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資料9 - 山形大学

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資料9 - 山形大学
資
【平成19年度山形大学医学系研究科看護学専攻
分野
授 業 科 目 名
高齢社会看護学特論
(必修:2 単位)
高
齢
社
会
看
護
学
分
料
9
授業科目】
講 義 等 の 概 要
【概要】
子どもから高齢者まで生涯にわたる健康支援、高齢者の疾
病予防、虚弱・介護を要する高齢者の自立支援、認知症およ
び障害のある高齢者の在宅療養支援まで、高齢社会における
看護の課題を包括的に捉え、併せて医療・看護・介護の安全
支援・システムづくり・人材育成の実際と課題について論述
する。
また、加齢による日常生活への影響・服薬管理の基礎理論
について、薬理学上の知見に基づく看護への応用について論
述する。
高齢者支援については、「排泄ケアマネジメント相談シス
テム構築」を題材とする看護・介護の統合開発モデル例を提
示する。
学生は、各自の研究課題について、基礎理論と看護・介護
技術の開発、人材育成・システムについて、俯瞰的視点から
開発の方向性を考察する。
(オムニバス方式)
1)加齢による日常生活への影響、地域住民の総合健康支援、
虚弱・排泄障害を有する高齢者の自立支援、認知症および障
害のある高齢者の在宅療養支援について
野
(片野 由美 教授)
高齢社会看護学の基礎的研究として、高血圧・心疾患など
の生活習慣病の発症・進展メカニズム、加齢に関する研究と
看護学への応用について論述する。
(小林 淳子 教授)
健康教育と Health Locus of Control 等の健康統制感、
看護職経験との関係分析、中・高年者の介護予防や母親の禁
煙支援等、地域で生活する対象者の健康行動と健康関連要因
分析について論述する。
(佐藤 幸子 教授)
高齢社会を担う子どもの心理的発達に関する基礎理論、子
どもの神経症、育児困難や子どもの虐待に対する看護カウン
セリング技法と、看護外来における子どもの発達の実際につ
いて論述する。
-1-
授 業 科 目 名
講
義
等
の
概
要
(佐藤 和佳子 教授)
虚弱(House-bound)高齢者の自立支援、排泄障害を有
する中・高年者の看護支援について、下部尿路機能障害
に関する研究の発展経緯・行動療法の理論的基盤につい
て論述する。さらに、下部尿路機能障害の基礎理論の上、
山形県との共同事業で開発した、
「排泄ケアマネジメント
相談システム」の構築、人材育成についてのモデル事例
を紹介し、地域における看護・介護の統合的な研究開発
過程について論述する。
(細谷 たき子教授)
認知症および障害のある高齢者の在宅療養支援について、対
象者の生活支援達成のための要因の検討、問題行動と介護状
況等の在宅療養者の特性分析について、研究開発過程を論述
する。
2)安全・管理支援、人材育成について
(布施 淳子 教授)
日常の失敗行動発生メカニズム,医療事故を回避するため
の危険性の予測能力の測定と、安全な技術提供に関する研究
例について論述する。
(叶谷 由佳 教授)
個別具体的な看護援助の問題解決に効果的な看護管理支
援について、褥瘡ケアへのクリティカル・パス開発など、実
践での管理システム開発の実際について論述する。
(田中 幸子 教授)
現代の看護制度の礎となる保健師助産師看護師法の立法
過程を基に看護政策の人材育成、派遣労働の課題について論
述する。
安全・管理支援看護学
研究方法演習
(選択必修:2 単位)
【概要】
医療安全、感染看護、看護管理、看護政策の領域に関し、
特論及び国内外の文献を通して会得した系統的知識基盤を
もとに、各自の研究課題に沿ったシステム開発及び看護の質
の保証に有用な研究方法を教授する。
(布施 淳子 教授)
医療・看護安全の現状を国内外の文献より把握し、安全推
進に向けたリスクマネージメント等の研究状況を検討する。
