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農業へのいざない ∼改良普及員資格試験入門∼

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農業へのいざない ∼改良普及員資格試験入門∼
農業へのいざない
∼改良普及員資格試験入門∼
2003 年 9 月
改良普及員資格試験入門
近年自治体の一部では改良普及員の試験を公表していますが、個人ホームページでの改
良普及員の試験についての情報が一部を除きほとんど見られません。私は大学時代造園関
係の研究室でしたので、知り合いで改良普及員をうけた方はいませんでした。そこで「最新版
改良普及員資格試験問題集((社)全国改良普及協会)」を購入し、関東・東海・中部地方の
試験を検討した結果、試験内容について概ね把握することが出来ました。やはり一番大切な
ことは用語の理解に尽きると思います。以下に示す用語はすべて試験にでたものです。用語
の解説については参考書やホームページから抜き出したものです。これをご覧になる皆様は
さらに各自で勉強されることが望まれます。(かな読みの誤りがあるとおもいます、ご注意くだ
さい)
2003 9 25 市川貴大
教育概論
・一斉学習と個別学習・・・一斉学習∼学級の全員に同じ内容を同じ時間の間で同じように指
導するこの形態は効率的であるといえる。一方、教師主導の注入的な学習に陥
りやすい。 個別学習∼一人一人の能力、趣味、関心に応じた個人差に対応した
方法。欠点として、基礎学力の低下、学業不振、はいまわる経験主義。
・円卓会議・・・「丸いテーブル」で話し合うこと。さまざまな立場にある人が立場の垣根を取り
払って平等に話し合える場のこと。
・エンパワーメント・・・すべての人間の潜在能力を信じ、その発揮を可能にするような人間尊
重の平等で公平な社会を実現しようとする価値。
・オピニオン・リーダー・・・専門性が高く、人間的に信頼でき、自分たちの問題をともに考えて
くれる人。
・オルガナイザー・・・「組織にあたる人」という意味で、「組織化」とは単にいろいろな団体・グル
ープをつくるということだけではなく、それらの組織動が活発になるように勤めるこ
とも意味する。
・off-JT・・・仕事を一時的に離れて行う教育訓練。
・OJT・・・仕事を通じての教育訓練。
・カウンセリング(来談者中心療法)・・・何が本当の問題で、それはこれからどう変っていくの
かを知っているのは本人だけであると述べ、本人が主体的に自己理解を深めて
自己選択していく新しい立場。(クライアント(来談者)の自己成長力や自己実現
傾向に全面的信頼をおいたもの)
・学校評議員・・・校長が学校外の意見を聞くための制度として、学校の組織の中に位置づけ
られたものである。学校評議員は、当該学校の教職員を除く人々の中から教育
に関する理解と識見を有する者を校長が推薦し、設置者が委嘱するというもので
ある。
・カリキュラム(教育課程)・・・教育目標の達成のために意図的に教育内容を組織・配列した
ものであり、教科内容としての知識や技能に留まらず、生徒の人間的成長に資
するすべての教育活動がその内容であるとするのが一般的である。
・環境教育(の目的)・・・自己を取り巻く環境を自己の出来る範囲内で管理し、規制する行為
を一歩ずつ確実にすることができる人間を育成することにある。
・義務教育・・・小学校 6 年間+中学校 3 年間、計 9 年間のことを示します。義務とは「大人が
子どもに教育を受けさせる義務」ということです。
・教育活動の本質・・・教育活動の本質について大別すると、注入主義と開発主義の 2 つに分
けることが出来る。近代にあってはペスタロッチの開発主義は有名であるが、デ
ューイの問題解決学習やブルーナーの発見学習も開発主義に含まれる。
・教育基本法第 1 条(教育の目的)・・・教育は、人格の完成を目指し、平和的な国家および社
会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値を尊び、勤労と責任を重んじ、
自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならな
1
い。
・教育基本法第 2 条(教育の方針)・・・教育の目的は、あらゆる機会に、あらゆる場所において
実現されなければならない。この目的を達成するためには、学問の自由を尊重し、
実際生活に即し、自発的精神を養い、自他の敬愛と協力によって、文化の創造と
発展に貢献するように努めなければならない。
・教育測定・・・教育的目的のために特定の状況における個人や事象を適当な尺度上に位置
づけること。
・教育の機会均等・・・全ての子どもが「教育を受ける権利」を保障されるためには、現実に就
学の機会が保障されなければならない。法制上、形式的に義務教育が宣言され
たとしても、実際は大多数の子どもにとって就学できる施設や条件が整っていな
ければ「教育を受ける権利」が保障されているとはいえない。
・教条主義・・・「経験主義」と対になる言葉で、一般原則を個々の事例に適用して考えるとき、
その個々の事例の特殊性の調査・研究が不十分で、一般原則を機械的に適用
する態度のこと。
・グループ・ダイナミックス・・・①人間の集合体の全体的性質(集合性)はどのように変化して
いくのか②心的現象と呼ばれている現象と集合性とはどのような関係にあるのか
