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第2回会議における意見・提案への対応 資 料 7
第2回会議における意見・提案への対応 分 野 番 号 意見・提案要旨 現在の取り組み状況 資源高などに伴 1 ○下請け中小零細企業などへの <緊急経済対策> う緊急経済対策 貸し剥がし対策が必要であ る。 ○建設業関連が融資を受けにく いと聞いている。 ●充実方策 ○今後の取り組みの方向 ○経済情勢の変化を踏まえ、中小企業等の ■ 県では、資源高等の影響を最小限のものにとどめるため、平 成20年9月の緊急経済対策、10月の補正予算により、中小 円滑な資金調達に向け、制度の充実を図 っていく。 企業の資金繰り対策やセーフティネット対策、設備投資対策な どを行っている。 ○中小企業への融資では、責任 ■ 特に、経営が一時的に悪化した企業の資金繰り支援を目的と 共有制度による銀行の20% する「経営円滑化貸付」については、信用保証制度における国 負担が支障となっている。 の「原材料価格高騰対応等緊急保証」の創設に対応していち早 ○県の融資制度は1,000万 く要件緩和を実施し、利用の急増にも対応できるよう融資目標 円程度と額が小さい。長期で 額を300億円増額した。また、金融機関に対しても、積極的 大口の融資制度がほしい。 な融資審査への協力等を依頼している。 原油・原材料価格等の 平成 20 年度の補正予算 高騰に対する緊急経済対策 (平成 20 年 10 月発表) (平成 20 年 9 月発表) ・中小事業者に対する特別相 ・経営円滑化貸付の要件緩和、 談窓口の設置 融資目標額の引き上げ ・経営円滑化や設備投資、新 (融資目標額980億円) 分野進出等に係る融資制度 の充実 <責任共有制度> ■ 県では平成19年10月の責任共有制度の導入に伴い、 別小規模貸付」を創設した。 ■ また、今回の「原材料価格高騰対応等緊急保証」は100% 保証であり、建設業全般をはじめ、大幅に保証対象業種が拡大 されたことから、金融機関の積極的な融資実行を期待している。 1 資 料 7 100%保証制度である「小口零細企業保証」を活用した「特 資源高などに伴 ■ さらに、国の来年度予算編成において、責任共有制度の導入 う緊急経済対策 により金融機関の貸出姿勢の消極化を招かないように配慮する (続き) ことを要望している。 <融資限度額> ■ 本県融資制度の融資条件においては、一般資金である「長期 資金」では融資限度額5,000万円以内、融資期間7年以内 としており、個別の資金では、さらに高い融資限度額や長期の 融資期間を設定しているものを各種設けている。 【経営円滑化貸付の融資条件等】 ・融資対象者:下記のいずれかに該当する方 ① 最近3か月間の売上高が、前年同期比で3%以上減少し ている者 ② 最近3か月間の売上総利益率又は営業利益率が、前年同 期比で3%以上減少している者 等 ・融資限度額:1億円、融資期間:7 年(うち据置1年)以内、 利率:1.35% 2 ○緊急対策では、兵庫県らしい ■ 高速道路は有料道路制度なので、通行料金を無料化すると建 ○継続実施 インパクトが必要である。例 設費が償還できないが、一方で、物流の効率化や観光振興も重 えば、物流・人流を活性化さ 要であることから、現在、通行料金の割引に取り組んでいる。 せるため、明石海峡大橋など、 ■ 播但連絡道路では、県の緊急経済対策の一環として、通行料 県内の高速道路の通行料を無 金の30%割引を10月26日から1年間実施している。また、 料にしてはどうか。 西日本高速道路(株)の所管道路及び本四道路(明石海峡大橋 を含む)では、国の緊急総合対策の一環として、通行料金の 50%割引等が10月14日から実施されている。 付加価値の高い 3 ○女性の財布にお金が入ると消 ■ 「売れるものづくり」の推進を図るため、新分野進出等支援 ●「感性価値創造」による新たなファンづ ビジネスモデル 費が活発化する。商品にスト 事業により、意欲のある産地企業等が行う新分野進出、高付加 の構築 ーリーづけをして、付加価値 価値化やブランド創出への取り組みを支援している。また、地 ●「ひょうごファッション」 、 「神戸真珠」 を上げていくことを打ち出し 場産業ブランド形成支援モデル事業により、産地組合が産地の のブランドプロモーションの推進(地場 てはどうか。 ブランド戦略に基づいて取り組むブランドプロモーションや販 産業等のブランド化の推進) 2 くりの推進 付加価値の高い ○おみやげ物やギフト、地域産 ビジネスモデル 品などは客が値段を気にせず の構築(続き) に購入する。こうした商品の 路開拓、ファンづくり活動等を支援している。 開発や高付加価値化を進めて はどうか。 、 「神戸真珠」 4 ○神戸ファッションは若者がタ ■ 神戸ファッションウィークでは、国内最大級のファッション ●「ひょうごファッション」 ーゲットになっているが、お ショーである「神戸コレクション」を核として、兵庫・神戸の のブランドプロモーションの推進(地場 金を持っている中高年向けの 代表的な産業であるアパレルをはじめ、市内小売、飲食店、観 産業等のブランド化の推進) (再掲) ファッションの打ち出しも必 光関連産業を巻き込んで若い女性を中心にした各種ファッショ ○アパレルメーカーや百貨店等の協力を得 要ではないか。 ンイベントを開催している。 て、中高年向けブランドを紹介するファ ッションショーの開催も検討していく。 5 ○地域の特色を打ち出した購買 ■ 「ひょうご新商品調達認定制度」により、県がユーザーの立 ○継続実施 運動を興してはどうか。 場で県内中小企業者の独創性豊かな商品の有用性等を評価・認 定するとともに、その認定商品の購入に努め、受注企業の信用 力を高めることにより販路開拓を支援している。 ひょうご新商品調達認定制度 (1) 申請者の要件:県内に事業所を有し、県内で新商品を生産する中小企業者 (2) 新商品の要件:以下の①から⑤のいずれにも該当する商品で、販売開始後概ね5年以内の商品 ① 国、県の新事業創出支援施策を活用して開発・生産される商品又は商品の基本特性に特許が登録 されている商品 ② 県の機関において直接的な使途が見込まれるもの(建設資材、役務・技術の提供は除く) ③ 独創性が認められるもの ④ 事業活動に係る技術の高度化、経営の能率の向上又は住民生活の利便の増進に寄与するもの ⑤ 市場での流通が十分でなく、価格水準が適正で、JIS 規格等品質・安全基準に合致しているもの (3) これまでの認定事業者・商品数:29社・36商品(平成19年度末現在) ■ ふれあいの祭典全県フェスティバルなど、県民向けイベント ○継続実施 を活用した県産品等のPR・販売を行っている。また、県職員 を対象に、庁内LANや職場回覧により県産品等のPRを行っ ている。本年6月に県庁舎内で播州織の展示即売会を実施し、 手頃な価格で作れるオーダーシャツなどをPR・販売した。 