その上で事故防止対策の評価手法及び事故を回避する危険
性の予測能力の測定、安全な看護技術開発法の研究手法を教
授する。
-2-
授 業 科 目 名
講
義
等
の
概
要
(吉谷 須磨子 教授)
臨床で課題となる感染症についての知識をもとに、それら
の感染防止の看護技術や対策に関する研究方法を教授する。
(叶谷 由佳 教授)
臨床上の具体的ケアの手法について、標準化を促進する手
法の開発と、関連する看護管理に有用な研究方法を修得す
る。褥瘡管理・クリティカル・パスの検証、看護職の職務管
理支援に関する研究手法を教授する。
(田中 幸子 教授)
現代の看護制度の礎となる保健師助産師看護師法の立法
過程の検証、政策的視点からの看護の課題抽出、研究方法を
教授する。
生涯生活支援看護学
研究方法演習
(選択必修:2 単位)
【概要】
地域で生活する人々の健康支援、子どもの発達支援、排泄
障害を有する高齢者の自立支援、認知症および障害のある高
齢者の在宅療養支援について、各自の研究課題に沿った演習
を行う。系統的知識基盤をもとに、理論構築並びに技術開発
に有用な研究方法を教授する。
また、加齢による日常生活への影響・高齢者の疾病予防、
服薬管理の基礎理論について、薬理学上の分析手法を用いた
演習を行う。
(オムニバス方式)
(片野 由美 教授)
加齢による生理機能の変化、生活習慣の改善による高血圧、
心疾患などの疾病の予防効果の検証に有用な実験研究手法、
を教授する。
(小林 淳子 教授)
健康教育と Health Locus of Control 等の健康統制感、
看護職経験との関係を分析する研究展開、中高年者の介護予
防や母親の禁煙支援等、地域で生活する対象者の健康行動と
関連要因分析に関する研究方法を教授する。
(佐藤 幸子 教授)
子どもの心理的な発達理論を用いたアセスメントツール
活用の方法、併せて、子どもの神経症、育児困難や子どもの
虐待に対する看護カウンセリング技法の開発、検証方法を考
察し、研究課題の具体的解決方法を教授する。
-3-
授 業 科 目 名
講
義
等
の
概
要
(佐藤 和佳子 教授)
高齢者生活機能評価法の看護学研究への活用方法、また、
排尿障害・尿失禁を適正にアセスメントするための非侵襲的
膀胱機能評価及び自治体との連携による地域における介入
研究の展開方法について教授する。
(細谷 たき子教授)
認知症及び障害のある高齢者の在宅療養支援に有効な看
護支援、介護予防について、文献レビューとクリティークに
よる研究方法の教授、及びフィールドにおける研究の展開方
法について教授する。
安全・管理支援看護学
フィールド実習
(選択必修:4単位)
【概要】
特論・研究方法演習を踏まえ、医療・看護の安全、ケアの
標準化、看護管理に関連したテーマに基づき、研究対象に類
似した施設において、組織一員としての見聞を広め、その中
で、研究課題の仮説となる理論構築を検討する。
実習期間については、研究課題に応じて妥当な期間を設定
する。
例 45 時間/週
×
4 週間
20−25 時間/週 ×
8 週間
事前準備:学生は、課題とする研究問題を精選し、現状分析
を行い、実習を通し検証する課題設定、評価法を
吟味する。
1 段階:対象となる施設で組織業務に参画し、研究課題を
精選し、現状分析又は介入計画を立案する。
2 段階:立案計画について、協力施設の関係組織に説明・
提案し、システムとしての導入・活用方針の具体
性について吟味し精選する。
3段階:2段階で精選した研究課題立案計画について、初
期評価又は基礎調査としての現状解析を、理論的
根拠に基づき系統的に実施する
4段階:研究課題についての実際の現象を追跡し、モニタ
リングを実施する。
5段階:研究課題についての実際の現象の追跡評価及び介
入計画については、モニタリング評価を系統的に
実施する。
6段階:実習で得られた検証成果を実習施設にフィードバ
ックする。
学生は、各自の研究課題に応じて、下記教員のいずれかの実
習テーマを選択する。
-4-
授 業 科 目 名
講
義
等
の
概
要