を研究する人間科学です。
・経験の円錐・・・視聴覚教材の教育的意義を明らかにするために使った図解で、学習者の経
験を具体から抽象までの 11 段階に示したもの。
・KJ 法・・・あるテーマに関する思いや事実を単位化し、グループ化と抽象化を繰り返して統合
し、最終的に構造化して状況をはっきりさせ、解決策を見出す方法。(カード操作)
・ケース・スタディー・・・ある場面を想定し、そこで受講者が主人公としてどういう意思決定を
行い、どのように行動すべきかを問うものである。(ケースを題材としたディスカッ
ションを通じて自らのマネジメントスタイルを客観的に確認し、今後の行動指針を
自覚させることを狙いとする。)
・コンサルテーション・・・地域社会において心理的問題に直面している人に直接かかわりを持
ち、解決の手助けをしているキーパーソンに対し、心理学および精神医学の専門
化が精神衛生の専門家の立場で相談相手となることで、キーパーソンがより有
効な援助が出来るように働きかける方法。
・試行錯誤学習・・・動物がある目的を持って積極的な行動をとるとき、誤りと成功が繰り返さ
れる。このことを何回も行っているうちに成功した行動が記憶され、しだいに誤り
が少なくなる。このように、動物自身の自発的な行動や経験を繰り返すことによっ
て新しい行動をとること。
・J.H.ペスタロッチ・・・「頭―知的能力」「手―技術力」「心―道徳心」の 3 つの能力の調和的な
発達こそが教育の目的であると考えた。そのための教育方法が「開発的教授」と
呼ばれるもの。
・集団指導法・・・集団を場としてはいるが、その集団の構成員である一人一人の生徒に働き
2
かけるものである。
・生涯学習・・・自己の啓発や充実のためや、生活の向上、職業上の能力の向上などのため
に、自分の自由な意思に基づいて、自分に適した手段や方法によって生涯にわ
たって行う学習活動のこと。
・シンポジウム・・・一つのテーマについて、何人かのパネリスト(講演者)が意見を述べ、討論
する討論会。
・スキナーの教授法・・・スモールステップ・即時教化・教材の系列化・強化の随伴性を主な特
徴としており、プラスのコントロールによることが基本である。
・スクールカウンセラー・・・(背景)いじめ、不登校問題が全国的に深刻化している状況にある
ことをふまえ、学校の教育相談窓口の整備・充実を図ろうとするもの (資格)臨床
心理士、精神科医師など、臨床心理に関し、高度に専門的な知識・技能を有して
いるもの (ポイント)教諭の身分でないため児童生徒の教育に直接かかわること
は制度上許されないが、適応上の問題への対応など生徒指導とのかかわりは非
常に強い。
・成果主義・・・「どんな能力を持っているか」より「その仕事でどんな成果をあげたか」を重視し
ます。
・セルフコントロール(自己統制力)・・・自分の感情や欲求を自分でコントロールし、自分の行
動を正しい方向に向かわせるということ。
・全人教育・・・個人の一面的な能力を発達させるのではなく、人間の持つ本質的な個性や能
力を前面にわたって、調和的に発達させることを目的とする教育のこと。
・総合的な学習の時間のねらい・・・横断的・総合的な学習や児童生徒の興味・関心に基づく
学習などを通じて、自ら課題を見つけ、よりよく問題を解決する資質や能力を育
てることである。
・ソシオメトリー(socio=社会+metry=測定)・・・集団内での人間関係を科学的に測定する方
法論です。学習やその他の活動で誰と行動をともにしたかといった情報や遊びの
場面で誰が好きか嫌いかなどを収集・分析し、クラスの運営に活用する原理。
・単元・・・(一つで)完全な一つの研究題目で、生徒の趣味あるいは活動から理論的に発展し、
学習の到達点として、望ましい確かな結果をもたらすように、まとめたものであ
る。
・ティーム・ティーチング(TT)・・・子どもと教師をいくつかのグループ(=ティーム)に分けて学習
する。各々の教師の専門知識を活かせる上、子どもにも一斉授業より細やかな
対応が可能になる。
・デモンストレーション・・・機械の性能・操作方法等に関する紹介のこと。
・デューイの考え・・・児童と児童を取り巻く環境との相互作用を重視する。教材に興味を持ち、
体験的な学習を通して、相互作用を繰り返すことにより望ましい学習が行われる
と考えたのである。「経験主義教育理論」
・展示ほ・・・新技術や経営の向上を実証するために展示普及を図るもの。
3
・動機づけ∼外発的動機づけと内発的動機づけ・・・外発的動機づけとは、行動それ自体とは
関係のない外部の事柄が動機づけとなる場合である。それに対して、内発的動
機づけとは外的に与えられる賞や罰によってではなく、学習活動それ自体によっ
て動機づけられることである。
・陶冶・・・陶冶には 2 つあり、記憶力、想像力などを刺激することによって教育活動を豊かに
しようとするのは形式陶冶であり、知識、技能を教授することによって教育内容を
豊かにするのは実質陶冶である。
・ドルトン・プラン・・・個別学習プラン。国語・数学・歴史などの主要教科を自分の趣味・関心に
応じて自由に学習し、必要に応じて教科別の担当教師に相談するという、時間割
のない学習形態である。
・能力主義・・・それぞれの労働者が持っている能力の高さ、より正確に表現すれば職務遂行
能力の高さに応じて処遇を決めようという考え方。
・バズ・セッション・・・フィリップスの提唱。子どもをグループに分け班別討議をさせる方法で、
