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インターネットと安全保障 : Hotwired

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Text:土屋大洋
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スタイリストが見た東京カルチャーと
日常風景
‘事件’から‘ビジネス’までITの行
映画『風と共に去りぬ』の一場面でも使われたサンフランシスコの
フェアモント・ホテルで2005年3月にあるカンファレンスが開かれた。
カナダの企業が主催したもので、米国とカナダを中心とする治安問題が
テーマである。トピックは港湾/空港警備からバイオメトリックス技術
の導入やサイバー・セキュリティまで多岐にわたったが、メイン・イベ
ントは米国中央情報局(CIA)の前長官ジョージ・テネットによる基調講
演だった。
方を確実に捉える
混乱する経済論戦シーンを明解
に読み解く
最近、どこで本買
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築(後編)
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フランスの「iTMS公開法
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7321
テネット前長官はクリントン政権時代にCIA長官に任命され、2001年
にブッシュ政権が成立してからも留任し、ブッシュ大統領の厚い信頼を
得た。対米同時多発テロ(9.11)後の米国のテロとの戦いでも中心的な
役割を果たしている。しかし、2003年に始まったイラク戦争において開
戦の大義となった大量破壊兵器が見つからなかったことから、「個人的
な理由」としながらも、事実上ポストを追われる形で辞任した。
しかし、この基調講演でテネット前長官はまるで政治家のように熱弁
を振るった(彼は選挙に出たことはないという点で政治家ではない)。
依然として世界は脅威にあふれており、米国のインテリジェンス・コ
ミュニティは精力的に米国を守っている。今後は中東だけでなく、アジ
アでも脅威が高まる。こうした事態の変化に対応するには、歴史への洞
察と能力の保持・増進とが問われることになると強調した。
今後のテロを考える上で彼が強調したのは、第一に、経済的・心理的
な攻撃が重要性を増してくるという点であり、第二に、データ・フロー
の確保が不可欠である、という点である。経済的・心理的な攻撃とは、
ニューヨークの世界貿易センターが9.11で狙われたように、米国経済に
ダメージを与えるとともに、米国の人々、ひいては世界の人々にショッ
クを与えるようなターゲットが狙われることである。
データ・フローの確保とは、断片的な情報をうまく集めることであ
り、そうして集まった情報を処理・分析し、精製することによって意思
決定の判断材料が得られる。9.11の時にも断片的な情報は各所にあった
のにそれがうまくつながらなかった。逆に、イラク戦争においては、ほ
んのわずかな断片情報に頼り切り、集団的な思い込み(group think)が
開戦へとつながったと米国議会上院のインテリジェンス委員会の報告書
は指摘している。
米国議会とブッシュ政権は、この点を改善するべく、いくつかの措置
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2006年3月31日(金)
「家族の携帯を監視するソフ
ト」に警告
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ンサイズの血液浄化器
アップル商標裁判:「iTMSは
データ転送」と米アップル
スティーブ・ジョブズ名言集
(下)
世界の処方薬売り上げトップ10
と今後期待の新薬
をとってきた。9.11後には国土安全保障省(DHS)新設してさまざまな
機関を統合し、インテリジェンス・コミュニティを統括する国家情報長
官(DNI)のポストも新設した。この新長官のポストは、従来はCIA長官
が兼ねていた中央情報長官(DCI)を強化し、新たな権限を付与したもの
だ。テネット長官までの時代、DCIの役割は形式的なものになっており、
インテリジェンス・コミュニティをまとめきれていなかった。CIAはテロ
リストたちが国内にいることを分かっていたのに、それを連邦捜査局
(FBI)に伝えていなかった。もしFBIの持っていた情報とつきあわせて
いれば、事態は変わっていたかもしれない。
情報は安全保障において不可欠な役割を果たしている。日本語の「情
報」という言葉も、もともとは「敵情報告」の略として使われるように
なったという。そして、インターネットで人々がたくさんの情報をまき
散らすようになった現代では、情報をいかに扱うかが安全保障において
ますます重要になる。テネット前長官の講演にはそれを実践しきれな
かった無念さがにじみ出ていた。
注射針を不要にする新技術(下)
イラン政府、ブログへの締め付
けを強化(下)
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人間かロボット
か、それが問題だ (第4
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作成環境は複合機+デジカメ+年賀
状ソフト?
