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日本一安全・安心な まちへ
Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅲ.米百俵の人づくり Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 73 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 Ⅳ. 日本一安全・安心な まちへ Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 74 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅲ.米百俵の人づくり Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅳ-A ① 度重なる災害からの復旧 多くの災害を経験した長岡市… Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 ●その教訓を生かし、日本一災害に強い都市(まち)を目指す Ⅲ.米百俵の人づくり 平成 19 年中越沖地震 平成 17・18 年豪雪 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 1 防災体制の強化へ向けた検討 災害の検証 新たな防災体制に関する提言 市民・企業・市議会議員・市職員・ 防災・減災の専門家集団による全国 NPO・ボランティアの声 のモデルとなりうる防災対策の検討 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 平成 16 年新潟・福島豪雨 A.中越大震災からの教訓、復興 平成 16 年中越大震災 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 長岡市防災体制強化の指針 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 75 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 2 防災体制強化の指針 Point ●「長岡市防災体制強化の指針」は、今後の防災体制強化の道しるべとなるもの 1 災害予防と 減災対策 日ごろのつながりが 災害時にも力を発揮 Ⅲ.米百俵の人づくり 貴重な災害経験を 最大限に生かす。 実戦的な防災体制の確立 4 応急対策と避 難環境の整備 A.中越大震災からの教訓、復興 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 3 災害情報伝達 体制の整備 道路や河川などインフラの整備と、 市民力・地域力を最大限に生かし た防災への取り組みによる日本一 災害に強い都市の実現 2 地域防災力 の強化 5 災害対策本部 機能の強化 優しさと安全性を兼ね備えた環境 具体的に事業化 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 事前の準備と適切な 災害対応が重要 緊急告知 FM ラジオの貸与 中越市民防災安全大学の開講 市民向け防災パンフレットの作成 災害時支援協定合同締結式 76 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 新庁舎防災本部室の整備 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 今後の展開 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 3 幼児から大人までの各年代を対象とした防災教育・研修の推進 親子防災教室(ぐんぐんと連携) ○ 子育て支援施設「ぐんぐん」と連携し、毎月開催 ○ 防災センターの特徴である「防災」と「子育て」の特徴を活かした事業 Ⅲ.米百俵の人づくり ○ 親子で楽しみながら学べる反復型の防災学習プログラムを開発・実施 子ども向け防災教室 ○ 様々なイベントと連携して子ども防災教室を開催 ○ 花いっぱいフェア、長岡まつり、防災フェア等と連携 ○ 幼稚園、保育園、小中学校等の総合学習、自主防災会の視察に対応 ○ 地震体験車、施設・展示物を活用した防災プログラムの提供 地域防災研修【ワークショップ型】 ○ 自主防災会、町内会、コミュニティセンター等を対象にした防災 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 子ども向け防災教室【イベント連携型】 A.中越大震災からの教訓、復興 市民防災センター防災教室【学校等連携型】 地震体験車の活用 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 研修 ○ 防災意識啓発及び各地域の防災訓練をサポート 地域防災力強化支援事業 ○ 地域住民が参加する地域防災マップづくりを支援し、「地域防災マップ」 を作成して地域に配布 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 災害時支援活動検討会開催事業 ○ 災害経験、東日本大震災ボランティアバックアップセンター等の活動経験をもとに、平時からの災害 対応の仕組み(協働型災害支援体制)の定着化を図るため、行政と各種団体による災害支援活動検討 会の設置・開催 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 77 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 中越大震災からの教訓 ありのままを全国発信 Ⅳ-A ② Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 中越大震災 ∼自治体の危機管理は機能したか∼ ● 地震の体験を広く全国に発信 ● ありのままの経験をお知らせすることが全国への恩返し Point Ⅲ.米百俵の人づくり ● 市長、市職員が自ら執筆 ● 中越大震災から得た教訓や、今後の災害対応のための「実 践アイデア」や「提言」を盛り込む ● 全国の書店で購入可能 長岡市災害対策本部編集(ぎょうせい刊) 背景 A.中越大震災からの教訓、復興 中越大震災の発生 阪神大震災の教訓 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 1 全国からの支援 長岡市で全国初の災害対応モデルが誕生 本を発刊し、全国へ情報発信 東日本大震災の被災地でも「中越モデル」が活躍 78 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 概要 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 2 中山間地型・地盤災害 漏水・停電により消防署に本部を開設 阪神大震災の都市型災害と異なる 段ボール製更衣室でプライバシー確保 本部会議を生放送で公開 地元企業が開発した段ボール製更衣室を設置 本部会議を朝夕 2 回生中継、マスコミに公開 大量に届いた救援物資 車中泊の発生 救援物資で一杯になった市役所 1 階ホール(詳細は 111 ページ) プライバシー確保から車中泊が発生 エコノミークラス症候群で亡くなる方も Ⅲ.米百俵の人づくり 一時的に使用できなかった市役所 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 79 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 在留外国人向けラジオ放送 中越大震災後に配備した緊急告知ラジオ 音声素材を FM わぃわぃ(神戸市)から提供受ける 仮設住宅団地に介護・地域交流拠点を設置 コミュニティに配慮した仮設住宅の入居 全国で初めて災害救助法を適用した仮設住宅団地内の集会所として、国・県・ 市で合意 孤独死防止のため、コミュニティを重視して入居 NPO の活躍 中山間地型復興住宅の建設 A.中越大震災からの教訓、復興 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅲ.米百俵の人づくり Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 コミュニティ FM で情報伝達 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 「山古志村のマリと 3 匹の子犬」を出版・映画化 風景になじむ復興住宅 Point ● 東日本大震災復興構想会議メンバーに長岡市長が選ばれ、中越大震災の教訓を伝える。 80 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む メモリアル施設を整備。 キーワードは「被災地まるごと」 Ⅳ-A ③ 災害メモリアル施設とは… Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 ●災害の教訓を伝え未来の安心・安全につなげるとともに、被災地の地域 づくりに寄与する施設 ● 被災地まるごとアーカイブ がキーワード 8 車道 長岡 JCT 自動 北陸 長岡 IC 8 351 17 上越新幹線 404 ● 一極集中で施設を作るのではなく、各 地に特色ある施設を整備 ● 復興のなかで生まれた絆や交流を繋ぐ やまこし復興交流館(計画中) 関越自 動車道 Point Ⅲ.米百俵の人づくり 長岡南越路スマートIC こ ごも 291 小千谷 IC 117 とともに、周辺施設とともに地域づく りを支援 17 越後川口IC 堀之内 IC 中越メモリアル回廊全体図 中越全域を周遊 背景 人と人との絆や感謝の気持ち を伝え、交流していきたい 被災地で起きたことをもっと 知りたい 復旧・復興・防災の資料を 収集し研究・学習できる施設 地域住民と支援団体 が交流できる施設 特色を持った施設を被災地域 に整備し、連携して災害を伝 える Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 震災の経験や知見を広く発信 し、災害支援の恩返しをしたい Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 1 災害の教訓を伝え今後の災害対策に寄与するとともに、 全国からの支援に対する感謝を発信 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 被災地に災害メモリアル施設を! Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 81 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 2 概要 長岡震災アーカイブセンター(愛称:きおくみらい) Point 愛称に込められた想い みんなの記憶をこれからの未来に伝えた い、活かしたい ● iPad を持って地図を歩くことで、中越 Ⅲ.米百俵の人づくり 大震災を学ぶ ● 来館者や利用者のニーズに合わせたフ レキシブルな展示で研修や学習をサ ポート オープン A.中越大震災からの教訓、復興 施設案内 特 色 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 所在地 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 長岡震災アーカイブセンター 施設概要 開館時間 休館日 82 平成 23 年 10 月 22 日 長岡市大手通 2-6(フェニックス大手イースト 2 階) ○エントランス:路上に描かれた SOS のメッセージを実物大で再現 ○図書スペース:地震や防災の書籍を用意。