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「産業技術実用化開発助成事業」 中間評価報告書(案)概要

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「産業技術実用化開発助成事業」 中間評価報告書(案)概要
第 13 回研究評価委員会
資料 5-2-1
「産業技術実用化開発助成事業」
中間評価報告書(案)概要
目
次
(頁)
分科会委員名簿
制度概要
・・・・・・・・・・・・
1
・・・・・・・・・・・・・・・
2
評価概要(案)
・・・・・・・・・・・・
36
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 研究評価委員会
「産業技術実用化開発助成事業」(中間評価)
制度評価分科会委員名簿
(平成18年12月現在)
氏名
分科
会長
さかきばら きよのり
榊原
慶應義塾大学
清則
いじち
ともひろ
伊地知
寛博
きはら
じゅんじ
木原
諄二
さいとう
斎藤
委員
所属、肩書き
よしお
義夫
しおのや
つよし
塩野谷
毅
とよだ
のぶゆき
豊田
信行
よしだ
ゆきお
吉田
幸男
わたなべ
としや
渡部
俊也
総合政策学部
教授
一橋大学
イノベーション研究センター
日本大学
生産工学部
マネジメント学科
助教授
教授
東京工業大学 大学院理工学研究科
機械制御システム専攻 教授
日本政策投資銀行
環境・エネルギー部
東芝セラミックス株式会社
課長
事業開発本部
松下電工株式会社 R&D企画室
コラボレーション企画・推進グループ
本部長
グループ長
東京大学 国際・産学共同研究センター
副センター長
敬称略、五十音順
事務局:独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
研究評価部
1
制度概要
Ⅰ.制度原簿概要
1.作成日(改定日):平成18年8月25日
2.上位施策名:民間企業等の研究開発支援
3.制度名:産業技術実用化開発助成事業
(注:経済産業省上位施策においては、産業技術実用化開発補助事業)
4.プロジェクト番号:P00040
5.本事業の根拠法
・独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構法(平成14年12月11日法律第145号)
(抜粋)
(業務の範囲)
第15号第1項第3号
鉱工業技術に関する研究開発を助成すること。
(・産業技術力強化法(平成12年4月19日法律第44号)(抜粋))
(新エネルギー・産業技術総合開発機構の業務)
第18条第1号
新エネルギー・産業技術総合開発機構は、石油代替エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律(昭和55年
法律第71号。第39条第1項及び第2項に規定する業務のほか、産業技術力の強化を図るため、次の業務を行う。
一 産業技術(産業技術に関する研究開発体制の整備等に関する法律(昭和63年法律第33号。)第3条第1項
第1号に規定するものをいう。)に関する研究及び開発を助成すること。
6.制度推進部署:研究開発推進部実用化助成グループ
7.制度の概要:
科学技術基本計画における重点4分野等の戦略的技術領域・課題にかかる技術課題等の実
用化開発を行う民間企業に対し助成支援を行う。具体的には、案件の公募を行い、外部専門家に
よる厳正な審査の上、優れた提案に対して実用化開発費用の一部を補助する。 (出典:METI 事前
H18 概算)
運営費交付金
補助金(1/2 または 2/3 以内)
経済産業省
NEDO
民間企業
共同研究(10%又は20%)
大学等
8.開始年度:平成 12 年度(出典:METI 事前 H18 概算)
終了年度:(未定)
2
9.実績額推移
表1.1実績額推移
合計
(単位:百万円)
H15 年度
H12 年度
H13 年度
H14 年度
(特殊法人)
(特殊法人)
(特殊法人)
(特殊法人)
5,369
4,807
329
2,539
(独法)
3,066
H16 年度
H17 年度
(独法)
(独法)
2,880
9,194
注)上記算定は、制度評価のコストパフォーマンス評価のために試算したものであり、他への転用
は禁ずる。
10.評価対象期間
本事業は、経済産業省の上位施策である「民間企業等の研究開発支援」の事前評価書におい
て、平成12年度から開始とされており、また、NEDO技術開発機構における本事業の基本計画
においても、平成12年度から開始となっている。
一方、本事業は、そもそも平成10年度に創設されているが、当初は、NEDO技術開発機構が
推進する産業科学技術研究開発制度等の研究開発プロジェクトから得られた成果の実用化技術
開発に範囲を限定して実施しており、平成12年度からは、社会ニーズに対して戦略的に研究開
発投資を重点化した上で、民間企業自らの研究成果を実用化する技術開発についても対象とな
るように制度を見直している。
なお、平成12年度以前の事業については、平成13年8月に実施された産業技術実用化開発
制度評価において既に評価が実施されている。
したがって、かかる経緯を踏まえ、今回は、平成12年度以降を対象とする。
3
Ⅱ.上位施策の概要
名称:民間企業等の研究開発支援
施策の概要:
我が国の産業技術力の強化を図るため、補助事業、融資制度及び研究開発税制等を通じ、
民間企業等の研究開発を支援する。(出典:METI 事前 H18 概算)
1.施策の目的
我が国の産業技術力の強化を図るため、民間企業等の研究開発ポテンシャルを発揮させるス
キームを設け、民間企業等が実施する研究開発を支援する。(出典:METI 事前 H18 概算)
2.施策の背景
国際競争の激化と産業構造の変化の中で、我が国における研究開発能力や研究開発成果を
企業化する能力等の技術革新の低下が懸念されている。
強靱な中長期の経済発展基盤を築くため、我が国における研究開発投資の8割以上を占める
民間企業等による研究開発の活性化を通じてイノベーション能力の向上を図ることが重要な課題
である。(出典:METI 事前 H18 概算)
3.施策の行政関与の必要性
国として民間企業等の研究開発を積極的に支援し、技術革新の向上を図っていくことが、我が
国全体の研究開発の発展、ひいては産業競争力の強化、新事業・新市場の創出、活力ある経済
社会の実現につながる。
特に、社会的に非常に有用でありながら民間企業が行うには資金等の面で多大なリスクを伴う
技術については、政策的な支援を図る必要がある。(出典:METI 事前 H18 概算)
4.施策内の他の制度、プロジェクト等
表2.1参照
5.施策の目標
民間企業等の研究開発を支援し、国際競争力の強化、新事業・新市場の創出、活力ある経済
社会の創出を図る。(出典:METI 事前 H18 概算)
6.施策の目標達成時期
平成20年度(出典:METI 事前 H18 概算)
7.施策の指標
・研究開発投資効果(減税額に対して1.3~2.0倍の弾性値)
・研究開発投資額
・実用化率
・特許件数 等
(出典:METI 事前 H18 概算)
4
8.施策の中間・事後評価時期
・平成 16 年度(中間)
・平成 21 年度(事後)
(出典:METI 事前 H18 概算)
9.有識者、ユーザー等各種意見
「産業技術実用化開発補助事業」
・本事業の利用者に対するアンケート調査によれば、当該補助制度が実施されなかった場合、補助対象となる実
用化事業の進展が遅れたとの回答を多く得ている。
(出典:METI 事前 H18 概算)
表2.1 施策内の他の制度、プロジェクト等(出典:METI 事前 H18 概算)
手段
補助・委託事業
事業名
期間(年度)
・産業技術実用化開発補助事業(本制度)
H12~
・民間基盤技術研究促進事業
H13~
・エネルギー・環境分野の基礎・基盤研究の推進
H14~H22
・中小企業産業技術研究開発委託費
H13~H22
・高効率重金属処理剤研究開発
H15~H18
・省エネルギー型化学技術創成研究開発補助事業
H16~H19
・新規高効率電池材料開発補助事業
H17~H19
・新規高性能吸着材開発補助事業
H17~H19
・高効率パルプ化技術開発
H17~H19
・高効率抄紙技術開発
H17~H19
・ペーパースラッジ有効利用技術開発
H17~H19
・多結晶シリコンの省エネルギー製造技術開発(終了事業)
H14~H16
・黒液濃縮水メタン発酵技術開発(終了事業)
H14~H16
・灰分有効利用技術開発(終了事業)
H14~H16
・古紙利用技術開発(終了事業)
H14~H16
政策減税措置
・研究開発促進税制
H15~
(税制)
・鉱工業技術研究組合における優遇税制措置
S36~
・増加試験研究税制(終了事業)
S36~H17
政策金融
・新技術開発融資制度
S26~
(融資制度)
・新産業創出・活性化融資制度
H16~
5
Ⅲ.制度の仕組み
1.制度の背景
我が国経済社会の持続的な発展を達成するためには、産業技術力を強化し、研究開発の重
点分野への取り組みを促進し、新市場の開拓を可能とする技術開発成果を実用化して社会に普