討議中ハチがぶんぶんいうような様子になるためこの名称がついた。6・6 討議と
もいう。
・発見学習・・・科学上の発見と同様の思考過程を子どもたちにたどらせることにより、知識を
獲得させようとする学習方法。
・パネルディスカッション・・・あるテーマに対しパネリスト数人が討論をし、それを聴いた観客
がそれぞれに質問するという討論形式。
・ブレーンストーミング・・・集団(小グループ)によるアイデア発想法の一つ。複数のメンバー
が自由にアイデアを出し合い、互いの発想の異質さを利用して、連想を行うこと
によってさらに多数のアイデアを生み出そうという集団思考法・発想法である。
「頭脳に嵐を起こす」∼
・プログラム学習・・・スモールステップの原理やフィードバックの原理をもち、児童生徒にプロ
グラムを与えて、個別に学習を進めさせながら、目標に到達させる学習方法。(ス
キナーによって提唱された)
・プロジェクト法(メソッド)・・・考えていることを具体化するために計画を立て、技術と経験とを
いかして目標を達成する考え方で、目的―計画―遂行―判断・評価という教授
段階が展開される。
・フォーラム・・・公開の討論会や座談会のことです。
・マズローの欲求階層説・・・人間の諸欲求は階層的な秩序をなしていて、優先権をもった欲
求を満たすと次の欲求へと向かうと考えた。一次的欲求(生理的・安全欲求)→二
次的欲求(所属、愛情・承認、自尊欲求)→自己実現欲求
・モチベーション(動機付け)・・・「やる気」という意味。行動の原因となって行動を始動させ、目
標に向かわせる力。
・問題解決学習・・・もともと日常生活の中で出会う具体的な問題を教材として、その問題を主
体的能動的に解決する問題解決の過程を通じて、法則の理解や科学的思考の
4
方法・能力の習得を図ろうとする指導法。(今日、自ら学び、自ら考える力の育成
が強調され、その指導法としては、問題解決学習、発見学習、構案法、総合的学
習などが重視されている。)
・4H クラブ・・・世界共通の名称。日本では「青少年クラブ」とよばれる。4H とは Hand、Head、
Heart、Health のことで、腕・頭・心・健康の 4 つを使い目標に向かい前進すること
と、それらをより一層磨き、技術的にも人間としても大きくなることを意味していま
す。
・リーダーシップ・・・リーダー(集団の中で最も重要なメンバー)が行う行為やその果たす機能
をいう。(PM 理論)
・リカレント教育・・・「すべてのものは教育を受ける権利を持つ」の具体化として、教育→労働
→引退のライフパターンを脱却して、さまざまな順序や組み合わせが可能となる
ライフパターンの社会的実現を目指した。
・レディネス・・・ある学習を行うための発達の準備状態を言う。現在ではレディネスは成熟と
学習の相互作用により累積的に形成されると考えられる。
・リテラシー・・・もとは英語の「読み書き」のための能力を意味しているが、「社会に参加する
人々に力(エンパワーメント)を与える能力」のこと。
・ロールプレイング(役割演技)・・・社会生活上で必要なある特定の役割をうまく振舞えるよう
に訓練すること。場面設定をし、即興性を大事にして演じる。
・ワークショップ・・・多様な立場の参加者がともに討議し、協同で提案をまとめる作業のこと。
参加者が主体的に活動をしながら問題意識を高め、多くの人々と積極的に交流
することによって、自分自身の中にあたらしい「気づき」を得るための場。
5
農業概論
・アメダス・・・地域気象観測システム(気温、降水量、日照時間、風)。
・アンペイドワーク(無償労働、無報酬労働)・・・女性の社会に対する貢献の重要な側面である
労働。
・遺伝子組換え食品・・・遺伝子組み換え技術を用いて開発された農作物とそれを加工した食
品。
・稲発酵粗飼料・・・通常の稲作同様に稲を栽培し、稲の子実が完熟する前に(糊熟期∼黄熟
期)に、子実と茎葉を同時に刈り取ってサイレージ化した飼料。
・ウイルスフリー・・・茎頂培養でウイルスをまったくもたない植物を作ること。
・HACCP・・・危害分析・重要管理点方式のことで衛生・品質管理。
・エコファーマー・・・「持続農業法」に基づき、堆肥等を使った土作りと化学肥料・農薬の使用
の低減を一体的に行う農業生産方式を導入し、環境保全型農業に取り組んでい
る農業者の愛称。
・エンゲル係数(%)・・・(飲食費/家計費)×100
・縁故米(計画外流通米)・・・生産者の方々がよく知人、友人に直接販売されている販売形
式。
・家族経営協定・・・経営主と農業を一緒にしている家族が、お互いの意思を尊重しあって、共
同経営者として、共通の目標を明確にし、その同じ目標に向かって家族間で取り
決めていくことです。
・環境家計簿・・・家族を中心とした自己の活動が、環境にどのような負荷を与えるかを自分で
チェックして記入するもの。
・環境保全型農業・・・家畜排泄物等の有効利用による堆肥等を活用した土作りと化学肥料・
農薬の使用の低減を行う農業。
・間作・・・1 作物の畦間もしくは株間を利用して他の作物を栽培すること。
・狂牛病(牛海綿状脳症)・・・牛の脳がスポンジ様に侵されて死ぬ病気で、1986 年にイギリス
で発表された。(クロイツフェルト・ヤコブ病)
・クーリングオフ(英語で頭を冷やす)・・・契約した消費者がよく考え直して契約をやめたと思え
ば一切の経済的な負担がなく、一方的に申し込みの撤回、契約の解除ができる
という制度です。
