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診断と治療面よ りみた食道癌治療成績向上のための問題点
日消外会誌 1 3 ( 1 1 ) : 1 2 2 6 ∼ 1 2 3 0 , 1 9 8 0 年 特 集 lⅢ 診断 と治療面 よ りみた食道癌治療 成績向上 のための問題点 杏林大学医学部第 2 外 科 鍋 谷 欣 市 PROBLEMSIN THE MANACEMENT OF CARCINOMA OF THE ESOPHACUS Kinichi NABEYA 2nd Surgical DcPartlnent of Kyorin University School of Medicine 索引用語 t早 期食道癌,食 道癌啓蒙運動, カ プセル法擦過細胞診,食 道癌 リンパ節郭清, 食道癌 合併療法, は じめに 食道痛治療成績向上 のための問題点は,他 の消化器癌 と同様に診断面 と治療面か らの 2つ に大別 され よう。 ゆ 診断面 では食道癌 の 早期発見例 が きわめて少 く,治 療成績 を不良としている最大 の理 由となつている。各種 食道検査法 の発達 した今 日においては,患 者の立場か ら みて食道癌 の啓蒙 と集団検診の実施,医 師の立場か らみ て診断技術 の向上な どが要望 され る. 治療面 では手術に よる死亡率はかな り低下 した とはい うものの ,術 後合併症 の対策,再 発防止 のための合併療 法な どが期待 され る. 1・診 断面よ りみた検討 卜 本 邦 における食道寝の実態 1977年度の厚生 の指標 による食道癌 の死亡率 は,人 口 10万に 対 して 男性7.3,女 性2.1,総 数4.6であ り,年 齢 海 0歳頃か ら増加 しは じめ ,60歳 以上 の高齢者で男 別でヤ な っている。 性 が high riSkと また年間 の食道癌 に よる 死亡数は約5,000人で,胃 癌 のち ょうど1/10に 担当す る。この数字 は 決 して少な くな る。すなわち,年 間 の 食道癌罹患数 は,約 5,000人の死 亡す る末期癌 と,翌 年 に 死亡す るであろ う約5,000人の いる 進行癌 と,さ らに約5,000人の 早期癌 ,計 15,000人 もの と推定 され る。この うち 1年 間に発見 され る早期癌 は,わ ずかに10∼20例で,ほ とんどは進行癌 として翌年 2,000人にす に発見 され ,し か も治療 され るのは1,000∼ ぎない.し たが って,食 道癌治療成績 の向上 は,何 よ り もまず早期痛 の発見にあ るといえる。 ちなみに本邦 における 早期食道癌 の最初 の 報告 は , つ の 1966年東北大学山形 ら ,東京女子医大中山 ら か らみ ら れたが,そ れ以前 に も1959年中山が千葉大学 で手術 した 症例がある。しか しなが ら,こ れ までの早期食道癌 の発 見例 を手術年度別に調査 してみ ると,1966年 か ら1977年 までは 1年 間 に10例以下,1978年 か ら1974年までは20例 以下 ,1975年か らは20例を こえる年度がみ られたに過 ぎ ない。この発見手術例数は,年 間死亡数 の0.4%で あ り, 図 1 食 道癌 の生存率 (本邦報告 940例,1951∼ 1968年) い数字 であるが,現 状では社会的に も,ま た治療 にたず さわ る医師の間で も食道痛 に対す る認識 と関心は,遺 憾 なが ら乏 しい といわ ざるをえない。 