及することが重要である。
近年、リスクの高い中期的な実用化開発に対する企業独自の研究開発リソースが十分でなく、
当該実用化開発への支援が求められている。そのため、利用分野の広がりが大きく、次世代に
向けた技術のブレークスルーを目指す戦略的な実用化技術開発を促進していく必要がある。
また、近年、民間企業、大学や研究機関等において生み出される有望な研究成果を埋もれ
させることなく実用化に繋げて行くことが求められている。そのため、技術シーズを有する研究
者等が自ら実用化することを目的として設立したスピンオフベンチャー、大学等発ベンチャー等
の研究開発型ベンチャーの行う実用化開発についても強く支援していく必要がある。
2.制度の目的
本制度では、科学技術基本計画において示された研究開発の重点分野等に係る実用化開発
を行う民間企業から広くテーマを公募し、優れた提案に対し助成することにより、その実用化を支
援することを目的として実施する。これにより、産業競争力強化と新規産業創造に資する。
3.制度の目標
本制度では、技術シーズの実用化に向けた研究開発を促進することで、事業化件数又は特許
件数(出願を含む)の増加等を通じ、国内産業の国際競争力が強化され、雇用の創出が図られ
るとともに、活力ある経済社会が実現されることを目標とする。より具体的には、本制度の実用
化達成率の目標値は、NEDO技術開発機構の中期目標の中で定める「実用化・企業促進事業
に係る事業全体で『事業終了後、3年間以上を経過した時点での実用化達成率を40%以上とす
る(次世代戦略型を除く)。』」に準ずる。
4.制度の事業概要
(1)制度スキーム概要
民間企業等が行う実用化のための技術開発について公募を行い、厳正な審査の上、優れた
提案に対して実用化開発費用の一部を補助する。採択にあたっては、科学技術基本計画におけ
る重点4分野等の戦略的技術領域・課題にかかる技術課題等の実用化開発を行う民間企業に
対し助成支援を行う。
助成(1/2 または 2/3 以内)
経済産業省
NEDO
民間企業
共同研究(10%又は20%)
大学等
H12 年度~H15 年 9 月:補助金
H15 年 10 月~:運営費交付金
図3.1 制度スキーム概要
6
(2)本制度の事業内容
表3.1 各事業の公募実績(注:○印は公募があったことを示す)
①
産業
技術
H12 年度
②
ベンチャー
単独型
③
ベンチャー
コンソ型
④
次世代
⑤
地球
環境
⑥
ベンチャー
国際
○
○
⑦
産学
連携
○
H12 年度(補正)
H13 年度
○
H13 年度2次
○
H14 年度
○
H14 年度短期即効型エ
ネルギー分野
○
H14 年度2次
○
H15 年度
○
H15 ス ピ ン オ フ ベ ン
チャー大学等発ベン
チャー
○
○
H16 年度(第1回)
○
○
○
H16 年度(第2回)
○
○
○
H17 年度(第1回)
○
○
○
○
H17 年度(第2回)
○
○
○
○
H18 年度(第1回)
○
○
○
H18 年度(第2回)
○
○
○
注:
①産業技術実用化開発助成事業(産業技術枠)
②研究開発型ベンチャー技術開発助成事業(単独申請型)
③研究開発型ベンチャー技術開発助成事業(コーディネーター参加コンソーシアム型)
④次世代戦略技術実用化開発助成事業(次世代戦略技術枠)
⑤地球環境保全技術開発助成事業
⑥ベンチャー企業国際共同研究開発事業
⑦産学連携実用化開発補助事業
7
○
5.制度の実施方式
(1)制度の運営管理
制度の管理・執行に責任を有するNEDO技術開発機構は、経済産業省と密接な関係を維持し
つつ、本制度の目的及び目標に照らして適切な運営管理を実施する。また、必要に応じて、NED
O技術開発機構に設置される技術検討委員会等における外部有識者の意見を運営管理に反映
させる等を行う。具体的には以下の事項について運営管理を実施する。
①研究開発テーマの公募・採択
a) ホームページ等のメディアの最大限の活用等により公募を実施する。
公募に際しては、機構のホームページ上に、公募開始の1ヶ月前(緊急的に必要なもので
あって事前の周知が不可能なものを除く)には公募に係る事前の周知を行う。
また、地方の提案者の利便にも配慮し、地方での公募説明会を積極的に開催する。
b) 機構外部からの幅広い分野の優れた専門家・有識者の参画による、客観的な審査基準に基
づく公正な選定を行う。
本事業では比較的短期間で技術の実用化・市場化を行うことを目的とするものであること
に留意し、達成すべき技術目標や実現すべき新製品の「出口イメージ」が明確で、我が国の
経済活性化やエネルギー・環境問題の解決により直接的で、かつ大きな効果を有する案件
を選定する。
c) 公募締切から70日以内での採択決定を目標とし、事務の合理化・迅速化を図る。
d) 選定結果の公開と不採択案件応募者に対する明確な理由の通知を行う。
e) 採択件数の少ない事業を除き、年間複数回の採択を実現する。
②研究開発テーマの評価
NEDO技術開発機構は、技術的及び政策的観点から、研究開発の意義、目標達成度、成果
の技術的意義並びに将来の産業への波及効果等について、外部有識者による厳正な技術評価
を適時適切に実施するとともに、その評価結果を踏まえ必要に応じて研究開発テーマの加速・縮
小・中止等見直しを迅速に行う。
特に、中間時点での評価結果が一定水準に満たない案件については、抜本的な改善策等が
無いものは原則として中止する。
なお、評価の実施時期については、当該研究開発に係る技術動向、政策動向や当該研究開
発の進捗状況等に応じて、前倒しする等、適宜見直すものとする。
6.制度評価に関する事項
NEDO技術開発機構は、政策的観点から見た制度の意義、目標達成度、将来の産業への波
及効果、効果的な制度運営等の観点から、外部有識者による制度の中間評価を平成18年度に
実施し、以後5年以内毎に実施する。
また、中間評価結果を踏まえ必要に応じて事業の拡充・縮小・中止等見直しを迅速に行う。事
業終了後には翌年度に事後評価を実施する。
なお、評価の時期については、本制度に係る技術動向、政策動向や本制度の進捗状況等に応
じて、前倒しする等、適宜見直すものとする。
8
7.上位施策と本制度の関係
上位施策「民間企業等の研究開発支援」の目的は、「我が国の産業技術力の強化を図るため、
民間企業等の研究開発ポテンシャルを発揮させるスキーム(補助事業、融資制度及び研究開発
税制等)を設け、民間企業等が実施する研究開発を支援する。」であり、本制度は、上位施策の
補助事業の一つに該当し、本制度の目的は、上位施策の目的と合致している。
8.類似制度
添付資料1.に類似制度の概要を示す。
9
Ⅳ.運営マネジメント
1.助成要件 (平成17年度以降)
(1)実用化開発の課題
実用化開発課題は、科学技術基本計画において示された重点化指針等に対応した技術課題8分
野(表4.1)であって、表4.2に示す区分とする。
表4.1 技術課題
◆ライフサイエンス分野
◆情報通信分野
◆環境分野
◆ナノテクノロジー・材料分野
◆エネルギー分野
◆製造技術分野
◆社会基盤分野
◆フロンティア分野
表4.2 実用化開発の区分(予算枠)
1
2
3
省エネルギー開発
(省エネ)
石油代替エネル
ギー開発(代エネ)
新発電技術開発
(新発電)
産業技術一般
エネルギーの使用の合理化(省エネルギー)の促進に資する産業技術の実用
化開発
石油代替エネルギー(石油に代わる燃料または動力などのエネルギー(電気を
除く)の開発及び 利用の促進(石油代替エネルギーを利用するための技術)に
資する産業技術の実用化開発
電源の多様化(石油火力発電以外の発電技術開発及びその電気を利用するた
めの技術開発) の促進に資する産業技術の実用化開発
上記 1~2 を除く産業技術の実用化開発
注:なお、ヒトクローン、治験を伴う開発等の経済産業省所轄以外の技術開発及び原子力に関する
技術開発を除く。
(2)助成対象事業者の要件
表4.3 助成対象事業者の要件
資 本
金等
能力
①産業技術
②ベンチャー単独型
③ベンチャーコンソ型
④次世代
日本に登記されている企業であって、日本国内に申請に係る主たる技術開発のための拠点を有
すること。
資本金 300 億円 ・設立後 10 年以内、資本金が 3 億円以下、従業員が 300 人 資本金の制
未満の企業に限 以下の企業であること。
限はなし
る。
・申請時において一つの大企業からの出資比率が50%以上
の場合、将来的には親元企業からの出資比率を50%未満に
引き下げる計画を有していること。
助成対象事業を的確に遂行するに足る技術的能力を有すること。
助成対象事業を的確に遂行するために必要な費用のうち、自己負担分の調達に関し充分な経理
的基礎を有すること。
助成対象事業に係る経理その他の事務について的確な管理体制及び処理能力を有すること。
助成対象事業終了後の実用化を達成するために必要な能力を有すること。
10
表4.4 各事業と対象事業者の資本金等
研究開発型ベンチャー
資本金 300 億円未満
資本金 300 億円以上
①産業技術
対象
対象
―
②ベンチャー単独型
