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「二十歳になって思うこと」 宮澤 敏史さん(富津中学校出身)

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「二十歳になって思うこと」 宮澤 敏史さん(富津中学校出身)
「二十歳になって思うこと」
宮澤 敏史さん(富津中学校出身)
本日は私たちのためにこのような式
典を催して頂き、誠に有難うございま
す。これほど多くの方々に祝福して頂
き晴れがましい思いでいっぱいです。
また、佐久間市長をはじめ、ご臨席頂きましたご来賓の皆様、新成
人となった私たちへのお祝いと激励のお言葉を頂戴致しまして、大
変光栄に思っております。
私たちは今日ここで無事に成人式を迎えることができました。中
学校、高校を卒業し、それぞれの道へ進んだ同級生たちの元気そう
な顔を見ることができ、現在地元を離れている私にとっては大変嬉
しく、また懐かしさを感じております。
さて、私はこの日を迎えるにあたって思うことがあります。まだ
私は学生で大人になったという自覚はあまりないのですが、大人の
仲間入りをしたということです。
二十歳を機に成人することの意味の大きさを改めて考えさせられ
ました。とはいえ、今日この瞬間からすぐに気持ちを切り替えて新
しいスタートを切れるかと言うとなかなか難しいだろうというのが
実感です。私たちはまだまだ大人としては未熟ですが、これまで育
ててくれた両親や支えてくださった周りの方々に感謝をし、気持ち
を新たに入れ替え、責任感のある大人になろうと思います。
次に周りが見える大人になるということです。私は今、大学の部
活動で主将をしています。部活動を通して様々な人と接する機会が
多々あり、たくさんの刺激を受けております。中学校、高校の部活
動では顧問の先生が部活をする環境を作ってくれていましたが、大
学生になると大学の施設を使う為の申請や部費の管理など、すべて
自分たちでやっていかなければなりません。様々な場面でどうすべ
きなのか、どう対処できるかが人間性の問われるところだと思いま
す。
私は現在通っている大学のプロジェクトで小型電気自動車を作っ
ています。まだ経験が浅くわからないこともたくさんありますが、
しっかりと学んで大学を卒業し、立派なエンジニアとなり、今まで
にないものを開発し、人との繋がりを大切にしながら将来社会に貢
献していきたいと思っています。
最後になりましたが、1 人の大人として認められるよう努力を惜し
まず仲間と刺激しあい支え合い成長することをお約束し、簡単では
ありますが以上で新成人代表の言葉とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
「モノは例えるとワカりやすい」
為村 涼太さん(大貫中学校出身)
先ほどご紹介に預かりました、大貫
中学校出身の為村と申します。本日は
このように盛大な成人の儀を開いてい
ただき、ありがとうございます。また、お忙しい中ご臨席賜りまし
たご来賓の皆様には重ねて御礼申し上げます。
さて、私は成人式という一つの大きな節目を迎えるにあたって、
これまでの経験から人生という大きなテーマについて改めて考えて
みました。するとその中で、囲碁というものが私の価値観に大きな
影響を与えたことを感じました。私は高校在学中に囲碁を知り、そ
の奥ゆかしさに魅せられました。部活で活動したのは高校だけでし
たが、大学生になった今も、時々趣味で囲碁をしています。囲碁と
は、二人が黒石と白石を置き合う陣取りゲームです。馴染みの無い
方にはこのように説明しますが、実際は無限の可能性を秘めていま
す。よく将棋と比べる方がいますが、将棋は、使うコマが始めから、
そして役割も与えられているのに対し、囲碁は何もない盤に何の変
哲もない石を、自分で考えて投じていきます。この囲碁の特徴から、
大きく三つのことを考えることができます。まず一つに、石はどこ
にでも置けます。つまり、自由な選択ができる機会が多くなるとい
うことです。今までは周りの影響が大きく、なかなか自分の意思を
通せないことが多かったと思いますが、これからは自分の選択で決