・クラインガルテン・・・契約した区画内に野菜や花等を栽培する農園の他、休憩、宿泊等に使
用する簡単な小屋を併設したヨーロッパ型の市民農園のこと。
・グリーンツーリズム・・・緑豊かな農山漁村地域において、その自然、文化、人々との交流を
楽しむ滞在型の余暇活動。
・形態形成・・・一般に生き物の形作りのことを指します。
・減価償却費・・・機械・施設などの固定資本財は、それを購入した際に一度に多額の金を支
払うが、それを何年間か使う間に、機械・施設などの価値が徐々に生産物の中に
移転していって、最後には廃棄されるところまで減っていくので、これに見合うよう
6
に、生産物の中に移転していった価値を費用として毎年計上する。
・耕地利用率・・・その年に作付けされる延べ面積が総耕地面積の何%に当たるかという数字
である。
・耕盤・・・非常に緻密な圧密層。作土の直下。トラクター・・・
・米政策改革大綱・・・平成 14 年 12 月に、国が米の過剰基調と困難な水田農業経営の状況
に対応し、水田農業経営の安定発展や水田の利活田の促進等による自給率向
上施策への重点化・集中化を図るとともに、過剰米経費の縮減が出来るように水
田農業施策・米施策の大転換を図る方向を示したもの。
・ジェンダー・・・社会や文化によって規定された男女の役割、行動、パーソナリティー(人柄)特
性。
・自己資本比率・・・「資産」に対する「自己資本」の割合のことで、経営の健全性を表す指標の
一つ。
・シナジー効果・・・企業の経営資源を有機的に結びつけることによって、それぞれの資源を
単純に加算した効果を生み出すことである。
・集約度・・・「力」の密度、一定の範囲の間にどれだけの「力」がかかるか、ということを示す時
に使われる単語。
・受精卵移植・・・優良雌牛にホルモン剤を注射する等の方法により、一回に多数の受精卵を
得て、この受精卵を代理母牛に移植し、子牛を生ませる。
・食と農の再生プラン・・・BSE 問題や食品の偽装表示問題等に関連して、「食」と「農」に関す
る様々な課題が表面化している中で、「食」の安全と安心の確保に向けた改革、
「農」の構造改革の加速化、人と自然が共生する国づくりの設計図として、平成 14
年 4 月に国が公表したもの。
・植物ホルモン・・・微量で重要な生理作用を有する内生生長調節物質。
・食料自給率・・・国内で消費した食料について、どれだけ国内で生産されたものでまかなえて
いるかを示す指標です。通常は供給熱量ベースで示した総合食料自給率を表し
ます。
・食料・農業・農村基本法・・・食料の安定供給の確保、多面的機能の十分な発揮、農業の持
続的な発展、農村の振興。
・白色申告・・・青色申告以外の申告を指します。
・新食糧法・・・政府による米の全量管理は廃止、部分管理に変った。届け出れば計画外流通
米も認められた。
・3R・・・recycle(リサイクル)、reduce(リデュース)、reuse(リユーズ)
・生活時間・・・睡眠時間を除いた行動時間を細分化する作業。
・生活設計・・・暮らしの中で思い描いた夢を実現するための計画を立てることです。
・セーフガード・・・輸入急増を防止する措置で、WTO で規定された緊急輸入制限措置のこと。
(特別セーフガード∼輸入量が WTO 協定で定められた基準値を超えると自動的
に発動するもの)
7
・積算温度・・・1 日の平均気温を合計したもの。
・専従者給与・・・法人でない個人事業主がご家族を従業員としている場合に当該で家族に対
して支払っている給与のこと。
・損益分岐点分析・・・費用線と粗収益線を比べることにより,生産量の採算点を見ること。
・WTO 農業交渉とは・・・ガット・ウルグアイ交渉に続き、WTO(世界貿易機関)において、2000
年 3 月から 2004 年末までの期間で、関税引下げ、ミニマム・アクセス、国内支持、
輸入規律等について協議する国際会議のことです。
・単一経営農家・・・農産物販売収入一位の部門の販売金額が総販売金額の 80%以上を占
める農家をいう。
・男女共同参画・・・男女の人権が平等に尊重され、社会の対等な構成員として、性別で差別
されることなく、その個性と能力を十分に発揮でき、あらゆる分野でその個性と能
力が発揮できること。そして、対等に社会的責任も果たしていくこと。
・地産地消・・・地域で生産された農作物を、その地域の人々が消費するという取り組みのこ
と。
・中山間地域等直接支払い・・・急傾斜農地などの耕作放棄されやすい農地について、集落
全体で維持・管理していく協定(約束)を作り、この協定に従って取り組んだときに、
集落に交付金が支払われるものです。
・地力・・・その土地が作物を生育させることの出来る能力。
・デカップリング(分離するという意)・・・農産物の生産を直接的に刺激しない、誘導しない、生
産者への所得補償政策。例、中山間地域直接支払い
・デビットカード・・・手持ちのキャッシュカードを使い、預貯金残高の範囲内で買い物ができる
サービスのこと。
・トレサビリティー・・・食品等の生産、加工、流通等の各段階で、原材料の出所や製造元、販
売先等の記録を貴重、保管し、食品とその情報とを追跡できるようにすること。
(∼食品の安全性)
・内分泌かく乱化学物質・・・内分泌系の機能に変化を与え、それによって個体やその子孫あ
るいは集団に有害な影響を引き起こす外因性の化学物質または混合物。
・二毛作・・・同じ田んぼや畑で違った作物を作ること。