(布施 淳子 教授:実習指導テーマ例)
・ インシデント・レポートに関する解析方針とリスクマネ
ージメントにおけるフィードバック方法と成果の実際。
(吉谷 須磨子 教授:指導テーマ例)
・ 感染対策における伝播経路遮断に関する看護管理の実際
と有効性の検証。
(叶谷 由佳 教授:指導テーマ例)
・ 看護・介護技術の標準化を促進する看護管理上の課題に
ついて、その課題解決のための仮説を設定し、アクショ
ンプランを展開する。ケアの質に関する評価方法を吟味
し、事前・事後評価を実施。
(田中 幸子 教授:指導テーマ例)
・ 看護職の就労形態による看護管理上の具体的課題を抽出
し、歴史研究及び労働法的観点から、政策上の検証及び
管理学の視点から考察を行うケース・スタディを実施。
生涯生活支援看護学
フィールド実習
(選択必修:4単位)
【概要】
特論・研究方法演習を踏まえ、地域で生活する人々の健康
支援、子供の発達支援、高齢者の自立支援、認知症及び障害
のある高齢者の在宅療養支援、また、老化による日常生活へ
の影響や看護薬理学の視点から、高齢者ケアの質の保証に有
効な機能を果たす高度専門職業人としての実践活動等、各々
の研究課題に沿って、仮説に基づく試験的取り組み(仮説設
定の系統的事例検討)、又は、実践フィールドにおける指導
者としての専門分野の活動を実際に展開し、事前・事後の成
果について、系統的で科学的根拠に基づく評価の実際を学習
する。
実習期間については、研究課題に応じて妥当な期間を設定
する。
例 45 時間/週
×
4 週間
20−25 時間/週 ×
8 週間
事前準備:学生は、課題とする研究問題を精選し、現状分析
を行い、実習を通し検証する課題設定、評価法を
吟味する。
1 段階:対象となる施設で組織業務に参画し、研究課題を
精選し、現状分析又は介入計画を立案する。
2 段階:立案計画について、協力施設の関係組織に説明・
提案し、システムとしての導入・活用方針の具体
性について吟味し精選する。
3段階:2段階で精選した研究課題立案計画について、初
期評価又は基礎調査としての現状解析を理論的
根拠に基づき系統的に実施する
4段階:研究課題についての実際の現象を追跡し、モニタ
リングを実施する。
-5-
授 業 科 目 名
講
義
等
の
概
要
5段階:研究課題についての実際の現象の追跡評価及び介
入計画については、モニタリング評価を系統的に
実施する。
6段階:実習で得られた検証成果を実習施設にフィードバ
ックする。
学生は、各自の研究課題に応じて下記教員のいずれかの実
習テーマを選択する。
(片野 由美 教授:指導テーマ例)
老化が日常生活に及ぼす様々な影響・生活習慣病の改善、
看護薬理学の視点から、高齢者長期ケア施設、または地域に
おいて高齢者ケアの質の保証に有効な機能を果たす高度専
門職業人としての実践活動を行う。さらに、実践した結果得
られた成果を分析・評価し、基礎研究へのフィードバックと
看護への応用の可能性を検証する。
(小林 淳子 教授:指導テーマ例)
看護職による健康教育と健康統制感・看護職経験との関係分
析、地域で生活する中高年者や母親の健康行動のアセスメン
ト・関連要因をする。
(佐藤 幸子 教授:指導テーマ例)
子どもの神経症に関連した幼児の肯定的・否定的情動の理
解と表出についての発達に関する分析の実際を試み、用いた
アセスメントツールの妥当性・信頼性の検証と対象となる子
どもの発達に関する評価を試みる。
(佐藤 和佳子 教授:指導テーマ例)
虚弱高齢者の自立支援に有用な具体的介入研究として、排尿
障害改善のためのケアの実際と効果測定を展開し、系統的
事例検討に基づくモニタリングと評価分析を実施する。
(細谷 たき子 教授:指導テーマ例)
認知症および障害のある高齢者の在宅療養支援を促進で
きるケアプラン立案へのスーパービジョンを行い、対象者の
生活支援目標を達成できる看護支援の成果分析を実施する。
-6-
授 業 科 目 名
高齢社会看護学特別研究
(必修:10 単位)
講
義
等
の
概
要
【概要】
