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研究発表(2) - 日本災害情報学会

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研究発表(2) - 日本災害情報学会
日本災害情報学会 第15回研究発表大会 発表スライド
many thanks for
Digital Terrestrial Television
Broadcasting study group
supported by JASDIS
HBF and others
天野 篤
日本災害情報学会デジタル放送研究会代表 藤吉 洋一郎
中村 功 株式会社TOSYS 東方 幸雄 NHK大阪放送局 山崎 智彦
アジア航測株式会社
東洋大学社会学部

東日本大震災に伴う広域避難者を対象に、東電福島
第一原発レベル7事故時の報道等を通じた情報(広報)
に対する『受け手の要望や評価』をアンケート調査
調査法
2012年6月~7月、
新潟市と新発田市にある
「避難者交流拠点施設」
の協力を得て、
200名にアンケート調査票
を配り、郵送で回収
回答者
回答者114名の内訳は、
原発事故で避難98%、
女性88%(主婦56%)、
30歳代51%、
震災時に小学生以下の
子供と同居69%
放射能汚染から子供たちの健康を守るため、自主的に
新潟県下へ逃れてきた母親らの“怒り”が噴出
原発の情報が不足
していた。“情報操
作”されていた
1.おさらい
①
②
③
既往研究報告のレビュー
福島第一原発事故の概要
どんな緊急情報が広報されたか
2.アンケート調査結果から
①
②
③
原発事故時の災害情報ニーズ
報道など情報の出し手や送り手への評価
紹介したい“生の声”
自宅に戻れるか、
周りからどんな風
に思われているか
心配
避難した人、残る人
の気持ちの差が大
きく、すでに差別や
妬みなどがひどい
正しい情報がニュースか
ら得られなかった。全て
のメディアで本当のことを
何も伝えてくれなかった
放射能に対する
考え方の違いで
家庭崩壊
風評被害ではなく、本
当に人・土地・人とのつ
ながり・作物、すべてが
被害を受けています
原発事故取材・報道における限界



政府や東電の発表に依存 … 過小評価のバイアスがかかった“客観報道”
パニックや風評被害への配慮 … 安全・安心ばかりを唱えた“中立的”な論調
地震・津波など未曽有の広域複合災害と同時並行 … 能力を超す想定外の事態
その結果



後出しの大本営発表に無批判な追従 … まやかしや隠蔽ととられた報道姿勢
マスコミや専門家への不信の連鎖 … 「なにも信じられなくなった」被災者たち
被災住民の恐怖や不安の増幅 … まさにリスク・コミュニケーションに逆行
課題


いまも福島では、異常事態(放射能汚染災害)が進行中!
将来、もし類似の惨事に見舞われたら、はたしてうまく対処できるだろうか?
■ 参考文献 1)廣井脩:広報 スクランブル的発想が広報にも必要だ JCO臨界事故と原子力防災広報の課題(2000)
2)宮脇健・福田充:福島第一原発事故のメディア報道に対する被災住民の意識についての調査研究(2012)
3) 高野明彦・吉見俊哉・三浦伸也:311情報学 メディアは何をどう伝えたか(2012)
4) 伊藤守:ドキュメント テレビは原発事故をどう伝えたのか(2012)
5) 徳田雄洋:震災と情報-あのとき何が伝わったか(2011)
6) 神保哲生:GALAC 検証!東日本大震災とメディア 原発報道の問題点 すべては事故以前の報道に起因する(2011)
7) 遠藤薫:報道・ネット・ドキュメンタリーを検証する メディアは大震災・原発事故をどう語ったか(2012)
8) 広河隆一ほか:DAYS JAPAN 検証 原発事故報道 あの時伝えられたこと(2012)
9) 平塚千尋:新版 災害情報とメディア(2012) ほか
《3/11》









14時46分
14時49分
15時20分頃
15時30分
15時42分
16時36分
19時03分
20時50分
21時23分
東北地方太平洋沖地震発生
福島・宮城・岩手県に大津波警報発表
太平洋沿岸に大津波が押し寄せて浸水する様子がテレビで放映
千葉外房~岩手県の予想される津波高さ10㍍以上と更新
10条通報『全交流電源喪失』
15条通報『非常用炉心冷却装置注水不能』
枝野官房長官会見「原子力緊急事態宣言」
福島県は原発から半径2㌔圏内に避難指示
政府は原発から半径3㌔以内に避難命令、半径3~10㌔圏に屋内退避指示
《3/12》