iPad で検索もラクラク ○震災マップ(約 100㎡):震災の被災状況が残る航空写真から iPad で情報確認 ○シアター:臨場感あふれる大スクリーンで中越大震災と復興経過を上映 ○多目的ホール(定員 80 人):企画展、講演会、セミナーを開催 ○災害の記憶・記録・教訓を未来の安全・安心に活かす施設として整備する 7 つのメモ リアル施設の中核的役割を担う。 ○災害や震災に関する知的情報倉庫として情報を集積するとともに、先進の IT 技術を活 用して情報を発信。 ○研究教育機関との協働の場、被災地全体のガイダンス機能も有する。 午前 10 時∼午後 6 時(土曜・日曜・祝日は午後 5 時まで) 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 川口きずな館 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 Point 震災の絆を育て、豊かな明日へ ● 中越大震災記録年表「復興のあゆみ」 ● 川口の 5,000 人の絆の記録 川口きずな館 施設概要 長岡市川口山中 1441(川口運動公園内) 所在地 施設案内 ○絆カウンター:川口の美しい風景や食べ物、イベントなど何でもご案内 ○復興のあゆみ:震災の発生から復興までを記録した川口の年表 ○展望テラス:開放感あふれるテラス席から眺める、美しい越後三山は絶景 ○絆ポスト:本物の郵便ポストを設置。想いを伝えたい人に手紙を出せる ○ 5,000 人の絆:収集・記録した「絆の物語」を iPad で誰でも簡単に閲覧 ○被災を通して育まれたもの。それは人と人との「絆」。数多くの「絆の物語」にふれる ことで、新たな未来を開く。 特 色 開館時間 午前 10 時∼午後 5 時 メモリアルパーク 施設名 木籠メモリアルパーク 震央メモリアルパーク 妙見メモリアルパーク Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 概 要 「はじまりの公園」 「記憶の公園」 「祈りの公園」 震災の傷跡を見守り、忘れて 震源地の保存・伝承と感謝の 92 時間救出劇の現場を被災 気持ちを発信 はならない痛みを伝承 者追悼の祈りの場所に オープン 平成 23 年 10 月 23 日 平成 23 年 10 月 23 日 所在地 長岡市山古志東竹沢地先 長岡市川口武道窪地先 長岡市妙見町地先 小千谷市浦柄地先 特 色 地震の際に発生した大規模 な土砂崩れにより芋川が塞 き止められ木籠集落の大半 が水没。今も土砂に埋もれた 家屋が残る。 中越大震災の震央を公園と して保存。目印の標柱に加 え、東屋や遊歩道を整備。 車が土砂崩れに巻き込まれ、 尊い命が失われた現場に慰 霊碑や献花台などを設置し て、追悼の祈りを伝えていく ために整備。 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 平成 23 年 10 月 23 日 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始 A.中越大震災からの教訓、復興 休館日 平成 23 年 10 月 23 日 Ⅲ.米百俵の人づくり オープン 83 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 3 今後の展開 基礎資料の充実 ○ 被災から復興までの地域構造の把握、地域形成に関する科学的文化的資料の収集と整理 防災教育の推進 ○ 防災学習体験プログラム開発、講座やシンポジウムの開催、学校教育支援と連携 やまこし復興交流館(仮称)の整備 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする A.中越大震災からの教訓、復興 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅲ.米百俵の人づくり ○ 山古志会館内に地域住民の想いを大切に、地域にあった展示・交流施設の整備を検討 84 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 東日本にも波及! 財団法人山の暮らし再生機構 Ⅳ-A ④ 山の暮らし再生機構とは… Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 ●創造的復興に向けて 地域 と 行政 とをつなぎ、住民団体や NPO など の活動をサポートする組織 Point Ⅲ.米百俵の人づくり ● 話し合いの場づくりを通して地域の主体性を醸成 ● 地域への人的支援により住民団体等の活動を支援 ● 活動主体同士の連携や交流による相乗効果を創出 楽しい共存がイメージされる ㈶ 山の暮らし再生機構のシンボルマーク 1 背景 小さくても成功体験を 積み上げていこう! A.中越大震災からの教訓、復興 まずは、出来ることから はじめよう! みんなでやっていこう ! Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 住民の復興に向けた 想いを尊重しよう! 住民団体や NPO などの活動を応援しよう! Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 でも… 過疎高齢化が進む地域では、圧倒的にマンパワーが不足 中山間地域の風土を認めながらも、新しい視点や価値観が必要 行政が前面に出ると、依存関係になりやすいし… 市役所ではない中間支援組織を創ろう! (個々の事業の利害関係から独立し、多様な活動に対して支援を行う) Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Point ● 復興の担い手は、あくまでも地域住民や地域で活動する団体! ● 創造的復興に向けた 多くの種まき と 様々な芽を育む には行政主導・計画主導から、地域 主導・発想(やる気)主導へ! Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 85 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 2 ①基本理念 中山間地域再生への創造的な取組みを通じ、持続可能な中山間地域の形成を目指す。 A.中越大震災からの教訓、復興 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅲ.米百俵の人づくり ②主要事業 コミュニティ ひ と 産 業 地域復興支援事業 山の暮らし大学校事業 産業・交流支援事業 • 伝統・文化の伝承 • 住民の誇りを醸成 • 集落の活力向上 • 地域の人材育成 • 定住・交流人口の増加 • 地域の魅力発信 • 地域資源の産業化 • 地域雇用・企業の創出 • 東日本被災地支援・連携 Point 地域復興支援員制度は、東日本大震災被災地へ波及! ● 被災地へ地域復興支援員 2 名を派遣( H24.4 ∼) ● 国は復興支援員を設置する自治体に特別交付税を措置す る制度を創設( H23 年度∼) Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 概要 被災地で活動する地域復興支援員 3 今後の展開 住民主体による地域の課題解決に向けた体制づくりのサポート ○ 支援対象は、 集落や団体 から 地域の総合力を高める仕組づくり へとシフト これまでの活動を検証し、全国にも共通する施策として提案 ○ 被災した過疎中山間地域が直面した課題は、日本全国に共通する課題 ○ 市民力や地域力の維持向上を図る人的支援施策の注目度は大 86 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 過疎にバスを走らせる。 地域の主体性を活かす特区 Ⅳ-A ⑤ 長岡型総合特区とは… Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 ●災害をバネにさらに強まった市民力・地域力を結集して、持続可能な中山 間地域を目指す特区 Point Ⅲ.米百俵の人づくり ● 震災復興や地域づくりに取り組む NPO 法人が主体 ● 住民参画と固定概念にとらわれない事業展開がポイント ● 突破口は、地域の喫緊の課題である生活交通事業 地域が運行を支えるクローバーバス 1 背景 誰もが安心して暮らし続けられる地域の実現へ Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 【さまざまな課題】 いつまでも、この地域で暮らし続けたい! 路線バスが撤退して通院通学が不便だなぁ… 生活交通の確保にはどうしたらいいのか? 商店が廃業して買い物が不便だなぁ… 地域が主体になって生活交通を確保しよう! Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 でも… サービスの継続性を高めるためには、もっと収益を上げなくては。 観光客に乗ってもらったり、空き時間に住民団体にレンタルしたら? 今のルールだと、できないことや時間がかかることばかり…。 総合特区制度を活用しよう! (規制の特例措置や税制・財政・金融上の支援措置の活用が可能) Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Point ● 震災を契機に高まった 地域の主体性 こそが総合特区指定の源! ● 過疎地域などの生活を維持していくには、地域の想いや実情にあった取り組みが必要! Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 87 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 2 概要 ①指定内容 Point 平成 23 年 12 月 総合特別区域第一次指定 国際戦略総合特区 7 団体 地域活性化総合特区 26 団体 Ⅲ.米百俵の人づくり 首相から総合特区指定書を受領 指定日 平成 23 年 12 月 22 日 名 称 持続可能な中山間地域を目指す自立的地域コミュニティ創造特区 区 域 山古志地域・太田地区、小国地域、栃尾地域、川口地域 目 標 誰もが安心して暮らし続けられる地域 政策課題 解決策 規制緩和 生活サービスの継続性確保 自立経営型 NPO 法人による生活サービス提供モデルの構築 ○過疎地有償運送の旅客の範囲の拡大 ○自家用マイクロバスの貸渡しの許可基準の緩和 A.中越大震災からの教訓、復興 ②推進母体 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ ※平成 24 年8月末現在、国と地方の協議会において協議中。今後さらに追加提案する予定。 3 組織日 平成 23 年 8 月 18 日 名 称 長岡市中山間地域自立促進協議会 構成員 長岡市 財団法人山の暮らし再生機構 社団法人中越防災安全推進機構 NPO 法人中越防災フロンティア NPO 法人 MTN サポート NPO 法人フォーラム栃尾熱都 NPO 法人くらしサポート越後川口 株式会社大光銀行 今後の展開 NPO 法人による生活交通事業を開始 ○小国地域で先行実施。ノウハウを蓄積し、他地域への波及を促進 ○事業の収益性を高めるため、提案中の規制の特例措置の実現を推進 地域の想いや知恵を出し合う 場づくり を推進 ○取組推進に不可欠な 地域の主体性 の向上を継続的に支援 ○個々の主体の多様性を尊重しつつ、地域の総合力を高める仕組みづくりを検討 88 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 ※平成 24 年8月末現在 ⑥ Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅳ-A 市民が上げる開花幅 2.8km の 復興祈願花火フェニックス みんなであげようフェニックス Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 ●中越大震災からの復興を祈願し、 感謝と勇気を全国に発信する市民協働花火 Point Ⅲ.