対象
―
―
③ベンチャーコンソ型
対象
―
―
④次世代
対象
対象
対象
(3)助成対象事業の要件
表4.5 助成対象事業の要件
実用化
の時期
事業の
効果
① 産業技術
④次世代
② ベンチャー単独型
③ ベンチャーコンソ型
事業期間終了後 3 年以内で実用化が可能 事業期間終了後 5 年以内で実用化が可能な具
な具体的な計画を有すること。
体的な計画を有すること。もしくは、事業期間内
事業期間終了後 1 年以内までに、サンプ に「事業期間終了後 5 年以内の事業化計画」に
ル出荷等ユーザーからの評価を受けること 関する企業化調査(F/S)を実施することが明確
であること。
が可能となる計画であること。
助成対象事業が、科学技術基本計画の重点化指針等に示されている社会的目標、および技術
開発課題を達成するために十分に有効な実用化開発を行うものであること。
助成対象事業が、新規産業の創造に資す 助成対象事業が、次世代に向けた技術のブレー
る実用化開発を行うものであること。
クスルーを目指す革新的な実用化技術の開発を
実施するものであり、もって新規産業の創造に資
する実用化開発を行うものであること。
(4)助成率、助成金の額及び技術開発期間
表4.6 助成対象事業の要件
①産業技術
事業期間
中間評価と
交付決定
助成金の交付
①共同研究費
助
成
率
②上記①以外
の助成対象費
用
1件当たりの
助成金額の上限
②ベンチャー
③ベンチャーコンソ
④次世代
単独型
型
2 年間(ただし、「次世代」は、必要なものについては、1 年延長する場合あり)
・第1回採択事業:2年目の助成事業に係る交付決定に関しては、改めて助成金交
付申請書を提出し、事業の中間評価を実施する。
・第 2 回採択事業:中間評価は実施せず全期間の交付決定を行う。
助成期間終了後に提出する実績報告書に基づき、精算払いを行うことを原則とする
が、助成期間途中で支払いが必要な場合は助成事業者の支出実績額等に応じて
概算払いすることができることとしている。
定額助成(助成金の額の 10%を上限として、1,000 万円 定額助成(助成金の額の
以下)
20%を上限として、2,000 万
円以下)
1/2 以内
2/3 以内
2/3 以内
2/3 以内
年間 1 億円以内とし、事業期
間総額で 2 億円以内
11
コンソーシアム全体
に対して、年間2億
円以内で、事業期間
総額で 4 億円以内
年間 1 億円以内とし、事
業期間総額で 2 億円以内
(事業期 間延長の 場合、
総額 3 億円以内)
(5)助成対象費用
(1)
設備費
1)建設費
2)機械装置
購入費
3)物品費
(2)
労務費
(3)
その他
経費
1)新規専従
者以外の労
務費
2)新規専従
者の労務費
1)消耗品費
2)外注費
3)諸経費
4)共同研究
費
表4.7 助成対象費用
建物の建造、改造、購入、借用に要する費用(ガス、水道、暖房、照明、通風
等建物に付属する施設の買受けに要する経費を含む)であって、専ら申請に
係る技術開発に使用され、かつ、当該技術開発に必要不可欠なもの。
技術開発に必要な機械装置の購入、製造、改造、借用、修繕または据付け
に必要な経費。(資産登録の対象となる装置の材料費、設計・製造外注費を
含む。)
技術開発を行うために直接必要な工具・器具・備品(木型、金型、試験器具を
含み、耐用年数 1 年以内のものを除く)の購入、製造、改造、修繕または据
付けに必要な経費。
技術開発職員、工員等、技術開発に直接従事する助成事業者の職員に対す
る人件費。ユーザニーズの調査、生産インフラの検討など本申請に係る技術
開発成果の事業化を目的とした業務を含む。
技術開発に直接従事する助成事業者の職員のうち、新規専従者に対する人
件費。なお、「新規専従者」とは、新規雇用されるポスドクを指す。
技術開発を行うために直接必要な原材料及び消耗品費。試作品の製造に必
要な経費を含む。
技術開発に必要な機械装置(資産登録を行わないもの)の設計、試料の製
造、試作品の試験・評価等の外注に必要な経費、研究開発の一部を委託す
るための経費(事業化を目的とした研究開発コンサル等を受ける費用を含
む)。
技術開発を行うために直接必要な旅費、文献購入費、光熱水料、コンピュー
タ使用料、試作分析鑑定料、試作品運搬料、傭上費、技術指導の受入れ等
に必要な経費。助成事業による発明を特許出願するために必要な経費を含
む。
助成事業のうち、共同研究契約に基づいて学術機関等が行う技術開発に必
要な経費。
(6)重複助成の排除
「申請者」、「共同研究先」のいずれかに所属する研究者等において、以下の状況が発生して
いる場合は本助成の対象としません。
また、応募書類に事実と異なる記載をした場合は、応募事業の不採択、採択取消し又は減額
配分とすることがあります。
①同一あるいは同様の目的・テーマで既に国・県等あるいはNEDO技術開発機構等から助成
金等を受けている場合。
②既に他の助成金等を受け、その研究開発等に専任・専念義務が発生している場合(当該研
究者を除外して、申請内容が事業として成立しない場合)。
12
2.公募
(1)公募の概要
①掲載する媒体
「NEDO技術開発機構ホームページ」、NEDO技術開発機構のメールマガジン等。
②公募開始前の事前周知
公募開始1ヶ月前にNEDO技術開発機構ホームページで行う。
③公募回数
年2回行う。
④公募期間
約60日間(2ヶ月)とする。
⑤公募説明会
全国各地の約10ヶ所で開催する。
(2)公募要領
添付資料4.参照
(3)
申請に対する相談窓口及び公募内容に対する問い合わせ先
① 申請に関する相談窓口
原則通年実施。NEDO技術開発機構 研究開発推進部 実用化助成グループ以外にも以下
の場所において通年実施。
・NEDO技術開発機構 北海道支部 北海道事業管理センター(札幌市)
・NEDO技術開発機構 関西支部 関西事業管理センター(大阪市)
・NEDO技術開発機構 西日本事業管理センター(福岡市)
② 公募内容に対する問い合わせ先
・NEDO技術開発機構 研究開発推進部 実用化助成グループ
(4)公募のタイムスケジュール例
表4.8 平成 18 年度第2回の公募のタイムスケジュール
項目
公募の予告
(NEDO HP)
公募開始及び
公募説明会の案内
(NEDO HP)
公募説明会
(全国 14 会場)
公募受付締切日
2月
3月
4月
5月
●
H18.2.28
●
H18.3.31
H18.4.14
H18.5.16
H18.5.31●
(5)公募時期及び採択結果公開時期
平成16年度からは年2回の応募とし、通常、1回目の応募期間は12月中旬から2ヶ月間、2回
目の応募期間は 3 月下旬から2ヶ月間を予定している。
公募開始とともに、各事業の<公募要領>をホームページに掲載し、それに従い、指定の提
出書類を指定の期日までに提出することとしている。
13
表4.9 公募時期及び採択結果公開時期
年度
公募説明会(注1)
会場数
開催回数
H12 年度
H12 年度(補正)
地球環境保全技術開発助成事業
H12 年度(補正)
ベンチャー企業国際共同研究開発事業
H13 年度
H13 年度
ベンチャー企業国際共同研究開発事業
H13 年度
産学連携実用化開発補助事業
H13 年度2次
H14 年度
H14 年度短期即効型
H14 年度2次
H15 年度
H15 年度スピンオフベンチャー大学等発
ベンチャー
H16 年度(第 1 回)
H16 年度(第 2 回)
H17 年度(第 1 回)
H17 年度(第 2 回)
H18 年度(第 1 回)
H18 年度(第 2 回)
公募開始
公募
公募締切
採択結果
公開時期
2
2
H12.6.9
H12.7.10
H12.9.14
2
2
H12.11.11
H13.1.11
H13.3.6
2
2
2
3
H12.12.11
H13.5.30
H13.1.17
H13.7.2
H13.3.8
H13.9.4
1
1
H13.5.18
H13.6.25
H13.9.6
4
9
9
9
2
9
4
9
10
10
3
10
H13.6.12
H13.9.25
H14.3.29
H14.4.26
H14.7.25
H15.4.30
H13.7.11
H13.10.25
H14.5.9
H14.5.27
H14.8.29
H15.6.27
H13.9.18
H13.12.18
H14.7.9
H14.7.9
H14.11.6
H15.10.1
9
10
9
12
8
17
14
10
10
10
12
8
17
14
H15.4.30
H16.2.5
H16.7.30
H17.2.4
H17.6.6
H17.11.17
H18.3.31
H15.6.27
H16.4.9
H16.9.29
H17.4.6
H17.8.3
H18.1.18
H18.5.31
H15.10.1
H16.7.1
H17.1.28
H17.7.1
H17.11.1
H18.5.1
H18.9.1
注1:「Ⅶ.添付書類 6.公募説明会」参照
(6)公募説明時の資料
・NEDO HP で提供している公募要領(添付資料4)
・公募説明会・相談会 産業技術実用化開発助成事業(添付資料7.)