インターネットの広がりは、新しい形の安全保障問題を提起してい
る。まず、ネットワーク・インフラは格好の攻撃対象となっている点が
挙げられる。よく知られているように、インターネットはもともと、イ
ンターネットは米国への核攻撃を想定し、核攻撃後でも生き残るネット
ワークとして構想された。しかし、現在のインターネットはクラスター
化が進んでおり、いくつかの大きなハブが存在する。マーク・ブキャナ
ンが『複雑な世界、単純な法則』でまとめているように、物理学者たち
のモデリングによれば、ハブを攻撃していくだけでインターネットの機
能は効果的に下げられるという。まして、核攻撃を生き残るネットワー
クといっても、それに依存している社会システムが増えれば増えるほ
ど、一部でも破壊されたときの影響は大きくなる。
9.11テロのテロリストたちがインターネットを駆使していたことは記
憶に新しい。インターネットは仕様がオープンになっているだけに、誰
でも勉強すればメカニズムを理解することができる。逆に言えば、イン
ターネットの技術的な脆弱性も研究すれば見つかるだろう。ソフトウェ
アの脆弱性を利用した不正アクセスやウイルスは後を絶たない。しか
し、米国をはじめとする各国の社会システムはますますインターネット
に依存するようになっている。さまざまなネットワークが相互に接続さ
れればされるほどリスクは高まる。
1998年5月にクリントン政権が出した重要インフラ保護に関する白書
では、通信、エネルギー、銀行/金融、輸送、水供給システム、緊急
サービスといったインフラを保護すべきだと書いている。当然そこには
原子力発電所やダムも含まれる。何らかの形でこうした公共インフラの
ネットワークを乗っ取ったり、機能不全に陥らせることができたりすれ
ば、敵国に大きな影響を与えることができるかもしれない。テネット前
長官が懸念する経済的・心理的な攻撃対象である。
土屋大洋の「ネット・ポリティックス」 Back Number
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ネットワークを使った攻撃も可能になり始めている。ジョン・アーキ
ラとデービッド・ロンフェルトは、「ネットウォー」と「サイバー
ウォー」を区別する議論を提供している。二人は米国のRAND研究所の
フェローであり、RANDはもともとのインターネットを構想したところ
でもある。彼らの論文「サイバーウォーがやってくる!(Cyberwar is
Coming!)」によれば、「ネットウォー」とは、社会的なレベルでの観
念的な紛争であり、「サイバーウォー」とは軍事的なレベルでネット
ワーク技術を用いる戦争である。
ネットウォーは、プロパガンダやパブリック・ディプロマシー(広報
外交)のネット版と言い換えると分かりやすい。インターネットを使う
人が増えれば増えるほど、それを通じて情報を入手し、影響を受ける人
たちが増える。マスメディアのようなフィルタリング機能がインター
ネットでは十分に提供されていないため(もちろんスラッシュ・ドット
で使われているボゾ・フィルターのようなものもあるが)、インター
ネットでの議論では玉石混淆の情報が、時には狭く、時には広く交わさ
れることになる。そこにうまく敵側を欺いたり、動揺させたり、攻撃し
たりする情報が紛れ込ませることができる。
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1998年にオサマ・ビン・ラディンが出したとされるファトゥワ(イス
ラム法に基づく宣告)では、アメリカ人を殺すのはムスリムの義務だと
され(もちろん、メイン・ストリームのイスラム教が認めたものではな
い)、インターネットを通じてばらまかれた。米国司法省の担当者によ
れば、いくつかの反米サイトでは、そのコンテンツをどんどんコピーす
ることが奨励されている。著作権も何もない。彼らのメッセージはパブ
リック・ドメインにあるのだ。ウェブは反米グループのリクルート手段
あるいは資金獲得窓口としても活用されており、そうしたウェブ・サイ
トが米国のプロバイダーによってホストされていることも多い。あるサ
イトでは、ステップバイステップの解説付きで自爆テロのやり方が示さ
れている。ネットウォーの最大の利点は敵に姿を見せる必要がないとい
うことだ。もはや戦士は武装して戦場に出る必要はない。自宅でコン
ピュータを通じて戦争に参加することができる。
しかし、サイバーウォーはもっと直接的だ。軍事的な戦略・戦術の一
環として敵側の情報インフラを攻撃する。最初の大規模な例はコソボ紛
争のときに見られた。1999年3月末から70日以上、NATO(北大西洋条
約機構)軍は、コソボ問題をめぐってユーゴスラビアへの空爆を行っ
