「地域力」を活かし

「地域力」を活かし、
「くらし」を守る長野県政
長野県知事 村井 仁
係費が毎年増加する中で、持続可能な財政
今、 私 た ち は、 急 速 に 進 む 少 子 高 齢 化、
行財政システム改革への取組み
構造の構築に向け、行財政改革プランに沿っ
都市と地方の格差の拡大、信頼が揺らいで 一昨年四月の観光部の設置、昨年四月の
て、適正な定員管理や事業の見直しなどに
本庁組織の再編、そして本年四月には現地
いる社会保障制度などの課題に直面してい
取り組み、
財政の健全化を進めてまいります。
機関の見直しと、県組織の再構築を行って
ます。これに追い討ちをかけるように、世
まいりました。組織のスリム化・効率化の
界経済を襲った景気後退の荒波を受けて、
信州の魅力発信
要請に応えるとともに、時代の流れに適応
長野県経済もかつてない厳しい状況に陥っ
﹁観光立県長野﹂再興計画に
し、機動力に富んだ機能的な組織に変わり 長野県では、
ております。
基づき、新たな旅の魅力を創造・発信する
つつあります。
このような時にこそ、県民とともに直面
活動を展開しています。
今後とも、民間等との協働の推進など残
する試練に立ち向かい、
﹁地域力﹂を活かし
された課題への対応も含め、効果的かつ効 本年三月には、消費者の投票によってレ
て﹁くらし﹂を守る県政運営を推進する必
ストランやホテルを評価する世界的ガイ
率的な行政サービスの提供に向けて行財政
要があります。
ド﹁ザガット﹂の長野版が発刊されました。
改
革
を
推
し
進
め
て
ま
い
り
ま
す
。
長野県には﹁信州サーモン﹂﹁信州黄金シャ
県政運営の基本姿勢
平成二十一年度の重点施策
モ﹂﹁信州プレミアム牛肉﹂など、魅力に富
長野県経済は、長い歴史の中で、たくま
平
成
二
十
一
年
度
一
般
会
計
当
初
予
算
は
、
厳
んだ美味なる地域食材があります。ザガッ
しい力を発揮してまいりました。製造業の
し い 財 政 状 況 が 続 く 中 で、 前 年 度 当 初 比
ト長野版を本県の観光振興の起爆剤の一つ
九九・九％ の八千三百二十二億円となって
と捉え、食をはじめとする長野県の観光の
みならず、県内の各地域には、農林業、観
おります。
充実を図ってまいります。
光など、幾重にも力強い産業があり、各々、
進取の気性と勤勉性に富んだ県民の長年の 急激な経済・雇用情勢の悪化や生活の不 春 の 善 光 寺 御 開 帳 に は、 全 国 か ら 多 く
安に対応する﹁くらしを守る﹂予算と位置
の観光客に訪れていただくことができま
努力によって培われた底堅い基盤がありま
付け、本年一月補正予算、二月補正予算と
した。来年には、七年に一度の天下の大祭
す。豊かな自然環境や農林水産物といった
一体的に編成することによって、切れ目な
諏訪大社御柱祭り、さらには関係自治体と
豊富な地域資源、ものづくり産業の技術に
く事業を実施し、県内の実需の喚起を図っ
Ｊ Ｒ グループが連携して行う誘客活動﹁信
みられるような伝統とこれを支えてきた県
てまいります。
州デスティネーション
民の力、そしてこれらが重なり合って地域
雇用の確保や中小企業等への支援、生活
キ ャ ン ペ ー ン ﹂が 展 開
の力が蓄えられております。
に 密 着 し た 社 会 資 本 の 整 備 な ど、
﹁地域に
されます。キャンペー
こうした地域力を活かして、県民と課題
おけるくらしの活力の創出﹂と、生活者の
ンのキャッチフレーズ
や目標を共有し、選択と集中の徹底により
視点に立った医療の確保、子育てへの支援、
は﹁ 未 知 を 歩 こ う。 信
事業を厳選しながら、
﹁活力と安心﹂を基本
在
を
生
活
消
費
生
活
の
安
定
・
向
上
な
ど
、
﹁
現
州 ﹂で す が、 信 州 観 光
目標に掲げる﹁長野県中期総合計画﹂を着
している県民のくらし回りの安定・充実﹂
の未知なる魅力を発掘
実に推進することによって、県民の安全・
に対して、きめ細かく取り組むこととして
し、全国への情報発信
安心な暮らしを確保できるよう、たゆまぬ
お
り
ま
す
。
に努めてまいりたいと
また、医療・福祉・介護等の社会保障関
考えます。
努力を続けてまいります。
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