ら推定 され る早期癌の状 食道癌 の natural historyか 態か ら死亡 までの全経過は,お よそ 2∼ 3年 と考えられ 求 第1 6 回日消外会総会 シンポ 1 消化器癌治療 成績 向上 のための諸 問題 s T I ( 8 6) 例 sTH(1う 2例 ) 進 0・ 例) 鴨 S I 1 1 ( 5 7)5 例 s T I V (0受 例) 1980年 11月 9(1227) 図 2 早 期食道癌 の生存率 (本邦報告 126例,1979年 10月) 87)9%(相 対生若率) 各種食道検査法の発達 した今 日の現状か らみると,社 会 的要因が問題 となっていると考え られ る。 つ ぎに食道痛 の 治療成績 を1951年よ り1968年 までの 全国集計940例についてみ ると,進 行癌 の 平均 5生 率 は 20.0%で あ り,そ の当時 の早期癌は29例であるが 5生 率 表 1 早 期食道癌 126例 の診 断機序 食 遺症 状 あ り (通過 障害 な ど) 最初 に 食道 検査 し発 見 他 を検産 後 に 食 道 検 査 し発見 5 1 ( 6 ユ. 4 効 32(38.6効 ( 4 3 . e 幼 ( 9 6 . 2 効 また1979年10月 の 調査 に よる早期食道癌126例の生存 8 3 ( ■ 。。効 ( 6 5 . 0 効 2 1 ( 9 5 . g , り2 3 ( ■。。効 ( 2 .●0 効 ( ■0 。 効 2 ( 4 . γ 効 ( 3 . 3 効 他 の症 状 あ り は58.6%と す ぐれ ていた (図 1). 計 2 0 ( ■0 0 効 症 伏 全 くな し 2 0 ( ■。。の ( ■5 . 9 , 分 ( 2 , . 4 効 3%,10生 率74.6%と なって 率 は,粗 生存率で 5生 率79。 いる (図 2)。 また 相対生存率 では87.9%で あ り,早 期 73(57.'め 53(42.工 効 ( ■。。夕) 計 1 2 6 ( ■0 0 効 ( ■。。効 ( ■0 0 効 痛発見に よる治療成績向上の意義は大 きい。 表 2 早 期 ・表在食道癌 のX 線 型 ( 本邦報告 3 6 0 例, 1 9 7 9 年1 2 月) 2.早 期を発見の方法 a.主 訴について X線 型 早 期 表 早期癌126例の主訴をまとめてみ ると,鴎下時胸痛24.6 %,つ かえ感23.8%,熙 下障害23%の 3つ が最 も主な症 喪在平坦型 18(102%) 4(87%) 状である。これ らの症状は,癌 腫 の形状に よって も多少 表 在 陥 凹型 27(153%) 題 縛 型 51(288%) 15(326%) 揺 歯 型 ,3(73%) 君 斗 型 3(17%) 異な り,腫 瘤型 では ,つ かえ感,熙 下障害がう よく,表 層型 では全般的 に多彩な症状がみ られ ,潰 瘍型では,鴎 下時胸痛が過半数 にみ とめ られている。しか し,全 く無 症状 の もの も15.9%に み とめ られている。 さて,こ れ ら症状の種類に よって,い わゆる食道症状 として通過障害 のあるもの,他 の症状 のあるもの,無 症 状 の ものの 3群 に分類 してみると,来 院時に最初に食道 を検査 して癌を発見 してい るものは42,1%と 半数以下で 表 在 隆起 型 56(316%) ,6(349%) らせ ん 型 3(17%) 正 5(20%) 不 常 隣 総数 早期 R(ch)― 震在 15(150%) 3(8,%) 34(340%) 15(406%) 13(130%) 1(lo%) 2(43%) R(ch)― 5(135%) 7(7.0%) 7(152%) 2(43%) な 13(18.0%) 12(120%) 3(100%) 2(54%) 4(100%) !(o6%) ,77(1000%) Ⅲ (1000%) 100(,000%) 37(1000%) よび表在食道癌 のX線 型を対比 した ものは ,表 2の ごと くである。