中越
総点検 震性確
沖等)
等・大 認等)
間原
発)
平成19年度
2
5
9
7
27
19
13
11
1
2
3
4
4
5
平成20年度
1
3
平成12年度
平成13年度
平成14年度
平成15年度
平成16年度
平成17年度
平成18年度
2
茨城県
(発電
所廃止
所廃
措置規
制の説
明等)
43
26
16
21
8
11
1
20
62
19
20
4
26
3
3
4
3
8
4
4
6
12
56
10
静岡県 福井県
(浜岡 (美浜
原発プル 原発事
原発
サーマル 故等)
等)
島根県 佐賀県 左記以
(島根原 (玄海プ 外の道
発3号機
発
号機 ルサーマル
サ
府県
増設に 等)
係る公
開ヒア等)
9
12
4
4
2
2
17
3
5
5
9
44
21
11
14
1
3
2
4
3
1
16
9
2
合計
11
1
2
0
6
5
5
9
9
13
12
11
29
102
122
133
113
64
107
2
12
122
1
4
(注)訪問した自治体の数は、のべ数。
4
規制当局としての説明責任を果たすための情報提供(2)
➢「公開ヒアリング」
グ
新規・増設原子力施設等の安全性について、地元において原子力安全委員会主催の「公
開ヒアリング」を実施し、地元住民の方々に説明を行うとともに、意見を聴取し、安全行政
に参酌している。
に参酌している
最近は、平成17年に大間原子力発電所の第二次公開ヒアリングが開催され、保安院も規
制当局として説明を行った。
➢「政策パンフレットの発行」
重要な安全規制施策の立案又は実施に合わせ、当該施策の目的や内容などについて重
点的かつ具体的に広報するために、パンフレットを作成し配布している。
昨年は 新検査制度に関するパンフレットを作成し 関係機関等に配布している
昨年は、新検査制度に関するパンフレットを作成し、関係機関等に配布している。
主要なパンフレット(耐震安全性、プルサーマル安全性など13種)は、保安院ホーム
ページからダウンロード出来るようにしている。
➢「広報誌の発行」
安全規制活動を簡潔明瞭かつ定期的に広報誌「NISA通信」
として年回4回、立地地域の全戸(約60万部)を配布。
昨年は、新検査制度の導入などを紹介。
➢「個別の事案に対する地元説明会」
原子力安全規制活動については、個別の事案によって「立地地域において地元説明会」
を開催してきており、 ルサ
を開催してきており、プルサーマルの安全性説明会を開催してきた。
ルの安全性説明会を開催してきた。
中越沖地震による柏崎刈羽原子力発電所に関する調査、検討状況については、地元説
明会(これまでに12回開催)の中継映像の配信や新聞チラシ(6回)による報告を実施。
(新検査制度パンフレット)
(原子力安全・保安院通信)
5
規制当局としての説明責任を果たすための情報提供(3)
➢「保安検査官事務所の活動情報等に関するラジオ番組」配信
保安検査官事務所の保安活動状況を検査官がわかりやすくタイムリーに立地地域の
ラジオを通じて定期的に情報を提供する (本年度から一部の事務所で実施予定)
ラジオを通じて定期的に情報を提供する。(本年度から一部の事務所で実施予定)
➢「CATVによる原子力安全規制に関する情報」
保安院の安全規制活動や施策に関し、目で見た理解が重要なテーマについて、立地
地域のCATVを活用し、映像情報を提供します。昨年度は、新検査制度に関する制
度、仕組みや現場の検査内容等に関する紹介ビデオを立地地域で放映した。
昨年度は、15局で各7回の放映を実施した。
6
国民の評価や意見の安全規制への反映
➢「公開ヒアリング」
新規・増設原子力施設等の安全性について、地元において原子力安全委員会主催
の「公開ヒアリング」を実施し、地元住民の方々に説明を行うとともに、意見を聴取し、
安全行政に参酌している。
安全行政に参酌している
➢「パブリックコメント」
政策段階における報告書等については、パブリックコメントを行い、一般の方々の
ご意見を伺い 検討するとともに その結果を公開している
ご意見を伺い、検討するとともに、その結果を公開している。