・認定農業者・・・市町村が地域の事情に即して育成すべき農業経営の規模や所得等の目標
を明らかにし、この目標を目指して農業経営の改善を進めようとする農業者を認
定する制度。
・農業サービス事業体・・・自らは農業経営を行わず、委託を受けて農作業を行う事業体。
・農業者年金・・・「農業者にもサラリーマン並みの老後保障を」という考えから、農業者年金基
金法が制定され、発足した。
・農業生産法人・・・農地などを持って農業経営にかかわる活動が出来る法人を農地法上で
は一括して農業生産法人と呼んでいる。(農業生産法人>農事組合法人)
・農業における IT 革命・・・農業技術・経営や生産・流通に影響を及ぼした。
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・農業の多面的機能・・・国土の保全、水源涵養、自然環境の保全、良好な景観の保全、文化
の伝承、保健休養、地域社会の維持・活性化等の機能をいう。
・農事組合法人・・・組合員の共同の利益増進を目的とする農民の協同組織に法人格を与え
るもので、農業生産に直接関与する事業を営む経営体。
・バリアフリー(障壁を除く)・・・障壁となるものを取り除き、生活しやすくすること。
・PL(製造物責任)法・・・製造物の欠陥により、人の生命、身体または財産にかかわる被害が
生じたときは、過失の有無にかかわらず、製造業者等が損害賠償の責任を負う
ことを定めている。
・BC(生物・化学的)技術と M(機械工学的)技術・・・前者は収穫逓減の法則と関連、後者は規
模の経済性と関連。
・光呼吸・・・明所における呼吸は酸素濃度を高めると増大する。
・光周性・・・生物が日の長さに対応する性質のこと。
・病原性大腸菌 O-157・・・ベロ毒素と呼ばれる強い毒素を作る代表的な病原性大腸菌で、経
口感染する。
・複式簿記・・・現金の増減という取引の結果に加え、どのような取引に起因して現金が増減
したのかをという原因にも着目して帳簿に記録していく方法。
・物質生産(生物生産)・・・一定面積で一定時間に生物によって合成または同化される有機物
の生産。
・POS(Point of sale:販売時点情報管理システム)システム・・・商品に表示されたバーコード
を読み取り、消費者の購買動向を迅速・性格にキャッチし、販売分析や在庫管理
などを行うシステム。
・補完関係・・・経営内のある部門または作目の生産が他の部門の生産を助ける働きをする
場合。
・ミニマム・アクセス・・・関税化の代替措置として義務付けられた最低輸入量。
・有機栽培と無農薬栽培の違い・・・有機栽培では、化学肥料・農薬の使用禁止、土壌改良資
材の制限があるのに対し、無農薬栽培では、農薬は使用していけませんが、化
学肥料や土壌改良資材は使用してもよいことになっている。
・予約相対取引・・・消費地の量販店や生協との売買契約に基づいた直売型流通システム。
・ライフプラン・・・生涯にわたって自分と家族の生活を設計すること、つまり、目的のある生活
を創ること、プランのある生活、見通しのある生活を創ること。
・リスク管理・・・好ましくない状態(被害)が生じる可能性をできるだけ低くすること。
・流動比率・・・流動資産を流動負債で除したもので、企業の短期的な支払能力を判断するこ
とができる。
9
作物
・アミログラム・・・試料を一定の角速度で撹拌し、加熱・冷却しながら粘度の変化を測定する
装置。
・暗渠排水・・・地中に通水孔をつくり、過剰の地中水をほ場外に排出する方法。
・イネの開花時間・・・午前 9 時から午後 1 時ごろにかけて開花する。
・忌地現象・・・同じ場所で同じ種類を続けて栽培すると成績が落ちる。この現象を忌地または
連作障害という。
・うるち米ともち米・・・うるち米のデンプンはアミロースが 15∼30%、アミロペクチンが 70∼
85%程度で、玄米は半透明である。一方、もち米のデンプンはほとんどすべてが
アミロペクチンであり、玄米は白色不透明である。
・大麦縞萎縮病・・・土壌伝染性のウイルス病。オオムギに感染するウイルスはコムギには感
染せず、コムギに感染するウイルスはオオムギには感染しない。縞萎縮病にか
かると、早春から茎葉が黄色くなり、葉脈に沿って黄緑色のしまができ、やがて枯
れる。
・塊茎と塊根・・・塊茎∼地上部の茎が肥大して塊状になったもの。 塊根∼根が肥大化したも
の。
・乾土効果・・・水田土壌を風乾処理したのちに湛水保温静置すると、無処理の土壌に比べて
多量のアンモニア態窒素が生成する現象のこと。
・基本栄養成長・・・種まきから幼穂分化までにはどうしてもある一定の日数を経過しなければ
ならない。その期間。
・茎葉処理型除草剤・・・雑草が発生してから散布する作物と雑草との間に選択性のあるもの
(雑草の茎葉に処理する除草剤をいい、土壌処理型除草剤の対語)。例、2.4−D
・原原種・・・原種のもと種。隔離畑ほ場で生産される。
・硬質コムギと軟質コムギ・・・小麦粉を顕微鏡で見た場合、透明なガラス破片に似た結晶状
の物質が多数見られる硬質粉をつくるコムギを硬質コムギ、小さく丸いでんぷん
粒が多数見られる軟質粉をつくる小麦を軟質コムギという。
・コムギの播性・・・生育初期に必要とする低温の量的な違いを秋播性程度という。低温の要
求性が低いもの、すなわち秋播性程度の低いものから高いものまで 7 段階に分
類されている。
・根粒菌・・・マメ科植物などと共生して空中窒素を固定するグラム陰性の桿菌でいずれも鞭