14
3.採択審査
(1)採択方法概要
①審査方法
外部有識者による事前書面審査・提案審査委員会を経て採択候補を選定し、契約・助成審査委
員会により決定することとしている。
事前書面審査の実施者は公募時に公表し、提案採択審査委員は採択結果公表時に公表する。
②公募〆切から採択決定までの審査等の期間
70日間以内を目標とする。
③採択結果の通知
採択結果については、NEDO技術開発機構から申請者に通知する。なお不採択の場合は、その
明確な理由を添えて通知する。
④採択結果の公表
採択案件については、申請者の名称、研究開発テーマの名称・概要を公表する。
(2)
申請事業の採択審査フロー
図4.1に、産業技術実用化開発助成事業選定フローを示す。
注1:申請書の受付時
申請書の提出時に必要な書類のチェックリストを様式として設けている。
このチェックリストに基づき必要書類の有無の確認を行う。
なお、申請書の不具合があった場合には、その場での手書きによる修正は受けつけている。
注2:第1次評価(ピアレビュー)
書面審査であり、申請書に対して審査項目・基準(後述)に基づき、一つの提案書に対し技術
評価および事業化評価に関して複数の外部専門家が評価を行う。
期間は約2週間程度。外部専門家の数は下記の約3,000名である。
1.大学・高専等
2.公的研究機関(国公立研究機関、独立行政法人等)
3.社団法人・財団法人・協会等
4.民間企業・銀行・投資育成会社・シンクタンク・その他
注3:審査委員の任命方法
第2次評価を行う申請書において最も重要と思われる技術分野及び事業化分野に該当する
外部専門家(有識者)を選定している。
注4:評価者名の公表
評価の透明性および公正性を高めるため、評価を行う外部専門家の氏名等をNEDO技術
開発機構のホームページ(http://www.nedo.go.jp/)にて公募期間中に公開する。
15
注5:利害関係者の排除
申請者がある特定の評価者と利害関係(利害関係者の定義参照)があり、公平な評価が
受けられないと判断される場合は、その評価者名と理由を申告することができる。なお、評価
者への個別説明等の活動を行った場合は審査対象からの除外、交付決定の取り消し等所要
の措置を講じる。
利害関係者の定義
1. 規程
NEDO では、NEDO 技術委員・技術委員会等規程(平成15 年度規程第63 号)(以下、規程という。)第25
条及び第32 条それぞれの第2 項において、利害関係者を次のとおり規定しています。
【規程抜粋】
2 利害関係者の範囲は、次の各号に定める通りとする。
一.審査を受ける者と親族関係にある者
二.審査を受ける者と大学・研究機関において同一の学科・研究室等又は同一の企業に所属している者
三.審査を受ける者が提案する課題の中で研究分担者若しくは共同研究者となっている者又はその者に所属
している者
四.審査を受ける者が提案する課題と直接的な競争関係にある者又はその者に所属している者
五.その他機構が利害関係者と判断した者
注6:提案審査委員会
提案審査委員会は非公開。委員名は、採択事業決定結果の公開の際に公表している。
なお、審査委員名簿は、添付書類8.に示している。
16
公募開始:3月31日~提案締切:5月31日
産業技術実用化開発助成事業(一般企業枠)
研究開発型ベンチャー技術開発助成事業(単独申請型)
次世代戦略技術実用化開発助成事業
申請書受付
N E D O
第1次評価(ピアレビュー)
6/6 – 6/20 ピアレビューアによる事前書面審査
技術評価(3者評価)
事業化評価(3者評価)
第 1 次評価(ピアレビュー)結果を集計
第 2 次評価(委員会審査)候補の決定
第2次評価(委員会審査)
委員による書面審査(6/27 ~ 7/10)
技術系委員4名、事業化系委員3名(一 般)
技術系委員3名、事業化系委員4名(ベンチャー)
技術系委員5名、事業化系委員3名(次世代)
①委員評価結果集計
②POコメント(NEDO内関連チェック)
③他機関重複チェック
④資格要件最終確認 取りまとめ
委員会審議案件(及びヒアリング案件)決定 (7/12-7/14)
提案審査委員会(採択案及び補欠候補を決定)
7/25(火)
7/26(水)
7/27(木)
一般
ベンチャー
次世代
委員会は外部有識者で構成
資格要件確認
(提案者要件・研究体制等)
6/26 –7/7
7/3 – 7/14
・他機関重複チェック
・NEDO 内関連Pチェック
(NEDO 内各部からのコ
メントを研開部で取りま
と め た 上 で *PO に 報
告。PO は必要に応じ各
部の意見を能動的に聴
取し審査。)
*PO:プログラムオフィサー
契約・助成審査委員会
(8月8日(火)・締切より70日目)
採択案件決定
図4.1産業技術実用化開発助成事業選定フロー(平成 18 年度第 2 回採択の例)
(注:採択審査フローは、公募要領に記載)
17
採択審査項目・基準
表4.11 採択審査項目・基準(出典:NEDO HP/公募要領)
審査項目
産業技術の基準
次世代の基準
ベンチャー(単独、コンソ型)の基準
事業の要件(表4・5参照)、事業者の要件(表4・3、表4・4、表4・6参照)
(1)
事業の要件および事業 に適合していないと判断された場合は、以下の評価対象としない場合があ
者の要件に関する審査 る。
(2)
新規性
新規性のある技術であって、目標設 新規性のある技術であって、当該開
技術
定のレベルが相当程度高いこと。
発技術が複数の新たな分野に波及
評価
することが期待され、次世代に向け
た技術のブレークスルーを目指す実
用化技術の形成を図るものであるこ
と。
基 と な る 研 提案の実用化開発の基となる研究 提案の実用化開発技術の基となる
究開発の有 開発の成果(実験データ等)が明確 原理が確立されていること。
に示されていること。
無
保有特許等 開発商品に関する優位性のある特許およびノウハウを保有していること。
による優位
性
技術課題を 予定期間内に技術的課題が解決される可能性が高いこと
達成する可
能性
(3)
新規市場創 当該技術の事業化による新規市場 当該研究成果の広汎な製品・サー
事業化 出効果
創出効果が大きいものであること。
ビスに利用の可能性が大きく、新規
評価
産業の開拓等に貢献するものであ
ること。
市場ニーズ 市場ニーズを具体的に把握(ユー (該当せず)
の把握
ザーとの接触、市場調査等)してい
ると共に、ユーザー評価(サンプル
出荷等)計画の実現性が高いこと。
開 発 製 品 ・ 市場ニーズを踏まえて、開発製品が 市場ニーズとその将来予測等を踏
サービスの 競合製品と比較して優位(性能、価 ま え て 、 将 来 的 に 開 発 す る 製 品 ・
サービスに優位性が高いと考えられ
格等)であること。
優位性
るとともに、優位性を持つ製品・サー
ビスのイメージを具体化するための
F/Sを実施する計画が明確である
こと。
開発体制
単なる研究開発体制ではなく、早期 提案の実用化開発を実施するため
事業化を目指した開発体制であるこ に十分な研究開発体制を有するこ
と。
と。
製 造 ・ 販 売 製品の製造・販売手段が確保(自社 (該当せず)
能力
内外を問わない)できること。
事業化計画 助成事業終了後3年以内に実用化 助成事業終了後5年以内に実用化
の信頼性
が達成される可能性が高いこと。
が可能な具体的な方針又は計画を
有すること、あるいは、事業期間内
に、事業期間終了後5年以内の事
業化計画に関するF/Sを実施する
ことが明確であること。
注:技術評価の新規性及び事業化評価の新規市場創出効果に重みがおかれている。
(3)
18
(4)評価結果の通知内容(不採択の場合)
表4.12 評価結果の通知内容(不採択の場合)
評価項目
事業者評価(技術的能力、経験・ノウハウ、財務能力、経理等事務管理及び処理能力)
評
価
a~e で示す)
(
項目ごとに
技術評価
1.新規性
2.基となる研究開発の有無 3.保有特許などによる優位性
4.課題と手段の明確性 5.課題達成期間の妥当性 6.重要技術課題との適合性
事業化(実用化)評価
1.新規市場創出効果 2.開発製品・サービスの優位性
3.開発体制
4.事業化計画の信頼性
評価レベル
(貴社申請は応募区分案件中<A~C>レベルです。
A:上位30%以内 B:ふつう C:下位30%以内)
コメント
(評価結果と委員会のコメントを整理して記述)
4.実施プロセス
4.1 制度の枠組み
(1)制度の仕組み(実施フロー)
民間企業(申請者)
①
公募
②
交付申請
③
採択/不採択
の通知及び
交付決定
(補助事業開始)
④
⑤
補助事業
終了時の
実績報告
助成金交付
(注3)
NEDO
・第1次評価
・第2次評価
・契約・助成審査委員
会
中間評価
委員会
(注1)
確定検査
終了事業
者審査委
員会
(注2)
運営費交付金
経済産業省
図4.2 制度の仕組み(実施フロー)(出典:NEDO-HP)
19
⑥
企業化状
況等報告
(注4)
助 成 終
了 後 の
フォロー
注1: 7.助成テーマの評価 (2)中間評価、事後評価(終了者評価委員会) 1)中間評価 参照
第1回採択事業については中間評価を実施する。なお、第2回採択事業については1年目
の事業期間が短期間であるため中間評価は実施しない。委員は、採択審査委員と同じ。
注2: 7.助成テーマの評価 (2)中間評価、事後評価(終了者評価委員会) 2)事後評価(終了
者評価委員会)参照
事業終了約1年経過時に実施する。委員は、採択審査委員と同じ。
注3: 助成金交付は、助成期間終了後に提出する実績報告書に基づき、精算払いを行うことを
原則とするが、助成期間途中で支払いが必要な場合は、助成事業者の支出実績額等に応
じて概算払いを行うことができることとしている。
注4: 助成期間終了後5年間は、「工業所有権等届出書」及び「企業化状況報告書」の提出を義
務付けている。また、企業化状況報告書により、助成事業の実施結果の事業化、産業財産権等
の譲渡または実施権の設定、および助成事業の実施結果の他への供与による収益が認められ
たときは、所定の計算式で算出される額を納付。収益納付額の合計は、助成金の確定額を上限。
収益納付すべき期間は、事業期間の終了年度の翌年度以降5年間。
(2) 民間企業(採択者)の作業工程の例
表4.12 民間企業(採択者)の作業工程の例
年(平成)
17
18
19
20
21
22
23
24
H17 年度第1回採択事業
<単年度交付決定>
①H17 年度研究開発
(交付決定期間:H17.7.1 から H18.3.20)
②中間評価、H17 年度実績報告、助成金交付
③H18 年度研究開発
(交付決定期間:H18.3.21 から H19.3.20)
④H18 年度実績報告、助成金交付
⑤終了者評価委員会
⑥企業化状況、工業所有権等の報告
○
○
○
○
○
●
●
●
●
●
○
○
○
○
○
●
●
●
●
●
(助成期間終了後 5 年間)
⑥収益納付(注1)
H17 年度第2回採択事業
<複数年度交付決定>
①H17 年度研究開発
(交付決定期間:H17.11.1 から H19.3.20)
②H17 年度実績報告、助成金交付
③終了者評価委員会
④企業化状況、工業所有権等の報告
(助成期間終了後 5 年間)
⑤収益納付(注1)
注1:事業期間の終了年度の翌年度以降5年間で収益が認められたとき。
20
25
(3) NEDO の本制度運営部署の平成17年の概略作業実績
表4.13 NEDO の本制度運営部署の平成17年の概略作業実績
項目