昨年度は、各小委員会やWGの報告書(案)、技術基準に係る技術評価書(案)、省
令や指針の改正(案)などについて、パブリックコメントを実施して、頂いたコメントに
ついて検討し回答している。
➢地元説明会等におけるご意見や日々のメール質問等の参酌
・個々の事案に対する地元説明会等における地元からのご意見等については、適宜、
国としての見解や検討を行った結果などを回答し、課題評価に反映。
・日々問い合わせのあるホームページによるメール質問への回答の返事や原子力発
電所の安全に関する基本的な質問などに回答し、課題評価に反映。
➢団体等のステークホールダーとの意見交換
全原協、原発協、メデイア、原子力学会編集員会、地域の会、事業者等との意見
交換を行い、ステークホールダーからの評価の反映を図っている。
➢「広聴・広報事業分析評価」の実施(平成16年度、平成19年度)
原子力安全広報課が平成16年度に設置された後、定期的に広報活動の分析評価を
実施してきている。平成21年度も実施予定。
7
事故・災害時の迅速な情報提供
➢「プレス発表」、「保安院からのお知らせ」の情報提供
迅速かつタイムリーに安全規制活動情報を提供するため保安院のプレス発表やお知ら
せは、各地の保安検査官事務所から地方のメデイアに対してリレーションシップマネー
は 各地 保安検査官事務所から地方 メデイ
対
シ シ プ ネ
ジメントの一環として情報提供を行っている。昨年度は、1200回以上の情報を提供し
ている。
➢「緊急時情報の提供」
大規模地震や事故時等に際し、予め登録いた
だいた全ての方々に対し、緊急時情報を迅速に
メ ル配信する「モバイル保安院」を昨年7月
メール配信する「モバイル保安院」を昨年7月
開設し、発生時初期の迅速な情報提供を
行うとともに、それ以降の情報の配信として
メディアを活用した多様な情報提供を検討する。
メディアを活用した多様な情報提供を検討する
なお、大規模地震等に際しての第1報を原則
1時間以内で提供することとし、今後も速やかに
情報提供が可能となるよう努力していく。
➢国際機関等への情報提供
国境を超える影響を伴う原子力事故が発生した場合等、「原子力事故の早期通報条
約」に定められた状況となった場合には、IAEAに迅速に通報する。また、通報対象とな
らない規模の事故であっても必要に応じ通報するとともに、IAEA、OECD等における国
際会議において情報提供を行う。
8
(参考1)
原子力安全・保安院広聴・広報評価結果(平成19年度)
保安検査官事務所を知っている
知っている
知らない
(保安院委託調査)
9
(参考2)
規制機関のコミュニケーション(IAEA安全基準に照らして)
機
○IAEA安全基準(GS−R−1)
「原子力 放射線 放射性廃棄物及び輸送安全のための立法と行政の基盤」
「原子力、放射線、放射性廃棄物及び輸送安全のための立法と行政の基盤」
➢規制機関は、公衆とコミュニケーションを保ち、情報を提供すること。
The regulatory body shall communicate with, and provide information to, other
competent governmental bodies, international organizations and the public;
○IAEAによる保安院に対する国際機関レビュー(IRRS)結果(2007/6)
○IAEAによる保安院に対する国際機関レビュ
(IRRS)結果(2007/6)
<good practice>
➢保安院のRM(リレーションシップ・マネージメント)は、適切である。
➢地元における公衆とのコミュニケーションとして、事業者、公衆、規制機関との意
地
おける 衆と
ケ シ と
事業者
衆 規制機関と 意
見交換が構築されている。
➢保安院の諮問小委員会には、公衆が関与している。
<suggestions>
➢保安院は、産業界との率直でオープンな関係を醸成しつづけること。
10
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