05時44分
15時30分頃
18時25分
政府は避難指示対象を原発から半径10㌔圏に拡大
東電福島第一原発1号機が水素爆発
政府は避難指示対象を原発から半径20㌔圏に拡大
《3/14》

11時00分頃
東電福島第一原発3号機が爆発し、原子力安全・保安院は原発から半径20㌔
圏内に残っていた住民に屋内退避を勧告
《3/15》

06時10分頃
東電福島第一原発2、4号機が爆発し、政府は原発から半径20㌔圏を避難圏、
南相馬市原町区を含む半径30㌔圏を屋内退避圏に設定
《3/25》

政府は原発から半径20~30㌔圏の住民に自主避難を要請
《4/22》


00時00分
政府は原発から半径20㌔圏を警戒区域に設定
原発から半径30㌔圏を緊急時避難準備区域に、さらに計画的避難区域を指定
官邸会見(3/11 16:55~)
 菅総理
国民の皆様、もうテレビ、ラジオでご承知のように、本日14時46分、三陸沖
を震源とするマグニチュード8.4の、非常に強い地震が発生をいたしました。
これにより、東北地方を中心として、広い範囲で大きな被害が発生をいた
しております。被災された方々には心からお見舞いを申し上げます。なお、
原子力施設につきましては、一部の原子力発電所が自動停
止いたしましたが、これまでのところ、外部への放射性物
質等の影響は確認をされておりません。
こうした事態をむかえ、私を本部長とする緊急災害対策本部をただちに設
置をいたしました。国民の皆様の安全を確保し、被害を最小限に抑えるた
め、政府として総力を挙げて取り組んで参ります。国民の皆様におかれま
しても、今後、引き続き注意深くテレビやラジオの報道をよく受けとめてい
ただき、落ち着いて行動されるよう、心からお願いを申し上げます。
 枝野官房長官
総理からもお話をいたしましたとおりですね、原子力発電所については現時点で被害、あるいは放
射能漏れという情報はございません。これは、官邸の危機管理センターのところにチーム参集して、
直ちにですね確認をして、その後も異常がないかどうか常に確認を取り続けているところでござ
いまして、現時点でそういった被害はありません。
3/11 14:57 原発映像初TVオンエア
民放キー局Ⅰの初報(3/11 14:46~18:00確認)
 14:57
こちらは女川町にあります女川原子力発電所の現在の様子です。女川原
子力発電所に関する情報は、今のところ入ってきていません。
 15:12
女川原子力発電所ですが、1号機、2号機、3号機ともに地震直後に自動
停止したという情報が入っています。
 15:18
こちらの映像は地震発生時の福島の第二原発の様子です。地震発生時、今
からおよそ30分前の大きな揺れのときの福島第二原発をとらえています。
東北といいますと福島、それから宮城にもこのように原子力発電所が存在し
ています。
 16:24
原子力発電所の情報が入ってきました。東京電力によりますと、福島第一原発で運転中の1号機、2号機、3号機
は自動停止しました。また、福島第二原発の1号機、2号機、3号機、4号機も自動停止しました。現在、被
害状況について確認中です。一方、柏崎原発は今のところ問題なく運転しているということです。また、東
北電力によりますと、宮城県北東部にある女川原発の1号機、2号機、3号機が自動停止したということです。
 17:58
福島第一原子力発電所は、1号機から3号機が自動停止、4号機から6号機は定期検査中で運転をしていませ
ん。福島第二原発は、4機すべてが自動で停止しました。いずれも外部への放射能漏れの恐れはな
いということですが、このうち福島第一原発は、外部電源が来ていない状態で、非常時の冷却系
を使って炉内の温度と水位を保っている状態だということです。
3/11 15:35頃 東京電力福島第一発電所を襲う津波映像
民放キー局Ⅱの初報(3/11 14:46~18:00)
 15:19
東京電力によりますと、午後3時現在、福島第一原発は1号機、2
号機、3号機が地震直後に自動停止、福島第二原発は1号機か
ら4号機が地震直後に自動停止しています。
 15:39
東北電力によりますと、午後3時半現在、宮城県の女川原発は地
震直後か、1号機から3号機すべての原子炉が自動停止していると
いうことです。
 16:40