H17 年度第1回採択事業
①公募(予告、公募公開、公募説明会等)
②採択審査、(申請書受付、採否結果の通知等)
③事業実施
H17 年度第2回採択事業
①公募(予告、公募公開、公募説明会等)
②採択審査、(申請書受付、採否結果の通知等)
③事業実施
H18 年度第 1 回採択事業
公募(予告、公募公開、公募説明会等)
1
中間調査
H14 年度採択3年目
H15 年度採択2年目、3年目
H16 年度第 1 回採択1年目2年目
H16 年度第 2 回採択1年目
継続事業、終了事業
①H16 年度第1回採択事業の中間評価(委員書面審
議、中間評価委員会)、継続事業実施
②H15 年度採択事業の延長評価(延長評価委員会)
延長事業実施
③H16 年度第2回採択事業の中間評価(委員書面審
議、中間評価委員会)、継続事業実施
④H14 年度採択延長事業の終了者評価(委員書面
審議、終了評価委員会)
実績報告書、確定検査、助成金交付(概算払い含む)
補助期間終了事業のフォロー
企業化状況報告
企業化事業の現地調査、収益金納付
成果展示会等
21
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
5.制度の運営管理体制
<平成18年7月1日現在>
研究開発推進部
担当役員理事
部長
1
1
統括主幹 2
プログラムオフィサー 1
実用化助成G
企画主査 1
主任 1
主査 7
専門調査員 3
嘱託 1
派遣職員 2
主幹(実用化助成)1
他のグループ
・研究開発企画課
・研究基盤促進G
・産学連携推進G
(フェローシップチーム、マッチングファンドチーム)
・研究助成G
・標準化・知的基盤G
・公募・成果普及・情報G
<平成15年10月1日(独法設立時点)>
担当役員
参事
部長
1
1
統括主幹 2
プログラムオフィサー 1
主幹
1
実用化助成G
産業技術実用化開発助成事業
大学発事業創出実用化開発事業
企画主査1
主任1
・産業技術実用化開発助成事業
主査7
・大学発事業創出実用化研究開発事業
主査5
他のグループ
・研究開発企画課
・研究助成 G
・グラント G
・フェロー、研究者派遣 G
・知的基盤 G
嘱託1
派遣職員3
基盤研究促進事業 G
22
6.実用化開発支援と成果の普及活動
(1)実用化開発支援
成事業期間中や終了後、技術開発に集中するあまり「マーケティング活動に手が回らない」、
「社内の議論と市場ニーズが合致しない」といった研究開発型ベンチャー企業が抱える課題に対
する一つの解決策として、Web上において、助成先企業に対して事業ロードマップの再構築や
R&D 段階におけるビジネス・モデル検証の機会を提供するため、マーケティング支援活動を実施
しており、複数のベンチャー企業が大手企業との提携交渉や協業協議を進めている成果を上げ
ている。
参考:http://venturewatch.jp/
(2)成果の普及活動
NEDO の HP での公開、成果展示会、パンフレットの作成・配布等を行っている。
①NEDO の HP での公開
・各年度の採択事業、公募要領等を公開している。内容(特に事業化案件)については、随時
追加更新することとしている。
・パンフレット:産業技術実用化開発助成事業(2005 年版及び 2006 年版)(添付資料12)
②成果展示会
1)開催の目的
研究成果の活用促進を図るとともに、本助成金制度の役割について、多くの方々に理解を
深めていただくことを目的に、これまでに企業等が実施した実用化開発に向けての技術開発
事業の研究成果の展示と開発者自身によるプレゼンテーションを一般に公開している。
2)開催実績
表4.14 成果展示会開催実績
開催時期
場所
平成 13 年度
H14.3.4(月)~5(火)
東京国際フォーラム
平成 14 年度
H14.11.20(水)~23(金)
東京ビッグサイト
平成 15 年度
H15.10.22(水)~24(金)
インテックス大阪
H15.11.4(火)~7(金)
東京ビッグサイト
H16.10.27(水)~29(金)
インテックス大阪
H16.12.1(水)~3(金)
東京ビッグサイト
H17.10.19(水)~21(金)
インテックス大阪(全日本科学機器展 2005)
H17.10.26(水)~29(土)
東京ビッグサイト(WPC EXPO 2005)
H17.11.15(火)~18(金)
東京ビッグサイト
H17.12.7(水)~9 日(金)
幕張メッセ(日本コンベンションセンター)(SEMICON
Japan 2005)
H18.9.13(水)~15(金)
グランキューブ大阪 (Bio Japan 2006)
H18.11.29(水)~12.1(金)
東京ビッグサイト 2006
(全日本科学機器展 2005、中小企業総合展 2006)
H18.12.6(水)~8(金)
幕張メッセ(SEMICON Japan 2006)
H19.2.21(水)~23(金)
東 京 ビ ッ グ サ イ ト ( nano tech 2007 、 ナ ノ ハ ゙ イ オ Expo
2007、nano & neo 新機能性材料展)
平成 16 年度
平成 17 年度
平成 18 年度
(実施予定)
③パンフレットの配布
1000~2000 部/年作成し、個別相談対応時や展示会・公募説明会の参加者に対し配布している。
23
7.助成テーマの評価
(1)評価方法
①モニタリング方法:
助成期間中及び終了時は実績報告書を基に、助成期間終了後はその翌年度から5年間にわ
たり企業化状況報告書を基に、事業の進捗及び目標達成度を毎年度モニタリングする。
②中間評価
・個別事業は、各年度の第 1 回目採択事業について、助成事業1年目に中間評価を行う。
・各年度の第2回目採択事業については、採択年度の後半に採択していることから、対象事業期
間が短期間であるため、中間評価は実施していない。
③延長評価
・次世代戦略技術枠の実用化開発について、延長による開発成果の向上に著しい効果が見込ま
れる等必要なものについては研究開発開始2年目に 1 年延長の是非を判断する、延長評価を行
う。
・平成18年度以前は、該当する案件は無いため実施していない(次世代戦略技術枠)。
④事後評価
・個別事業について、助成事業終了後に事後評価を行っている。
(2)中間評価、事後評価(終了者評価委員会)
1)中間評価
①目的
当該事業年度での研究の成果を踏まえ、次年度への研究開発継続の是非を判断すること
及び研究開発内容の妥当性を判断すること、また、この結果を基に助成金額等に反映する
ことを目的としている。
②評価基準
評価は事業者のプレゼンテーション(ヒアリング)と交付申請書に基づいて行い、次の各項目に対
して、3段階評価を行う。
1.助成事業の進捗状況(日程)
2.開発内容に対する成果
3.開発における問題点の把握と対策
4.開発体制について
5.企業化(実用化)における製品イメージ
6.市場規模・売上予測
7.開発計画
8.継続の可否
2)事後評価(終了者評価委員会)
①目的
事業の開発状況の確認と3年以内の実用化を達成するために必要な取組みを終了事業者
自ら明確にするとともに、評価委員から実用化に向けた技術面、事業化面のアドバイス
により実用化への確度を上げる一助とするもの。
②評価基準
評価は事業者の実績報告(プレゼンテーション)に基づいて行い、次の各項目に対して、3段階評
価を行う。
24
1.助成期間に予定していた技術開発
2.助成期間後の技術課題と対策
3.実用化の為のマーケティング
4.実用化のスケジュール
5.その他の課題(販売チャンネル、生産インフラ整備、法規制等)
6.実用化意欲
25
8.運営マネジメントの改善経緯
(1)公募制度の変遷
年月
内容
H12.5.18
研究開発費補助金交付要綱(産業技術力強化法(平成12年法律第44号)第18条第1号の規定
に係るもの) 施行
H12.6.9
産業技術実用化開発助成事業 募集開始
(平成 12 年 4 月に成立した産業技術力強化法に基づき、広く民間企業等(公益法人、技術研究
組合等を含む)における実用化開発を支援するため、産業技術実用化開発助成事業を実施する。)
H13
H13.5.30
H15
H15.4.30
地球環境保全実用化開発助成事業及びベンチャー企業国際共同研究開発事業を実施
スピンオフベンチャー、大学発ベンチャーを対象した「スピンオフベンチャー・大学等発ベンチャー
等技術開発助成金」を創設
(民間企業に存在する技術シーズを活用して実施する実用化開発を支援するため、既存企業か
らのスピンオフベンチャーに対しても助成を拡充。)
H12
H16
H15.10.1
NEDOは独立行政法人としてスタート
(これまでの特殊法人から独立行政法人に移行(資金も補助金から運営費交付金に))
H16.2.5
1.平成16年度採択分より年2回公募制 開始
支援ニーズに適時に応えるべく、年 2 回の公募を行うこととした。
2.メニューの名称変更及び「研究開発型ベンチャー技術開発助成事業(コーディネータ参加コン
ソーシアム型)」の創設
「産業技術実用化開発助成事業」
「研究開発型ベンチャー技術開発助成事業(単独申請型)」
「研究開発型ベンチャー技術開発助成事業(コーディネータ参加コンソーシアム型)」(追加)の
3 事業体制に整理。
3.3年目延長制度の廃止
H17
H17.2.4
1.次世代戦略技術実用化開発助成事業の創設(次世代の革新的な技術開発を支援)
(平成 17 年度公募より、次世代の産業技術力の強化に向けてより一層戦略的に実用化開発を
支援していくため、短期的な観点から製品としての出口イメージの明確な実用化開発を支援する
従来の実用化支援を実施するとともに、民間企業独自の研究開発リソースが十分でない、よりリ
スクの高い中期の実用化開発を支援する、助成率の優遇と目途とする実用化までの期間の中
期化を図った次世代戦略技術実用化開発助成事業枠を創設。
また、延長による開発成果の向上に著しい効果が見込まれる等必要なものについては 1 年
延長する場合がある。)
2.産業技術実用化開発助成事業の要件追加(産業技術枠において資本金 300 億円以上の企業
が対象外)
(産業技術実用化開発助成事業における選択と集中をより一層的確に推進する観点から、従来
の実用化助成事業(産業技術枠)については、自らのリスクにより実用化に向けて研究開発を行
うことができる非常に大規模な企業(資本金 300 億円以上)を助成対象から除外した。)
3.労務費定率化制度の試行(研究員の従事日誌を不要とした)
(研究員の従事日誌作成を原則として不要とし、従来方式(各研究員の従事日誌を作成し、従事
時間に労務費単価を乗じて算定する方式)ではなく、新方式に移行。)
・ 新方式とは、事業者の企業会計上の実績値である「研究開発費」「研究開発費に占める労務
費」を用いる算定方法であり、条件によっては、研究員の従事日誌の作成は不要。これによ
り、研究員の事務処理を軽減し、研究開発に専念できる。
・ 研究開発費に占める労務費の割合の上限値は 20%。
H18
H17.11.17
研究開発型ベンチャー技術開発助成事業(コーディネータ参加コンソーシアム型)の廃止
H18.7.26
「研究開発型ベンチャー技術開発助成事業」(単独申請型)の採択審査委員会において、知的資
産経営に関する経営者によるプレゼンテーションを実施(添付資料4)
26
(2)経済産業省産業構造審議会産業技術分科会評価小委員会産業技術実用化開発制度評価
WG による平成 13 年 8 月の本制度の中間評価の評価・提言のポイントの反映状況(添付資料10.