米百俵の人づくり ● 平成 17 年の長岡まつりから打ち上げを開始 ● NPO が中心となって実施する募金活動や市民からの 寄付を財源 ● 市民ボランティアによる会場の運営 H23 復興祈願花火 フェニックス (長岡まつり協議会写真コンクール写真) 1 感謝の気持ちを発信したい 財源はどうしようかなぁ 被災した市民に勇気を与え、支 援いただいた方への感謝と復 興した姿を PR する方法って… 観 光 「名物花火」を作って付加価 値を!交流人口を増やした い… 被災した長岡市民にも希望を与え、 「長岡まつり大花火大会」を通じて、 復興の支援をいただいた全国の皆様へ感謝の気持ちを発信したい !! Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 広 報 A.中越大震災からの教訓、復興 予 算 市民団体による「震災復興祈願花火打上実行委員会」を結成! Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 超大型ワイドスターマイン 復興祈願花火「フェニックス」の打ち上げ 市民自ら協賛する市民花火 2 日間で約 80 万人の来場者へ 復興を直接 PR 他では見ることのできない花 火の開発と、マンネリ化の脱却 に成功 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Point ●「花火は上がるもの」という意識から「市民が上げるもの」という意識改革に成功 ● 地域愛の醸成と世界へ長岡市の PR と平和への祈りを発信 ● 名物花火の開発による交流人口の増加に成功 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 89 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 2 概要 復興祈願花火 フェニックス Point ● コンピュータ制御による超ワイドス ターマイン ● 平原綾香さんの歌う「 Jupiter」とシン クロし、打上げ時間は約 3 分間に及ぶ A.中越大震災からの教訓、復興 開花幅約 2.8km に及ぶフェニックス花火 想像を超えるスケールで人々に勇気を与える Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅲ.米百俵の人づくり 大スケール 年度 2日間の来場者数(人) 16 680,000 17 750,000 18 800,000 10 か所打ち上げ 19 790,000 中越沖地震(7 月 16 日) 6 か所打ち上げ 20 850,000 6 か所打ち上げ 21 880,000 15 か所打ち上げ、2 尺玉 3 発を組み込む 22 850,000 15 か所打ち上げ、2 尺玉 6 発を組み込む 23 800,000 新潟・福島豪雨災害( 7 月 30 日) 15 か所打ち上げ、2 尺玉 3 発を組み込む 新潟・福島豪雨で会場が水没 90 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 備 考 中越大震災発生(10 月 23 日) 「震災復興祈願花火 フェニックス」の打上げ 6 か所打ち上げ ※名称は翌年から「復興祈願花火 フェニックス」となる 市民ボランティアによる会場復旧作業 募金活動風景 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 今後の展開 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 3 フェニックス花火と市民協働 ○ 長岡まつり実行委員会フェニックス部会を中心とした、市民ボランティアや近隣の学生ボランティア による会場設営等の運営 ○ 肥大化し、手狭となってきた会場において、一人でも多くの方が花火観覧できるように「ゆずり愛(合 い)」のマナー喚起や、安全対策の啓蒙等を、同様にボランティアと協働により実施できる体制作りの Ⅲ.米百俵の人づくり 推進 地域の想いや知恵を出し合う 場づくり を推進 ○ 他に類を見ないスケールで打ちあがる花火で復興した「ながおか」を全国に発信 ○ 東日本大震災被災地において復興のシンボルであるフェニックス花火を打上げ、被災した方々へ復興 できたことへの感謝と、被災地へ勇気を届ける Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ ○ 共通のロゴを作り地域愛の醸成と、東北地方への長期的な復興支援を約束 A.中越大震災からの教訓、復興 (平成 23 年 8 月 1 日宮城県石巻市においてフェニックス花火の打上げを実施、平成 24 年度も打ち上げを継続) Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 2011 年に設定された花火気運醸成のロゴマーク。市の公用車や 花火関係者に配布された。 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 大手通りのまちかどビジョンに石巻川開き祭り 花火大会で打ち上げられたミニフェニックス花 火の模様が映し出されました。 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ A.中越大震災からの教訓、復興 91 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む ① Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 長岡防災シビックコア地区とは… ●防災の向上と快適な都市生活を支える広域拠点 Point Ⅲ.米百俵の人づくり 官公庁施設と民間施設とが連携して、そこで 暮らす人々の利便性の向上を図りつつ、関連 する都市整備事業との整合性を図った計画を 策定することにより、魅力と賑わいのある都 市の拠点地区の形成を推進するもの 方針 地区形成の方針 安全・安心な 市民防災拠点の形成 消防本部庁舎、市民防災セン ターや市民防災公園等を整備 し、市役所本庁舎と連携しな がら安全・安心な市民防災拠 点を形成します。 B.自然災害に強いまちへ 市民に開かれた 広域行政サービス拠点 の形成 国の施設等の集約的な整備を 図り、市民に開かれた広域行 政サービス拠点を形成します。 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする ※シビックコア地区とは… ● 全国のシビックコア地区の中で初めて「防災」の名をつ け、防災の必要性を強く意識 ● 中越大震災当時、仮設住宅団地が建設された場所 ● 平成 18 年度∼ 22 年度で整備完了 1 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 全国初! シビックコアに「防災」の名称 Ⅳ-B 防災シビックコア の形成 日常的な賑わいが 感じられる交流拠点 の形成 官公庁施設、民間施設の整備 や緑豊かなオアシス空間とし ての公園整備により、魅力と 賑わいの市民交流拠点を形成 します。 長岡防災シビックコア地区整備 Point ● 国の官庁施設が核となり、市施設や民間施設が連携 ● 日常的には緑豊かなオアシス空間であり、「花・子ども・防災」がキーワード 92 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 概要 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 2 ○整備計画概要 面 積 約 11.5 ha 所在地 長岡市千歳1丁目 ほか地内 整備目標 長岡地域の防災性の向上と快適な都市生活を支える広域拠点の形成 ○千歳団地市営住宅 【B 街区】 ○長岡市民防災公園 ○ながおか市民防災センター・子育ての駅ぐんぐん ○長岡市緑花センター「花テラス」 ○長岡市消防本部庁舎 ○長岡地方合同庁舎 ○交流広場 【C 街区】 ○バスターミナル、多目的用駐車場 ○新潟日報長岡支社、原信シビックコア店 など 【関連事業】 ○都市計画道路整備(千歳南町線、溝橋袋町線) ○公共サイン整備 主な事業 Ⅲ.米百俵の人づくり 【A 街区】 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 長岡防災シビックコア地区 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ 93 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 ○主な施設概要 ■A街区 □千歳団地市営住宅 オープン 罹災者公営住宅:平成 19 年 4 月 1 日 一般公営住宅:平成 19 年 7 月 10 日 施設規模 罹災者公営住宅:1 棟 38 戸 一般公営住宅:1 棟 36 戸 特 色 ○ライフスタイル対応型住宅(都市型集合住宅) ○罹災者公営住宅は中越地震による罹災者用住宅 ■ B 街区 B.自然災害に強いまちへ オープン 【本館】平成 23 年 3 月 14 日 【別館】平成 20 年 3 月 3 日 施設規模 【本館】建物:7,421㎡ 地上 7 階 【別館】建物:3,529㎡ 地上 3 階 施設案内 【本館】自衛隊新潟地方協力本部長岡出張所、長岡公共職業安定所(ハローワーク長岡)、 長岡税務署、北陸農政局長岡地域センター、長岡労働基準監督署 【別館】新潟地方法務局長岡支局 特 色 ○ 地区の中で最も高さのある合同庁舎を新幹線側に配置することで住宅地への圧迫感を緩 和、別館との壁面線の整合、外壁色の統一など景観に配慮 ○ 新潟県産材である越後杉を本館食堂の内装仕上げに用い、ぬくもりある空間の創出に配慮 □長岡市民防災公園 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅲ.米百俵の人づくり □長岡地方合同庁舎 オープン 平成 22 年 10 月 30 日 施設規模 面積:約 3ha 地下:飲料水兼用大型貯水槽 100㎡ 施設案内 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 特 色 94 多目的広場(避難広場)、市民花壇、防火樹林帯、駐車場、雨水貯留施設、ジャブジャブ池、 飲料水兼用大型貯水槽、非常用トイレ、ワンちゃんトイレ (※緑化センター、ながおか市民防災センターを含む) ○長岡の大花火をイメージした花壇を整備 ○平常時はフリーマーケットや各種イベントを開催 ○災害時には避難場所や緊急ヘリポートにも活用できる防災拠点 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む □ながおか市民防災センター・子育ての駅ぐんぐん 平成 22 年 4 月 29 日 施設規模 建物:1,452㎡ 施設案内 防災学習・研修拠点(平常時)、災害対応拠点(大規模災害時)、防災関係団体事務室 実 績 H23.1 長岡雪害ボランティアセンターを開設 H23.3 長岡災害支援ボランティアセンター・東日本大震災ボランティア バックアップセンターを開設 H24.1 長岡雪害ボランティアセンターを開設 Ⅲ.米百俵の人づくり 特 色 ○ 子育ての駅と市民防災の拠点機能が融合した全国初の施設 ○ 平常時は防災学習・訓練・研修、防災関係団体等の活動の拠点、大規模災害時は災害 情報の提供、ボランティア等の災害活動支援拠点の機能を有する ○ 防災 NPO 等と協働・連携し、子育てに幅広い世代が関わるソフト事業を展開 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 オープン (※「子育ての駅ぐんぐん」については、60 ページを参照) □長岡市緑花センター(花テラス) 施設規模 建物:823㎡ 施設案内 管理・作業室、育苗温室、研修・展示コーナー、屋上庭園、展望テラス 特 色 ○花づくりを通した「学びと交流の場」 ○一年中花づくりを体験できる Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 平成 22 年 10 月 30 日 B.