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神戸市:生活安全情報 ガステーブルコンロから発生した火災

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神戸市:生活安全情報 ガステーブルコンロから発生した火災
ガステーブルコンロから発生した火災 火を使用して
いるときはその場所を離れない
はじめに
ガステーブルコンロからの火災は平成 11 年から平成 13 年までの 3 年間で
224 件発生しています。それらの火災を大別すると「天ぷら油火災」と「それ以
外の火災」に分けることができます。
天ぷら油火災は 149 件発生しており,全体の 66.5%を占めています。
天ぷら油火災以外の火災は 75 件ですがその内訳は、グリル火災が 27 件、空
焚き 20 件(すじ肉の過熱 13 件、その他 7 件)と伝導過熱 9 件なっています。
天ぷら油火災
天ぷらを揚げるための最適な温度は約 180℃です。天ぷら油はそのまま火力を
弱めずに加熱し続けると、約 360℃で自然発火し、最悪の場合は、火災に至り
ます。
油温が常温から、約 360℃に達するまでの時間は、油の量、コンロの火力、室
温、鍋の形状等によりまちまちですが、5 分から 10 分ぐらいの、ちょっと目を離
したすきに発火することもあります。
天ぷら油火災以外の火災について
1 グリル火災
グリルに水を入れずに、サバなどの脂が乗った魚や鶏肉などを調理していて、
火をつけたままコンロの側から離れたため、発生する火災です。
2 空焚きによる火災
すじ肉などの調理中にコンロの側を離れ、鍋の中の水分が蒸発したことに気づ
かずにいて、鍋の中の食材が発火したものです。
特にすじ肉などは肉の脂が燃えるので天ぷら油火災なみの炎を上げて燃えま
す。
3 伝導過熱
壁の中から木の焦げるにおいがする、煙がモクモク出てきた、部屋の中には異
常はないのに・・・このような壁体内木材がコンロや煙突などにより出火したもの
で、これらを伝導過熱といいます。
4 その他
ガス漏れによるもの、着衣着火などをその他に分類しています。
コンロの主な安全装置について
1 立ち消え安全装置
煮こぼれや風などで火が消えた場合、すぐにセンサーが感知し、自動的にガス
を止め、ガス漏れを防ぎます。
2 天ぷら油過熱防止センサー
油の温度をセンサーがチェックし、約 250 度になると自動消火します。
また、グリルにはグリル水切れ検知センサー、グリル点火確認ランプなどが設け
られている場合もあります。
このほか、便利機能として、天ぷらなどの揚げ物を調理する際、設定した温度に
達するとブザーで知らせてくれて、あとはマイコンが火力をコントロールして油の
温度を保つという、天ぷら油の温度キープ機能つきのコンロもあります。
安全装置がついていても?
天ぷら油火災発生件数は、毎年ほぼ横ばい状態で減尐することはありません。
天ぷら油過熱防止センサーは、揚げ物用のバーナー(ツーバーナーの場合、小
さいほうのバーナー)に設けられています。
揚げ物用のバーナーを使用して天ぷらを揚げていれば、加熱が続き油温が 250
度になるとガスが遮断されて消えてしまうのですが、センサーのないバーナーを
使用すると過熱状態になってもガスが遮断されないので火災になるのです。こ
れは、空焚きによる火災も同じことです。
おわりに
ガステーブルコンロの火災は安全装置があれば防ぐことができるものではあり
ません。やはり、火を使用しているときはその場所を離れないことが火災予防の
基本です。
神戸市 消防局 予防課
〒650-8570 神戸市中央区加納町 6-5-1 神戸市役所 3 号館 9 階 市役所への道
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電話:078-325-8510 Fax:078-325-8525 このページの内容についてメールで問い
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