参照)
(1)制度の目的
/意義に係わる
評価意義に係わ
る評価
(2)選定・採択プ
ロセスに係わる
評価
評価・提言のポイント
制度の目的については、申請者に対し経済
産業省としての政策的目標に対する理解を
促すべき。
反映状況
制度の目的、目標を公募要領に記載すると
共に、採択案件の審査項目・基準を明確化
し、申請者に周知している。
募集技術領域の設定は総合科学技術会議
において審議されている重点技術分野と連
動することが重要。
公募回数を増やすべき(少なくとも年3回程
度に)。
助成対象分野を重点技術分野としている。
公募要領に記載し申請者に周知している。
提案申請者や評価者に対し、評価スキーム
や評価基準等を公開すべき。
評価者と被評価者間の利害関係を排除する
ための具体的なガイドラインを設定すべき。
(3)制度の運営
状況に係わる評
価
評価結果を総合的に判断するプログラム・
ディレクターをNEDOに設置すべき。
採択、不採択に関わらず、申請者に詳細な
評価結果内容を伝えるべき。
研究者側が複数の研究資金を受けている
場合、本制度個別のアウトプットを把握でき
る仕組みにすべき。
柔軟に計画を中止・変更できるよう、マイル
ストーンを設けてチェックできる仕組みを検
討すべき。
(4)研究開発プ
ロセスに係わる
評価
求める成果を明確にし、数字で判定できる
指標を示すべき。
(5)制度目的か
ら見た成果に係
わる成果
プロジェクト終了後の追跡的な評価(研究開
発成果が如何に役立っているかについての
評価)を可能とする情報の提供を要請する
条項を始めに入れておくべき。
27
公募回数は、公募から採択まで約5ヶ月か
かっており、本制度の運営上、年3回とする
ことは困難で現状の年2回が妥当と考える。
また、平成16年度からは公募時期をほぼ同
一化、公募説明会を全国各地で実施する等
により申請者の便宜を図っている。
公募要領で公開している。
第1次書面審査を行う外部専門家について
は公募時期に公表し、申請者がある特定の
評価者と利害関係(利害関係者の定義を公
募要領で公表)があり、公平な評価が受けら
れないと判断される場合は、その評価者名と
理由を申告することができるようにしている。
NEDO研究開発推進部に、プログラムオフィ
サーを配置している。
不採択者には、評価結果及び評価コメントを
添えた結果通知を行っている。
採択審査時に、重複助成の排除を厳格に実
施。
個々の事業に対して、中間評価を実施して
いる。(年度の第2回採択事業については、
補助期間は1.5年程度のため実施していな
い)
制度の具体的目標である、「事業終了後3年
を経過した時点での実用化達成率を40%
以上とする(次世代戦略型を除く)」に対応し
て、助成対象事業の要件を公募要領で公表
している。
助成期間終了後5年間は、「工業所有権等
届出書」及び「企業化状況報告書」の提出が
「産業技術実用化開発費助成金交付規程」
で義務付けている。
Ⅴ.制度の実績
1.本制度に係わる投入資金(事業費(助成額)・直接運営費・間接運営費)
総コスト281.8億円(平成 12 年度~平成 17 年度)
注)算定方式は、別途定める「制度評価手引き」による。
表5.1 本制度に係わる投入資金
合計
H15 年度
H12 年度
H13 年度
H14 年度
(特殊法人)
(特殊法人)
(特殊法人)
(特殊法人)
5,369
4,807
329
2,539
(単位:百万円)
(独法)
3,066
H16 年度
H17 年度
(独法)
(独法)
2,880
9,194
注)上記算定は、制度評価のコストパフォーマンス評価のために試算したものであり、他への転用
は禁ずる。
2.NEDO の投入人員
Ⅳ.5.制度の運営管理体制を参照。
3.応募件数・採択件数・採択倍率
表5.2に年度別の応募件数・採択件数・採択倍率を示した。また、表5.3に、その詳細を示した。
表5.2 年度別の応募件数・採択件数・採択倍率
採択年度
応募件数
採択件数
採択倍率
H12
280
57
4.9
H13
287
54
5.3
H14
181
45
4.0
H15
215
29
7.4
H16
308
58
5.3
H17
312
77
4.1
H18
207
65
3.2
累積
1,790
385
4.6
28
表5.3 事業別の応募件数・採択件数・採択倍率
②
③
④
ベンチャー単独型
ベンチャーコンソ型
次世代
①
産業技術
H12 年度
⑤
地球環境
⑥
ベンチャー国際
⑦
産学連携
応募
採択
採択
応募
採択
採択
応募
採択
採択
応募
採択
採択
応募
採択
採択
応募
採択
採択
応募
採択
採択
件数
件数
倍率
件数
件数
倍率
件数
件数
倍率
件数
件数
倍率
件数
件数
倍率
件数
件数
倍率
件数
件数
倍率
183
34
5.4
57
13
4.4
40
10
4
20
6
3.3
82
10
8.2
H12 年度(補正)
H13 年度
157
30
5.2
H13 年度2次
28
8
3.5
H14 年度
130
27
4.8
H14 年度短期即効型
エネルギー分野
25
12
2.1
H14 年度2次
26
6
4.3
H15 年度
135
21
6.4
H15 年度スピンオフベ
ンチャー大学等発ベン
チャー
80
8
10
H16 年度(第1回)
87
17
5.1
49
10
4.9
12
1
12
H16 年度(第2回)
90
19
4.7
67
10
6.7
3
1
3
H17 年度(第1回)
54
9
6
45
7
6.4
4
1
4
39
12
3.3
H17 年度(第2回)
61
18
3.4
54
9
6
4
0
-
51
21
2.4
H18 年度(第1回)
30
11
2.7
32
9
3.6
43
12
3.6
H18 年度(第2回)
32
12
2.6
37
11
3.3
33
10
3.3
①産業技術実用化開発助成事業(産業技術枠)、 ②研究開発型ベンチャー技術開発助成事業(単独申請型)、 ③研究開発型ベンチャー技術開発助成
事業(コーディネーター参加コンソーシアム型)、 ④次世代戦略技術実用化開発助成事業(次世代戦略技術枠)、 ⑤地球環境保全技術開発助成事業、
⑥ベンチャー企業国際共同研究開発事業、 ⑦産学連携実用化開発補助事業
29
4.主題的成果
(1)採択テーマの現在の状況
表5.4 採択テーマの現在の状況
採択年度
助成による技術開発
事後評価
企業化件数
H12
助成事業終了からの
経過期間(H18.4時点)
3~4年
終了
終了
14
H13
2~4年
終了
終了
12
H14
2~3年
終了
終了
7
H15
H16
1~2年
―
H18 年 10 月頃
―
1
0
H17
―
開発中
―
0
H18
―
開発中
―
0
終了
・ 第 1 回目:終了
・ 第 2 回目:開発中
(2) 個別テーマの調査
①事前調査での調査対象事業
第1回分科会前の事前調査での調査対象事業は、平成12年度~14年度採択事業とした。
表5.4に示したように、平成12年~14年度採択事業は助成による技術開発期間が終了し、また
事後評価も終了し、助成終了から現時点で2年以上経過しており、企業化件数も多数ある。
一方、平成15年度採択案件は、助成終了からの経過時間が少なく、また事後評価も終了してい
ない。平成16年度以降の採択事業は、現時点で助成期間が終了した、または助成期間中のため、
制度目標の達成に関して検討するには時期尚早である。
(注:制度の目標は、事業終了後3年を経過した時点での実用化達成率を40%以上とする(次世代
は除く)となっている。)
②調査方法
第1回採択の事業については、平成17年度実績を記載した平成18年度4月時点にNEDOに報告
された企業化状況報告書から、また、第2回採択の事業については、平成17年度の秋にNEDOに
報告された企業化状況報告書から、データを収集した。
従って、第1回分科会の後で、本制度参画の企業に対してアンケート調査を実施すれば、さらに
最新の状況を把握することができる。
(3)平成12年度~14年度採択事業の全体としての状況
①企業化状況
表5.5に詳細を示したが、まとめると表5.6のようになる。
表5.6 採択事業に対する比率(%)
採択年度 助成事業終了か 企業化
開発済み 開発中
開発中止
らの経過期間
済み
H12
3~4年
24.6
38.6
29.8
7.0
H13
2~4年
22.2
24.1
53.7
0.0
H14
2~3年
15.6
46.7
33.3
4.4
合計
21.1
35.9
39.1
3.9
参考:(企業化済
み+開発済み)
63.2
46.3
62.3
57.0
備考(定義)
・ 企業化済み:販売実績がある。創薬等の場合、臨床試験(治験)を開始した。
・ 開発済み:技術開発は終了し企業化を目指して準備中(営業活動等)、あるいは市場の動向を
注視している。
30
②特許
表5.5参照。
③論文
企業化状況/工業所有権等報告書に記載されていないので、未調査。
(4)参考
①開発済み(企業化は今後)事業の状況(例)
(1)
・
・
・
・
・
・