自然災害に強いまちへ オープン □長岡市消防本部庁舎 平成 22 年 4 月 1 日 施設規模 建物:7,383㎡ 地上4階 施設案内 長岡市消防本部・消防署、高機能消防指令センター 特 色 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 オープン ○ 消防庁舎として、県内初の基礎免震構造を採用。大震災が発生しても、消防機能の心臓 部である指令センターが保護され、消防隊員が迅速に災害活動にあたれる。 ○ 環境にやさしい「天然ガスコージェネレーションシステム」を導入 ○ エネルギー供給設備等を3階に配置し、万一の水害に際しても、設備がダウンすることな く消防機能を維持することができる。 ○ 確実・迅速・安全を実現する「高機能消防指令システム」を導入 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ 95 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 □交流広場 オープン 平成 23 年 3 月 14 日 施設規模 面積:1,790㎡ 施設案内 交流広場、屋根付き通路、植栽 特 色 ○ 平常時は施設利用者の休息と憩いのスペース。各種イベント、防災訓練などとして活用 ○ 災害時には災害支援緊急車両の集結スペース、応援部隊の駐屯スペース ○ 通路(雁木)には、電源コンセントとシート取付フックが取り付けてあり、イベント 利用時にはブースとして、災害時には周囲にシートを張って応急救護所や救援物資の 荷造ヤードとして利用 ■ C 街区 Ⅲ.米百俵の人づくり □交通関連施設 ・バスターミナル ・多目的駐車場 □民間商業施設 ・新潟日報社長岡支社 ・原信シビックコア店 など ■サイン計画 Point B.自然災害に強いまちへ 地区内には施設案内、周辺避難所、災害避難時の 不足する情報、的確な情報を発信させるためにサ イン施設を設置した。今後は周辺道路に車両系大 型案内標識を設置する。 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ ● 公共サインデザイン賞入選 3 今後の展開 民間施設も含めた全体施設の効果的な連携の検討 ○ 地区の一体的な利用に向けた協議の更なる推進 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする ○ 情報の効率的な共有と効果的な PR を検討 96 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ サイン施設 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅳ-B ② 水害に強い都市づくり 市民が安心して暮らせるように… Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 ●水害から暮らしを守るため、流域全体の雨水排水対策 Ⅲ.米百俵の人づくり 平成 16 年「 7.13 水害」浸水被害の様子 平成 23 年「新潟・福島豪雨」市街地の浸水被害の様子 Point Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 雨水排水対策 豪雨による浸水被害を防ぐため、河川改修の促進と下水道整備の連携により、雨水排水対策を強化 稲葉川及び柿川放水路の整備により、川の 雨水排水対策 稲葉川放水路の整備 柿川放水路の整備 河川整備に合わせた下水道の整備 雨水貯留管等の雨水流出抑制施設の整備 安全度(治水安全度)が 1/2 から 1/10 に 向上! 1/10 ってどれくらい安全なの? Ⅵ.合併はこうやってプラスにする ○ ○ ○ ○ 10 年に1度経験するような雨が降っても 川の水が溢れず、安全に流せるようになり ます。 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 1 B.自然災害に強いまちへ ● 平成 16 年 7 月刈谷田川ダムの 24 時間降雨量が 426mm と記録的な雨量を観測し、刈谷田川が 決壊。中之島地域を中心に広範囲で浸水被害が発生。 ● 長岡市では死者 4 名、全壊 65 棟。被害総額は、県全体で 2,125 億円となり水害としては本県 の戦後最悪の事態。 ● その後、平成 23 年に発生した「新潟・福島豪雨」の降雨量は、「 7.13 水害」を上回ったが、 河川改修等の効果が発揮。 97 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 2 概要 ○柿川放水路 概 要 柿川の市街地上流から分岐させ太田 川へ放流する 延 長 1.4 km 15 ㎥/s(既設の消流雪施設を含む) 事業主体 新潟県 事業着手 平成 20 年度 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする B.自然災害に強いまちへ Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅲ.米百俵の人づくり 計画流量 98 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ Point ● 建設促進総決起大会など官民一 体となった運動が実って、平成 24 年度から本格的に工事着手 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む ○稲葉川放水路 稲葉川の市街地上流から分岐させ 猿橋川へ放流する 延 長 0.9 km 計画流量 30 ㎥/s 事業主体 新潟県 竣 工 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 概 要 平成 22 年 3 月 Ⅲ.米百俵の人づくり Point 今後の展開 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 3 B.自然災害に強いまちへ ● 放水路の整備により、 平成 23 年 7 月豪雨で もほとんど被害なし 河川整備に合わせた下水道の整備 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 ○ 治水安全度を高める雨水管渠等整備 雨水貯留管等の雨水流出抑制施設の整備 ○ 日赤町貯留管整備 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ 99 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 避難所と教育を両立させる 新しい学校のカタチ Ⅳ-B ③ Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 避難所機能を充実した学校… ○避難エリアと教育活動エリアを分離配置し、避難所の運営と教育活動を両立 ○被災者ニーズに合わせた環境整備 Ⅲ.米百俵の人づくり 東中学校(平成 20 年校舎竣工) Point ● 改築学校施設…東中学校・宮内中学校 ● 既存学校施設…平成 17 年度から 19 年度まで市立学校全校を対象に避難所対応工事を実施 B.自然災害に強いまちへ 1 背景 中越大震災発生時は、学校の屋内運動場 やグラウンドに避難 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 宮内中学校(平成 23 年校舎竣工) 避難者が集まった屋内運動場 テントを設営したグラウンド 【問題点】 ・段差があり不自由 ・プライバシーが確保されない ・和式便器しかなく、用が足せない ・災害情報が得られない ・グラウンドで車中泊している ・避難所併設のため、教育活動との両立が難しい 被災者ニーズに合わせた環境整備 既存の学校施設に避難所対応機能を設置 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Point ● 学校を地域コミュニティーの拠点、命を守る防災拠点として整備を進める政策 ● 避難生活をおくった住民、避難所となった学校、避難所運営をした職員等の意見、アンケー トから生まれた政策 100 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 概要 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 2 ○改築学校施設の避難環境整備 ■ 東中学校 ビッグルーフ(半屋外 自家用車による避難 の屋根付広場)を設置 テント設営による避難 ヘリコプターの発着 屋内避難エリア 屋外避難エリア 避難生活の中心 屋内運動場 武道場 給食室 一般開放玄関 Ⅲ.米百俵の人づくり ビッグルーフ グラウンド 保健室 校舎 教育活動エリア 生徒玄関 外部トイレ 施設概要 所在地 長岡市水道町 5-1-1 施設規模 敷地:34,030㎡ 施設:10,959㎡ 施設構造 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)3 階建 特 色 ○ 避難エリアと教育活動エリアを分離配置し、避難所の運営と教育活動を両立 ○ ビッグルーフ(半屋外の屋根付広場):雨や雪を避け支援物資搬入、ケガ人の搬送、 仮設トイレの設置等を想定 ○ 屋内運動場とグラウンドに隣接して保健室を配置(緊急動線確保) ○ 避難所の近くに給食室を設け、炊き出しをする広場を隣接して設置 ○ 畳敷き武道場(ガス暖房)、和室、避難所本部となる専用部屋、外部から利用できる トイレの整備 ○ 雨水貯留タンク:トイレ及びグラウンド散水に使用 ○ 水栓付の受水槽、プロパンガス接続口、電源車用電気接続口、温水シャワー等の設置 実 績 ○ 平成 23 年度視察者数:マスコミ、議会、行政等 29 機関 158 人 ○ 学校施設の防災機能を向上させた事例集『公立学校施設整備に関する防災対策事業活 用事例集』に掲載(文部科学省作成) Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 約 25 億円 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 総工費 Point ● 全国に先駆けて学校施設に防災機能を整備 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 武道場 避難所から離れた 教育環境の確保 B.自然災害に強いまちへ ビッグルーフ 避難エリア と教育活動 エリアを分離 101 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 ■ 宮内中学校 避難エリアと教育 活動エリアを分離 避難生活の中心 屋内避難エリア 給食室 武道場 屋内運動場 一般開放玄関 避難所から離れた 教育環境の確保 校舎 屋根付広場 教育活動エリア 保健室 屋外避難エリア グラウンド B.自然災害に強いまちへ 屋根付広場を設置 屋根付広場 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 電気接続口 自家用車による避難 テント設営による避難 ヘリコプターの発着 温水シャワー 施設概要 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅲ.米百俵の人づくり 生徒玄関 102 設置場所 長岡市宮栄 2-3-50 施設規模 敷地:30,883㎡ 施設:13,392㎡ 施設構造 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)4階建 総工費 約 32 億円 特 色 ○ 避難エリアと教育活動エリアを分離配置することにより、避難所の運営と教育活動を 両立 ○ 半屋外の屋根付広場:雨や雪を避け支援物資搬入、ケガ人の搬送、仮設トイレの設置 等を想定 ○ 屋根付き広場に隣接して保健室を配置(緊急動線確保) ○ 避難所の近くに給食室を設け、炊き出しをする広場を隣接して設置 ○ 畳敷き武道場(ガス暖房)、避難所本部となる専用部屋、外部から利用できるトイレ の整備 ○ 雨水貯留タンク:トイレ及びグラウンド散水に使用 ○ 水栓付の受水槽、電源車用電気接続口、温水シャワー等の設置 ○ 太陽光発電 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む ○既存学校施設の避難環境整備 平成 17 年度から平成 19 年度まで 設置場所 市内小・中・総合支援学校 約 1 億円 内 容 ①屋内運動場の出入り口にスロープを設置 ②屋内運動場のトイレの和式便器を洋式便器に取替え ③屋内運動場に TV 配線、電話配線及びインターネット LAN 回線を設置 ④機械室内の既存受水槽に蛇口を設置 ⑤ガスの接続口を設置(都市ガス区域の学校) ⑥防災物品の備蓄(地区防災センターの学校) 高齢者が和式トイレで用を 足すことが困難で、体調を崩 す方が続出したことから設置 ⑥防災備品 都市ガスが断絶しても、プ ロパンガスを接続でき、炊き 出しが可能となる Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 飲料可能なきれいな水を確保 ⑤ガス接続口 職員が体育館(屋内避難エ リア)と職員室を往復するこ とが大変だったことから設置 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 ④蛇口を設置した受水槽 ③電話配線 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ ②洋式トイレ B.自然災害に強いまちへ ①スロープ Ⅲ.米百俵の人づくり 事業費 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 設置時期 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ 103 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 3 今後の展開 校舎と屋内運動場の耐震補強工事の推進 ○ 平成 27 年度末までに校舎と屋内運動場の耐震補強工事が 100 パーセント完了する予定 屋内運動場の非構造部材の耐震化工事の推進 ○ 屋内運動場の耐震補強工事や大規模改造工事等に合わせて、天井材や照明器具等の非構造部材の耐震 化を計画的かつ効率的に実施 B.自然災害に強いまちへ ○ 高齢者等の避難者にも対応できる武道場(畳敷き、暖房設備設置)の整備を計画的に実施 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅲ.米百俵の人づくり 武道場の整備推進 104 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ ④ Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅳ-B 本部会議を生放送! 情報伝達のその方法 災害の経験を生かし… Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 ●災害時における情報収集・伝達体制の整備と災害対策本部機能を強化 Point Ⅲ.米百俵の人づくり ● 当時、旧長岡市には、防災行政無線(同報系) がなく、市民への情報伝達の手段がなかった ● インターネット、ラジオ、電話、回覧板など、 ハイテクからローテクまで、複数の特性の異な る情報伝達手段を用いることが必要 ● 平時からのつながりを生かし、災害経験を踏ま えた実戦的な防災体制の強化が必要 災害時の情報収集、伝達に苦労 情報収集 情報伝達 被害状況を正確に把握 市民への迅速な情報提供 災害発生時、市内各所の現場 映像を防災本部に集約 様々な手段を用いた伝達体制 の検討 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ Ⅵ.合併はこうやってプラスにする ・伝達システムの導入により、提供に かかる時間を短縮 ・様々な手段を複合的に活用した、迅 速な情報提供 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 ・数字だけではない、現場の情報 ・合併により広がった市域に対応 ・今後の予測につながる情報 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 災害対応に必要な要素 B.自然災害に強いまちへ 1 105 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 2 概要 ○情報収集体制の整備(災害対策本部機能の強化) ● 災害情報を視覚化して共有 防災カメラ アメダスレーダ 気象天気図 ● 迅速な災害対応を実現するため、専用の会議室を 整備 た災害対応を実施 災害現場の情報を迅速に収集するため、 アオーレ長岡に強固な防災本部機能を整備 B.自然災害に強いまちへ ○災害情報伝達体制の整備 ・それぞれの伝達手段について、特性を把握 ・新しい伝達手段の採用 ・これまでの伝達手段の見直し Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅲ.米百俵の人づくり ● 既存の防災システムを連携させ、全市一体となっ エリアメール(緊急速報メール) は主要 3 キャリア全てに対応 県内随一の配備数を誇る、衛星電話 緊急告知 FM ラジオは、新たな起動信号を備え、 起動時間を短縮 様々な手段を用いた伝達体制を整備 106 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む ○本部会議をマスコミに公開 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 ・市災害対策本部会議をマスコミに公開 ・災対本部に報告される最新の情報を直接市民に提供 ・市長(本部長)の各部局長への指示をそのまま家庭に提供 地元ケーブルテレビで、茶の間へ生中継 3 Ⅲ.米百俵の人づくり 市民の安心感を醸成(行政への信頼を確保) 今後の展開 災害対策本部と現地本部との情報の共有体制を強化 なった災害対応 ○ 災害情報の集積・分析結果を状況の予測につなげ、目標を定めて災害対応にあたることにより、より 的確・迅速な災害対応を目指す Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ ○ アオーレ長岡の災害対策本部と、各地域支所の現地対策本部との情報共有体制を強化し、全市一体と 情報伝達の効率化 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 ○ これまでの情報伝達手段の見直しや、新たな技術を取り入れ、さらなる迅速・効果的な緊急情報の発 信を目指す ○ 情報収集力をさらに強化し、総合的な状況把握を実現することで、より適切・迅速な意思決定及び対 応指示を目指す。 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ 107 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅳ-B ⑤ 283 人の防災安全士、 90%の自主防災組織 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 更なる地域防災力の向上を目指し… ●市民力・地域力を活かした地域防災体制の強化 Point ● 自主防災組織の育成 ● 地域防災リーダーの養成 災害経験を生かしたオリジナルのパンフレット Ⅲ.米百俵の人づくり 1 安全・安心してくらせるまちづくりに 防災訓練の 実施 B.自然災害に強いまちへ ・アドバイス ・訓練支援 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 初期消火 活動 自主防災会 (市民) 避難所の 運営 災害時要援護 者の避難支援 ・入学 中越市民 防災安全士(会) 中越市民 防災安全大学 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 卒業・入会 ○ 「私たちの地域は私たちで守る」 という市民の防災意識の高揚を図り、防災活動の充実を目指す ○ 地域防災リーダーとしての中越市民防災安全士が継続的して輩出されるよう、中越市民防災安全大 学の運営を支援 108 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 概要 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 2 ○自主防災会の育成 ・ 防災訓練などの活動を実施した場合、自主防災 会に対し、年一回に限り報償金を支給 Ⅲ.米百俵の人づくり 地域で行う防災訓練の様子 ○中越市民防災安全大学の開校 士」 を育成することを目的として平成 18 年度 から開校 ・ 卒業生 283 人を輩出(H23 年度現在) Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 中越市民防災安全大学の受講風景 ○中越市民防災安全士会の設立 ・ 中越市民防災安全大学の卒業生で組織する任意 団体 ・ 会員の防災知識や技術の向上を図ることを目的 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする に、会員自らが平成 19 年 3 月設立 中越市民防災安全士による心肺蘇生訓練 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ ・ 地域の防災リーダーとなる 「中越市民防災安全 109 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 3 今後の展開 自主防災組織の活動内容の充実 ○ 中越市民防災安全士会と自主防災会が連携して防災訓練 ○ 防災リーダーの育成と災害時の情報伝達体制の整備 ○ 自主防災組織結成率 100%を目標 目指せ! 100% B.自然災害に強いまちへ 自主防災会結成率 中越市民防災安全大学の継続開催 ○ 「中越市民防災安全士」 などの地域防災リーダーを毎年、輩出 ○ 防災の知識や技術の取得につながる Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅲ.米百俵の人づくり 結成率が大幅に上昇! ○ 平成 23 年度現在 6 期 283 人が卒業 目標! 年間 50 人 10 年で 500 人 安全大学では実技訓練も実施 110 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ ⑥ Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅳ-B 長岡発の全国モデル! 「救援物資は受け取らない」宣言 「救援物資は受け取らない」宣言とは… Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 ●個人からの救援物資は受け取らず、必要な人に必要な物を届ける責任ある 供給体制を確立 ●被災地で善意の空回りが起きていることを全国に問題提起 Ⅲ.