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反省させると・・・犯罪者になります
校 長 酒 井 広 昌 反省させると・・・犯罪者になります 上記のタイトルの書物に出会いました。筆者は教員を務めた後、臨床教育学博士として大学で教鞭をとる傍 ら、刑務所での累犯受刑者の面接を通し、その経験から、学校・家庭教育の在り方を含め、子育てについても 警鐘を鳴らしています。その文面のいくつかをご紹介すると ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 最初に生まれた子どもの子育ては、当然のことながら親にとって初体験なので、必要以上に子育てに頑張ろう としがちです。 「長男(長女)何だから、しっかりした子どもに育てないといけない」と力むのです。その結果、 厳しいしつけをしてしまうことがよくあります。そのうえ、弟や妹が生まれると「下の兄弟の手本となるよう に」などと言われて、下に優しく,長男(長女)にはさらに厳しい子育てをする可能性があります。こうして、 第一子は大きな「荷物」を背負わされることになるのです。 問題を抱えた人は、幼少期の頃から親に自分の言い分を聞いてもらえず、言いたいことを言おうものなら「甘 えるな」 「口答えするな」と反省させられ、一方で親への否定的な感情を心の中に深く抑圧しているのです。 子どもの問題行動はチャンスです。親は、なぜ子どもが問題行動を起こしたのかを考える機会を与えられたと 考えるべきです。万引きや喫煙といった非行は問題行動ですが、見方を変えれば、しんどい気持ちを「発散」 するという側面を持っています。しかし、問題行動はチャンスとはならず、 「りっぱな反省文」という形で終わ っています。それどころか「固い決意を述べ、周囲の教師も「注目しているぞ」とプレッシャーをかけること になります。 反省文は、そうした鬱屈した思いに完全に「蓋をする役割」を果たしました。蓋をすることで、鬱屈した思い をさらに抑圧していくことになり、抑圧した他者への否定的感情が「問題行動・犯罪」を起こすのです。 このように考えると、大げさかもしれませんが、今実際に学校現場で行われている生徒指導が「犯罪者」をつ くっている可能性もあります,しかし学校現場では、依然として「問題行動→反省→固い決意→指導完了」と いう流れになっています、そして、この流れは、犯罪を起こした受刑者に対する指導にあてはまります。 反省だけだと、なぜ自分が問題を起こしたのかを考えることになりません。反省は、自分の内面と向き合う機 会(チャンス)をうばっているのです。問題を起こすに至るには,必ずその人なりの「理由」があります。そ の理由にじっくり耳を傾けることによって、その人は次第に自分の内面の問題に気づくことになるのです。 本来、学校とは、人を罰するところではなく、人をよりよい方向へ導く「教育の場」です。それゆえに、問題 行動を起こした者に対して内面をみつめさせるために、手厚いケアをしないといけません。 「反省」という「形」 を求めるのではなく、 「更生」という視点を持つのです。更生とは、字が示すように「更に生きる(=立ち直る) こと」を意味するわけで、「誤りを正す」という「更正」ではありません。 以上、学校・家庭教育に関連した内容についてのみ掲載しました。私自身も教員として、また、生徒指導担 当を任され務めてきましたが、学校には多くの生徒が在籍し、日々、集団生活を送っています。それだけに規 則やマナーを守り、互いに迷惑をかけないよう規範意識を大切にして生活するよう指導しています。他者に迷 惑をかける言動に対しては、厳しく指導する場面もあり、また、生徒自身に深く反省するよう促してきました。 それは、 「悪いことをすれば、反省するのが当たり前」であり、これまで家庭・学校それぞれに、「家庭のしつ け」 、 「生徒指導」として意識し取り組んできたことと思います。しかし、ここで筆者が説いているのは、問題 行動を起こした生徒に対して、反省を促していくには、その生徒の心の内面をさぐり、何が根本的な原因なの かを生徒自身に気づかせること、 「自己理解」 させてからでないと、 本当の反省に行き着かないということです。 「人は、自分がされたことを、人にして返すものです。やさしくされれば,人にやさしくすることができま す。冷たくされると,人に冷たくしたくなります。人を傷つける人は、自分自身が傷ついているので、自分自 身を大切にできないのです。自分自身を大切にできないと、他者も大切にできません。