経済産業省によりますと、午後2時46分現在、茨城県の東海第二
発電所は運転を停止しました。現時点で、故障や放射能漏れの
報告はないということです。
 17:22
青森県と福島県の原発ですが、外見上、異常は確認され
ていないということです。
※ この日、この局は、19:40の枝野会見以降、官邸、福島の現地、
原子力対策本部からのレポートを流し、避難住民の状況を報じた
3/11 16:30頃 原発映像初オンエア
公共放送局の初報(3/11 14:46~18:00)
 16:47
今、原子力発電所に関する情報が入ってきました。福島第一原子力発電所の情報
です。経済産業省の原子力安全・保安院によりますと、福島県にある東京電力福島第
一原子力発電所では、地震で停止した5機の原発で、原子炉を安全に冷やすために必要な非常用
のディーゼル発電機の一部が使えなくなったということです。東京電力は、直ちに安全上の問題
はないとしていますが、原子力災害対策特別措置法に基づいて、異常事態を知らせる通報を国に行いま
した。原子力安全・保安院によりますと、福島第一原発では、周辺地域が停電になり、外部からの電気が使
用できない状況となった上に、原子炉を安全に冷やすために必要な非常用のディーゼ
ル発電機の一部が使えなくなったということです。東京電力は、直ちに安全上の問題はないとし
ていますが、今日午後4時、原子力災害対策特別措置法に基づいて、異常事態を知らせるいわゆる10条通報を、
原子力安全・保安院に行いました。福島第一原発では、今のところ放射性物質が漏れるなどの外部の影
響はないということです。原子力安全・保安院は、引き続き監視を続けています。
 17:38
福島県にあります東京電力の福島第一原子力発電所では、地震で停止した2機の原発で、原子炉を安全
に冷やすために必要な非常用のディーゼル発電機のすべてが使えなくなり、冷却を継続
して行う能力が十分にないと判断したということです。このため東京電力は、原子力災害対策特別措置法に
基づいて、午後4時に行った異常事態の通報に続き、午後5時に緊急事態を知らせる通報を、経済産業省
の原子力安全・保安院に行いました。原子力安全・保安院は、情報の確認を進め、今後の対応について検討して
います。福島第一原発では、今のところ放射性物質が漏れるなどの外部への影響はないということで
す。原子力安全・保安院は、引き続き監視を続けています。
3月11日
16時頃FAX
3月11日
17時頃FAX
「10条通報」3月11日15時42分全電源喪失
「15条報告」3月11日16時36分冷却注水不能
(19時18分「緊急事態宣言」発動)
14:00
15:00
16:00
17:00
18:00
19:00
20:00
21:00
22:00
14時46分
14時49分
14時57分
15時19分
15時20分
15時30分
15時35分
15時42分
16時24分
16時30分
16時36分
16時47分
16時55分
17時38分
17時58分
19時03分
20時50分
21時23分
東北地方太平洋沖地震発生
福島・宮城・岩手県に大津波警報発表
民放Nテレビが女川原発遠景を初オンエア
民放Tテレビが福島第一原発の自動停止に初言及
太平洋沿岸に大津波が押し寄せて浸水する様子がテレビで放映
千葉外房~岩手県の予想される津波高さ10㍍以上と更新
民放Tテレビが大津波が福島第一原発を襲う瞬間をライブ放送
10条通報『全交流電源喪失』事象覚知
民放Nテレビが福島第一原発の自動停止に言及
公共放送テレビが福島第一原発遠景をオンエア
15条通報『非常用炉心冷却装置注水不能』事象覚知
公共放送テレビが全電源喪失の10条通報を速報
官邸会見で一部の原発の自動停止に言及
公共放送テレビが冷却注水不能の15条報告を速報
民放Nテレビが福島第一原発の外部電源喪失を報道
枝野官房長官会見「原子力緊急事態宣言」
福島県は原発から半径2㌔圏内に避難指示
政府は原発から半径3㌔以内に避難命令、半径3~10㌔圏に屋内退避指示

原発事故が深刻な事態と認識したきっかけは、
①爆発の映像を見た(48%)
②周りの人の様子(32%)
③テレビが特別編成になった(31%)
3/12 16:50頃 15:36発生の1号機水素爆発録画映像初オンエア
避難が遅れて、十分な防御ができないまま被ばくした可能性