めていく事柄がかなり多くなることでしょう。しかし、石には形以
外何も与えられていません。つまり、選択の質、それが正しいかど
うかも全て自分で決めることになります。一つ一つの選択に大きな
責任も伴うことを忘れてはいけないと考えています。二つ目に、囲
碁の石は単体では弱くても、繋がれば強くなります。自由と責任を
与えられても、協調性に欠けていては社会の一員として生きていく
のは難しいでしょう。人とのつながりをさらに大切にしたいと考え
ています。そして三つ目に、石は碁盤のどこにでも置くことができ
ます。私たちはそれぞれ違う人生を歩んでいます。それは、持って
いる個性で彩をつけることができると考えています。以前国語の授
業で習った言葉なのですが、
「情報の価値は差異にある」という言葉
に感銘を受けました。自分の個性を自発的に出していくことで、よ
り豊かな人生にしていきたいと思います。
最後になりますが、これまでお世話になりました、両親を始めと
する方々に感謝申し上げて、新成人代表の意見発表とさせていただ
きます。
「未来は明るい」
斉藤 義伎さん(佐貫中学校出身)
本日はこのような盛大な式典を開催
していただき誠にありがとうございま
す。また、お忙しい中ご臨席頂きまし
た来賓の方々にも重ねて御礼申し上げ
ます。節目であるこの成人式を迎え、生きてきた20年間を振り返
り、思い、感じたことが2つあります。
1つ目は、今日成人式を迎え、私たちは社会から自立した1人の
大人として見られるということです。今まで色々な部分で制約があ
った反面、私たちは数多くの場面で守られてきました。ですが、2
0歳となり制約の多くが取り除かれる今この時から、自分の言葉や
行動に責任や自覚が求められることを忘れてはいけません。私は4
月から消防士として勤務します。公務員という立場はもちろんのこ
と、人命を扱う仕事、より一層の自覚と責任が求められます。しか
し、決して窮屈なことではありません。自分が目標としてきたこの
職業に就くことが出来る喜びやこの手が誰かの支えになれる誇り、
市民のために努力する向上心があれば難しいことではないと思って
います。そして、この自覚や責任は人を大きく成長させてくれるも
のだと強く思います。
2つ目は、人生は1回しかないということです。そんなことは誰
しもが分かりきっていて、何を当たり前のこと言っているのかと思
うかもしれません。しかし、本当にそう思って生きている人がどれ
だけいるでしょうか。生きていれば様々な壁を乗り越えなくてはな
りません。そして、その多くが2種類の壁に分けられると思います。
1つ目が今現在の自分のままで越えられる壁、2つ目が努力をすれ
ばクリアできるかもしれない壁です。もし、人生が2回あれば間違
いなく前者を選択すると思います。失敗しても、もう1度があるか
らです。しかし、人生は1度しかないのです。リセットはききませ
ん。後であの時こうしていればと後悔するくらいなら不安でも、自
信がなくても向き合い、努力することに意味があると思うのです。
私は高校時代野球部に所属し、目標は甲子園に行く事でした。そ
のために朝も夜も本当に練習をしました。しかし、目標を達成する
ことは出来ませんでした。それでも最高の仲間たちや監督さんに出
会うことができ、誇れる2年と3ヶ月を過ごすことが出来ました。
そして今、消防士になることが出来たのは、この 2 年と 3 ヶ月があ
ったこと、また同じ富津市の同級生から甲子園に行った人、プロ野
球選手になった人もいるなかで、自分も夢を叶えたいと思えたこと
だと思っています。失敗しても挑戦したことは必ず経験となり、必
ず自分自身にプラスになると感じました。そこにリスクが伴うとし
ても、なりたい自分や目指すものがあるなら必ず挑戦するべきだと
思います。だからこそ私は人生 1 回、夢や目標を叶えるために日々
邁進していきたいと思います。
最後になりますが、今日この日まで育ててくれた両親、中学の恩
師、高校での野球部の監督さん、支えてくれた友人、自分に関わっ
てくれた全ての人に感謝し、今こうして生きていること、決して 1
人では生きていられなかった人生で支えてもらい、引っ張ってもら
いました。次は自分が支え、引っ張っていく立場となれるよう、そ
の1つ1つに向き合い、全ての人に恩返しが出来るように努力して