3 付加価値の高い 6 ○地方では、大型店舗が撤退し ■ 地方の商店街の活性化を図るため、地域コミュニティ機能の ●中心市街地における商業活性化の促進 ビジネスモデル た後に、地産地消型の地元の 強化や地産地消の取り組み等を支援する「商店街活性化事業」 の構築(続き) 商店街が元気になってきてい や、商店街の活性化戦略の策定及び事業の実施を支援する「ひ るところもある。 ょうごの元気商店街創出総合支援事業」により、地域特性に着 目した地域と密着した取り組みを応援している。 7 ○「あいたい兵庫デスティネー ■ 「あいたい兵庫デスティネーションキャンペーン」のプレキ ○デスティネーションキャンペーンに向け ションキャンペーン」では、 ャンペーンが本年10月からスタートしており、JR西日本の て、特別企画や新たに発掘された観光資 「元気な兵庫」をアピールす 主要駅や県内観光施設にパンフレット(秋号・冬号)を設置し 源、魅力溢れるまち歩きコースなどをパ べき。 てPRしている。秋号・冬号のパンフレットでは、地域の豊か ンフレットやポスター、CM等、様々な な観光資源を磨いて創出された新たな取り組みや地域の達人、 広報媒体を活用して情報発信していく。 ○観光客のリピーターを確保す るには、街と人の魅力が大切 ご当地グルメを掲載するなど、地域の取り組みにスポットを当 ●大型観光交流キャンペーンの成果を生か である。 てている。 した観光・ツーリズムの展開 ■ また、地域において、国内外からの旅行者をもてなすホスピ ●「観光ツーリズムの視点からの副読本」 タリティの向上を図るため、観光施設のスタッフやタクシー運 の作成と活用 転手など観光ツーリズムに携わる関係者を対象とした接遇研修 ●「ひょうご・私のおすすめ観光スポット」 を実施するとともに、地域の真の魅力を紹介する観光ボランテ 作文コンテストの実施 ィアガイドの育成を図るため、コンテストや交流会を開催して ●観光インターンシップの促進(大型観光 交流キャンペーンの成果を生かした戦略 いる。 的な観光・ツーリズムの推進) ●観光客の特性に応じたプロモーションの 8 ○お金を持っているのは50歳 <熟年世代の観光客> 以上の世代なので、熟年女性 ■ 地域の観光資源を旅行商品に組み込むため、観光協会や観光 展開 をターゲットとしてはどう 施設と連携し、旅行雑誌等のマスコミ関係者や旅行会社の商品 ●外国人旅行者向けの受入態勢、情報発信 か。 企画担当者を現地に招いて、ツーリズム資源のPR事業を実施 ○外国人観光客は、県内の最先 端技術や伝統文化を見たがっ の強化 し、その中で、団塊の世代や女性等の客層ごとのニーズに対応 ●2010年上海国際博覧会(上海万博) した観光資源の活用や売出方策等のアドバイスも受けている。 への出展(国際ツーリストの誘致促進) ているので、明石海峡大橋の ■ 平成18年度から実施しているひょうごの観光地活性化支援 ○姫路城、赤穂城、篠山城など本県の城郭 高度な建築技術やサムライ、 事業では、団塊世代をターゲットに、サイクリングロードの整 ツーリズム施設を積極的に紹介し、ボラ 相撲などを見せてはどうか。 備や田舎暮らしセミナーの実施など、特定ターゲットのニーズ ンティアガイドなどを通じて伝統文化を を踏まえた地域の魅力向上の取り組みを支援している。 紹介していく。 4 ○京都・大阪とも連携し、太秦村や大相撲 付加価値の高い <外国人観光客> ビジネスモデル ■ 本年 7 月に上海で実施した関西3府県(兵庫・大阪・京都) 三月場所などと組みあわせるなど、関西 の構築(続き) トッププロモーションでは、兵庫の先端技術や伝統産業をPR 一体となった誘客により、外国人観光客 し、現地セミナーや、海外の旅行エージェントを本県へ招聘し の増加を図っていく。 た際にも、明石海峡大橋や「橋の科学館」のPRを行った。 9 ○地域の特徴を出しながら、 「道 ■ 「道の駅」の魅力を発信し、利用促進を図るため、市町村と ○継続実施 の駅」の一層の発展を図る必 道路管理者からなる「道の駅」連絡会が組織されており、県内 要がある。 29駅を含む近畿圏内の「道の駅」では、近畿「道の駅」連絡 会が主体となって、広報誌の発行や新聞広告、スタンプラリー、 HP開設等を活用して広報活動を実施している。 ■ また、地域特性を活かした観光振興に寄与する「道の駅」を 整備するため、既存の「道の駅」との配置も考慮している。例 えば、現在整備中のたつの市御津町室津の「道の駅」では、商 工会や漁協等の地域全体の意見を集約し、室津の魅力発信、魚 介類販売による地場産業の振興等を図っていく。 10 ○利便性がいいのに使われてい ■ 県下の都市地域において、兵庫県産品の地産地消を推進する ○継続実施 ない場所を有効に活用し、集 ため、 「都市地域直売施設整備事業」により、生産者や都市地域 客イベントを毎日開催しては の直売関係者(消費者グループや商店街組合等)等で組織され どうか。例えば、地産地消の る協議会に対して、都市地域での県産農林水産物の販売などに 観点から、廃棄されている曲 要する経費や情報発信・PRに資するディスプレイ、陳列ワゴ がりキュウリなどの「B級野 ン等の備品整備に要する経費を補助している。 菜」を集めて、三宮のアーケ ■ また、商店街においては、商店街のイメージや地域特性を踏 ード街で「夜の市」をしては まえて、創意工夫をこらした様々な取り組みが進められている。 どうか。 例えば、アーケード街である元町一番街では、毎月最終水曜日 に地産地消をテーマに掲げた「元町一番街水曜市」が開催され、 県内の生産者等が、米、野菜、加工品などの自慢の産直商品を 販売しており、本年11月には土・日曜日を利用した地産地消 フェア「収穫祭」を実施している。 5 先端技術研究開 11 ○SPring−8や神戸医療 発の促進 ■ 兵庫県には国の研究開発資金が多く投入されており、以下の ●放射光技術の実用化による技術の高度化 産業都市などの国家プロジェ 主要プロジェクトのほか、県内の各大学・研究機関でも各種の クトに関連して、兵庫県に研 競争的資金を獲得している。 究開発資金を引き込んでくる 必要がある。 主なプロジェクト と新分野開拓の促進 ●放射光産業利用の裾野拡大に向けた利用 資 金 期 間 SPring-8 の供用促進 129 億円 H20 年度 X 線自由電子レーザーの開発利用 110 億円 H20 年度 次世代スーパーコンピュータの 145 億円 H20 年度 支援サービスの充実 ●大学等のビームラインとの相互利用によ る先端研究開発の促進 ●「リサーチHUB兵庫」を活用した国内 外からの戦略的な投資促進 開発利用 知的クラスター創成事業(神戸地 50 億円 H14∼23 年度 地域結集型共同研究事業 12 億円 H15∼19 年度 都市エリア産学官連携促進事業 3 億円 H14∼16 年度 域) (播磨地域) ■ こうした資金を地域に流していく取り組みとして、 「リサーチ HUB兵庫」をキャッチフレーズとして、研究基盤の集積を県 の魅力として国内外に情報発信しているほか、兵庫県放射光ナ ノテク研究所を活用した産学官共同研究の実施や、NIROに よる技術移転事業、先端医療振興財団の活動等がある。 