特論、研究方法演習、フィールド実習の成果を踏まえ、高
齢先進地域の看護・介護支援に有用な研究課題について、各
自の研究テーマに沿って自立した研究能力を形成するため
の学位論文作成の過程を指導する。
(片野 由美 教授)
看護高度専門職業人に不可欠な、加齢による日常生活への
影響・看護薬理の基礎理論の開発と整備を行ない、高齢社会
看護学の知識基盤を構築するために、老化に伴う生理機能変
化の分析、高血圧、心疾患などの生活習慣病の発症・進展メ
カニズムの解析と予防に関する研究を指導する。
(小林 淳子 教授)
健康教育と Health Locus of Control 等の健康統制感、
看護職経験との関係分析、中高年者の介護予防や母親の禁煙
支援等、地域で生活する対象者の健康行動と関連要因分析に
関する研究を指導する。
(佐藤 幸子 教授)
高齢社会を担う子どもの心理的発達を支援するために、小
児の情動表出に関するアセスメント技法の開発、小児科外来
看護相談における事例分析をもとに、育児困難感の強いハイ
リスクの母親に対する看護支援に関する研究を指導する。
(遠藤 由美子 准教授)
女性の自己イメージや更年期女性の運動等に焦点をあて
た実践活動を基盤に、母性の生涯にわたる健康支援に関する
研究を指導する。
(横山 浩之 准教授)
高齢社会を担う子どもが持つ精神発達上の問題を扱う研
究を指導する。具体的には、てんかん、注意欠陥/多動性障
害(AD/HD)、学習障害(LD)、高機能自閉症など小児の精神
保健上重要な発達障害の原因追求と治療及び教育方法に関
する研究である。特に、将来自立をめざす具体性のある教育
方法や支援方法を指導する。
(鈴木 英子 准教授)
精神保健上の健康課題、円滑な人間関係の形成に寄与する
看護支援に関する研究を指導する。看護職者のバーン・アウ
ト,アサーティブネス等をテーマとし、日本人に適用可能な
アセスメントツールの開発と活用に関する研究を指導する。
授 業 科 目 名
講
-7-
義
等
の
概
要
(佐藤 和佳子 教授)
虚弱・要介護高齢者・排泄障害のある高齢者の生活機能・
排尿機能評価に基づき、高齢者の自立を支援する研究、慢性
的な健康障害を有する中高年者のQOLの要因分析に関する
研究を指導する。
(佐藤 冨美子 准教授)
乳がん患者、在宅療養者の療養上の意思決定支援に関する
研究を通し指導する。
(細谷 たき子 教授)
認知症および障害のある高齢者の在宅療養支援を促進す
る要因、在宅認知症高齢者等の問題行動や介護状況等の分析
研究により有効な看護支援の開発を導く研究を指導する。
(古瀬 みどり 教授)
高齢者の疾患と心理社会的要因、医療依存度の高い療養者
の医療機関退院後の在宅療養生活の安定化を図る看護、介護
継続に関する研究を指導する。
(鈴木 育子 准教授)
訪問看護における看護体制、地域における在宅療養者と家
族の生活支援に関する研究を指導する。
(布施 淳子 教授)
看護の安全教育を促進する研究として、日常の失敗行動の
解明に関する基礎研究、事故発生機序・新人看護師のヒヤ
リ・ハットの解明、危険予測に関する研究を指導する。
(峯岸 由紀子 准教授)
安寧を促進するホリスティックアプローチの代表的看護
技術となるリラクゼーションについて、精神神経免疫系の測
定を活用した研究を通し、看護の安全・安心の保証に関する
研究を指導する。
(吉谷 須磨子 教授)
看護の感染対策技術・システムの向上を図るために、
MRSAを代表とする院内感染対策看護技術について、効果の
有効性を検証する基礎的研究を指導する。
(叶谷 由佳 教授)
クリティカル・パスの活用による、看護実践の具体的ケア
(褥瘡ケア等)の標準化・質保証に有用な看護管理の構築・
看護職の職務満足の向上を推進する研究を指導する。
(田中 幸子 教授)
現代の看護制度の礎となる保健師助産師看護師法の立法過
程の検証を基に、看護政策の人材育成、派遣労働に関する研
究を指導する。
-8-
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