た。爆撃の裏で、インターネットではユーゴスラビア側からNATOに激
しい攻撃が行われた。1999年3月31日のNATOの発表によれば、イン
ターネット用ホストコンピューターがユーゴスラビアのクラッカーから
の攻撃に遭い、一人の人物から電子メールを一日に2000通送信された
り、マクロウイルスを送信されたという。こうした攻撃法は、その後、
日常的に行われるようになり、高度になっている。
しかし、アーキラとロンフェルトは、重要なのは、情報技術によって
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組織が変わり、戦い方が変わることだという。彼らは13世紀のモンゴル
帝国に例をとる。モンゴル帝国は自分たちよりも多い敵を打ち破ること
ができた。それは彼らの騎馬部隊が機動性を持っているとともに、イン
テリジェンス収集に余念がなく、敵情を見渡す情報網を持っていたから
だという。アーキラとロンフェルトは、上空から眺めるように情勢を見
てとるという意味で「トップサイト」という造語を作った。
米国がインターネットや情報技術を駆使するのは、このトップサイト
を得るためである。無論、それにはインターネットだけでは不十分で、
人工衛星の目や、敵国に入り込んだエージェントのもたらす情報も活用
しなくてはならない。敵が何を考え、どう動き、何をねらっているのか
を見極めることができれば、こちらは先手を打つことができる。ネット
ウォーやサイバーウォーは手段でしかない。敵の動きをつかむための手
段として情報技術は使われるようになっている。
しかし、情報技術は手段でしかない。それをどうやって使うかは、明
白な戦略に基づいていなくてはならない。逆に、戦略は正確な情報に基
づいて練られて初めて実行に移される。
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戦略という言葉は、最近はいろいろなところで使われる。例えば、経
営戦略や人生戦略である。しかし、本来の戦略とは、戦争や争いごとに
勝つための方策や計略のことであり、軍事用語である。
戦略論の論客の一人が第二次世界大戦後に活躍した英国の戦略家B・
H・リデル・ハートである。リデル・ハートの評価はさまざまだが、『大
国の興亡』を著した歴史家ポール・ケネディなどにも受け継がれる戦略
論はもっと評価されてもいいだろう。特に、彼が示した「間接的アプ
ローチ」と「グランド・ストラテジー」論は、2500年前の中国の孫子を
西洋流に解釈し直したものであり、情報と安全保障の関係を考えるにあ
たっては示唆に富んでいる。
リデル・ハートにとって戦略とは、「政略上の諸目的を達成するため
に軍事的手段を分散し、適用する術である」という。戦術とは「直接行
動の処理及び統制」である。そして、グランド・ストラテジーとは、各
種の軍の間、そして軍と産業の間の資源配分を規定する方策であり、戦
争を超えて戦後の平和をも見通した高次の戦略とされている。
戦争に勝つことは確かに重要である。しかし、勝った後のことを考え
ていないのは愚かだとリデル・ハートはいう。戦争に勝つためにあらゆ
る資源を動員し、勝った後には何も残っていないというのでは勝った意
味がない。日本は第二次世界大戦で総力戦に突っ込み、負けたときには
焼け野原しか残っていなかった。しかし、日露戦争の頃は、なぜこの戦
争をしなくてはいけないのか、戦争の後に何が残り、何ができるのかを
政府は考えていた。日本が持っている国力と戦後の見通しがあったから
こそ、三国干渉を受け入れ、戦果が少ないと憤る国民を「臥薪嘗胆」と
いってなだめた。
グランド・ストラテジーがあるからこそ、戦略があり、戦術がある。
国をどうやって動かしていくかというアイデアが固まっていなければ何
をするにも危険きわまりない。事態の変化に右往左往することになるだ
ろう。グランド・ストラテジーが揺るがなければ、戦略・戦術的なミス
を取り戻すことも可能だろう。マクロな目で何を実現するのかを見通し
ていなければならない。
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リデル・ハートは孫子の考えを受け継いでいる。孫子の兵法は、日本
では武田信玄が用いた。「風林火山」も孫子の言葉である。孫子は、戦
わずして勝利するのが最良であり、「敵を知り、己を知れば、百戦危う
からず」とも述べている。そのためには間諜(スパイ)を活用すべきで
あり、お金を惜しんで敵情を知ろうとしない者は自軍の兵を死なせると
いう点で将に値しないといっている。敵情を知り、それをうまく活用す
ることによって相手の戦意を奪うことが最良の策ということになる。
アーキラとロンフェルトの言葉でいえば、トップサイトを得ることに他
ならない。