いきたいと思います。手短ではありますが、これで挨拶と代えさせ
ていただきます。
「暮らし易さの実現のために」
渡邉 浩平さん(天羽中学校出身)
ただ今、ご紹介にあずかりました、
天羽地区の渡邉浩平です。
本日は、私たちの為にこのように盛大
な式典を催して頂き、誠にありがとう
ございます。市長様を初め、来賓の皆様よりお祝いと激励のお言葉
を賜り、心より感謝申し上げます。しかしながら何よりもまず、こ
の晴れの日を迎えるにあたり一番近くで見守り、支えてくれた家族
に、改めて「ありがとう」と伝えたいです。
さて、この度「成人としての意見」を述べて下さいとのお話をい
ただいたのですが、私は皆様の前で立派なことを述べられるほど頑
張ってきたこともなく、何となく好きなことを適当にこなしてきた
人間です。家族からも「ゆとり教育の申し子」と言われるほどです
から、筋金入りのゆとり世代だと思います。今まで様々なことに甘
えて過ごし、沢山の人に支えられて生きてきましたが、今年度就職
活動を経験し、嫌でも自分で進路を考え、社会に出るといった意識
を持たなければなりませんでした。また同時に、今後どのような生
活をしていかなければならないか考えることにもなりました。そん
な私が今思うことをお話させて頂きます。
私は富津市の中でもとりわけ不便な地域に住んでおり、駅からも
遠く、コンビニもありません。あるのは郵便局くらいで、便利なも
のと言えば高速のインターがあるくらいでしょうか。それでも私自
身は特に不自由を感じてはおらず、家から通える地元の企業への就
職を希望しました。しかし同時期に就活した兄は家を離れます。や
はり不便な田舎暮らしは嫌だそうです。普通の若者は同じように思
いますよね。でも昔から不便だった訳ではありません。以前は路線
バスも電車に合わせて運行していましたし、小売店も沢山あり、農
協や外回りも定期的に訪問してくれていたので、車のない高齢者の
方も不自由なく暮らしていました。それが、大型スーパーができた
ことで小売店はなくなり、金融機関の機能の集中化は不便さだけを
残しました。これは様々な面で悪循環を生み、若者がどんどん流出
するだけでなく、お嫁さんも来ません。当然子供もいません。増え
るのは高齢者ばかりで地域の行事を行うことも難しくなってきてい
ます。介護ではなく生活に必要な支援が本当の意味でどれだけでき
ているのでしょうか。どんなに不便でもこの地で暮らさなければな
らない方がたくさんいることを知って頂きたいです。国は、人口急
減・超高齢化社会の到来に向けての対策に乗り出しています。各地
域の特徴を活かした、自律的で持続的な創生ができるよう、
「まち・
ひと・しごと」の創生、つまり「地域創生」を打ち出しています。
富津市は何を特徴に地域を活性化していくのでしょう。私たちも一
緒に考えていかなければ変化は望めないように思います。若い世代
が生活し易い地域をつくることが出来たら、解消できる問題がいく
つもあるのではないかと思います。国の政治はあまり身近に感じな
くとも、自分たちの住んでいる地域が今どのようになっているか関
心を持つだけでも良いのではないかと思います。富津市の財政難は
耳にします。努力目標を掲げ、改善に向け努力されていると思いま
すが、簡単なことではないと思います。私自身これから富津に住ん
でいても大丈夫か?と思うこともあります。ですが私はこの豊かな
自然とゆったりとした環境が大好きです。少なくとも自分の住んで
いる環境に興味・関心を持ち、これからもこの地で暮らすことがで
きるように、できる努力をしていきたいと思います。そのためにも、
様々なテーマのタウンミーティングなどを開催し、若者も高齢者も
誰もが意見を出しあえる場が増えることを願います。
つたない話で恐縮ですが、本日はこのような機会を与えて下さり
感謝致します。ご清聴ありがとうございました。
「出会いと繋がり」
牧野 翔さん(天羽東中学校出身)
本日はわたし達、新成人のためにこ
のような盛大な式典を開催していただ
き誠にありがとうございます。また、
お忙しい中ご臨席いただきました佐久
間市長様をはじめ、多数のご来賓の皆様にも重ねて御礼申し上げま
す。
いきなりではありますが、皆様、10年前を思い出してみてくだ
