Comments
Description
Transcript
調査設計・目次
調査設計 １．調査目的 近年、世界的な日本食ブームの広がりやアジア諸国等における経済発展に伴う富裕層の増加等により、 高品質な我が国の農林水産物・食品（以下「農林水産物等」という。 ）の輸出拡大のチャンスが増大してい る。 農林水産物等の輸出においては、コスト削減等の観点を踏まえつつ、産地、輸出先国、品目によって、 海上輸送と航空輸送のそれぞれの特性を活かした利用が図られており、いちごや桃といった荷傷みしやす く消費期限が短い生鮮の農林水産物については、航空輸送が選択されている。 このような中、我が国の生鮮の農林水産物等の海外での市場競争力の維持・向上を図り輸出を促進する ためには、一層新鮮な状態で効率的かつ迅速に輸出することが重要であり、航空輸送の更なる利用が望ま れるが、１回当たりの輸出量が少ないこと、荷傷み・腐敗等のリスクがあること、輸出先国・地域や品目 によっては動植物検疫が必要であること等を背景に、負担に見合う利潤が得られない等の理由から、大手 輸出業者の参入が見受けられない状況にある。 ついては、生鮮の農林水産物等の航空輸送による輸出の拡大を図るため、当該航空輸出を実施する上で 障害となっている具体的な事象・課題等の実態を把握することを目的とする。 ２．調査対象品目 （１）畜産物 １）冷蔵牛肉 ２）鶏卵 （２）農産物 １）いちご ２）ぶどう ３）もも （３）その他 １）ぶり ２）錦鯉 ３）切り花 ３．調査対象先 １）生産者・生産者団体：６６者 ２）輸出業者等：２７社 ３）物流業者・フォワーダー（混載業者） ：５社 ４）航空会社等：１２社 ５）その他：１４社 ４．調査事項 ＜総括編＞ Ⅰ．海上及び航空輸出におけるメリット・デメリット Ⅱ．航空輸出に係る各段階における冷蔵管理実態 Ⅲ．輸出先国・地域と空港別の現状と展望 Ⅳ．航空輸出に係る問題点と課題 ＜品目別出荷空港別事例編＞ Ⅰ．輸出の動向 １．輸出品目の概要 １）国内生産量 ２）輸送形態別輸出量 ３）輸出先国・地域別税関別輸出実績 ２．輸出者と生産者の関係 １）輸出の経緯と輸出者とのかかわり ２）輸出の商流と物流サプライチェーン ３）国内出荷との違い・工夫 ４）輸出への期待と展望 ３．輸出の際の取引条件 Ⅱ．輸出する生鮮農林水産物の搭載形態 １．調達方法と鮮度 １）調達基準と鮮度 ２）輸入国側のニーズ反映方法 ３）生産者への輸出意向の確認と意思伝達方法 ２．荷姿と品質管理手法 １）包装容器とコスト ２）保冷剤と保冷能力 ３）出荷予冷等品質管理の創意工夫 ３．混載 １）取りまとめ主体と混載の経緯 ２）需給、集荷日時や積載率等の調整方法 Ⅲ．動植物検疫等の状況 １．植物検疫における集荷地検査の状況 ２．空港検査の状況 ３．動物検疫にかかるその他条件・現状 ４．検疫のコストと時間 ５．HACCP 認証の取得状況 Ⅳ．温度管理の状況 １．求められる温度帯、鮮度管理 ２．保冷施設の設置・配置状況と課題 １）空港までの保冷環境 ２）輸出元空港のインフラ状況 ３）航空会社と機内管理 ４）輸出先空港のインフラ状況 ３．クールチェーン全体でのボトルネックと課題 ４．クールチェーン確保のための運用手法 ５．調査、分析等の方法 （１）インタビュー調査 （２）分析方法 航空輸出を阻害する要因がどこにあるのか分析するため、商流・物流上のネックを把握し、それに対し て最も効率よく対処できる方法を明らかにする。 ※本報告書に掲載した統計情報の年間実績は、該当年の 1～12 月の実績をまとめたものとした。 ６．調査期間 平成 20 年 11 月～平成 21 年 3 月 目 次 調査設計 序 1 ＜総括編＞ 3 Ⅰ．航空輸出の特性 4 Ⅱ．航空輸出に係る各段階における冷蔵管理実態 11 Ⅲ．品目別の輸出先国・地域別の現状と展望 17 Ⅳ．航空輸出に係る問題点と課題 28 ＜品目別事例編＞ 畜産物 畜産物 ＜冷蔵牛肉＞ ＜鶏卵＞ 農産物 農産物 ＜いちご＞ ＜ぶどう＞ ＜もも＞ その他 ＜ぶり＞ ＜錦鯉＞ ＜切り花＞ 39