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小野紀明 - 神戸大学大学院法学研究科・法学部
小野 紀 明 ( 政 治 学・ 教 授 ) 3 . 教育活動 ( 1) 学部講義・ 演習 1 989年度後期及び1991年度後期の 「現代政治思想 」において明治維 1 . 研究活動 の総 括 新か ら現代 までの 日本の精神史 を主 に文学作品 を手が か りに して講述 研究活動 の出発点 であ った19世紀 フランス政 治思想史 の包括的研究の一 した。 また1991年度後期の 「西洋政治思想史 」では古代 ギ リシアか ら 環と して王政復 古期の反動思想家た ち( ド・ メース トル、ボナール)に取 2 0世紀 に至 る ヨーロ ッパの政治思想史 を精神史 の立場 か ら講述 した。 り組むか たわ ら、近 代 ヨー ロ ッパの精神史を跡 づけるために主に20世紀の 執れ も、政治思想史を政治思想 に対象 を限定せず に多様 な領域 との接 ドイツを中 L、 とする哲学者たち(フッサールこか ソシーラー等)の政治思 点か ら考察す ることによ って、多様 な関心 を もつ受 講生 の期待に応え 想を考察す る作 業に も努力を傾けて いる。 られ るよ うに留意 した。 演習ほ原則 と して前半には輪読 を、後半 には 自由なテーマによ る個 2 . 公表 され た著 書・論文等 人発表 とい う形で行 って きた。 各年度 の輪読 した文献は以 下の通 り。 ( 1) 著書 1 989年度 、ア レン ト「全体 主義 の起源 」。 1990年度 、プ ラ トン「国 木鐸社・ 知の フ ロンテ ィア叢 書・近代 日本の意味を問 う(共 著・ 1992 年) 家」。199 1年度、ニーチ ェ「善悪の彼岸 」。 ( 2) 大学院 , 基本的に受講生 と相談 した上で欧語 文献 を講読 してい る。 1989年度 は、 ( 2) 論 文 「 構成す るとい うこと−20世紀政治思想の認識論的基礎 − (1) (2) 」神戸 法学 雑誌39巻 4 号・ 40巻 1 号 (1990年) 「 新カ ン ト派 と自由主義の凋落 −カ ッシーラーを中心 に −」神戸法学 雑誌40巻 4 号 (1991年 ) 「 フラ ンス反動思想の人 間学 と政治学 一言語論を手がか りに して−」 B aum e r,H is to ry of臥ropeallThought並びにG色rinas,La Li・bert色 d ans la pens如d’Albert Camus。1990年度は、Ralldall,Tlle Career o f Philosophy並びにAlexander,J.S.Milland ArllOld。 1 991年度 は、Randa ll, The Career of Philosophy並びにArelldt,Lie− b e s b e g r i f f beiAugustinus。 現代民主主義 と歴史意識所収 (1991年) 「 知識人 と政治、或 いは想像 力の貧困 −ライオネル・ トリリングの リ ベラ リズ ム批判 −」神戸法学年報 7 号 (1991年) ( 3) その他 4 . 学会報告 1 989年度 (神奈川大学 )並 びに1990年度 (熊本大学)の 日本政治学会 ・ 政治思想 史分科会においてディスカ ッサ ン トを務め た。 ( a) 書評 1 990年度 (成棋大学)の 日本政治思想史研究会第 1 分科会 にお いて 「 「 厳密 な学 と しての政治学 は可能か ?−菊地理夫、 Fユー トピアの 新カ ン ト派 と自由主義の凋落」 と親 して報告。 政治学 − レ トリック・ トピカ・ 魔術 −』 −」松阪政経研究 7 巻 −1 4 9 − ー1 5 0 − 5 . その他の学 外活動等 五百旗頭眞(政治過程諭・教授) 1 989年 か ら日本政治思想史研究会世話人。 この 3 年 間に以 下の大学 にお いて非常勤講 師 (執れ も政治思想史担当) を務 めた。神戸市 立外国語大学、関西学 院大学法学部 、同志社大学法学 部、京都大学法学部 、姫路独協大学法学研究科。 1 . 研究活動の概観 基本的 な研究関心 は “ 国際社会のなかの 日本’ ’にあ り、そ う した観点か ら、近代 日本の政治外交史 を講義 し( F日本政 治外 交史』1984年 、N H K 6 . 今後の研究活動の展望 出版)、あ るいは石原莞爾 と満州事変や F米国の日本 占領政策 』(上下 、 まずは20世紀の ヨー ロッパ政治思想史 に関す る一連の論文を書 き、まと めることに全力を傾け るつ もりであ る。 1 985年、中央公論杜 )などの研究を行 って きた。 この三年間についていえば、歴史研究の関心 を継続 しつつ も、冷戦が終 結す る大変動期 に、 ロン ドン大学 を中心 にヨー ロッパで 1990年 3 月か ら19 9 1年 1 月 ま. で在外研修の機会を与 え られ たこと も一因 となって、最近の 国 際的変動 と日本外交への関心を強 めて いる。 2 . 著書・論文等 ( tl) 著書 日米戦争 と戦後 日本(大阪書籍・ 1989年) 秩序変革期の 日本の選択 (P H P 研究所・ 1991年 ) ( 2) 日本 占領原資料編集 (マイクロ・ フィ ッシュ) −r h e Occupation ofJapan:(Ⅰ)U.S.Planning Docul肥ntS.1942− 4 5 :( Ⅱ)U .S.a nd A11ied Policies.1945−1952:(Ⅲ)RefoI一肌Re− C OVel ・y and Peace,1945−52,(1987,1990,1991年に各ワシントンのC I S 杜 と束京の丸善よ り刊行) ( 3) 論文 「 国際環境 と日本 の選択」講座 国際政 治④ 日本 の外交所収( 東大出版 会、1989年) 「 日本外交の意思決定 」アスティオ ン15号 (1990年 ) 「 占領 一日米が再 び出会 った場」 日米の昭和所収 (T B S ブ リタニカ、 1 990年) −1 5 1 − ー1 5 2 −