県内への投資の 12 ○世界企業の立地をPRするな ■ 大型放射光施設 SPring-8 などの先端研究施設や大学・研究機 ●新規立地企業と県内中小企業との取引拡 促進 ど、地域のブランド価値を高 関等の集積に加えて、昨今、尼崎市のパナソニックプラズマデ めていく必要がある。 ィスプレイ㈱や姫路市の㈱IPSアルファテクノロジなどの大 ●「リサーチHUB兵庫」を活用した国内 型企業立地が進んでおり、兵庫県の地域ブランド価値が高まっ ている。 大 外からの戦略的な投資促進(再掲) ●「ひょうご・神戸」の国際ビジネス拠点 ■ これを契機に、SPring-8 などの先端研究施設や大学・研究機 関等の機能・研究活動を「リサーチHUB兵庫」として国内外 に情報発信して、研究開発投資の促進や研究交流を図るととも に、ひょうご・神戸投資サポートセンターを中心に地域特性を 踏まえた企業誘致活動を展開し、本県の優れた産業基盤や立地 優遇制度等を国内外の企業・研究所にアピールしている。 6 としての優位性のPR(外資系企業の誘 致と交易拡大の促進) 県内への投資の 13 ○地方では人材確保ができない ■ 若年労働力の域外流出などから、労働力が相対的に不足して ●但馬、丹波、淡路地域における企業立地 促進(続き) ので、企業誘致が進まない。 いる但馬・丹波・淡路地域の企業人材ニーズを満たし、活性化 の促進と人材確保の強化 を図るため、 「ふるさと人材確保ネットワーク事業」を実施し、 ●県外からの中小企業人材確保の促進(企 地域定着やUターン促進等により人材の確保を推進している。 業紹介ガイドブックの作成など) ふるさと人材確保ネットワーク事業 (1)ふるさと就労相談コーナーの設置 兵庫労働局の協力により、Uターン希望者の登録、求人開拓、マッチングを人材アドバイザーが行う 相談コーナーを関係ハローワークに設置。 (2)地域人材確保協議会の設置 関係機関・団体が効果的に人材確保対策を実施するために、関係県民局に協議会を設置。 (3)Uターン就職企業説明会の開催 4∼5月、11∼12月にUターンを希望する新規大卒を対象に説明会を開催。 (4)高校生を対象とした企業見学会の開催 地域の雇用開発協会およびハローワークと連携して実施。 多様な産業人材 14 ○やる気のある優秀な人材を育 <地域への愛着を高める学校教育> の確保 てないと産業が活性化しない。 ■ 子どもたちに自分の生き方を考えさせるためには、地域の文 若者が地域への愛着や誇りを 化や伝統についての理解を深め、地域に対する愛着や誇りを育 持てるようにすべきである。 む教育が重要である。このため、県では、道徳の時間において 郷土ゆかりの人物を子どもたちに教えるため、「地域教材の開 発」指導資料を作成し、教師による教材化の取り組みを支援し ており、淡路島の酪農の父である田中萬米や、丹波の自然環境 の保全に尽力した西垣喜代次の教材化が進められている。 ■ また、中学校2年生の「トライやる・ウィーク」では、校区 推進委員会の支援を得て、淡路人形浄瑠璃館での活動や和紙作 り、播州織の体験など、郷土の伝統文化や地域の産業に触れる 取り組みが行われている。 <県庁見学の実施> ■ 県庁では小学生を対象とした県庁見学を積極的に受け入れて おり、県内の多数の小学校の児童が、遠足や社会見学で県庁舎 や県公館を訪れ、県の歴史や県政について学んでいる。 (平成19年度の訪問児童数:1万2千人) 7 ○継続実施 多様な産業人材 15 ○問題のある労働者を送り出し <学校教育における社会人力養成> の確保(続き) ○継続実施 ている学校教育に問題がある。 ■ 中高生に望ましい勤労観・職業観を育成するため、 「地域に学 社会人としての基礎的なマナ ぶ「トライやる・ウィーク」」と「高校生就業体験事業-インター ーや知識を習得させる機能を ンシップ推進プラン-」を実施している。 企業が負担している。 学校と企 地域に学ぶ「トライやる・ウィーク」 (1)目 的 ・ 概 要:中学生が、自然や人、社会とふれあう体験を通して、豊かな心を育み、社会の中 でたくましく「生きる力」を養うことを目的とする。 (2)活 動 内 容:中学校2年生が1週間(5日間)地域で社会体験をする。(①職場体験活動 ②農林水産体験活動 ③文化・芸術創作体験活動 ④ボランティア・福祉体験活動) (3)対 象:県内の全公立中学校2年生及び市立特別支援学校中学部2年生 (4)平成19年度実績:実施学校数 370校、参加生徒数 46,821人、 活動場所数 のべ15,498カ所 業が連携してインターンシッ プや実習の機会を拡充すべき である。 高校生就業体験事業−インターンシップ推進プラン− (1)目 的 ・ 概 要:生徒が「働くこと」への関心・意欲を高め、自己の将来の在り方・生き方について考え 目標を持って主体的に進路選択ができるようにするとともに、生徒に夢を実現する力を 身に付けさせる。 (2)活 動 内 容:教科、総合的な学習の時間または特別活動等の中で、職業や進路などのキャリアに関す る学習の機会を充実し、学校段階でのキャリア教育を推進する。 ・事業所等におけるインターンシップの実施 ・企業訪問や職業体験施設等を活用した職業体験 ・卒業生や職業人等の講話等を聞く(※就業体験先は生徒の希望を取り入れて実施。 ) (3)対 象:全県立高等学校(2年生を中心) (4)平成19年度実績:実施学校数 158校(全県立高等学校:芦屋国際中等教育学校を含む) <求職者に対する社会人力養成> ■ ジョブカフェひょうご(ひょうご・しごと情報広場/神戸クリスタ ○継続実施 ルタワー)や県内のハローワークでは、職業意識の欠如や職場にお けるコミュニケーション能力、基礎的なビジネスマナーの習得 が不十分であるため就職が困難と思われる若者求職者等に対し て、 「挨拶」 を含めたビジネスマナーやコミュニケーション能力、 自己適性の理解と仕事への理解、職業人等との意見交換、就職 8 多様な産業人材 活動への心構え等をカリキュラムに取り入れた職業訓練( 「若者 の確保(続き) しごと能力養成事業」 )を実施している。 16 ○男女や国籍を問わず、人材が ■ 保育所については、次世代育成支援対策施設整備交付金(国 <保育所の整備> 命である。 保育園の整備や病児 庫交付金事業)による整備推進、障害児環境改善事業(国庫補 ○従来の保育所整備事業に加え、国の平成 保育・学童保育の充実など、女 助事業)に取り組んでいる。また、事業所内等に保育施設を設 20年度補正予算による新規事業(保育 性が働きやすい環境づくりが 置する事業主等に対して、設置経費等の一部を支援している。 所施設整備費補助事業、保育所設備整備 ■ 病児保育では、病児・病後児保育事業(国庫補助事業)やひ 費等補助事業)の活用を検討していく。 急務である。 ょうご病児保育サポート事業(県単独補助事業)の推進、緊急 <病児保育> サポートネットワーク事業(国委託事業)を実施する(社)県看 ○病児・病後児保育事業及び、ひょうご病 護協会への支援を行っている。 ■ 学童保育については、ひょうご子ども未来プランにおいて、 児保育サポート事業の実施施設の拡充を 進めていく。 