さい。私自身あいまいな記憶ではありますが、思い返し、現在と比
べてみると様々なことが変化していることに気づかされます。
スマートフォンの普及により公衆電話の減少、それからソーシャル
ネットワークサービスの異常な発達、また、非喫煙者が増え、街を
見渡せば至るとこでの分煙化、非正規労働者の増加と失業率の増加、
少子高齢化が進み、社会保障の負担の増大を含めた社会問題の深刻
化等、ここ10年間で大げさではなく、世界規模でたくさんのこと
が良い方向にも悪い方向にも変化しています。恐らく、10年後の
日本、世界はさらにスピードが速まり驚くほど移り変わっているこ
とでしょう。
ますます、世界が発展していき、住み心地の良い日本へ発展して
いって欲しい反面、私はいつまでも変わらぬものであって欲しいと
願うものがあります。それは‘人との繋がり’です。どんな辛い事
があっても安心して帰れる居場所を作ってくれた家族、どんな悩み
を打ち明けてもいつも味方で居てくれる、この世代に生まれてきた
からこそ出会えた大事な、大事な仲間、心のそこから尊敬でき、迷
ったときに道しるべを示してくださった先生方、よき伝統や暮らし
やすい地域を築いてくださった地域の方々、これだけはいつまでも
変わらぬつながりであって欲しい。切に願います。
私が今まで出会ってきた言葉の中で一つ、元気が出ないときや気
分が落ち込んだとき大切にしている言葉があります。それは、この
世の中には絶対に自分のことを期待していて、優秀であって欲しい
と願っている人が居る。それは両親であるかもしれないし、今とな
りに居る友人かもしれない。今まで迷惑かけてしまった先輩かもし
れないし、もしかしたらまだ出会ってない人かも知れない。だから
こそ今日そんな風に思ってくれる人のために恥じない生き方を。と
いう言葉です。私はたくさんの人たちと出会い、繋がり、たくさん
の人たちに期待されて成長してきたのだと今までを振り返り実感し
ました。これからも期待に応えられるように、そして誰よりも繋が
りを大切に出来る人間になれるよう生きていきたいと思います。
最後になりましたが、両親、家族、先生方、仲間、そして地域の
方々、本当に感謝しています。ありがとうございました。まだまだ
未熟な点が多い私たちですが、社会の一員として責任と自覚を持ち
一歩一歩進んでいきたいと思いますので、ご指導ご鞭撻の程よろし
くお願いいたします。誠に簡単ではございますが、以上で新成人代
表の言葉とさせていただきます。
「新成人に贈る言葉」
佐貫中学校
斉藤 世奈さん
本日成人式を迎えられました皆様、
おめでとうございます。市内の中学生
を代表して発表させていただきます。
佐貫中学校の斉藤世奈です。
今回、この成人式に私も出席させていただくことが分かった時、
私はとても驚きました。このような晴れの舞台に立つという事はも
ちろんですが、20歳を迎えた私の兄もこのステージに上がること
になっているからです。兄弟で同じステージ上にいるという感激を
胸に、私は5年後の姿を想像してみたいと思います。
私の夢は「人々を笑顔にできる美容師」です。私の両親が大きな
目標です。5年後の私は美容専門学校を卒業しているのでしょうか。
まだ一人前とはいえず、人々を笑顔にできる美容師という夢に向か
って努力しているのではないかと思います。そして私は1人暮らし
をしているのかなと想像してみましたが、まだ自分1人の力ではや
っていけない、そんな自分の姿しか想像できません。家族や仲間に
支えてもらいながら、元気に過ごせていられればいいなと思ってい
ます。
本日、大人の仲間入りをされました皆様の中には、もうすでに働
いていらっしゃる方もおられると思います。また、大学や専門学校
で将来に向けて学んでいらっしゃる方もおられると思います。それ
ぞれの生活の場において、地域社会や人との関わりを大切にして、
これからの社会生活を輝かしいものにしてほしいと思います。私も
5年後の成人式を輝かしいものにできるように、これからも頑張り
たいと思います。
本日お集まりの新成人の皆様のますますのご活躍をお祈りして、
お祝いの言葉とさせていただきます。
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