避難のきっかけは、
※ 何名か、
「原子力発電所就労者からの助言」 をあげた
①自ら危険を感じた(74%)
②テレビを見て危険を感じた(32%)
避難が遅れて、十分な防御ができないまま被ばくした可能性
③周りの人が避難したから(29%)
2号機などから放射性物質が大気中に漏れ、
被爆するおそれが最も高かったとされる時期
「原発事故の本当の放射能の数値を事故
が起きたその日に知ることができたら、私
は子供とあらゆる手段を使って遠くへ逃げ
たかった。わからなかったため、子供を被ばくさせてしまい後悔している」
「避難することがどれだけ自分達の生活を変えるのか、何も先が見えなかった」
100%
数日後
1ヶ月後
75%
50%
25%
0%
0%
【科学的な危険性】
将来の健康上の影響がないか心配
専門家や政府を信用できない、誰を信用していいか分からない
実際にどの程度危険か分からない
食べ物や水の表示を本当に信じていいのか分からない
専門的な説明がわかりにくい
インターネットや携帯から必要な情報を得ることが難しい
水産物の規制が厳しい
農産物や畜産物の規制が厳しい
【避難のときに】
避難する際のガソリン等が不足していた
避難期間が不明確で不安を感じた
水や食料、毛布などの物資が不足していた
避難所や避難方法が分からなかった
乳幼児や高齢者、病人など避難が困難な家族がいた
安全なところまでなかなか避難することができなかった
連絡が取れない家族がいたので判断に迷った
避難する必要を感じなかったのに強制的に避難させられた
25%
50%
75%
100%
【生活について】
0%
補償の見通しが分からない(経済的な不安を感じる)
家族が別居しなければならない
身近な生活情報が不足していた
デマやうわさに振り回される
地元で仕事ができなくなる
地元の治安が悪化する(空き巣など)
田や畑の管理ができなくなる
家畜やペットの世話ができなくなる
【地域社会は】
除染、復旧や復興がいっこうに進まないのではないか
地域住民がばらばらになり近所づきあいができなくなる
地元の情報が入らなくなる
人口や事業所の流出などで地域が弱体化する
地元の産業が風評被害を受ける
25%
50%
75%
100%
0%
安全でないのに安全・安心という報道が多かった
原発事故に関する正確な情報がタイムリーに開示されなかった
原発事故の報道が分かりにくかった
住民の命や暮らしに密着した原発事故の報道が少なかった
被害の報道ばかりでなく、生活に関する情報をもっと放送してほしかった
報道が少ない地域では、支援や対応に影響が出た
取材の対象になっている地域が偏っている
津波の映像が繰り返し放送され、見るのがいやになった
震災の全体像がわかりにくかった
自分の住んでいる地域の取材や報道が少なくて不公平感を覚えた
政府や東電の責任ばかり報道しているが、メディア自身のこれまでの原子力に関する報道姿勢にもっと責任を
津波の予想高さや到達時間、観測情報などの細かい情報より、もっと避難の呼びかけをした方がよかった
いい加減であったり、実際のことを誇張したりした報道も多かった
報道が風評被害を助長した
不安をあおる報道が多かった
立ち入り規制等に関する説明や事前周知が不足している
原発事故の報道が多かったことが影響の少ない地域にも風評被害を招いた
原発事故報道が多くなり、地震・津波災害の報道が少なくなったのは問題
その他
25%
50%
75%
100%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
口コミなど
インターネット
テレビ・ラジオ
新聞
行政機関
パーソナルな情報>インターネット>マスコミ>行政機関
「東京電力や原子力安全・保安院、その情報をただ流したマスコミよりも、
インターネットや、避難者交流所・相談所や知人からの口コミなどを信頼」
「たくさんの情報に振り回され、何も信じられない」という声も
※伊藤守:ドキュメント テレビは原発事故をどう伝えたのか(2012)
「テレビと市民との間の関係を決定的に変える歴史的なターニングポイント」