企業化を目指して準備中
営業活動中
客先にサンプル品提供中、少量の受注生産中
低コストを行い近く受注を計画
開発終了したが、更なるコストダウンが必要
近い将来予定されているプロジェクトにて実施予定
技術開発は終了したが、商品化・企業化は困難な見通し
(2)
企業化は困難な見通し
・ 当初に比較して、電力料金の低下、燃料価格の上昇で企業化は非常に困難
・ リサイクル原料の収集量・価格に問題あり商品化は経済的に困難
・ 市場規模が当初計画どおりみこめない。
・ 開発品以外の新技術が開発され競争力が無い。
・ 設備費が高く普及に難
・ 直近では国内ニーズが無く、海外での営業活動中
②開発中止の内容
平成12~14年度採択案件で、6件ある。その状況は次のようである。
・
・
・
・
開発技術に欠陥のあることが判明し、解決不可能なので中止。
耐久性・安定性の改善の見込みなし
市場の要求する品質(ウエハー厚みの薄肉化)に対応できない
リストラのため開発している分野の事業からの撤退、あるいは会社の解散(3件)
なお、研究開発継続中のテーマにおいても、企業のリストラ等で研究開発から撤退している場
合があるが、研究開発業務を他の企業に承継しているものも見られる。
31
表5.5 平成 12 年度~14 年度採択事業の企業化状況等(表中の影の入っている部分は、助成期間中であることを示す)
開発・企業化状況
年
区分
度
12
企業化時期
採択
企業
開発
開発
開発
件数
化済
済み
中
中止
H12
H13
H15
34
6
14
12
2
地球環境保全技術開発
13
4
3
4
2
1
3
10
4
5
1
0
2
1
1
57
14
22
17
4
6
4
2
24.6
38.6
29.8
7.0
30
9
3
18
0
-
1
産業技術(2次採択)
8
2
3
3
0
-
産学連携実用化開発
10
1
3
6
0
-
6
0
4
2
0
-
54
12
13
29
0
-
22.2
24.1
53.7
0.0
-
27
4
14
9
0
-
-
4
6
1
2
2
1
-
-
12
2
5
4
1
-
-
45
7
21
15
2
-
-
46.7
56
35.9
33.
61
39.1
4.4
6
3.9
-
156
15.6
33
21.1
1
同研究開発
小計
小計%
産業技術
13 ベンチャー企業国際共
同研究開発
小計
小計%
産業技術
産業技術(2次採択)
14 短期即効型エネルギー
小計
小計%
合計
合計(%)
1
3
H16
産業技術
ベンチャー企業国際共
1
H14
特許出願件数
1
H17
1
H13
H14
12
46
39
1
6
1
1
6
1
H15
H17
計
124
3
1
11
6
3
1
11
14
58
45
8
21
0 146
2
-
18
28
0
4
50
1
-
7
27
4
7
45
-
5
5
4
1
15
-
0
0
0
0
0
-
30
60
8
12
110
-
-
27
13
25
1
-
-
8
0
1
1
1
-
-
12
10
5
1
5
1
-
-
47
23
31
8 109
5
14
88
152
39
64
8 365
1
7
3
8
H16
19
1
1
H12
-
32
7
6
14
2
67
9
6
33
(4)企業化済みのテーマ(参考)
表5.6 企業化済みのテーマ(参考)
採択年度
助成事業期間
申請者名
助成事業の名称
12
H12.9.14~H14.3.31
シャープ株式会社
12
H12.9.14~H14.3.31
JFEエンジニアリング株式会社
12
H12.9.14~H14.3.31
株式会社日立製作所(ライフサイエンス)
G 蛋白質共役型受容体のハイスループット機能解析技術開発
12
H12.9.14~H14.3.31
石塚硝子株式会社
リサイクルに適した着色薄膜ガラスびんの新規製造法に関する研究開発
12
H12.9.14~H13.3.31
株式会社還元溶融技術研究所
未利用資源を用いた次世代高温化ガス改質リサイクルシステム
12
H12.9.14~H13.3.31
IDEC株式会社(旧和泉電気株式会社)
12 補
H13.3.1~H14.2.28
キョージン株式会社
12 補
H13.3.1~H14.2.28
株式会社神鋼環境ソリューション
12 補
H13.3.1~H14.2.28
日本ゼオン株式会社
地球環境調和型フッ素系溶剤の革新的製造技術の実用化研究
12 補
H13.3.1~H14.2.28
株式会社セテック
畜産廃棄物のバイオ醗酵処理ガスによる電力・熱コジェネシステムの開発
12 補ベ
H13.3.5~H14.3.31
株式会社リード・レックス
中国に生産/販売拠点を持つ中堅製造業のための ERP システム
12 補ベ
H13.3.5~H14.3.31
株式会社アイディーエス
キャリアフリー携帯端末認証サーバーMITS の共同開発事業
12 補ベ
H13.3.5~H14.3.31
協同電子システム株式会社
超高密度 HDD 用磁気ヘッド/メディア評価装置の開発および商品化
12 補ベ
H13.3.5~H14.3.31
株式会社ユニソク
超低温走査型プローブ顕微鏡の実用化開発
13
H13.8.30~H15.3.31
東北特殊鋼株式会社
高機能を有する複合表面処理技術に関する実用化開発
13
H13.8.30~H15.3.31
JSR株式会社
次世代液晶表示機器用光配向膜材料の実用化開発
13
H13.8.30~H16.3.20
株式会社島津製作所
先端医療対応全身用 3 次元ポジトロン CT 装置の開発
薄膜太陽電池の量産技術および新規薄膜太陽電池モジュールの開発
廃棄物の低発熱量熱分解ガスを利用した分散型高効率発電システム実用化技
術
圧縮天然ガスの供給設備の普及促進に対する防爆を含むシステム化技術の開
発
電気二重層キャパシタと面状発光体を組み込んだ一体型ソーラーモジュールの
開発
バイオ技術を利用した食品廃棄物の超高ガス化率メタン発酵システムの実用化
開発
33
13
H15.4.1~H16.3.20
JFEスチール株式会社
排ガス中の二酸化炭素を用いた鉄鋼スラグブロック製造技術の開発
13
H13.9.1~H16.3.31
ナカシマプロペラ株式会社
省エネルギー型人造湖/湖沼等水質浄化装置の開発および実用化
13
H13.8.30~H16.3.20
ファインシンター三信株式会社
粉末冶金による三次元構造の小型・薄型モーターコアの実用化技術開発
13
H13.8.30~H15.3.31
JFEテクノリサーチ株式会社
高純度シリコン廃棄物の太陽電池用原料等へのリサイクル実用化技術
13
H13.8.30~H16.3.20
メルク株式会社
省エネルギー型ディスプレイ用の超高純度液晶材料技術の開発
13
H13.8.30~H16.3.20
新神戸電機株式会社
電力貯蔵用サイクル長寿命制御弁式鉛蓄電池の開発
13 二次
H.13.12.13~H16.3.31
月島機械株式会社
建設系廃木材からの燃料用エタノール製造技術の実用化研究
13 二次
H.13.12.13~H16.3.20
アンデス電気株式会社
超高感度角柱TiO2 光触媒適用省エネルギー環境浄化装置の実用化
13 産学
H13.9.13~H14.3.31
株式会社安川電機
急性期リハビリテーション用ベッドサイド型下肢運動療法装置の開発・実用化
14 短期
H14.7.4~H15.3.31
ロングホーム株式会社
RC 造戸建住宅の躯体蓄熱利用型外断熱工法・暖冷房システム検証
14 短期
H14.7.4~H15.3.31
大成プラス株式会社
アルミ合金と硬質樹脂の射出接着による一体化品製造技術
14
H14.7.4~H16.3.20
オルガノ株式会社
連続クロマト法 PFC オンサイトリサイクルシステムの実用化開発
14
H14.7.4~H16.3.20
旭テック株式会社
流動層炉によるアルミニウム合金の革新的熱処理技術開発と工業化
14
H14.7.4~H16.3.20
豊田合成株式会社
燃料電池自動車用オールコンポジット製高圧水素タンクの開発
14
H14.7.4~H16.3.20
住友電気工業株式会社
マルチビームレンズアンテナの開発
14 補
H15.4.1~H15.12.31
ツインバード工業株式会社
量産型FPSCによる環境適応型省エネ冷凍冷蔵庫の技術開発
15
H15.10.1~H16.9.30
株式会社ナノ炭素研究所
ナノダイヤモンドの製造技術および二次製品開発
34
Ⅵ.制度評価に関する事項
1.制度評価履歴
中間評価時期:平成 13 年 8 月(経済産業省 実施)
添付資料10に、その要約を示す。
2.制度評価予定
・中間評価時期:平成18年度
・事後評価時期:-
Ⅶ.添付書類
1.類似制度
2.基本計画
3.平成18年度実施方針
4.平成18年度 第2回募集の公募要領
4-1.公募要領:産業技術実用化開発助成事業(一般企業向)
4-2.公募要領:研究開発型ベンチャー技術開発助成事業 (単独申請型)
4-3.公募要領:次世代戦略技術実用化開発助成事業(次世代戦略技術枠)
4-4.新たな労務費算定方式について(共通)