放課後児童クラブが必要な全小学校区での開設をめざしてお <学童保育> り、ひょうご放課後プラン事業により実施主体である市町に対 ○ひょうご放課後プラン事業の推進を図 して施設整備費及び運営費の支援を行っている。 り、未開設校区の解消及び受け入れ定員 の拡充を市町に働きかけていく。 17 ○ワークライフバランスは、企 ■ワークライフバランスの推進のため、企業への相談員の派遣や ●「仕事と生活のバランス」推進の充実・ 業のトップが率先垂範して取 フォーラムによる普及啓発を行っている。 り組み、 その成果を県が情報発 ひょうご仕事と生活のバランス推進事業 信すべきである。 ○企業は社員の生活を大切にし なければならない。家庭生活 が営めないほど過酷な労働を させていては、家庭の教育力 は向上せず、いい人材が確保 できなくなる。 強化 子育て期の主婦が働きやすい柔軟な勤務形態や、時間外労働短縮のための取り組みを行った「多様な働 き方」のモデル(H19)をはじめ、 「仕事と生活」のバランス推進を図るための諸制度導入を支援するため、 業務改善、意識改革等の様々な専門分野から企業・労働者等の個別実情に応じた相談員を派遣している。 ひょうご仕事と生活のバランス推進フォーラム 連合兵庫、兵庫県経営者協会、兵庫労働局や内閣府等との共催によりフォーラムを開催し、先進事例や これまでの取り組み成果を情報発信した。 開催日 :平成20年10月22日(水) 開催場所:兵庫県公館 大会議室 参加者 :270名(企業経営者、勤労者、行政機関、一般県民等) 9 多様な産業人材 18 ○雇用就業支援に関する国・ の確保(続き) ■ ひょうご・しごと情報広場では、職業に関するワンストップ ○関係機関との調整を図りながら、利用者 県・市町の仕事が重複している サービスセンターとして、求職者や人材育成・確保を図る事業 の視点に立った利便性の向上に努めてい ので、機能を集約して、ワンス 主のため、就職支援と職業能力開発の相談や情報提供のほか、 く。 トップで情報収集や相談がで 産業施策と連携した無料の職業紹介も行っている。 きる場をつくってはどうか。 ■ 県と労働局との連絡調整会議を定期的に開催し、ハローワー クや市町等と連携して、雇用就業支援事業を実施している。 19 ○悪質な労務トラブルを起こす ■ 兵庫県民総合相談センターに設置している「勤労者相談」で ○中小企業の経営者が気軽に相談を行える 問題のある労働者が増えてい は、賃金・労働時間・退職金等の労働条件や労使関係、職場内 ようPRの充実を図っていく。また悪質 る。労働基準法は労働者が弱 におけるセクハラ・いじめ・リストラ・不当解雇等の労務トラ な労務トラブル等の相談が出てきた際に いことを前提に保護している ブルについて、労使双方から相談を受け付けている。 は、必要に応じて関係機関と連携を図る ので、中小企業の現場では、 ■ また、兵庫県経営者協会へもリーフレットを配布し、経営者 その対応に悩んでいる。 提言全体 など、より丁寧に対応していく。 からの相談にも対応している。 20 ○「ひょうご」の地域イメージ ○「生産」 、 「県内需要」 、 「雇用・所得・消 を戦略的に発信していくとい 費」の視点から捉えた「プログラムがめ う視点が欠けている。 ざす社会像」を追加。 ○モノからサービスへの「消費 ○消費者でもある県民の「生活の安定と豊 の質的転換」の促進や、 「実体 かさ」の実現を強く念頭に置いて、生産・ 消費(家計)を守る」ことを 雇用・所得・消費のプラスの好循環の創 打ち出してはどうか。 出に取り組む。 ○「観光・ツーリズム」は付加 ○「観光・ツーリズム」を「付加価値の高 価値の高いビジネスモデルの いビジネスモデルの構築」として整理。 構築に位置づけてはどうか。 10 資料8 ひょうご経済・雇用活性化推進会議[第2回]議事要旨 Ⅰ 日 時:平成20年10月23日(木)10:00∼12:00 Ⅱ 場 所:兵庫県民会館303会議室 Ⅲ 出席者:委員:14名(別紙のとおり)、県:産業政策局長 他 Ⅳ 議 事: 【協議事項1】 資源高などに伴う緊急経済対策 【協議事項2】 「ひょうご経済・雇用活性化プログラム」の充実方策についての提言(素案) Ⅴ 主な内容 1 開会 2 産業政策局長あいさつ 第1回会議では、原油・原材料価格の高騰についてご報告しました。その後、原油価格 は安定してきましたが、原材料価格は依然として高止まっており、アメリカのサブプライ ムローン問題に始まった金融不安、世界同時株安など激動の世界経済の影響がじわじわと 地域経済に波及しつつあります。 県では9月に資金需要に対応する制度融資の増額など緊急経済対策を打ち出しましたが、 さらに、国において「安心実現のための緊急総合対策」に係る補正予算が成立したことを 踏まえ、世界経済の地域への影響を最小限にとどめるため、県議会へ補正予算を提案した ところです。 今回の会議では、ひょうご経済・雇用活性化プログラムの充実方策について議論いただ くとともに、当面の足元対策のため、地域経済の現場の状況についてもご報告いただきた い。県では行財政構造改革を推進しており、施策の選択と集中を図っているところですが、 金融不安や世界経済の低迷が地域経済に与える影響を減少させるため、率先して対策をと ってまいりたいと考えております。経済・雇用に関する短期および中長期の視点に立った ご提言を賜れば幸いです。 3 議事 ○座長 現在、世界経済がマイナス方向に循環し、金融不安が実体経済にも及んでいるこ とから、資本主義の暴走をマネジメントする世界経済の制度的な枠組みが必要であったと言 われています。この会議でも、世界経済の不安が地域経済に及ぼす影響を考慮し、有効なし くみや施策をできるだけ提案していきたいと考えています。本日は、(1) 資源高などに伴う 1 緊急経済対策、(2) 「ひょうご経済・雇用活性化プログラム」の充実方策についての提言(素案) の2つについて議論します。 <協議事項1:資源高などに伴う緊急経済対策> (1)事務局資料説明 (2)意見交換 ○A委員 私の会社は創業24年目のベンチャー企業ですが、これまでは世の中の景気動 向の影響を大きく受けたということはありませんでした。バブル崩壊後や震災直後、多少は お金の動きが悪くなりましたが、研究開発型企業として日本でオンリーワンのソフトウェア をつくっていたので、景気が悪くてもいろいろな顧客から製品を買っていただき、従業員の 雇用の確保や増員を続けることが出来ました。 しかし、最近3ヶ月間くらいの売れ行きでは、購買が落ちてきているというよりも、顧客 の商品購入の決定が遅れています。最終的には発注してもらえるのですが、「欲しいけれど もう少し検討したい」「他社と検討したい」などと決定を引き延ばされ、見積もりを何度も 出さなければならないので、その間に値段が下がってしまいます。 私の会社の顧客の大半は行政機関ですが、予算がとれないなどの理由で20%ほど値段を 落とさないと発注してもらえません。製品の内容は評価されており、他社の製品を買われて いる訳ではないのですが、最近3ヶ月の売り上げは、前年度比20%減となり、対策を考え ています。 