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私たちには、時間という壁が 消えて奇跡が現れる神聖な場 所が必要だ。
Photo by ( c ) Tomo.Yun http://www.yunphoto.net 私たちには、時間という壁が 消えて奇跡が現れる神聖な場 所が必要だ。 ジョセフ・キャンベル ※ 今 朝 の 新 聞 に 何 が 載 っ て い た か 、友 だ ち は だ れ な の か 、だ れ に 借 り が あ り 、 だれに貸しがあるあるのか、そんなことを一切忘れるような空間、ないしは 一日のうちのひとときがなくてはならない。 Photo by ( c ) Tomo.Yun http://www.yunphoto.net 自分は生きようとする生命に かこまれて生きている、生き ようとする生命である シュバイツアー 牧 場 で 牛 に や る をたくさん刈り取 た農夫は、帰り道 おもしろ半分に、 ばたの花を一本で 折らないようにし ければならない。 草 っ で 道 も な な ぜ な ら 、殺 さ な く て す む 生 命 を 、 殺すことになるからである。 シュバイツア Photo by ( c ) Tomo.Yun http://www.yunphoto.net ー Photo by ( c ) Tomo.Yun http://www.yunphoto.net ひとつのものだけを選び出そうとしても それは森羅万象 あらゆるものにつながっているのです ジョン・ミュア Photo by ( c ) Tomo.Yun http://www.yunphoto.net 自然とは訪れるための場所ではない そ れ は 我 々 に と っ て の 「 故 郷 ( ホ ー ム )」 なのだ ゲーリー スナイダー Photo by ( c ) Tomo.Yun http://www.yunphoto.net いいかい。実は小さな波の話で、その波は海の中でぷかぷか上っ たり下がったり、楽しい時を過ごしていた。気持ちのいい風、す が す が し い 空 気 -と こ ろ が や が て 、 他 の 波 た ち が 目 の 前 で 次 々 に 岸 に 砕 け る の に 気 が つ い た 。『 わ あ 、 た い へ ん だ 。 ぼ く も あ あ な る の か』そこへもう一つの波がやってきた。最初の波が暗い顔をして い る の を 見 て 、『 何 が そ ん な に 悲 し い ん だ ? 』 と た ず ね る 。 最 初 の 波 は 答 え た 。「 わ か っ ち ゃ い な い ね 。 ぼ く た ち 波 は み ん な 砕 け ち ゃ うんだぜ!みんななんにもなくなる!ああおそろしい」すると二 番目の波がこう言った。 『ばか、わかっちゃいないのはおまえだよ。お前は波 なんかじゃない。海の一部分なんだよ』 モリー先生との日曜日 ビジョンの探究は「未来」 に 思いを馳 せるこ とではな い。 V is ion の「 夢 」 は「 今 、 こ こ 」 の自分からやてくる。 人があるがままの自分になる 時 、自 分 の 内 か ら や っ て く る 。 生命の木として、大地の上で 凛とたつために、人の森で生 きていくために Mit akuye Oyash in わ た し Photo by ( c ) Tomo.Yun http://www.yunphoto.net につながるすべてものたちよ。 松木正 ※ MITAKUYE OYASHIN ( ミ タ ク エ オ ヤ シ ン ) と は 「 わ た し と つ な が る すべてのものへ わたしは すべてと つながっている」という意味。 私 たち が取 と して いる 山 」で はな し い「 人と 係 」。 あの 谷戸 と して いる で はな く、 生 でき る人 なのです。 り の く 自 戻 は 、 然 そ 「 望 の う 里 ま 関 で の 自 間 作 は 然 の ろ 、 と 歓 う 米 共 び 豊田佐々雄 誰かの歌声が聞こえ きた。古いエスキモ の歌だった。見ると 誰もいない氷の見晴 し台のうえで、老婆 海に向かって踊って る。ゆっくりとした きで、何かに語りか ているようだった。 れは古くから伝わるクジラに感謝する踊りに違い かった。近づくとマイラは泣いていた。ぼくの存 などありはしないかのように踊り続けている。 て ー 、 ら が い 動 け そ な 在 他者の生命を奪うことでしかわか り得ない、生命への想い、そして 感謝。 Photo by ( c ) Tomo.Yun http://www.yunphoto.net 星野道夫 Photo by ( c ) Tomo.Yun http://www.yunphoto.net 人は目耳鼻口という穴が開いているが この七つの穴をいつも開けて、 外の刺激を追っていたら、 心も体もやがては 消耗しちまう。 時には その穴のうちのどれかを閉めて、 母親の所へ戻るがいい。そうすれば 身も心も長持ちするんだよ。 加藤祥造 虚(うつろ)とは 受け容れる 能力のことだ 目に見えぬ 大いなる流れを 受け容れる それには うつろで 静かな 谷のような 心が要る 老子 Photo by ( c ) Tomo.Yun http://www.yunphoto.net Photo by ( c ) Tomo.Yun http://www.yunphoto.net 木々は自分の自由を持っている クリシュナムルティ ※それはセカセカ走り回る人間には持てない自由だ。 あらゆる花に宿るもの あらゆる水に宿るもの あらゆる風に宿るもの それがわたしたち ひとりひとりの中にあるんだ そしてそれは 誰ひとり Photo by ( c ) Tomo.Yun あなたから奪い取れぬものなのだ http://www.yunphoto.net 加藤祥造 木はひとつも言葉を もっていない けれども木が 微風にさやぐ時 国々で 人々はただひとつの音に 耳をすます ただひとつの世界に 耳をすます 谷川俊太郎 Photo by ( c ) Tomo.Yun http://www.yunphoto.net Photo by ( c ) Tomo.Yun http://www.yunphoto.net 今朝一滴の水のすきとおった冷たさが ぼくに人間とは何かを教える 魚たちと鳥たちとそして ぼくを殺すかもしれぬけものとすら その水をわかちあいたい 谷川俊太郎 「私たちの星」 はだしで踏みしめることの出来る星 土の星 夜もいい匂いでいっぱいの星 花の星 ひとしずくの露がやがて海へと育つ星 水の星 道ばたにクサイチゴがかくれている星 おいしい星 遠くから歌声の聞こえてくる星 風の星 さまざまな言葉が同じ喜びと悲しみを語る星 愛の星 Photo by ( c ) Tomo.Yun http://www.yunphoto.net すべてのいのちがいつかともに憩う星 ふるさとの星 数限りない星の中のただひとつの星 私たちの星 谷川俊太郎