毛を持ち、運動性を有する。
・催芽・・・充分に水を吸った種籾を最適な温度の下に置き、発芽を促すこと。
・最適葉面積指数・・・安全確実に高収量、品質のあげられる葉面積指数。
・作況指数・・・平年作に対する作柄の良否。当該年の 10 当たり(予想)収量を 10a 当たり平均
収量で除した比。
・収量構成要素・・・単位面積あたりの穂数、1 穂当たりもみ数、登熟歩合、精もみ 1 粒の重さ
(千粒重/1000)。
10
・収量構成要素(Part2)・・・単位面積あたりの穂数∼分げつ期∼幼穂発育期、1 穂当たりもみ
数∼幼穂発育期、登熟歩合∼開花期∼登熟期、千粒重∼登熟期の光合成量。
・出穂期・・・出穂始め∼10%、出穂期∼40∼50%、穂揃期∼90%。
・水稲の栽植密度・・・1m2 当たりの植付株数で表わされる。条間と株間の長さによって決ま
る。
・水稲の苗・・・乳苗∼葉齢 2.0∼3.0 の苗、稚苗∼葉齢 3.2 前後の苗をいい、活着力がすぐれ
ている、中苗∼稚苗と成苗の中間的な葉齢の苗で 4∼6 程度。
・水稲品種の早晩性・・・各品種の生育期間の長さは、主に栄養生長期間の長短によってきま
る。栄養生長期間が短い品種が早生、長い品種が晩生、中間的な品種が中生で
ある。
・食味に影響する要因・・・米の食味に影響を及ぼす最大の要因は品種である。特に、食味を
左右するアミロース含量は品種によって大きく変わる。しかし、産地や気候、栽培
方法なども米のアミロース含量やたんぱく質含量、Mg/K 比などを通じて、食味に
大きな影響を及ぼす。さらに、乾燥や貯蔵、搗精などの方法によっても食味は影
響をうける。
・シンクとソース・・・ソース∼植物体の中で物質生産を行い、他の部分に供与する働きをする
部分。例、葉。 シンク∼ソースから送り出される物質を受け入れ、これを消費し
たり蓄積したりする部分。例、活発に生長しつつある若い組織や盛んに物質を蓄
積しつつある貯蔵組織。
・すじまき・・・古くからおこなわれ、うね幅 60cm、まき幅 10−15cm で、くわの作業に適してい
た。
・生殖生長・・・花芽分化期以降の生殖器官の発達を主とする生長。
・節間伸長・・・栄養生長期には節間は詰まっていて 5mm以下であるが、生殖生長期に移行
すると、上位 5 つの節間が伸長する。
・大豆の収量構成要素・・・単位面積あたり株数×1 株植付本数×1 本あたり有効節数×1 節
当たりさや数×1 さや当たり胚珠数×稔実歩合×1 粒重。
・大豆の中耕・培土・・・中耕とは畝間を耕転して雑草を防除することであり、培土とは株元に
土を寄せることである。大豆の生育環境を良好にし、増収につながる重要な管理
作業。
・耐肥性・・・肥料に対して鈍感ということで、多肥してもつぶれにくい。
・田畑輪換・・・水田転作地における連作障害を回避するために、水田の状態と畑の状態とを
交互に繰り返すこと。
・湛水直播栽培・・・湛水状態の水田に播種する湛水直播栽培のこと。出芽、苗立ちを向上、
安定させるために、種子にカルパー剤をコーティングして土壌中に播種する。ヘリ
コプター、乗用施肥播種機、背負動力散布機など。
・置換作物・・・主作物が生育途中で失敗し、その替わりに急きょ栽培されるもの。短期作物が
使われる。
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・胴割米・・・亀裂が入った米である。収穫適期を過ぎた場合や、湿った籾を高温で急激に乾
燥した場合などに発生する。搗精すると砕米になりやすく、これが混ざっていると
品質を著しく落とす。
・ドリルまき(密条まき)・・・うね幅 20−30cm、まき幅 2−3cm で、すじまきを密にしたもの。
・中干し・・・土中に酸素を送ることによって還元化を抑え、有害物質の生成を防いで根を健全
にする目的でおこなう。
・乳白米・・・内部に広く白色不透明部分がある。不透明部分の形状は心白米に似るが、縦に
長い。粒型も悪、不揃いで屑米となる。
・腹白米・・・腹面(胚のある側)に白色不透明部分がある。でんぷん粒の周りに小さな空隙が
生じ、光の乱反射で白く見える。粒重は完全米と変わらず、飯として問題はない。
・爆裂種(ポップコーン)・・・胚乳の大部分が硬質でんぷん組織で、粒の中、胚の近くにのみ軟
質でんぷん組織がある。加熱すると軟質でんぷん組織に含まれる水分が急激に
気化して爆ぜる。
・斑点米・・・黒褐色に縁取りされた斑点がある。搗精してもとれない。カメムシの吸汁によって
起こる。
・不耕起栽培・・・耕起と代かきを省けるので省力、低コスト化が期待される。慣行栽培と同等
あるいはそれを上回る収量が得られる可能性がある。
・ブロックローテーション・・・水田地区の中で一定面積を持つ区域を転換畑区とし、この区を 2
∼3 年ごとに順次移動していく方法である。
・穂肥・・・穎花分化期、減数分裂期<幼穂発育期>に追肥。イネの窒素含有量などの栄養状
態を(葉色で)正確に知る。
・蔓化・・・つる状になること。
・麦・・・皮麦、裸麦。
・麦の凍霜害・・・4∼5 月、幼穂の生長期間中で最低気温が-1 度の場合に 3∼4 時間経過す
ると被害を発生させる。
・麦の品質向上・・・麦踏み(倒伏防止)、雑草防除(減収防止)、施肥(イネは地力で取り、ムギ
は肥料でとる)、収穫(穂発芽に注意)、病虫害にも注意する、品種(秋まき性程
度)。
・麦踏み(鎮圧)・・・地上部の生育が抑制されて、根ばりがよくなり、霜柱による根の浮き上が
