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科学部通信 6号
第6号 全校生徒への 科 学 部 通 信 ***** 平成24 年 2 月 10 日発行 発行責任者 科学部顧問 徳光裕美・中山博子 オオイタサンショウウオの卵が耶馬溪校にやってきた ***** みなさんは《オオイタサンショウウオ》を知っていますか? サンショウウオと聞くと、院内町にいる大きな《オオサンショ ウウオ》を想像する人が多いと思いますが、オオイタサンショ ウウオは、成長しても体長20センチにもならないくらいの小 さなサンショウウオです。名前にオオイタと付いているだけあ って、大分県と熊本県・宮崎県・愛媛県の一部しか生息しない とても珍しいサンショウウオで、佐伯市や大分市などでは市の 天然記念物に指定されています。耶馬溪町でも、サンショウウ オを見ることができますが、耶馬溪町のサンショウウオは、ブ チサンショウウオといいます。 そのオオイタサンショウウオの卵が耶馬溪校にやってきました。 卵は、大分市の大分雄城台高校生まれです。1月27日に採卵しました。今は、写真のような状態です。卵の丸 い形から、だんだんサンショウウオの形へ変化してきました。肉眼で確認できます。あと少しでふ化します。耶 馬溪学を選択している 2 年生は、オオイタサンショウウオの卵をひとり1個持ち帰り、育てています。暖かい場 所に置くと早くふ化をしますが、冷たい場所に置くとなかなかふ化してくれません。冷蔵庫の中に入れたり、居 間に置いたり、それぞれ置く場所が違うので、同じ日に生まれた卵ですが、ふ化する日は変わります。おもしろ いですね。興味のある人は、徳光先生か中山先生に声をかけてください。化学教室でオオイタサンショウウオの 卵が観察できます。一度、化学教室にオオイタサンショウウオの卵を見に来ませんか? ***** 今年もヤマアカガエルの卵をたくさん見ることができます ***** 耶馬溪校は自然の宝庫です。今年もヤマアカガエルがたくさんの卵を産んでくれました。ヤマアカガエルは 本州・四国・九州の山間部に生息するカエルで、7~8センチくらいの大きさです。昨今、生息数が少なくなっ ています。貴重なヤマアカガエルですが、耶馬溪校にはずっと住み続けています。キャラキャラキャラという鳴 き声を聞いたことがありませんか?カエルとは思えない鳴き声です。冬に、水田、池沼、湖、湿原、湿地、養殖 池、水たまりなどの、日当たりが良く浅い止水に産卵しますが、耶馬溪校では意外なところに卵を産んでいます。 左の写真がどこかわかりますか?調理室前、駐車場との間の側 溝です。1つの塊が、1匹のメスが1回に産んだ卵です。たく さんの卵を産みますが、カエルになるのはわずかです。今年は、 雨が少なくて、なかなか側溝に水がたまらず、カエルは産む機 会をうかがっていたようです。2月7日の朝、7時半ごろ、ヤ マアカガエルが激しく鳴くので声をたどって側溝をのぞいてみ ると、たくさんの卵と、何匹かのカエルがいました。前日雨が 降って側溝に水がたまり、産卵したようでした。産んだばかり のヤマアカガエルの卵を見ました。こんなに身近でヤマアカガ エルを見ることのできる耶馬溪校は、すばらしい自然環境です。 いつまでもヤマアカガエルと共存できるように、環境を保全し、見守っていきましょう。