早期癌 は177例 となっているが,こ の うちX あ り,し か も通過障害 のあ った ものが 大部分 であった く 表 1),残 りは他の部位 の 検査後 にや っと食道を検査 線 で表在型 と診断 された ものをま とめると57.1%で ,他 して痛を発見 してお り, この中に も食道症状を訴えてい た ものがかな り含 まれている。医師の食道癌 に対する認 はやや進行 した型 と読んでいる。また ,X線 のみでは正 常あるいは不詳 と診断 した ものが 6例 3.4%に み られて 識 が不足 しているのではないか と考え られ る。 b.X線 検査 いる。 X線 検査は内視鏡検査,生 検 ・細胞診 とともに最 も有 力な検査法の 1つ である.1979年 12月に集計 した早期 お われわれは早期痛 とくに表在型 の診断 には,粘 膜面 の 微細な変化や,数 髪 の断裂,肥 厚を読影することが重要 であると考えている。このためス ク リー ニ ングの段階 で 診 断 と治療面 よ りみた食道癌 治療成績 向 上のための問題点 日 消外会誌 13巻 10(1228) 表 3 早 期 ・表在食道癌 の内視鏡 型 ( 本邦報告 3 6 0 例, 1 9 7 9 年1 2 月) 内視 鏡 型 表 在 隆起 型 早 期 表 75(424%) 23(500%) 表 な平 坦 型 9(31%) 表在 陥 凹型 46(260%) 3(174%) 隆 起 型 33(186%) 10(217%) 陥 画 型 5(28%) 全周 狭 窄型 3(17%) 不 6(34%) 総 詳 数 1(22%) 3(66%) 在 2,(210%) 2(20%) 39(390%) 18(180%) 5(50%) (ch)一 早 期 R(ch)一 表在 過細胞診を考案 し,食 道癌 の診断 に応用 している.診 断 率 は教室 の食道癌68例について疑診 を含め91%で あ り, 表在型,鋸 歯型 では100%の 陽性率 であ った。 3.診 断面のまとめ 2(34%) 13(130%) 2(20%) 1(22%) 向 5(135%) 11号 以上の診断面の問題点をまとめてみ ると。食道癌早期 5(135%) 発見 の遅れ る理 由は, a.息 者側 12(325%) 7(189%) 3(81%) 3(31%) ,77(1000%) 46(1000%) 100(1000%) 37(1000%) も,充 盈像,二 重造影像 ,粘 膜敷製像が連続的 にえ られ る,食 道 X線 連続撮影装置ゆを 開発 し,撮 影 タイ ミング の困難性を解決 している。 C.内 視鏡倹査 内祝鏡検査で も,表 在型 と診断 しえた ものをまとめる と,73.5%で X線 よ りもさらに 高 い 診断率である (表 3).し か し,内 祝鏡単独 では 不詳 6例 がみ られ,各 種 検査法 の併用が重要であろ う. め 最近 は東京女子医大遠藤 らの色素検査法 が 広 く応用 され ,癌 病巣の広 が りの判定 に有力な検査法 となってい る。 d.生 検 ・細胞診 直視下生検 ・細胞診 は,癌 の確定診断上 きわめて有力 な検査法であ り,一 般 にルチ ンとして行われている。し か し,非 直視下細胞診は本邦ではあま り普及 していない のが実状 である。 1)症 状が な く,自 覚 しに くい 2)症 状があ って も食道癌 と考えない 3)症 状があると恐怖 してか くす b.医 師側 1)軽 い症状 に対 して食道検査を行わない 2)検 査 の診断技術が不足 している C.癌 の性質 1)発 見 しに くい型 がある。 2)特 異な進展形式がある。 などがあげ られ る。また,そ の対策 としては次の よ うな 点が要望 され よう。 a.食 道痛 の知識 の普及 1)大 衆 の啓蒙運動 2)医 師の教育 b.high rおkの 検診―― 高齢者 ・男性 の集団検診 C.検 査法 の改良 ・工夫十-7RE胞診など 最後 に診断面 における項 目の中で ,最 もよく早期癌 の 生存率 との相関を示 した ものは癌腫の最大長径 であった (図 3).