りを防止する。また、分げつの増加、稈の伸びすぎを抑えて倒伏を防止するなど
の効果もある。
・麦類の座止現象・・・秋播性品種を春に播くと栄養生長はさかんとなるが、十分な低温にあ
たることができずに穂は分化しないでそのまま夏に枯れてしまう。
・無洗米・・・洗わなくても炊けるように加工した米。
・有限型と無限型(ダイズ)・・・有限伸長型は開花期頃になると、茎の先端部にも花序がつい
て、茎の成長が止まり、莢や子実が比較的そろう。無限伸長型では、開花期にな
っても茎先端部で葉を分化し続けて茎の成長が続き、それと平行して莢や子実
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が発達する。
・有効茎歩合・・・最高分げつ期の分げつ数に対する有効分げつの割合。
・有効積算温度・・・生育期間の毎日の平均気温を積算したのが積算温度であるが、ある程
度の温度以下は生育促進に寄与しないので、この生育に寄与する温度以上の
みの気温を累積したもの。
・有効分げつと無効分げつ・・・穂をつける茎を有効分げつといい、穂をつけずに枯死してしま
う茎を無効分げつという。無効分げつはあとに出現した小さい分げつがほとんど
である。
・幼穂形成期・・・水稲の幼穂長が 2mm(1mm?)になる時期のことで出穂期の 23 日前後です。
・要水量・・・1g の乾物重を増やすのに必要な水の供給量。水稲>コムギ>トウモロコシ(用水
量∼水稲を栽培する水田での水の消費量。)
・よう素デンプン反応・・・よう素とデンプンとの相互の確認発色反応。アミロースでは青色、ア
ミロペクチンでは赤みを帯びた青黒色を発する。
・葉面積指数・・・一定面積に茂っている葉面積をその土地面積で割った値。
・老朽化水田・・・土壌の母材が鉄苦土鉱物の少ない岩石の風化物に由来する水田で、作土
から鉄分の他、各種塩基の溶脱も見られ、地力が低下し、幼穂形成期ころから下
葉の枯れ上がりが多くなり、秋落ちする水田を総称したもの。
(おまけ・・・チコクイズミ∼コムギ(うどん用)、デジマ∼暖地ばれいしょ)
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土壌肥料
・IB 窒素(イソブチルアルデヒド縮合尿素)・・・窒素全量 28%以上を含む緩効性窒素肥料。
・EC・・・電気伝導度といい、土壌中の水溶性塩類の総量を表わす。
・栄養腐植と耐久腐植・・・土壌微生物によって比較的分解されやすい部分を栄養腐植、比較
的分解されにくい安定した部分を耐久腐植という。
・塩基飽和度・・・土壌の陽イオン交換容量の何%が交換性陽イオンで満たされているかを示
したもの。
・塩類集積・・・土壌溶液中の様々な種類の塩類が、多肥や蒸発による水の移動に伴い、土
壌表層に集積する現象。
・温室効果ガス・・・地球と宇宙の熱収支において、宇宙に熱を逃がしにくい性質を持った大気
中のガス成分のこと。例、二酸化炭素、水蒸気、メタン、亜酸化窒素、オゾン∼
・化成肥料・・・N、P、K のいずれか 2 成分以上を含み、化学反応を伴って製造された複合肥
料をいう。通常は粒状品である。
・含水率・・・水分含量を湿土重量に対する百分率で表わしたもの。
・乾田と湿田・・・落水期の田面の状態によって分けている。乾田∼排水のよい水田。湿田∼
非灌漑期間でも排水が不良で、全層または作土直下の土層が還元を示すいわ
ゆるグライ層となっている水田。
・客土・・・土壌の持つ本質的な欠陥が生産力を阻害している場合、ほ場外から改良目的にあ
った土壌を搬入して土壌改良すること。
・菌根・・・共生、ないしやや寄生関係にある菌類と、高等植物根の複合体の総称。菌根を形
成する菌を菌根菌と呼び、菌糸が根の細胞内へ進入するものを内生菌根菌、根
の細胞間隙に伸長するものを外生菌根菌という。
・クリーニングクロップ・・・連作などによって増えた土壌病原菌やセンチュウを減らして土壌を
清浄にするために栽培する作物。
・クロロシス・・・窒素やマグネシウムが不足するとクロロフィルの生成が抑制され、葉の全体
または葉脈間が黄白化するクロロシスが生じる。(ネクロシス∼一部の壊死)
・ケイ酸質肥料・・・主としてケイカルといわれる鉱さいケイ酸質肥料をいう。
・光合成細菌・・・光エネルギーを利用して炭酸ガスの固定を行い増殖する独立栄養細菌の
総称。
・高度化成・・・N、P、K のうち 2 成分以上を含み、その含量が 30%以上の化成肥料。
・根粒菌・・・マメ科植物などと共生して空中窒素を固定するグラム陰性の桿菌でいずれも鞭
毛を持ち、運動性を有する。
・最少養分律・・・植物の生育収量は,その植物に供給される各種養分のうち、その量が最少
である養分によって支配される。
・作土深・・・耕す深さ、田や畑の耕される部分の土壌の深さ。
・酸性沈着・・・NOx、SOx。 たい肥から発生するアンモニア∼発生源付近に沈着する。アンモ
ニウムイオン 1mol から 2mol の水素イオンを生成する。
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・三相分布(組成)・・・固相、液相、気相の容積割合。
・CEC・・・土壌が陽イオンを吸着できる最大量。
・COD(化学的酸素要求量)・・・水中の有機、無機物量が酸化剤(KMnO4)によって酸化される
場合の酸素要求量をいう。
・C4植物・・・カルビン回路に加えてC4ジカルボン酸回路を有し、光合成における炭酸固定にお