そして、自分自身を大 切にできず、自分の「心の痛み」に鈍感になっているから、他者の『心の痛み」 』にも気づけなくなります。」 筆者の言葉です。生まれてから十数年の間、生まれ育っていく過程で、 「やさしさ」だけでなく「冷たさ」も身 にしみて感じる瞬間を経験してきた生徒も、本校には在籍している。そうした生徒の「心の傷、痛み」を受け 止めること。そして、人は自分の過ちに対して、 「相手だって・・」と他者を批判する感情を本能的に持つので はないでしょうか。言い分は双方にとって正しいといえます。このことを指導の基本ととらえ、保護者ととも にもつれた感情の糸を手探りでほぐしながら、 「人にやさしく、自分に素直に向き合える牧中のこどもを・・・。」 読み終えて、改めてそんな思いを感じた著者との出会いでした。 新生徒会役員決定 ~立会演説会・生徒会選挙~ 9月30日(月)に、生徒会役員改選に伴う新生徒会立候補者による、 立会演説会が行われました。生徒会役員として、どのように取り組みどの ように学校を発展させていこうと考えているかを全校生徒にスピーチし、 候補者を支持する応援演説者が候補者の人柄について説明しました。今回 は、立候補者が定員数と一致し、競争選挙にはなりませんでしたが、どの 候補者も学校をよりよくしようと熱弁をふるいました。ぜひ、牧中の新し いリーダーとして頑張っていって欲しいと思います。 <新生徒会役員紹介> 会 長 楠本 珠子(2-3) 副会長 竹門沙矢奈(2-1) 副会長 小西 優歩(1-6) 書 記 松本 幹太(2-2) 書 記 大上 舞(1-2) 会 計 大門 央(2-1) 委員会総務 森谷友加里(2-4) 部活動総務 長友 宏之(1-4) 後期任命式 ~2年生が中心となって学校を牽引します~ 10月7日(月)に、各委員会の新しい委員長が任命されました。今回か ら、2年生が全校委員長となり活動していくこととなります。部活動もすでに 2年生中心に活動し、新人戦に臨んでいます。これからの活躍に期待します。 <後期委員長紹介> 1学年委員長 髙橋 桃果(1-2) 生活委員長 中山創太郎(2-3) 美化委員長 2学年委員長 工藤 弥月(2-3) 学習委員長 藤原 海翔(2-2) 給食委員長 3学年委員長 川谷 修司(3-2) 歌声委員長 近藤 佳恵(2-4) 図書委員長 保健安全委員長 染谷 優奈(2-3) 体育委員長 星川 美空(2-3) 放送委員長 吉田 倭(2-1) 髙久智恵子(2-2) 堀越明寿香(2-2) 平山怜央菜(2-1) 東葛飾地方中学校駅伝競走大会 ~代表選手10名が力走しました~ 10月19日(土)に、野田総合運動公園陸上競技場をスタートし、松 戸市立中部小学校まで、東葛飾地方70校の中学校が参加し、駅伝大会が 開催されました。牧野原中学校は昨年度より少しだけ順位を上げ、51位 でゴールしました。今回2年生も4人が選手として出場しています。来年 度、順位をさらに向上していくと期待できます。夏休みからこれまで、厳 しい練習を重ねてきた選手のみなさん、本当にお疲れ様でした。 ~11月の予定~ 完全下校 1日(金) 教育相談、金1~5 3日(日) 文化の日 4日(月) 振替休日 5日(火) 教育相談、火1~5 後期日課開始 6日(水) 千教研(給食なし) 、火6・金1・6 7日(木) 教育相談、木12563 8日(金) 教育相談、金2~6 2年生職場体験事前打合せ 11日(月) 教育相談、月曜日課 13日(水) 自転車安全教室(5校時) 15日(金) 1年校外学習 17;15 (11/18~ 17:00) 18日(月) 水曜日課 19日(火) 月曜日課、全校・専門委員会 20日(水) 火曜日課 21日(木) 第4回定期テスト(数・理・英) 22日(金) 第4回定期テスト(国・社・体) ※3年のみ技家あり 23日(土) 勤労感謝の日 27日(水) 学校見学会 9:40~11:45 「平和の語り部」の話を聞く会 (6校時) 28日(木) 学校見学会 9:40~11:45 29日(金) 学校見学会 9:40~11:45 2年職場体験学習 30日(土) 学校見学会 8:45~12:15 3年実力テスト 月4・5(授業参観・部活動公開) 16日(土) 諸活動停止(~21日) 12月 2 日(月) 振替休業 【お知らせ】 11月27日(水)~30日(土)は、学校見学会ならびに授業錬磨の公開日により、 上記の時間中、どなたでも授業を参観することができます。どうぞお越し下さい。 牧野原中学校ホームページ http://www2.matsudo.ed.jp/~maki-j/(牧野原中学校で検索できます)