米百俵の人づくり 全国から次々と運び込まれる救援物資 救援物資で一杯になった市役所 1 階ホール ● 救援物資の仕分けなどの対応が、災害応急対応に当たるべき職員の労力を奪う ● 救援物資を巡る本質的な問題は、これをどう仕分け処理すれば良いかということではなく、全 国からの善意と被災地のニーズをどう組み合わせるかという問題 1 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ Point 背景 全国から大量の物資 3 週間で 10 tトラック 約 445 台分 モラルハザード Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 中越大震災発生 年間 1 千万円もの 倉庫代 無料配布による 民業圧迫 責任ある供給が必要 善意とニーズの ミスマッチング Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 災害直後の命に関わる状況下での責任ある供給体制の確立 民間流通在庫・ノウハウの活用 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ 111 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 2 概要 Point 災害時応援協定合同締結式 ● 民間企業 47、地方公共団体等 11(H 24.4.1 現在) の様々な業種等との協定により、必要なものを 迅速に配送できる体制を構築 ● 災害直後の命に関わる状況では、個人からの救 援物資に頼らずに、 ① 必要とする被災者に ② 必要なときに ③ 必要なものを ④ 必要な量だけ Ⅲ.米百俵の人づくり 供給できる体制を確保することが必要 B.自然災害に強いまちへ 指定避難所 福祉避難所 東日本大震災のときは… Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 地区防災 センター Ⅵ.合併はこうやってプラスにする ボランティアバックアップセンターによる効率的な救援物資の受け入れと仕分け 被災地の外(長岡市)で救援物資を仕分けし 荷捌きの人と一緒に送付 112 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ 被災地 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 今後の展開 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 3 新しい善意の届け方を全国に発信 ○ 東日本大震災の発生直後、長岡市は、救援物資を送り届ける際に、荷捌きする人員を物資と一緒に派遣 ○ 今後、被災地に善意を送る場合は、送る側が、送ってもらう側の状況やニーズをよく考えて送ることが、 本当の誠意 Ⅲ.米百俵の人づくり 物資を積み込む派遣職員 (被災地で荷捌きする人員としても活躍) Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ 東日本大震災派遣職員出発式 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ B.自然災害に強いまちへ 113 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 市民が自主的に動く 公設民営ボランティアセンター Ⅳ-C ① Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 市民協働型ボランティアセンターとは… ●長岡市社協を主体として、各種団体、個人ボランティアの協力を得て運営 するボランティアセンター Point ● 市が市民防災センターを活動場所として提供 ● 中越大震災のノウハウを持つキーマンが集結 し運営 ● 行政から指示・依頼ではなく、自主的に参加 ● 被災地への支援と、長岡市への避難者支援の 2 つの機能のボラセンを同一の体制で運営 Ⅲ.米百俵の人づくり ながおか市民防災センターで活動 1 背景 ソフト ハード C.経験者だからこその東日本の支援 中越大地震の経験を 活かしたいなぁ… 普段から 顔の見える関係が大切 だよなぁ… 普段使用しないと 災害時には 機能しないよね… 公設民営型のボランティアセンターが設立 長岡災害支援ボランティアセンター ①市内の避難者の支援活動を行なう ②市民から救援物資の受付を行なう ③避難所で炊き出しをするボランティア C.経験者だからこその東日本の支援 ④防災センターで仕分けし被災地 へ物資輸送 ハード ● 市が整備したながおか市民防災センターのハードと、市民が 中越大震災のノウハウを活かすソフトが両輪となった政策 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 長岡市 ・活動場所を提供 ・補助金を交付 ・広報協力 等 東日本大震災ボランティアバックアップ Point 114 もっと広くて、人も 集まりやすいところが いいなぁ… ソフト Ⅵ.合併はこうやってプラスにする ながおか市民防災センターの整備 【さまざまな声】 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 中越大震災時のボラセン活動 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 概要 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 2 公設民営型・協働型ボランティアセンター 東日本大震災時の体制図 Ⅲ.米百俵の人づくり Point ● 行政から指示・依頼ではなく、自主的に参加 ● 地域の様々な団体・機関が自主的に参加・参画し、その場で協議して最も良い運営方法を選択 長岡市千歳 1-3-85(ながおか市民防災センター) 長岡災害支援ボランティアセンター 東日本大震災ボランティアバックアップセンター 目 的 東日本大震災に伴う福島県からの避難者を 受け入れる避難所が長岡市内に開設された ことに伴い、避難者の支援活動を行うボラン ティアの調整(確保・確認・派遣)を行う。 東日本大震災の被災地で支援活動を行う団体 等に対して、長岡を拠点に、救援物資の補給、 情報の集約・発信、支援者のコーディネート、 ノウハウの提供等を行う。 設置日時 平成 23 年 3 月 18 日 14:00 平成 23 年 3 月 17 日 9:00 設置主体 長岡市社会福祉協議会が中心となって、関 係団体と設置・協働運営 社団法人中越防災安全推進機構が中心となっ て、関係団体と設置・協働運営 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 名 称 実績 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 設置場所 H23.1 長岡雪害ボランティアセンターを開設 H23.3 長岡災害支援ボランティアセンター・東日本大震災ボランティアバックアップセンターを開設 H24.1 長岡雪害ボランティアセンターを開設 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ C.経験者だからこその東日本の支援 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ C.経験者だからこその東日本の支援 自主的かつ自然に協力 115 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 3 今後の展開 市民協働型ボランティアセンターの定着化 ○ 今後の災害に備え、協働型の災害支援体制の検討と長岡モデルの定着化 Ⅲ.米百俵の人づくり ○ 継続的に検討会を行ない、平時から行政と防災関係者との顔の見える関係を構築 定期的に検討会を開催 長岡モデルの協働型災害支援体制を全国発信 C.経験者だからこその東日本の支援 ○ ハンドブック等を作成し、視察、研修で活用 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ ○ 中越大震災、水害、雪害、東日本大震災の経験を全国発信 福島県からの避難者を受け入れ 116 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ C.経験者だからこその東日本の支援 視察・研修で経験を伝える Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 節電を1億7千万円の経済効果に。 「夏のおでキャン」 Ⅳ-C ② 夏のお出かけキャンペーンと銘打ち… Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 ●節電・ピークカット対策及び熱中症対策として、市有施設 29 か所を無料開放 Point Ⅲ.米百俵の人づくり ● 合計入館者数は前年(平成 22 年度)同期の約 2倍 ● 節電効果は 1 日平均約 860 世帯分 ● 約 1 億 7 千万円の経済効果 「おでキャン」でにぎわう寺泊水族博物館 1 背景 東日本大震災発生 東京電力及び東北電力管内の供給力の大幅減少 ムダなく・・・ 無理なく・・・ 楽しく・・・ 計画停電の危機 節電数値目標:15% 回避するためには… Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 節電の取り組み 「夏のおでかけキャンペーン」(外出促進) みんなでおでキャン☆ Point ロッキー(寺泊水族博物館) Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ C.経験者だからこその東日本の支援 117 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 長岡市節電・省エネ行動指針を策定(平成 23 年 7 月 1 日∼ 9 月 30 日の平日) ● 午前 9 時から午後 8 時までの最大電力使用量を 15%削減(特に午前 11 時から午後 5 時) ● 市民が主体的に「楽しくピークカット」 ● 継続的な省エネ対策につながる取り組み Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ C.経験者だからこその東日本の支援 原子力発電所をはじめ、各発電所も被災 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 2 概要 ○「夏のおでかけキャンペーン」 ■ 無料期間 平成 23 年 7 月 25 日(月)∼ 8 月 26 日(日) ■ 期間中無料施設 C.経験者だからこその東日本の支援 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅲ.米百俵の人づくり 施設名 H23 年入場者数 (人) 90,051 29,255 307.8 えちご川口温泉&プール(※) 19,685 18,098 108.8 栃尾美術館 2,071 679 305.0 河井継之助記念館 2,662 1,636 162.7 馬高縄文館 – 火焔土器ミュージアム – 1,898 763 248.8 青少年文化センタープラネタリウム 3,607 1,413 255.3 国重要文化財 長谷川邸 1,965 794 247.5 良寛の里美術館 1,751 526 332.9 菊盛記念美術館 1,011 128 789.8 889 139 639.6 2,820 2,297 122.8 40,172 29,045 138.3 兼続 お船ミュージアム 高齢者センター 18 施設 ※えちご川口温泉&プールのみ、平日の中学生以下が無料(土日は、中学生以下も 有料) Point Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 前年比 (%) 寺泊水族博物館 和島歴史民俗資料館 ● 節電を目的に文化施設等を無料開放したのは県内初 118 H22 年入場者数 (人) Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ C.