たくさんの情報の中で何を信じるか、正しい情報を得るために自分の知識を高めるように勉強
した
テレビの情報を鵜呑みにしなくなった。1つのニュースについて複数の情報源
から判断するようになった
テレビより、ラジオや新聞、ネット情報がより広く、より小さな声や情報
をあげていて、それぞれの特性がよくわかり、後者をより信用するよう
になった
自分が正しいと思ったインターネットサイトを見て、情報収集するようになった
口コミやインターネットで情報収集することが多くなった
テレビや新聞、政府関係者の言葉や説明、自治体の説明は信じて
いない。ブログやツイッターなど実話と思われる情報で行動を起こす
国の安全という発表は安全でないと受け取るようにした。情報の入手はリアルタイム、生の声、
やはりツイッター
当初、テレビ・ラジオが(新聞も)間違いないものだと思っていた。ネッ
トで得る情報は全く逆のものだった。リスクの軽減ではなく、危険とさ
れる情報を選んだ。結果、少しでも娘等の被ばくを軽減させることが
できた

原発事故がタイムリーに報道されてなく、安全ばかりを報道していて、
見方が偏っていて悪かったと思う

“安心・安全”と視聴者をだますような報道ばかりだった

原発事故について安全・安心と思い込ませるような報道だと感じた



原発事故の報道があいまいで信用できなく、実際に原発で働いてい
る人からの情報の方が確かだった
後出し後出しで怒りでいっぱいになった
ほとんど真実は報道されず、後になって「実は、こうだったと…」情報
が操作・隠ぺいされた。いまだにTVもラジオも新聞も信じられない

テレビの報道は隠していることが多かった
直後はテレビの報道を信じてしまいました。それが間違いだと気づいてから、ネットで専門の科
学者のブログを見たり、書籍を見たり、自分なりに正しい知識を集めました。新聞もラジオもテレ
ビも情報が操作されているところがあるように思えて、全面的に信じる気にはなりませんでした
原発事故以降、もうメディアは殆ど信じられない

マスコミ、政府、東電は一切信じない



水素爆発が起こる前に危ないということを報道してほしかった

もっと早く危険だと、少しでも逃げるようにと報道してほしかった

原発事故に関する情報が遅かった。数時間前に爆発したのに、なぜ
今頃知らされるの?みたいなことがあまりに多かった。リアルタイムで
真実の状況が知りたかった

危機感を感じつつも、どこまで避難すべきかわからなかった

人命が尊重されなかったことに、すべて信用できなくなった

裏が取れないから伝えないのではなく、可能性があれば伝えなくてはならない



普通報道される事を少し抑えて報道した感があり、そのために無用
の被ばくをさせられた
報道内容が不確定でも、有用と思われる速報がもっとテレビなどから伝えられて
いたら、より多くの人々の被ばく量が減ったのにと思う
もっと国民に正しい情報を知らせてもらえれば、小さな子供達が被ば
くしなくて済んだ





◎
テレビのコメンテーター(原子力の専門家)も安全・安心という人ばか
り出て、安全ではないと言う専門家ももっと出すべきだった。私たち自
主避難区域に住む人たちは自己判断を早くしたかったのに、それす
らできなかった
震災直後にTVに出ていた御用学者達のせいで避難するのをためらった。危ないなら危ないと
もっときちんと言ってほしかった。避難区域だけでなく、中通り・会津の汚染状況をもっと伝える
べき。そうすれば、もっと避難して子供を安全な場所に居させることができた
3.11当時、N大Y教授の講演が何度もラジオから流れ、情報を持たなかった県民
は殆どがすがる思いで聞き、判断しただろう。騙されているとも知らずに
危険だと発言した人たちが次々と替えられていき、不信感でいっぱい
になった
低線量の被ばくについて安心・安全なのか本当のところは誰もわから
ないのに、メディアは安心・安全のアピールばかりした、政府の差し金
なのか
Eテレ特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図』はものすごい情報







目を引く報道が多く、深く広い報道がない。マスコミの体質がわかった
テレビは津波の映像を流しているよりも、もっと原発事故の緊急的な報道を流す
べきで、国民の安全を守るよりはドラマチックな映像を進んで流した。それによ
り、避難の情報や正しい情報を得ることができず、ただ絶望的な気持ちにさせる
ことになり、正しい対策をとれませんでした。人命をもおびやかす緊急時には、
今の状況を判断して、より迅速に報道することの事柄の選択を見極めてほしい
NHKも民放テレビも中立性を欠いた報道が多い
メディアのあり方・仕組みについて考えさせられた
報道は他人事だった
子供を守るため自主避難している母子をもっと取材し、本当の福島の状況を報
道してほしい
福島を忘れないでほしい。助けて下さい。日本人が同じあやまちをく
り返さないために、原発のことをもっとよく考えてほしい。同じ苦しみを
くり返さないために
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