た だ し,50mmを 細胞診 には洗維法 と,擦 過法 の 2つ に大別 され るが, 擦過法 は管状臓器である食道 に適 した検査法 であるとい めに よる え よ う。中国では,abrasive ballOn法 検診を行 い ,き わめて高率 に早期食道癌を発見 している. われわれは,す で に 報告のりした ごとくカプセル 法擦 図3 最 こえる大 きな癌 は 母数が少 ないので除外 している。 すなわ ち,10mm以 り,41mm∼ 50mmで 下 の 微小癌 で 5生 率 が100%で あ は30%と 低下 している。また,10 mm以 下の痛では大部分が粘膜上皮内に とどまる CP痛 てある ことか ら,将 来 は早期癌 のなかで も,か か る微小 大長径 よ りみた早期 食道癌 の生存率 0 - 1 0 m n l ( n ‐1 0 ) 11-20mm(n=25) 21-30mm(n=32) 31-40mm(n‐ 11) 41-50mm(ni 3) 1980年11月 癌を発見す ることが理想であろ う。 H・ 治 療面よ りみた検討 1.手 術切除率 ,死 亡率 われわれの教宝は開設以来 7年 目で,い まだ充分な検 討症例を持たないが,そ の治療成績について検討を加え 11(1229) 図 4 衛前照射 と組織学的深達度 よ りみた 実測生存 率 ( 杏林大 2 外 , 直 ・他病死除 く) 一 とくに a 2 ・a 3 例 につ いて一 る。 食道癌治療成績向上のためには ,い かに切除率を向上 させ, しか も手術死亡率を低下 させ るか とい う相反する 条件 の困難性がある。 教室 の 入院切除率は114例中94例,82.4%で あ り,切 除直接死亡率 は9.6%で あった .こ れ らはすべ て 痛平上 皮癌で,頚 部を除 く即胸手術例である。切除率はかな り 高いが,反 面 ,直 死率 もやや高 く適応の選択が問題 とな る。 3 生 率 予後は不良であった 。 2生 率 例 で も非切除 に 終 った By‐ pass 3例,胃 癌 2例 ,挿 管 1例 ,計 6例 の 平均生存月数は4.8月と短 く,進 行癌の 1生 率 また,非 手術例は14例で,そ の内訳は手術拒否 4例 , 出血死 3例 ,呼 吸器疾患 3例 ,心 疾患 2例 などが含 まれ ている。その平均生存月数は3.4月 と短 い。なお,手 術 リンパ節 転移 よ りみた実測生存率 ( 杏林大 2 図5 外, 直 ・他病死除 く) 100 直死例 9例 の内訳をみ ると,必 らず しも高齢者ではな いが ,術 前状態で異常所見をみ とめた もの と,手 術所見 で A3症 例 が多 くなっている.直 接死因では術後肺合 併 症 に よる ものが過半数を占めている.こ れは,気 管支系 お よび後縦隔の リンパ節郭清 に よる例が多 く,か かる例 では術後 の 管理対策が重要 な 問題点であると考えてい る。 進行度 とくに 組織学的進行度 よ りみた 生存率は ,教 室 の症例が少 な く3生 率 について 検討 したが,stage o 癌 では100%,stage Eヵ Ⅲで35,7%,stage I,Ivで は 10.6%と なってお り,平 均25%で あ った。 Iの 不良であったのは,た またま脈管侵襲の高度な例 が多 く, 2年 経過後に臓器転移死亡をみたためで ある。 この対策は困難な問題点を含 んでいるが ,術 の 後 強力な 3生 率 手術に よる根治性 の向上は,外 科医 の最 も努力すべ き 問題点であるが,手 術所見および病理所見の うち 2∼ 3 の主な因子について,予 後 との関連を検討 してみ る。 a.進 行度 と生存率 2生 率 2.手 術および病理所見 と生存率 1生 率 この対策 としては 呼吸器内科 との 協力によって術前 aow_v。 