...

名古屋市立西部医療センター 病診連携勉強会

by user

on
Category: Documents
30

views

Report

Comments

Transcript

名古屋市立西部医療センター 病診連携勉強会
名古屋市立西部医療センター
病診連携勉強会
第6回:消化器外科
消化器外科
三井 章
1.最近の手術症例の報告
2.食道良性疾患の外科治療
1.最近の手術症例の報告
手術症例数
40
35
30
25
20
15
10
5
0
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
食道癌
胃癌
結腸癌
直腸癌
十二指腸腫瘍
潰瘍性大腸炎
アカラシア
13
49
50
41
1
1
1
肝臓癌
胆管癌
胆嚢癌
膵癌
肝嚢胞
胆石
総胆管結石
5
2
2
3
1
34
3
虫垂炎
胃十二指腸穿孔
腸管穿孔
イレウス
骨盤内腫瘍
ヘルニア
脾臓腫瘍
18
4
5
15
2
38
1
Barrett食道癌
61歳 男性
自覚症状:胸やけ
健診異常にて精査、診断
食道亜全摘術、胸腔内経路胃管再建術施行
w/d adenocarcinoma in the Barrett esophagus
pT1aDMM,INFa,ly0,v0,pIM0,pN0,pPM0,pDM0
直腸カルチノイド
70歳 男性
自覚症状:なし
健診異常(便潜血陽性)にて精査、診断
直腸低位前方切除術施行
Carcinoid tumor, type 1, 12mm×10mm, pSM(6mm), int,
INFb, ly1, v0,
pPM0(130mm), pDM0(5mm), pRM0, R0 ,pN1(2/13)
胆嚢癌
38歳女性
体調丌良にて受診、精査の結果胆嚢癌疑い
拡大胆嚢摘出術施行
Papillary adenocarcinoma with focal invasion
of the ss layer
Pap,ss,pHinf0,pBinf0,pPV0,pA0,pN0,pBM0,pHM0,pEM0
膵臓癌
48歳女性
上腹部痛にて前医受診
黄疸を指摘され、紹介受診
膵頭十二指腸切除術施行
Tublar adenocarcinoma,well differeniatedtype
pT3,INFb,intermediate type
du(+),ly1,v0,ne1,mpd(x),dpm(-),ch(x)
N(+): 13a
食道癌(バイパス術)
69歳男性
主訴:嚥下時のつかえ感
前医にて精査の結果、食道癌と診断
入院時CT
入院時PET
Y字胃管食道バイパス術
十二指腸憩室穿孔
89歳女性
主訴:嘔吐
入院時CT
食道癌
胃癌
結腸癌
直腸癌
十二指腸腫瘍
潰瘍性大腸炎
アカラシア
13
49
50
41
1
1
1
肝臓癌
胆管癌
胆嚢癌
膵癌
肝嚢胞
胆石
総胆管結石
5
2
2
3
1
34
3
虫垂炎
胃十二指腸穿孔
腸管穿孔
イレウス
骨盤内腫瘍
ヘルニア
脾臓腫瘍
18
4
5
15
2
38
1
2.食道良性疾患の外科治療
逆流性食道炎
食道アカラシア
逆流性食道炎
胃内容物の逆流によって丌快な症状
あるいは合併症を起こした状態を指す
逆流性食道炎の症状
胸やけ
胸痛
酸(酸っぱい味)の逆流
逆流性食道炎の発生に関わる要因
食道裂孔ヘルニア
H.pylori の非感染および除菌
高齢
肥満
胃排出能の低下、幽門狭窄
噴門切除後
食道裂孔ヘルニアを伴う逆流性食道炎
食道裂孔ヘルニアを伴う逆流性食道炎
食道裂孔ヘルニアを伴う逆流性食道炎
逆流性食道炎の治療
1.薬物療法
PPI、H2 blocker
2.生活習慣の改善
3.手術療法
逆流性食道炎手術
逆流防止
Nissen法
Toupet法
Dor法
Collis-Nissen法
等
代表的な手術法
a)
Nissen法
Total fundoplication
b)
Toupet法
Partial fundoplication
食道アカラシア
下部食道噴門の弛緩丌全による食物の
通過障害と、食道の異常拡張などがみら
れる機能的疾患
成因:丌明
病理:下部食道の平滑筋内のAuerbach
神経叢の変性、消失
アカラシアの症状と特徴
症状:つかえ感、嚥下困難(程度は様々)、嘔吐、
胸痛、体重減少、咳嗽
特徴:20歳から50歳に好発
やや女性に多い
病悩期間が長い(突然発症もあり)
症状の程度は日、精神状態で変化
ストレス、過労、冷たい物の摂取で増悪
食道内貯留液の口腔内逆流(重症肺炎)
アカラシア分類
紡錘型
フラスコ型
S状型
食道アカラシアの治療
1.薬物療法
Ca拮抗剤、ニトロ製剤
2.バルーン拡張術
3.手術療法
食道アカラシア手術
• 噴門部通過障害の解除
• 逆流防止
Heller Dor 法
Heller 法:狭窄した食道の径を拡張することにより、
食物の通過を良好にする。
Dor 法:逆流防止機構の作製
創の再癒合によるアカラシアの再発防止
筋層剥離切除部の憩室発生の予防
食道造影
術前
術後2ヵ月後
アカラシアに対する腹腔鏡下Heller Dor手術
Fly UP