4-5.別添集(共通)
4-6.助成金交付申請書記入要領(産業技術実用化開発助成事業(一般企業向))
4-7.助成金交付申請書1(産業技術実用化開発助成事業(一般企業向))
4-8.助成金交付申請書2(産業技術実用化開発助成事業(一般企業向))
5.交付規程
6.公募説明会の開催状況
7.公募説明会時資料
8.審査委員会委員名簿
9.採択テーマ一覧
10.制度評価結果(平成13年8月中間評価)
11.「企業経営管理自己評価(紹介)レポート」
12.当該制度のパンフレット
35
「産業技術実用化開発助成事業」(中間評価)
評価概要(案)
1.総
1.1
論
総合評価
我が国は、科学技術の基盤強化に長年にわたり地道に取り組んできた。科学技
術を現実の産業社会へ適用し実用と結びつける面では課題が多く、克服は多様か
つ多面的な施策を用いないと困難である。特に、ベンチャーを取り巻く環境は、
ここしばらく、税制の問題とか内部統制の問題など、非常に困難な時代が予想さ
れる。
本制度は、イノベーションのための技術振興を上位目的とした事業であり、か
つトップダウンの科学技術振興を目的とするものと異なり、民間や大学の自発的
なイノベーションへの取り組みを促進する狙いであると考えられる点で、極めて
重要な施策であり、我が国の技術開発、産業競争力の強化という目的に沿った助
成が行われており、適正に運用されていることから、有益で貴重な制度であり、
総合的には高く評価できる。
来年度から「産業技術実用化開発助成事業」と「大学発事業創出実用化研究開
発事業」を「イノベーション実用化助成事業」に大括りするという計画は良いこ
とであり、今後も出来るだけNEDO事業相互間の位置関係の簡略化、外からの
見易さ・理解のし易さに努め、社会的な要請に合わせて的確な見直しや改善を行
い、継続することが望まれる。
1.2
今後に対する提言
グローバルな新技術開発・新商品開発競争は激化しており、より差異化度の大
きな開発が競争優位を獲得するために求められており、イノベーションを誘導す
るような中身に変質することが必要である。この観点から、「産業技術実用化開
発助成事業」、「大学発事業創出実用化研究開発事業」を「イノベーション実用
化助成事業」に大括りする構想は、時代変化・要請に合致している。運用に当た
っては、産学連携の枠組みも含め、社会情勢・要請を感度高く把握して柔軟な運
用を図ることが望まれる。
また、知財重視政策や日本版バイ-ドール条項の確立など、これまで行われてき
たシステム改革の成果を、より一層高めていくことが求められる。
具体的には、本助成事業の対象となっている中小・ベンチャー企業において
は、他社の知的財産侵害の可能性がないかなど、中間評価等の際に調査・検討し
ていくことが必要である。
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2.各論
2.1 政策軸
(1)根拠(位置づけ)
上位施策「民間企業等の研究開発支援」の目的は、「我が国の産業技術力の強
化を図るため、民間企業等の研究開発ポテンシャルを発揮させるスキームを設
け、民間企業等が実施する研究開発を支援する。」であり、本制度は、上位施策
の補助事業の一つに該当し、本制度の目的は、上位施策の目的と合致している。
制度が発足した平成12年度の採択者は、本制度がなかったら取り組まない、
あるいは、何ともいえないという意見がかなり多く、本制度が企業の実用化開発
推進に役立っていると思われる。一方、18年度になってくると、制度がなくて
も取り組むという回答がかなり多く、申請企業にとって重要な技術開発テーマが
申請されており、本制度はそれらの実用化開発の促進に役立っていると思われ
る。
社会的な経済状況や企業の経営状況によって、助成制度の必要度や応募状況が
変化することがあるが、ある程度継続的に国としての支援制度が維持されている
ことの意義は大きいといえる。
(2)目的
本制度は、ベンチャー枠や資本金300億円未満のいわば中小用の産業技術枠
があり、大企業は次世代枠に出さざるを得ないというようにうまく分けられてい
る。また、ベンチャーはベンチャーの中で、優劣つけて採択されるという形にな
っており、非常に良いスキームとなっている。本制度が提案公募型競争的研究開
発資金助成制度であることについて、概ね 80~90%の回答者(採択審査委員、採択
者、非採択者とも)が妥当であると考えていることから、現在の形態を維持して
いくことが望ましいと考えられる。
応募件数が最近少し下がっているとか、この制度はなくてもテーマを企業とし
ては実施するというのが増えているという調査結果があるが、国の支援の有無に
関わらず、本来実施するというテーマを、基本的には提案していくという流れに
大体の企業は今なっているのではないかと思われる。したがって、税金を投入し
て実用化の確率が上がるような、そういうテーマを企業側も申請してきているこ
とが考えられる。
国のインセンティブで日本の技術競争力、産業競争力を高めていくというのは
依然として強い要請であり、応募件数の増加のためにも、事務局を中心に、シー
ズの発掘を一層強化する仕組み作りも必要と思われる。
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(3)目標
実用化について数値目標(事業終了後3年以上経過した時点での実用化率 40%)
を設定している点は評価できる。
本制度の実用化達成率の目標値が適切であるか否かについては、採択審査委
員、採択者、非採択者とも約半数が適切と思う一方で、何ともいえないとする回
答も少なからずある。この点については、早急な何らかの改善を行うことは困難
であるとしても、継続して検討する必要があると考えられる。
実用化の定義について、採択審査委員の約4割が妥当とは思わないと回答して
いる点は、本制度の目標に関わる重要な点であり、技術領域や産業分野による差
異がある点についても十分に留意しながら、検討を行っていくことが望まれる。
実用化のほかの効果として、特許とか、波及効果(開発結果がどこかの新しい
別な起業のきっかけ)、助成金を受けた企業の満足度など、別の指標での評価方
法も検討することが重要と考える。
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2.2 マネジメント軸
(1)制度の枠組み
アンケート調査結果の採択者・非採択者意見から、助成条件、助成方法につい
ては、概ね適切であると言える。
助成率、助成金額、助成期間については、約半数の採択者・非採択者が適切で
あると回答する一方で、残りの約2割ずつが「何ともいえない」あるいは「不適
切」であると回答している。今後も継続的に、これら(潜在的)利用者/実施者
の意向も聴取し、条件や方法の改善につなげていくといいのではないかと考えら
れる。
中間評価時点で、事業化をにらんだ体制整備がごく少数であるが進んでいない
場合がある。技術評価的には数値目標によって管理しやすいのだろうが、定性評
価が中心となる事業化領域の評価を的確に行い、例えば、助成を打ち切るべき案
件は早めに決断することが必要である。
(2)テーマの採択審査
審査項目・基準は、本制度の目的・目標を達成するための提案の選定を可能な
らしめているかという点で、概ね妥当であると採択審査委員には認識されてい
る。
1次審査と2次審査委員を同じメンバーで行った方がいいというコメントがあ
るものの、分かれていて、違う人が行うから、基本的に公平性を保てるところが
あるので、今の仕組みの方がいいと考えるが、1次と2次審査委員の役割分担を
勘案しつつ、適切な運用を行っていくことが望まれる。
申請書はその書き方、分量に差異がありすぎる印象があり、書き方の雛形や分
量の目安等をある程度示すことで、申請者にとっても審査員にとっても負担が軽
減されるような工夫が望まれる。また、特許についての情報(法務的な訴訟リス
クを抱えている案件が含まれているか否かのチェックを含む)が、きちんと盛り
込まれていないものもあるという意見があり、提案書への記載方法にも工夫が望
まれる。
最後に、第2次評価者にとっての審査環境について、例えば審査期間が十分で
ないとする声があり、改善の検討が必要である。
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(3)制度の運営・管理
運用・管理に関して、種々の改善や変更を実施しており、利用者が利用しやすい
ことを念頭に対応していると評価できる。
企業側からすると、煩雑な作業の中の1つが労務費である。今回、NEDOで
は初めて本制度で採用された、日誌を書かなくて一律という仕組みは、労務費の
割合の上限2割が問題という指摘もあるが、企業のスタッフ側も研究者も負担が
かなり楽になっており、非常に評価をしている。こういう仕組みをNEDOの他
の事業においても増やしてほしいと思っている。
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