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高等学校 第2学年 保健体育科学習指導案
高等学校10年経験者研修「学習指導案(細案) 」様式 高等学校 第2学年 保健体育科学習指導案 指導日時:平成24年11月14日 第2校時 指導学級:第2学年7組(女子40名) 指導者:宮城県白石高等学校教諭 佐久間 亮一 (受講番号 1 単元名 球技 81) バスケットボール 2 単元の目標 (1)状況に応じたボール操作と空間を埋めるなどの連携した動きによって空間への侵入などから攻防を展開で きるようにする。 (2)球技に主体的に取り組むとともに,フェアなプレイを大切にしようとすること,役割を積極的に引き受け 自己の責任を果たそうとすること,合意形成に貢献しようとすることなどや,健康・安全を確保すること ができるようにする。 (3)技術などの名称や行い方,体力の高め方,課題解決の方法,競技会の仕方などを理解しチームや自己の課 題に応じた運動を継続するための取り組み方を工夫できるようにする。 3 指導にあたって (1)単元について バスケットボールの授業では,生徒がボールの扱い方(パス・ドリブル)やシュート(ゴール下のシュー ト・ランニングシュート)等の基本的な技術を十分に身に付けていないと,積極的なプレイにならない場合 がある。したがって,基本的な技術の反復練習を重視するとともに,バスケットボールの楽しさを理解させ, 単元の後半のリーグ戦で積極的なプレイができるように指導したい。 (2)生徒の実態 授業に対する意欲や態度は良好である。授業に積極的に取り組む生徒が多い。前単元のソフトボールの授 業では,経験の差が大きく,得意な生徒と不得意な生徒の技能に大きな差が見られた。 (3)指導について 授業のはじめには,前時で行った基本的な技術の反復練習を十分に行わせ,着実に技術を習得させたい。 また,パス・ドリブル・シュートなどの個人技能を十分に身に付けた上で,チームの連携を図ったゲーム展 開ができるように指導したい。 4 単元の評価規準 関心・意欲・態度 思考・判断 運動の技能 ・バスケットボールに主体 ・これまでの学習を踏まえ ・バスケットボールの個人 て,チームが目指す目標に 技能で,ドリブル・パス・ 的に取り組もうとしてい る。 応じた課題を設定してい シュートの基本的な動作 を身に付けている。 ・互いに助け合い高め合お る。 うとしている。 ・健康や安全を確保・維持 ・ゲームの攻防で,状況に ・技術練習やゲームの場面 するために,自己や仲間の 応じたプレイを選択して 行っている。 で,健康・安全を確保して 体調に応じた活動の仕方 いる。 を選んでいる。 知識・理解 ・バスケットボールの発祥 に関わる歴史や技術など の名称について理解して いる。 ・バスケットボールに必要 な体力を理解し,その高め 方について,具体例を挙げ ている。 学習活動における具体の評価規準 関心・意欲・態度 思考・判断 運動の技能 知識・理解 ① 基本的な技術の練習に 意欲を持って取り組 み,作戦を立てて勝敗 を競い合うバスケット ボールの楽しさや喜び を味わい,授業に主体 的に取り組もうとして いる。 ② 怪我をさせるようなフ ァールは慎み,フェア プレイを心がけてい る。 ③ 必要な役割を積極的に 引き受け,主体的に取 り組んでいる。 ④ フロアーにボールが転 がっていないか,爪を 整えているか,ヘアピ ンを付けていないか 等,健康・安全を確保 している。 ① これまでの学習を踏ま えて,チームが目指す 目標に応じた課題を設 定している。 ② 練習やゲームで,自分 の役割を責任を持って 果たそうとしている。 ③ 自己や仲間の体調を踏 まえ,練習やゲームに 取り組んでいる。 ① ボールを扱うハンドリ ング力が身に付いてい る。 ② ボールを見ないでドリ ブルし,ドリブルしな がら状況を判断しプレ イを選択することがで きる。 ③ ディフェンスの状況に 応じたシュートを選 び,シュートを決める ことができる。 ④ 攻撃では一人で攻める ことがなく,状況に応 じて周囲を使ったプレ イすることができる。 ⑤ 防御では,人ではなく リングを守るという意 識を持ち,状況に応じ てカバーやリカバーが できる。 ① バスケットボールの発 祥について知り,それ を知識として身に付け ている。 ② 現在のバスケットボー ルは,ルールが何度も 改正され,発祥当時と 比べると技術が飛躍的 に高度化していること を理解している。 ③ 基本的な技術のドリブ ル・パス・シュートの 種類の名称を知識とし て身に付けている。 ④ バスケットボールに必 要な体力を理解してい る。 ⑤ 最新のルールを学び理 解している。 5 単元の指導と評価の計画(全16時間) 学習内容 第1時 第2時 第3~4時 ・バスケットの発祥 ・バスケットの歴史 ・現在のスタイルに至るま での経過 ・ボールに慣れよう ① いろいろなハンドリン グ ・リレー勝負 ① ドリブルリレー ② シュートリレー ・シュート <ゴール下シュート> ① ゴール下のシュート ② 対面シュート(ゴール 下) ③ シュート20本競争 学習活動における主な具体の評価規準 評価方法 ・バスケットの発祥・歴史・現在のプレースタ カードの記述 イルに至る経過をプリントに記述している。 【知識・理解】 ・意欲的にボールに慣れるように取り組んでい 活動の観察 る。 【関心・意欲・態度】 ・チームの仲間と協力して,様々なリレーに主 体的に取り組んでいる。また,勝つための工夫 活動の観察 を話し合っている。 【関心・意欲・態度】 活動の観察 【思考・判断】 ・シュートの打ち方及びシュートの種類と名称 を覚える。 【知識・理解】 ・説明を理解し,技術を身に付けている。 【運動の技能】 ・場所や練習を安全に工夫して取り組んでい る。 【思考・判断】 カードの記述 活動の観察 活動の観察 活動の観察 第5~6時 第7時 第8~9時 第10時 第11 ~14時 6 <レイアップシュート> ① ボールを自分で投げ上 げレイアップシュート ② 対面レイアップシュー ト ③ ドリブル遊び ④ ドリブルシュート <セットシュート> ① ホーム(投げ方) ② フリースロー ③ 対面シュート <アウトナンバーの攻防> ① 2対1 ・2対0のパス練習 ② 3対2 <ディフェンスの種類> ① マンツーマン ② ゾーンディフェンスの 種類 ・レイアップシュートの脚のステップを理解 し,その技術を身に付けている。技能の名称を 理解している。 【運動の技能】 【知識・理解】 ・ボールを見ないでドリブルを行い,意欲的に ドリブル遊びに取り組んでいる。 【運動の技能】 【思考・判断】 活動の観察 カードの記述 活動の観察 ・ワンハンドシュートの投げ方を理解し,技能 カードの記述 を身に付けている。 【知識・理解】 活動の観察 ・フリースローをセットシュートで打つこと で,確実にセットシュートを身に付けている。 班ごとに人のプレイを観察し,シュートフォー ムを指摘し合う。 【思考・判断】 ・ゲームの速攻で良くある場面であることを理 解し,オフェンスが確実にレイアップシュート もしくはゴール下のシュートを打っている。 【運動の技能】 【思考・判断】 活動の観察 ・マンツーマンの守り方と,メリット・デメリ ットを理解している。 ・ゾーンの種類を理解し,それぞれのゾーンの メリット・デメリットを理解している。 【知識・理解】 カード記述 <ゲーム> ・リーグ戦 ・自分のチームのメンバーの個性を理解し,そ カード記述 ① チームごとにディフェ れに適したディフェンスを行っている。 活動の観察 ンスの種類を選択する。 ・チームメイトと協力して試合を行っている。 練習してきた技術を発揮できている。 ・ルールを理解して試合に取り組んでいる。 【関心・意欲・態度】 【運動の技能】 【思考・判 断】 【知識・理解】 本時の指導(8時間目/14時間) (1)題材名 「アウトナンバーの攻防」 (2) 本時のねらい ① 前時までのシュートの基礎を反復し,確実に身に付けるようにする。 ② ゲームの速攻の場面を想定し,2対1のオフェンスが有利な状況でシュートかパスかを正しく判断する ことができる。 (3) 本時の評価規準 具体の評価規準 Aとする具体的な姿 ① 運動の技能 評価の観点 2対1のオフェンスが有利な速 攻の状況で,確率の高いシュート を打つことができる。 シュートを打てる状況であるの か,パスをするのか正しいプレイ の選択ができ,シュートを決めた り,味方に楽なシュートを打たせ るパスができている。 ② 思考・判断 2対1の状況が,ゲームで良く出 てくることを理解する。また,練 習の場の環境を考え,安全に練習 することができる。 使っていないボールの管理,プレ イヤー以外の待機場所等,安全に 練習することができている。 (4) 学習の指導上の工夫 ・2対1の場面は,ゲームで良くある場面であることを理解させる。 ・模範を示して,状況に応じた正しいプレイの選択について分かりやすく説明する。 ・アリーナのリング等を活用することで,練習の機会を増やす。 ・生徒の思考力・判断力・表現力等のコミュニケーション能力を育む言語活動を充実させるため,失敗 した後に必ずうまくいかなかった理由を考え話し合わせる。 (5) 準備物 バスケットボール(6号球)40個,ホワイトボード1台,デジタイマー1台,コーン4個 (6) 本時の展開 段階 学習内容と活動 形態 指導上の留意点 導入 5分 ・整列・挨拶・出欠の確認・健康 の観察 一斉 ・出欠の確認,体調の確認をする。爪 が伸びていないか,ヘアピンを付けて いないか,手首に時計やゴム等を付け ていないかを声がけする。 ・元気よく声を出し,準備運動・補強 運動をさせる。捻挫・突き指の予防の ため,足首・指等のストレッチを念入 りにさせる。 ・話を聞く姿勢を整えさせる。 班 ・ミート,シュートを正確に行わせる。 セットシュートで決めることができ る生徒には,ジャンプシュートとワン ハンドシュートで打たせる。 ・トラベリングや逆脚のステップにな らないよう,班ごとに指摘し合わせ る。シュートは,正しいフォームと反 復練習により確率が上がることを声 がけし,その意識を高く持たせる。 一斉 ・ゲームの速攻で良くある場面である こと,確実にシュートを決めたいプレ イであることを理解させる。 ・準備運動・補強運動 ・本時の学習内容の確認 展開 35分 ●基礎練習 ①ゴール下の対面シュート(5分) ②ワンドリブルレイアップシュー ト (5分) ※ウォーミングアップをかねて, ここまでが前時までの基礎練習 ●2対1のアウトナンバーの説明 (2分) 評価 【運動の技能】 前時までのシュ ートの基本練習 のポイントを得 て行っている。 (観察) まとめ 3分 ① 2メンパス~レイアップ又は ゴール下シュート (10分) 班 ・ゴールの位置を確認しながら,リー ドパスを出し,シュートを確実に決め るようにさせる。 【運動の技能】 前時までに学習 した,シュート を使い決めるこ とができる。 (観察) ② 2対1の模範及び実践 (10分) 班 ・ディフェンスが入ると,シュートか パスかの判断が難しくなるので,模範 をして正しいプレイの選択を説明す る。 ・シュートは,レイアップシュート又 はゴール下のジャンプシュート,セッ トシュートを行う。 ・パスはディフェンスにカットされな いよう,工夫させる。 ※特にバウンズパスを使わせるよう 指導する。 【思考・判断】 練習方法を理解 し,練習の場の 環境や道具の管 理,練習の人の 入れ替えなどの タイミングを, 安全に留意して 行っている。 (観察) 一斉 ・2対1を攻め切るには,パスの工夫 と確実に決めるシュート力が必要で あることを理解させ,反復で行ってい るシュート練習が大切であることを 強調する。 ・足首・指の怪我の有無の確認を必ず 行う。 【思考・判断】 自分に足りない 技術を考え,以 後の授業でその 技術の習得を目 指す。(観察) ・学習の振り返り・まとめ ・怪我の確認・次時の確認 ・あいさつ ・後片付け ・体育委員を中心に後片付けをさせ る。