「食と健康」というテーマで、栄養やメタボ対策のソフトなどを開発・製造しており、お弁 当屋さんや企業の社内食堂、施設、病院に販売していますが、食の業界の企業を訪問するた びに、社長さんから「油や小麦粉などの原材料が何倍にも値上がりしている。もう少し安く ならないか」と相談されるので、値下げに応じざるを得ません。 また、商工会議所の女性経営者の間でも、建設関係を中心に不安が広がっており、融資を 申し込んでもなかなか受けられなくなっていると聞いています。 ○B委員 小売り関係は年初からずっと景気が悪く、ここへきていきなり売り上げが落ち た訳ではありませんが、さらに悪化するのではないかという不安が広がっています。 今まで景気を牽引してきた製造業、輸出関連については、急激に悪化しています。建設機械 などは新興国向けの輸出で好調だったのが、3割の減産となりました。鉄鋼・鋼線関係も2 ∼3割の減産となり、影響が広がっています。また、価格転嫁が進まず、原材料価格が高止 まっています。原材料価格は下がってきたものの、タイムラグがあるためまだ恩恵がなく、 2 厳しい状態が続いています。さらに、時間外労働が減り、実質所得が減少したため、消費に お金が回っていません。 建設関係については全体的に非常に悪い中、良いところと悪いところが二極化しています。 原材料価格の高止まりに加え、廃材関係の処理の価格が大きく上昇し、そのコストが収益を 圧迫しています。 雇用について、今までは人材確保が問題でしたが、今は全く違います。余裕がある企業は これからがチャンスだと思っていますが、そうでないところは全く逆で、雇用の確保を重点 において考えていかなければなりません。 ○C委員 神戸の六甲で洋菓子を製造販売しています。洋菓子の販売は大きく3極化して おり、①生活圏に根ざす商品、②流動性の高いギフト販売、③仮想店舗での販売(バーチャ ルマーケット)に分かれます。私の会社は、仮想店舗での販売が50%、生活圏関連の商品 販売が50%の割合となっています。 今はオーバーストア(店舗数が過剰)でマーケット全体が飽和状態です。梅田や西宮の再 開発が進んでいますが、お客様は増えずに店舗がどんどん増え、小さな店舗はどんどんシャ ッターが閉まっていく。資本力が強いところが大規模なプロモーションをしながら集客を広 げており、焼き畑農業に近い印象を受けます。 また、雇用・人件費が上昇しています。お菓子屋さんは徒弟制度で、訓練しながらしごと をしており、以前は、訓練中は時給がつかないことも多かったのですが、今は残業代を時給 の1.25倍支払い、社会保険も含めるとひとりあたり時給2000円くらいの人件費とな っています。人件費の上昇は事業の方向性にも影響し、賞味期限が長いものや流動性の高い 商品の開発が必要になっています。 お菓子の原材料価格が急激に上昇しており、ひどいものは一方的に通達で知らされます。 輸入元から示される価格が3倍になることもあり、3∼4割の値上げは当たり前です。原価 が30%上昇すると商品の定価は約10%上昇しますが、値上げにより全然売れなくなって しまうことがあるので、価格のラインは死守しなければなりません。そのため、8個入りを 7個入りにしたり、グラム数を減らしたりという対策をとっている業者もあります。商品に 価格転嫁する業者もありますが、950円でよく売れていたお菓子が1100円に値上げし たら全く売れなくなったといった例があり、1000円、1500円、2000円、300 0円といった消費者のプライスゾーンを逸脱するのは難しいのです。 3 生活圏に食い込んでいるマーケットは非常に厳しく、下からの原料費の値上がりや上から の人件費ののしかかりで逃げ場がありません。一方で、観光客など流動性の高い相手を対象 にするおみやげものや、ギフトなど直接自分の生活に関係のない商品を扱う業者や、地域の 物産を販売しているところなど、付加価値をつけている業者は、元気なところが多いのです。 それは、こうした商品はお客さんが値段を気にせず、値段が上がっても中身の個数が減って も、あまり大きな影響はないからです。 インターネットのマーケットは125%から118∼115%くらいに全体的なトレンド が低減しています。インターネット販売は不特定多数のお客様を相手にしていますが、株価 が下がると売り上げが下がっており、多少は連動しているようです。 おみやげ物はあまり原材料価格高騰や景気の影響がないので、去年から、生活圏に食い込 む商材の開発はほとんどやめて、利幅のとれるおみやげ物や地域に固執する商品の開発へと シフトしています。大手は商品を安く作ることができるので、うちの商品は1000円だが、 手作りで原材料が良いものを使い、フレッシュであるといった付加価値をPRしています。 ○D委員 景気の先行き不安が広がっています。これまで、日本のグローバル企業は輸出 を中心に増収・増益で成長してきましたが、地域の中小企業は景気拡大の恩恵がありません でした。そのような中、地域の中小企業が、地域ブランドなどの施策にじわりじわりと取り 組む中で、そろそろ成果が出るかなという頃に、今回の金融不安が起こり、大打撃を受けて いる状況です。 グローバル企業はアメリカ・中国向けの輸出が中心でしたが、中国の国内消費が伸びたの は対米輸出の増加によるものであり、アメリカの不況は中国経済も悪化させました。アメリ カの需要が減少すると中国と日本の輸出が減少し、中国の需要が減少することでとさらに日 本の輸出が減少し、日本の輸出産業は打撃を受けている。その余波で投資の減退傾向、投資 財産業の衰退が見られる。そこから生じてくるのが、こうした産業で働く従業員の賃金低下 であり、消費の衰退です。 兵庫県唯一のゼネコンである(株)新井組が破綻しましたが、建設業は①不況、②材料高、 ③公共事業の減少、④建築基準法に基づく審査基準の厳格化による審査・建築着工の遅れ、 ⑤住宅ローンの組めない低所得者の増加 の五重苦の状態が続いています。一部上場企業の 倒産は建設業、不動産業が多いですが、裾野の下請け中小・零細企業ではいろいろな業種が 深刻な影響を受けています。 4 国の緊急経済対策はこうした下請け中小・零細企業への対策であり、先ほどの県の緊急対 策も中小企業対策が盛り込まれています。バブル崩壊後の金融不安では、金融機関は企業を なんとか延命させることでその後の返済につなげましたが、今回の場合、金融機関は体力を つけており撤退が早い。こうしたことから、貸し渋りもさることながら、貸し剥がしに対す る施策、特に中小企業に対する施策が必要ではないか。 輸出が伸びない中、消費、内需を伸ばさなればなりません。国が定額減税により、標準家 庭で6万5千円の減税をしようとしていますが、橋本内閣で同じ施策をしてあまり効果がな かったので、定率減税にしないと最終的には効果が上がらない気がします。消費が伸びない 理由は先行きの不安感にあるので、減税だけに留まらず、食の安全や年金問題も含めて、消 費者が安心できることが大事です。中小企業が倒産するかもしれないという先行き不安から 買い控えが広がる。景気は「気」であり、生活の安心ができるような体制や機運が盛り上が っていくような工夫が必要です。 <協議事項2:「ひょうご経済・雇用活性化プログラム」の充実方策についての提言(素案)> (1)事務局資料説明 (2)意見交換 ○D委員 仙台市の商工会議所に講演に行った時、仙台の繁華街には知っている大手居酒屋 のチェーン店ばかりが目についたのですが、こうしたチェーン店というのは、地元で原材料 を調達するのではなく、関東の配送センターで原材料を集中的に仕入れて、それを地方に持 っていて、地元の人から儲けを吸い取れるだけ吸い取って、儲からなくなったら撤退してし まいます。 しかし、地方を訪れた時、商店街が元気になっているという話を聞きました。過疎化が進 んで大型のショッピングセンターが撤退してしまうと、周辺の人たちは日用品を地元の商店 で買うようになったそうです。過疎化の進行による大規模店舗の撤退は、地元商店の活性化 につながるのではないか。規制緩和の中で大型店舗が自由に出店することが続きましたが、 こうした現象を、商店街の対策のひとつの切り口として考えられないでしょうか。 兵庫県では大阪ベイエリア地域において、地上デジタル放送需要を見込んだ産業立地が続 いています。2011年に地上デジタル放送が始まるので、テレビの買い換え需要に対する パイの創造や分配はこの地域の経済の発展には不可欠です。また、自動車の技術進歩により、 5∼10年後に電気自動車が普及するようになれば、テレビがアナログからデジタル化され たのと同様、新たな需要増加が起こります。自動車産業は愛知県が中心ですが、日本の主力 5 産業であるので、なんらかの形でこの地域にも引き込めないか。現在、悪い要素はたくさん あるものの、日本の輸出産業を支えてきたのは家電と自動車であり、これらの産業は、中小・ 零細企業や投資財まで裾野が広いことから、こういったタイプの産業について、この地域の 可能性を生かし、どうしかけを作っていくのか。また、過疎地は商業を中心にどういうしか けをつくっていくのか。こうしたしかけづくり、まとめというものをプログラムに反映でき ないでしょうか。 ○E委員 プログラムは優等生的に書かれており、パンチに欠けています。人が食べて暮 らすことがきっちり出来ていれば消費は起こってくるので、「実体消費(家計)を守る」と いうことを打ち出して欲しいです。阪急百貨店は、世界恐慌の起こった1929年に創業し ました。どんな不況でも消費は行われるので、それを足がかりに展望は開けます。そして、 従来型消費でない質的転換、モノからサービスへの転換に重点を置いていただきたい。プロ グラムにはこうした項目が出ていますが、アピールが足りません。観光ツーリズムが「③県 内への投資促進、県内外との交流拡大」に入っていますがむしろ「②付加価値の高いビジネ スモデルの構築」としてとらえるべきです。 また、誰が何に財布の紐をゆるめるのかを把握すべきです。今お金を持っている世代は、 思い出、安全、幸せなどかさばらないものにお金を使います。消費の質的転換という要素を 入れながら、実体消費を守るということを打ち出して欲しいのです。さらに、県民の財布に お金が入っていないと消費が回らないので、セーフティネットを確保していただきたい。 多様な人材活用やワークライフバランスが進み、女性が働いて財布にお金が入ると消費が 活発になります。女性は自分が使う物については値段の安さにこだわりますが、贈り物やハ レの日には大胆なお金の出し方をします。理屈ではなく感情に訴えてお金を出させるには、 「ストーリー」、「ものがたり」といった付加価値が効果的です。食の安心・安全のために は、高い食品を買うし、特に、大切な人に食べさせるためには良い物を買います。ワークラ イフバランスの推進は、トップが動けばみんなが動くので、目立つ企業に目立つことをやっ てもらって、それを県で情報発信して欲しいのです。 女性がらみの実体消費、県民・市民の財布にお金が入るように、そのお金をロジック(理 屈)を無視して使えるような環境を作っていただけるようなビジネスモデルの構築を消費者 の視点からお願いしたいです。「兵庫県は実体消費を守る」というようなことを取り入れて いただきたい。 6 ○F委員 現場主義の人間として、「お客様に選ばれるものとは何か」という観点から机上 の空論でない話をさせていただきたいのですが、これからの消費のターゲットは、熟年の女 性です。日本の人口構成において、50歳以上が半数以上を占めるような社会を迎えること を考えれば、お金を使わない方や若い方を相手にするのではなく、なぜお金のあるところに ターゲットを絞ってピンポイントにやらないのか。 人は気持ちよくなったり、納得したりすればお金を払う。自分を満足させてくれる「あん た」を選んでお金を払うのです。お客様は喜んでお金を払いたいと思う相手を探しており、 兵庫県はその「あんた」にならないといけない。 デスティネーションキャンペーンを控え、他府県から兵庫県にお客を引き込んでいくおも てなしの準備が出来ているかどうか。ひょうごツーリズムビジョンのフォローアップ委員会 の委員として、おもてなしの準備を着々と現場におろすように協力させていただいているが、 準備がまず大切です。その中で女性にターゲットを絞る、本物を売るということも重要です。 消費者の心を動かすためには、兵庫県はどういうことをやれるかを考えないといけない。 例えば、長崎県佐世保市にある家電等販売会社の「ジャパネットたかた」が1千億円以上の 売り上げがある理由は、高田社長がテレビショッピングで、視聴者に明るさ、太陽の光を見 せ、商品に夢を抱かせて売っているからです。量販店でさほど売れないカラオケ用マイクも、 高田社長が歌を歌い、「これを買えば家にどれだけお客さんが来るか。どんな楽しい一家団 欒になるか」を演出することで消費者の心を動かし、大量に売れています。 経済分析では、減少、減速、かげり、不安、倒産といった言葉が並んでいますが、泣くの も一日、笑うのも一日。もっと光を当て、元気な兵庫県をアピールすべきです。観光人とい うのは光を見せる人で、光があるからこそ人はやってくるのです。 大阪・心斎橋の観光バスの停留場では、韓国や中国の方がたくさんバスから下車していま すが、大阪から神戸まで足を伸ばしていません。大阪でも観光のスポットが変わっており、 大阪城や通天閣ではなく、マツモトキヨシやドンキホーテを訪れています。日本の文化の見 せ方は相手の国の実体経済にあったものを提案すべきです。観光に来た外国人に異人館を見 せても仕方がないし、奈良の大仏や飛鳥も、中国の文化が伝来してきたものだから、中国の 方には珍しいものではないのです。それよりも、例えば、最先端の技術である明石海峡大橋 をたこフェリーに乗って下から橋を見上げたい。中国、韓国、中東などいろいろな外国で日 本のどういうところを見たいかと聞くと、日本の優れた技術、カメラ、サムライ、相撲など が挙がり、私たち日本人の感性や見せたいものとは違うのです。 7 実質を調査してないのに、机上の空論でやっているものがプログラムの中にいくつか見受 けられます。活用されないような資料では意味がないので、お客さんの視点に立った現場主 義で、現場で何をやるかを打ち出すべきです。 