ける炭酸固定の第一産物がC-4 化合物のオキサロ酢酸である植物群をいう。例、
サトウキビ、トウモロコシ。
・硝化菌・・・アンモニア酸化菌、亜硝酸酸化菌∼
・初期しおれ点(初期萎凋点)・・・植物の水分要求量に不足するほど土壌水分が減って、植物
がしおれ始めたときの水分状態。pF は 3.8 に相当する。
・生理的酸性肥料・・・化学的には中性であるが、植物に肥料成分が吸収されたあとに酸性の
副成分が残るような肥料。例、硫安、塩安など。
・ゼオライト・・・含水ケイ酸塩鉱物で沸石ともいわれる。保肥力にすぐれ、肥料分補給や酸性
中和効果がある。また、リン酸吸収係数は小さい。
・脱窒作用・・・土壌中の硝酸態窒素が脱窒菌の働きにより嫌気的条件下で亜酸化窒素を経
て窒素ガスに変化する反応をいう。
・団粒構造・・・土壌構造の 1 つで、土壌粒子が結合して集合体となり(団粒)、これらが互いに
接触して骨組みをつくっている状態をいう。
・窒素飢餓・・・急激な有機物の分解に伴う窒素不足状態をいう。
・ち密度・・・一般に土壌硬度計による測定で得られた値。
・地力窒素・・・土壌から供給される窒素量。(作物に対する土壌の窒素供給能)
・テンシオメーター・・・作物を栽培しているほ場などで、土壌水が作物に利用されやすい状態
にあるかどうかを測るための機器。
・特殊肥料(肥料取締法)・・・主として肉眼で識別できる粉末にしない魚かす、含有成分のうす
い米ぬか堆肥など。
・特別栽培農産物・・・無農薬栽培農産物、無化学肥料栽培農産物、減農薬栽培農産物、減
化学肥料農産物。
・土壌がもっている負荷電・・・粘土、鉄・アルミニウム水和酸化物、腐植(0.002mm 以下)。
・土壌がもっている正荷電・・・鉄・アルミニウム水和酸化物。
・土壌層位・・・土壌断面を見ると、土壌の色や硬さ、土性、礫の存在の違いからいくつもの層
(土層)が観察される。このような土層の重なりを土壌層位という。
・土性・・・砂、シルト、粘土の 3 成分の百分率を求め、土性三角図表にあてはめて決定する。
・尿素((NH2)2CO)・・・窒素全量として尿素由来の窒素を 43%以上含む速効性肥料。白色の結
晶で水には溶けやすい。
・バーク堆肥・・・広葉樹や針葉樹の樹皮に鶏ふんや尿素などの窒素源を添加して長期間堆
積発酵させた堆肥のこと。
・BB 肥料(バルクブレンディング肥料)・・・粒状配合肥料ともいい、粒状原料どうしを配合した
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もの。
・pH・・・水溶液中の水素イオン濃度で示され、pH=log(1/[H+]) ([H+]は溶液中のH+濃度)と定
義される。
・肥効調節型肥料・・・作物の種類や生育ステージごとに要求される肥料成分や量に合わせ
て、1 回または数回の施肥で養分の供給が可能になる肥料をいう。
・必須元素・・・C、O、H、N、P、S、Ca、Mg、K(多量元素)、Fe、Cu、Mn、Zn、Mo、B、Cl(微量元
素)。
・被覆肥料(コーティング肥料)・・・水溶性の肥料を樹脂などで被覆し、肥効発現の持続時間を
コントロールできる肥料である。
・肥料三要素・・・窒素、リン、カリウム∼作物に最も必要とされる。
・微量要素・・・植物必須元素のうち、Cl、B、Fe、Mn、Zn、Cu、Mo を総称して微量元素と呼ぶ。
微量元素が欠乏すれば作物生育に影響するが、必要量は少なく、多めに土壌中
に存在すると過剰害もでやすい。
・富栄養化・・・湖沼や湾などの水域で窒素やリンなどの栄養塩類が多くなること。
・腐植酸・・・土壌からアルカリによって抽出される有機物のうち、酸性にして沈殿する画分を
いう。
・不飽和透水係数・・・土壌孔隙中の空気が大気と通じている状態での透水性の良し悪しを表
わす数値をいう。近年、畑土壌の透水性を評価する方法として使われている。
・ほう素・・・細胞壁の構成成分の一つであり、細胞壁のない動物には必須でない。
・圃場容水量・・・降雨や灌漑によって十分な水が土壌に加えられた後、1∼2 日経過して重力
水が排除されたときの水分状態。pF1.8∼1.5。
・メタンと亜酸化窒素(N2O)の発生・・・メタン∼反芻動物や土壌中に存在するメタン生成菌によ
る。 N2O∼脱窒の中間産物、硝化の副産物。
・有機質肥料・・・3 要素の肥料効果以外に、有機物の多少の補給、微量要素の補給、微生物
の活性化などに効果がある。
・有機農産物・・・有機農産物∼3 年以上、転換期間中有機農産物∼6 ヵ月以上。
・有効土層・・・作物の根がかなり自由に貫入できる土層をいう。水田や草地では 50cm 以上、
畑や樹園地では 1m 以上あることが望ましい。
・溶脱・・・土壌中の浸透水に溶解した可溶性成分が、土層内を表層から下層へ移動したり、
あるいは土層系外へ除去される過程をいう。
・養分の欠乏と過剰・・・元素には養分欠乏や過剰障害を生じやすいものと生じにくいものが
ある。
・粒径組成・・・粗砂、細砂、シルト(微砂)、粘土。
・リン酸吸収係数・・・土壌 100g が吸収固定するリン酸の量を mg で表わしたもの。黒ボク土の
目安。施肥量の検討。
・リン溶解菌・・・微生物が成育する有機酸などのキレート物質を生産して、土壌中の難溶解リ
ン酸を可溶化し、植物のリン酸吸収を促進する微生物をいう。
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