経験者だからこその東日本の支援 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む ○その他 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 長岡市としても、無理のない範囲で積極的に節電に取り組む 主な取組事項 ・ワンモアノー残業デーの設定(水・金曜の週 2 日制) ・「早勤」(早朝時間外勤務)の奨励 ・節電・省エネ推進員の設置 ・デマンドメーターでの自動停止冷房運転 庁舎 市民啓発 ・「夏のお出かけキャンペーン」の実施 ・長岡市 HP や市政だよりでの節電啓発 ・グリーンカーテンの普及啓発の実施 ・環境家計簿を活用した楽しい節電の実施 事業者連携 ・長岡まつりの電力などを自家発電で対応 ・商工会等と連携した節電啓発の実施 Ⅲ.米百俵の人づくり 市有施設 ・グリーンカーテンの実施 ・各施設で必要に応じて行動計画を策定 ・家庭で活かせる節電教育を実施 本庁舎 大口施設 (寿・鳥越クリーンセンター・中央浄化センター・妙見浄水場) 分室・分庁舎等 支所庁舎 公民館等施設 市立学校 スポーツ ・ レクリエーション施設 消防施設 H23 378,437 11,748 10,662 9.2 205,887 581,432 661,443 2,962,668 451,645 1,087,408 225,183 131,036 356,732 508,939 2,463,397 344,520 866,761 170,244 36.4 38.6 23.1 16.9 23.7 20.3 24.4 22.7 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 保育園等施設 削減率(%) H22 489,450 Point Ⅵ.合併はこうやってプラスにする ● 全市立学校においては、最大電力需要電力のピークカッ ト 15%削減は半数以上で、電気使用料は前年比で 17% 削減(H 23.7 ∼ 9 月) ● 長岡市教育委員会では、各学校の頑張りを受け、各学 校が希望する教材をプレゼント 希望する教材をプレゼント Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ C.経験者だからこその東日本の支援 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 施設名 C.経験者だからこその東日本の支援 【主な施設の電力使用量と削減率】(7 ∼ 9 月合計・kWh) 119 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 3 今後の展開 今後も継続的な節電の取り組み ○ これまでの節電の取り組みを活かし、今後も無理なく、ムダなく、楽しく節電に取り組む 原子力にできるだけ依存しないまちへ ○ 東日本大震災後のエネルギーをめぐる環境変化に対応するため、地域エネルギーを活用した安全・安 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする C.経験者だからこその東日本の支援 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅲ.米百俵の人づくり 心なまちづくりを目指す 120 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ C.経験者だからこその東日本の支援 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 市民に一番近い 市町村による研究会を設立 Ⅳ-D ① 大切にしたい理念… Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 ●市民が原発からの避難を考える必要がないほどの安全性を確保す ることが第一 ●国、県、市町村が連携した真に実効性のある防災計画の策定が必要 Point 1 Ⅲ.米百俵の人づくり ● 福島事故を踏まえ、国が原子力防災対策のエリアを原発から 30 km圏域に拡大したことによ り、長岡市も新たにこのエリアに含まれることになった。 ● 平成 23 年 9 月 9 日に部級の臨時的組織として「原子力安全対策室」を設置 背景 柏崎刈羽原発の安全性を確保 することが最重要の課題 国や県が出す見解をそしゃ くし判断できる実力を備える 必要がある 原子力防災は専門性が高く、 自治体が単独かつ短時間で体 制を整備していくことは困難 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ D.原子力安全対策 市民生活の安全・安心を目指し、市民に一番近い市町村が連携し、 原子力安全対策に関する研究をすべきではないか? 「市町村による原子力安全対策に関する研究会」の設立 代表幹事 : 森 民夫 長岡市長 第 5 回研究会の様子(平成 24 年 2 月 9 日) Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 3 市で共同設立 ( 平成 23 年 9 月 12 日 ) 福島市の瀬戸孝則市長を招き、原発災害対応に ついて説明を受ける ( 平成 24 年 6 月 9 日 ) Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Point ● 長岡、新潟、上越の 3 市が共同で設立 ● 徐々に自主的に参加自治体が拡大し、現在は県内全 30 市町村で構成 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ D.原子力安全対策 121 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 2 概要 ○8つの研究テーマ 研究テーマ 担当幹事 ①原発の安全性について ◎長岡市、柏崎市(アドバイザー) ②安全協定について ◎上越市、燕市 ③ EPZ 及び避難計画について ◎三条市、小千谷市、長岡市 ④安定ヨウ素剤について ◎見附市、佐渡市 ⑤土壌汚染対策について ◎十日町市 ⑥浄水場などの汚泥対策について ◎新潟市、阿賀野市 ⑦堆肥対策について ◎胎内市、佐渡市、長岡市 ⑧県外原発とのかかわり方について ◎糸魚川市 原発の安全対策の確認のため、柏崎刈羽原発を視察し、 説明を受ける(平成 23 年 11 月 30 日) Ⅲ.米百俵の人づくり ※◎は、担当幹事の代表 Point ● 第4回研究会では、担当幹事から研究成果の中間報告 ● 各分科会において、関係職員を対象にした勉強会を開催 これまでの研究成果から… D.原子力安全対策 ・ 原発の安全確保及び実効性のある防災体制の確立には、国・県による対策が不可欠 原発の安全確保及び実効性のある防災体制の確立には、国・県による対策が不可欠 国、県、市町村の役割分担と責任を明確することが重要 ・ 国、県、市町村の役割分担と責任を明確することが重要 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ ○要望書の提出 福島原発事故の検証に基づき、新たな法整備等を含め、国・県に万全の対策を 講じるよう強く要請 細野環境大臣に要望書を提出(平成 23 年 12 月 26 日) 122 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ D.原子力安全対策 新潟県知事に要望書を提出(平成 24 年 1 月 16 日) Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む ○東京電力㈱と通報連絡協定を締結 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 ・市町村研究会において研究テーマの一つとして検討を進めてきたもの ・安全協定を結ぶ柏崎市・刈羽村を除く 28 市町村が締結 Ⅲ.米百俵の人づくり Point ● 都道府県内の市町村がまとまって協定を結 ぶのは、全国初の取り組み ● 県を経由せずに直接詳しい情報が県内全て の市町村に届く。 28 市町村が東京電力と協定を締結(平成 24 年 2 月 9 日) ○ワーキンググループの設置 ● 市町村と県が連携して、真に実効性のある 原子力安全対策を構築することが目的 ● メンバーは、市町村研究会と新潟県の実務 担当者 ● 実効性のある避難計画について〔報告〕 (案) を作成し、第 5 回研究会で報告 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 第 2 回ワーキンググループ(平成 24 年 1 月 18 日) ○実務担当者による福島現地視察 Point Ⅵ.合併はこうやってプラスにする ● 福島県内の市町村職員から、原子力災害時 の対応を聞き、避難計画作成の参考とする ことが目的 ● 葛尾村(移転先の三春町)、いわき市、田 村市、郡山市の 4 市村を視察 ● 市町村と県の実務担当者のべ 36 人が参加 いわき市から、市内の空間放射線量の状況について説明を受ける (平成 24 年 5 月 18 日) Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ D.原子力安全対策 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ D.原子力安全対策 Point 123 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 3 今後の展開 研究会として… 更なる研究・検討 ○ 原発の安全性確保、実効性のある避難計画、安全協定などについて研究・検討を重ね、さらなる市民 の安心・安全を目指す 長岡市として… 長岡市地域防災計画(原子力災害対策編)の策定 Ⅲ.米百俵の人づくり ○ 研究会における検討を生かし、実効性のある計画の策定 継続的な放射線監視体制の推進 ○ 全 11 地域に測定器を配備。平日の朝、職員が測定した結果を「放射線観測システム」で公開中 ○ 毎月 1 回の市内 13 ヶ所における空間放射線量の定点観測、給食用食材、上下水道汚泥、焼却灰等に D.原子力安全対策 以下のホームページで、長岡市の原子力防災に関する情報をご覧いただくことができます。 ○原子力安全対策室の取り組み Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ ついて継続的な監視 市町村研究会やワーキンググループでの配布資料や議事録を見ることができます。 http://www.city.nagaoka.niigata.jp/shisei/nuclear-safety ○放射線測定結果 空間放射線量や上下水道汚泥等の調査結果を見ることができます。 http://www.city.nagaoka.niigata.jp/0311sinsai/02.html ○長岡市放射線観測システム 長岡市近郊で観測された放射線量を見ることができます。 http://www.kishou.city.nagaoka.niigata.jp/Radiation/ 124 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ D.原子力安全対策 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 国の制度創設の 先駆けとなった特区 Ⅳ-E ① 地域密着型サービスとは… Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 ●認知症などになっても、可能な限り、住み慣れた自宅または地域で生活 を継続できるようにするための介護保険サービスの総称 1 背景 少し前は Ⅲ.米百俵の人づくり 認知症や介護が必要になったら… ⇒ 「街から離れた山の中の病院の ような施設へ入るしかない。」 