地産地消や食の安全について、曲がったキュウリなどB級の野菜を地方で廃棄処分にして いるそうですが、こうした野菜をまとめて、輸送機関だけ整えて集配してあげて、夜8時に 閉まる三宮のアーケードで、兵庫県の安全なB級野菜の安売りの夜市をやってはどうか。コ トを起こすことが大事なのです。観光ツーリズムの期間中に私たちがするべきこととは、利 便性が良いのに使われていない場所がたくさんあるので、みんなが集まってくるような文化 祭を毎日することではないか。これは民間のレベルから申し上げたい。そのお手伝いならぜ ひ協力させていただきたい。 ○B委員 中小企業融資について頑張っていただいているが、銀行が責任共有制度により 20%の融資責任を負担することになり、貸し渋りや貸し剥がしが起こってきています。サ ブプライムローン問題で時価会計から簿価会計に戻すという議論が出てきていますが、銀行 のせいで日本がどれだけ大変な目にあったことか。金融庁は、厳格な審査をしたおかげで日 本の金融機関があると思っているので、融資額を増やしたとしても、金融庁の検査自体が変 わらなければ銀行はお金を貸さない。こういうことで果たして資金が回るのか。 本当に兵庫県のことを考えると、小・零細企業をどうやって守っていくかということが大 事です。大企業が合併していくことにより、フルセット型の中小企業の数が減ってきており、 数が減ると活性化が難しくなってきます。小・零細企業を守っていくためにも、銀行の融資 責任の20%負担をなくし、もっと資金を回さなければなりません。 雇用について、昔は問題のある事業者が多かったので、労働基準監督署の指導が必要でし たが、最近は問題のある労働者が増えています。労働基準法は、労働者は弱いという前提で あり、小・零細企業では問題のある労働者に対する対応が出来ていません。そうした面も含 めて、やる気のある小・零細企業を守り、力を発揮できる環境をどうやって整えていくのか。 EUはそういったことをよく考えながらやっているが、日本にはそういう視点が足りないよ うに感じます。 また、地域の小・零細企業の活性化のために、地方公務員が率先して地域の商品の購買運 動をするなど、前面に出していく特色が欲しい。どこの地域も同じことをしており、地域の 特色が薄れています。 8 神戸ファッションについて、ファッション=若者となっており、中高年のための商品が乏 しい。お金を持っているのは50代だが、日本の格好のいいズボンはきつくて入りません。 私はイタリアで気に入ったズボンを購入してサイズを直しています。神戸ファッションの若 者バージョンはあるが、洗練された中高年バージョンがありません。若者はお金をもってい ないし、安い商品は大量に売らないと儲からない。量が少なくても、価格を上げて利益を出 す知恵が必要です。 最後に、兵庫県では設備投資が好調だというが、数字のマジックではないか。パナソニッ クなど大企業の設備投資の金額がかさあげしているだけで、地元の中小企業の恩恵になるの かは疑問です。 ○G委員 関西財界セミナーでは3年前から道州制を主張していますが、道州制は九州を スタートに、意外に早く進むのではないか。10年後を考えたときに、地域の特性を明確に 出さないといけません。ドイツなどヨーロッパでは町にそれぞれ特徴があり共存しあってい ます。 先端技術の推進について、SPring-8 や神戸医療産業都市などが時代を引っ張っていくで しょう。今までの問題は、国家プロジェクトにおいて、国が主導権をもつ中で、自治体がう まくコーディネイトしあって協力しているかどうかということです。日本学術会議で、科学 技術基本法との関係でSPring-8 について調査しましたが、(独)理化学研究所だけが出て きて、兵庫県の取り組みが出て来ず、国と地方自治体の施策の連動がないように感じました。 神戸医療産業都市などでも、国の知識や資金をいかにローカルに流していくかという接点や しくみづくりが大事です。 また、付加価値の高いビジネスモデルについて、近畿地区のローカルな特徴は何かと考え ると、(株)ファミリア、(株)アシックスといった世界企業が、一つの神戸ブランド、兵 庫ブランドとなっているので、地域ブランドの価値を高める施策が必要です。 さらに、地域の活性化という点において、道の駅のしくみをもっと発展させると地域がさ らに活性化するでしょう。道の駅がつくられてから、都市と地方の格差がずいぶん減少しま した。道の駅では日帰り旅行の方が地元の産品をたくさん買って帰るので、地産地消も進ん でいます。 人材育成について、中小企業では、社会人としての基礎的なマナー、知識といった社会人 基礎力の育成を負担しています。大学でも、社会人基礎力を教育しようとしているがまだ足 りない部分があります。社会人基礎力をもち、働く意欲のある若者を育成するには、公の施 9 設や企業と大学との連携プレーが必要です。兵庫県ではインターンシップの仕組みがありま すが、工場の実習だけではなく、お店や事務レベルの実習の機会をアレンジできるようなし くみがあれば、大学や産業界も協力でき、中小企業の人材確保に有効です。 ○H委員 緊急経済対策について、播但連絡道路料金の3割引、期間は1年間となっていま すが、物流コストや物流・人流にもインパクトを与えるので、高速道路料金は5∼8割、あ るいは無料で5年くらいしてはどうか。兵庫県に来たら高速道路料金が無料であるというく らいインパクトのある対策が欲しいです。 また、人材の確保について、工業や商業に偏っていますが、農業、漁業など、農商工連携 を視野に入れた施策に取り組んでいただきたい。 雇用・就業支援について、就業機会の提供、就業の悩みの相談、労働相談等を行う国や県 の機関がばらばらにありますが、就業や労働についての相談や支援を受ける側の人の利便性 を高めるため、一つの場所に集めるなど、ワンストップにしていただきたい。 ○I委員 前回の会議でもお願いしましたが、女性が働きやすい環境づくりをもっと積極的 に進めていただきたい。私の会社は神戸医療産業都市に立地している医薬品のバイオベンチ ャーですが、知識集約型の産業なので人材の確保が命です。文部科学省のポスドク1万人計 画では、ドクターが急増したが、論文を書いたことのないような質の低い人材も多く、男女 国籍を問わず優秀な人材を採用すると女性を多く採用することになります。経営者としては、 せっかく採用した優秀な女性人材が、子育ての環境が整っていないために働き続けられなく なったり、フルタイムで働けなくなったりすることが心配です。出来るだけ優秀な女性に働 き続けて欲しいので、女性が子育て中も安心して働き続けられるよう、保育園の整備、病児 保育、学童保育の充実をしていただきたい。 ○J委員 景気の悪化により、オートバイレースの予算が確定しない、スポンサーが決ま らないなどの理由で、来年のレースを見込んだ部品の発注が遅れていますが、一方、一般の お客さんからの発注は増えています。不景気になると、お客さんは信頼できる品質の物だけ を選んで購入するようになることから、評価の高い私の会社の製品はよく売れるようになる のです。 融資金額が1千万くらいの県や国の融資制度は、中小・零細企業にとっては金額が少なす ぎます。