lume曲 線 の異常例に術後肺合併症の 発生率が高 いことをみ とめてお り,積 極的な呼吸訓練,呼 吸管理が 大切であると考え られ る. 合併化学療法の必要性を感 じている。 b.外 膜漫潤 の程度 と生存率 一般 に a因 の 子 高度な ものほ ど,予 後は不良の傾向を みているが,こ れに対 す る 術前照射りの 効果は,a2)a3 症例 においてみ とめ られた.図 4は a2,a3を まとめて みたが,a2の みで も,a3の みで も有意の差 を もって 3 生率の向上をみ とめている. C.リ ンパ節転移の程度 と生 存率 われわれは原則 として N2群 か ら N3群 までの可及的 】 郭清 のに努力す る断式を とっているが ,年 齢,全 身状態 診断 と治療面 よりみた食道癌治療成績向上のための問題点 日 消外会誌 13巻 11号 12(1230) そ の他 の条件 にもよって,理 想的郭清 の不充分な場合 も ある .図 5で は ,n3(十 ),n4(十 )例 が全例 2年 で死亡 しているので,今 後 は術後合併症 との関係か ら n2群 ま での郭清 に努力す るが,n3群 以上 は症例 に 応 じて選択 的 に郭清すべ きであると考えている。 一般 に リンパ節転移は予後 との関連が深 く,表 在癌 の 斎 9.3%で あ 5生 率 を集計 してみて も,早 期癌 の 5生 率 ↓ るのに,n(十 )表 在癌 の 5生 率 は23.5%で 一般 の 進行 癌 と同様であった 。かかる リンパ節転移 の対策は,現 状 では容易に解決 されない困難な問題であ る。 d.脈 管侵襲 の程度 と生存率 図 6 の ごとく, I y ' V ( 一 ) 例 の 3 生 率 は4 7 . 9 % と 良 好である。l y ・v 陽 性例を目癌 に 準 じて 分類 してみ る と, l y ・V ( 十 ) 群 で は 3 生 率2 3 , 5 % であ ったが , I ア・V 図 6 脈 管侵襲 の程度 よりみた実測生存率 ( 杏林大 2 外 , 直 ・他病死除 く) 100 3生率 2生率 1生 率 (十),(‖ )群 ではいずれ も3年 以内 に 死亡 している。 この対策 はやは り合併化学療法 に期待 したい問題点 であ る. 3.治 療面のまとめ 以上治療面 の問題点をまとめると常識的な結論 ではあ るが, 1)手 術死 亡率低下 のための努 力 2)手 術 に よる根 治性 の向上 3)再 発防止 のための合併療法 を さらにキ メ細 か く検討 してい きたい 。 おわ りに 食道癌 治療成績 向上 のための問題点を ,診 断面 と治療 面 か ら検討を加 えた 。時 間 の都 合 でふれ なか ったが, こ のほかに も,術 前術後 の栄養管理 ,高 齢 者 に対す る成人 病 予防 の生活指導 も重要 な問題点 で あ る。 また,早 期食道癌 の本邦集計 に ご協 力を いただいた , 食道疾患研究会会員 の 方 々に心か ら 感謝 す る もので あ る。 文 献 1)鍋 谷欣市 :各 科領域癌 の早期発見上 の問題点― 食道癌.癌 の臨床,24:882-887,1978. 2)山 形は 一 ほか :主 として細胞診 に よって診 断 さ れ た 早期食道癌 の 1例 .胃 と 腸, 1:259266, 1966. 3 ) 中 山恒 明 ほか : 早 期食道癌 の 1 例 . 外 科診療, 8: 1224--1226, 1966. 4 ) 鍋 谷欣市 : 食 道X 線 連続撮影法. 臨 床成人病, 41 1101--1104, 1974. 5 ) 遠 藤光夫 ほか : 色 素撒布法 に よる食道粘膜 の粋 細観察, 特 に食道病変 の染色 につ いて. 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