リデル・ハート自身が第一次世界大戦に従軍し、戦争の悲惨さを体験
している。リデル・ハートは戦争を回避しながらも実質的な勝利を収め
るための方策を研究した。そして、「戦略の歴史は、根本的に見て、間
接的アプローチの適用及びその発展の記録である」とまで言い切るよう
になる。
直接的アプローチとは正面切って戦力をぶつけることである。しか
し、それでは両方に人的・物質的な損害が当然生じる。これはグラン
ド・ストラテジーのない戦争である。もし、戦後の平和までも見通すこ
とができるなら、戦争で資源を失わず、平和目的に使うほうがいいに決
まっている。戦前よりも戦後の平和状態、それも自国民の平和状態が良
くなるというのが真の意味での戦勝である。
間接的アプローチとは、敵の不用意に乗じて敵を衝くことを確実にす
る方法である。特に、リデル・ハートは心理面での間接的アプローチが
重要であるという。攻撃されることが分かっている敵は身構え、容易に
打ち倒すことはできない。正面切ってぶつかることは抵抗力を高めるだ
けである。戦争当事者は、激情に駆られて戦うのが普通である。激情に
駆られた戦士は、相手がどんなに強くても突進してくる。むしろ、戦っ
ても無駄だと思わせるほうが、両方にとって損害がない。
好戦的な人間や国家に、金や物を与えてその企図を思い止まらせるこ
とができると考えるのは愚かだとリデル・ハートはいう。悪代官に年貢
を納めれば、来年はもっとよこせといってくるだろう。しかし、攻撃型
の人間や国家を抑止することはできる。好戦的な人間や国家と講話する
のは困難だが、それらの人間や国家を休戦状態に入るよう誘致するほう
が容易である。
そしてこれは彼らを打破するよりも、はるかにこちらの精力を消耗す
ることが少ない。好戦的な者に直接的アプローチで挑めば、絶望的勇気
で立向ってくる。しかし、彼らが「力」を信頼していればいるほど、相
手の力に敏感になる。ネットウォーで力を誇示することが効果を発揮す
るだろう。日本は国力を知らなかったからこそ、圧倒的に国力の違う米
国と戦争するという過ちをおかした。それに気づいたのは戦後である。
情報が足りなかったのだ。
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国家はグランド・ストラテジーに基づいて、どうしても必要でない限
り戦争に踏み込むべきではなく、国策の遂行のために戦争を遂行するの
であって、戦争のために戦争を遂行するのではないとリデル・ハートは
指摘する。軍事目的は政治目的に対する単なる手段に過ぎない。それゆ
え、軍事目的は政治目的によって支配されるべきものであり、政策は軍
事的であることを要求しないという基本的条件に従うべきである。そし
て、必ず代替策を用意しておかなければならない。これしかないという
政策は、失敗したときに破綻するしかないからだ。そのためにも情報に
敏感であることが何よりも求められる。
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現代の米国の戦略研究家であるチャールズ・カプチャンもまた、グラ
ンド・ストラテジーを重視するとともに、情報技術の役割を重視してい
る。NATOという形で西ヨーロッパ諸国と同盟し、平和の均衡を保つと
いう冷戦時代のグランド・ストラテジーが崩れつつあることをカプチャ
ンは『アメリカ時代の終わり』の中で懸念している。そうした時代に新
しいグランド・ストラテジーを作り直すことができるのだろうか。あふ
れる情報を戦略的に使うことはできるのだろうか。
米国の課題は、憲法改正を論議し、国連の常任理事国入りを目指す日
本にとっても他人事ではない。とても10年前だったら議論できなかった
ような議題が国会で議論されるようになってきている。日本のグラン
ド・ストラテジーを見直す時期が来ている。
リデル・ハートは『戦略論』の冒頭でビスマルクの言葉を引用してい
る。つまり、「愚者は体験によって学ぶという。私は他人の経験によっ
て利益を得ることを好む」という。われわれは自ら体験したことを重視
しがちだ。しかし、それはごく限られた経験でしかない。まして、軍事
的な体験を積み上げることは危険であり、人的・物質的な資源を浪費す
ることになる。歴史は普遍的な経験であり、それを理論によって体系化
していくことこそが重要であるという。
もちろん、リデル・ハートの時代にインターネットは存在しない。し
かし、情報を駆使し、心理戦を闘い、全面的な軍事衝突を避けていると
いう点で、現代のテロリストたちは孫子とリデル・ハートを受け継いで
いる。情報技術をいかに活用するかは、孫子の時代から2500年も受け継
がれてきた安全保障のための知恵である。
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