中小企業金融公庫などは大きすぎて相手にしてくれないので、地元の金融機関に3 ∼5千万くらいずつを何口も借りています。景気が悪い時には、返済期間が短いと運転資金 の確保に困るので、これらの借金を1つにまとめて、返済期間を長期にしてもらうなど、条 10 件を良くするよう交渉していますが、借り換えは難しいので、一度すべて返済して借り直し ています。 人材育成について、企業は、優秀でやる気のある人が集まらなければ効率があがりません。 今の金融不安は儲けだけを追求した結果だと思います。人材を育て、好循環を生み出すため の施策は長期的なものでなければなりません。兵庫県の初代知事は伊藤博文ですが、私も県 の公館の資料室を訪れて初めて知りました。兵庫の国づくりをした人たちの思いや誇りを伝 える教育が出来ていません。産業を活性化させるには、自分さえ儲かれば構わないというの ではなく、故郷に愛着をもって「自分が故郷や国のためにどんなことができるだろうか」と 考えられる、高い志や善良さをもつ人材を育てることです。伊藤博文らの兵庫県の国づくり の志を誰も教えていませんが、小学校や中学校の児童が県の公館や県庁を訪れるなどして、 県の歴史を学び、地域の愛着や県の誇りを持って欲しいです。 先日、研究会で三菱重工(株)高砂工場を見学しましたが、かつての零戦の設計者である 堀越次郎氏のものづくりの魂が引き継がれていると感じました。教育しているから志が伝わ るのです。私の会社でも、優先的に人づくりにお金を使うことで、不景気でも、信頼され発 注がくる商品を開発しています。働く人の志気があがらなければ効率があがりません。 私は「世界一のものが作れる」という自信をもって起業しましたが、今は自信やアイデア を持っている人が少ない。小さい頃から、「世界一のものが作れる」「出来る」という自信 を教え、「世のため人のためにみなさんの人生がある」ということを教えないと、会社の効 率も上がらないし、経済も活性化しません。 社会資本についてですが、サンフランシスコの橋の通行料は25セントだが明石海峡大橋 は何千円もとっています。みんなが使えないと社会資本の意味がありません。 ○K委員 兵庫をひとつの単体として考えたとき、兵庫のイメージ戦略が欠けているので はないでしょうか。プランがたくさん盛り込まれていますが、兵庫がどういうところという イメージがつかめません。施策をどう伝えるか、受け手がどうとらえるかが大事であり、作 り手側に価値があると思っているものが受け手に価値があるものなのかを考える必要があり ます。プログラムでは、プロダクトアウトの考え方で「良いものをつくればわかってもらえ る」という印象を受けますが、良いものは当たり前で、パナソニックがブランド戦略のため に松下の名前を変えたことからもわかるように、イメージやブランディングが大事なのです。 プログラムでは、あまり細かいことを伝えようとせず、ひょうごのイメージ、住みやすさ、 事業がしやすい、美味しいものがある、といったイメージをもってもらうために、発信方法 11 を工夫する必要があります。宮崎県では、東国原知事がそれまで無名だった宮崎県のブラン ドづくりに成功したことにより地域経済が活性化しています。こうしたイメージ戦略を兵庫 県でも考える必要があります。 ○L委員 商工会は不況を一番先に感じますが、景気がよくなってもなかなか実感を得ら れません。丹波地域の工業団地では、立地が決まったものの人材が確保できずに撤退した企 業もあり、人材確保がなにより重要であると感じます。但馬・丹波・淡路の産業立地が遅れ ているので、引き続き行政の支援をお願いしたいです。 また、商工会の取り組みの紹介ですが、「ひょうご女組」を立ち上げ、チラシで商工会7 ブロックからの地域のこだわりの品を2品ずつ、全14品を紹介しています。さらに人材育 成について、丹波市の商工会では「キッズあきんど事業」により小学生の起業教育をしてい ますが、中学校からトライやるウィークなどで生徒を派遣したいという申し出がありました。 ○M委員 姫路市の経済・雇用に関する会議に出席したのですが、施策の中身はこのプロ グラムとほぼ同じで、最後まで読んでも、それでどうなるんだろうという印象を受けます。 人材育成について、私はNPO法人を運営していますが、最近、若者の質が悪いと感じて います。ハローワークやわかものジョブセンターの登録者など人数はいるのですが、面接を しても採用できる人がいないのです。学力以前に、お客様に挨拶をしないといけないという ことがわかっていない若者が多く、センターのすべき役割も変わってきていると感じます。 また、姫路市の観光振興に携わっていますが、兵庫の魅力の創出、観光では「どれだけの 人がリピーターになってくれるか」が重要です。「あの町は楽しかった」「あの人は良かっ た」という人がリピーターになってくれるので、最終的には人の教育が重要なのです。 ○E委員 人材育成について、挨拶ができない、カタカナが読めない、分数が出来ない大 学生や高校生がいます。ひらがなが読めない小学生は、親が自宅で読み方を教えていない。 共働きで、労働時間が長く、生活がなく、家庭教育が出来ない家庭が増えているのです。ワ ークライフバランスでは、「兵庫では、兵庫の事業者は兵庫の暮らしを大切にします」とい うことを打ち出して欲しい。事業者の方が良い人材が欲しいのであれば、今働いている人に 対し、働かせ過ぎないしくみが必要です。 4 産業政策局長あいさつ 本日は貴重なご意見を多数いただき、ありがとうございました。中小企業融資制度につい ては、責任共有制度の導入に伴い、金融機関が融資に消極的になることを避けるため、県に よる填補について検討しているところですが、現在関係機関と調整中であり、産業政策を推 12 進するにあたっても地方分権の必要性を感じております。また、教育の充実についてのご指 摘について、公教育だけに限らず、デジタルコンテンツを活用した教育やプロジェクトなど も検討しております。議論の時間が限られており、ご発言いただけなかったご意見について、 事務局にお寄せいただければ幸いです。県財政も非常に厳しい状況で、行財政構造改革を進 めている中ではございますが、やるべきことには積極的に取り組んでまいりますので、次回 も活発なご議論をいただきますようよろしくお願いいたします。 13 (別紙) 出席委員(14人) 摂南大学副学長兼経営情報学部長 奥林 康司 兵庫県立大学経済学部教授 加藤 恵正 兵庫県経営者協会専務理事 熊谷 昌之 兵庫県立大学経営学部教授 佐竹 隆幸 有限会社神戸フランツ代表取締役 眞田 泰秀 兵庫県中小企業家同友会代表理事 田中 信吾 神戸商工会議所女性経営者倶楽部理事 田中 裕子 NPO法人姫路コンベンションサポート事務局長 玉田 恵美 有限会社ネオナレッジ代表取締役 中谷 恭子 大阪市立大学大学院生活科学研究科准教授 服部 良子 株式会社ビトーアールアンドディー代表取締役 美藤 定 株式会社日本旅行西日本営業本部企画販売部チーフマネージャー 平田 進也 兵庫県商工会女性部連合会会長 行 カルナバイオサイエンス株式会社代表取締役 吉野 公一郎 14 幸子