でも、本人や家族の本当の思いは…「自宅や地域で暮らしたい」 、「自宅で介護したい」 地域密着型サービスのイメージ 郊外型からまちなか型へ(施設も地域社会の一員に) 私の築いてきた人生は地域内にあり、 他者との関係の中で生きているから、 離れたくない 転換 とこや 居酒屋 大規模 集約型 小規模個室の 老人ホーム ぎんこう 友人 配 食 訪問介護 オプション ほんや 通 所 宿 泊 訪問介護 基本 小規模多機能型居宅介護 私 グループホーム ガソリンスタンド 機能分散 分散 サテライト型 居住施設 ユニット 施設 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 自宅 地域外にある既存の 施設から地域に戻る Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 小規模かつ多様な拠点の整備 により、大規模施設への入所で はなく、「地域の中」で生活を 継続することが可能に。 グループ ホーム 逆デイサービス はなや Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ E.高齢者福祉サービス 住み慣れた地域や自宅での生活を継続できる新しいサービスとして 平成 18 年度に「地域密着型サービス 」が誕生! アクティビティ の拡大 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ E.高齢者福祉サービス 125 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 2 制度創設の先がけとなった特区 ∼サテライト型特別養護老人ホーム∼ サテライト特養と住み慣れた地域での暮らしの連続性 サテライト型居住施設と 小規模多機能型居宅介護 Ⅲ.米百俵の人づくり 特別養護 老人ホーム サテライト型 居住施設 + 小規模多機能型 居宅介護 3 食 365 日配食サービス 365 日夜間緊急 対応訪問看護 中心部から離れた 既存の大型施設 365 日ワイドタイム デイサービス E.高齢者福祉サービス サテライト特養に加え、通所介護・訪問介護・訪問看護・ 配食・宿泊などが、住み慣れた地域での暮らしを支える Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 24 時間 365 日 ホームヘルプ サテライト型特別養護老人ホームとは ・・・ 入居者が希望する住み慣れた地域での生活を確保し、 施設周辺地域の人々との密接な交流を図ることを目指 し、特別養護老人ホームの一部を居住地域で特養の分 館(サテライト型居住施設)として整備したもの。 「地域密着型サービス」創設のモデルとなった サテライト特養「美沢」(定員 15 名) Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Point ● 長岡市は構造改革特別区域計画の認定を平成 17 年 3 月に受け、社会福祉法人長岡福祉協会(特 養こぶし園)が特区を活用し、平成 18 年 3 月にサテライト型特別養護老人ホームを開設 ● 平成 18 年度から介護保険法に位置づけられた「地域密着型サービス」のモデルとなった取り 組み 126 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ E.高齢者福祉サービス Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 地域密着型サービスの概要 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 3 地域密着型サービスの特徴 ・利用は市内(地域)の住民のみ ・少数定員で、街の中に立地 (地域との繋がりを重視) ・少数定員だから職員とも顔なじみの関係 ・地域住民や利用者家族が参加する会議や行事を開催し、開かれた施設へ Ⅲ.米百俵の人づくり 地域の自主避難所としての機能も Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 利用者と地域住民が一緒に落語会 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 施設の運営は地域とともに E.高齢者福祉サービス ゆったりとした時間を過ごす Point ● 歴代の厚生 労働大臣も Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 視察 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ E.高齢者福祉サービス 127 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 人口透析通院者を助ける 福祉デマンドタクシー Ⅳ- E ② Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 福祉デマンドタクシー… ●人口透析通院に特化した乗合タクシー ●通院困難者をドア・ツードアーで通院支援(経済的負担軽減) Point Ⅲ.米百俵の人づくり ● 患者会、タクシー事業者等で構成する 「福祉デマンド・ネットワーク研究会」 が実証実験事業として、低廉な料金で 平成 23 年 10 月 1 日より運行開始 1 福祉デマンドタクシー病院到着 背景 ○ 1 回 4 ∼ 5 時間の人工透析療法を週 2 ∼ 3 回 E.高齢者福祉サービス ○ 長岡市では、タクシー利用券等による交通費助成、福祉有償運送、患者会による互 助送迎等の支援策を実施 しかし… Ⅵ.合併はこうやってプラスにする Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 【現状】 【課題】 ○ 通院回数が多いため、交通の便が悪く、自家用車や乗合バスを利用できない場合、 通院にかかる経済的負担大 ○ 透析後の血圧が不安定になるなど病状や体力面から自力での通院が難しくなってき た透析患者も増加 解決のために… 通院困難者に対する持続可能な支援策の構築へ ↓ 福祉デマンドタクシーを運行 128 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ E.高齢者福祉サービス Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 2 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 概要 タクシー運行 長岡市ハイヤー協会加盟会社等 利用者 登録 会費 利用料 連絡 調整 連絡 調整 助言 利 用 者 を 選 定、 運行コース決定 Ⅲ.米百俵の人づくり 連携 患者会 診療 運行委託 福祉デマンド・ネットワーク研究会 連携 行政機関 病状等から必要性や 困難度を判定 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ E.高齢者福祉サービス 医療機関 事業支援 Point 3 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 ○ 利用者は、バス運賃程度の負担で利用 ○ 平成 23 年度は、寺泊→和島→長岡コースの火・木・土 1 路線運行 今後の展開 実証実験の検証結果を基に運行路線の整備 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする ○ 路線の拡大・効率的な運行計画の作成 透析通院困難者対策の確立 ○ 通院困難者のセーフティネット事業へ Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ E.高齢者福祉サービス 129 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 夜間の急な発熱も安心! こども急患センター Ⅳ- F ① Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 医療機関と連携して… ○子育て中の保護者の育児不安を解消 ○病院の急患診療従事者の負担軽減 Point 長岡休日・夜間急患診療所(長岡市健康センター内) 1 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 背景 軽症患者が病院の救急外来に集中し、 F.医療体制の充実 重症患者の診療に支障 病院の急患診療従事者の疲弊 救急医療がピンチ! 課題解決のために… Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅲ.米百俵の人づくり ● 薬も健康センター内の薬局で調剤 平成 18 年 3 月 平成 20 年 5 月大人のための 中越こども急患センター開設 平日夜間(準夜間帯)急患診療を開始 Point ● 小児に対する平日夜間(準夜間帯)の 救急医療体制の充実を図るため、近隣市 町及び郡市医師会の協力により、長岡 市が開設 130 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ F.医療体制の充実 Point ● 休日に加え、平日夜間にも急な病気や けがをしたときに軽症患者が必要な医 療を受けられるように診療日時を拡大 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む 概要 Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 2 診療所の概要 名 称 長岡休日・夜間急患診療所 診療科目 内科(小児科)・外科 開設者 内 科 歯 科 長岡市医師会 長岡歯科医師会 長岡市西千手 2-5-1 長岡市健康センター内 開設場所 (内科・小児科)昭和 49 年 6 月 2 日 (外科)昭和 56 年 9 月 6 日 平成 20 年 5 月 7 日 昭和 48 年 11 月 18 日 診療日 日曜日、祝休日、年末年始 月曜日∼金曜日 日曜日、祝休日、年末年始 診療時間 午前 9 時∼午後 6 時 午後 7 時∼午後 10 時 午前 9 時∼午後 4 時 備 考 長岡市医師会(内科・外科)と長岡歯科医師会(歯科)が運営し、運営経費に対して 市が財政支援を行っている。 名 称 長岡市中越こども急患センター 診療科目 開設者 小児科 開設場所 長岡市西千手 2-5-1 長岡市健康センター内 運営開始日 備 考 平成 18 年 3 月 20 日 月曜日∼土曜日 午後 7 時∼午後 10 時 診療業務を長岡市医師会に委託 平成 21 年度から土曜日診療を開始 Point 中越こども急患センターでの診療 3 Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 ● 長岡市中越こども急患センターでは、県内初の取り組みである「小 児科サポート医体制 ※ 1」を実施! ※ 1 小児科サポート医体制 初期救急医療施設では対応できない重症の小児患者への対応に備え、 二次救急病院の小児科担当医師との間で構築されている医療連携体制 今後の展開 初期救急医療施設としての機能充実のため移転予定 ○ 平成 26 年度に『長岡休日・夜間急患診療所』及び『長岡市中越こども急患センター』をさいわいプ Ⅵ.合併はこうやってプラスにする ラザ(仮称)(長岡市幸町 2 丁目 1 番 1 号)へ移転予定 市民がより受診しやすい環境へ ○ 医療設備の整備や診療室・待合室の拡充など診療所機能の充実が図られる ○ 従来よりも駐車場のスペースが確保でき、市民の利便性の向上が期待できる Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ F.医療体制の充実 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ 診療時間 長岡市 F.医療体制の充実 診療日 Ⅲ.米百俵の人づくり 運営開始日 131 Ⅵ.合併はこうやってプラスにする 132 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅴ.エネルギー・環境・産業の調和した未来都市 Ⅳ.日本一安全・安心なまちへ Ⅲ.米百俵の人づくり Ⅱ.自由な発想を生み出す市民力・地域力・市民協働 Ⅰ. 長岡型 で市民の誇りを生む